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セトルラーム共立連邦

識ることは責務である。それは忌憚なく、公正に、須く議論されなければならない。
セトルラーム共立連邦
Setorraam klannam Armdeitoor
基本情報
国の標語 共立!建設!科学!
国歌 恵みと吉兆の共立祖国
主な言語 ロフィルナ語連邦方言(公用語),
ツォルマ語,
イドゥアム語,
オクシレイン語,
メルカ語,
共立英語,
第一首都 学術研究都市ルドラトリス
最大の都市 航空宇宙都市メルトヴァーナ
作:ChatGPT
政府 行政評議会
国家元首の称号 連邦筆頭公爵
左位連邦公爵
右位連邦公爵
国家元首の名前 アリウス・ヴィ・レミソルト(ロフィルナ連邦共同体公王・セ連邦筆頭公爵・行政公)
セレーナ・エルク(左位連邦公爵・立法公)
ウラジス・セトルラーム(右位連邦公爵・司法公)
政府代表の称号 連邦大統領
政府代表の名前 ヴァンス・フリートン
行政長官の称号 連邦首相
行政長官の名前 ゾレイモス・ヴィ・ケレキラ=プルームダール
建国 宇宙新暦1486年4月28日
主な宗教 エルドラーム星教ルドラス派
通貨 セドルナ・連邦ルム
(個体情報決済制)
人口総計
肉体保持者 768億4780万人
内、不老登録者の人口が272億
接続意識体 300億人以上
権利ドロイド 約15億体
 セトルラーム共立連邦は、セクター・イドゥニアに広がる連邦制国家である。
共立公暦1000年の時点で、三大列強の一角を占めており、Heldo(共立同盟)の盟主として陣営を率いる。
数ある科学技術大国の中でも令咏術の最先端に立つ国として名高く、現象魔法の使い手も国内に数多い。


国名

 正式名称は通常、ロフィルナ語で表し、各国語に翻訳される。Setorraam klannam Armdeitoor(セトルラーム・クランナム・アルムディトール)と言い、略称はSetor。英語表記に訳すとKlannaismic Federation of Setorraam、略称にはK.F.Sが用いられる。日本語で直訳を行う場合はセトルラームの共立的連邦国家となる。正式名称に掲げた共立連邦の名は、過去数千年にわたる共立主義思想の歴史を背負い、公益と地域主権を命題とする統一国家であることを表している。略称に加えて『セ連』の名も通称として定着して久しく、文脈の明らかな場面では、連邦(アルムディトール)の一語で済ませる例も多い。正式名称の通りに綴る機会は少なく、連邦の構成国を指す場合にはker toer(またはkl toor.公国)の表記を用いるのが一般的である。

言語

 セ連で話される言葉は、開拓以来のロフィルナ語を土台に、外から移り住んだ人々の持ち込んだ言語を幾重にも重ねて形を成す。


言語政策史

 言語政策の出発点は、少数言語の話者が行政から取り残されていた開拓の時代にある。改暦以前(宇宙新暦2000年)の開拓地に根を下ろしたのはロフィルナ語であり、他の言語で暮らす住民に向けた行政サービスは皆無に等しい状態が続いていた。状況が動いたのは同4500年代初頭のことで、不平等の是正を求める機運が本国で高まると、当時の一党独裁政権は教育人材の育成に資金を投じた。少数言語の保障に自ら転じた政財界の知的エリート層には、体制の改革を装って地位を守る計算も働いていた。学習環境が整うにつれ、ロフィルナ語の一方言と見なされてきたメルカ語が独立した言語の地位を得て、絶滅の淵にあったツォルマ語も話者を取り戻していく。戦後体制は一連の変化を「融和の要」と宣伝し、同4802年、噴き出す民族問題を抱えながら言語保護法の制定に漕ぎ着けた。保護法の施行と歩調を合わせて、既に連邦法となっていた民族統治法の運用も厳しさを増し、構成各国で独立運動の再燃に備える動きが加速した。今日のツォルマ語はロフィルナ語に次ぐ話者を抱え、共立時代の主要言語の一つに数えられる。

イドゥアム語
 イドゥアム語は、ユミル・イドゥアム連合帝国と干戈を交えた長い歳月の中で、連邦内では敵性言語の烙印を押されてきた。戦後も地位は長く宙に浮き、承認を求める声に反発の声がぶつかるたびに、政府の判断も揺れ動いている。行政の側では、話者に向けた窓口の整備が計画倒れを繰り返し、通訳を欠いたまま手続きが進む状態が長く続いた。混迷の背後には、国家言語を一つに束ねたいフリートン政権の統一志向があり、旧来の権益を守ろうとする有力貴族の抵抗もこれに絡み合った。政権が承認を先送りにすれば、貴族の側は自らの領地で独自の扱いを押し通し、地域ごとに処遇の食い違う状態が固まっていく。転機が訪れたのは同4900年代で、世界共立構想を起点に一定の地域主権が認められると、行政機構は合議制の実体を束ねる民主化の段階に移った。「共立と地域アイデンティティ」の両立を掲げる制度改革の流れの中で、イドゥアム語の地位も正式に認められ、帝国との関係改善に伴って学びの場が広がっている。

翻訳依存

 翻訳技術が暮らしの道具に加わったのは、国内の多言語化が一段と進んだ共立時代のことである。転移者星間戦争を機に多くの特異難民が定着すると、共立英語の話者が増え、今日では国内で広く通じる主要言語の一つに育った。世界的な通商の拡大はオクシレイン語の有用性も浮かび上がらせ、取引企業を中心に学習の環境が整えられている。携帯できる翻訳機は旧暦の遥か以前から存在したものの、高価なうえに星系間の隔たりにも阻まれ、普及の道は長く閉ざされていた。共立公暦7世紀以降の技術革新で手の届く品となった翻訳システムは、言語を学ぶ手間を省いて用の足りる環境を生む。しかし、翻訳そのものを妨げる技術が現れると、誤作動にせよ悪意にせよ、訳の歪みが外交の場で衝突を招く恐れも論じられるようになった。人事の舵を切ったのは翻訳の断絶を安全保障上の危険とみなした企業であり、自力で主要6言語を操る人材を優先する方針が、未曾有の就職難を招いたとされる。雇用基準の厳格化を擁護する側は、翻訳機能の活用を前提に、事故に備える人材を審査することこそが趣旨だと説き、批判する側は、就職難の責任を技術の帰結にすり替える論法だと反発してきた。今も各地では、格差が広がり続ける現状を嘆く声が聞かれる。

公用語

 ロフィルナ語を公用語に定める法は、人口統制基本法の施行後に成立した。制定前の連邦では翻訳機能の活用が大前提に置かれ、どの言語で書かれた書類も、適切な話者の監査を経て翻訳され、公的な手続きとして受理されてきた。移住の支援を受けて別の言語圏に移り住む住民が増えると、法律上の公用語を欠いた体制に疑問を投げかける議論が起こる。制定を求めた側は、公の場で用いる言語を国が示して初めて公共の仕組みが組み上がると説き、教育言語の根拠が宙に浮いたままでは行政が揺らぐ危険も指摘した。同じ言葉を話す土台が社会参加を促すとの主張も、制定派の論拠に据えられている。制定に反対する側は、言語人材を確保した適材適所の運用で翻訳の確実性は保たれていると反論し、公用語を教える義務も、基本権を侵す言語の強要として非難した。世論の沸騰が次の選挙の行方を左右する情勢となり、ゾレイモス首相が党内の調整に乗り出すと、他の議題を優先したがったフリートン大統領も渋々これに応じた。与党は公用語の制定と信用情報体制の強化を一つの取引にまとめ、野党の激しい反対を押し切って強行採決で成立させている。成立後、翻訳アプリは信用の格付けを問わず全国民に配信され、アプリを通じて集まる利用の記録は、信用情報を扱う管理網に吸い上げられる仕組みとなった。

公的少数言語

 公的少数言語とは、該当する話者がセ連国内に一定数存在し、移民法の観点から公的な定着を認められたコミュニティ言語を指す。恒星間航行の要所を抱える連邦領域では、無数の外来言語による手続きが受け付けられており、公用語の制定以降は、全国民に配信された翻訳アプリが話者の申請を行政に取り次いでいる。手続きの門戸が広い一方、一定の国籍保持母集団として承認されたコミュニティは少数に留まり、セ連国民の関心も薄く、議論の俎上に載る機会は稀である。不老人口の爆発的増加に伴う社会不安の深刻化が重なり、今日でも、新たに一定規模の公的コミュニティを築く道は狭いままである。承認を得た言語の話者は、主要都市の一角に身を寄せ合い、母語の教育から季節行事までを自前で支える暮らしを続けてきた。

侯式ヴァンジェ語
 侯式ヴァンジェ語の話者は、ラヴァンジェ諸侯連合体との技術提携が始まった黎明期に、相互留学の往来を通じて連邦に根を下ろした。ラヴァンジェが蓄積を誇る現象魔法の研究に携わった者が留学生の多くを占め、研究室での共同作業を足掛かりに、留学期間を終えても連邦での定住を選ぶ者が現れていく。研究の継続を望んで残った者たちが最初のコミュニティの核となり、連邦社会での認知度は、公的少数言語の中でも高い部類に入る。主要都市には、それぞれ小規模ながら公的コミュニティが形成されている。コミュニティの内側では、侯式ヴァンジェ語の作法に沿った敬称が保たれ、貴族の言葉として育った言語格式が、異国の街角でも守られてきた。研究機関の多い都市では、現象魔法の専門用語を侯式ヴァンジェ語のまま用いる研究者も多く、話者の共同体は、学術の場と地続きの形で営まれる。

アンラフィエ語
 およそ1億800万人に上るアンラフィエ語の話者のうち、連邦各地に移民として定着したのは約50万人である。移民の多くはユミル・イドゥアム連合帝国の出身にあたり、最大の貿易相手国となった同国との往来が、移住の流れを支えてきた。防衛から生産に至る分野で両国の企業が結びつくにつれ、帝国企業から派遣された技術者が、赴任先に家族を呼び寄せて定住する例も増えていく。各地の移民は、それぞれ少数の公的コミュニティを形成しており、母語で切り盛りする店が、連邦の街並みの一角に点在する。店先の掲示も母語で書かれ、帝国から届く品の名を、移民の子らが通りがかりの客に読み聞かせる光景も見られる。近縁のロフィルナ諸語を研究する学者の関心も、古い語形を多く残すアンラフィエ語に集まっており、コミュニティの年長者が言語調査の協力者として大学に招かれる機会も多い。

歴史


国民

 主要民族とされるロフィルナ人を中心に、様々な人種が共存している。
詳しくは、セトルラーム共立連邦/国民を参照のこと。

文化

 セ連の文化は、不老技術が社会全体に浸透していく過程で育まれ、長く生きる層の価値観に若い世代がぶつかる中で形を得た。


都市景観

 数百年を生きる不老者が政財界の中枢を占め続ける構造は、都市の景観にまで影を落としている。建築と服飾には信用評価に基づく階層構造が色濃く表れ、上層区域では、素材工学を駆使した意匠が街並みを支配する。下層区域の生活空間を覆うのは量産規格品であり、居住環境そのものが社会的序列を目に見える形に変えて久しい。上下の区域を隔てる境界は、建物の高さと素材の質感でおおよそ見分けられる。通りを一本渡れば、壁面の色合いから足元の舗装に至るまで趣が一変し、上層の住民が下層の街区に足を運ぶ機会は年々減ってきた。上層の文化に向けた対抗意識は下層区域の大衆表現に宿り、街頭の音声合成演奏に壁面投影の作品群が加わって、住民の支持を集めている。投影の多くは夜ごとに描き替えられ、昨夜の作品を覚えている者だけが語り継ぐ街角の催しとして根付いた。

  • 現代の格差社会を象徴する大都市メルトヴァーナの居住区。低級住宅街の左右には商業施設を備えた高層ビル群が建設されて久しく、武装警官隊による下層市民の締め出しも度々実行された。
*1

  • 大都市メルトヴァーナを彩る上層区域の景観。ここに住む多くの市民が下層区域とは無縁の生活を送っている。
*2

芸術界

 芸術の世界では、旧世代の巨匠が創作市場を長く支配してきた。科学技術大国を標榜する連邦にあって、価値観の固着を問題視する声は根強いものの、不老者の蓄積そのものが社会の基盤を成す以上、批判が体制転換に直結する場面は稀である。フリートン政権は各分野のポストを強権的に刷新してきた経緯を持ち、文化事業向けの公的助成も同じ論理で導入した。助成を受けた事業には政権の方針に沿う表現が暗黙のうちに求められるとされ、公金の有無が、表現者の政治的態度を推し量る目安になりつつある。不老者の間では経験済みの様式に飽いた倦怠が広がり、見慣れた表現に感興を覚える力を失った層が年ごとに厚みを増す。先鋭的な表現が一つの潮流を築く一方、有限寿命を自ら選んだ市民の創作は、限りある生の中で完結する営みとして独自の希少価値を帯びている。作者の寿命とともに続編の筆が入る余地の閉じた作品こそ、長命の鑑賞者の目には得がたい手応えとして映るという。

共存作法

 信仰の揺らぎに加え、存在形態の多様さも、連邦の文化を形づくる要素に数えられる。エルドラーム星教ルドラス派が聖典を更新するたびに、教義の読み替えが芸術表現の許容範囲に波及し、文化的論争の契機となる場合がある。創作者の側が宗教界と立場をぶつけ合う局面も、更新の周期に合わせて繰り返されてきた。公共空間に目を移すと、肉体を保つ不老者の傍らを接続意識体が行き交い、権利を認められたドロイドも同じ街路に身を置く。違う形で生きる者同士が言葉を交わす場面では、相手の形態を確かめる短い手順が挨拶の一部に組み込まれ、互いの存在を認知する作法そのものが、文化的な慣習として成熟しつつある。手順を省いた振る舞いは無作法と受け止められ、子供たちは幼年学校に上がる前から、街頭で出会う相手ごとの挨拶の型を身に付ける。連邦独自の共存の形は、新たな形態の住民が加わるたびに書き換えられ、日々更新されている。

宗教

 エルドラーム星教ルドラス派を筆頭に、様々な宗教組織が存在する。安全保障上の細かな法律も数多く定められているが、宗教組織の多くは共立三原則に合意しており、中央政府は一部のテロ組織を除く全ての関連団体に信仰の自由を認めている。殆どの場合においては互いの尊厳を認め合い向き合うことが重んじられ、特定団体に忖度した政策は憲法上、禁止されて久しい(なお、実態には諸説あり)。ルドラス派(左派エルドラーム)に限っては聖典の定期的なアップデートを繰り返しており、教団内部の教公庁を始め、管区主教からなる教法会議において検討を重ねているのが現状とされた。ルドラス派に次いで大規模な勢力を誇るエルドラーム創約星教ブルシェク派は従来の伝統を重視し、世俗社会との関係を巡る重厚な議論が続いている。過去数世紀にわたる混乱から一線を越えてしまったティラスト派(現ロフィルナ王国の国教。物理的な闘争に踏み込む内容で、過激な教義で知られる)の活動は、現状、取り締まりの対象に置かれた。同派を巡る話題は宗教論議の場でもタブー視され、公に語られる機会は年々細っている。

暦(こよみ)

 現在の標準暦は共立公暦(Helialbam Ster)に基づくが、国内ではロフィルナ王国由来の新暦も併用しており、システム上、可能な限りの同期を継続している。連邦新暦は首都星ゼスタルの公転に依存し、一年を354日、3年に1度を357日(平均すると355日)として数える。一日は25時間に及び、刻みは一時間を80分、一分を40秒で区切る。首都星の一日は共立公暦の暦日より短く、一年の日数も少ないため、公文書と国内の暮らしの間では、端末上の換算が日付と時刻を突き合わせている。換算の作業は国民の手を離れて久しく、二つの暦の食い違いを意識する場面は、他国との約束の日取りを詰める折に集中してきた。スケジュールの管理には共立公暦と同じ五曜の一回りが採られ、生産の効率化に役立てられた。建国以前の出来事を纏める際に用いる連邦旧暦も、同じくゼスタルの公転周期に依存する。現政権の方針のもと、一週間に最低でも2日の休日を設けて英気を養うことが美徳とされた。

国旗・国章

 共立公暦0年から採用される。セ連のシンボルである。国旗の意味は、吉兆の光を放つ恒星と偉大なる文明社会の躍動、自由を表す白からなる。深き青で統一された国章は水と迸るエネルギーを表し、恵みと吉兆の共立祖国を象徴する。



政治

 セ連の政治は、共立公暦0年(宇宙新暦5000年)の民主化を境に、君主制と両立した独自の社会主義体制から、第四憲法に基づく直接選挙の体制に移った。


統治機構

 統治の骨格には三権分立が据えられ、行政権の行使は行政評議会が担う。立法権を持つ連邦総議会も、法秩序を統括する司法府も、それぞれ独立した権能を有する。各機関には国家元首たる三元君主が鎮座し、執行の責任を負う文官と精察権限を分け合っている。中央の政策行政を担当する行政評議会は、必要に応じて最大与党の総裁たる首相と調整を重ね、まとまった決定を筆頭公爵(大公)が追認する。連邦総議会の三院のうち、同胞院(右院)は小選挙区制による国民の投票で議員を選び、共立院(左院)には構成国の代表に功労者を加えた顔触れが名を連ねる。各界の有識者で構成される法理院(中院)は、左右の院の議決を受けて法案を成立させる再考の府である。行政と立法の双方が合意の上で推薦し、右位連邦公爵の承認を経て任命されるのが、司法府の頂点に立つ最高司法長官である。君主の承認は形式に近い手続きとされるものの、法案にせよ人事にせよ、所定の解釈から大きく外れた場合に備えて、歯止めの役は玉座の側に残された。

任期

 行政府の長を始めとする公職の任期の長さは、セ連の政治を特徴づける要素に数えられる。事実上、行政評議会を率いる連邦大統領は任期15年の最大4期制を採り、構成各国に住む国民の直接投票によって就任と続投が決まる。一期を務め上げるだけでも15年の安泰が保障されるため、大統領の施策は選挙の周期より長い見通しのもとで組み立てられてきた。成立した議案の再考を担う法理院議員の任期は50年に及び、国家反逆罪を追及できる水準の弾劾手続きを除いて、逮捕の対象からも外れる。立法府の多数派を代表する連邦首相は、信任される限り続投が可能であり、公権力の緩みを懸念する声も聞かれた。一方、不老人口の増加に伴う問題が山積する現状、中・長期の課題に取り組むうえで現職の続投を必要とする意見もあり、党派間の議論は既存の枠組みを越えて重ねられている。

政党

 数ある政党組織の中で、最も根強い人気を保つのは連邦社会共立党であり、事実上の一強体制が長く続いてきた。不老技術がもたらした負の側面として、フリートン及びゾレイモスの双頭秩序のもとで、両者の間の交代が繰り返されている。一強の外側から大統領が選出された例も稀にあるものの、民政史上で安定政権を築いた例は皆無であり、一強体制が支持される要因の一つに挙げられる。特定の人物が政治の主導権を握り続けることの是非は全国的な議論となって久しく、現状はフリートン政権の独走が続く。世代交代を望む国民の多くは、選挙のたびに同じ顔触れが並ぶ投票用紙を前にして、行き場を失った閉塞感を抱えている。議会制民主主義を掲げながら、政府の指導力次第では政敵の抑圧も可能とする体制に、国際社会からは不完全な民主制との評価が下されることもある。

審査手続き

 構成各国で行政制度の標準化が進んだ結果、連邦全域では政令の審査から施行までの基本手続きが統一されている。政令案は各構成国から行政評議会に提出され、評議会下部の政策調整機関が分類を経て整理を済ませたのち、法理院に回付される。回付後の審査では、まず法との整合性が検証され、続いて行政上の実行可能性を見極めたうえで、構成国間の制度の齟齬を洗い出す段階へ進む。法理院には再考制度が設けられ、一定の議案は効力の発生までに専門議員の再審査を受け、再考の完了が施行の条件に据えられた。政治的適格審査を所管する信用管理局の運用は厳格で、公職候補者は生体識別を起点に行動履歴の精査を経て、人格的一貫性の評価に至る多段階の審査を通過する必要がある。記憶履歴から推定される政治信条と実際の行動に矛盾が認められた場合、立候補権は剥奪される。人格複製による再生者には、前人格から理念を責任ごと引き継いでいるか否かを判定する補助認証制度が置かれ、継承の認められた個体は公職候補の資格を得て、否定された側は立候補の道を閉ざされる。再生者の政治参加をめぐる混乱を未然に防ぎ、責任の所在を明らかにする狙いから、補助認証の運用は、今も続いている。

法律


経済

 セ連の経済は、自由市場を基盤に据えつつ、政権が選択的に介入する資本主義の体制のもとで営まれる。

投資立国

 古くからゲート事業のシェアを保つセ連は、豊富な人材と技術力に由来する製品を輸出し、得た富を金融市場に回して投資立国としての発展を遂げた。共立公暦1000年の時点では、常に世界最上位を争う資本主義大国の地位を固めて久しい。世界各地に進出したグローバル企業は大きな利益を本国にもたらし、その成功を足掛かりに、政府は成果の見込める数多くのプロジェクトに追加の投資を決めている。優遇措置は特定の公益団体*3と大企業に及び、個人の立場で資金を出す投資家に加え、高位技術者にも同じ恩恵が行き渡る。最大の貿易相手国はユミル・イドゥアム連合帝国であり、防衛から生産に至る分野で緊密な互恵体制(相互依存関係)を築いてきた。帝国との取引が経済の背骨を成す一方、政権は貿易の黒字化に注力し、消費に重きを置いた競争環境の構築を推し進めている。

消費者給付制度

 各種産業の自動化を推し進めるセ連は、職の有無を問わず全ての国民に消費者給付制度*4を設けている(公益及び経済対策)。給付の運用を担うのは信用管理局の所管する組織であり、支給の範囲は各人の信用評価点を軸に、就業から生産に至る履歴を照らし合わせて決まる。制度は基礎給付を土台に据え、その上に補完給付を置き、技能特化給付を最上段に重ねた三段階に分かれる。自動化の進んだ領域で職を失った人々には補完給付が重点的に支給され、失職者の消費を支える策として法制化された。生産の効率化を推し進めた反動から、サービス業界の外では職に就く道が狭まり、一部のエリート層との経済格差が顕著となっている。格差を成長の副産物として容認する政権は、消費の促進を経済政策の軸に据え、フリートン大統領の名のもとに施策を広く実行してきた。「国内経済の発展」が政権の宣伝文句に掲げられる陰で、自立の見込みを欠くフリーライダーの存在は大きな問題として残る。

関連法制

 技能認定法は、共立公暦950年の改正を経て、政府が指定する職種に就く者に国家認定資格の取得を義務付けている。指定の範囲は政令に委ねられ、事故の影響が人命や安全保障に及ぶ職種から順に、取得義務の網が掛けられてきた。指定の外で働く職能者にも任意の受験の道が開かれており、取得した等級は、就職の審査で重く見られる材料となる。産業の重点が移るたびに指定の職種が加えられ、既存資格の要件も、政策の必要に合わせて書き換えられてきた。認定資格は技術等級に応じて9階層に分かれ、高等級の保持者には、輸出関連事業をはじめとする政府指定の事業に優先して従事する権利が与えられる。技術者の集まる産業で人材の流動性が制度の上で保障された結果、国際競争力の維持が達成されたとされる。一方、政府の裁量で資格要件を動かせる運用には、就業の門戸を政策の都合で開け閉めする手段に転じうるとの批判も根強い。連邦外の資源を採掘し製造に供する事業を律するのは、国外資源開発法である。外惑星の拠点から上がる収益は、登録法人の所在地を問わず連邦本庁への報告が義務付けられた。報告を受けた本庁は配分の比率に基づいて課税の処理を行い、課税逃れを目的とした法人の移転は違法の扱いとなる。制度の運用を受け持つ財政監査院は、事業収益の地域的な偏りを抑え、再分配の公平を仕組みの面から担保してきた。

テクノロジー

 世界に冠たる技術大国を自称するセ連は、研究予算の捻出に日々努め、宇宙開発から異能の研究に至るまで革新の最前線を競っている。


基盤技術

 航空宇宙分野では最新のルーゼリック・ワープドライブを実装し、複数のロジカルゲートを用いる短縮航行を実現した。更なるワープ速度の向上を目指すセ連艦隊は、第3世代量子ビルド・ネットワーク(通称、T.B.N.S.)による並列転送を持続させ、アクティブ・シークエンスにおける座標計算の大幅な短縮を果たしている。ウォームアップの工程を省いたまま精度を保つ跳躍の技術は、物理法則の常識を一変させ、航宙の外側の分野にも発展の波を及ぼした。全ての意識を保全するライフサイクル・システムの発展は死からの復活をも可能とし、戦死という概念を社会の中で希薄化させて久しい*5。古くから発展を続ける神経科学の成果も近年は応用の幅を広げ、意識の保全から跳躍制御に至るまで、学術の下地を固める分野に育っている。脳の信号を機械の側で読み解く技法は、艦の操縦系にも保全装置にも共通の基礎として組み込まれ、一方の進歩が他方の改良を呼び込む循環が生まれた。

異能

 令咏術の分野では、施術の設計から術式の運用に至るまで最先端の研究を抱え、ロフィルナ語圏の名であるトールドナと、共立英語の通称タクトアーツの双方が国内で通用する。施術を受けた家系が代を重ねた結果、生まれながらに術を扱える国民も多く、アーツの恩恵は人々の生活を激変させた。もはや魔法と区別がつかない術の広がりは、誰もが全ての悪意を叶えてしまう危険域に突入したと評されている。不老技術の施術にも回復の術式が充てられ、長命社会を医療の側から支える役目が令咏術に回ってきた。次点の異能として現象魔法も広く普及しており、発動効率を買われて、アーツの不得手な局面を補う手段に用いられる。術の主な競争相手はユピトル学園主権連合体であり、かつて連邦が教育への出資を重ねてきた旧植民地が、今では一部の異能分野で世界最高峰の座を争う相手に育った。両国の研究機関は互いの論文を追いかけ合い、新たな術式の発表が続く時期には、連邦の研究者がユピトルの学術発表に足を運ぶ姿も見られる。

教育

 セ連の公教育は年齢に応じた三つの段階で構成され、5歳から10歳までの子供を幼年学校が受け入れる。11歳から15歳までは少年学校で学び、16歳からは年齢を問わず全ての層を受け入れる高等大学に進む道が開かれる。高等大学のほかに高専と特別学校も設けられ、進学者は専門の向きに応じて学びの場を選ぶ。幼年学校では初等教育の中で地域のコミュニケーションを重んじ、子供たちは社会性の第一段階を身に付ける。少年学校に上がると社会問題を巡るディスカッションが授業に取り入れられ、対人スキルを育む過程は社会性の第二段階に数えられる。高等大学で専門性を高め、晴れて卒業した学生の多くには就職の優先資格が与えられ、中央省庁によるスカウトも盛んに行われている。特筆すべきは、フリートン政権が『労働からの解放』を掲げている点で、大手企業による極端な自動化が進んだ。受け皿の減少を懸念する意見もあるものの、自動化に反対する声は少なく、一部の団体を中心にフリーランスの育成が進められている。公教育にかかる費用は全て無償化され、国の発展を成す根幹要素として広く行き渡った。

交通

 巨大な需要を抱えるセ連の国内交通では、特定企業によるインフラ事業の独占が進んだ。条件を満たす近隣空域であれば、量子ポートアルターによる即時転送も可能とされる。街中ではビルごと移動する巨大なタワーバスが走り、乗り換えを省いてスケジュールの短縮に貢献している。各都市を結ぶ基幹地下鉄には、帝国製から独自に発展を遂げた巨大列車タワートレインが走行し、人々の暮らしを支える交通手段の一つとなった。路線網は都市の成長に合わせて延伸を重ね、地表の再開発が進む区画でも、列車の流れを保ったまま工事を進める手法が磨かれてきた。軌道エレベーターの類は廃止されて久しく、今日では、さらに発展を遂げたレールタワーが設置されている。緊急避難用の装置として、発電機能を備えたボールポッドも各地に配され、災害時における生存性の向上に大きく貢献した。富裕層向けのタクシーサービスも普及しており、国外からの来訪者が都市を巡る足に用いることから、数少ない観光収入の一つとして重視される。

治安

 セ連の治安は、監視の網と信用の格付けを重ね合わせた体制のもとで保たれ、時に連邦全体を揺るがす事件に見舞われてきた。


治安体制

 先進技術に厳格な法執行機関が組み合わさり、セ連の治安は比較的安定した水準に保たれている。構成各国では既存の監視システムに「信用情報」を組み合わせたセキュリティネットワークが導入されており、犯罪の発生率は低い。主要都市では、高度に発達したB.N.S.コミュニティが市民の安全を保障し、通報から対処までの手順をビルド・ネットワークの上で完結させる。治安維持の要を担うのは連邦警察であり、捜査の網は公共局との連携によって星系の境を越えて広げられる。街頭の事件を警察が受け持ち、高レベルの安全に関わる事案は公共局が引き取る分担が定まっており、両者の間では情報の受け渡しが日常の業務となった。信用評価の低い層ほど監視の目は厚く注がれ、上層区域の静けさは、下層区域に向けられた警戒の密度によって支えられている。国際的な治安協力にも積極的で、他国との情報共有から共同訓練に至るまで対策を重ねてきた。

イドルナートの大火

 イドルナートの大火は、共立公暦998年に連邦の内外で連鎖した一連の事件群の総称である。ティラスㇳ派のテロを端緒に要人への襲撃が続き、治安部隊の決起未遂にまで火の手が及んだ後も、事件は連邦の外へ飛び火していった。首謀者は軍上層部の過激派およびロフィルナ王国の対外情報機関・破壊工作部隊総司令の可能性が濃厚とされる。不老社会の歪みに始まり、公用語を巡る論争の傷跡まで、連邦の内側に積もった亀裂が火種を育てたとする見方もあるが、因果関係の全容は解明の途上にある。メイディルラング系列の海賊放送は、ユミル・イドゥアム連合帝国指揮下の帝国官房がセ連各地に潜伏して久しいと報じ、外交の在り方を巡る政府内の軋轢も疑われた。同999年、パレスポル星系に駐留する平和維持軍の外域・セクター監察軍FT執行第1艦隊司令部は、フリートン政権による共立三原則の履行状況を確かめたうえで、適切に対応していく旨を強調した。セ連が文明共立機構に大規模な供出を続ける現状から、同最高評議会との合意によるカバーストーリー工作説(事態収束のための情報統制実行疑惑)も浮上し、一般には複雑すぎる内容として受け止められた。

通信とメディア

 セ連の報道界には表向き複数の放送局が並ぶものの、一部の独立系を除く大半がフリートン政権の影響下に置かれている。

共立連邦国営放送

 政府の直接的な統制下にある国営の放送局で、災害情報の伝達と現政権の政策解説を主な役割とする。「如何なる虚偽情報の拡散も許されない」を局の公言に掲げ、配信される番組の内容には、事実上、フリートン大統領の意向が色濃く反映される。現政権は「正しい政策の理解に役立ててほしい」として視聴を推奨しており、官公庁の待合の画面には、国営放送の解説が絶え間なく流れ続ける。災害が起きた際には全ての配信枠が緊急の報道に切り替わり、避難の経路が、最寄りのボールポッドの位置まで含めて、住民の居場所に合わせて画面に示される。平時の編成は大統領の演説を軸に閣僚の会見を織り込んで組まれ、政策解説の番組では、施策の利点を図解で示す手法が好まれてきた。批判的な論点が番組で扱われる機会は稀であり、視聴者の側も、国営放送を政府の公式見解を確かめる窓口と割り切って用いている。

アンデレ・ヨプステル

 民間放送局の中で保守派の牙城として知られ、伝統的なロフィルナ語の語り口を重んじる番組作りで根強い人気を誇る。看板に据えるのはイドゥニアの精神を称賛する内容で、建国以前の故郷に思いを馳せる語りが、高齢者を中心に、一部の市外地域の住民の心を掴んできた。語り手の多くは古い言い回しを交えた抑揚で原稿を読み上げ、公用語が連邦方言に定まった後も、旧来の語り口を局の看板として守り続けている。政権とは距離を保つ姿勢を見せつつも、「共立連邦の安定」を理由に穏健路線を維持し、権力との直接対立は避けてきた。表面上は独立を装いつつも、報道姿勢は実質的に政権の方針に沿っており、政策を論じる番組でも、批判は穏当な言葉の範囲に収められる。視聴者の側も局の立ち位置を承知のうえで、受信機を合わせる傾向が強い。

アリール・メルダ

 政府の言論統制から外れた数少ない独立メディアの一つで、中道リベラルを標榜し、下層と若者を中心に支持を集める。ホログラム配信を活かしたインタラクティブな報道を特徴とし、視聴者はリアルタイムで番組に加わって、自らの意見を討論の場に反映させられる。参加の柔軟さに透明性が加わって人気を支える一方、現体制に批判的なトーンの目立つ報道は、政権寄りの層から「不安要素」として批判を浴びた。看板番組「ルドラスの眼」は都市部を拠点に発信され、社会問題を主題にした討論が連邦全土で視聴されている。番組に寄せられる声は配信の画面上で集計され、討論の流れが視聴者の反応によって切り替わる構成が、若い世代の関心を引き付けた。政権は同局に対する圧力を強めており、配信制限に加えて記者の訴追にまで手を伸ばし、その影響力を削ごうとしている。

地方行政区分

 セ連の地方行政は、星系を単位とする連邦星区を最大の構成単位に据え、星区の下に公国を置き、さらに州を設けて、州の影響圏に各種の領邦を組み込む構造を取る。公国は52を数え、各国が擁立する君主は連邦公爵会議に参画する資格を持つ。首都星ゼスタルでは、三つの連邦直轄区が置かれ、中央の直接統治のもとに置かれた。隔絶した内政自治権を持つ区域も存在する。軍の直接統治を要する連邦管理区も、緊急の備えとして明記された。星系ごとに環境を違える天体を開いてきた結果、共立連邦の領有は主要11惑星に及ぶ。イドゥニア星系惑星の一部も連邦領に組み込まれ、その他の非居住星域は実効支配のもとに収められた。

詳しくは、セトルラーム共立連邦/地方行政区分を参照のこと。

外交

 セ連の対外関係は、フリートン大統領のもとで、複数の国際枠組みに名を連ねる立場から構築された。


同盟関係

 セ連はロフィルナ連邦共同体を構成する同君連合の一員であり、イドゥニア星系連合にも加盟している。文明共立機構の加盟国として大規模な供出を続ける一方、安全保障盟約の構成国としても活動し、極端な独裁国との連携に踏み込む振る舞いが争点となった。最も友好関係を深めているのはユミル・イドゥアム連合帝国であり、戦後の親善交流を基軸に平和外交を継続する。かつて総力戦を交えた両国の結び付きは、今では連邦の外交を支える柱の一つとなり、皇帝の主催する行事には多くの要人が名を連ねる。帝国とは防衛から生産に至る様々な分野で広く連携し、体制の基盤にも関わるため、同国との交渉窓口を最優先で守ってきた。Heldo(共立同盟)の加盟国間で利害を調える取引も、大統領府の日常の業務に組み込まれて久しい。

基本方針

 外交の基本方針には共立三原則に基づく国際協調路線が掲げられ、国際社会と能動的に関わってきた歴史を持つ。高技能文明圏を潜在的な脅威と見なす一方、積極的な互恵関係の構築に努めており、技術協力に応じる相手ほど連邦の心象が良くなる傾向がある。交渉姿勢には賛否両論が存在し、陣営間の融和を促す調整役として期待を集める反面、経済的影響力を背景にした強硬な姿勢が、特定国の反発を招く場面も見られる。反発の声は中小勢力の側から上がることが多く、取引条件を突き付けられた側には、現政権の示す互恵が不当干渉と映る局面も生じてきた。技術協力の申し出を受けた国の中には、連邦の規格に足並みを揃える代わりに、自国産業の舵取りを縛られると警戒する声もある。調整役の顔と強硬な交渉者の顔を使い分ける振る舞いは、多様な技術を手札に持つ大国ならではのものであり、相手の陣営によって連邦の評判は大きく分かれる。

軍事

 詳しくは、セトルラーム共立連邦/軍事を参照のこと。

公共安全管理局

 大統領直属の保安機関として、対外諜報から国内治安の維持までを一手に担う公共安全管理局(通称、KaTa)が設置されている。局の任務は機密情報の収集に始まり、テロ対策を経て星系間の治安維持にまで及び、セ連の安全保障の中核を占める。情報保全の務めも同じ局に集約されているため、国家の機密に触れる人員の審査は、局の内部で一元的に管理される。必要に応じてユミル・イドゥアム連合帝国をはじめとする友好諸国との緊密な連携を確保し、国境を越える脅威にも情報の共有で備えている。指揮系統が大統領府に直結している以上、局の動向は時の政権の性格を色濃く映し、局長の人選は政財界でも注目の的となる。正規軍との間には常設の連絡体制が敷かれ、作戦の段階に入った案件は国防省の指揮系統に速やかに引き継がれる。

連邦国防軍

 連邦国防省は正規軍(連邦国防軍)の統率を担い、連邦の広大な星系領域を護る戦略の支柱を成す。最新の集計によると、航空宇宙軍は大小合わせて2948隻の艦船を擁する。その中には高速巡航艦に加え、戦略攻撃艦も含まれる。戦闘機と輸送機に無人偵察機を加えた多様な機種を合計35万機保有し、人型を含む機動兵器の10万機と合わせて、共立連邦の内外における広大な展開能力を確保した。無人ドローンの保有数は、電子戦の脅威に運用効率の最適化を加味して、100万機の配備に抑えている。敵の現象学的妨害を受けた際の脆弱性を最小限に抑えることが、抑制した編成の狙いである。戦力の運用は連邦国防省とKaTaの緊密な連携のもとで行われ、精密な指揮系統と先進の技術応用が作戦を支えている。

エピソード

炎上する大統領

 一部から神格化されているが、共立主義者の革を被った「独裁者」であるとも言われる。実際に民主化以前の時代には多くの政敵を粛清し、力の限りを尽くしていた。アリウス大公率いる改革派が実権を掌握して以降は姿勢を改めたようであるが、自らが生き残るための方便と見る向きも強い。反面、腐敗の温床とされた主要軍閥を手懐け、糾合に至らしめた実績もあり、功罪合わせて語られることが多い。そんなわけで今でも一定の人気を保っているが、人によって見方は大きく分かれるようである。今日で国を代表するマスコットキャラクターとしてミーム化され、左右を問わず様々な場面で燃やされたり茶化されたりしている。……どうしてそうなった。アリウス大公の御前で号泣芸を披露することに定評があり、そのパフォーマンスが面白くて支持者になった国民もいる。政策の目玉として労働を含む「苦役からの解放」を訴えているが、「早々に辞任して解放されてほしい」と首相であるゾレイモスに即答された。そんなフリートン氏の迷台詞、『大統領は炎上するものだ』。暴走する大統領を首相が諌める構図が出来上がっており、そうした状況に怒る野党は「衆愚政治を極めている」と非難している。

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最終更新:2026年08月16日 13:27

*1 作:AIピクターズ

*2 作:NovelAI

*3 野党その他の支持層からは「大統領個人に忖度した御用組合」として批判されている。

*4 この消費者給付制度には医療費も含まれており、国民の申請によって即座に審査、上乗せされる。人工知能の判定に不服がある場合は、行政の窓口から裁判所に至るまで、訴える権利も保障された。

*5 システムの整備が及ばない領域では、当然、戦死のリスクが伴う