ラキア・アマルガ > 仮面ライダーヴラム

「俺はラキア・アマルガ…!闇菓子に翻弄され、お前らに始末されたコメル・アマルガの兄だ!」

【名前】 ラキア・アマルガ/仮面ライダーヴラム
【読み方】 らきあ・あまるが/かめんらいだーゔらむ
【声/俳優】 庄司浩平
【登場作品】 仮面ライダーガヴ
【登場話】 第12話「ドーナツがつなぐ絆」
【所属】 ストマック社→離反
【分類】 グラニュート/仮面ライダー
【変身】 仮面ライダーヴラム
【変身アイテム】 ヴラスタムギア
どっプリンゴチゾウ
ぷるゼリーゴチゾウ
【特色/力】 触手/毒
【モチーフ】 クラゲ
【名前の由来】 苦み(西班牙語:amarga)

【詳細】

グラニュート界の住人であるグラニュートの一人。

水をかぶったような頭と、無数のクラゲが集った上半身が特徴で神経毒を流し込む触手を操る能力を持つ。
毒を流し込まれた人間は幸福度を強制的に引き上げられ恍惚状態となる。

闇菓子欲しさにエージェント(赤)に掴みかかったことがきっかけでストマック社にバイトとして雇われ、その能力を活かしてヒトプレス集めを行っている。

またニエルブ・ストマックから高い身体能力を評価され、新たに開発された装備の試験体として選出され、ヴラスタムギアどっプリンゴチゾウを使うことで仮面ライダーヴラムへと変身する。
ぷるゼリーゴチゾウを使うことでフォームチェンジも可能。

ライダーとしてのスペック、能力はヒーローwiki個別ページを参照
ヴラムの専用武器ヴラムブレイカーについてはリンク先を参照。

表向きは闇菓子の中毒者であるように装っていtたが、その実ある目的を持ってストマック社に潜入したグラニュートであり、闇菓子中毒も演技。
本人曰く「そんなだりぃもの口にしたことはない」。
本性は感情の起伏が少ないクールな人物で「だる…(またはだるい)」を口癖としつつも、既知の相手には面倒見の良い一面を見せる兄貴分。

もともとはグラニュート界の鉱山で働く鉱夫であり、弟であるコメル・アマルガと共に平和に暮らしていた。
しかし弟が闇菓子に手を出して中毒者になってしまい、闇菓子を欲するがあまり雇先から賃金をくすねるようになってしまったことで運命の歯車が狂い始める。
やがてまともな思考が出来なくなるくらい闇菓子にのめり込んだコメルは行方をくらまし、ラキアはそんな弟を必死に捜索していたが、見つけたときにはすでに致命傷を受けた状態であり、兄の元へと戻れた安堵もあってかコメルはラキアの腕の中で死亡してしまう。

弟が何に巻き込まれ、何故死ななければならなかったのか。
コメルの敵とその死の真相を探るうち、弟が中毒になった闇菓子というワードからストマック社のことを知り、そしてそれを経営するストマック家について知ることとなる。
闇菓子を販売しているストマック社とそれに関係する上層部と接触するべく自ら中毒者を装って販売店で騒ぎを起こし、それに乗じてヒトプレスを集めるバイト「ラーゲ9」として雇われることに成功。

その際にニエルブ・ストマックによって生体改造手術を施され、ミミックキーを自身のガヴに装填することで人間に擬態する能力を手に入れた。
そしてバイトとしてストマック社の求める「質の良いヒトプレス」を集め、上層部からの信頼を高めることで中枢部へ近づこうと画策していた。

生粋のグラニュートであるため、人間に対しては何も思っておらず、人間をヒトプレスへ加工するのも与えられた作業を淡々とこなすに等しい文字通りの「バイト」でしか無い。
自らも「人間に思い入れはない」と発言しつつも、ストマック社から与えられた携帯端末によって人間界の技術や文化形態を自分なりに分析し、数を集めるため人が多く集う場所をサーチし、かつ犯行がバレて騒ぎにならないように監視カメラなどが存在しないところを選び抜いたうえで犯行に及ぶなど、必要とあらば知ることをためらわない。

弟の動向と闇菓子について独自に調査してきた賜物か、良くも悪くも先入観を持たずフラットに接するのがラキアというグラニュートだが、フラットすぎる態度が時に冷淡に見えてしまう。
いわゆる「スカした態度」にも見えるためか、ラキアがグラニュートであることもあって辛木田絆斗とは相性が悪いものの、ショウマとは打ち解けて接しており彼がグラニュートと人間のハーフであることや、グロッタがバラすことになったがストマック家の人間であることを知っていて変わらずに接している。

ストマック社に雇われ人間界に来てからは与えられた拠点で過ごしつつ、監視カメラが無く人が集まりやすい映画館や裁判所などでヒトプレスを稼ぎエージェントに提供していた。
人間の幸福感を強制的に引き上げる神経毒を用いたヒトプレスはランゴやグロッタ・ストマックも思わず破顔し褒めちぎるほど高品質であり、順調に上層部からの高評価を集めていた(特にランゴは非常に珍しく手放しに称賛していた)。
そんな中ラキアの拠点にストマック社の技術開発担当者であるニエルブ・ストマックが現れ、ヴラスタムギアの提供を受ける。
酸賀研造との交流にインスピレーションを受け開発したヴラスタムギアを使わせる被検体を求めていたニエルブは、数あるバイトグラニュートの中から卓越したフィジカルを記録したラキアに目をつけたのだった。

そして本人は知らず上層部から高評価を集めていたラキアはバイト達を倒していたグラニュートハンターこと井上ショウマ、辛木田絆斗に発見されたストマック社の同僚であるチョールの前に現れると、彼らの前でグラニュートとしての正体を顕にしヴラスタムギアとどっプリンゴチゾウを取り出すと仮面ライダーヴラムプリンカスタムへと変身する。
戦闘経験を積み連携攻撃もこなすガヴとヴァレンを相手取りまとめて蹴散らす程の戦闘力を発揮し、ニエルブが擬態状態で姿を見せたためその要請に応じる形でその場から撤退した。

ヴラムシステムを使いこなすラキアを気に入ったのかニエルブに釣れられる形で酸賀研造とも接触。
マッドサイエンティスト達から具合の良い実験体として見られていることを不快に思うが、ヒトプレスを集めるだけでは上層部に近づくこともできず何もできないまま日々が過ぎ去っていたこともあり、ニエルブが示した「闇菓子以外の報酬」にその突破口を見出したラキアはひとまずストマック家とのパイプを保つため平静を装うしかなかった。

その後チョールを発見し戦っていたガヴ達の前に現れライダーへと変身。
ショウマがチョールを追いかけていったため、絆斗と戦い圧倒するがその戦闘中彼からストマック家の一族なのかと問い掛けられたことに激怒し、ヴラムシューティングを発動し変身解除に追い込んだ。
そのままチョールと戦っていたガヴの元へと向かおうとしたが、ランゴのエージェントが様子を伺っていたことに気がついたためその場から立ち去りつつ、通常業務に戻る形で大学に現れ講義中の人間をターゲットにまとめてヒトプレスにしようとしたが、そこへラキアを追跡していたショウマが駆けつけたため失敗。

変身しようとする彼を怪人態となり、猛攻を加えてゴチゾウのセットができないようにして追い詰めていくが、戦闘中ショウマの腹部にある赤ガヴがはずれないことから自分と同じように変身ベルトを使っているのではなく彼がグラニュートであることを察する。
ポッピングミフォームへと変身したショウマを圧倒していくが、その戦いの中発言した内容からストマック家について知識がないと喋ることができない内容をショウマが口にしたことから、コメルに致命傷を与えたのがガヴではないかと考え激昂。
その劇場のままにヴラムシューティングを発動してショウマを変身解除に追い込んだ。

グラニュートハンターであり、かつ「かつてストマック社にいたことがある」と発言したショウマこそが敵であると睨むも、彼が人間界に来たのは4ヶ月前が初めてでありコメルが死亡した一年前では赤ガヴの力も覚醒していなかったことからその犯人ではなく。

半年間もの間弟とストマック社の情報をたった一人で集めてきた経緯をショウマに語って聞かせ、そのまま彼を始末しようとするも自分の母親もまたグラニュートの犠牲者であることを明かし、行動原理が他の闇菓子バイトとは違うことを告げ、

「君が憎いのはストマック社で、闇菓子が欲しいわけじゃない。だったらあいつらの手先として人間を攫うなんてそんなダルいことしなくたっていいはずだ!」


その叫びとヴラムシステムをストマック社のために使うか、引き換えすかの選択を求められたことがラキアの心を動かし、説得に成功する。
ひとまずその場は撤退し拠点に戻ったところ現れたニエルブから新しいゴチゾウを与えられる。
ショウマの提案に乗るか独自にこれまで同様に情報を集めるかの選択に心が揺れていたが、ゴチゾウ達に居場所を突き止められたことでショウマが現れる。
結局彼の提案に乗る形で共に行動し、人間に対してどうでもいいと口にしつつもヒトプレスとなって攫われた人々を必死に探そうとする家族の姿を目にし、かつて弟を探し歩いた自分次便の行動と被ったこと。
そしてコメルが人間を攫うことに抵抗を示したため始末されたのではないかと考えたことから正式にショウマの提案を受けることとなった。

ヒトプレスを集めるエージェント達の拠点にやってきたランゴのエージェントを尾行し、グラニュート界へ通じる扉を発見するも単なるバイトでしかないラキアではその扉が開かず失敗。
しかしショウマが手をかざすとエージェント同様にストマック家の紋章が浮かび上がり無事グラニュート界への扉が開くことに成功した。

そして無数の扉の中からストマック社に通じるものを発見し、ショウマと共に地下の生産ラインを探し出しその間エージェント(桃)に発見されつつもそれを始末し無事成分抽出前のヒトプレスを見つけ出す。
そこへ定期的に生産ラインを見回っているグロッタが現れたため、ショウマと共に行動していることを見られたため彼らと手を切ることを決断し仮面ライダーヴラムへと変身しグロッタに挑みかかった。

そしてグロッタを足止めしている間、ショウマがヒトプレスを回収しその場から逃走。
グラニュート界と人間界をつなぐ扉を通ってライブハウスに出るとそこでバトルモードとなったグロッタ、彼女のエージェント2人と激突する。

ゼリーカスタムへとフォームチェンジしてグロッタのエージェントを撃破するも、グロッタバトルモードの凄まじい戦闘力に追い込まれる。
ショウマが放つケーキングフィニッシュを受け止めた鎌が粉砕されたことに満足したグロッタがその場から撤退。
だがその際にショウマを称賛しつつ「腐ってもストマック家の一員ね」と告げたことで、彼がストマック家の人間であることを知るのだった。

【余談】

モチーフはクラゲ。スーツの上半身はオタケを改造したもの。
オタケのきのこの傘をクラゲに見立て触手や牙が追加されており、頭部は恐らく新規造形。

怪人が変身する仮面ライダーは珍しくなくなったが、変身の際に怪人の姿に戻るのは珍しい。
「敵側の勢力」の「3号仮面ライダー」ということでアラン/仮面ライダーネクロム猿渡一海/仮面ライダーグリスを思い出す人も。

ラーゲ9の人間態、及び声を担当する庄司浩平氏は魔進戦隊キラメイジャーにてクリスタリア宝路/キラメイシルバー役で出演し、仮面ライダ-ヴラムに変身したことで2大特撮ヒーローへの変身を果たした。残るはウルトラマンだ…!

名前は苦みを意味するスペイン語から。

最終更新:2025年04月23日 03:35