第5話 人里の守護者 前編
「先生~!前はお世話になっただ!これどうぞ!」
「野菜ですか、ありがとうございます。しかし多いですね。」
「とんでもねぇ。おっかあの事で先生には大分お世話になっただから
これくれぇはしなきゃバチがあたるだ。」
これくれぇはしなきゃバチがあたるだ。」
出張診断と御遣いを兼ねて人里に来た時の事。
二日前に怪我の事で世話をしたのだ。その時の息子がお礼のつもりなのだろう。野菜を持ってきてくれたのだ。
まさかここで「自分で野菜なんかすぐに作れます。」とは言えない手前。有難く頂く。
結構な量なのだが、一応仕事中なのである。邪魔なのだ。
永琳が持たせてくれたかごに野菜を入れる。
二日前に怪我の事で世話をしたのだ。その時の息子がお礼のつもりなのだろう。野菜を持ってきてくれたのだ。
まさかここで「自分で野菜なんかすぐに作れます。」とは言えない手前。有難く頂く。
結構な量なのだが、一応仕事中なのである。邪魔なのだ。
永琳が持たせてくれたかごに野菜を入れる。
(今日もいっぱいになるのか。)
ジョルノも人里に医者として名が広まるのにはさほど時間はかからなかった。
どちらかと言えばそっけない性格の彼なのだが、礼儀正しく振舞えないわけではない。
人里の人間は基本的に打ち解けやすい。はっきり言えば早めに打ち解けられたのは
ジョルノのゴールド・エクスペリエンスの能力のおかげでもあるのだが…
どちらかと言えばそっけない性格の彼なのだが、礼儀正しく振舞えないわけではない。
人里の人間は基本的に打ち解けやすい。はっきり言えば早めに打ち解けられたのは
ジョルノのゴールド・エクスペリエンスの能力のおかげでもあるのだが…
妖怪に襲われてどんな重症を負っても死なない限りたちまち痛みは残るものの完治するのだ。
まだ幻想郷にきて一週間だが、その間にも相当の人間、場合によっては妖怪をも治療したからか
ジョルノ自身の信頼もかなり厚くなってきている。そのおかげか道行く旅に声をかけられ
そのたびに色々なものをくれるのだが、皆人が良すぎるのか、
背負うタイプのかごはいっぱいになるまでいろいろと渡してくるのだ。重い…
閑話休題。今日人里に来た理由は、いつも通り診察と御遣い。
今日は寺子屋と言う所に診察に行くことになっている。実は永琳も診察として先に
永遠亭を出て寺子屋に行ってジョルノを待っている、他の診察予定をジョルノに回して来たのである。
怠慢ではない。ジョルノを医者として育てるための一環なのである。知識だけならかなりのものだが
幻想郷に来る前に医者としての診察などした事もないからだ。しかし寺子屋とはどのような所なのだろうか。
まだ幻想郷にきて一週間だが、その間にも相当の人間、場合によっては妖怪をも治療したからか
ジョルノ自身の信頼もかなり厚くなってきている。そのおかげか道行く旅に声をかけられ
そのたびに色々なものをくれるのだが、皆人が良すぎるのか、
背負うタイプのかごはいっぱいになるまでいろいろと渡してくるのだ。重い…
閑話休題。今日人里に来た理由は、いつも通り診察と御遣い。
今日は寺子屋と言う所に診察に行くことになっている。実は永琳も診察として先に
永遠亭を出て寺子屋に行ってジョルノを待っている、他の診察予定をジョルノに回して来たのである。
怠慢ではない。ジョルノを医者として育てるための一環なのである。知識だけならかなりのものだが
幻想郷に来る前に医者としての診察などした事もないからだ。しかし寺子屋とはどのような所なのだろうか。
しかし最近は歩く時はいつもとなりにてゐが居たのだが、騒がしくはないが
居ないとそれはそれで案外寂しいものだな。
居ないとそれはそれで案外寂しいものだな。
らしくない考えが頭をよぎったが、どうせ帰ればやかましいほどに構ってくる。気にする事など何もない。
気にする事はそんな事じゃないはずなのだ。
気にする事はそんな事じゃないはずなのだ。
「ここが寺子屋…」
日本の寺と言うものは知っている。だがちょっとそれとは違う。
幼稚園から小学生位の子供達が歩きまわり、近くには教壇や黒板もある。つまりは学校なのか。
中を歩くと永琳ともう一人の女性が話をしている。
もう一人の女性も永琳並の背丈。髪の青に近い白髪で毛の先端部分は青と変わった色合いをしている。
その女性も永琳に負けないくらい胸があり、腰は細くお尻が上がっていて、いい体をしている。
俗に言うナイスバディってヤツだ。美人のナイスバディが二人。スゴク…いい…
幼稚園から小学生位の子供達が歩きまわり、近くには教壇や黒板もある。つまりは学校なのか。
中を歩くと永琳ともう一人の女性が話をしている。
もう一人の女性も永琳並の背丈。髪の青に近い白髪で毛の先端部分は青と変わった色合いをしている。
その女性も永琳に負けないくらい胸があり、腰は細くお尻が上がっていて、いい体をしている。
俗に言うナイスバディってヤツだ。美人のナイスバディが二人。スゴク…いい…
今のはなかった事にしよう。
二人もこちらに気がついたのか、こっちに来いと永琳が手招きする。
二人もこちらに気がついたのか、こっちに来いと永琳が手招きする。
「来たのねジョルノ君。他の診察はどうだった?」
「特別な問題はありません。ところで今日ここで診るのは子供達ですか?」
「そうよ。ああ、彼女はここの寺子屋の先生なの。」
「始めまして。私は上白沢慧音と言う者だ。話は永琳殿から聞いているよ。えっと確か…」
「ジョルノ・ジョバーナと申します。慧音様。」
「こらこら。そんなにかしこまられても堅苦しいだけだよ。慧音でいいさ。」
「ふふふ。ジョルノ君は礼儀正しいものね。私も今だ様付けだもの。さん付けでもいいのよ。」
実は表向きとしての礼儀の良さなのだが、あまり口にしてもいい事にはならないだろう。
「今日は子供達の健康診断を私がするから、それを見て色々と覚えて欲しいの。
ジョルノ君は覚えがいいからすぐにわかると思うわ。出来る部分は手伝って頂戴。」
ジョルノ君は覚えがいいからすぐにわかると思うわ。出来る部分は手伝って頂戴。」
「わかりました。」
「子供の着替えと世話を慧音先生と一緒に手伝ってあげなさい。」
「…子供の手伝いですか…?」
「他に何があるのよ。ホラホラ、慧音先生だけにやらせちゃ駄目でしょ。」
「………わかりました。」
はっきり言おう。僕、ジョルノ・ジョバーナは子供が嫌いだ。大嫌いだ。
第一にやかましい。第二にやかましい。とにかく五月蠅い子供は大嫌いなのだ。
そして今、慧音と着替えを手伝っている子供達も例に漏れず、暴れるし、やかましい。
自分が医者になったら絶対に小児科は出来ないだろうと思ったことはあったが、こうなるとは。
第一にやかましい。第二にやかましい。とにかく五月蠅い子供は大嫌いなのだ。
そして今、慧音と着替えを手伝っている子供達も例に漏れず、暴れるし、やかましい。
自分が医者になったら絶対に小児科は出来ないだろうと思ったことはあったが、こうなるとは。
「やーーーだーーー!慧音先生じゃないとやだーーー!」
「こらこら。動かないで。」
「さわるな!なんだよこの頭ッ!こうしてやるッー!こうしてやるッー!」
よほどジョルノがいやだったのか。ジョルノの髪に指を突っ込み、そのまま掻き乱し始める。
ジョルノの特徴的なコロネヘアーは、無残なサザエヘアーになってしまった。
そんなジョルノを見てか、他の子供もジョルノの髪に手をかけて引っ張りまわす。
ジョルノの特徴的なコロネヘアーは、無残なサザエヘアーになってしまった。
そんなジョルノを見てか、他の子供もジョルノの髪に手をかけて引っ張りまわす。
「やめッ!やめろッ!クソッ!このガキ共……」
「お、抑えてくれ…頼むよジョルノ君。」
さすがにジョルノも頭に来たのか、プルプル震えて本気で怒っている。
その様子に慧音も困り気味なのか、苦笑いでジョルノを堪えさせる。
永琳も苦笑いで見つめながら、この子も直情的なのねと。割とどうでもいい事を思っていた。
その様子に慧音も困り気味なのか、苦笑いでジョルノを堪えさせる。
永琳も苦笑いで見つめながら、この子も直情的なのねと。割とどうでもいい事を思っていた。
そして診断も終わり、辺りは真っ赤な夕焼け空で覆われていた。
三人はお茶をすすりながら一息付いていた。夕食の時刻にさしかかろうとしている。
「今日はお世話になった。永琳殿にジョルノ君。もしよかったらここで一緒に夕食を食べないか?」
「う~ん。永遠亭にはうさぎ達も姫も待ってますから。ジョルノ君はどうするの?」
「そこでどうするのって言われても……僕だけ食べていけと?」
本当になんで話を振るのだ。
「それでもいいわよ。里の方々と親睦を深めるのも医者の仕事よ。それにジョルノ君は
他の人とも知り合って自分で見て歩いて体験してほしいのよ。」
「それでもいいわよ。里の方々と親睦を深めるのも医者の仕事よ。それにジョルノ君は
他の人とも知り合って自分で見て歩いて体験してほしいのよ。」
「……わかりました。お世話になります慧音さん。それと野菜ならたっぷり貰いましたので
遠慮なく使って下さい。」
遠慮なく使って下さい。」
「それじゃ、ごゆっくり。」
そそくさと永琳は帰ってしまった。
今日、僕は何回わかりましたと言ったのだろうか。
今日、僕は何回わかりましたと言ったのだろうか。
「うん。材料は問題ないな。よしっ!美味しく作ってあげるからな。ああ、
それともう一人夕食に人が来るのだが、構わないか?」
それともう一人夕食に人が来るのだが、構わないか?」
「ええ、別に構いませんが。手伝いは要りますか?」
「あらかた準備は出来てるから大丈夫。それに客人に手伝いはさせられないよ。
そろそろやってくるはずだから、適当にくつろいで居てくれ。」
そろそろやってくるはずだから、適当にくつろいで居てくれ。」
そう言って笑うと、慧音は台所のほうへ行ってしまった。
ジョルノはゆっくりと、倒れこむように畳に倒れ、伸びをする。
ねっころがってすぐに、ガラガラと、戸を開ける音が聞こえた。ドタバタとこちらに向かってくる
足音が近づいてくる。子供なのだろうか。やかましいのは勘弁願いたい。
ねっころがってすぐに、ガラガラと、戸を開ける音が聞こえた。ドタバタとこちらに向かってくる
足音が近づいてくる。子供なのだろうか。やかましいのは勘弁願いたい。
「け~ね~!お腹すいた~!ご飯食べよ~!」
明るい女の子の声だった。
TO BE CONTINUED…