今更ながらにホットラインから名簿を確認したロロ・ランペルージは、困惑を隠せない様子であった。
兄を最期に託した相手で味方であるマーヤは兎も角として、問題は他の4名。
兄を最期に託した相手で味方であるマーヤは兎も角として、問題は他の4名。
枢木スザクもビスマルクも、兄たるルルーシュとは敵対している。例え主催者達に反抗しようと考えていても、ルルーシュが先程行った放送の都合どうやっても対立する事になるだろう。
どちらもブリタニア帝国のラウンズ…皇帝に仕える騎士ではあれど、それまでゼロであったにも関わらず、いきなりブリタニアの皇帝を名乗った形になるルルーシュに迎合するとはロロには思えなかった。
強敵となりうる存在な為、警戒心をロロは抱く。
どちらもブリタニア帝国のラウンズ…皇帝に仕える騎士ではあれど、それまでゼロであったにも関わらず、いきなりブリタニアの皇帝を名乗った形になるルルーシュに迎合するとはロロには思えなかった。
強敵となりうる存在な為、警戒心をロロは抱く。
(…そして二代目ゼロ。大方、兄さんを追放した黒の騎士団が据えた後釜…って所か。
だとすれば…正体が誰であれ兄さんの…僕の敵だ。警戒しておこう)
だとすれば…正体が誰であれ兄さんの…僕の敵だ。警戒しておこう)
兄を追放した黒の騎士団が用意した後釜だと判断したロロは、一先ず二代目ゼロは敵と認識した。
そして彼は一番目を惹かれ、今も困惑している名前…ロロ・ヴィ・ブリタニアについて思考する。
そして彼は一番目を惹かれ、今も困惑している名前…ロロ・ヴィ・ブリタニアについて思考する。
(…兄さんと同じ、ブリタニア姓…どういう事だ…?)
まさか自分と同じような境遇の相手を弟として…!?
等という考えが一瞬浮かんでしまう程度に、ロロの心は混乱の渦中にあった。
そんなバカな考えを浮かべてしまった事を恥じて脳内から振り払いつつ、思考を切り替えようとする最中…聞こえてきたのは少女の声。
等という考えが一瞬浮かんでしまう程度に、ロロの心は混乱の渦中にあった。
そんなバカな考えを浮かべてしまった事を恥じて脳内から振り払いつつ、思考を切り替えようとする最中…聞こえてきたのは少女の声。
「…どう?ロロ」
「…まだ起きそうにない…かな」
「…まだ起きそうにない…かな」
声をかけてきたのはこちらへ戻って来た沙耶香。
動揺を内心に潜め、見せないようにしてロロは彼女の問に答える。
動揺を内心に潜め、見せないようにしてロロは彼女の問に答える。
「…ルルーシュって人以外に、知り合いは居た?」
「名簿は見たけど…兄さん以外は、味方と断言出来るのが1人、敵と断言出来るのが3人、それと…よくわからないのが1人…って感じだったよ」
「名簿は見たけど…兄さん以外は、味方と断言出来るのが1人、敵と断言出来るのが3人、それと…よくわからないのが1人…って感じだったよ」
そう言い、ロロは沙耶香にマーヤが味方である事、枢木スザクとビスマルク・ヴァルトシュタイン、二代目ゼロとやらが敵、ロロ・ヴィ・ブリタニアだけがよくわからないという事を簡潔に伝えた。
「…もしかしてロロ、双子なの…?」
「…『一応』妹は居たけど、弟は僕には居ないよ。
僕がこうしてここに居る以上、妹も…ナナリーももしかしたらとは考えたけど……」
「…『一応』妹は居たけど、弟は僕には居ないよ。
僕がこうしてここに居る以上、妹も…ナナリーももしかしたらとは考えたけど……」
一度は殺そうとし、フレイヤに巻き込まれ死亡したと思われるルルーシュの実の妹ナナリーの事を想起しつつそう言うロロ。
一応とはいいつつ妹として認めているのは、沙耶香が居る手前信用を得てかつそれを損なわない為なのもある。
それと、先程の沙耶香がロシア紅茶を飲んだ際、その仕草からほんのちょっととはいえルルーシュがナナリーを可愛がる気持ちが理解出来たのも理由としてはあった。
一応とはいいつつ妹として認めているのは、沙耶香が居る手前信用を得てかつそれを損なわない為なのもある。
それと、先程の沙耶香がロシア紅茶を飲んだ際、その仕草からほんのちょっととはいえルルーシュがナナリーを可愛がる気持ちが理解出来たのも理由としてはあった。
(兄さんがあの内容の演説をした以上、ナナリーが巻き込まれてない事は想定できたけどね。
…巻き込まれていたら、兄さんがそれを考慮しないとは思えない。最悪殺し合いに乗る事すら考えてたかも)
「……でもよく考えたら兄さんは、妹想いだったから。居たら凄い複雑な様子になってたと思うし、あんな迅速に、演説を行えるか怪しいと思う」
「演説するまでの早さはそうだけど…ロロの名前を見ても、そんな様子になったんじゃって」
「…どうして?」
「…命がけでそのルルーシュって人を助けて想ってて…この殺し合いでも、危険を顧みないで私を助けてくれたロロが…好かれてないとは思えない、から」
…巻き込まれていたら、兄さんがそれを考慮しないとは思えない。最悪殺し合いに乗る事すら考えてたかも)
「……でもよく考えたら兄さんは、妹想いだったから。居たら凄い複雑な様子になってたと思うし、あんな迅速に、演説を行えるか怪しいと思う」
「演説するまでの早さはそうだけど…ロロの名前を見ても、そんな様子になったんじゃって」
「…どうして?」
「…命がけでそのルルーシュって人を助けて想ってて…この殺し合いでも、危険を顧みないで私を助けてくれたロロが…好かれてないとは思えない、から」
少なくともロロは、誰かの為に命を賭けれてるし、優しいと沙耶香は思っていた。
…そんな彼を羨ましいと思ってしまう、何も無い空っぽの自分なんかよりずっと。
…だからだろうか、ロロが少し寂しげな表情をした時、彼の目から光が薄れたように見えて……自然と彼女の口から言葉が溢れていたのは。
…そんな彼を羨ましいと思ってしまう、何も無い空っぽの自分なんかよりずっと。
…だからだろうか、ロロが少し寂しげな表情をした時、彼の目から光が薄れたように見えて……自然と彼女の口から言葉が溢れていたのは。
「──そう、かな。……そうだといいな。…気遣ってくれてありがとう、沙耶香」
対しロロは、本心からそう思い、柔和な笑みを浮かべつつ言う。
最も笑顔の裏には、そんな気遣いを向けてくれる程度には沙耶香は自分に信頼を寄せていてくれている、つまりは今の所計画通りに『兄』を演じれているという事への安堵を覚えていたのもあったのだが。
最も笑顔の裏には、そんな気遣いを向けてくれる程度には沙耶香は自分に信頼を寄せていてくれている、つまりは今の所計画通りに『兄』を演じれているという事への安堵を覚えていたのもあったのだが。
「…ううん、思った事を言っただけ、だから。
…それと、もう一人のロロについてだけど…隣り合ってて、名前部分が同じ人が2組、少し離れてるけど肩書があるかどうかな人が1組、かなり離れてて……なぜか片方だけ、?が付いてるのが1組いた」
…それと、もう一人のロロについてだけど…隣り合ってて、名前部分が同じ人が2組、少し離れてるけど肩書があるかどうかな人が1組、かなり離れてて……なぜか片方だけ、?が付いてるのが1組いた」
一方困っているような顔のまま、沙耶香は名簿の配置について話した。
「…?(クエスチョンマーク)が?」
「…うん。なんでなのかは…わからない」
(名簿の順番には意味があると、ラウ・ル・クルーゼは言ってた。
…アスラン・ザラ?とアスラン・ザラだけやたら離れているのがノイズになるけど、他は関係人物か何かと考えていいだろう。
…キラ・ヤマトとキラ・ヤマト准将、ギラ・ハスティーと宇蟲王ギラ、遊城十代と覇王十代からするに…ロロ・ヴィ・ブリタニアは、僕の知らない僕自身……なのか?)
「…うん。なんでなのかは…わからない」
(名簿の順番には意味があると、ラウ・ル・クルーゼは言ってた。
…アスラン・ザラ?とアスラン・ザラだけやたら離れているのがノイズになるけど、他は関係人物か何かと考えていいだろう。
…キラ・ヤマトとキラ・ヤマト准将、ギラ・ハスティーと宇蟲王ギラ、遊城十代と覇王十代からするに…ロロ・ヴィ・ブリタニアは、僕の知らない僕自身……なのか?)
?マークの付いたアスラン・ザラという順番に意味が在るなら配置が意味不明になるノイズを除き今は考えない事としつつ、ロロは他の名簿の順で近い似た名前を比べた末、限りなく正解に近い答えを出していた。
だがロロはブリタニアの姓を持ち自身と同じ名を持つ彼が並行世界の自分だとは気付かない。まだ沙耶香との齟齬…互いに違う世界から巻き込まれたという事にすら気付けずにいる以上仕方の無い事だが。
だがロロはブリタニアの姓を持ち自身と同じ名を持つ彼が並行世界の自分だとは気付かない。まだ沙耶香との齟齬…互いに違う世界から巻き込まれたという事にすら気付けずにいる以上仕方の無い事だが。
(…兄さんの味方なら……『この状況なら』心強い、けど…ならわざわざ、僕と一緒にこの殺し合いに呼び込むか?
彼が兄さんの敵かつ、殺し合いに乗っていた場合…必然的に名が同じ僕に悪評は向いてしまう…主催者達からすればそっちの方が都合が良さそうに考えれるけど……)
彼が兄さんの敵かつ、殺し合いに乗っていた場合…必然的に名が同じ僕に悪評は向いてしまう…主催者達からすればそっちの方が都合が良さそうに考えれるけど……)
知らないもう一人の自分について計りかねているロロ。
味方であるなら心強くとも、それは同時に自らの、ルルーシュ・ランペルージの弟ロロ・ランペルージの居場所を脅かす存在になるのと同義であり…複雑な心情で在った。敵であってくれるなら、脅威だが自らの居場所は、立ち位置は脅かされない…。
味方であるなら心強くとも、それは同時に自らの、ルルーシュ・ランペルージの弟ロロ・ランペルージの居場所を脅かす存在になるのと同義であり…複雑な心情で在った。敵であってくれるなら、脅威だが自らの居場所は、立ち位置は脅かされない…。
(…さっきといい、何を馬鹿な事を考えているんだ僕は。言ってくれたじゃないか兄さんは…僕の事を、『弟』だって!)
よろしくない考えを振り払い、一先ず保留としようとするロロだったが…ここで聞こえたのは呻き声のような物。
見ると、先程まで眠っていた少女が目覚めようとしていた。
またロロが考えている最中に動いてたのか、何処か警戒を隠せない様子で、隣に沙耶香が移動している。
見ると、先程まで眠っていた少女が目覚めようとしていた。
またロロが考えている最中に動いてたのか、何処か警戒を隠せない様子で、隣に沙耶香が移動している。
「…ぅ…どこだ、ここ、は……?」
やがて少女は目を開き、現状を理解出来ないといった様子で、説明を求めたのかロロへ問いかけ──そして、隣にいた沙耶香の顔が目に入った。
「……糸見、沙耶香……!?」
「…どうして、私の名前を?……あなたは…?」
「…どうして、私の名前を?……あなたは…?」
少女は驚愕を隠せない様子で、一方沙耶香も驚いた様子を見せながら問う。目前の少女から感じ続けている荒魂に似た雰囲気…それについても何か、答えてくれるんじゃないかという気持ちもあり、沙耶香は聞く事とした。
そして沙耶香に続けて、目前の少女が自分の分身…の変身が解けた姿を見ているかどうかを知りたいのと、沙耶香と何の関係があるのかも気になったロロが、少女が名乗りやすくする為に名乗る。
そして沙耶香に続けて、目前の少女が自分の分身…の変身が解けた姿を見ているかどうかを知りたいのと、沙耶香と何の関係があるのかも気になったロロが、少女が名乗りやすくする為に名乗る。
「僕はロロ。ロロ・ランペルージ…沙耶香の知り合い…みたいだけど…君は?」
「……我は。我は……タギツヒメ。大荒魂だ」
「…大、荒魂……ロロっ、下がって!!刀使として…私が」
「…待って沙耶香。言いたい事は分かるけど、話を全部聞いてからでも遅くはないと思う。何が起こったのか、聞きたいから」
「……我は。我は……タギツヒメ。大荒魂だ」
「…大、荒魂……ロロっ、下がって!!刀使として…私が」
「…待って沙耶香。言いたい事は分かるけど、話を全部聞いてからでも遅くはないと思う。何が起こったのか、聞きたいから」
目前の少女…タギツヒメが大荒魂だと名乗った瞬間、反射的に帯刀していた御刀を抜こうとした沙耶香だが、それを制止するのはロロ。
利用すると決めた以上何も聞けてない今殺されてしまっては困る為、止めて続きを促す。
利用すると決めた以上何も聞けてない今殺されてしまっては困る為、止めて続きを促す。
「すまないな、ロロとやら。……だから名乗りたくなかったのだ。刀使が我の事を信用等、あり得ぬ話だと言うのに。
…だがそもそも何故我の事を知らない?大荒魂だと知った途端に斬ろうとするなら何故運び込むような真似をした?糸見沙耶香。
お前は同じ刀使として、衛藤可奈美や十条姫和、柳瀬舞衣や古波蔵エレン、益子薫と共に我と戦っていた筈だが……もしや、記憶喪失にでもなったのか?」
「…私が、可奈美や舞衣、十条姫和と…??…それに、益子薫に古波蔵エレン…??」
(…この女が、タギツヒメが嘘の事を言ってるようには思えない…けど、沙耶香の反応も嘘には思えない…とりあえず彼女が名簿を見れていないのはわかったけど、これは…?)
…だがそもそも何故我の事を知らない?大荒魂だと知った途端に斬ろうとするなら何故運び込むような真似をした?糸見沙耶香。
お前は同じ刀使として、衛藤可奈美や十条姫和、柳瀬舞衣や古波蔵エレン、益子薫と共に我と戦っていた筈だが……もしや、記憶喪失にでもなったのか?」
「…私が、可奈美や舞衣、十条姫和と…??…それに、益子薫に古波蔵エレン…??」
(…この女が、タギツヒメが嘘の事を言ってるようには思えない…けど、沙耶香の反応も嘘には思えない…とりあえず彼女が名簿を見れていないのはわかったけど、これは…?)
沙耶香の元からの困り気味の顔が、理解出来ない物に対して宇宙を感じとった猫のような様になったのを見つつ、自身も内心困惑を隠せないロロ。
その反応を見たタギツヒメは、呆れ気味な様子で言葉を発する。
その反応を見たタギツヒメは、呆れ気味な様子で言葉を発する。
「…お前達は、開幕で羂索が言ってた言葉を覚えていないのか?
…奴は『本来異能力や異形の存在しない世界の者たち』と言っていた。その上で、先の糸見沙耶香の反応。
…隠世は現世とは異なる世界、かつ時間の流れが異なる層が有ることを考えると…我と沙耶香は異なる時間からこの殺し合いに巻き込まれ、我らとロロは異なる世界から巻き込まれた…という所だろう。
倒れる前、それらしき例に我は出くわしていたのもあってな」
「……たしかに、それなら…ありえるかも」
「…てっきり同じ世界だと思ってたけど、異なる、世界から…」
…奴は『本来異能力や異形の存在しない世界の者たち』と言っていた。その上で、先の糸見沙耶香の反応。
…隠世は現世とは異なる世界、かつ時間の流れが異なる層が有ることを考えると…我と沙耶香は異なる時間からこの殺し合いに巻き込まれ、我らとロロは異なる世界から巻き込まれた…という所だろう。
倒れる前、それらしき例に我は出くわしていたのもあってな」
「……たしかに、それなら…ありえるかも」
「…てっきり同じ世界だと思ってたけど、異なる、世界から…」
(イレヴンや名誉ブリタニア人とかの単語を、沙耶香に言ってなくて助かった。
…じゃあ名簿に載っている、ロロ・ヴィ・ブリタニアは別の世界の僕…と考えた方がいいか。僕の知らない僕自身ってのは、大体合ってた事になる。
それに異なる時間から、なら…マーヤや、僕や兄さんの敵達も違う時間から来ててもおかしくはなさそうだけど……。そうだ、まずこれを聞いておかなきゃ)
…じゃあ名簿に載っている、ロロ・ヴィ・ブリタニアは別の世界の僕…と考えた方がいいか。僕の知らない僕自身ってのは、大体合ってた事になる。
それに異なる時間から、なら…マーヤや、僕や兄さんの敵達も違う時間から来ててもおかしくはなさそうだけど……。そうだ、まずこれを聞いておかなきゃ)
彼女の考えを聞き、齟齬が解消されとりあえず落ち着いた沙耶香。対しロロは自らの考えが殆ど合ってた事を確信しつつ、聞き忘れていた事を思い出し切り出す事とした。
分身の件については彼女の話から判断出来るが、それ以前に聞いておかなければいけない事があったからである。
分身の件については彼女の話から判断出来るが、それ以前に聞いておかなければいけない事があったからである。
「…聞き忘れていたけど、君は殺し合いに乗って居ない…でいいのかな、タギツヒメ」
「乗っては居ない。……今はな」
「…今は…?」
「乗っては居ない。……今はな」
「…今は…?」
再び御刀を抜刀しようとする沙耶香に、そんな反応にもなるだろうと諦めたような様子をしながらも、タギツヒメは続けた。
「…当初は主催者も含めた全てを殺そうと考えていた。
だが……我の抱えた、埋まらぬ孤独に気付いて、対話のために生命線である令呪を1画使ってしまったお人好しの馬鹿共2人のせいで……もう、そんな気にはなれん」
「…荒魂と、わかり合うために令呪を…?」
(お人好しの馬鹿共2人…もしかして、片方は……)
「…つまり今は抗うつもりという事で…いいかな?」
だが……我の抱えた、埋まらぬ孤独に気付いて、対話のために生命線である令呪を1画使ってしまったお人好しの馬鹿共2人のせいで……もう、そんな気にはなれん」
「…荒魂と、わかり合うために令呪を…?」
(お人好しの馬鹿共2人…もしかして、片方は……)
「…つまり今は抗うつもりという事で…いいかな?」
タギツヒメの言う事に理解が出来ない様子な沙耶香。そしてロロは、目前の少女が言うお人好しの馬鹿2人の内片方は先程自分が殺したオレンジ色の髪の男なのでは?という疑念を浮かべるも、態度には出さず平静を装う。
「そう考えてもらって構わん。…信用出来ないと言われると、全くもってその通りとしか言えんがな……そうだ、我からもひとつ聞いていいか?」
「…知ってる限りの事なら、答える」
「……一護…黒崎一護は何処に居る?まさか我だけを助けた筈もあるまい。…一護はオレンジ髪の男で…無愛想に見えるが──」
「…知ってる限りの事なら、答える」
「……一護…黒崎一護は何処に居る?まさか我だけを助けた筈もあるまい。…一護はオレンジ髪の男で…無愛想に見えるが──」
そこまで口に出したタギツヒメだったが、二人が浮かべた表情に思わず、言葉を失ってしまった。
…困りげだった顔が、申し訳なさげに俯く沙耶香。…俯き、どう言うべきか迷う素振りを見せたロロ。
…困りげだった顔が、申し訳なさげに俯く沙耶香。…俯き、どう言うべきか迷う素振りを見せたロロ。
「…何故、そんな顔を……まさか、何かあったのか?一護に……奴は我よりも強い、そう簡単に死ぬなどあり得ない…あり得ない筈だ……!」
口ではその可能性を必死に否定するも、自らの声が震えてる事にタギツヒメは気付かず、また気付けない。
「……タギツヒメ。あなたの言う…黒崎一護って……人は」
「……一護は……僕達が見つけた時にはもう、手遅れだった」
「……一護は……僕達が見つけた時にはもう、手遅れだった」
沈黙に耐えれなくなったのか、苦しそうな表情をしつつ言おうとした沙耶香を制し、途中から引き継ぐ形で…ロロは一護の死を伝えた。
「……──は?…今、なんと……そんな、そんな筈があるか。奴の強さは、直接対決して、肩を並べ戦った我が…大荒魂たる我がよく知っている。
…確かにあの狂人は厄介な強敵ではあったが…敗死など…あり得ない…!!」
「……君にとっては、酷だろうけど……付いてきて欲しい、タギツヒメ」
(…荒魂なのに、まるで人みたいに取り乱して……それに、ロロも…苦しそう…)
…確かにあの狂人は厄介な強敵ではあったが…敗死など…あり得ない…!!」
「……君にとっては、酷だろうけど……付いてきて欲しい、タギツヒメ」
(…荒魂なのに、まるで人みたいに取り乱して……それに、ロロも…苦しそう…)
目に見えて動揺するタギツヒメに、ロロは告げ、彼女が着いてきてる事を確認しつつ一護の亡骸を安置した部屋へ向かう。
先の疑念とはまた異なる、胸中に浮かんだある疑問が、現実なのではという思いが強まるが…それを隠そうと、彼はどうにか取り繕おうとした。
そのロロの姿とタギツヒメの有様に困惑をまた浮かべるも、男を…一護を助けるのに間に合わなかった事へ申し訳なさを抱きながら、タギツヒメのバッグを念の為持った上で沙耶香も後を追う。
先の疑念とはまた異なる、胸中に浮かんだある疑問が、現実なのではという思いが強まるが…それを隠そうと、彼はどうにか取り繕おうとした。
そのロロの姿とタギツヒメの有様に困惑をまた浮かべるも、男を…一護を助けるのに間に合わなかった事へ申し訳なさを抱きながら、タギツヒメのバッグを念の為持った上で沙耶香も後を追う。
やがて、血を止めようと試みたのかタオルが下に敷かれた状態でうつ伏せで安置されていたそれを見たタギツヒメは…呆然と、言葉が出ない様子であった。
「……君には悪いけど、彼のレジスターは回収させて貰った。君の話からしても彼……一護は、それを……望みそう、な気がしたから」
そう声を掛けるロロ。黙っていても流石に気付かれるだろうと、可能なら利用したいと考えたが為ここで開示したのだが…その言葉はタギツヒメの耳を通り抜け、頭に入った様子は無かった。
「……起きろ、起きろっ…一護…言っていただろう!?…山程の人を、護りたいと…お前はっ……こんな所で寝ている場合か!?」
(……冷たい…ヒトにあるべき温もりが…無い……だと……)
(……冷たい…ヒトにあるべき温もりが…無い……だと……)
暫しの沈黙の後、座り込んだタギツヒメはそう、亡骸を揺さぶり言い放つ。
しかしその際触れた感覚から…もう一護が絶えてしまった事を、否が応でもタギツヒメは理解させられてしまった。
しかしその際触れた感覚から…もう一護が絶えてしまった事を、否が応でもタギツヒメは理解させられてしまった。
「……馬鹿が。ソランといい、お前といい……2人揃って阿呆共め……どうして、どうして我を…置いて逝く!?
……我など放っておけば良かった、ひとり逃げれば良かったというのに……我を孤独から解き放つだけ放って、何も返せぬまま先に死ぬなどっ…!!
……こんな事になると分かっていれば……孤独からの解放など、我は望まなかった…。
解放されて、与えられて……そこからまた奪われる事がこんなにもっ……こんなにも、苦しく辛い事だったとは……知っていれば、求めなどしなかったというのに!!」
……我など放っておけば良かった、ひとり逃げれば良かったというのに……我を孤独から解き放つだけ放って、何も返せぬまま先に死ぬなどっ…!!
……こんな事になると分かっていれば……孤独からの解放など、我は望まなかった…。
解放されて、与えられて……そこからまた奪われる事がこんなにもっ……こんなにも、苦しく辛い事だったとは……知っていれば、求めなどしなかったというのに!!」
理解させられてしまったせいか、押し留めていた理性の枷が決壊し、縋るかのようにしながらタギツヒメは零し溢れさせ続ける。
その有様は、罪悪感を滲ませているロロにも申し訳なさでいっぱいになっている沙耶香にも…彼女が外見相応の少女だという風にしか見えないくらいであった。
その有様は、罪悪感を滲ませているロロにも申し訳なさでいっぱいになっている沙耶香にも…彼女が外見相応の少女だという風にしか見えないくらいであった。
「…こんなにも我の言葉は溢れそうだというのに、それを向けるべきお前は…おまえはもう、現世(ここ)にはいない…など……っ!!
……なぜ、我が……生きるべきは我ではなく、お前だっただろう……。
散々に人に仇をなしてきた我ではなく、どうしようもないくらいのお人好しでっ、人々を護ろうとしていたお前が生きるべきだった……終わるべきは我の方だったというのにっ!…どうして…どうして!!!」
……なぜ、我が……生きるべきは我ではなく、お前だっただろう……。
散々に人に仇をなしてきた我ではなく、どうしようもないくらいのお人好しでっ、人々を護ろうとしていたお前が生きるべきだった……終わるべきは我の方だったというのにっ!…どうして…どうして!!!」
少女はそんな理不尽があるかと嘆き、喚く。自分なんかよりもよっぽど、生きるべき存在だった青年の死を突き付けられて……自分を救ってくれた片割れを失い、もう片方まで失ってしまった事を否が応でも理解してしまった。
孤独から解き放たれた筈なのに、彼女はまた、ひとりぼっちになっていた。
……一度繋がりを得れたにも関わらず、それを奪われてしまう形となった少女の悲しみと絶望は…痛みは計り知れない。
孤独から解き放たれた筈なのに、彼女はまた、ひとりぼっちになっていた。
……一度繋がりを得れたにも関わらず、それを奪われてしまう形となった少女の悲しみと絶望は…痛みは計り知れない。
慟哭してる彼女は…タギツヒメは、荒魂だというのに…空っぽな私なんかよりも、よっぽど人間らしく見えて。
……こんなこと、思っちゃいけないのに……彼女のことを…ロロと最初に出会った時と同じように、羨ましく思ってしまった。
…今の、悲しみに打ちひしがれた彼女のようになりたい…なんて思うことはないけど。……私に温かさをくれた舞衣や可奈美が、死んでしまったとして…彼女のように…私は悲しめるのかって…そう思うと、怖くなる……。
……こんなこと、思っちゃいけないのに……彼女のことを…ロロと最初に出会った時と同じように、羨ましく思ってしまった。
…今の、悲しみに打ちひしがれた彼女のようになりたい…なんて思うことはないけど。……私に温かさをくれた舞衣や可奈美が、死んでしまったとして…彼女のように…私は悲しめるのかって…そう思うと、怖くなる……。
「…倒れてたのを見つけた、時……彼は君に手を伸ばす形で、倒れてた。
……きっと、君を最期まで……護ろうとしたんだと……思う。……だから、だからそんな事を…自分が死ねば良かったなんて…言うんじゃない、言っちゃダメだ…!!
……それは、他でもない彼の…一護の想いを裏切る事に……なる」
……きっと、君を最期まで……護ろうとしたんだと……思う。……だから、だからそんな事を…自分が死ねば良かったなんて…言うんじゃない、言っちゃダメだ…!!
……それは、他でもない彼の…一護の想いを裏切る事に……なる」
…私がそんな事を考えてる最中、ロロは振り絞るかのように、タギツヒメに声をかけてた。
顔を覗いてみると、強く悔いているように見えて…気のせいかもしれないけど、どこか蒼白にも見えた。
顔を覗いてみると、強く悔いているように見えて…気のせいかもしれないけど、どこか蒼白にも見えた。
……やっぱり彼は、ロロは優しいんだと思う。それだけ、助けられなかった事を悔やんで…それでも、彼の…一護の護ろうとした想いを汲んで、彼女を…タギツヒメを繋ぎ止めようとしているから。
「……すまない、ロロに…沙耶香。
…一護だけではない、我はソランにも……託されたというのに。……危うく全てを投げ出して、何もかもを裏切る所だった。
……生き延びた以上、我が代わりに…この身に代えてでも…戦わねば。…でなければ……2人が我を生かした意味が…救った意味が無くなってしまう。
……それでロロ、何が起こったのか聞きたかったのだろう?」
「……うん」
「…戦闘の途中で気絶してしまったが、それまででよければ…話させてもらうぞ」
…一護だけではない、我はソランにも……託されたというのに。……危うく全てを投げ出して、何もかもを裏切る所だった。
……生き延びた以上、我が代わりに…この身に代えてでも…戦わねば。…でなければ……2人が我を生かした意味が…救った意味が無くなってしまう。
……それでロロ、何が起こったのか聞きたかったのだろう?」
「……うん」
「…戦闘の途中で気絶してしまったが、それまででよければ…話させてもらうぞ」
そしてタギツヒメは、私とロロに向けて話し始めた。
我が最初に話したのは、十条姫和を衛藤可奈美らから奪還され一時退却された後に、この殺し合いに巻き込まれたという事。
そこから、支給品を確認した後殺し合いに乗ると決め…黒崎一護と戦いになり、奴に我が抱えていた孤独を言い当てられた事に、学校の体育館に戦いの舞台を移し…その際ソラン…刹那・F・セイエイとも対峙した事。
そこから、支給品を確認した後殺し合いに乗ると決め…黒崎一護と戦いになり、奴に我が抱えていた孤独を言い当てられた事に、学校の体育館に戦いの舞台を移し…その際ソラン…刹那・F・セイエイとも対峙した事。
そして令呪を切った2人により……長年感じ続けていた孤独を埋められ、殺し合いに乗るのが馬鹿らしくなった事と、そこからリボンズ・アルマークの奇襲に遭いソランが我を庇い致命傷を負い、戦いの果て一護が気絶し…我と一護はソランに逃された事……そこまでをとりあえず話した。
「…その学校って、まさか美濃関学院……?」
と、憂いを感じさせる顔で糸見沙耶香が聞いてきたので、折神紫を乗っ取っていた際美濃関学院についても把握していたのもあり、そこでは無いだろうという事を告げておく。
「……リボンズは、そこに留まっているって考えていい…のかな」
そう言うのはロロ。対し我は少し考えた後…可能性としての話だがと前置きし、主催が放送─もっとも我も一護も戦闘中で内容は聞けていないが─を入れる前の激突だったのもあって、学校内を調べ終えて何処かへ去っているかも知れないという旨の事を言った。
そして我は逃された後の事を話していく。
……満身創痍で気絶した一護を休ませれる場所を探している中、民家を見つけ一先ずそこのベッドに寝かせ、我自身も疲労からそのまま寝てしまった。
しばらくして、たしか放送が入ったのが……。
……満身創痍で気絶した一護を休ませれる場所を探している中、民家を見つけ一先ずそこのベッドに寝かせ、我自身も疲労からそのまま寝てしまった。
しばらくして、たしか放送が入ったのが……。
「6時丁度に、放送は入った」
6時か、その数十分ほど前に目覚めた所…起きていた一護に説明を我は求められた。
「…ここは…いや、そんな事より刹那は、リボンズの奴はどうなった!?」とな。
…気絶していたのだ、無理もない。
我は、ソラン…刹那が我と一護を逃がしたと、安否不明だと話した。
「…ここは…いや、そんな事より刹那は、リボンズの奴はどうなった!?」とな。
…気絶していたのだ、無理もない。
我は、ソラン…刹那が我と一護を逃がしたと、安否不明だと話した。
「……既に殺されてる可能性が高いのに、君は……その一護って人に言わなかったのか?タギツヒメ」
……言おうとはした。…だが、我のような相手とすら対話をしようとするお人好しのあの馬鹿が…可能性の段階とは言えそれを知ってしまえばどうなると思う?
「…自分で、自分が許せなく…なる…?」
それを我は危惧したのと、一応ソランが死んだ瞬間を見た訳じゃない以上は…今は伏せた方が良いと、思ったからな。
……だが結局、その事を言えぬまま……一護はっ……。
……だが結局、その事を言えぬまま……一護はっ……。
……話を続けなければな。その事と、刹那の本名がソランだという事を告げた所…奴は悔やんでいた。
「俺があの時、無理にでも…それこそ令呪でも使っていれば…!!」とな。
…「山程の人を護る為、戦ってきたってのに…仲間ひとり護れねぇのかよ…!!」とも、奴は言っていて。
…ソランが我を庇った結果、こうなったにも関わらず……奴は…一護は一言も、我を責めなかった。
寧ろ我が無事な事に、ホッとした様子で……責められる事は覚悟していたというのにな。
「俺があの時、無理にでも…それこそ令呪でも使っていれば…!!」とな。
…「山程の人を護る為、戦ってきたってのに…仲間ひとり護れねぇのかよ…!!」とも、奴は言っていて。
…ソランが我を庇った結果、こうなったにも関わらず……奴は…一護は一言も、我を責めなかった。
寧ろ我が無事な事に、ホッとした様子で……責められる事は覚悟していたというのにな。
そこから、とりあえず互いの世界について話している最中だったな。
──自分をアスラン・ザラのおもちゃ(ミーム)と名乗る頭のおかしい狂人が、レジェンドガンダムとやらの起動鍵を使用して強襲して来たのは。
──自分をアスラン・ザラのおもちゃ(ミーム)と名乗る頭のおかしい狂人が、レジェンドガンダムとやらの起動鍵を使用して強襲して来たのは。
「頭のおかしい狂人……?」
「…もしかして、?って付いてる方のアスラン・ザラに襲われたの?」
「…もしかして、?って付いてる方のアスラン・ザラに襲われたの?」
…そうか、名簿にはそういう表記で載っているのか。…おそらくはそいつだろう。
そのアスラン?は奇声を挙げながらいきなり民家に突入して来て、ドラグーンとやらの熱線で内部ごと我と一護を焼き払おうと試みていた。
最も、不意を打たれたとはいえ一護も我もそれは回避出来たがな。民家は大破したが…やむを得まい。あらかた主催者側が用意した物だろう。
そのアスラン?は奇声を挙げながらいきなり民家に突入して来て、ドラグーンとやらの熱線で内部ごと我と一護を焼き払おうと試みていた。
最も、不意を打たれたとはいえ一護も我もそれは回避出来たがな。民家は大破したが…やむを得まい。あらかた主催者側が用意した物だろう。
それはそうと、一護は奴に「いきなりなんなんだよ!てめえ…!!」と怒りを見せ、一方我は冷静に目的を問いただす。
…だが返ってきた答えは「うるさい!!!!この…アウル野郎!!!お前よりも俺の方が強い!!!!声が紛らわしいぞバカ野郎!!!!」
…我の問いには完全無視を決め込んだ挙句、一護に理不尽かつ誰かと混合したかのような罵倒を浴びせながら奴は、ライフルとドラグーンとやらからビームを乱射してきた。
…だが返ってきた答えは「うるさい!!!!この…アウル野郎!!!お前よりも俺の方が強い!!!!声が紛らわしいぞバカ野郎!!!!」
…我の問いには完全無視を決め込んだ挙句、一護に理不尽かつ誰かと混合したかのような罵倒を浴びせながら奴は、ライフルとドラグーンとやらからビームを乱射してきた。
「…アスラン・ザラ?が話し合いする余地もない、頭のおかしな狂人だって事は…もう理解出来たよ」
「アウルなんて名前、名簿にはなかった……紛らわしいって、どういう…?」
「アウルなんて名前、名簿にはなかった……紛らわしいって、どういう…?」
だろう?ロロ。…それと沙耶香、それについては我に聞かれても困る。ヒトならざる狂人の思考等、無理に理解しようとするものではない。
…人間じゃないのはあなたも…と、そう言いたそうだな糸見沙耶香。まあそう言われてしまうと…返す言葉も無いが。
とにかく、そんな暴言を吐いた奴に我は、ビームを躱しつつも煩いのは貴様だと言ってやった。
そして一護も斬魄刀…奴の世界に属する死神が持つ刀、天鎖斬月とやらでビームを切り払ったり月牙や月牙天衝という技で打ち消したりしながら「うるせえのはてめえの方だろ!大体誰だよアウルって!?」…と言っていたな。思う所は我と同じだったようだ。
…人間じゃないのはあなたも…と、そう言いたそうだな糸見沙耶香。まあそう言われてしまうと…返す言葉も無いが。
とにかく、そんな暴言を吐いた奴に我は、ビームを躱しつつも煩いのは貴様だと言ってやった。
そして一護も斬魄刀…奴の世界に属する死神が持つ刀、天鎖斬月とやらでビームを切り払ったり月牙や月牙天衝という技で打ち消したりしながら「うるせえのはてめえの方だろ!大体誰だよアウルって!?」…と言っていたな。思う所は我と同じだったようだ。
…そこからは本格的な戦闘となった。四方八方からのビームの掃射を、一護が瞬歩…死神の高速移動の技術を用いて避け、我が迅移を用いて回避する中…それを見た奴は突如声を荒げる。
「その加速方法は…!!…さてはお前も!!篝と同じ刀使か!!刀使は敵だ!!!!」
…いきなり看破されたのもそうだが、我が驚いたのは奴が明示した名前だ。
篝…十条篝がこの殺し合いに巻き込まれていて、目前の喧しい事この上ない気狂いと交戦したという事になる。
篝…十条篝がこの殺し合いに巻き込まれていて、目前の喧しい事この上ない気狂いと交戦したという事になる。
「…十条…十条姫和の、お母さん…になるの?でも…」
「…名簿に載ってる篝って人は、柊篝だけだった」
「…名簿に載ってる篝って人は、柊篝だけだった」
…そこが、先に言ったそれらしき例だ。
十条篝の旧姓は柊。刀使としての力を持ち、神薙の刃として折神家に仕えていたのは旧姓の頃だった。そこから考えるとまだ刀使の力を持っていた頃から、柊篝を殺し合いに巻き込んだのでは…という考えが浮かんでいたわけだ。
…最も発言者がアレでは……とも思っていたが、名簿に載っているのならおそらくは真実なのだろう。少なくとも我とそこの糸見沙耶香と柊篝は、別々の時間から殺し合いに呼び込まれたと見ていい。
十条篝の旧姓は柊。刀使としての力を持ち、神薙の刃として折神家に仕えていたのは旧姓の頃だった。そこから考えるとまだ刀使の力を持っていた頃から、柊篝を殺し合いに巻き込んだのでは…という考えが浮かんでいたわけだ。
…最も発言者がアレでは……とも思っていたが、名簿に載っているのならおそらくは真実なのだろう。少なくとも我とそこの糸見沙耶香と柊篝は、別々の時間から殺し合いに呼び込まれたと見ていい。
兎も角、刀使の異能が相手に割れている事が我にとっては不味かった。写シを張ろうにも、種が割れていれば最悪、張ったはいいものの達磨にされた挙句胸に突き刺されて…詰みの状態に持って行かれかねない。
写シを解除しなければ動けず、解除すれは突き刺さった傷が肉体にそのまま残るのでな。
写シを解除しなければ動けず、解除すれは突き刺さった傷が肉体にそのまま残るのでな。
…それもあり、写シには迂闊に頼れず八幡力と迅移による加速をしながら御刀と妖刀烈風丸の二刀で攻めたのだが……我や一護の、刀による直接的な攻撃は有効打にはならなかった。
奴はそれについて「物理攻撃を無効軽減化するVPS装甲なら!!お前を討つ!!!」などとほざいていたが…実際手応えこそあれど、相手にダメージを与えれた様子はほぼ感じれなかったな。
奴はそれについて「物理攻撃を無効軽減化するVPS装甲なら!!お前を討つ!!!」などとほざいていたが…実際手応えこそあれど、相手にダメージを与えれた様子はほぼ感じれなかったな。
「…物理攻撃が効かないモビルスーツなんて…刀使にとって、天敵と言えたり…しそうで…どうしたら」
「…起動鍵を使っても、僕が今使える零陽炎のような、ビーム兵器とかが無い機体の物だと…厳しいと思う。君はどうやって突破したんだ?」
「…起動鍵を使っても、僕が今使える零陽炎のような、ビーム兵器とかが無い機体の物だと…厳しいと思う。君はどうやって突破したんだ?」
…我も当初は戸惑い、こちらも起動鍵を使うか悩んだのだが…それならと月牙を纏わせて斬り掛かった一護が、あっさり奴に有効打を与えていた。
あくまで減衰は直接的な物理攻撃だけ、何かしらを纏わせた物理攻撃は通用するらしい。…それと、これは感じた手応えと、我の演算による未来予測で導き出した解だが…物理攻撃を減衰は出来ても、その際の衝撃までは無効には出来ぬようだ。
…刀使が御刀のみで相手をする場合は、迅移と八幡力を併用して突きを放ち衝撃を何度も与え続けるのが最適解…だろうか。同じ所を狙って放てるなら、装甲の劣化も狙えるやもしれん。
あくまで減衰は直接的な物理攻撃だけ、何かしらを纏わせた物理攻撃は通用するらしい。…それと、これは感じた手応えと、我の演算による未来予測で導き出した解だが…物理攻撃を減衰は出来ても、その際の衝撃までは無効には出来ぬようだ。
…刀使が御刀のみで相手をする場合は、迅移と八幡力を併用して突きを放ち衝撃を何度も与え続けるのが最適解…だろうか。同じ所を狙って放てるなら、装甲の劣化も狙えるやもしれん。
話を戻すと、一護の様を見た我は烈風丸により、体力を引き換えに魔力の斬撃を放って…奴へと有効打を与える事に成功した。
そこからは我も一護も、通常の物理的な攻撃ではない攻めをし続け…気付くと奴は起動鍵を解除されていた。
……奴の顔は真っ赤に染まっていて、怒りを抱いているのが、憎悪に狂っているのが目に見えてわかる程だったな。気狂いに相応しい顔とも言えるだろう。
すると奴は「レジェンドだけではお前達には勝てないという事か!!!ならばこの2つの力で!!トゥ!!へァー!!!!」などと、意味不明な叫びをあげながら新たな起動鍵を使って姿を変えてきた。
更に、何かしらの支給品を使用していたようで……我や一護の放った斬撃が、全て「捻じ曲げられて」あらぬ方向に飛んで行った。
そこからは我も一護も、通常の物理的な攻撃ではない攻めをし続け…気付くと奴は起動鍵を解除されていた。
……奴の顔は真っ赤に染まっていて、怒りを抱いているのが、憎悪に狂っているのが目に見えてわかる程だったな。気狂いに相応しい顔とも言えるだろう。
すると奴は「レジェンドだけではお前達には勝てないという事か!!!ならばこの2つの力で!!トゥ!!へァー!!!!」などと、意味不明な叫びをあげながら新たな起動鍵を使って姿を変えてきた。
更に、何かしらの支給品を使用していたようで……我や一護の放った斬撃が、全て「捻じ曲げられて」あらぬ方向に飛んで行った。
「…刀使の力や、最初ルルーシュって人が使ったのとはまた違う…なにか…?」
「…起動鍵に落とし込まれた、兵器の能力って可能性は?」
「…起動鍵に落とし込まれた、兵器の能力って可能性は?」
異能の類だろう事は、間違いないだろう。
…我も当時はその可能性が頭に浮かんでいたが、あの人格破綻者がソードスキルがどうの、聖文字とやらがどうのと言っていた。何処まで鵜呑みにしていいかという点は不安だが、おそらくはスキルにより習得した物だろう。
…我も当時はその可能性が頭に浮かんでいたが、あの人格破綻者がソードスキルがどうの、聖文字とやらがどうのと言っていた。何処まで鵜呑みにしていいかという点は不安だが、おそらくはスキルにより習得した物だろう。
「ソードスキルでWの聖文字を習得し発動させる!!!✝虚無の申し子✝(マークニヒト)の力を持ってすれば!!!基本はジャスティスやレジェンドと一緒だ!!使いこなしてみせる!!!一緒なハズが無いだろうこの!!馬鹿野郎!!!!同化現象は俺を殺そうとしている!!!!」
…そんな支離滅裂な発言をしながら、紫色で禍々しさを感じられる機体・マークニヒトとやらを、?アスランは纏っていた。
しかもタイミングの悪い事に、そこで白緑の鎧武者が現れ…我と一護、アスランもどきの双方に攻撃を仕掛けて来よった。
…そんな支離滅裂な発言をしながら、紫色で禍々しさを感じられる機体・マークニヒトとやらを、?アスランは纏っていた。
しかもタイミングの悪い事に、そこで白緑の鎧武者が現れ…我と一護、アスランもどきの双方に攻撃を仕掛けて来よった。
「…それって…!」
「…私を襲った、あの鎧武者…タギツヒメ達とも、戦ってたなんて…」
「…私を襲った、あの鎧武者…タギツヒメ達とも、戦ってたなんて…」
…お前達も鎧武者と戦っていたとはな。…更にそこに、NPCの大群まで現れたのだが……我と一護がNPCや鎧武者の相手をする中…マークニヒトがケーブルを挿したと同時に、挿されたNPCがニヒトへと吸収され出す。
その上奴が「ワームスフィアーをこのエリアで発動させる!!!!」と言いながら黒い球体の何かを形成し…放った。
…演算により未来予測を行った結果、巻き込まれれば間違いなくそこで終わりだと判断した我は咄嗟に八幡力と迅移を発動、一護を掴み無理矢理引き寄せ退避して……範囲から逃れる事は出来た。逃れれずに巻き込まれたNPC共は…跡形も無く消え去っていた。
その上奴が「ワームスフィアーをこのエリアで発動させる!!!!」と言いながら黒い球体の何かを形成し…放った。
…演算により未来予測を行った結果、巻き込まれれば間違いなくそこで終わりだと判断した我は咄嗟に八幡力と迅移を発動、一護を掴み無理矢理引き寄せ退避して……範囲から逃れる事は出来た。逃れれずに巻き込まれたNPC共は…跡形も無く消え去っていた。
「…何も残らず、なんて…」
「….令呪も無しに、そんな事が」
「….令呪も無しに、そんな事が」
そこからは、一護と我はワームスフィアーとやらを回避していた鎧武者への対処と、ニヒト自体への対処に追われていた。
当たればそこで死がほぼ確定するワームスフィアーだけでなく、追尾してくるレーザーや、着弾した地点からワームスフィアーを発生させる、刀身が開閉し射撃も可能な槍の投擲に、挿されば死がほぼ確定するケーブルからの吸収。
救いなのは制限のせいか、ワームスフィアー系の攻撃はそこまで連射が効かない事くらいか。
ひたすらに回避に徹しながら、一護は月牙天衝を、我は烈風丸から烈風斬を放つが…先程のようにこちらの攻撃は捻じ曲げられ、更にはその捻じ曲げを攻撃に転用し切断攻撃まで放ってくる始末。
隙あらば狙って来る鎧武者の存在に、先の戦いでの消耗もあって我と一護は劣勢に追い込まれていた。
途中で放送が流れたが…聞いてる余裕など、少なくとも我には無かった。
当たればそこで死がほぼ確定するワームスフィアーだけでなく、追尾してくるレーザーや、着弾した地点からワームスフィアーを発生させる、刀身が開閉し射撃も可能な槍の投擲に、挿されば死がほぼ確定するケーブルからの吸収。
救いなのは制限のせいか、ワームスフィアー系の攻撃はそこまで連射が効かない事くらいか。
ひたすらに回避に徹しながら、一護は月牙天衝を、我は烈風丸から烈風斬を放つが…先程のようにこちらの攻撃は捻じ曲げられ、更にはその捻じ曲げを攻撃に転用し切断攻撃まで放ってくる始末。
隙あらば狙って来る鎧武者の存在に、先の戦いでの消耗もあって我と一護は劣勢に追い込まれていた。
途中で放送が流れたが…聞いてる余裕など、少なくとも我には無かった。
…ここで我は、ソランから託された起動鍵を用いてダブルオーライザーを身に纏う。少なくとも、未来予測で視た限りでは外部装甲さえあればある程度は耐えれるので、一護の盾となりつつ攻撃を行っていこうとしたのだが……使い慣れてないのもあり、我の見通しは甘かった。
「…気絶して、そこからは覚えてない…ってこと?」
……そう、なるな。集中砲火を食らって、真・烈風斬を撃ったと同時に……未来予測のツケも来たんだろう。
体力の限界を迎えて起動鍵が解除されて、雪のひんやりとした感触と冷たさが我の身体に来て…一護が我の名を呼んだのが……最後に我が聞いた、奴の声だった。
体力の限界を迎えて起動鍵が解除されて、雪のひんやりとした感触と冷たさが我の身体に来て…一護が我の名を呼んだのが……最後に我が聞いた、奴の声だった。
「……その状況から、彼は……一護は、戦況をひっくり返したと……?」
「…タギツヒメが生きてたのは、命に代えてでも…敵を撤退させれたから?」
「…タギツヒメが生きてたのは、命に代えてでも…敵を撤退させれたから?」
……おそらくはな。
…あの気狂いは我が、一護が必死に抗う最中、こう言っていた。
…あの気狂いは我が、一護が必死に抗う最中、こう言っていた。
「本物のアスラン・ザラは何処だ!?!?知っているなら教えろ!!!見つけ出して俺の手で討つ!!知らないと言いながらなんだお前は!!!!
知らないならここでお前達を討つ!!!クッキー↑!のように粉々にしてレジスターを強奪する!!!!強奪じゃない!!!!」
と。…それに、レジェンドガンダムを纏っていた際、奴と剣を合わせた一護は……「殺すしか、ねえの…かよっ…!!」と、悲痛な表情を浮かべていた。
知らないならここでお前達を討つ!!!クッキー↑!のように粉々にしてレジスターを強奪する!!!!強奪じゃない!!!!」
と。…それに、レジェンドガンダムを纏っていた際、奴と剣を合わせた一護は……「殺すしか、ねえの…かよっ…!!」と、悲痛な表情を浮かべていた。
…我ですら対話しようとしたあのお人好しの一護が、そんな決断を下し、分かり合えないとする程のイカれた男が我をみすみす見逃すとは思えん。…信じがたいが、令呪でも行使して打ち破ったのだろう。最も一護が奴を……殺したのなら、レジスターでも転がっている筈だが……違うという事か。
…そうだ、我が倒れる寸前、鎧武者も倒れていたが……。
…そうだ、我が倒れる寸前、鎧武者も倒れていたが……。
「……変身者が誰か、とか…確認…出来たかな?タギツヒメ」
倒れる寸前と言っただろう。顔等を見る間もなく…我は倒れ伏していた。
…見えたかもしれないが、そうだとしても覚えてはいない。……破損したベルトだけが遺っていたのなら、逃げおおせた可能性が高いと、我は思う。
…見えたかもしれないが、そうだとしても覚えてはいない。……破損したベルトだけが遺っていたのなら、逃げおおせた可能性が高いと、我は思う。
「…?が付いたアスラン・ザラ共々……警戒しないといけない、か」
…アスラン・ザラ?とやら共々、この周辺に居る可能性は普通にありえる。ついでに言っておくが、我の未来予測は先の戦いで何度も連発した結果、制限のせいでしばらく使い物にならん。慎重に動くべきだろうな。
僕が今目前に居る、見るからに人間離れした白い少女…タギツヒメではなく、オレンジ髪の男…黒崎一護を先に殺した理由。
…発見した時点で、血こそ何故か出ていなかったけど、彼の身体には孔が空いていて、致命傷を負っていた。にも関わらずまだ息があって……どうせどちらも殺すなら、どのみち助からず、今にも死にそうな方を先に介錯してやった方がいい…そう思って僕は行動を起こした。
…発見した時点で、血こそ何故か出ていなかったけど、彼の身体には孔が空いていて、致命傷を負っていた。にも関わらずまだ息があって……どうせどちらも殺すなら、どのみち助からず、今にも死にそうな方を先に介錯してやった方がいい…そう思って僕は行動を起こした。
……けれど、タギツヒメを制限のせいで殺しそびれて、そこから目覚めた彼女の取り乱した様に、彼女が話した内容を聞けば聞くほど…もしかしたらと思っていた懸念が、どんどん膨らんでいった。
平静を保とうとするので必死だったけど、耳を傾けず防ぐ事は出来なくて。
平静を保とうとするので必死だったけど、耳を傾けず防ぐ事は出来なくて。
……彼女は、タギツヒメは…沙耶香や、僕と同じだった。
殺し合いの中で、彼女は一護やソランという男と出会い…温もりを得る事が出来て変われたんだろう。そして死に別れたソランはともかく…彼女にとって一護は、僕にとっての兄さんや、沙耶香にとって姉さんになり得る舞衣と同じ存在だったんだ。
……だというのに、僕は……僕は、それを奪った。彼女から……奪ってしまったんだ。
殺し合いの中で、彼女は一護やソランという男と出会い…温もりを得る事が出来て変われたんだろう。そして死に別れたソランはともかく…彼女にとって一護は、僕にとっての兄さんや、沙耶香にとって姉さんになり得る舞衣と同じ存在だったんだ。
……だというのに、僕は……僕は、それを奪った。彼女から……奪ってしまったんだ。
もしも、もし兄さんが殺されたら……僕は下手人を絶対に許さないけど、それ以上に…悲しみに打ちひしがれるだろう。…僕の過失が原因でそうなったとしたら、自分で自分をずっと、許せなくなるかも知れない。
それなのに僕は……取り返しのつかない事を……!!
それなのに僕は……取り返しのつかない事を……!!
…それに、話を聞いていた限りでは、一護は超が付くほどのお人好しらしく、それでいてタギツヒメよりも強かったようで。
最初から殺すつもりだったから、確認しなかったけれど…諦めずに、沙耶香の支給品に治せる類の物が無いかを見て、尽力していれば、助けようとしていれば……彼は兄さんに協力してくれたかも知れない。生きていれば、タギツヒメが不安定になる事も無く、2人揃って安定した戦力として仲間…そうでなくても味方に出来たかも知れない。
……よく考えれば、僕の分身を目撃していたとしても、異なる時間・世界から巻き込まれるような事態が起こってる上に、マークニヒトとか言うモビルスーツでもナイトメアフレームでも、仮面ライダーでもなさそうな兵器や聖文字とかいうギアスとは異なる力が存在してるんだ。
何が起こっても不思議じゃないこの殺し合いの場なら…いくらでも言い訳しようはあった、筈なのに……何をやってるんだ、僕は!!
最初から殺すつもりだったから、確認しなかったけれど…諦めずに、沙耶香の支給品に治せる類の物が無いかを見て、尽力していれば、助けようとしていれば……彼は兄さんに協力してくれたかも知れない。生きていれば、タギツヒメが不安定になる事も無く、2人揃って安定した戦力として仲間…そうでなくても味方に出来たかも知れない。
……よく考えれば、僕の分身を目撃していたとしても、異なる時間・世界から巻き込まれるような事態が起こってる上に、マークニヒトとか言うモビルスーツでもナイトメアフレームでも、仮面ライダーでもなさそうな兵器や聖文字とかいうギアスとは異なる力が存在してるんだ。
何が起こっても不思議じゃないこの殺し合いの場なら…いくらでも言い訳しようはあった、筈なのに……何をやってるんだ、僕は!!
…僕の、そして何より兄さんにとっての心強い味方になり得た彼を……僕は殺めてしまった。
……なら、こうなったのならせめて……タギツヒメを最大限に、利用するしか、ない。それが……兄さんにとっても、一護にとっても…せめてものっ…!!
……なら、こうなったのならせめて……タギツヒメを最大限に、利用するしか、ない。それが……兄さんにとっても、一護にとっても…せめてものっ…!!
かくしてロロは、偶然にもかつて兄ルルーシュがユーフェミアを殺めた際と同様、せめて最大限に利用するという気持ちを固めた。
そんな中3人は、ひとまず支給品についての話に移る。
そんな中3人は、ひとまず支給品についての話に移る。
タギツヒメが使っていた、妙法村正はそのまま元の持ち主である沙耶香に渡す事となった。
「制限やらがあるとはいえ、本来の持ち主であるお前が持つべきだろう」と、タギツヒメは沙耶香に言う。
そしてその代わりにと言わんばかりに、彼女は刀使の技能を行使する為に孫六兼元を要求。帯刀さえ出来ていれば刀使としての力を使えるが為である。
彼女としてはダメ元ではあったが…意外にもこれは通った。
「制限やらがあるとはいえ、本来の持ち主であるお前が持つべきだろう」と、タギツヒメは沙耶香に言う。
そしてその代わりにと言わんばかりに、彼女は刀使の技能を行使する為に孫六兼元を要求。帯刀さえ出来ていれば刀使としての力を使えるが為である。
彼女としてはダメ元ではあったが…意外にもこれは通った。
「…我から言っておいて何だが、良いのか?」
「…あなたをまだ、完全に信じたわけじゃない。けど…一護って人が、ああなって…悲しんでる姿は…嘘じゃないって、思ったから」
「…この御刀、孫六兼元は…柳瀬舞衣に遭遇出来た場合は譲渡するとしよう。
…最も、我を信用出来ないとし戦いにならなければの話だがな」
「…あなたをまだ、完全に信じたわけじゃない。けど…一護って人が、ああなって…悲しんでる姿は…嘘じゃないって、思ったから」
「…この御刀、孫六兼元は…柳瀬舞衣に遭遇出来た場合は譲渡するとしよう。
…最も、我を信用出来ないとし戦いにならなければの話だがな」
そして一護の支給品については…天鎖斬月以外の2つはロロが持つ事となる。天鎖斬月もロロが持つ流れになりそうであったが…彼はこれを固辞。
「…斬魄刀には意思があるんだっけ…彼を助けれなかった僕が持つよりは、彼に救われたタギツヒメ…君が持った方がいい筈だ」
大凡本心からの言葉ではあるが、万一殺害を実行した当人であるロロが用いようとした結果、その斬魄刀を介して犯行がバレるなんて事態が起これば、計画は全て水泡と化すというのも理由ではあった。
「…さて、どうするロロ、沙耶香。
先程言った通り、近くにあの鎧武者の変身者や、あの復讐を遂げんとばかりの憎悪に狂ったアスラン・ザラ擬きが居る可能性があり、我の演算による未来予測は暫くは機能しない。
このままここで情報を交換するか…移動しながら行うかだ」
「…私は、ロロに任せる」
「……なら、僕は──」
先程言った通り、近くにあの鎧武者の変身者や、あの復讐を遂げんとばかりの憎悪に狂ったアスラン・ザラ擬きが居る可能性があり、我の演算による未来予測は暫くは機能しない。
このままここで情報を交換するか…移動しながら行うかだ」
「…私は、ロロに任せる」
「……なら、僕は──」
果たしてタギツヒメの出した2つの案から、ロロが選択した答えや如何に。
(…我は知りたい。真実を…奴の、黒崎一護の死の真相を)
…そもそも、この殺し合いに巻き込まれているタギツヒメは、刀使ノ巫女本編の胎動編最後にて思考矛盾から大荒魂が3人に分裂した内のひとりという存在である。
彼女の中には、自分を拾ってくれたロロを信じたいという気持ちと、完全に勘でしか無いのだが…ロロが怪しいという気持ちの2つがあった。制限がなければ、一護までもを喪ったショックから物理的にまたもや分裂していた可能性もある。
彼女の中には、自分を拾ってくれたロロを信じたいという気持ちと、完全に勘でしか無いのだが…ロロが怪しいという気持ちの2つがあった。制限がなければ、一護までもを喪ったショックから物理的にまたもや分裂していた可能性もある。
信じたいと思う心の部分は悲しみながらも、本当にそれが真実かと、真実を求める心の部分は冷静に思考していた。
(…もしも、一護が誰かに…謀殺されていたとしたら。その時我は…どうなるのだろうな)
己の事ながら、その時にならないとどうするかすらわからない有様を自嘲しつつ…思考を切り替え彼女は決意する。
(……ソランも、一護も、我を救うだけ救って、何も返せない内に逝ってしまった。
……過去に何があろうと、我より生きるべきだっただろう事は、変わらぬだろうに……だから、奴らの死を無駄にせぬ為にも……どうであれ主催者達は叩き潰す。我が命に代えてでも)
……過去に何があろうと、我より生きるべきだっただろう事は、変わらぬだろうに……だから、奴らの死を無駄にせぬ為にも……どうであれ主催者達は叩き潰す。我が命に代えてでも)
ここまでがロロ・ランペルージに糸見沙耶香、それにタギツヒメの話。ロロの決断次第で、今後の未来は左右されるが…それはまた別の物語で。
ここからは短いながらも、タギツヒメが倒れた後、黒崎一護とアスラン・ザラ?の戦い…そして、一護の今際についての話だ。
ここからは短いながらも、タギツヒメが倒れた後、黒崎一護とアスラン・ザラ?の戦い…そして、一護の今際についての話だ。
雪原で向かい合う、人間と機械。
方や、紫色の兵器マークニヒトを纏いし男、アスラン・ザラ(?)。もう方や、死神代行の男黒崎一護。
戦況は、圧倒的に一護が不利であった。
共に戦い、未来予測によるサポートや起動鍵の装甲による盾役もしていたタギツヒメが倒れ伏し、自らもワームスフィアーと同化は回避し続けてたもののレーザー等で削られボロボロ。
卍解すら解除されてしまう有様である。
対しニヒトを纏ったアスラン(偽)は、ダメージや疲労こそあれど未だ健在。
誰がどう見ても、勝つのはイツワリのアスラン・ザラの方だと言うだろう。
方や、紫色の兵器マークニヒトを纏いし男、アスラン・ザラ(?)。もう方や、死神代行の男黒崎一護。
戦況は、圧倒的に一護が不利であった。
共に戦い、未来予測によるサポートや起動鍵の装甲による盾役もしていたタギツヒメが倒れ伏し、自らもワームスフィアーと同化は回避し続けてたもののレーザー等で削られボロボロ。
卍解すら解除されてしまう有様である。
対しニヒトを纏ったアスラン(偽)は、ダメージや疲労こそあれど未だ健在。
誰がどう見ても、勝つのはイツワリのアスラン・ザラの方だと言うだろう。
しかし……一護の目からは、戦意も光も、消えて無かった。
「…いい加減諦めたらどうだ?…今のお前は見るに堪えない。俺の方が強いのは身を以て思い知っただろう?」
ここまで支離滅裂意味不明、会話も碌に出来ない様子を保ち続けて来た贋作のアスランが、急に素面に戻ったかのように落ち着いた声をかける。
それに虚を突かれたような表情を一瞬浮かべた一護だが、すぐに言葉を放つ。
それに虚を突かれたような表情を一瞬浮かべた一護だが、すぐに言葉を放つ。
「…確かにてめえは、強えよ…だけどな、ここで俺が諦めちまえば…タギツヒメはどうなんだ。狙ってるんだろ?レジスターを……刹那、いや…ソランだっけ、あいつが命がけで助けた命を…みすみす死なせるわけにはいかねえ。
それに……てめえが強いからって、だからって……俺が諦める理由には、ならねえんだよ……卍!解っ!──天鎖斬月!」
それに……てめえが強いからって、だからって……俺が諦める理由には、ならねえんだよ……卍!解っ!──天鎖斬月!」
令呪を切った一護は、そう叫び再び卍解を発動。そして令呪による制限突破により月牙天衝を…『護る』為の戦いなおかげか、先のタギツヒメとの戦いよりも出力の上昇した一撃を放たんとする。
対し、アスラン・ザラ(ニセ)はワームスフィアーを球体状にし、迎え撃たんとした。
対し、アスラン・ザラ(ニセ)はワームスフィアーを球体状にし、迎え撃たんとした。
「月牙!!天…衝っ!!!」
「ウオオオォォッ!!!!」
「ウオオオォォッ!!!!」
特大のワームスフィアーと、月牙天衝がぶつかり合う。余波で周囲が破壊散乱される中…最終的には月牙天衝の一撃でアスラン(ニセモノ)がマークニヒトを解除され「ヌオォォォォ!!!」とふっ飛ばされて行くのと、悪足掻きで放ったホーミングレーザーで限界を超えた一護の胸に孔が空き、倒れるのは同時であった。
タギツヒメへと手を伸ばすも届かず、本来なら一護はそのまま死ぬ所だったが、斬魄刀側の斬月のおっさんが剣八戦よろしく血を止めた事と、制限突破により完全虚化が徐々に発動しようとしたのもあり辛うじて虫の息ながら生きていた。
しかし一護自身の意志は内なる虚ホワイトに飲まれていこうとしており、このまま放置すれば生存はしても、完全虚化状態で一護の生存の為暴れまわる無差別マーダーが誕生していただろう。タギツヒメは間違いなく殺され、ロロや沙耶香も生き残れたかは怪しい。
他の戦場や対主催・マーダーの集団目掛けて襲撃して来た可能性も高かった。
しかし一護自身の意志は内なる虚ホワイトに飲まれていこうとしており、このまま放置すれば生存はしても、完全虚化状態で一護の生存の為暴れまわる無差別マーダーが誕生していただろう。タギツヒメは間違いなく殺され、ロロや沙耶香も生き残れたかは怪しい。
他の戦場や対主催・マーダーの集団目掛けて襲撃して来た可能性も高かった。
……だが、その未来はロロ・ランペルージにより閉ざされた。
護ろうとしたタギツヒメを、自らの手で殺めてしまう結末を…黒崎一護は回避出来たのだ。
故に、意識が途切れるまでの、最期のほんの一瞬…一護がロロに抱いたのは、謝罪と、感謝の気持ちだった。
護ろうとしたタギツヒメを、自らの手で殺めてしまう結末を…黒崎一護は回避出来たのだ。
故に、意識が途切れるまでの、最期のほんの一瞬…一護がロロに抱いたのは、謝罪と、感謝の気持ちだった。
(…悪い……でも、ありがとうな)
…余談だが、もしもロロ達の所に道外流牙が居たのならば、天鎖斬月から一護の最期の想いを『声』として聴き取っていただろう。
その場合は、伝えられたと同時に、ロロは嬉々として自己正当化に走っている可能性があるが。
……兎に角傍から見ればロロは、少なくともこの時この場では正解の選択肢を選んでいたのである。
その場合は、伝えられたと同時に、ロロは嬉々として自己正当化に走っている可能性があるが。
……兎に角傍から見ればロロは、少なくともこの時この場では正解の選択肢を選んでいたのである。
一方、ダメージを負いつつ受け身を取り重傷を回避したアスランモドキ。
(…体力の消耗が…激しい……こんなピーキーな起動鍵を渡すとはやはり議長は俺を殺そうとしている!!!!)
内心全く以て無関係なデュランダル議長への怒りを煮えたぎらせながらも、マークニヒトの同化能力をここで使い思い付いた事を考える。
ちなみにニヒトの鍵と聖文字のソードスキルをキラと篝戦で使用しなかったのは、開始早々にキラを見つけひたすら殴る蹴るする事に夢中になっていたからであった。
撤退後ようやく他の支給品への思考が回った形である。
ちなみにニヒトの鍵と聖文字のソードスキルをキラと篝戦で使用しなかったのは、開始早々にキラを見つけひたすら殴る蹴るする事に夢中になっていたからであった。
撤退後ようやく他の支給品への思考が回った形である。
「…同化の能力で、レジェンドの起動鍵を同化すれば……いや、よく考えろ俺!!俺が欲しかったのは本当にそんなドラグーンか!?!?
第一、ニヒトの消耗の重さを考えれば…レジェンドは残しておくべきだろう!!本当に使えないな俺は!!!!」
第一、ニヒトの消耗の重さを考えれば…レジェンドは残しておくべきだろう!!本当に使えないな俺は!!!!」
自虐しつつ、アスランはまた思考を切り替る。
(起動鍵等の支給品の制限が、レジスター依存なら…レジスターの解析さえ行えれば制限を無視して力を行使する事も可能かも知れないと!!!何故わからないシン!!!!
レジスターを手に入れる事で俺は!!解析し他者のレジスターを核爆発させてバグスターウイルスで消滅させる!!!
その為にはまだ、本物の俺を含めた他の参加者を襲い殺さなきゃいけないんだ俺は!!!)
レジスターを手に入れる事で俺は!!解析し他者のレジスターを核爆発させてバグスターウイルスで消滅させる!!!
その為にはまだ、本物の俺を含めた他の参加者を襲い殺さなきゃいけないんだ俺は!!!)
途中から思考が飛躍し支離滅裂になりながらも、確かにある疲労とダメージを押してでもレジスターを手に入れる為…アスランは他参加者を探す事とした。
【エリアA-11、B-11、C-11、C-12、D-12、E-10、E-13のいずれか/??/9月2日午前6時】
【アスラン・ザラ@ネットミーム】
状態:ダメージ(中)、疲労(中)、自らの存在抹消を願う思い(極大)、シナジェティックコードを形成
服装:SEED DESTINYでのザフトの軍服(赤)
装備:
令呪:残り三画
道具:レジェンドガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED DESTINY、マークニヒトの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS、ホットライン
思考
基本:まずは本物のアスラン・ザラを殺す!!!それで俺が消えないならば優勝して望みを叶える。縋るしか無いんだ俺は!!!!
00:今はレジスターの確保が先だ!!!!本物の俺が居たら始末しレジスターを手に入れてみせる!!!!
01:羂索達の裏に居る議長は俺を殺そうとしている!!!!!
02:キラは敵だ!!!!!篝!!!この…甘ちゃん野郎!!!!!
03:シン!!!!!居ないだとシン!!!!????何度でも殴ってやるぞシン!!!!語感が似た名前だったり名前にシンが入っていればお前もシンだ!!!!!バカヤロウ!!!!
04:トゥ!ヘァー!
05:望みを叶えるなら他を殺すしかないんだ…何故わからない!?!?!?
06:わかった…。
07:おもちゃだったんだ、俺は…!!!!
08:レジスターの解除方法を探り残存参加者のレジスターを核爆発させる!!!!
参戦時期:無し。(知識的にはこのロワが始まった2024年8月22日以前までのSEEDシリーズの展開やSEED関連のネットミームについては知っています)
備考
※ギルバート・デュランダル@機動戦士ガンダムSEED DESTINYが羂索達の裏に居ると勝手に決めつけています。また梔子ユメも羂索の協力者だと勝手に決めつけています。
※このアスランが抱いている自分の存在抹消を願う思いが彼自身の物か、それとも主催側が何かしらの干渉を行った事による物なのかは採用された場合、後続にお任せします。
※支給されていたソードスキル:Wの聖文字@BLEACHを習得しました。
※詳細な位置は後続にお任せします。
状態:ダメージ(中)、疲労(中)、自らの存在抹消を願う思い(極大)、シナジェティックコードを形成
服装:SEED DESTINYでのザフトの軍服(赤)
装備:
令呪:残り三画
道具:レジェンドガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED DESTINY、マークニヒトの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS、ホットライン
思考
基本:まずは本物のアスラン・ザラを殺す!!!それで俺が消えないならば優勝して望みを叶える。縋るしか無いんだ俺は!!!!
00:今はレジスターの確保が先だ!!!!本物の俺が居たら始末しレジスターを手に入れてみせる!!!!
01:羂索達の裏に居る議長は俺を殺そうとしている!!!!!
02:キラは敵だ!!!!!篝!!!この…甘ちゃん野郎!!!!!
03:シン!!!!!居ないだとシン!!!!????何度でも殴ってやるぞシン!!!!語感が似た名前だったり名前にシンが入っていればお前もシンだ!!!!!バカヤロウ!!!!
04:トゥ!ヘァー!
05:望みを叶えるなら他を殺すしかないんだ…何故わからない!?!?!?
06:わかった…。
07:おもちゃだったんだ、俺は…!!!!
08:レジスターの解除方法を探り残存参加者のレジスターを核爆発させる!!!!
参戦時期:無し。(知識的にはこのロワが始まった2024年8月22日以前までのSEEDシリーズの展開やSEED関連のネットミームについては知っています)
備考
※ギルバート・デュランダル@機動戦士ガンダムSEED DESTINYが羂索達の裏に居ると勝手に決めつけています。また梔子ユメも羂索の協力者だと勝手に決めつけています。
※このアスランが抱いている自分の存在抹消を願う思いが彼自身の物か、それとも主催側が何かしらの干渉を行った事による物なのかは採用された場合、後続にお任せします。
※支給されていたソードスキル:Wの聖文字@BLEACHを習得しました。
※詳細な位置は後続にお任せします。
【支給品解説】
- マークニヒトの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS
アスラン・ザラ?に支給。
読心と同化を行ってくる地球外生命体であるフェストゥムに対抗し作られたファフナー・ザルヴァトーレモデル。本来なら50m前後とかなりの大型だが、パワードスーツとして落とし込まれている都合等身大サイズとなっている。
読心と同化を行ってくる地球外生命体であるフェストゥムに対抗し作られたファフナー・ザルヴァトーレモデル。本来なら50m前後とかなりの大型だが、パワードスーツとして落とし込まれている都合等身大サイズとなっている。
出展の都合上今回はEXODUS仕様となる。その為EXODUSの続編BEYONDで可能になったあれこれは今のところは不可能。
武装はホーミングレーザーに同化用のケーブル、ワームスフィアーにルガーランスに、紫電のようなビーム。
またワームスフィアーは凍結や炎の属性付与も可能。
武装はホーミングレーザーに同化用のケーブル、ワームスフィアーにルガーランスに、紫電のようなビーム。
またワームスフィアーは凍結や炎の属性付与も可能。
ただし制限により、ワームスフィアーは連射はあまり出来ずかつ、仮面ライダーやパワードスーツに落とし込まれた機体の装甲には一撃で致命打にする事が出来ないようになっている。
他に制限がかかっているかは後続にお任せします。
他に制限がかかっているかは後続にお任せします。
この殺し合いでは制限により誰でも使用可能となる代わりに、使用した参加者にファフナーとの一体化の促進の効果があるシナジェティックコードを形成するようにされた。
以降ファフナー系列の起動鍵を使用する毎に一定確率で同化現象が進行し、最終的には結晶となって砕け散り『いなくなる』他、本来より同化現象の進行する速度が早くされている。
なおシナジェティックコードが形成された参加者が令呪を全て使い切った場合、効果時間が過ぎた後に結晶となって砕け散り、そのまま破片も遺らず消滅する仕様となっている。
またこの殺し合いでは同じ仕様であるマークツヴォルフよりも同化現象の進行する確率と、使用後消費する体力が多くされている。
以降ファフナー系列の起動鍵を使用する毎に一定確率で同化現象が進行し、最終的には結晶となって砕け散り『いなくなる』他、本来より同化現象の進行する速度が早くされている。
なおシナジェティックコードが形成された参加者が令呪を全て使い切った場合、効果時間が過ぎた後に結晶となって砕け散り、そのまま破片も遺らず消滅する仕様となっている。
またこの殺し合いでは同じ仕様であるマークツヴォルフよりも同化現象の進行する確率と、使用後消費する体力が多くされている。
- ソードスキル:Wの聖文字@BLEACH
アスラン・ザラ?に支給。
聖十字騎士団所属の滅却師、ニャンゾル・ワイゾルがユーハバッハに与えられた聖文字がソードスキルに落とし込まれた物。
認識した敵の攻撃を捻じ曲げ回避する事が可能な他、攻撃へ転用する事も可能。
聖十字騎士団所属の滅却師、ニャンゾル・ワイゾルがユーハバッハに与えられた聖文字がソードスキルに落とし込まれた物。
認識した敵の攻撃を捻じ曲げ回避する事が可能な他、攻撃へ転用する事も可能。
この殺し合いでは制限で、本来なら使用者が本能で察知した攻撃全てが対象な所を、認識した攻撃のみが対象となるようにされている。
【エリアA-12/南部/9月2日午前8時】
【ロロ・ランペルージ@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ】
状態:正常、罪悪感(大)、羂索たちへの殺意(大)
服装:アッシュフォード学園の制服(男子用)、フードパーカー
装備:零陽炎の起動鍵@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ
令呪:残り三画
道具:ホットライン、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner、ランダムアイテム×0~2(一護)、一護の腕(レジスター付き)、一護のホットライン
思考
基本:兄さんを生還させる。
01:この場に留まるか、外に出るか…。
02:美濃関学院に寄りつつ、兄さんのいるテレビ局へと向かう。マーヤと合流したい所だけど…。
03:兄さんをこんなことに巻き込んだ連中は皆殺しにする。
04:枢木スザクとビスマルク・ヴァルトシュタイン、二代目ゼロはとりあえず殺す。
05:沙耶香にも舞衣にも悪いが、沙耶香を最大限利用するために『兄』を演じる。その時が来たら使い捨てる。
06:……こうなってしまった以上、タギツヒメも最大限に利用する。それが…せめてもの。
07:違う世界の、ブリタニア姓の僕…か。
08:…色んな意味で、天鎖斬月を使う気にはなれない。
09:リボンズやアスラン・ザラ?を警戒。
参戦時期:死亡後
備考
※沙耶香から「刀使ノ巫女」世界に関する情報を得ました。
※自身のギアスへの制限を自覚しました。具体的な制限は後続にお任せします。
※タギツヒメから、黒崎一護越しではありますが「BLEACH」世界に関する情報を得ました。
※クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid linerで作った分身は消滅しました。再使用できるか否かは後続にお任せします。
状態:正常、罪悪感(大)、羂索たちへの殺意(大)
服装:アッシュフォード学園の制服(男子用)、フードパーカー
装備:零陽炎の起動鍵@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ
令呪:残り三画
道具:ホットライン、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner、ランダムアイテム×0~2(一護)、一護の腕(レジスター付き)、一護のホットライン
思考
基本:兄さんを生還させる。
01:この場に留まるか、外に出るか…。
02:美濃関学院に寄りつつ、兄さんのいるテレビ局へと向かう。マーヤと合流したい所だけど…。
03:兄さんをこんなことに巻き込んだ連中は皆殺しにする。
04:枢木スザクとビスマルク・ヴァルトシュタイン、二代目ゼロはとりあえず殺す。
05:沙耶香にも舞衣にも悪いが、沙耶香を最大限利用するために『兄』を演じる。その時が来たら使い捨てる。
06:……こうなってしまった以上、タギツヒメも最大限に利用する。それが…せめてもの。
07:違う世界の、ブリタニア姓の僕…か。
08:…色んな意味で、天鎖斬月を使う気にはなれない。
09:リボンズやアスラン・ザラ?を警戒。
参戦時期:死亡後
備考
※沙耶香から「刀使ノ巫女」世界に関する情報を得ました。
※自身のギアスへの制限を自覚しました。具体的な制限は後続にお任せします。
※タギツヒメから、黒崎一護越しではありますが「BLEACH」世界に関する情報を得ました。
※クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid linerで作った分身は消滅しました。再使用できるか否かは後続にお任せします。
【糸見沙耶香@刀使の巫女】
状態:健康、疲労(小)、動揺と困惑
服装:鎌府女学院の制服、フードパーカー
装備:妙法村正@刀使ノ巫女
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:未定。でも人を斬るつもりはない。
01:タギツヒメ……荒魂を、完全に信じようとはまだ思えない。でも…あの悲しむ様は……。
02:舞衣たちのいるかもしれない美濃関学院に寄りつつ、テレビ局へと向かう。
03:ロロのこと、多分羨ましい。タギツヒメのことも…きっと…。
04:舞衣や可奈美と合流したい。ちゃんと友達になりたい。
05:私が…可奈美や舞衣、十条姫和達と一緒に……?
参戦時期:高津雪那に冥加刀使にされかけて脱走した後
備考
※ロロから少しだけコードギアス世界に関する情報を得ました。
※タギツヒメから、黒崎一護越しではありますが「BLEACH」世界に関する情報を得ました。
状態:健康、疲労(小)、動揺と困惑
服装:鎌府女学院の制服、フードパーカー
装備:妙法村正@刀使ノ巫女
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:未定。でも人を斬るつもりはない。
01:タギツヒメ……荒魂を、完全に信じようとはまだ思えない。でも…あの悲しむ様は……。
02:舞衣たちのいるかもしれない美濃関学院に寄りつつ、テレビ局へと向かう。
03:ロロのこと、多分羨ましい。タギツヒメのことも…きっと…。
04:舞衣や可奈美と合流したい。ちゃんと友達になりたい。
05:私が…可奈美や舞衣、十条姫和達と一緒に……?
参戦時期:高津雪那に冥加刀使にされかけて脱走した後
備考
※ロロから少しだけコードギアス世界に関する情報を得ました。
※タギツヒメから、黒崎一護越しではありますが「BLEACH」世界に関する情報を得ました。
【タギツヒメ@刀使ノ巫女】
状態:健康、ダメージ(大)、疲労(極大)、孤独感から解放された喜び(大)、ソラン(刹那)と一護を失った悲しみ(大)、リボンズへの怒り(大)
服装:いつもの服装
装備:天鎖斬月@BLEACH、
令呪:残り二画
道具:孫六兼元@刀使ノ巫女、烈風丸@ストライクウィッチーズ2、ダブルオーライザー(最終決戦仕様)の起動鍵@機動戦士ガンダム00(2ndSeason)、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:殺し合いに乗ろうと考えていたが…やめだ。抗おう。人の世を滅ぼす気も失せた。
01:さて、ロロはどうする…?
02:皐月夜見に似た声をした梔子ユメの身体を使っている羂索が、わざわざ御刀に触れたという事は……やはり招かれていたか刀使も。
03:ソラン…一護…お前達が生かしたこの我の命、殺し合いの打倒の為…全力を尽くさせてもらおう。
04:……阿呆共め……。
05:刀使とは極力会いたくない。とりあえず糸見沙耶香には乗ってない事は信じてもらえたようだが…よりにもよって柊篝が巻き込まれているとは……。
06:リボンズ…憎しみに囚われないで欲しいとは言われたとはいえ…貴様は…!
07:ルルーシュのあの異能…我にも通じるのだろうか。
08:ロロの事は信じたい、だが…一護の死は本当に、奴の言った通りなのか…??
参戦時期:アニメ版の第22話「隠世の門」にて、取り込んでいた姫和を可奈美達に救出され撤退されてから。
備考:
※少なくとも残ったランダム支給品は回復系の物ではありません。
※他者への憑依或いは融合は制限により不可能となっている他、演算による未来予測は何度も使用していると暫く使用不能となります。現在使用不能となっていますが、詳細なインターバルが必要になる回数やインターバル期間は後続にお任せします。
※黒崎一護から、「BLEACH」世界に関する情報をある程度得ました。
状態:健康、ダメージ(大)、疲労(極大)、孤独感から解放された喜び(大)、ソラン(刹那)と一護を失った悲しみ(大)、リボンズへの怒り(大)
服装:いつもの服装
装備:天鎖斬月@BLEACH、
令呪:残り二画
道具:孫六兼元@刀使ノ巫女、烈風丸@ストライクウィッチーズ2、ダブルオーライザー(最終決戦仕様)の起動鍵@機動戦士ガンダム00(2ndSeason)、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:殺し合いに乗ろうと考えていたが…やめだ。抗おう。人の世を滅ぼす気も失せた。
01:さて、ロロはどうする…?
02:皐月夜見に似た声をした梔子ユメの身体を使っている羂索が、わざわざ御刀に触れたという事は……やはり招かれていたか刀使も。
03:ソラン…一護…お前達が生かしたこの我の命、殺し合いの打倒の為…全力を尽くさせてもらおう。
04:……阿呆共め……。
05:刀使とは極力会いたくない。とりあえず糸見沙耶香には乗ってない事は信じてもらえたようだが…よりにもよって柊篝が巻き込まれているとは……。
06:リボンズ…憎しみに囚われないで欲しいとは言われたとはいえ…貴様は…!
07:ルルーシュのあの異能…我にも通じるのだろうか。
08:ロロの事は信じたい、だが…一護の死は本当に、奴の言った通りなのか…??
参戦時期:アニメ版の第22話「隠世の門」にて、取り込んでいた姫和を可奈美達に救出され撤退されてから。
備考:
※少なくとも残ったランダム支給品は回復系の物ではありません。
※他者への憑依或いは融合は制限により不可能となっている他、演算による未来予測は何度も使用していると暫く使用不能となります。現在使用不能となっていますが、詳細なインターバルが必要になる回数やインターバル期間は後続にお任せします。
※黒崎一護から、「BLEACH」世界に関する情報をある程度得ました。
027:隠した秘密は■の味 | 投下順 | 029:波瀾Ⅰ:その戦いはなぜ始まったのか |
043:《英雄》と《絆》と《正義》 | 時系列順 | |
012:会いたい気持 | ロロ・ランペルージ | 052:手が届く先の君が見えなくなりそうだ |
糸見沙耶香 | ||
タギツヒメ | ||
候補話103:在らざるべきモノタチの足掻き | アスラン・ザラ? | 054:あんなに一緒だったのに/傷は消えず、仄暗く深き悲しみと共に |