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東方星波紋 第18話

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 東方星波紋
  第18話 
   ジョジョの奇妙な緋想天EX
   この世全ての闇―①―

   ―――博麗神社―――

    「・・・っ、ここは・・・?」

    「気が付いたか霊夢」

    「随分とおねぼうさんねぇ」

    「今はそんな暢気に話している場合じゃないだろ」

   ルーミアの体が闇色に光り輝き闇の閃光に目が眩み気絶をしていたらしい。
   あの天界の一部の場所に居た他のメンバーもこの博麗神社に飛ばされてきている。
   一体何が起こったのだろうか・・・?視界の片隅で吉良とDIOとカーズが
   本を読んでいた・・・タイトルは言わない。こういう時ぐらい自重しろ。

    「私が運んだのよ、後一手遅れていたら危なかったわ」

   肩を叩きながら紫が言う。傍では式達が控えている。
   式達に叩かせろよという突っ込みはしない。
   演出だと理解しているからだ・・・

    「で、これって何?せっかく異変ごっこしてたのに台無しじゃないの」

    「後で、やってあげるから・・・紫は何か知ってるの?」

    「封印の解けたルーミアの仕業よ」

   そう言って、どこからか紙を取り出す紫。
   紙には絵が描いてある、何故かファンシーな絵柄だが
   誰も突っ込まない。
   ・・・承太郎以外の男が全員棒人間な事にも突っ込むのを止めた。

    「まて、八雲紫・・・せめて褌をつけろぶぎゃるううう!!!」

   即座にスタープラチナの拳とキング・クリムゾンの拳がカーズの顔面
   を捉えた。即座に骨格を治して事無きを得ていた。
   紫はさりげなくカーズの棒人間に褌を付け足した。

    「続けるわよ・・・昔々、あるところに世界を創りあげた・・・」

   ザ・ワールドの拳とキラークイーン(能力使用不可)の拳が紫の顔面を目掛けたが
   ヒョイと軽くかわした、そしてその二人を幽香がどついた。
   吉良は頭を抱えて燃焼系アミノ式みたいな運動をし始め、DIOは平然としていた。

    「・・・其処まで遡るわけなのですかー?」

   天子が挙手しながら質問する、紫は聞こえてはいるが素で無視した。
   天人嫌いは筋金入りらしい。
   天子が両手を突き上げうがーと叫びながら緋想の剣を振り回す。
   承太郎がスタープラチナで羽交い絞めにしている為、紫のほうに寄れないが・・・
   仕方なく、衣玖が尋ねる。

    「其処まで遡る話なのでしょうか?」

    「そうよ、だってあの人はその起源に立ち会った数少ない妖怪の皇の一人ですもの」

   これには承太郎達も・・・そして式である藍達も驚きを隠せなかった。
   起源に立ち会ったという箇所ではなく・・・承太郎とディアボロは
   知る由も無いのだが幻想郷最強と謳われる《八雲紫》が
   恐れを含みながら話しているのだ。自称最強の幽香と自身の力に
   絶対の自信を持つ天子もその光景に現実味を感じれなかった。

    「・・・話を戻すわね、というより省略するわ。
     あの人は危険なのよ・・・妖力は元より・・・その能力自体も」

    「能力?」

    《・・・【闇を支配する程度の能力】よ》

   突如聞こえた声に紫が弾幕を放つ・・・声が聞こえた方向に吸い込まれ・・・
   かき消された。

    《おお、怖い怖い。腕を上げたじゃない紫、少しびっくりしたわ》

    「・・・ほめられても嬉しくは無いわね」

    「そう?まあ、そうでしょうね・・・そんなにかっかしないでよ。
     仲間を数名殺されたくらいで、あぁそうそう。私の名前はルーミア。
     この世から光を排除し、妖怪のための楽園を築きあげる者よ」

   闇が展開され現れるルーミア・・・その姿は少女のものではなく、
   身長は承太郎より2から3センチ低く、胸のサイズは言うまでも無いぐらい
   大きくなっていた。けしからん、じつにけしからん。

    「・・・其処の褌男、変な語りを入れるな」

   その一言と共に放たれた小さな闇色の光線でカーズは撃ち抜かれた。
   見た目は小サイズなのにカーズの下半身は完全に消失した。
   ・・・勿論すぐさま再生したのだが。途中でカーズに奪われたが、
   大体そんな感じの特徴に変わっていた。

    「・・・ま、それは置いといて・・・私好みの男が居るわね」

   承太郎を見やりながら、誘うように妖艶に微笑む。
   承太郎は無視、スタープラチナを展開させ、警戒を強める。
   ルーミアは軽く舌を出し、肩をすくめる。

    「・・・どうかしたのかしら紫、やっぱり群れていないと私と
     まともに戦えないの?同じ皇の一人のくせに」

    「・・・っ」

   挑発的に語るルーミアはとは違い、ただ歯を食いしばり
   にらみ付けるしかない紫。
   自分でも相手との力量差は把握しているのだ。
   封印中のルーミアを攻撃すればよかったのだが、
   それでは封印が解けてしまう恐れがあったために
   今まで倒す事はもとより攻撃する事もためらっていた。

    「博麗の姓を名乗る前の博麗一族の長と星型の痣を持つ血統・・・
     その二人は人間の分際でかなり強かったわね」

    「軽々と殺していた奴の台詞には見えないわね」

    「そうでも無いわよ、結構厳しかったんだから
     ・・・それに、その隙を突いて封印していた奴の言う事じゃないわよそれ」

   くすくすと笑うルーミアと殺気を駄々漏れにしたままの紫。

    「幾重もの妖怪を盾にもしていたかしら・・・本当に手段を選ばずに
     卑怯な手ばかりを使っていたわよね」

    「・・・黙れ」

    「あらあら、今度は誰を盾にして誰を犠牲にし私を封印するのかしら?
     ゆ・か・り・ちゃん」

    「黙れーーーーーッ!!!!」

   物凄い怒声と共に、弾幕を展開させてルーミアへと殺到させる紫。
   その攻撃は凄まじく、いつものような弾幕ルールの形ではなく・・・
   本気で殺す事を目的とした弾幕だった。

    「・・・せめて冷静になって攻撃してきなさいよ」

   その弾幕を片手ですべて捌ききった。表情は余裕に満ち溢れている。
   あまりの強大さに怯みそうになった紫だが、第二弾とばかりに
   激情に任せて攻撃をしようとして・・・スタープラチナの拳骨を受けた。

    「落ち着け紫、怒るのは結構だが焦りは実力を鈍らせるぞ」

    「そうだ、親友に教わった素数数えで落ち着け」

    「・・・なんかやばくなりそうな落ち着き方じゃないの」

    「あいつを倒せば最強なのね?」

    「異変解決される邪魔をされた恨み・・・」

    「究極褌生命体の底力を見せてやる」

    「仗助達のフルボッコのほうがマシだったかもな、しかし美しい手首だ」

    「こういう時は流石に自重・・・して無い奴が居るな・・・」

    「まあ、強そうな奴と戦うのは嫌いじゃないよー」

    「紫が前に話してくれたのはあいつの事なのね・・・」

   紫の真横に承太郎達が並ぶ、紫の式達も隣に並んでいる。
   衣玖さんも空気を読んで隣に並んでいる。
   そして・・・

    「ほらほら!もうすぐ其処よ!」

    「チルノ、案内しろと言ったが、おめーよー。
     髪が乱れちまったじゃねーか」

    「はー、そんあびゅ」

    「チルノちゃーん、いい加減に覚えてー(泣)」

    「姫、着きましたから起きてください」

    「んんー、もう朝ー?」

    「お?アレって承太郎さんじゃないか、仗助」

    「曇ってるからちょうどいいわね、そうは思わない?
     ギャングさん」

    「肩が少し疼きますね」

    「お嬢様の言葉を無視するとはいい度胸ですねジョルノ」

    「やれやれ、せっかくの夫婦水入らずが・・・」

    「神奈子様、終わったらいつでも機会はあるじゃないですか
     早人様も待ってくださるわけですし」

   萃香の力によって集められたのか、かなり多くの人妖達が集ってきた。
   混沌とした空間が更に混沌としてきたような気がするが気のせいだろう。
   と言うか・・・因縁を持つ者が集いすぎ・・・。
   ルーミアは何処か楽しげにその光景を見ていた・・・その表情は
   紫が危惧するような人を見下すものではなく、祭り騒ぎを楽しむかのような
   子供のように無邪気だった。もっとも、誰も見ては居なかったが・・・
   紫は落ち着きを取り戻したのか、頬を軽く打つと目の前のルーミアを見据え
   全員に宣言した。

    「では、ミッションスタート、かしらね」
                      to be continue


    NG(没)シーン

    「こ、これは一体何が起こったの!?」

   闇の閃光に包まれ、目を覚ました先は博麗神社。
   辺りを見回すと先程天界にいたルーミアを除くメンバーが
   集まっていた。

    「落ち着け、霊夢。俺もよくわからん」

    「・・・一体何が起こったんだ?」

    「気質が消えている・・・異変は終わったようだな・・・
     だが、この感覚は何だ?」

    「太陽の動きが早い・・・!?まさか・・・ッ!」

    「何か知ってるの?紫」

    「"メイド・イン・ヘル"・・・ルーミアの真の能力・・・
     かつてルーミアが"妖怪にとっての天国=地獄"を目指し
     完成させた究極の能力」

    「待て、傍目にはそんな事をたくらんでいる様な奴には
     見えなかったぞ」

   紫が語るルーミアの能力に関して突っ込む承太郎。
   確かに「わはー」「そうなのかー」などと言っているような奴が
   損な大それた事を企む筈が無いだろう。

    「ここに居る者は知らないでしょうね・・・何せ二千年も前の話だもの。
     彼女は封印されていたのよ・・・どうにか実力者を集めて・・・
     倒せなかったのかと聞かれると頭が痛いけど、封印するだけで
     手一杯だったのよ。
     ともかく、歴史には残されていないけど・・・闇を支配する能力を極限にまで
     昇華させ・・・昼と夜を急激に入れ替えて"時を加速させる"能力よ」

    「時の加速・・・」

    「・・・萃香、知っている限りの知り合いを今すぐ集めて」

    「わ、わかった」

   時の加速・・・そう聞いてDIOの表情が険しくなった。
   かつて、自身が目指していた力の完成が今ここに見えるからだ。
   もしかしたら、自身の理論が間違っていたのか?
   引力のパワーではなかったのか?
   ・・・これはDIOが知ることは無いのだがもう少し先の未来に
   親友のプッチがその理論で天国に到達したのだが・・・
   それはもう少し先の話である。


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