概要
民族衣装
フォフトレネヒト皇国の民族衣装が現代でも広く使われている。
これはイドラム2世を含むフォフトレネヒト出身の貴族が普段着として使用していて、これを簡略化したものが貧困層を中心とした国民に配られたためである。
加盟国毎に独自の民族衣装を持つが、民主ユピセヴィオ公国では
セトルラームによる占領統治の影響が色濃く残っており、同国の様式とファッションが広く普及した。
古き伝統の聖地
文化振興を掲げる当代皇帝の指針から、少なくとも帝国本土(直轄領)においては様々な分野で保全の義務が課されており、旧暦由来の風習や品々が多く残る。
建築:帝都カーマフォルトを中心に鉄筋コンクリート構造の古き建造物が立ち並ぶ。地球で例えるところの20世紀に類する景観を保ち、シンプルなレンガ作りの建物も数多く残った。
農業:多くの場合は古き集団農場を用いており、一定の生産力を保つ。同時に市民の憩いの場としても機能し、多くの領主が機能性の向上を競った。近年は企業によるプラントの階層化が進む。
水産業:地方貴族の指揮のもと、漁業組合による古典的な漁獲を続けており現代において目新しい技術は存在しない。自動機械の普及から一定の効率化を認めるくらいだろう。
工業:建物自体は古くても一定の国際基準を満たしており、煙を一切吐かない仕様となった。
国の根幹事業と目される船舶等の製造を始め、交通、通信、その他の部門において広く需要を認めることから、最も多くの労働者を受け入れ、自動化も進んでいる。
鉱業:各種エネルギー資源の採掘から、富裕層向けの加工・販売に至るまで大規模に事業展開している。蓄電鉱石に限っては隣国ウシャバルドからの輸入に頼りがちで、その枯渇が懸念された。
観光:主な広報対象となるクラシカルな景観に加えて、旧暦由来の品々を数多く展示し、多くの旅行者を魅了する。
ただし、大手を振って町中を歩けるのは一部の友好国人に限られるという制約も存在することから、観光売上頭打ちの大きな原因とされた。
研究:伝統を損なうことへの懸念から、分野を問わず不老貴族による選別の対象となった。
国の近代化を妨げる最大の悪習としてトローネ皇帝による改革が進むものの、良くも悪くも古きものを大切にする価値観を捨てられず、限定的な投資に留まっているようである。
芸術:官民問わず、国中のあらゆるところにプラモデルが展示され、恐ろしい数の職人を抱える。
プラモデルがなければ国もなく、多くの帝国人が死の病を患うほどに定着して久しい。旧暦時代の船舶を中心に様々な分野のレトロ玩具を発売し、世界的な人気を博した。
娯楽:情報統制が厳しい中、政治的配慮を凝らした様々なサービスが提供されて久しく、
ソフトフリーネットワークもその一つとされる。
エルクール映画の浸透から、上流ロマンスや架空戦記、星間紀行などのジャンルが人気を博した。
共通礼式
敬礼
目上の人物には右手の人差し指と小指以外を握って額に当てる、これらはケルフィリア族に伝わる挨拶で現代でも公式行事等で行われる(右手が塞がってる場合は省略も可)
これらの行為はケルフィリア人やテルスヴィネル人の耳を表現し、デリケートなそれらを相手に見せて味方である事を表していたのが発祥とされる。
一般臣民が日常的に行う挨拶はイドゥニア方式が適用されている。
食文化
いこう(食品)
共立公暦63年から連合帝国で生産されている保存食品。
元は「皇帝の威光」という名前で共立公暦15年から野戦部隊向けの携帯食であり、簡易宿泊キットに付属していた。名前の由来は自国軍に対してのプロパガンダ的宣伝を期待して考えられた。開発はユリルムグループ。一部の兵が賞味期限間近の携帯食を民間に売った事で広まった。評判が良く当初は商品名を変えて民間向けに販売を企画されたが、予想を遥かに超えて高評だったためそのまま販売を継続。いつしか略して「いこう」と呼ばれ国民食として大型百貨店で売られる様になった。形は緑色のスティック状で元が保存食のため軽金属製の箱に入れられている。ハグというスクルシ原産の木の実から出来ていて非常に甘い。ハグの実は当初生で食されていて眠気覚ましに使われていた。貿易相手国にも輸出されていて主に大型食品店で販売されている。セトルラームではハグを輸出し現地生産もおこなっている。貿易国の中には「皇帝の威光」という名前とは知らない国もある。
オーグ焼き
アケノミヤ学区から持ち込まれたたこ焼きを、フォフトレネヒトの海域で捕獲できるオーグという多足生物の肉で代用したもの。味は非常に薄く、調味料をふんだんに掛けて食す。
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最終更新:2024年03月31日 00:15