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ジョジョの奇妙な東方~FF・of・fate~ 第三話

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shinatuki

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ジョジョの奇妙な東方
~FF・of・fate~

第三話:烏と犬の?騒ぎ その2

文が持って来た「いらない人間」は確かに毒を持ってそうだった。電波的な意味で。

「お、オレのそばに近寄るなああーッ!ドッピオー!私のドッピオー!助けてドッピオー!」

「…確かにあんまりオトモダチになりたくないタイプだーね…」

「そういう台詞は私を盾にして震えながら言わないほうがいいぞにとり。」

「だって怖いじゃん。なんか噛みつきそうで。」

身体半分を水に浸からせ、自分の腰にすがってガタガタと震えているにとりを溜め息混じりに見た後、FFは文の方を向いた。

「ところで文。コイツは毒とか本当に持ってないんだな?」

「それはコイツを縛った私が保証します。」

文ではなく、椛が応える。ところどころ傷がついているのはこの男が暴れたからだろうか。

「だ、そうです。さ、ちゃちゃっとコイツを濡らして中に入っちゃって下さいなFFさん!」

「そういう言い方しないでくれるか…?何か放送コードとかに引っ掛かりそうだ。」

まだ四人しか会っていないが、幻想郷の生き物はこんなんしかいないんだろうか…。FFは溜め息をつきながらも、ザバザバと男に水をかけていく。

「な、何だッ!?オレはどんな【殺されかた】をするんだッ!?」

「あー、すまんが私が生きるためだ。恨むんなら私を恨めよ。出来る限り痛くはしないから。」

「え!?おい、俺にはそんな趣味…アッー!?」

今日のディアボロ

FFに取り込まれる際に×××を○○○されたショックで死亡。本人曰く、「今までで一番イヤな死に方」。

「ふぅ。こんなもんか……ん?」

融合を終え、身体の調子を確かめるFFを何故かにとりと文が頬を赤らめて見ている。椛に至ってはどこから取り出したのか画用紙にスケッチまでしている。

「なんだ?人間を喰う光景なんて珍しくも何ともないだろう?」

「珍しくはないけど…それでも…そんな激しい食べ方なんて…あぅ…」

にとりが真っ赤になって倒れた。下流に流されて行ったが気にしないでおこう。

「面白ければ記事にしようと思ってましたが……こんなん記事にしたら恥ずかしすぎて配れないわ!」

文がメモ帳を地面に叩き付けて顔を真っ赤にしている。そんなに刺激が強かったのだろうか?まぁどうでもいい。

「にしても…馴染まねぇー」

多少は違和感があるだろうとは思っていたが、ここまで馴染まないとは思っていなかった。

「馴染まねぇ…実に馴染まねぇ…」

頭を抱えるFF。これではにとりを相手に戦っても負けてしまうだろう。今までエートロという女性の身体を使っていたせいなのか、それともこの身体が特別なのか…

「ん?どうしたんですか?何か変?」

「変、で済めばよかったんだが…」

仕方がない。本来は死ぬほど痛いのであまりやりたくはなかったが、この身体を改造することにしよう。

「ちぃッとこの身体を削って組み直す。さっきより多分、刺激が強いだろうから後ろ向いたほうがいいぞ。」

「え、ちょっ!?あれより凄いって…」

何やら真っ赤になって慌てている文をほっといて、河の中央へザバザバと入っていく。どっかの刑務所の湖と違って水が綺麗そのものだ。ワニもいないし。

「…さて、やるか…」

静かに深呼吸をして息を整える。富胸程度なら大して問題はないのだが、身体全体となると文字通り骨だ。
ゆっくりと身体の構造を考えながら骨といらない所を削る。

「ッく……あぅッ……くぉッ」

言葉だけ聞くと卑猥極まりないが、あくまで肉体改造である。

「…ふぅ……あンッ……こ…ここは…いらないか……あぁッ!」

くどいようだが、あくまで肉体改造である。
たっぷり三十分かけ、肉体を変える事には成功した。
毒々しかった髪は淡いグリーンになり、上半身丸見えだった服もグレーのつなぎに変化していた。蛇を連想させる冷徹そうな顔もFFらしい爽やかなものへと変わっている。
本来の「エートロ」と違う点は、背が高くなったのと、手足が多少細くなったくらいか。

「こんなもんか?かなり違和感は取れたか…ん?」

肉体改造を終え、身体の調子を確かめながら河からあがったFFはスケッチ中の椛しかいないことに気が付いた。

「ん?文はどうした?」

「文様ならさっき、凄いスピードで森の中へ行っちゃいましたが。」

スケッチを終えた椛が剣で森の中を指す。トイレだろうか?

「まぁいいさ。それより、私が此処に来た訳を知らないとな。」

「訳…?」

下流に流されていたにとりが聞く。やっと戻って来たようだ。

「取り敢えず鼻血を拭け、にとり。私は本当なら、人の記憶が書かれた【DISC】がないと存在出来ないはずなんだ。」

にとりの鼻血を水で洗ってやりながら説明する。FFは本来、DISCによって知性を与えられたプランクトンである。
DISCはある意味、水以上に必要なもののはずだった。
それがない。当たり前だ。神父に取られたのだから。しかし、FFが存在している。一体何故?
もし、答えがFFの予想通りだとするなら、極めて厄介な事になる。
「幻想郷に住む人間」では絶対に「対処できない」厄介事だ。

「スタンド使いは引かれ合う……スタンドにおけるルールさ。」

そして、もう一つ考えられる理由。

「ハッキリと思い出した。やっぱり私は死んだはずだ。あの時、確かに。」

徐倫に確かにサヨナラを言ったはずなのだ。となると、今の「自分」は何なのだろうか?
やはり「死後の世界」であることが否定できない。

「それなら打って付けの場所がありますよ!二ヶ所ほど。」

森から文の声が聞こえてきた。が、姿が見えない。戻って来る最中なのだろう。

「白玉楼っていうお屋敷と、無縁塚って場所なんですけど、死人に関してはどちらもプロの方がいらっしゃいます。」

「そうか!済まないが道案内を頼む…前にお前も河に入ってこい。洗ってやる」

「え?何か変ですか?私。」

「あぁ。コーラ飲んだらゲップが出るってぐらい確実に、な。」

元気一杯に姿を見せた文の顔の下半分と服が鼻血で真っ赤になっていた。FFはここに来て何度目になるかわからない溜め息をついた。しかし彼女自身、面白くも感じていた。

(こんなにも能力者が多いのに平和な世界…徐倫やエルメェスが見たらどう思うだろうか)

FFの口元に自然と笑みがこぼれていた。


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