部屋D
部屋D・中央養育室
細い階段を降りると、貴方達はガラス張りの大きな部屋へ出ました。
入ってすぐの所には小部屋があり、中にはモニター等の機材と机、端末があります。
そして奥、部屋を横断する廊下と左右に並ぶ無数の小部屋。
廊下の突き当りには扉が見え、マップからするとそこが「中央食肉解体場」だとわかるでしょう。
情報・小部屋
端末のモニターには、何かのファイルが開きっぱなしになっています。
内容は以下の通り。
〇月×日、収容家畜A-蜂須賀虎徹・状態報告
A1,5-異常なし、中でも5はかなり安定。
A2,4,6-精神状態・イエロー、鎮静剤投与
A7,8-精神状態・レッド、錯乱のため鎮静剤の量を倍に
特に8の状態が悪いので、肉質に影響が出る可能性を考慮し
明日の解体は中止して他個体に変える事を推奨(候補5番)
肉質、保有霊力共に優良の高練度極個体のため現状維持したい。
メンタルを改善する方法を早急に検討する必要アリ(ロボトミー的な？)
A3-肉質・保有霊力悪化、廃棄処理、本日朝捕獲の個体と入れ替え予定
…その後も、収容されている「家畜」の種類毎に上記のような報告書が続いています。
ざっと見る限り、ここには30人近くの「家畜」がいるようです。
※他の収容個体は三日月、数珠丸、太郎太刀、石切丸、江雪、みつよ等、神様感ある刀
PLに上記メンバーや旧知の刀、兄弟がいるなら0/1のSANチェック
様々なメモやファイルが置いてあります。
整理整頓されているなか、何枚か無造作に置いてあるメモがあります。
所長に勧められたマロンちゃんは思ったよりいける、ジャーキー最高、ジビエ感。
左文字は味良いけど肉少なすぎ、兄弟まとめて基本出汁用。あと烏は100％出汁専用。
短刀は肉も霊力も少なくてコスパ悪いけど、一回くらい乱ちゃん味見したい。所長へ申請。
ハニーちゃんとはちみつの相性〇、蜂だけに。この前のレシピも良かったしマジ天女。
あとネネちゃんとか山伏はやっぱダメ、肉が硬すぎ…筋肉すごすぎ、俺の顎が重症。
中村へ、みつよでイタリアン系のレシピ考案よろ。
※マロンちゃん＝アイディアで大倶利伽羅、またPLに該当の刀がいるなら0/1のSANチェック
部屋E・中央養育室の牢獄
貴方達は、その小部屋のある廊下へゆっくりと歩みを進めます。
まるで牢獄のような部屋の中、椅子のような物に拘束されているのは
…全て刀剣男士だと、貴方達にはわかるでしょう。
情報・拘束部屋方面
貴方達は、ひとまず適当な部屋の男士に目を向けます。
彼は全裸のまま奇妙な金具で椅子に首と手足を固定され、顔にはガスマスクのような物を被せられています。
手の金具とマスクからは長いチューブが数本伸び、椅子の背後にあるいくつかのタンクへ接続されていました。
そして股間には…恐らくは排泄を処理しているらしい妙な器具が装着されています。
動く事も喋る事もできないその姿は、確かに「家畜」と言う以外ないでしょう。
他の部屋のどの男士も、全てがそのような無残な姿です。
そして目前にいる「家畜」のマスクの合間からは、藤色をした艶やかな長い髪が零れています…
※NPC長曽祢がいるなら、蜂須賀…！と呟いて拳を震わせています。
いくつか空になっている部屋があります。
空の部屋には椅子もないですが…しかし、床に何か引きずった跡があり、
それは廊下の突き当り、中央食肉解体場へ続いているようです。
扉はありませんがとても狭く、男士を拘束した椅子以外なにもありません…が、
よく見ると壁にプレートがあり、部屋番号らしい「A-8・蜂須賀虎徹・極・貴州本丸産」と書かれています。
※部屋のイメージは扉の無い広めの個室トイレ
よく見ると、どうやらキャスターが付いていて車椅子のように動かせるようです。
しかし何やらガッチリと固定されており、特殊な鍵穴らしきものもありますが…解除したり動かすのは無理なようです。
※電子ロックのため鍵開け不可。
どうしてもという場合はコンピューター＋電気＆機械修理のロールでクリティカル出ればOK…みたいな感じにしてください。
目の部分はガラスになっており、そこから中を伺えます。
どうやら眠っているようで、小さな寝息が聞こえるでしょう。
マスクは…取り外しができそうです。
金属で作られた首輪や腕輪のような拘束具で、腕輪からはチューブが伸びています。
チューブは医療的な物のようですが、拘束具は‥普通の物ではないように感じます。
強力な呪具で呪縛されている。
審神者が用いる術と何かの呪いが組み合わさったような物。
解呪には術者本人か、安祭など審神者の協力が必要だと感じる。
無理やり取ろうとした場合、碌なことにならないと感じる。
※目星なら、手を近づけるとピリピリする、呪術的な物のようだ。とだけ
拘束具を引き剥がそうと手を触れた途端、手のひらに衝撃が走ります。
激痛に手を引っ込めた貴方がそこを確認すると、皮膚の表面は焼けており、
強い電撃を浴びたような状態になっているのがわかるでしょう。
1d3のダメージ、また何らかの治療をしない限り、手を使った判定に-15%
※先に幸運か本当にやるか確認を挟む事。
情報・蜂須賀との会話
マスクを慎重にゆるめ、外しました。
静かな呼吸がやや大きくなり、やがてヒューヒューと音をさせながら、彼はゆっくりと目を開きます。
…や…や…やだ…また、嫌だ！！やめて、やめてくれ！！！
と、目を開いた瞬間、突然悲鳴を上げながら首を振って暴れだす。
矜持や気品といった物を重視する蜂須賀が、子供の用に泣きじゃくる。
一目見ただけで、極限レベルに精神が衰弱しているとわかる。SAN値で言えば一桁クラス。
目星すると、舌を噛み切ろうとした形跡がある。
精神分析に成功すれば落ち着きを取り戻して会話できる。
※NPCかPLに長曽祢が居れば、兄さん、兄さんと泣きじゃくりながら大声で泣きだす。
普段なら絶対言わない「兄さん」という言葉に困惑しつつも蜂須賀を宥めて抱きしめ、
同時に彼をここまで追い詰めた黒幕達に怒り拳を震わせる。
※精神分析に成功すれば会話が可能になる。
彼は驚いたように探索者達を見回し、呟きました。
君達は…俺の本丸の刀ではないね…でももしかして、助けに…来てくれたのかい？
※長曽祢がいれば、贋作、どうしてここに…！？と呟き、姿を見られたくないのか顔を背ける。
戦闘中、一人になった所を複数の黒い外套を着た者に襲撃された。
目覚めると台に拘束され、見慣れない複数の人間に囲まれていた。
人間に手足の肉を削がれて、目の前で食われた。
彼らは美味い美味いと喜んで、俺を優良家畜だと言って笑っていた。
それ以来、何日か置きに奥の部屋で四肢を斬り落とされ、体の肉を削がれるようになった。
肉を削がれては主でもない男に手入れされ…戦う事も許されず、ずっとここに繋がれていた。
そのうえ頻繁に嫌な夢を見るんだ、大きな黒い巨人に貪り食われる夢を…。
あの男たちは、奴らは狂人だ…いや、恐らく首領の男はもう人間じゃない。
一人黒いスーツを着た男がいた、様子からしてあれが首領、黒幕だ。
何度か奴の私室らしいところへ連れていかれ、直接…料理されたことがある。
いや料理だけじゃ…あぁ、思い出すだけでも気が狂いそうになるが…奴は、もう人肉では満足できない、とか。
何時かはお前も我が神に捧げるが、それまでは楽しませてほしい、とか…言っていた。
以前主と政府へ出頭した時に見かけた気がする。政府の人間だと思う。
短刀か脇差…後は打ち刀だった、同じ男士だったよ。
全員かなりの手練れだった。
何かの呪具らしい、火傷をするから触らないほうが良いぞ。
奥へ行くなら用心しろ…さっきマスク越しにだが、何人か連れていかれたのを見た。
だが、入るには薄い…カードキーが必要だ、黒い色のやつだ。
それを扉の横の機械にかざしているのを見た事がある。
俺は大丈夫だから、奴らを倒して、政府に通報して皆を開放してほしい。
俺はこのままでいいから、早く行ってくれ…そのマスクも戻して。
探索者達は蜂須賀に再びマスクを被せるとその場を後にします。
刀剣男士を家畜とし、その肉を喰らうという忌まわしい事実を
聞いた貴方達は、成功で1、失敗で1D3のSANチェック。
※A5蜂須賀以外の場合・目に涙を溜め、怯えた顔をしながら上記を告げる。長曽祢に頭を撫でられて慰められる。
※A5蜂須賀の場合・長曽祢に、あまり見るな、俺の身体がそんなに珍しいか、贋作め…と言いますが、
心なしか、ほっとしたような表情をしているようにも見えます。
情報・他の刀を見る場合
この部屋には、何種かの男士達がいます。
蜂須賀虎徹、三日月宗近、数珠丸恒次、石切丸、太郎太刀、江雪左文字、大典太光世、南海太郎朝尊
精神分析に成功すれば会話可能、ただしいう事は蜂須賀とほぼ同じとしてください。
※フレーバーは自由にアレンジしてください。
また、兄弟や旧知の刀と会話する場合、0/1のSANチェックが発生することを伝えてください。
マスクを外すとぼーっとした顔の後、急にいつもの感じで笑い出す。
いやぁまたか、この身はまだ折れぬか、どうしてだ、腕も脚も、何度も…何度も…
その後、何度も、何度も…とブツブツ繰り返す。
貴方達が強く話しかけると、おや、どこかであったか、俺の本丸の刀ではないな、
俺の腕は知らぬか？いやそこにあるか…いや違う、切り取られた腕だ、
あれは、あれはどこにいった…奴が食ったのか…？俺は…俺の…と、
急に笑みが消え、ガタガタと震えだすでしょう。
精神分析をしても弱々しく微笑みながら、すまないが…そっとしておいてくれ…と言われます。
マスクを外しましたが目覚めません。
しかしよく確認すると、只管に経を唱えていることがわかります。
精神分析に成功すれば、いつも通りの感じでここが危険な事と、黒幕が人外だと教えてくれる。
探索者達をぼーっと見つめた後、私の御幣を知らないかと問いかける。
知らないというと、そんな、困ったな…祈祷、祈祷をしなければ…
奴がくる、あの黒いやつが…厄落としをしなければ…あぁ、そうしないと…
食われる、喰われる、喰われる…とブツブツ呟き続ける。
※PLに青江がいれば、青江君！これ、これ切ってくれ…黒いやつが、黒いやつが離れないんだ…！
君なら切れるだろう！？助けて、切ってくれ…！！と怯えて懇願してくる。
目が合った瞬間、突然子供の用に笑い出す。
あぁ次郎、そんなところにいたのですか、見てください今日はとても良い日です
綺麗な青空ですよ、でも私は脚が無いんです、脚が無くて、小鳥が鳴いています、
口が赤くて私が言うんです、空腹だって笑うんです、太陽が眩しいですね次郎…
と、脈絡のない事をずっと言っています。
暫しの後に泣きじゃくりだし、弟達の名前を呼び続ける。
いやです…いやです…もう…おさよ…そうざ…みたいな感じ。
※PLに兄弟がいれば、ふえぇぇ…ん…って感じで泣く。
折ってくれ、殺してくれ…とずっとブツブツ言ってる。
※PLに前田がいれば、助けて、一人にしないでくれ…と泣きじゃくる。
暫しの沈黙の後、突然爽やかに声を上げる。
あぁ、実験の時間かね！そうだろう！？そうだ、今日も切り刻まれたこの体がどう反応するか！
この脳髄で何が渦巻くか！君たちは教えてくれるんだね！？この腕と脚を落として、四肢の無い僕が
蛞蝓のように地を這いまわる僕が何なのか！僕は、僕の、手足の無い刀の存在意義とは何か！
食用だなんて、素晴らしいじゃないか！ アハハ！！己を振るう事すらできない刀の利用法！最高じゃないか！
等と朗らかに発狂している。
※PLに肥前がいれば、ひぜんくん、ひぜんくんだ！と無邪気に笑う。
最終更新：2021年10月03日 18:14
