ジョジョの奇妙な東方
~FF・of・fate~
第18話(外伝):不思議なあの人はエイリアン その②
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第18話(外伝):不思議なあの人はエイリアン その②
とりあえず、一通りの薬と栄養剤を配り終えた二人(+1)はもう一つの目的地へ向かう事にした。
てゐはいつの間にかどこかへ消えてしまっている。手伝うのがイヤで逃げ出したのだろうが、まぁいつもの事と全く気にしない鈴仙だった。
てゐはいつの間にかどこかへ消えてしまっている。手伝うのがイヤで逃げ出したのだろうが、まぁいつもの事と全く気にしない鈴仙だった。
「で、次の目的地はどこです?」
「うん。今度はコレ書いてる人よ。」
と、鈴仙が懐から一冊の本を取り出して見せる。表紙にはどっかでみたことあるような巫女と魔法使いが此方を見ていた。
「【幻想卿縁起】?」
「えぇ。この幻想卿に存在する【能力持ち】の事が書かれている本です。輝夜様の事も書かれてますよ?」
そう言うと、パラパラと本をめくる鈴仙。しばらくして見せたページには確かに自分の絵が描かれていて、こちらを挑戦的な目で見ていた。
中身を見ると、中々に好意的な内容である。ニートだとか引きこもりだとか書かれてないし。
中身を見ると、中々に好意的な内容である。ニートだとか引きこもりだとか書かれてないし。
「・・・けど結構デタラメですね?特に永遠亭組と言うか、貴方の項とか・・・」
「・・・まぁ、若干主観が入ってるからね。」
未起隆の指摘に苦笑する鈴仙。自覚はあるらしいが、正そうという気もない。あまり知られたくない事柄であるのは未起隆も承知済みなので、それ以上詮索はしないでおいた。
どうやら古いモノであるらしく、妖怪の山に住む妖怪たちやスタンド使い達の事は描かれていない。
どうやら古いモノであるらしく、妖怪の山に住む妖怪たちやスタンド使い達の事は描かれていない。
「これが【最新のもの】よ。」
未起隆の考えを読んだかのように鈴仙が言う。
「今年に入って幻想卿に入ってきた人間や妖怪が増えてきたの。去年に比べてとんでもない量よ。」
「だいたい何人くらいなんですか?」
「私や師匠が把握している中で【生きている】のは約30人。」
鈴仙の言葉に驚く未起隆(と言っても服なのでよくわからないが)。今年に入ってその人数が異常であることは未起隆にもわかる。
そもそも幻想卿は【忘れられた存在】が【存在】する場所だ。妖怪や神は『人間に忘れられて』ココに来ると言う。しかし、【人間】はそうではない。
人間は生きている限り忘れられるなどという事はまず有り得ない。それこそ人知れず生まれ、人知れず消えていくことでもない限り。
そもそも幻想卿は【忘れられた存在】が【存在】する場所だ。妖怪や神は『人間に忘れられて』ココに来ると言う。しかし、【人間】はそうではない。
人間は生きている限り忘れられるなどという事はまず有り得ない。それこそ人知れず生まれ、人知れず消えていくことでもない限り。
「死んでしまったり、私達が知らない人間を含めればもっといるわ。その中から【注意すべき存在】や【もしもの時に頼るべき存在】を選別して、描く。全く・・・業とはいえ私にはとても真似できそうにないわ・・・」
そこまで言うと、鈴仙は呆れたように肩を竦めた。
「あ、見えてきましたよ。あれがそうです。」
鈴仙が指差した先にあった建物は、家と呼ぶにはあまりに大きすぎた。
パッと見た感じでは永遠亭に匹敵、いや凌駕しているかもしれない。家と言うより屋敷と言ったほうがいいか。そんな建造物だった。
パッと見た感じでは永遠亭に匹敵、いや凌駕しているかもしれない。家と言うより屋敷と言ったほうがいいか。そんな建造物だった。
「あ、鈴仙様。お待ちしておりました。」
その屋敷からパタパタと使用人らしき少女が出てきた。鈴仙に一礼すると入り口脇に立ち、入るよう促す。
「さ、阿求様もお待ちです。」
「待ってるようには思えないけれど・・・ねぇ・・・」
使用人の一言に苦笑したように言う鈴仙。
そのやり取りにおや、と輝夜は違和感を覚えた。使用人も鈴仙も苦笑しているのだ。まるで、そうまるで【困った主人に呆れている】ような・・・
そのやり取りにおや、と輝夜は違和感を覚えた。使用人も鈴仙も苦笑しているのだ。まるで、そうまるで【困った主人に呆れている】ような・・・
「えっと、そちらは・・・?」
「あぁ、忘れてたわ。永遠亭の主人で、私や師しょ・・・永琳の上司でもある、蓬莱山輝夜様よ。」
「え、えぇっ!?永遠亭の姫様の!?し、失礼しましたっ!」
慌てて頭を下げる使用人を面白そうに見た後(悪趣味ですよと未起隆に言われたが無視!)、鈴仙に話しかける。
「ところで、ドキュン・・・だったかしら?その方はどなた?」
「そんな馬鹿な不良みたいな名前じゃないです。稗田阿求。この屋敷の主人で幻想卿縁起の著者です。それで、私達が今から会う人物ですよ。」
稗田阿求。彼女は稗田家の九代目であり、初代からの記憶を代々受け継いでいるのだと言う。その能力は『一度見たものを忘れない程度の能力』。
そのせいか彼女(というより彼女の一族)は生まれつき身体が弱く、しょっちゅう倒れたり咳き込んだりしているらしい。
そのせいか彼女(というより彼女の一族)は生まれつき身体が弱く、しょっちゅう倒れたり咳き込んだりしているらしい。
「ですが、阿求様はここ一月ほどずっと書斎に篭りっきりで幻想卿縁起をお書きになっているのです・・・」
「いや駄目だろそれ。」
使用人の言葉に思わず突っ込む輝夜。身体が弱いのに部屋に篭ってモノ書き続けるなど正気の沙汰ではない。
下手すれば、いや下手しなくても命に関わる。
下手すれば、いや下手しなくても命に関わる。
「それは引きずってでも部屋から出さないと・・・薬でどうにかなるものじゃないわよ?」
「はい・・・すみません・・・」
輝夜の言葉に縮こまってしまう使用人。これではまるで自分が彼女を虐めているみたいだ。妙な居心地の悪さを感じてこれ以上彼女を責めるのを止めようと、言葉を止める。
嫌な沈黙が辺りを支配していた時、使用人がある部屋の前で止まった。
嫌な沈黙が辺りを支配していた時、使用人がある部屋の前で止まった。
「ここが阿求様の書斎となります。」
「ありがとう。ここからは私と輝夜様でやるわ。下がってて貰える?」
「はい。お帰りの際は近くにいる使用人にお声をかけて頂ければ案内いたしますので・・・」
そう言うと使用人はパタパタと仕事に戻っていった。残された鈴仙は扉をノックして中にいる人物に声をかける。
「阿求さん、鈴仙・優曇華院・イナバです。入りますね。」
「いつもながらトンでもない名前よね、アナタ・・・」
「輝夜様がつけた名前でしょうが!」
言いながら扉を開ける。開けると締め切った部屋特有の黴臭さが漂ってくる。
部屋の中の壁と言う壁は本棚となっていて、ぎっしりと本で埋まっている。紅魔館の地下図書館に似ているが、本棚の中は全て手書きの文章だ。
そして、本棚に埋まるように中央に机が置いてあり、一人の少女がそれに噛り付いていた。
部屋の中の壁と言う壁は本棚となっていて、ぎっしりと本で埋まっている。紅魔館の地下図書館に似ているが、本棚の中は全て手書きの文章だ。
そして、本棚に埋まるように中央に机が置いてあり、一人の少女がそれに噛り付いていた。
「阿求さん、阿求さん!」
「・・・・・・え?あ、永遠亭の兎さんと・・・お会いするのは初めてですね?永遠のお姫様。私は稗田阿求。稗田家九代目当主です。墨で汚れてしまっているので握手はご遠慮させていただきますね。」
鈴仙の呼びかけに初めて存在に気付いたのか手を休めてこちらを向く少女――阿求。彼女は聞いていた話よりも更に小さく見え、そして儚く見えた。
吹けば飛んでしまいそうなほど小さな身体。使用人や鈴仙が呆れてしまうほど長い時間机に向かい続けてきたのだろう、やつれた顔。恐らく普段であれば可愛らしい笑顔なのであろうが、輝夜にはその笑顔が痛々しく見えた。
吹けば飛んでしまいそうなほど小さな身体。使用人や鈴仙が呆れてしまうほど長い時間机に向かい続けてきたのだろう、やつれた顔。恐らく普段であれば可愛らしい笑顔なのであろうが、輝夜にはその笑顔が痛々しく見えた。
「阿求さん、そろそろ本気でこの書斎でないと身体に異変がでますよ?」
「えぇ・・・けどコレを完成させるまでは・・・あと数人なの・・・」
そう言うと早く再開したいと言わんばかりの顔で机を見る。机の上には大量の紙束が置かれていて、その一番上にはタンクトップでショートカットの女性の絵がこちらに笑いかけていた。
恐らく、鈴仙の言葉を借りるなら【一年以内に幻想卿に来た注意すべき存在(或いは頼るべき存在)だと阿求が選別したモノ】なのだろう。にしても相当な量だ。
これらをずっとこの一ヶ月間、書き続けていたのだろうか。己の身体の事を顧みず?
恐らく、鈴仙の言葉を借りるなら【一年以内に幻想卿に来た注意すべき存在(或いは頼るべき存在)だと阿求が選別したモノ】なのだろう。にしても相当な量だ。
これらをずっとこの一ヶ月間、書き続けていたのだろうか。己の身体の事を顧みず?
「お願いします、少し休んでください!じゃないと本当にドクターストップかけますよ!?」
「駄目!それだけは!」
「だったら休んでください!本当ならとっくにドクターストップかけてるんですよ!?」
「わかってます!でも・・・」
もう鈴仙と顔すら合わせていない。意識が完全に机の上に向かってしまっているのだろう。この後の展開は輝夜や未起隆にも容易に想像できた。
しばらくすると、鈴仙の言葉に応えることもなくなり机にしがみつきだしてしまった。テコでも動かない、と言う意思なのかそれともそれが彼女の【業】なのか・・・
しばらくすると、鈴仙の言葉に応えることもなくなり机にしがみつきだしてしまった。テコでも動かない、と言う意思なのかそれともそれが彼女の【業】なのか・・・
「はぁ・・・鈴仙、未起隆。ちょっと部屋出てて。私が話すわ。」
ずっと黙っていた輝夜が呆れたように言う。
「え、でも輝夜様・・・ッ!」
輝夜の顔を見た鈴仙は口を噤まずにいられなかった。彼女がとても悲しそうな顔をしていたから。彼女の目がとても悲しそうだったから。
彼女の目は何を観たのだろうか?
彼女の目は何を観たのだろうか?
「いいから。私は彼女を部屋から出す【魔法の言葉】を知ってるのよ。だから・・・ね?」
以下おまけーね
幻想卿縁起風に幻想卿のジョジョキャラを作ってみた
今回は重ちーです
おまけーね
心優しき気高き守銭奴『矢安宮重清』
能力:小人(?)を使役する程度の能力
住んでいる場所:人里(慧音の寺子屋)
幻想卿縁起風に幻想卿のジョジョキャラを作ってみた
今回は重ちーです
おまけーね
心優しき気高き守銭奴『矢安宮重清』
能力:小人(?)を使役する程度の能力
住んでいる場所:人里(慧音の寺子屋)
人里離れた場所にある上白沢慧音の寺子屋に住む子供(子供と言っても博麗霊夢や霧雨魔理沙とそう変わらない年齢)。今のところ純粋な人間でありながら妖怪と対等に戦える数少ない人間である。
彼は基本的には人里の人間達の手伝いをしている(有償。本人曰くアルバイト)が、どうやら慧音には内緒で行っているらしくしょっちゅう怒られている光景が目撃されている(一説には彼女から最も頭突きを受けている人物とも)。
性格はあっけらかんとしており、誰とでも友達になろうとする。その性格が関係しているかは知らないが、たびたび痛い目にあっているようだ(特に金銭がらみ)。
彼は基本的には人里の人間達の手伝いをしている(有償。本人曰くアルバイト)が、どうやら慧音には内緒で行っているらしくしょっちゅう怒られている光景が目撃されている(一説には彼女から最も頭突きを受けている人物とも)。
性格はあっけらかんとしており、誰とでも友達になろうとする。その性格が関係しているかは知らないが、たびたび痛い目にあっているようだ(特に金銭がらみ)。
~能力~
能力についてだが、よく判っていない。本人曰く、『スタンド』と言うらしいがこれは『スタンド使い』と呼ばれる人間、或いは妖怪にしか見えないらしい。
個人的には見えないものを『ある』とアッサリ決め付けてしまうのは好きではないのだが、何もない空間で魔法も使わずに小銭を拾い上げるのを見ると信じざるを得ない。
小人は、見た人物達の言葉を借りるなら卵のような物体に顔と四本の腕、そして足をつけたようなものであるらしい(一般的にそういうのは化け物と言うのではないだろうか)。大きさは手のひら程度で彼自身が望めば数里もの距離を走る事も可能であるらしい。
能力についてだが、よく判っていない。本人曰く、『スタンド』と言うらしいがこれは『スタンド使い』と呼ばれる人間、或いは妖怪にしか見えないらしい。
個人的には見えないものを『ある』とアッサリ決め付けてしまうのは好きではないのだが、何もない空間で魔法も使わずに小銭を拾い上げるのを見ると信じざるを得ない。
小人は、見た人物達の言葉を借りるなら卵のような物体に顔と四本の腕、そして足をつけたようなものであるらしい(一般的にそういうのは化け物と言うのではないだろうか)。大きさは手のひら程度で彼自身が望めば数里もの距離を走る事も可能であるらしい。
~慧音の寺子屋~
彼は特定の家を持っておらず、慧音の寺子屋に住まわせてもらっている。あまり計算などは得意ではないようで、手伝いをしていない時は大抵慧音に算数を教わっている。
彼は特定の家を持っておらず、慧音の寺子屋に住まわせてもらっている。あまり計算などは得意ではないようで、手伝いをしていない時は大抵慧音に算数を教わっている。
~守銭奴~
神社の巫女に匹敵するほどの守銭奴である。人間の手伝いをして小銭を貯めているらしいが、その隠し場所は本人しか知らず、しかもそれを喋ろうとしない。
もし、その小銭の隠し場所を知ったとしても絶対に盗ったりしないことを薦める(見えない何かに襲われる事ほど怖い事はない)。
神社の巫女に匹敵するほどの守銭奴である。人間の手伝いをして小銭を貯めているらしいが、その隠し場所は本人しか知らず、しかもそれを喋ろうとしない。
もし、その小銭の隠し場所を知ったとしても絶対に盗ったりしないことを薦める(見えない何かに襲われる事ほど怖い事はない)。