ゼノアビリティ・プラン

 文明共立機構第4816号決議指定組織・独立特命即応特殊大隊「ゼノアビリティ・プラン」とは、共立機構の特殊部隊の一つ。略称は、XaP*1


概要

 ゼノアビリティ・プラン(以下、XaP)は、共立機構内で最も特殊な即応部隊であり、世界各地で迅速かつ独立した活動を行う。この部隊は緊急事態や突発的な事象に対応するために設立され、高度な能力を持つエージェントで構成されている。XaPは最高評議会議長および防衛統括部長官の直轄下にあり、運用の自由度が高いのが特徴だ。エージェントの個々の異能能力が重視され、迅速かつ柔軟な対応が可能となっている。主な任務には情報収集、テロ行為の未然防止、緊急対応が含まれる。他の部隊と異なり、XaPは持続的な活動よりも即時対応を重視しており、その高い戦闘力と機動性が評価されている。XaPのエージェントは各自が特異な才能や異能を持ち、その能力を生かした戦術が求められる。情報収集の専門家として、現地の状況を即座に把握し、適切な行動を取ることができる。また、テロ行為や突発的な暴力行為に対する迅速な対応力も備えており、多くの危機を未然に防いできた。単独での行動が多いが、必要に応じてチームを組んで任務に当たる場合もある。エージェントには高度な訓練が施されており、身体能力、戦闘技術、情報収集技術において優れたスキルを持つ。最先端の技術を駆使し、情報収集や分析、戦闘支援に必要な装備を使いこなしている。XaPは他の部隊と連携しつつも、独自の作戦行動を遂行する柔軟性を有し、最高評議会からの直接的な指令を受けて動くことが多い。XaPの存在は、共立機構内外で非常に重要視されている。迅速な対応と高い実力により、多くの紛争や危機が回避されており、その実績は広く認知されている。エージェントの選抜や訓練プログラムも極めて厳格で、エリート部隊としての地位を確立している。XaPの成功は、共立機構全体の安全と安定を支える重要な要素となっている。


所轄対立

 同様に即応的な対応を求められている特異収集局とは管轄問題が生じており、時折事案解決で干渉し合う場合がある。これらは問題視されているものの、相互に秘匿性の高い部隊であることなどから、直接的な解決案は出ていないとされる。

部隊構成

エージェント

七草ヒメリ : 「あー、ゼノアビリティ・プランって言ったら分かるかな。文明共立機構の対異能者特殊部隊っ!」

――『黄昏の航海』(202501)
 XaPの任務を主に担う高度に訓練された隊員のことである。階級は少尉~大佐。
 高度な作戦能力を持つだけでなく、個人としての異能力も高度であるものが選抜される。能力が高いがゆえに変人が多いともされており、欺瞞作戦で飲んだ仮死薬が致死量であったにも関わらず数分の昏睡で回復したような例(『黄昏の航海』における七草ヒメリ)などがが挙げられる。
 下記に挙げられる一般部隊と作戦行動を行う際は、前線司令官を担うことから、指揮作戦能力も高い。

一般部隊

特殊部隊員 : 「エージェント七草、お疲れ様です!」
七草ヒメリ : 「はいはーい、マーカスは艦橋だから、つれてっちゃってね~」


――『黄昏の航海』(202501)
 エージェントを補佐する目的で要請されている特殊部隊である。階級は(教育兵)二等兵~曹長。
 XaPにおける任務はエージェントが基本的に為すものであるが、エージェントが本部に支援要求を行う或いは解決後処理要請があった場合に派遣される。エージェントに対する露払いや事後処理における騒乱の解決などを担う。エージェントには劣るが、共立機構の部隊としては一線級の練度を持っている。

エージェントリスト

Mr.X

 実名や顔、声はXaPのメンバーすら知らない。ゼノアビリティ・プランのリーダーであり、最高司令官である。

七草ヒメリ

 異世界で魔王を倒した経験のある転移者であり、天真爛漫な少女――のように見えるが、その実「欺瞞作戦」を得意とする専門エージェント。毒物・薬物耐性が非常に高く、ただの薬品程度では毒殺できないという体質を持つ。

カーンソンド・ヴァント・サンドレーム・レームドロット

 クラックであるためルシタリエと共に行動・相互監視体制の中で任務を行っている。エージェントの中でも特命執行官の資格を持っているため、エージェント部隊を構成し、指揮命令を行う権限を持っている。

ルシタリエ

 その性質上、ゼノアビリティ・プランにおける階級は意味をなさないために任務の度に毎度Mr.Xの呼びたいように階級が付けられている。ルシタリエ自身が他のエージェントに歴代階級名リストを開陳することがあり、新入りのエージェントに1265の階級名を数日間不眠で語り続けるのは一つの通過儀礼となっている。なお、七草ヒメリはこの通過儀礼の途中でバルビツール酸系睡眠薬を過多服用して、緊急搬送された(彼女の体質からしてただの逃げるための欺瞞行為である)。
 特異収集局長との関係から、シリアスな管轄争いの場に引き出されることも多い。しかしながら、本人自身がそのような事柄を重要事として捉えていないため、Mr.Xと彼の間にもある種の緊張した空気感が流れているようである。

関連項目

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最終更新:2025年05月16日 22:47

*1 XenoAbility Planの略である。