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セトルラーム共立連邦

識ることは責務である。それは忌憚なく、公正に、須く議論されなければならない。
セトルラーム共立連邦
Setorraam klannam Armdeitoor
基本情報
国の標語 共立!建設!科学!
国歌 恵みと吉兆の共立祖国
主な言語 ロフィルナ語連邦方言,
ツォルマ語,
イドゥアム語,
オクシレイン語,
メルカ語,
共立英語,
第一首都 学術研究都市ルドラトリス
最大の都市 航空宇宙都市メルトヴァーナ
作:novelAI
政府 行政評議会
国家元首の称号 連邦筆頭公爵
左位連邦公爵
右位連邦公爵
国家元首の名前 アリウス・ヴィ・レミソルトロフィルナ連邦共同体公王・セ連邦筆頭公爵・行政公)
セレーナ・エルク(左位連邦公爵・立法公)
ウラジス・セトルラーム(右位連邦公爵・司法公)
政府代表の称号 連邦大統領
政府代表の名前 ヴァンス・フリートン
行政長官の称号 連邦首相
行政長官の名前 ゾレイモス・ヴィ・ケレキラ=プルームダール
建国 宇宙新暦1486年4月28日
主な宗教 エルドラーム星教ルドラス派
通貨 セドルナ・連邦ルム
(個体情報決済制)
人口総計
肉体保持者 768億4780万人
内、不老登録者の人口が272億
接続意識体 300億人以上
権利ドロイド 約15億体
 セトルラーム共立連邦ロフィルナ語:Setorraam klannam Armdeitoor、略称:Setoor、セ連)は、セクター・イドゥニアに位置する連邦制国家である。ロフィルナ連邦共同体イドゥニア星系連合文明共立機構への加盟国として知られ、共立公暦1000年時点で三大列強の一角を占める。Heldo(共立同盟)の主導国であり、議会制民主主義を掲げているが、政府の指導力次第では政敵の抑圧も可能とする体制を採る。国際社会からは不完全な民主制との評価を受けることがある。極端な独裁国との連携も辞さず、安全保障盟約の構成国として活動するなど、外交姿勢をめぐる議論は絶えない。科学技術大国として名高く、独自の令咏術の他、現象魔法が深く根付いた世界屈指の異能国家でもある。多様な応用技術の進展を牽引してきた実績を持ち、外交の基本方針は共立三原則に基づく国際協調路線を掲げる。高技能文明圏を潜在的脅威と見なす一方、積極的な互恵関係の構築に努めてきた。交渉姿勢では賛否両論が存在し、陣営間の融和を促す調整役として期待される反面、経済的影響力を背景にした強硬な外交姿勢が特定国(特に中小勢力)の反発を招く場合もある。技術協力に応じるほど心象が良くなる傾向があり、国際社会に対して能動的にコミットしてきた歴史を持つ。

 共立公歴0年(宇宙新暦5000年)、君主制と両立した独自の社会主義体制から民主化を遂げた。以降は第四憲法に基づく直接選挙制を採用し、自由市場を基盤としつつ政権が選択的に介入する体制が形成される。格差は成長の副産物として容認され、今日では消費促進を軸とした経済政策を是とする。フリートン大統領の名のもとに広く実行されて久しい。体制の基本構造として、行政・立法・司法からなる三権分立体制を取り、それぞれの執行責任を有する文官と三元君主による形式的な精察権限の共有を図った。以上の合意によって成立する行政評議会が中央の政策行政を担当する。必要に応じて最大与党の総裁たる首相と調整し、筆頭公爵(大公)が追認する仕組みとなっている。現在、最も繁栄を極めているパレスポル星系を中心に、ゼルステーラ星系、ネルポラ星系、ゾルトレーナ星系、ルドラス星系、ファーリルスト星系、テルスヴィン星系、アリール・セル星系、アルゼヌーク星系、ゾラテス星系の主要11惑星を領有する。加えてイドゥニア星系惑星の一部を連邦領とし、その他の非居住星域の実効支配に至った。


国名

 正式名称は通常、ロフィルナ語で表し、各国語に翻訳される。Setorraam klannam Armdeitoor(セトルラーム・クランナム・アルムディトール)と言い、略称はSetoor。英語表記に訳すとKlannaismic Federation of Setorram、略称K.F.Sを用いる。日本語で直訳を行う場合はセトルラームの共立的連邦国家となる。正式名称として示される共立連邦の名の通り、過去数千年にも渡る共立主義思想の歴史から、公益と地域主権を命題とする統一国家であることを表した。一般的には連邦(アルムディトール)、Setoor、セ連などの通称が定着して久しい。正式名称の通りに綴ることは少なく、通常の連邦構成国を指す場合はker toer(またはkl toor.公国)の表記を用いるのが一般的である。

言語

 法律上の公用語は存在しないが、事実上の共通言語とされるロフィルナ語を中心に様々な言語が普及している。次いで話されているのがツォルマ語であり、共立時代における主要言語の一つとして分類された。中世(宇宙新暦2000年)以前の開拓期にはロフィルナ語が主に定着し、その他の少数言語に対応する行政サービスは皆無に等しい状況であった。そうした状況に変化が生じたのは同4500年代初頭のことである。セ連本国において不平等の是正を求める機運が高まり、当時の一党独裁政権が教育人材の育成に資金供与を行った。政財界を牽引する知的エリート層が体制改革(自己保身)の手段として自主的に少数言語の保障へ転じたことがその端緒となる。時代が進み学習環境が整備され始めると、それまでロフィルナ語の一方言として扱われてきたメルカ語が独立した。絶滅寸前とされたツォルマ語が再び普及するなど、表面的には戦後体制による「融和の要」として宣伝される。宇宙新暦4802年、様々な民族問題に直面しつつも言語保護法の制定を迎えた。この段階に至り、既に連邦法となって久しい民族統治法の運用も厳格化され、構成各国における独立運動の再燃に備える動きが加速する。同4900年代、世界共立構想が打ち出されたことを起点に一定の地域主権が認められると、セ連の行政機構は多数の合議制実体からなる民主化段階へと移行した。「共立と地域アイデンティティ」を両立させる新たな制度改革の動きが加速し、その後は敵性言語とされたイドゥアム語の地位も認められ、諸外国との関係改善とともに識学率の向上が図られる。

 転移者星間戦争を起点に多くの特異難民が定着すると、共立英語の話者も徐々に増え始めた。今日までに広く通用する主要言語の一つとして認識されている。世界的な通商関係の強化に伴ってオクシレイン語の有用性も認識され、取引企業を中心に幅広い学習環境の整備が促された。共立公暦7世紀以降に高度な翻訳システム等が普及し始めると、必ずしも学習を必要としない状況へと推移する。その結果、識学率の低下を招くという構造的な問題に直面することとなった。想定される最悪のシナリオから翻訳システムの確実性に疑問が呈されるようになり、多くの企業が主要6言語の習得を必要とする人事を取り始める。今日に至る未曾有の就職困難に繋がったとされる*1。その他の雇用基準の厳格化も相まって、経済的な格差の拡大に歯止めが掛からない現状を嘆く声が聞かれる。

公的少数言語

 公的少数言語とは、該当する話者がセ連国内において一定数存在し、移民法の観点から公的な定着を認められたコミュニティ言語を指す。恒星間航行の要所となる連邦領域圏内では無数の外来言語による手続きを認めてはいるものの、一定の国籍保持母集団として承認されたコミュニティは少数に留まっている。セ連国民の関心も薄く、議論の俎上にも載っていないのが現状とされた。不老人口の爆発的増加に伴う社会不安の深刻化もあり、共立公暦1000年・現時点では一定規模の公的コミュニティを形成しがたい事情を抱えて久しい。
  • 侯式ヴァンジェ語:技術提携黎明期における相互留学の過程で一部の話者が定着した。連邦社会における認知度も高く、主要都市に各々少数の公的コミュニティを形成している。
  • アンラフィエ語:認知話者数.約1億800万人のうち、約50万人程度の移民がセ連各地に定着し、それぞれ少数の公的コミュニティを形成している。

歴史


国民

 主要民族とされるロフィルナ人を中心に、様々な人種が共存している。
詳しくは、セトルラーム共立連邦/国民を参照のこと。

文化

 今日の文化は、不老技術が社会全体に浸透していく過程で育まれた。数百年を生きる不老者が政財界の中枢を占め続ける構造は文化の領域にも及んでおり、芸術の世界でも旧世代の巨匠が創作市場を長く支配してきた。科学技術大国を標榜する連邦にあって、こうした価値観の固着を問題視する声は根強いものの、不老者の蓄積そのものが社会の基盤を成す以上、批判が体制の転換に直結する場面は限られている。フリートン政権は各分野のポストを強権的に刷新してきた経緯があり、文化事業への公的助成も同様の論理で導入された。助成を受けた事業には政権の方針に沿う表現が暗黙のうちに求められるとされ、助成を得ているか否かが表現者の政治的態度を推し量る目安となりつつある。建築や服飾にも信用評価に基づく階層構造が色濃く表れている。上層区域で素材工学を駆使した意匠が都市景観を支配する一方、下層区域の生活空間は量産規格品で覆われており、居住環境そのものが社会的序列を可視化する装置と化して久しい。

 不老者の間では経験済みの様式に対する倦怠が広がっており、従来の表現では感性を動かせない層が増え続けている。先鋭的な表現が一つの潮流を築く一方、有限寿命を自ら選んだ市民の創作は限りある生の中で完結する営みとして独自の希少価値を帯びた。下層区域からは上層文化への対抗意識を含んだ大衆表現が台頭し、街頭の音声合成演奏や壁面投影による作品群が支持を集めている。宗教面では、エルドラーム星教ルドラス派による聖典の定期的な更新が文化的論争の契機となる場合がある。更新に伴う教義の読み替えが芸術表現の許容範囲に影響を及ぼしてきた経緯を持ち、創作者と宗教界の立場が噛み合わない局面も珍しくはない。不老者、接続意識体、権利ドロイドという異なる存在形態が交差する公共空間では、互いの存在を認知する作法そのものが文化的な慣習として成熟しつつあり、連邦独自の共存の形が日々更新されている。

*2
*3

宗教

 エルドラーム星教ルドラス派を筆頭に、様々な宗教組織が存在する。安全保障上、細かな法律等も数多く定められているが、概ね共立三原則に合意しており、中央政府は一部のテロ組織を除く全ての関連団体に信仰の自由を認めている。特定団体に忖度した政策は憲法上、禁止されて久しい(なお、実態には諸説あり)。殆どの場合においては、互いの尊厳を認め合い向き合うことが重要とされる。ルドラス派(左派エルドラーム)に限っては聖典の定期的なアップデートを繰り返しており、教団内部の教公庁を始め、管区主教からなる教法会議において検討を重ねているのが現状とされた。ルドラス派に次いで大規模な勢力を誇るエルドラーム創約星教ブルシェク派は従来の伝統を重視し、世俗社会との関係を巡る重厚な議論が続いている。過去数世紀にわたる混乱から、一線を超えてしまったティラスト派(現ロフィルナ王国の国教。物理的な闘争を厭わない内容で、非常に過激とされる)の活動については現状、取り締まりの対象となって久しい。宗教論議においてタブー化の流れを辿った。

暦(こよみ)

 現在の標準暦は共立公暦(Helialbam Ster)に基づくが、ロフィルナ王国由来の新暦を用いており、システム上、可能な限りの同期を継続している。連邦新暦は首都星ゼスタルの運動に依存し、その公転周期は354日、一日の長さは25時間、一時間は80分、一分は40秒で、3年に1度は357日(平均すると355日)として計算される。スケジュールの管理は、熱曜、水曜、風曜、緑曜、祭曜の5日を一回りとする6週方式を採用し、生産の効率化を図った。連邦旧暦も同じくゼスタルの公転周期に依存しており、建国以前の出来事を纏める際に用いられる。現政権の方針から、一週間に最低でも2日の休日を取り入れ、英気を養わせることが美徳となった。

国旗と国章

 共立公暦0年から採用される。セ連のシンボルである。国旗の意味は、吉兆の光を放つ恒星と偉大なる文明社会の躍動、自由を表す白からなる。深き青で統一された国章は水と迸るエネルギーを表し、恵みと吉兆の共立祖国を象徴する。

政治

 原則として三権分立体制を取る。行政権を行使する行政評議会を筆頭に、立法権を担う連邦総議会、法秩序を統括する司法府がそれぞれ独立した権能を有し、各機関に国家元首(三元君主)が鎮座して権力を共有する。行政評議会を率いる連邦大統領は任期15年の最大4期制となっており、構成各国におけるセ連国民の直接投票をもって就任・続投となる。連邦総議会は、小選挙区制を採用する同胞院(左院)と、構成国の代表・その他の功労者からなる共立院(右院)、各界の有識者で構成される法理院(中院)の三機関によって成り立つ。最高司法官の任命に際しては、行政と立法の双方が合意の上で推薦し、第三大公たる右位連邦公爵が承認する手続きを経る。数ある政党組織の中でも連邦社会共立党が最も根強い人気を保ち、事実上の一強体制を成立させた。不老技術による負の側面として、フリートン及びゾレイモスの双頭秩序による交代が繰り返されている。稀に少数派閥または野党から大統領が選出される場合もあるが、民政史上において一度も安定政権を築いたことはなく、一強体制が支持される複合要因の一つとして見なされた。特定の人物が政治の主導権を持ち続けることの是非に関して、全国的な議論となって久しい。現状はフリートン政権の独走が続いており、世代交代を望む多くの国民にとって絶望的な状況とされた。

 特筆すべき事項として、行政府の長を始めとする公職の任期の長さが挙げられる。国民に対して直接的な責任を持つ大統領の場合、1期あたり最低でも15年の安泰が保障されている。成立した議案に対して再考を担う法理院議員は50年となっており、特別な弾劾手続き(国家反逆罪を追求できるレベルの承認)を取らない限り逮捕されることもない。立法府において多数派(通常の想定では政権与党)の代表とされる連邦首相は、信任される限り続投可能であり、そうした公権力の緩みに懸念する声も聞かれた。一方で不老人口の増加に伴う様々な問題が指摘されて久しい現状、中・長期的な課題と向き合う場合に現職の続投を必要とする意見もあり、既存の枠組みを超えた党派間の議論を重ねているのが実態とされる。以上の特色から、良くも悪くも過去の民主制とは異なる体制として認知された。

 構成各国において行政制度の標準化が進んだ結果、連邦全域では政令審査や施行に関する基本手続が統一されている。政令案は各構成国から行政評議会に提出され、評議会下部の政策調整機関により分類・整理されたのち、法理院に回付される。回付後の審査では法との整合性を検証し、行政上の実行可能性や構成国間で制度の齟齬が生じていないかを段階的に確認する。各機関の合議を経た上で最終施行の認可に至る流れとなっている。法理院には再考制度が導入されており、一定の議案に対して施行までの間に専門議員による再審査が義務付けられた。該当議案は施行条件に再考完了を含むため、履行されなければ施行不可となる。政治的適格審査を所管するのは信用管理局であり、厳格な運用が続いている。公職候補者は生体識別を起点とする多段階の審査を通過しなければならず、行動履歴の精査を経て人格的一貫性の評価に至る。記憶履歴から推定される政治信条と実際の行動に矛盾が認められた場合、立候補権の剥奪を免れない。人格複製による再生者に対しては、前人格から理念や責任を引き継いでいるか否かを判定する補助認証制度が存在する。継承が認められた個体は、当該制度下で公職候補としての資格を得るが、否定された場合は立候補の道が閉ざされる。再生者の政治参加をめぐる混乱を未然に防ぐ枠組みとして、責任の所在を明確にする役割を担った。


法律


経済

 古くからゲート事業のシェアを保っていることに加え、豊富な人材と高い技術力に由来する様々な製品を輸出し、金融・貿易・投資立国としての発展を遂げた。共立公暦1000年、現時点で常に世界最上位を争う資本主義大国としての地位を固めて久しい。世界的に数多くのグローバル企業を進出させ、莫大な利益を上げているという。そうした成功から、一定の成果を見込める多くのプロジェクトに追加投資を決定した。特定の公益団体*4を始め、大企業や個人投資家、高位技術者に対する優遇措置を講じている。加えて各種産業の自動化を推進し、失業・無職・その他の稼働層を含む全ての国民に対して消費者給付制度*5を設けている(公益及び経済対策)。一方、生産の効率化を推し進めてきた反動でサービス業界以外の就職率に困難を抱えており、一部エリート層との経済的格差が顕著となった。最大の貿易相手国はユミル・イドゥアム連合帝国であり、防衛・通信・生産と強固な互恵体制(相互依存関係)を築いている。貿易の黒字化に注力し、消費に重きを置いた競争環境の構築を推進した。以上の施策によってフリートン政権は「国内経済の発展」をPRしているが、それ以上に自立の見込みが立たないフリーライダーの存在が問題となって久しい。

 消費者給付制度の運用は、信用管理局が所管する組織によって担われる。各国民の信用評価点・職業履歴・生産履歴に基づき支給範囲が決定され、制度は三段階に分類されている。基礎給付・補完給付・技能特化給付がそれぞれ独立して機能し、特に補完給付は自動化領域における雇用喪失者に対して重点的に支給される。失職者の社会消費支援策として法制化された。ゲート事業に関する技術資格制度は、共立公暦950年に改正された技能認定法に基づき、全職能者に対して国家認定資格の取得が義務付けられている。認定資格は技術等級別に9階層に分かれており、高等級保持者には輸出関連事業への優先的従事権が与えられる。技術者集約型産業の人材流動性が制度的に保障され、国際競争力の維持が達成されたとされている。連邦外資源の採掘・製造事業については、第七資源開発法に基づき、外惑星拠点からの収益は登録法人所在地に関わらず連邦本庁への収益報告が義務化されている。本庁では収益配分に基づいた課税処理が実施され、課税逃れを目的とした法人移転は違法とされる。この制度は財政監査院によって運用されており、事業収益の地域偏在抑制と再分配の公平性を制度的に担保する役割を持つ。


  • 現代の格差社会を象徴する大都市メルトヴァーナの居住区。低級住宅街の左右には商業施設を備えた高層ビル群が建設されて久しく、武装警官隊による下層市民の締め出しも度々実行された。
*6
  • 大都市メルトヴァーナを彩る上層区域の景観。ここに住む多くの市民が下層区域とは無縁の生活を送っている。
*7

テクノロジー

 世界に冠たる科学技術大国を自称し、日々研究予算の捻出に努める。航空宇宙分野においては最新のルーゼリック・ワープドライブを実装し、複数のロジカルゲートを用いる短縮航行を実現した。セ連艦隊は更なるワープ速度の向上を実現するため、第3世代量子ビルド・ネットワーク(通称、T.B.N.S.)による量子並列転送を持続しており、アクティブ・シークエンスにおける大幅な座標計算の短縮を行っている。ウォームアップを必要としない高精度の跳躍技術は物理法則の常識を一変させ、あらゆる分野の発展に繋がった。全ての意識を保全するライフサイクル・システムの発展は、死からの復活をも可能とし、戦死という概念を希薄化させて久しい。古くから発展を続ける神経科学の成果は、近年あらゆる分野で応用が進み、更なる研究の進展に繋がった。もはや魔法と称しても差し支えないタクトアーツ(令咏術)の恩恵は人々の生活を激変させ、誰もが全ての夢を叶えてしまう危険域に突入している。


教育

 5歳から10歳を対象とする幼年学校を始め、11歳~15歳までを対象とする少年学校、16歳から全ての年齢層を対象とする高等大学、高専、特別学校などから構成された。幼年学校では主に初等教育における様々な地域コミュニケーションを重視し、社会性の第一段階を身に着ける。少年学校においてはそこから社会問題などのディスカッションを取り入れ、共感性を育むのである。これを社会性の第二段階と定め、高等大学において専門性を高めていく。晴れて卒業した多くの学生には就職の優先資格が与えられ、主に中央省庁によるスカウトが行われている。特筆すべきはフリートン政権が『労働からの解放』を掲げていることであり、大手企業による極端な自動化が進んだ。受け皿の減少を懸念する意見もあるが、そうした動きに反対する声は少なく、一部の団体を中心にフリーランサーの育成が行われている。公教育にかかる費用は全て無償化され、基本的人権を成す根幹要素として普及した。

交通

 国内交通に関して、膨大な需要を抱えるセ連においては国営企業によるインフラ事業の独占が進んだ。条件を満たす近隣空域であれば量子ポートアルターによる即時転送も可能である。街中ではビル毎移動する巨大なタワーバスも存在し、スケジュールの短縮に繋がっている。各都市を結ぶ基幹地下鉄では、帝国製から独自に発展を遂げた巨大列車タワートレインが走行し、人々の生活に欠かせない重要な交通手段の一つとなった。軌道エレベーターの類は廃止されて久しく、今日では発展を遂げたレールタワーが設置されている。緊急避難用の装置として発電機能を備えたボールポッドも設置され、災害時における生存性の向上に大きく貢献した。富裕層向けのタクシーサービスも普及するなど、数少ない観光収入の一つとして重視される。

治安

 セ連は、高度な技術と厳格な法執行機関によって比較的安定した治安を維持している。
構成各国では既存の監視システムと「信用情報」を組み合わせたセキュリティネットワークが導入されており、犯罪発生率は低い。
特に主要都市では高度に発達したB.N.S.コミュニティが市民の安全を保障している。
治安維持においては連邦警察と公共局の連携が重要な役割を果たす。
国際的な治安協力にも積極的であり、他国との情報共有や共同訓練を通じて治安対策を強化している。


通信とメディア

 セ連の情報発信体制は、高度な技術基盤と政治的統制が交錯する領域であり、国民生活や国家運営に深く根ざしている。メディア環境は表向き複数の放送局が存在するものの、一部の独立系を除いて、ほぼ全てがフリートン政権の影響下に置かれている。国営放送から民間メディアに至るまで、政府の意向が反映された報道内容が大半を占めるのが実情である。共立連邦国営放送は政府の直接的な統制下にあり、災害情報や現政権の政策解説を主な役割とする。「如何なる虚偽情報の拡散も許されない」と公言しており、事実上、フリートン大統領の意向を反映した放送内容が配信される。現政権は「正しい政策の理解に役立ててほしい」として視聴を推奨している。民間放送局の中で保守派の牙城として知られるアンデレ・ヨプステルは、伝統的なロフィルナ語の語り口を重視し、イドゥニアの精神を称賛するコンテンツで根強い人気を誇る。高齢者や一部市外地域の住民に支持されているが、政権と距離を保ちつつも「連邦の安定」を理由に穏健路線を維持しており、直接対立を避けている。表面上は独立を装いながらも、実質的には政権の方針に沿った報道姿勢を崩さない。

 政府の統制から外れた数少ない独立メディアの一つがアリール・メルダである。中道リベラルを標榜し、知的エリート層や若者を中心に支持を集める。ホログラム配信を活用したインタラクティブな報道が特徴であり、視聴者がリアルタイムで番組に参加し意見を反映させることができる。この柔軟性と透明性が人気の理由だが、現体制に批判的なトーンが目立つことから、政権寄りの層からは「不安要素」として批判されることもある。看板番組「ルドラスの眼」は都市部を中心に発信され、社会問題をテーマにした討論が連邦全土で視聴されている。政権は同局に対する圧力を強めており、配信制限や記者への訴追といった手段で独立系メディアの影響力を削ごうとしている。

地方行政区分

 主に一つの星系を「連邦星区」として指定し、それらを構成する自治体を「公国」「州」「地方」といった順に纏めている。
詳しくは、セトルラーム共立連邦/地方行政区分を参照のこと。

外交

 主に友好関係を深めているのがユミル・イドゥアム連合帝国で、戦後親善交流を基軸とした平和外交を継続する。
詳しくは、セトルラーム共立連邦/国際関係を参照のこと。

軍事

 詳しくは、セトルラーム共立連邦/軍事を参照のこと。

主要戦力

 大統領直属の保安機関として、対外諜報、情報保全、国内治安の維持を一手に担う公共安全管理局(通称、KaTa)が設置されている。必要に応じてユミル・イドゥアム連合帝国をはじめとする友好諸国との緊密な連携を確保している。この組織はセ連の安全保障の中核として、機密情報の収集からテロ対策、星系間の治安維持まで、多岐にわたる任務を遂行する。連邦国防省正規軍(連邦国防軍)の統率を担い、連邦の広大な星系領域を護る戦略的支柱として機能している。連邦航空宇宙軍は最新の集計によれば、大小合わせて2948隻の艦船を擁する。その中にはルーゼリック・ワープドライブの最新世代を搭載した高速巡航艦や、量子並列転送を駆使した戦略攻撃艦が含まれる。戦闘機・輸送機・無人偵察機など多様な機種を合計35万機保有し、その他、人型を含む機動兵器が10万機と、連邦内外における広大な展開能力を確保している。無人ドローンの保有数は、電子戦の脅威と運用効率の最適化を念頭に、100万機の配備に留めている。この抑制された編成は、敵の現象学的妨害への脆弱性を最小限に抑える、熟慮された戦略的判断の結晶である。これらの戦力は、連邦国防省とKaTaの緊密な連携により、効率的かつ精密な指揮系統と高度な技術応用を通じて運用される。イドゥニア世界における連邦の安定と共立三原則に基づく国際協調の精神を体現している。

対過激派政策

 共立公暦998年における『セ連・ティラスト宗派ディルムバルク強襲テロ事件』『第715次ヴァンス・フリートン大統領暗殺未遂事件』『共立連邦内務省・特別憲兵総隊軍事クーデター未遂事件』(これらを纏めてイドルナートの大火と総称する。首謀者は軍上層部の過激派およびロフィルナ王国の対外情報機関・破壊工作部隊総司令の可能性が濃厚とされた。)を受けて対策を強化した。メイディルラング系列の海賊放送によると、ユミル・イドゥアム連合帝国指揮下の帝国官房がセ連各地に潜伏して久しく、外交の在り方を巡る連邦政府内の軋轢が生じた疑いも指摘される。同999年。連邦内パルスポル星系に駐留する共立機構国際平和維持軍外域・セクター監察軍FT執行第1艦隊司令部は、フリートン政権による共立三原則の履行状況を確認の上、適切に対応していく旨を強調した。一方、セ連自体が文明共立機構に多大な供出を続けている現状、同最高評議会との合意によるカバーストーリー工作説(事態収束のための情報統制実行疑惑)も浮上し、一般的には複雑すぎる内容として認知された。

エピソード

炎上する大統領

 一部から神格化されているが、共立主義者の革を被った「独裁者」であるとも言われる。実際に民主化以前の時代には多くの政敵を粛清するなど、力の限りを尽くしていた。アリウス大公率いる改革派が実権を掌握して以降は姿勢を改めたようであるが、それも自らが生き残るための方便に過ぎないと見られている。反面、腐敗の温床とされた主要軍閥を手懐け、糾合に至らしめた実績もあり、功罪合わせて語られることが多い。そんなわけで今でも一定の人気を保っているが、人によって大分見方が異なるようである。今日ではセ連を代表するマスコットキャラクターとしてミーム化され、左右を問わず様々な場面で燃やされたり茶化されたりしている。……どうしてそうなった。アリウス大公の御前で号泣芸を披露することに定評があり、そのパフォーマンスが面白くて支持者になった国民もいる。政策の目玉として労働を含む「苦役からの解放」を訴えているが、「早々に辞任して解放されてほしい」と首相であるゾレイモスに即答された。そんなフリートン大統領の迷台詞『大統領は炎上するものだ』。暴走する大統領を首相が諌める構図が出来上がっており、そうした状況に怒る野党は「衆愚政治を極めている」と非難している。

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国家
最終更新:2026年03月15日 11:51

*1 翻訳の技術自体は旧暦の遥か以前から存在したが、携帯可能なものは非常に割高であった。諸星系との距離感やその他の複合的な要因に阻まれ、長らく普及しなかった経緯がある。そうした状況も共立時代における技術革新によって克服され、一旦は普及する流れを迎えたものの、翻訳自体を妨害できる技術も登場した。多くの利害関係者が地道な言語習得に回帰せざるを得ない事態へと推移した。

*2 作:PixI

*3 作:PixI

*4 野党その他の支持層からは「大統領個人に忖度した御用組合」として批判されている。

*5 この消費者給付制度には医療費も含まれており、国民の申請によって即座に審査、上乗せされる。人工知能の判定に不服がある場合は最寄りの市役所か国の福祉監査部門、裁判所等に訴える権利も保障された。

*6 作:AIピクターズ

*7 作:NovelAI