注意
:ここには過去編から
カグヅチ編までのすべての経緯が解説も込みで記されている。中にはまだ小説として描かれていないものもある。
過去編
:
ブリオが結城を氷焔に連れてきたことが諍いの発端となった。荒立てるフツを千春は何とか抑えたが、この事態に驚く氷焔メンバーをみて、千春は皆に
バーディーンの店にてフツの過去を見るよう向かわせた。皆は固唾の飲み、バーディーンにフツの過去を注文した。
フツは28年ほど前にミタマ家に預けられた子だった。熱田事件にて、ルーングローブ家とミタマ家に見つけられた子供であった。不確定な要素は所々にあるが恐らく“ツクヨミ=デ=ルーングローブ”の
改造クローンであろう。“ツクヨミ=デ=ルーングローブ”は禁忌である闇のカケラに手を出したポケモンのため、月の森には置いておけない。よって、ミタマ家に引き取られたのである。
当時のフツには心というものがなかった。熱田事件にて“破壊の遺伝子”による暴走の後遺症であろうか。何も知らない、何も覚えていない、周りに対して本能的な警戒を静かに示している。だが、己は弱いので唯々諾々と大人に従わざるを得なかった…といった感じだろうか。なので、まずはじめに“
アマテ=ミタマ”に会わせてみた。“アマテ=ミタマ”はミタマ家の一人娘であり、5歳にして剣術のだいたいを覚えた…が、不真面目なうえ、落ち着きはなく、男勝りで、フツにとっては最初鬱陶しい他なかった。しかし、彼女と触れ合っていくにつれ、フツは最初に怒ることを覚え、悩み、心配、嘆き、諦観、そして、自分ではよく分からなかったが彼女と居るとどこか心地よく、彼女がいないとどこか不安になり、彼女が笑うとなぜか自分も笑んでいた…気づけばフツにとってのアマテは自分の心となっていた。知らないうちに「アマテの尻拭い役」となってはいたが、なぜだか悪い気はしなかった。
15のある日、アマテのことはほぼ全て知り尽くしているフツは「運命には逆らえない」と弱音を吐くアマテを見ていられず、アマテの許婚との結婚に抗議し、許婚と一戦を交えた。しかし、当時のフツは弱く負けてしまう。悔いが残りつつも引き下がるが、結婚前夜の晩、ミタマ家の宝刀とアマテの神眼を狙いに来た許婚と接触し、宝刀を握りつぶしたため、右手を壊してしまう。許婚を退け、右手と引き換えにアマテを助けたフツはアマテの計らいでか、“宝刀の弁償”としてアマテの夫を務める義務を与えられたのだった。
結婚後、末甘い生活が送れるかと思いきや、ほぼすぐに軍から徴兵として派遣された。最初訳も分からずばらばらになってしまったが、アマテが我儘でもしてなんか損害が出たのか、すぐにフツはアマテのところに再編成される。アマテも安心したのかフツの近くでは大人しかったが、ろくにいちゃつけやしない現状。まあ、それでも一緒にいるだけでそれだけで幸せだった。高望なんてしない。ただ、この貴重な時を夫婦の時間に費やすことが今やるべき義務であった。…でも子供は一人くらい欲しいよなぁ。
フツたちにとっての新婚生活は一般家庭のように甘ったるい訳ではなかったが…というか、彼らにとってのデート場は戦場で、デート内容は戦争であった。最強というのはろくなことは起きない。だが、夫婦の愛の力なのか彼らの部隊の駒は着々と進んでいく訳であって…まあ、なんにせよ早く戦争を終わらせて、互いにいちゃつきあいたかった。
ある日だ。久しぶりの戦場。まあ、駆り出されたわけなのだが、まあとにかくとても不謹慎ながらもデート日だ。いつ駆り出されるか分からないため、好きなところどころか外にさえ出してくれなかった故、久々の外ってやつだ。すごく不謹慎ながらちょっとカッコいいところを見せようと前に出たが、あっけなくアマテに先を越され…いや、よしておこう、これ以上は不憫だし、後ろの光景が悲惨だから、とりあえずアマテといちゃつくことで頭をいっぱいにした。さっさと拠点を制圧していつも通りいちゃいちゃしようと思っていたが、今回はそうもいかなかった。…戦神―――そう呼ばれた女のバシャーモ…おまけにメカのお供つきだ。
…今日は厄日だ。だが、ここで自分の嫁にカッコイイとこ見せたら、なんかいい子としてくれr―――――――
「ねぇ、そこのおっぱい。サシで戦ろうよ!」
…あっけなく、2人は戦い始め、残された自分はいつの間には機械x2に囲まれている。南無三と舌打ちしつつ、アマテと戦神の通常のポケモンたちには真似のできそうのない超人決戦を見れず、2体のメカを相手するはめになった。
2体のメカの両腕をなんとか抉り切り、やっとのこと少し黙らせてから、どれくらい経ったのだろう…メカとは互いにこれ以上斬り合うのもバカバカしく思っていたのか、戦いをやめ、アマテと戦神の激戦を仲良く(?)愚痴を零し合いながら眺めていた。…早く終わらないものかな…?
終わらない戦い、両者の攻撃の激しさは衰えず…だが…
ぎゅるるぅ…
「うぐっ…おなかすいた…」
「ふ、ふーちゃん…飯と酒…」
…この戦いを終わらせる合図としてはあまりにも間抜けなものであった…早く撤退してご飯にしようか・・・
最終更新:2009年07月12日 11:55