ジョジョの奇妙な東方
~FF・of・fate~
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第10話:地下の大図書館、そして吸血鬼 その?
弾幕ゴッコ。元々は幻想卿内の揉め事や扮装を解決するための手段であり、人間と妖怪といった実力差のある相手や大妖怪と大妖怪のような周りになんらかの被害がでる対決をなくすために作られたものである(ってAQNがいってた)。
ルールは単純で、敵の宣言するスペルカードを避けつつ自分の弾、あるいはスペルカードを一定量相手にぶつけるだけ。ただし、避けることの出来ない弾幕を製造してはならないらしい。
にとりの言葉を思い出しながら相手と用心深く距離をとる。
ルールは単純で、敵の宣言するスペルカードを避けつつ自分の弾、あるいはスペルカードを一定量相手にぶつけるだけ。ただし、避けることの出来ない弾幕を製造してはならないらしい。
にとりの言葉を思い出しながら相手と用心深く距離をとる。
「じゃあ、いい?いくよ!禁忌!【クランベリートラップ】!」
満面の笑顔でカードをかざす少女。妖夢の時のような殺気もなく、ただ純粋に楽しんでいるように見える。
「さぁ、来いッ!」
ニヤリ、と笑って構える。どっちにしろ、元々このルールは覚えなくてはいけないのだ。なら練習するのに異論は全くない!
四方八方から迫り来る赤と青の弾幕を慎重に引きつける。自分に向かってくる弾を選定して避ければ無駄に体力を消耗しないはず、と踏んだのだ。
四方八方から迫り来る赤と青の弾幕を慎重に引きつける。自分に向かってくる弾を選定して避ければ無駄に体力を消耗しないはず、と踏んだのだ。
「って、あれ・・・?」
まぁ、そんな甘っちょろい考えで避けられるほどヤワな弾幕なぞそうそうない。FFは瞬く間に前後を封じられた!
「うおぉおおおッ!?」
とっさに上へ飛び、FF弾を少女に向けて放つ。あっさりと避けられるが、反動を利用して弾幕から逃れることが出来た。
なんとか距離を離してから用心深く敵の弾を観察する。少女はこちらの様子を見るだけで何かしてくる様子はない。
なんとか距離を離してから用心深く敵の弾を観察する。少女はこちらの様子を見るだけで何かしてくる様子はない。
「・・・おー。なるほどなァ・・・」
観察してわかったことだが、この二種類の弾はそれぞれ違う役割を与えられているようだ。
自分を追ってくる赤い弾と追われた先に待ち構える青い弾。この弾がうまく噛み合ってアレだけの弾幕が作り出されているのか。
自分を追ってくる赤い弾と追われた先に待ち構える青い弾。この弾がうまく噛み合ってアレだけの弾幕が作り出されているのか。
「にとりの言うとおり、か・・・」
『弾幕はいくつかのパターンに分かれてるの。それさえわかっていればある程度は避けられるわ。』という河童の言葉を体現したような弾幕だ。
確かに、それさえわかれば避け方は自ずと見えてくる。FFは唇をなめ、再び迫ってくる弾を睨みつけた。
確かに、それさえわかれば避け方は自ずと見えてくる。FFは唇をなめ、再び迫ってくる弾を睨みつけた。
その頃、にとりとパチュリーは・・・
「えーっと・・・これで、動くはず・・・パチュリーさん、えっと・・・レバーを引いてみてくれますか?」
「えーっと・・・これで、動くはず・・・パチュリーさん、えっと・・・レバーを引いてみてくれますか?」
「え?これ・・・?」
にとりの言葉におどおどとしながらレバーを引くパチュリー。すると、咲夜の時ではうんともすんとも言わなかった巨大な本棚がスムーズにスライドし、奥の本棚が見えるようになった。
「おぉー。」
「ふぅ・・・うまくいった・・・これでよかったですか?」
本棚の裏からひょこっと顔を出すにとり。ホコリと油で体中真っ黒であることにも気づかず、目元の汗をぐいっと拭う。
「うぎゃっ!?い・・・痛いィイイッ!目が、目がァアアア!」
「・・・ぷっ・・・ふふふ・・・」
まるでどこかのエセ王様の如く痛がるにとりを見てパチュリーは思わず吹き出した。
「ひ、酷いです・・・笑うなんて・・・目、目が・・・」
「ご、ごめんなさい!えっと・・・こぁー!濡れタオルと着替えを持ってきてー!」
「へぇ・・・もう気づいちゃったんだ?」
ある程度パターンを読み、自分にFF弾を撃つ余裕が出来たFFを見てにやりと笑う少女。その幽々子とも違った冷たさがさらにFFを警戒させる。
この【少女】・・・いや、【少女に見える何か】は試している。自分を。
この【少女】・・・いや、【少女に見える何か】は試している。自分を。
「すごいすごい!魔理沙と霊夢以外にコレを避ける人間がいるなんて!」
「いや、私は人間じゃあない。お穣ちゃんも・・・【人間】じゃあないな?」
急に弾幕を放つのを止めた少女に怪訝な顔をしながら応える。先ほどの恐ろしい笑みがウソだったかのような無邪気な笑みだ。
普通の人間ならそれを見ただけでゲロ吐く程の恐怖を味わうことになるだろうが、FFはそれを感じなかった。
何故なら――邪気がない。
普通の人間ならそれを見ただけでゲロ吐く程の恐怖を味わうことになるだろうが、FFはそれを感じなかった。
何故なら――邪気がない。
「【人間じゃあない】・・・?そっか。だから【目がたくさんある】んだね?」
「目・・・?何のことだ・・・?」
急に納得したかのようにポン、と手を打つ少女。その姿に思わず気が緩みそうになるが、先ほどの弾幕を思い出し、警戒心を保つ。
「あ、自己紹介してなかったっけ。私はフラン。フランドール・スカーレットって言うの。」
そう言ってお辞儀をする少女。咲夜やこぁと違い無駄がたくさんあるものの、それなりに似合った仕草だ。
「目ってね?みんなにあるの。それでね?それが私の手の中にあってね。キュっとするとどかーんって壊れちゃうの。」
「はぁ?」
今度こそ、気が完全に緩んでしまうFF。言っていることが全く理解できない。みんなにある目?キュっとしてどかーん?全くわからない・・・
言っている本人もわかっていないのか、うんうんと唸っている。
言っている本人もわかっていないのか、うんうんと唸っている。
「うーん・・・何て言えばいいんだろ・・・?壊して見せればわかりやすいけどお姉さまと魔理沙にやっちゃダメって言われてるし・・・」
腕を組んで必死に考える少女――フランがなんだか可愛く見えてきた。
「フラン、だったか?お前さんの能力は要するに、何でもかんでも壊せるって事でいいか?」
「うん。そういうこと。」
それは確かにやっちゃダメだな。と深く納得した。
射程や精密性、素早さなどはわからないが、下手をすれば例えば彼女が逃げられないようなトラップを作り、一斉にそれを発動したとしてもその【目】をぎゅっとしてしまえば即、どかーん・・・つまり、壊れてしまうのだろう。
射程や精密性、素早さなどはわからないが、下手をすれば例えば彼女が逃げられないようなトラップを作り、一斉にそれを発動したとしてもその【目】をぎゅっとしてしまえば即、どかーん・・・つまり、壊れてしまうのだろう。
「そういえば、お姉ちゃん・・・人間じゃないなら何?妖怪?宇宙人?」
「いや、そんなもんじゃあないが・・・宇宙人?」
実際に見せた方が早いだろう。幸い、水に余裕はある。そう考えたFFは適当なところにFF弾を飛ばし、クイクイっとフランを呼ぶ。
ててて、とFFのそばによっていったフランはそれを見ておー、と感嘆の声を上げた。
ててて、とFFのそばによっていったフランはそれを見ておー、と感嘆の声を上げた。
「増えてる増えてるー。」
「これが【私の一部】だ。これが集まって私、フー・ファイターズになってる。」
面白そうに増殖しているフー・ファイターズを突っついているフランに説明してやる。
さっきまで戦っていたとはとても思えないな、とは思うがこれだけストレートな反応をしてくれるとこちらも面白くなってくる。
FFはしばらく、フランの様子を見ていることにした。
さっきまで戦っていたとはとても思えないな、とは思うがこれだけストレートな反応をしてくれるとこちらも面白くなってくる。
FFはしばらく、フランの様子を見ていることにした。
その頃の以下略
「え!?ここにも魔理沙って本盗りに来るの!?」
「え!?ここにも魔理沙って本盗りに来るの!?」
「そうなの。何とかして捕まえたいんだけど・・・」
「うーん・・・私の発明も通用しないし・・・」
「こないだ、ロイヤルフレアをトラップに置いたんだけど、効果ないのよ・・・」
濡れタオルで体をふき取り、パチュリーの着替えを借りたにとりはFFが戻ってくるまでパチュリーと話すことにしたのだった。
内容は何故か魔理沙の泥棒談義である。
内容は何故か魔理沙の泥棒談義である。
「普通にモノ盗むだけなら問題はないんだけどね・・・」
「むきゅー・・・」
にとりの言葉に溜息をつくパチュリー。というか溜息なのかそれは。
「まぁ・・・ねぇ・・・イロイロ盗むし・・・イロイロ・・・」
「え?他にも盗まれたの?」
「えぅッ!?ち、違うの!?」
「え、てっきり結構遊びに来てくれる事かと・・・」
「む、むきゅー・・・」
どんどんと墓穴を掘っていくパチュリーなのだった。
「うわっ!?手にくっ付いた!」
「あぁ、ソイツは水分――水に反応するんだ。水がある方へある方へと移動する。」
「へー、おもしろーい!」
しばらくフー・ファイターズ(無論、本体と違い知性などない)と遊んでいたフランを見てFFは内心、ますますワケがわからなくなっていた。
(こんな少女が、さっきみたいな笑みを・・・?何者なんだ・・・このフランとか言うヤツ・・・)
こうして遊んでいる姿はやはり最初に見た子供そのものであり、先ほどの笑みがウソだったかのように思える。しかし、いやだからこそ気になる・・・
「ん?どうしたの?お姉ちゃん。」
「ん?いや、何でもない。」
まぁ、何らかの事情があるのだろう。後でパチュリーか、ダメなら文にでも聞けばいいだろう。
「そうだ。ソイツ、フランにあげようか?」
「へ?」
びっくりしたような顔で此方を向くフラン。
「いいの!?」
「あぁ。毎日、手にすくったくらいの水をあげてればそうそう死んじまうこともないだろう。」
どうせ本来は敵にぶつける代物なのだ。それに、こんなによろこんでくれると思っていなかった。
「ありがとう!」
そう言って微笑むフランに不覚にもどっかのペド長のようにフー・ファイターズを余分に吹き出しそうになるFFだった。
そn(ry
「え、ってことは貴方もなの?にとり。」
「え、ってことは貴方もなの?にとり。」
「私もってことはまだライバルがいるのか・・・魔理沙には・・・」
「えぇ・・・アリスにフラン、幽華・・・最近は山のガンキャノンと2Pカラーも狙ってるって噂よ・・・」
「うぅわ・・・何気に競争率高いのねー・・・」
パチュリーから貰った緑茶(元は魔理沙のために買った。量が多すぎて半分くらいウーロン茶化している)を啜りながらにとりは溜息をついた。
「にしても、妖怪の山で人間と交流があるのってあの新聞記者だけかと思ってたけど・・・」
3杯目の紅茶を飲み干し、こぁにお代わりを要求しながらパチュリーが問う。
「こないだの神様騒ぎの時にあの紅白巫女と魔理沙が来てねー。それ以来お客さんが絶えなくなっちゃったのよ。」
絶えないといっても、密漁しにくる魔理沙と退屈(空腹)で山の神にたかりに来る腋巫女くらいなのだが。
「ウチと一緒か。まぁこっちはやってくるのは大抵魔理沙なのだけれど・・・」
パチュリーは溜息をつきつつうんざりした口調で言った。つもりなのだが、にとりは紅茶のカップに隠れたニヤニヤ笑いを見逃さなかった。
きっと、仏頂面(だと本人は思っている)の顔に笑みを浮かべて『何よ。また来たの?』と言っているのだろう。
きっと、仏頂面(だと本人は思っている)の顔に笑みを浮かべて『何よ。また来たの?』と言っているのだろう。
「・・・?私、何か変な事言ったかしら?」
「あ!いや、なんでもない!にしても、FF遅いなぁ・・・」
ついうっかり吹き出しそうになったのがばれたのだろう。慌てて緑茶を飲んでごまかしつつ別の話題を振る。
「そういえばもう一人いたのだったわね。ここは広いから迷ってるのかも。探しに行って・・・」
バガァアアン!
という何かが壊れるような音と共に、図書館全体に地響きが鳴る!
「え!?何!?」
びっくりして緑茶を引っくり返すにとりとは裏腹に溜息をつくパチュリー。どうやら原因がわかってるらしい。
「噂をすれば・・・ね。」
「噂って・・・まさかッ!?」
「そのまさか、よ。図書館より先に妹様の所へ行ったのが気に食わないけど・・・」
気に入らないのだろう、すこしぶすっとした顔でつぶやく。
「魔理沙が来たわ。」