ゲームの食卓 2月18日放送分 第94回 世界樹の迷宮Ⅲ特集 第3回目
今回は世界樹の迷宮Ⅲキャラデザについて
- 前作、今作とキャラデザに関してどんな感じで進めたの?
日向さん。
「どうでしょう、小森さん?」
イソッチ。
「えー、いきなり振っちゃったw」
小森さん。
キャラに依るんですが、一番初めにこんなキャラが居たら面白いんじゃない?と言う相談を持ち掛けて
日向さんはだいたい反応が分かり易くて、自分の頭の中で思い浮かんだ時と浮かばない時の反応が明らかに分かるんですよ。
日向さんが意味分かんない…みたいな顔をしてる時はこっちの線は無いかなと。
ニコッとした時は何も言わなくても描き出してくれるので「こんな感じですよね?」「そうそう、そんな感じでよろしく。」みたいな。
日向さん。
「ピンと来ない職業はだいたい小森さんもピンと来てない事が…。」「そんな事は無いですよ…w」
ビジュアルに対して「どんなでしょうね?」って相談して、「どんなだろうね?」って返ってくると
どうしよう。これは中々難しい戦いになりそうだ…って言うのが読めてしまう気がしてますけどね。
- 割と最初にピンと来た物だとそんなにリテイクも無い感じ?
小森さん。
日向さんがすんなり描けば描くほど、あまりダメ出しも無いし、ユーザの反応も良いってイメージが僕にはありますね。
- じゃあ、そのひらめきを如何に引き出すかが小森さんの腕の見せ所?
小森さん。
「ぶっちゃけ運ですけどねw」
日向さん。
結構分かり易いのがやっぱりいくつかあって、描くに当たってですけど、
ファランクスとモンク、
バリスタとかが分かり易いですね。
パーツ的な構造とか、名前と職業のイメージと
キャラクターのデザインが合い易いって言うのが合って、すんなり決まった感じです。
- イメージはどうやってまとめてくの?描いててまとまってくる感じなのか、頭の中で妄想した物を絵にするんですか?
こう言う職業にしようと言うのを聞いて、その職業名が決まって無くても方向性とかを聞いて、まずはシルエットから考えます。
末広がりであるとか、逆三角形であるとか。そこが浮かぶと後は大体さらっと出来ちゃうんですけど。
大雑把なシルエットを考えると、その中にこの辺に○あるいは□があってと、どんどん肉付けをしていって完成させる感じですね。
日向さん。
挿絵は、またちょっと。まあ話によると言う感じなんですが。
世界樹に関しては、職業のイメージからざっくりと決めていく感じですね。
日向さん。
「居ます。居ますね、小森さん」
小森さん。
「全然決まらなかったキャラは居るけど、そう言うのは居なくなってるんで…w」
日向さん。
「そうか…w」
日向さん。
方向性が決まってからは苦労はして無いのが多いですが、筆が重いって言うのは確実に居ました。プリンセスですね。
プリンセスって最初名前を聞いた時に自分の中にイメージもあって、ビジュアルも割とこれでってラインは見えていたのですが
いざ描くとなると、もう最初からプリンセスがビジュアルとして前面に出てくると言うか、割と位置付け的に決まってて……
自分はプレッシャーにすごい弱いんですよ。1回目にちょっと話しましたが自分は
シノビ的?性格なんで
あまりこのキャラ(職業)は目立ちますと言うか、この絵は表に出ますとか言われると、どんどん辛くなって来るんですよ。
で、筆がどんどん重くなっちゃって、頭の中には完璧に出来てるのにそれが出力出来るかとなるとまた別の話なので…。
色とかもだいぶ悩みましたけど、描くって所に行くまでがすごい大変でしたね。覚悟を決めるって言うのがなかなか。
日向さん。
最近はもっぱらタブレットで直描きする感じですね。昔はやっぱり手描きだったんですが、手描きの比率は減ってますね。
(手描きだと)間にいくつかの手間が挟まってしまうので、それを省略しようと
タブレットで直描きに慣れた方が良いと、ここ2,3年くらいはそういう形でやってますね。
日向さん。
ああ、それはよかったですw
イソッチ:「プリンセスが一番大変でした。なぜなら
どんなパンツ履いてるか、分からないからです(キリッ的な物だと思ったんですがw」
日向:「あー。下着設定って自分の中では決まってるんで、逆にそれを表に出しちゃうと皆さんの想像力がこう…」
イソッチ:「一番楽しい部分が無くなっちゃうみたいな?」
日向:「なんで、あまり言えないんですよねw」
- コーナー「俺たちのパーティーに新職業を迎えよう!」
世界樹3に登場する新職業を勝手に考えてしまおうってコーナー。
(1)古代さんと私(イソッチ)でそれぞれ職業の特徴を2つずつ作成
(2)小森さんにJob(職業)名を決めてもらう
(3)日向さんがお絵描き。絵を描いてもらう
(4)古代さんがテーマ曲を笛で演奏してもらう
(5)次回作で実装するかを決める
古代:「……面白いな」
日向:「あれなんか今知った的な反応がw」
小森:「……あれ、(5)なんかあったんだw」
イソッチ:「うまくいったら食卓でオリジナルの30秒のCMを作りますので」
一同:「おー」
イソッチ:「曲は外さないと思いますので…」
小森:「1番次第で3時間は考えます。優しいパスくださいよw」
日向:「僕にもかかってくるなあそれ……。これ1番がかなり大事ですよw」
イソッチ:「
スキル、スキル、スキル。三回言ったところで何も浮かばなかたったんですが」
小森:「こう言うのって絶対後で「こう言えば良かった」とか出て来ちゃうんですよね……」
日向:「間違いなく出ちゃいますねw」
イソッチ:「最初に職業を考えるんだって言われて考えてたのが、海が舞台と言う事で
これはもう「だから海のお掃除屋さん」しか無いよ!と思って、ナマコぽいのを考えてたんですよ。
そうするとJob名がナマコか、海のお掃除屋さんか、どっちか…w」
小森:「これって職業ですよね?w」
日向:「そもそもこれJobですかね?w」
イソッチ:「ジョブですよ。海のお掃除屋さん。でも絵を描いてもつまんないかなーって。ナマコなら私でも描けるし」
日向:「ナマコ♂♀でパターンがある訳ですよね?」
イソッチ:「しかも4種類ぐらいから選べないといけなんでw」
日向:「……既にイソッチさんのホワイトボードがすっげえ気になるんですけど。今の話を聞いて不安しか無い…」
小森:「不安しか無いですよねw」
イソッチ:「大丈夫です。今のはそんなキラーパスみたいにならない様に
考えてますよって事で、ちゃんと描きやすい特徴を二つ描きました。」
日向:「キラーパスだな…」
イソッチ:「そんな事無いですってw 絶対言った瞬間にニコッとする様なの」
日向:「ああ。ピーンと来るヤツ?」
イソッチ:「ピーンと来たみたいなw」
小森:「職業名が来てない時も多いですよね……。僕と日向さんは職業名は近しい所が結構好みで、
二人だけで盛り上がって周りの
スタッフから反対されるなんて事も多くて…」
日向:「ちょっとマニアックな方向に行き過ぎちゃって、
割とネーミングセンスな部分でスタッフ全体と折り合いをつけて…みたいな」
小森:「きっと僕らマニアックなんだろと…」
日向:「事実そうですね。分かり難い…僕らチョイスの名前は全然ピンと来ないんですよね」
小森:「10人に2人ぐらいはピンと来てくれるんじゃないかと」
日向:「ピンと来る層がすごい狭くて、分かる人には『ああ、アレね』と分かる感じなんですけど
ピンと来ない人には全く来なくて、その来ないの割合が多過ぎるので僕らも自重…って感じですね」
- 例えば?モンクをカイソウ『(破)壊僧?』と呼んだりとか?
日向:「それは何かモンクから逸脱してますよw」
小森:「でも、例えとしてはそんな感じ」
イソッチ:「つまりラスプーチンとか……」
小森さん&日向さん:「いやいやいや。それは人名だしw」
- この時期に古代さんに来て貰って笛を吹いて貰うと言うのも恒例化してて
食卓ファンの人は喜んでくれていると思うんですが。今日も100円ショップの笛が。
小森さん。
「えー…w」
古代さん。
「分かんなかったので3つ書いちゃったんですけど」
(1)謎の笛吹き(アラビア風)
古代さん。
「なんかこう…カモンスネークみたいな」
小森さん。
「僕もそれしか頭に出なかったw」
(2)料理長(臭いや毒攻撃をする)
古代さん。
「コック長みたいなのが居ても面白いかな…と」
(3)探偵(アイテムを集めて謎解きをする)
古代さん。
「謎解明と言う事でw」
日向さん。
「DSを生かした謎解きと言うかダンジョンの中でちょいちょいと…」
イソッチ。
「私が考えた特徴は古代さんみたいな料理長っぽいとかの素敵なヒントは無く」
(1)泣き落としが使える
(2)小動物を連れてる
小森:「キっツいパスきたなーw」
日向:「1つだけ質問して良いですか?これをまとめてひとつのキャラにまとめるんですよね…?」
イソッチ:「そうですが、それが辛そうですねw」
日向:「笛を吹くのか料理をするのかどっちかにしてくれとw」
イソッチ:「お前は料理長と音楽家どっちがやりたいんだみたいなw」
日向:「笛を吹きながら料理を作って、挙句その料理を食べる事によりひらめきを得て、謎を解決する…
けど、分からない謎に当たったら泣き落しをして、小動物を連れている?」
イソッチ:「そうですね。マスコット人員的に小動物は連れてるので外せないと思うw」
古代:「笛吹きと小動物って結構相性が良いですよね」
イソッチ:「料理長が小動物を連れて居るのは微妙な気が…。これ非常食か?みたいな…w」
日向:「良いんじゃないですか?コレ。衛生的にどうかみたいなツッコミ所を残しつつ、敢えてそこに突貫する…」
イソッチ:「なるほど。最終的には鍋に入れるみたいな…」
日向:「…。ああ、そおっすね…w
スキルにありそうですけどね。最終手段みたいな。非常食?」
小森:「美味しく頂いて皆全回復するみたいな…」
イソッチ:「あー、良いですね。宿屋に帰ったら小動物は新たに生まれる…?」
日向:「買うんじゃないですか?お店で…」
イソッチ:「買う…w」
古代:「アラビア風って言うの無かったですよね。中近東系のやつ」
イソッチ:「今回海が舞台で色んな民族と言ってますしね」
古代:「だから日向さんキャラのアラジンっぽいのを見てみたいなと」
イソッチ:「じゃあ謎の笛吹きを採用して、どうですか?」
小森:「謎の笛吹きで小動物を連れてる?」
イソッチ:「そうです。小動物を連れてて、泣き落としが使えます。女の子です」
小森:「泣き落としはもはや…w」
一同:「うーん…w」
イソッチ:「二人してそんなw」
小森:「手強いですね…w アラビアはシカトして良いんですかね?」
一同:「ええーw」
イソッチ:「笛吹きだったら、アラビラを外すとどうなるんですか?バード以外で」
小森:「これを言ったら、開発途中だと間違いなくスタッフが「違うでしょ」って突っ込む自信があるんですが
謎の笛吹きって単語を見た瞬間、ハーメルンの笛吹きって物を想像出来まして。それで職業名を作れって言われたら
皆からの「それは職業名じゃないだろ!」とかのツッコミを待ちつつ、「ハーメルン」って名付けますねw」
イソッチ:「でもそれ私のラスプーチンと変わんないじゃないですか…w」
古代:「♪~」
一同:「おおー」
古代:「こんな感じですかね」
小森:「でもやっぱり小動物ってよりヘビて感じの曲調ですよね」
古代:「♪~」
一同:「おおー。ぽいのが出来た。即興で出来るモンなんだ…」
古代:「いやまだ音階を適当に鳴らしただけですからw
こう言うフレーズを100個も200個も作って、その中から選んでいくんですよね。
即興で出来れば仕事は楽なんですけど、それだとやっぱり良いのは出来づらいですね」
日向:「こんな贅沢な制作環境無いですよね」
一同:「あー…w」
イソッチ:「あれですよ、ここは精神と時の間ですよ。お互いがお互いを高めていくw」
小森:「すごいそれw」
日向:「と言うか、泣き落としって入ってる時点で、なんか方向性が割と女の子の方向性に決まっちゃいましたね…」
イソッチ:「まとまったんですよね?結局、こう良い感じに…」
小森:「……日向さんの手ってこんな速く動く事なんて普通無いですよ」
日向:「いやいやいや!いつも大体動いてますよw」
小森:「それは失礼しましたw」
日向:「……仕様が来ないだけじゃないですか(ぼそり」
小森:「醜い擦り付け合いが…w」
古代:「生で描いてるの見るとなんか感動ですよね」
小森:「いつも描いてる所見に行くと見ないでください…みたいな」
古代:「あー分かります分かります」
日向:「見ないでくださいとは言わないじゃないですか」
小森:「オーラが言ってますw」
古代:「なんて言うか独りになりたいですよね。集中したいって言うか、見られながら曲も作りたくないですし」
イソッチ:「演奏するのとは違いますもんね」
古代:「違いますね」
イソッチ:「小動物…ヘビ、なのかな。意外とヘビじゃないのかも。でもアラビアにいる他の動物…想像上の…ナマコ…?」
小森:「今なんか色んな日本語が飛びましたよ…w」
- 新ジョブと言えば、進行によって新職業が使える様になるって言うのが前作ではありましたが、3にもあるんですか?
小森さん。
どうなんでしょうねw
きっと遊んで頂けると分かるんじゃないかなと言うか、核心に触れられるんじゃないかなと…。
- で、完成。
- 職業名はハーメルン。完成図はサイトを参照。曲はラジオで聴いて下さい。
イソッチ:「絵の方どうでしょうか?」
日向:「無事完成しました!お待たせ致しました。…て言うか、ねぇ小森さん?」
イソッチ:「だって、これで決定ですよね?Job名は?」
小森:「ええ、もう決定ですよ。これで超決定です」
イソッチ:「Job名はハーメルン!」
小森:「ははは、キターw」
日向:「ええええ…なんですか」
小森:「ちょっと言い訳しても良いですか」
日向:「ええええ…もうしてくださいよ。言い訳してくださいよ」
小森:「普段の仕事だとこう言う取っ掛かりを出した後、数日間色々調べて
その中でグッと来る単語を拾ってきて、みんなに伝えて
だいたい「意味分からないです」って答えが返ってきて落ち着くんですけど
今回は調べ物をする時間が無かったので、スタートの取っ掛かり的には先ほどのハーメルンで決定かなと」
イソッチ:「はい。では絵の方は?」
日向:「こんな感じの笛吹きで…」
一同:「おー」
イソッチ:「なんかお金を上げたくなりますよね。持ってきなーみたいなw」
小森:「肩辺りがね、ちょっとね。なんか居ますよね」
日向:「なんか居ますよね」
イソッチ:「ナマコ、ナマコじゃないですかw やっぱりw」
日向:「いやいや。亡霊だかナマコだか、何と言うか分からない物が…w」
小森:「小動物的な…w」
イソッチ:「私のナマコがちゃんと使って貰ってるw じゃあF.O.E.はやっぱりこれを入れた方が良いって事ですよね」
日向:「やっぱそおじゃないですかね。かなりイチオシだと思いますねw」
古代:「悩んじゃいますよね。うーん…w」
イソッチ:「でも最初に考えてた曲からあんまり外れてない感じのイラストですよねw」
古代:「さっき適当に吹きましたけど、そういうノリでやると幾らでも出てくるんですよ。
仕事でもそうなんですけど、じゃあコレで、っていうと急に固まるんですよね。不思議なんですけど。
さっき日向さんもプリンセスの時に同じ様な事を仰ってましたけど、あれ至極納得ですね。
可愛い感じって言うのがどうしても出てしまうんですよ」
日向:「泣き落とし入っちゃったからね…w」
イソッチ:「じゃあこれを組み合わせて、実装するかどうかを考えると書いてあるんですけど…w」
小森:「それはもう……あの次回作がね?あれば…ですよねw」
日向:「あればね…w」
イソッチ:「じゃあハーメルンをちゃんと昇華させた名前で入ってる可能性があるんですよね?」
小森:「そうですね」
日向:「今さりげなくハーメルンにダメ出しが入りましたよね…w」
イソッチ:「ダメ出しじゃないですw これはなんかスタート、出だしだって言ってたのでw
でも、曲も絵もすごく良いですよね。
モンスターも1匹出来てるんで…」
小森:「
ストーリーがわかんないですけどw 次から仕事する時全部こう言う形にすれば早く終わるかな…」
古代:「いいですねw」
日向:「曲の中に職業テーマ曲みたいなのがずらーっと並ぶ事になりますけどね。12曲ぐらい…w」
小森:「ああ、ジョブ編成によって曲調が違うとか」
日向:「先頭にするキャラによって曲が変わるとか」
イソッチ:「あー戦闘曲が何曲かあったりとか良いですね、それ。楽しい。なんか新しいw」
日向:「今、古代さんのコストがアップしましたがw」
古代:「作業量が…w」
ちなみに特に目新しい情報は無い感じでした…。来週は古代さんの音楽についての話だとか何とか。
と言う事で、来週に続く。
最終更新:2010年03月05日 19:51