大里 - 沖縄の門中@ ウィキ

大里（おおざと・ウフザトゥ）

発祥・伝承

• 屋古と大村渠という二つの村が一つに統合された出来たという。

　現在でも大里には山川ヌル（屋古）と西銘ヌル（大村渠）の二つのヌル（ノロ）家があり、門中も二方に分かれている。
　これは統合前の名残であるという。

• 『安里』は佐敷字屋比久から移住してきたという。

　第一尚氏の分かれの説がある。また首里の屋比久とも関係があるともいわれる。

• 『下茂』は『下茂』の娘である大城按司の妹が源為朝と結ばれて、その子が瞬天王となったという伝説がある。
• 『栄徳』は『そうじ』とも呼ばれる。大里で最も古い旧家で先南山時代からの家だといわれる。

　糸満市内の門中には、字大里『そうじ』から養子をもらったという伝承が残っているところが多数あり、『そうじ』に所縁のある所を拝む門中も多い。

• 『越来』は南山王・汪応祖の子孫という。字糸満『上地』は分家。
• 『小度』は大里から小度（現・大渡）に移住した門中。

　その一部が大里に戻ってきて『小度』を構成している。

• 『川端』は字名城が出自。字名城『前門』と深い関わりがある。
• 『神元』の祖先は英祖王の五男・島尻世主大里按司という。戦前に南山王の位牌が神屋に祀られており、後南山の系統という。
• 『山城』は『神元』の分かれ。元祖は南山王の子孫・山城親雲上とのこと。

　長男系統は『山城』、二男系統は『元山城』と称している。

門中一覧

山川ヌル（屋古）

門中名	読み方	名字	備考
安里	アサトゥ	安里	佐敷字屋比久の分かれ。第一尚氏？
上地	ウィーチ	玉城・島袋
上ン門	ウィンジョー	玉城	嶽元。南城市大里字大城が出自、中南山の子孫
上村渠	ウィンダカリ	神谷
下茂	スム	上原	舜天王の母親の出自との伝説あり
仲間	ナカマ	仲間

西銘ヌル（大村渠）

門中名	読み方	名字	備考
栄徳	イートゥク	神谷	『そうじ』。先南山時代からの家
越来	ウィーク	大城	汪応祖の子孫。
小渡	ウードゥ	島袋	字大度『高嶺』の分かれ。元々大里にいた
川端	カーバタ	山城	字名城の分かれ。
神元	カミムトゥ	玉城	英祖王の五男島尻世主大里按司の子孫
並里	ナンザトゥ	並里	八重瀬町字富盛の分かれ
山城	ヤマグスク	山城	『神元』の分かれ。南山王系山城親雲上。
上原下庫理	ウィーバサグイ	上原	『神元』の分かれ。