概要
一般術式学的な側面では、対象の分離を
場所ではない場所にある場所への分離を行うシステムである。理論的には、対象者の個別意識を純粋意識へ不完全な段階にまで還元するということを基礎技術とする。
プロトコルとして共有されている技術ではあるが、高度な訓練と精神力を有する現象魔術師が少なくとも12名以上集める必要があり、結界再評価を含めたメンバーを集めることは困難であるため、民生用としての利用はほぼ不可能であるし、規制対象である。
危険性
虚構結界には、以下の危険性が存在する。
虚構結界の発動維持には大きな負担が掛けられる。対象の維持のためには、交換要員も重要だが、実際には用意することが出来ないだろうと考えられている。術者が負担に耐えられなかった場合、解放してしまうリスクなどが存在する。
志向性解放機構(MIO)や
自動魔法制御系統(AMS)による補助も考えられるが、それでも大きな負担を与えている。
虚構結界のエネルギー消費は膨大であり、資源消費が激しいことが知られている。現象魔法による改変によって資源を生み出すことが出来るため、術者の負担以上に問題であると看做されないことから副次的な問題として捉えられているが、改変による資源生成にもアポリアリスクの上昇が考えられるため、軽視できないリスクである。
個別意識を純粋意識に近づけることから、不可逆な状態になりかねない。あくまで、虚構結界は対象の鎮圧を目的とし、抹殺・抹消を目的としないプロトコルの倫理規定から、不可逆な自我崩壊は忌避される。
対象は分離された状態であるため、自我の維持に関する判断が難しいことから、根本的な解決手段は混迷を極めている。
最終更新:2025年06月27日 23:28