第二章 -倍返しの世界-
午前1時、鎌倉銀次郎はひとり住宅地のはずれを歩いていた。
銀次郎「クソッ……!」
銀次郎はいら立っていた。一之瀬紅葉に何度も負けていることに、
そしてそれを聞きつけたヤンキーどもが銀次郎にナメてかかるようになったからだ。
銀次郎「あいつらはブッとばしたが、それでも紅葉に勝たない限りは……。
……ッチ、この銀次郎がナメられたままでいられるか!」
ッカーン! カコーーン!
足元に転がったアルミ缶を蹴飛ばした。……アルミ缶の転がった先、電柱の陰には男が立っていた。
謎の男「…………」
銀次郎「あ゛あ?オイ、何ガンくれてんだよ。俺は今機嫌が悪い。5秒後に殴るからそれまでに消えな、『5』!」
謎の男「……紅葉か。彼女は君にはない、ある『特別な能力』を持っている。」
銀次郎「『4』!」
謎の男「……君も、それが欲しいとは思わないか?」
銀次郎「ハッタリじゃあねえぜッ!!『3』!」
謎の男「ただし、『特別な能力』を得られるかは君しだいだ。」
銀次郎「『2』!」
銀次郎は腕をふりかぶった。
謎の男「『Live or die』だ。」
そういうと男はおもむろに『弓と矢』をとりだし、銀次郎に向かって構えた。
銀次郎「『い……』いいっ!?」
そして、男は銀次郎に向かって『矢』を放った。
ドシュウ!
ズバッ!!
銀次郎「ウグッ……!」
謎の男「……おめでとう、どうやら君は選ばれた存在のようだ。
ただし、もうひとつ選択してもらおう。『Follow or die』…『従うか、死ぬか』。」
寝静まった杜王町。この光景を見ていたのはだれひとりとしていなかった。
*「……おい、転校生と話してるヤツ……誰だ?」
*「いや、きのうも来てたろ。……でも、今度はちゃんと話してるな。転校生も。」
*「この一日で何があったか知らねえけど……俺の席占領するのは勘弁してほしいな……」
*「………やっぱりかわいいな。」
模「……つまり、これまで君を襲ったふたりのスタンド使いは、君を倒すために、力試しのためにこの街に来たってこと?」
紅葉「そう、かもしれない。……でも、私がスタンドを初めて発現させたのは物心つく前、
つまり私は『生まれついてのスタンド使い』だったけど、初めてほかのスタンド使いと戦ったのは
つい2ヶ月前のその二人のスタンド使いの一人目だったもの。そして二人目は2週間前に来た。
あまりに間隔が短すぎる。なにかこう……私に、というより『杜王町に』スタンド使いが集まってきている気がする。」
模「それが、今年に入ってからってこと?」
紅葉「そう。実際、あなたも1か月前にここに来たでしょ?」
模「……でも、スタンド使いが集まっているとしても、紅葉と戦う理由はないよね?」
紅葉「…………」
紅葉は模の言葉に対し沈黙した。そう、そこも彼女はわからなかった。
紅葉は模より経験があるとはいえ、彼女は自分の身を守るためだけに戦っていたのだ。
紅葉「私がブチのめ……倒したスタンド使いはもうこの街にいないようだし、
この街にスタンド使いが集まる原因はいまのところ不明ね。もしかしたら偶然だっただけかもしれないし。
『波紋』のこと、教えてくれてありがとね。おおまかなところは、だいたい、なんとなくわかったよ。」
紅葉は席を立ち、教室を出て行った。
模「『杜王町に』…か。……偶然だよね。そう、僕がこの街に来たことだって偶然なんだし。」
放課後、紅葉は学校の帰り道を一人で歩いていた。
学生に人気のアイスクリーム屋を過ぎ、遠くまで一面に広がる畑を通る道に差し掛かる。
杜王町の空はきのうと同じく晴れていた。ここの風はいつも気持ちがいい。
そう、紅葉が思った時、後ろから彼女を呼ぶ声がした。
模「ただいま」
模の母「あら、おかえり。早かったわね。」
模「…………」
模は自室に入り、ドアを閉めた。
一か月前、模は母と二人で杜王町に越してきた。
それまでは遠い町で両親と、祖父母と、そして曾祖父と暮らしていた。
だが、11歳で模が波紋を習得してから、家族内の関係が乱れはじめていた。
自分たちが波紋を習得できなかったにもかかわらず、模にはそれができたことへの父と祖父のみじめさ。
人一倍優しい心を持った模が、それを感じとっていないはずがなかった。
そして一年前に曾祖父が亡くなってからというもの、家族内の関係はさらに悪化していた。
このことで、一番傷ついていたのはもちろん模だった。
守り伝え続けるべき『波紋』が、家族を壊していた。
ずっとこの状態を見かねていた模の母は、ついに模を連れて故郷の杜王町に行くことにしたのだ。
模「…………」
模(引き継がれてきた技術『波紋』は、本当に守るべきものなのかな……)
模(それに、本当に僕が習得できたわけじゃない。
習得できたのはスタンドの、『セクター9』の力だったっていうのに……)
ヴーーーーーーーーーーッ、ヴーーーーーーーーーーッ。
カバンの中のケータイが震えていた。家の中で、模に電話をかけてくる人間はひとりしかいなかった。
模「紅葉?」
紅葉<ばっ、模……ハッ、す、すぐに来てッ!『定禅寺一丁目』!>
紅葉の声と、風の音が混じっていた。模は紅葉が走りながら電話をかけているのがわかった。
模「ど、どうしたの!?」
紅葉<『襲われてる』のッ!いいから早……『ブラック・スペード』、防御しろッ!>
模「………!」
<バチッ! カシャカシャカシャ………>
ケータイを落とした時の不快な音が耳を刺した。
模「紅葉が危ない。『定禅寺一丁目』……急がなきゃ!」
『波紋』……それが、忌まわしき技術であったとしても、
それを必要としてくれる人がいることは、模にとってうれしくないはずがなかった。
杜王町の住宅地、少し遅れて咲いた桜の木々が立ち並ぶ。
その中の人目につかぬ路地で、紅葉は膝に手をついて立っていた。
紅葉「ハァッ、ハァッ、ハァッ……クソッ!」
???「ククク……電話なんかして。紅葉、てめーを助けてくれるような友達が、おまえにいるのかよ?」
紅葉「なんで……なんであんたが『スタンド使い』に…………銀次郎!」
ドドドドドドド……
銀次郎「おうおう、そりゃあ俺だってききて―よ紅葉。
おまえがこれまで散々俺を痛めつけてきたのはこの『スタンド』ってやつの仕業なんだな?」
紅葉「ッ……女をおっかけていじめよーなんて、恥ずかしくねーのかよ。」
銀次郎「いやあ、それは違うな。俺が倒したいのはそのスタンドさ。『スタンドはスタンドでしか攻撃できない』……そうなんだろ紅葉。」
紅葉「…………ハァッ………ハァッ……」
銀次郎「さあて、これまでの恨みつらみ晴らさせてもらうかなああ~~。さあ、『射程距離3メートル』に近づいてきたぜェ~」ズンズン
そして銀次郎はスタンドを発現させた。筋肉がゴツゴツとした、禍々しい姿だ。
銀次郎「『レッド・サイクロン』!一之瀬紅葉を『掴み』やがれェッ!!」
レッド・サイクロン「BUHHHHHOOOOOOOOOOOOOOO!!」
紅葉「クソッ!」バッ!!
ドギュン!
紅葉は間一髪で避けた。紅葉の立っていたアスファルトは『むしりとられて』いた。
銀次郎「クックッ……まだ逃げる体力があったか。だが!この『掴む』能力を応用した戦い方を俺は思いついたぜ!」
銀次郎「『レッド・サイクロン』!掴んだアスファルトを投げろッ!!」
ドシュゥ―――z______ッ
レッド・サイクロンの放った直径15センチほどの岩は、角を曲がろうとしていた紅葉の足に命中した。
ドガァッ!
紅葉「ウグッ………!」
銀次郎「ハッハーー!女の割にはずいぶんとスタミナがあったが、もうその足では逃げることもできまい!」
紅葉は足をひきずりながら角を曲がり、銀次郎から紅葉の姿は家の塀で見えなくなった。
銀次郎「紅葉ァ~~、これまでの屈辱はきっちりと晴らさしてもらうぜェ~~。」
銀次郎が角を曲がると、紅葉はポストに寄り掛かるように立っていた。
銀次郎「フフ……それで隠れてるつもりか。立っているのもつらそうだぜ。」
紅葉「ツッ………スタンドと同じ、ブサイクでバカそうな顔してるくせによくしゃべるわね。」
銀次郎「フン、そのへらず口ももうそろそろきけなくなるぜ。……ちょーどいい、そのポストをぶつけてやるか。」
銀次郎「こちとら柔道部だッ!『掴んで』『投げる』ことにかけちゃあ他の追随を許さねェーぜッ、『レッド・サイクロン』!!」
レッド・サイクロン「BUHHHHHHHHOOOOOOOOOOOO!!!!!!」
箱型のポストがアスファルトの地面から抜け、レッド・サイクロンの右手に吸い寄せられる。
銀次郎「ポストってのはその一本の足が持つのにちょーどいいぜェ。覚悟しなッ、紅葉!!」
身を隠していたポストから離され、片足をかばって立っていた紅葉だが、その表情に絶望はなく、笑っていた。
紅葉「フフ……確かに私はもう逃げられない。それなのになんでわざわざポストの影に隠れたか。
それは、あんたに『ポストを掴んで』欲しかったからだよ。」
銀次郎「ゴチャゴチャうるせェーーーーーーーッ!!いっぽおおおおおおおおおおおおん!!!!!」
紅葉「『ブラック・スペード』!パワーを解放しろッ!!」
ドガアアアァァァン!!
銀次郎のスタンドがポストを投げようとした瞬間、ポストが破裂した!
銀次郎「うっうおおおおお!なんだぁーッ!?右手がッ、いっ痛え、痛えェ~~~ッ!!」
紅葉「角を曲がってすぐ、ポストを殴って衝撃を『留め』させておいた。」
紅葉「『強いスタンド使い』ってのは、したたかに反撃の用意をしておくものさ。まあ、バカのあんたにはわからないだろうけど。」
破れた手紙の切れ端が、桜の花びらのように舞っていた。
【スタンド名】
レッド・サイクロン
【本体】
鎌倉銀次郎(カマクラ ギンジロウ)
【タイプ】
近距離パワー型
【特徴】
ゴツゴツした巨人のような人型。
【能力】
射程内のものを『掴む』能力。
能力範囲内にあるものを掴もうとすると、手が届かない位置にあったり離れていこうとしてもスタンドの手に引き寄せられる。
吸引は超スゴイパワーで行われる。
能力範囲内にあるものを掴もうとすると、手が届かない位置にあったり離れていこうとしてもスタンドの手に引き寄せられる。
吸引は超スゴイパワーで行われる。
破壊力-A
スピード-C
()
()
射程距離-E
(能力射程-3m)
(能力射程-3m)
持続力-B
精密動作性-C
成長性-A
ポストの破裂の衝撃をモロに受けた銀次郎は右手をおさえて悶えていた。
銀次郎「ぐおおお痛えええええええ!!コノヤロウ紅葉ァ!柔道家の命の手をォォォ!!」
紅葉(ちくしょう、右手はつぶせたけど……やっぱりスタンドの攻撃を直接当てないと倒せない!)
銀次郎「てんめえええええ!ボコボコにするくれーじゃあ気が済まねえぞおおおお!!!」
銀次郎は突進し、スタンドの左手で紅葉を攻撃しようとしていた。
紅葉(まずい、防御が間に合わない!衝撃を操作する能力も、さっき発動してからはすぐには使えない!!)
銀次郎「まずは一発ぶん殴ってやるぅあああああああ!!」
紅葉「―――――――ッ!!」
レッド・サイクロンの攻撃は命中した。だが、紅葉はフッ飛ばされず
レッド・サイクロンの左腕は紅葉の体に触れたままだった。
銀次郎「!?、!!?」
???「紅葉、そのカーディガンを脱いで!!」
紅葉「…………!『ブラック・スペード』!」
ブチブチィッ!
紅葉は自分の着ていたカーディガンをブラック・スペードに破いて脱がさせ、銀次郎のほうに投げた。
???「セクター9、第二の世界『ブラック・スペード』!衝撃を『解放』しろッ!」
ドカァァン!!
レッド・サイクロンの攻撃を『留め』させたカーディガンは破裂した。
銀次郎「うおッ!」
目の前で破裂されたことに驚き、銀次郎はあおむけに倒れた。
紅葉「模!!」
模「紅葉、大丈夫!?遅くなってごめん!」
紅葉「……いいや模、グットタイミングだ。」
模「……!紅葉、足が!」
紅葉「いい!気にするな。それより、模にあいつを倒してもらいたい。
いい?『スタンドに攻撃できるのはスタンドだけ』。だけど、あいつの能力は射程距離3メートルのものを『掴む』能力だ。
範囲内にあるものならなんでも掃除機の吸いとるように掴んじまう。容易には近づくな!」
模(あ……あの怖い人だ。)
紅葉「あいつがなんでスタンド使いになったのかはわからない。でも、躊躇せずにやるのよ。『スタンドのパワーを引き出すのは」
模「『スタンドのパワーを引き出すのは強い意志』。……大丈夫、とりあえず波紋で気絶させてみるよ。」
銀次郎「……紅葉ァ、俺の『能力』を教えるってのはフェアじゃあねえんじゃねえか?」
紅葉「………」
銀次郎「……よく見りゃおとといのヒーロー様じゃねえか。てめえもスタンド使いなのか?
驚いたぜ、紅葉に友達が、それもスタンド使いの友達がいるなんてよ。」
模(紅葉は近づくなと言ったけど……距離をとれば、動けない紅葉が狙われる。)
銀次郎「てめえにも恨みがあるしな。とりあえずテメーから先にブッ飛ばす!」
模(あいつは右手が使えない。『掴み』にきたら身動きが取れなくとも波紋を流せる。)
銀次郎「いくぜうおるぅああああああああああ!!!!」
模(そのまま、殴りかかりにきたら……)
模は破裂したポストから散らばった手紙を手に取った。
銀次郎「『レッド・サイクロン』!こいつをブン殴れェェ!!!!!」
模「第二の世界『ブラック・スペード』ッ!!」
模は手紙でレッド・サイクロンの攻撃をガードした。
紅葉「よしッ!手紙に衝撃を『留め』させた!」
模「そして波紋攻撃!『波紋疾走』!!!」
セクター9「ウリャァァァァ!!!」
ガシィィィィィ!!!
しかしセクター9の攻撃はレッド・サイクロンに命中したものの、波紋は流れなかった。
銀次郎「ンン?レッド・サイクロンの攻撃が当たらなかったのは奇妙だが、そのスタンドのパワーはそれほど強くないようだな。」
紅葉「まずい!模、スタンドで防御してッ!」
レッド・サイクロン「BUHHHHHHHOOOOOOOOOOOO!!!!!!」
模「セ、『セクター9』!防御しろッ!!」
ドゴドゴドゴドゴドゴ!!!
模「うおおおおおおおおおッッ!!!!」
銀次郎「ッチ、左手だけの攻撃じゃ捌かれちまう。」
模(なんで波紋が使えなかったんだ!?まさか……セクター9は他の『世界』の能力を発動しているうちは、『波紋』が使えない!?)
紅葉(『波紋』なしのセクター9の攻撃はただの打撃。みたところパワーはBクラス……
レッド・サイクロンのパワーはどうみてもAクラス、しかもブラック・スペード以上だわ。力勝負では模は圧倒的不利!)
銀次郎「『万事休す』ってやつか?貧弱ヒーローとは、笑えねえぜ?」
紅葉(パワーはAクラスの……ブラック・スペードなら、まだ太刀打ちできるかもしれない……。)
紅葉「模、逃げてッ!私の『ブラック・スペード』がやるッ!!」
模「嫌だ!!」
紅葉「!!」
模「紅葉は『波紋』の力を、『僕』の力を必要としてくれたんだろ!?
『はじめて』なんだッ!この僕を頼りにしてくれたのは紅葉が『はじめて』なんだッ!
そんな人をおいて、僕は逃げたくない!僕は立ち向かう!!」
紅葉は、模の背後から模の頬に光が垂れ落ちるのを見た。
模「僕は、僕の『波紋』でこいつを倒すッ!!」
紅葉「ば……模……。」
模(僕のスタンドのパワーだけじゃ、あいつには歯が立たない。それは間違いない。
しかし、『波紋を使う』スタンドなら……)
銀次郎「なんだ?結局貧弱ヒーローが戦うのか?……右手の痛みも引いてきた。
そしてこの距離ならわざわざ『掴む』までもねえ。いくぜ!両手の本気パワー勝負だ!!」
レッド・サイクロン「BUHHHHHHHOOOOOOOOO!!!!!」
模「サウンド・ドライブ・セクター9、第一の世界『波紋』!!!」
セクター9「ウォリャァァァーーーーーーッ!!!!」
ドガドゴドゴドゴドカドガドゴドゴドゴドゴ!!!
レッド・サイクロン「BUHHHHOOOOOOOOOO!!!!!」
ドゴドガドカドゴドガドゴボコドゴドガドゴ!!!
セクター9「ウォアリャリャリャリャリャリャリャリャリャ!!!」
ドガァ!
ブシュゥ――――――z_______ッ!
銀次郎「なッ、レッド・サイクロンのパワーが押し負ける!!このスタンド……さっきとは別モノのパワーだ!!」
模「そしてセクター9『波紋疾走』!!」
バシィ!
銀次郎「うおおおおおおおおお!!!!」バチバチバチバチ
ドズ――――ン……
模「はぁ……はぁ……はぁ……。」
模の曾祖父「いいか模、波紋はただスタンガンのように生身の人間をシビれさせるだけにあらん。
波紋の基本は『呼吸』だ。波紋呼吸法は肉体にエネルギーをもたらすのだ。」
幼き模「エネルギー……?どういうこと?」
模の曾祖父「簡単に言えばスーパーマンのようになれるってことだよ。」
幼き模「すーぱー……マン?」
模の曾祖父「ありゃ、もう模の年代だとスーパーマンも知らんのか。」
模「ひいじいちゃん、『波紋』の力………初めて人の役に立ったよ。」
バァ―――――――――――ン
波紋攻撃をくらった銀次郎はまだのびていた。
模「セクター9『波紋』!」
パアァァァァァ……
模「波紋の生命エネルギーを送ったから、足のねんざはすぐに回復するよ。今とはいかないけど、たぶん明日くらいには。」
紅葉「……ホント不思議な力ね、波紋って。」
紅葉は銀次郎のほうを見た。
紅葉「おとといまで普通の人間だった銀次郎がきのうきょうで『スタンド使い』となった……。」
模「この人……ええと、銀次郎くんはもともとスタンド使いだったのかな?」
紅葉「いいえ、銀次郎がこれまで私にちょっかいだすときは私のスタンドの能力であしらってたけど、
そのときはスタンドの存在に気付いている様子はなかった。おそらく……」
模「………」
紅葉「おそらく、『意図的に』スタンド使いにさせられたんだと思う。『矢』を使って。」
模「『矢』?」
紅葉「以前広瀬さんという人にあった時に聞いた話なんだけど、『矢』は普通の人間から『スタンド能力』を引き出す効果があるんだって。
11年前の連続殺人事件にもかかわっていたとか。」
模「それじゃあ、その『矢』が関わっているんだとしたら……」
紅葉「間違いない。何かの『陰謀』がこの杜王町を渦巻いている……。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
【スタンド名】
サウンド・ドライブ・セクター9
【本体】
杖谷模(ツエタニ バク)
【タイプ】
近距離型
【特徴】
顔に時計、両手の拳に★のついた人型。
【能力】
相手と同じ「世界」に「入門」する能力。
例えば相手が時間操作の能力を持っているなら、相手と同じ「時の世界」を認識し、動ける。
他にも鏡の世界、夢の中の世界、インターネットの中の世界など、相手が入れる世界なら、本体とこのスタンドも入ることができる。
ただし、最初から相手と同じだけ動ける訳ではなく、例えば初めて「時の止まった世界」に入ったときは、一瞬しか動けない。
複数の世界に入門することが可能だが、一度に使える「世界」は一つだけ。ひとつの「世界」の能力を発動させた後、
すぐにほかの「世界」の能力を使うことはできない。
例えば相手が時間操作の能力を持っているなら、相手と同じ「時の世界」を認識し、動ける。
他にも鏡の世界、夢の中の世界、インターネットの中の世界など、相手が入れる世界なら、本体とこのスタンドも入ることができる。
ただし、最初から相手と同じだけ動ける訳ではなく、例えば初めて「時の止まった世界」に入ったときは、一瞬しか動けない。
複数の世界に入門することが可能だが、一度に使える「世界」は一つだけ。ひとつの「世界」の能力を発動させた後、
すぐにほかの「世界」の能力を使うことはできない。
第一の世界:
「波紋」
スタンドが波紋の呼吸をすることで本体及びスタンドが「波紋」を使える。
スタンドが波紋の呼吸をしているとき、スタンドのパワーはAクラスになる。
スタンドが波紋の呼吸をすることで本体及びスタンドが「波紋」を使える。
スタンドが波紋の呼吸をしているとき、スタンドのパワーはAクラスになる。
第二の世界:
「ブラック・スペード」
衝撃を操作する能力。現時点では衝撃を短時間留めておくことくらいしかできない。
衝撃を操作する能力。現時点では衝撃を短時間留めておくことくらいしかできない。
破壊力-B
スピード-B
射程距離-E
持続力-A
精密動作性-B
成長性-A
to be continued...
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