竹中里紗

竹中 里紗(たけなか りさ、1994年6月25日 - )は、東京フレイズに所属するプロ野球選手(投手)。
広島レッドリーブス竹中実菜斗は従姉妹。


概要

所属 東京フレイズ
背番号 18
国籍 日本
出身 岐阜県岐阜市
生年月日 1994年6月25日
身長 165cm
体重 62kg
投打 左投左打
血液型 AB型
プロ入り 2017年ドラフト1位
PL ひとは
球歴 上野明倫館高等学校ニューヨーク・セイレーンズ(2013-2017)→東京フレイズ(2018-)

経歴

プロ入り前

高校時代

母方の曾祖母が足を悪くしたことをきっかけに、福祉の道を目指すべく三重に引っ越した。野球部に入ったところ、そちらも熱が入る。
高校では久慈友貴奈の同級生となり、初日から持ち前の明るさで積極的に話しかけに行く。
豊富なスタミナと球威を武器に先発投手としての出番が主だったが、入学当初は他がいまひとつのため二番手止まりだった。
しかし右腕先発のライバルと競い合ったことで、エース級の先発左腕へと成長。2、3年生では全国大会を経験している。

渡米時代

叔父がMLB好きだったのをきっかけに、女子メジャー(GMB)の存在を知り、挑戦を決意。
1年目はまずマイナーで、前半は散々だったが、負傷し調整中のエースから手ほどきを受けさらに急成長。元々球威で押し込むタイプだったが、このあたりで今のフォームを身につけている。
そのおかげで1年目終盤からはメジャー登板もあり、2年目にかけて先発を任されるようになる。
3年目は苦しんだが、4年目に再度活躍し地区優勝。ついに5年目には最多勝を獲得し、全米一への原動力となった。
とあるきっかけにアンナ・マクラーレン監督に惚れ込み、東京フレイズへの逆指名を決意。
なお、有名になったのをきっかけにファッション雑誌の表紙に1度だけ載ったことがある。

プロ入り後

2018年は序盤こそ苦しんだものの、全試合QSや3完投・1完封を達成するなど前評判通りの結果を出した。しかし本塁打を3本とも名古屋Cキャッツ戦で浴びるなど、チームごとの相性が出たシーズンともいえる。
2019年は久慈友貴奈、日高勝月の加入もあり意気込むが、開幕戦で完封しつつも中盤に崩れる。しかし後半戦は防御率1.45と回復。なお、被本塁打は3本とも福岡クローネ戦で浴びる、開幕投手と最終戦先発を兼ねるという珍記録を達成。
2020年は被弾に苦しむも、援護や継投に恵まれ3勝を挙げ、PGB通算10勝に王手をかける。開幕戦では21年から渡米予定の白羽凛と、息詰まる互角の投げ合いを繰り広げた。
2021年はオフの交通事故で右腕を軽く負傷したこともあり、大事をとって「捕球を最低限にする」とスタイルチェンジ。通算10勝目を含む4勝を挙げ、リーグ優勝に貢献できたと嬉しそうに語る場面がTVで放映された。
2022年はシーズン最多タイ記録となる6完投すべてで勝ち星をあげ、リーグ優勝に貢献。PGBでのルーキーイヤー以来となるタイトルを獲得し、さらに節目の記録(勝利、完投勝利、奪三振、投球回)がそれぞれ大台に迫るシーズンとなった。もちろん、「アンナ監督もリラ監督もどっちも好き」と、監督好きは相変わらずのようである。なお、かねてから注目していた杏花音との対戦はちょっぴりほろ苦に終わった模様。
2023年はシーズン歴代新となる7完投も、貯金を自分で作ることはできず、チームが最下位に沈んだことは悔しそうにしていた。一方で自己新記録である71奪三振、2完封を記録、オールスターでも安定感のある投球を見せた。オフにFA宣言したが、熟考のうえ残留を決意。「苺のユニフォームを着て日本一になりたい。移籍はそれが叶ったら」と根拠を語った。
2024年は貯金を作るも2桁奪三振を奪えず。援護には恵まれたが与四死球に課題を残す。なお、2死球ともに大阪戦の立ち上がりから稲瀬菊子に速い球を2打席連続でやってしまったこともあり、連絡先を交換してオフに誘った(参照:https://www.pixiv.net/artworks/121519396) 。オフにはウィンターリーグにコーチとして帯同し、映像機器を活かしたトレーニングや野手や自身も巻き込んだ走り込みに重点を置いた模様。

選手としての特徴

フォームはスリークォーター。負担の少ないフォームで有り余る持久力を活かしている。
ストレートと速い変化球を決め球に、急に減速しつつ落ちるP(パラシュート)チェンジで緩急をつける。
決め球はストレートと大差ない球速から、打者の手元で一気に曲がるP(パワー)スライダー。

人物

明朗快活かつとてもフリーダムでそこそこ単純だが、野球については真面目な模様。
登板の合間にはベンチに顔を出し、チームメイトを全力で応援するのはそこそこ有名な話だが、あまりにヒートアップして右手を怪我したことがある。

スタミナ強化の一環でマラソンの大会によく参加しているが、2時間30分前後とかなりの好タイムを叩き出したことがある。

ちなみに、高倉伶花は中学時代の親友。

詳細情報

年度別投手成績

年度 所属 規定 試合 S H 完投 完封 先発 QS 完了 防御率 投球回 打者 被安 被本 奪三 与四 与死 敬遠 失点 自責 WHIP
2018 東京 8 4 1 0 0 3 1 8 8 0 1.34 60 2/3 240 47 3 45 11 0 0 13 9 0.96
2019 東京 9 2 3 0 0 2 1 8 7 0 1.92 61 243 52 3 43 6 1 0 16 13 0.95
2020 東京 9 3 3 0 1 1 0 8 6 0 3.25 52 2/3 217 50 6 46 11 0 0 22 19 1.16
2021 東京 8 4 3 0 0 0 0 8 7 0 3.12 49 196 34 5 47 13 1 0 17 17 0.96
2022 東京 8 6 2 0 0 6 0 8 6 0 2.56 70 1/3 281 62 5 63 15 4 0 20 20 1.09
2023 東京 8 4 4 0 0 7 2 8 6 0 2.09 69 278 55 7 71 14 1 0 19 16 1.00
2024 東京 8 5 3 0 0 4 0 8 5 0 2.78 64 2/3 263 57 7 54 15 2 0 23 20 1.11
通算:7年 58 28 19 0 1 23 4 56 45 0 2.40 427 1/3 1718 357 36 369 85 9 0 130 114 1.03

表彰

  • 最優秀新人(シ・2018)
  • 最多勝利(シ・2022)
  • 最多奪三振(シ・2022、2023)
  • MVP(シ・2022)

記録

初記録


節目の記録


その他の記録

  • オールスターゲーム出場(2018、2019、2021、2022、2023年)
  • 開幕投手(2019、2020、2022、2023年)

背番号

  • 18(2018-)

登場曲

For The Glory -feat. Mutecity's Theme-/庄司英徳(2018年-)

能力推移

年度 速球 球威 変化 制球 体力 守備 ピン/特1 対左/特2 打強/特3 クイ/特4 総合
2018 19/S 16/B 16/B 16/B 20/S 15/B 4 3 打強○ 勝ち運○ 165/S
2019 19/S 16/B 16/B 16/B 20/S 15/B 対ピ○ 打強○ 勝ち運○ - 165/S
2020 19/S 16/B 16/B 16/B 20/S 15/B 対ピ○ 勝運○ 打強○ - 165/S
2021 19/S 16/B 16/B 16/B 20/S 2/G 対ピ○ 奪三振 - - 149/A
2022 19/S 16/B 16/B 16/B 20/S 15/B 対ピ○ 奪三振 - - 165/S
2023 19/S 16/B 16/B 16/B 20/S 15/B ピンチ○ 奪三振 - - 165/S
2024 19/S 16/B 15/B 16/B 19/S 13/C 奪三振 - - - 149/A
2025 18/A 16/B 15/B 15/B 19/S 11/D - - - - 129/B

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最終更新:2025年07月13日 18:54