人間とは機械である。 マーク・トゥエイン
あれから戦線を離脱した総司令官はシャチパンダヤミーと共に休息をとっていた。
総司令官は腰を下ろし、地図を広げ次なる向かう場所を考えていた。
シャチパンダヤミーは語るまでもない。
この真贋交わる殺し合いの舞台装置として用意されたNPCの一体だが、元はヤミー。
ヤミーは人間の欲望を糧にしてセルメダルを増やし蓄えるための存在。
そしてシャチパンダヤミーの欲望の素体は、真木清人。
育ての親同然といってもよい姉に対する屈折した思いが欲望となり、女性を見るやいなや“抱く”という行為を続ける。
正にその姿は“傲慢”に属するヤミーといっても過言ではない。
総司令官は腰を下ろし、地図を広げ次なる向かう場所を考えていた。
シャチパンダヤミーは語るまでもない。
この真贋交わる殺し合いの舞台装置として用意されたNPCの一体だが、元はヤミー。
ヤミーは人間の欲望を糧にしてセルメダルを増やし蓄えるための存在。
そしてシャチパンダヤミーの欲望の素体は、真木清人。
育ての親同然といってもよい姉に対する屈折した思いが欲望となり、女性を見るやいなや“抱く”という行為を続ける。
正にその姿は“傲慢”に属するヤミーといっても過言ではない。
「あー」
「いや……やめて…」
「あーー!」
「がぁ!?ぁ!……!?……ぁぁ…」
「……あーーー」
「いや……やめて…」
「あーー!」
「がぁ!?ぁ!……!?……ぁぁ…」
「……あーーー」
「……」
やがて第一放送が終わると女性NPCに対するシャチパンダヤミーの性癖をよそに総司令官は一人物思いにふけていた。
殺し合いが始まってから、一向に戦力が増強されていない。
これはまずいと。
支給品の機械(ロボ子)は欠陥品だった。そのことは大した問題ではない。崇高なるメカトピア製のロボットではなく、所詮は地球人の愛玩目的の機械。不良欠陥のゴミだっただけだ。よって今、己の配下としているのは女を抱くことしか考えない奇妙な動物のみ。
これではとても鉄人兵団とはいえないだろう。
やがて第一放送が終わると女性NPCに対するシャチパンダヤミーの性癖をよそに総司令官は一人物思いにふけていた。
殺し合いが始まってから、一向に戦力が増強されていない。
これはまずいと。
支給品の機械(ロボ子)は欠陥品だった。そのことは大した問題ではない。崇高なるメカトピア製のロボットではなく、所詮は地球人の愛玩目的の機械。不良欠陥のゴミだっただけだ。よって今、己の配下としているのは女を抱くことしか考えない奇妙な動物のみ。
これではとても鉄人兵団とはいえないだろう。
「……」
「……間違っている。お前のように他者を差別し、人の命を何とも思っていない…。寧ろ、犠牲になるのが当然だと思う考えが!!
そんな“絆”を否定する様なやり方、俺は認めない…!!!!」
そんな“絆”を否定する様なやり方、俺は認めない…!!!!」
キズナレッド。腐れ縁というべき人間。
いくら奴隷としての価値しかないとしても今は争うべきではないはず。それなのに絆とかいう世迷言に固執する滑稽な人間。
いくら奴隷としての価値しかないとしても今は争うべきではないはず。それなのに絆とかいう世迷言に固執する滑稽な人間。
「どうしてだ!?
威力が……キズナエネルギーは十分なはずなのに!」
それでも見どころはあるかと思っていたが、もはや配下として価値もない。
確か地球語で「馬鹿につける薬はない」だったか?
もはや、戦士として落伍者でしかない者。どこかで野垂れ死にするだけだろう。
威力が……キズナエネルギーは十分なはずなのに!」
それでも見どころはあるかと思っていたが、もはや配下として価値もない。
確か地球語で「馬鹿につける薬はない」だったか?
もはや、戦士として落伍者でしかない者。どこかで野垂れ死にするだけだろう。
「……」
「でも、生きたいんだ。
この願いは、お前たちの支配の中じゃ叶えられない気がする。
だから断る」
この願いは、お前たちの支配の中じゃ叶えられない気がする。
だから断る」
自ら英雄ではないと言い切った人間。あの人間は己の願いが「生きたい」といっていたが、願いが叶えられないだと?愚かな。願いが生きたいのなら、なおさら我が配下となりメカトピアのために生きればよいだけのこと。メカトピアのために尽くす。それ以上の幸福などないのだから。
「……」
「拙者たちは、戦隊にて候」
キョウリュウゴールド。
キズナレッドより戦士として価値があると見て勧誘したが断られた。
戦隊だから従えぬ?意味が解らん。戦隊……軍隊の戦術単位を意味する。
つまり鉄人兵団のような所属する一人なのだろう?
あの話しぶりだと、一人ひとりの意思に委ねているようだが……愚かな。
軍隊に個の意思は不要。一人ひとりが好き勝手にしては軍隊として体を成さない。
やはり、所詮は地球人の軍だ。我らがメカトピアとは比べるまでもないということだ。
キョウリュウゴールド。
キズナレッドより戦士として価値があると見て勧誘したが断られた。
戦隊だから従えぬ?意味が解らん。戦隊……軍隊の戦術単位を意味する。
つまり鉄人兵団のような所属する一人なのだろう?
あの話しぶりだと、一人ひとりの意思に委ねているようだが……愚かな。
軍隊に個の意思は不要。一人ひとりが好き勝手にしては軍隊として体を成さない。
やはり、所詮は地球人の軍だ。我らがメカトピアとは比べるまでもないということだ。
「……」
「あー」
(それにしても…女を抱くだけで満足するとは、本当に変わった生物だな)
生殖行動をとるのでもなく、ただ抱くという行為をひたすら行う。
機械のように決められた行動をひたすら行うのはある意味、鉄人兵団にふさわしいかもしれないが……
機械のように決められた行動をひたすら行うのはある意味、鉄人兵団にふさわしいかもしれないが……
「とにかく……次こそ話が通じる地球人と接触できればよいが」
立ち上がると、お楽しみ中のシャチパンダヤミーに声をかける。
立ち上がると、お楽しみ中のシャチパンダヤミーに声をかける。
「そろそろ行くぞ。目指すはE-2の大博物館だ」
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ここが……博物館か?」
「これは……また壮大な造りだ」
「これは……また壮大な造りだ」
二人は、陸路をランドスピナーで進むと当初の目的であったE-2のランドマークとされている大博物館へたどり着いた。
幸い、危険なNPCと遭遇することがなかったのは僥倖と言ってもいいだろう。
幸い、危険なNPCと遭遇することがなかったのは僥倖と言ってもいいだろう。
「しかし……空飛ぶ博物館だとは予想もできなかった」
「……確かに見たことがない」
二人が呆気にとられるのも無理はない。
普通の博物館は空に浮かばない。
だが、確かにここの大博物館は空を浮いていた。
「……確かに見たことがない」
二人が呆気にとられるのも無理はない。
普通の博物館は空に浮かばない。
だが、確かにここの大博物館は空を浮いていた。
「さて、あそこに行くにはやはり空からしかないのかな?」
「マクギリス。あそこに人影が」
空を浮く大博物館へいく手段をマクギリスが呟くと、人影に気づいたシャーリーが指さす。
人影は、やがてこちらに近づくと2人に語り掛ける。
「マクギリス。あそこに人影が」
空を浮く大博物館へいく手段をマクギリスが呟くと、人影に気づいたシャーリーが指さす。
人影は、やがてこちらに近づくと2人に語り掛ける。
「ようこそ真贋交わる殺し合いの参加者の方。私はここひみつ道具博物館(ミュージアム)のガイドを務めますリルルと申します」
そう、ここE-2の大博物館はただの博物館ではない。
あらゆるひみつ道具が展示されているみらいの博物館。
あらゆるひみつ道具が展示されているみらいの博物館。
【ひみつ道具博物館(ミュージアム)】
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ひみつ道具博物館……?」
「ええ。あの大博物館は“あらゆる”ひみつ道具が展示されている博物館よ」
「ええ。あの大博物館は“あらゆる”ひみつ道具が展示されている博物館よ」
2代目の疑問にリルルは答える。
2代目とマクギリスが知る由はないが本来、ここひみつ道具博物館のガイドを務めるのは、ハルトマン博士の孫であるクルト・ハルトマンなのだが、この殺し合いの参加者との関係性から、クルトではなく、リルルが務めることとなった。
2代目とマクギリスが知る由はないが本来、ここひみつ道具博物館のガイドを務めるのは、ハルトマン博士の孫であるクルト・ハルトマンなのだが、この殺し合いの参加者との関係性から、クルトではなく、リルルが務めることとなった。
「ひみつ道具とは一体どのような道具なのかな?」
「それを説明するためにも、まずはこれに乗って」
リルルはそういうと、指をパチンと鳴らす。
その音に反応したのか、黄色の乗り物が出現した。
「それを説明するためにも、まずはこれに乗って」
リルルはそういうと、指をパチンと鳴らす。
その音に反応したのか、黄色の乗り物が出現した。
「送迎車よ。送るから乗って」
「2代目」
「ああ」
リルルの言葉に二人は乗車する。
マクギリスとシャーリーが乗ったのを確認し終えると、リルルは送迎車を動かす。
送迎車は空を浮くと、あっという間にひみつ道具博物館へと向かった。
「2代目」
「ああ」
リルルの言葉に二人は乗車する。
マクギリスとシャーリーが乗ったのを確認し終えると、リルルは送迎車を動かす。
送迎車は空を浮くと、あっという間にひみつ道具博物館へと向かった。
☆彡 ☆彡 ☆彡
あれからリルルのガイドで、2人はひみつ道具博物館を見て回った。
そして、入り口をくぐった最初の場所。エントランスホールへといる。
そして、入り口をくぐった最初の場所。エントランスホールへといる。
「フフフ……」
「マクギリス?」
一通り、見終えるとマクギリスは不敵な笑みを浮かべる。
その不敵な笑みはシャーリーが不穏に感じるほど。
「マクギリス?」
一通り、見終えるとマクギリスは不敵な笑みを浮かべる。
その不敵な笑みはシャーリーが不穏に感じるほど。
「勝利の女神は我らに微笑んでいる。そうは思わないか?2代目」
「………確かに」
(なるほど……マクギリスさんも私と同じ考えなのね)
「ここ(ひみつ道具博物館)をルルーシュより早く訪れることができてよかった」
「……」
(それはそう。ルルより先にこの施設にたどり着いたことは、大きなアドバンテージ)
「………確かに」
(なるほど……マクギリスさんも私と同じ考えなのね)
「ここ(ひみつ道具博物館)をルルーシュより早く訪れることができてよかった」
「……」
(それはそう。ルルより先にこの施設にたどり着いたことは、大きなアドバンテージ)
ここ大博物館ことひみつ道具博物館は、結構重要な建物だったと二人は認識している。
「特に一番はここ“エントランスホール”だな?」
「そうとも!あれはこの殺し合いの場において非常に有効打といってもいいと思う!」
シャーリーが指摘した場所にマクギリスは正解とばかりに興奮して答える。
「そうとも!あれはこの殺し合いの場において非常に有効打といってもいいと思う!」
シャーリーが指摘した場所にマクギリスは正解とばかりに興奮して答える。
「どこでもドアね」
リルルは興奮したマクギリスを余所目に冷静に答える。
リルルは興奮したマクギリスを余所目に冷静に答える。
「リルル。確認するが、ここのどこでもドアは、先ほどの説明通りに使用できるのだな?」
シャーリーは念のためにもう一度リルルに確認する。
シャーリーは念のためにもう一度リルルに確認する。
「ええ。ここエントランスホールに置かれている歴代のどこでもドアはここの会場に設置されているランドマークへ行くことができるわ」
リルルは、最初に説明したことをもう一度肯定するように答える。
そう。ここエントランスホールは、歴代のどこでもドアが展示されている。
そして、その歴代のどこでもドアは地図に記載されている各ランドマークへと通じている。
リルルは、最初に説明したことをもう一度肯定するように答える。
そう。ここエントランスホールは、歴代のどこでもドアが展示されている。
そして、その歴代のどこでもドアは地図に記載されている各ランドマークへと通じている。
「つまり、私たちは近場にあるコーカサスから遠く離れているオシリスレッド寮といった場所へ一気に訪れることが可能というわけだな」
「それと、ルルーシュがいるであろうテレビ局にもということにもなる」
「それと、ルルーシュがいるであろうテレビ局にもということにもなる」
「「だけど、一番は……」」
2人の声と視線が重なる。
その視線の先は一際大きなどこでもドア。
そのどこでもドアは、どこでもドア第一号。
2人の声と視線が重なる。
その視線の先は一際大きなどこでもドア。
そのどこでもドアは、どこでもドア第一号。
「「……」」
(リルルはこのどこでもドアだけ、どこに通じるか答えなかったが、その理由は、おそらく羂索たち主催者陣に関連するだろう)
(“バグスターウイルス”を解毒しないと、使用できないの説明からその可能性が極めて高い)
二人はアイコンタクトで考えを共有した。
リルルいわく、このどこでもドア第一号だけは、バグスターウイルスを解毒しない限り使用できないらしい。
つまり、その説明から考察するは、この真贋交わる殺し合いの主催陣に関連するのではないかと。
勿論、これはただの考察。正解かは定かではない。しかし、二人はその可能性が大いに高いと考えている。
なぜなら、羂索自身が“我々ゲーム運営を打倒す叛逆”というゲームクリアの道を提示していたのだから。
(リルルはこのどこでもドアだけ、どこに通じるか答えなかったが、その理由は、おそらく羂索たち主催者陣に関連するだろう)
(“バグスターウイルス”を解毒しないと、使用できないの説明からその可能性が極めて高い)
二人はアイコンタクトで考えを共有した。
リルルいわく、このどこでもドア第一号だけは、バグスターウイルスを解毒しない限り使用できないらしい。
つまり、その説明から考察するは、この真贋交わる殺し合いの主催陣に関連するのではないかと。
勿論、これはただの考察。正解かは定かではない。しかし、二人はその可能性が大いに高いと考えている。
なぜなら、羂索自身が“我々ゲーム運営を打倒す叛逆”というゲームクリアの道を提示していたのだから。
「!?」
「?どうしたのかな」
「参加者が来訪したとの知らせがきました。ここまで連れてきますががいいわね?」
「ああ、構わない」
(来訪者……ようやく他の参加者との接触か。話が通じるといいが)
リルルの通達に二人は了承する。
リルルはマクギリスとシャーリーを連れてきたように送迎車に乗ると、地面にいるであろう参加者を迎えに向かった。
「?どうしたのかな」
「参加者が来訪したとの知らせがきました。ここまで連れてきますががいいわね?」
「ああ、構わない」
(来訪者……ようやく他の参加者との接触か。話が通じるといいが)
リルルの通達に二人は了承する。
リルルはマクギリスとシャーリーを連れてきたように送迎車に乗ると、地面にいるであろう参加者を迎えに向かった。
「果たして来るのは誰かな?たしか日本の言葉で“鬼が出るか蛇が出るか“というらしいが2代目はどちらが来ると思うかい?」
「どっちもご遠慮したいな……」
しかし、参加者の来訪。ということは、ついに二人はNPCではない生きている参加者と接触する。それ自体は喜ばしいことだが、殺し合いに乗っている参加者ではないことを無意識に祈っている二人であった。
やがて、送迎車が戻る。
乗っているのは、二人。
人間ではない。機械と動物。
そう新たな来往者は、リルルと関係が深い総司令官(+シャチパンダヤミー)であった。
「どっちもご遠慮したいな……」
しかし、参加者の来訪。ということは、ついに二人はNPCではない生きている参加者と接触する。それ自体は喜ばしいことだが、殺し合いに乗っている参加者ではないことを無意識に祈っている二人であった。
やがて、送迎車が戻る。
乗っているのは、二人。
人間ではない。機械と動物。
そう新たな来往者は、リルルと関係が深い総司令官(+シャチパンダヤミー)であった。
☆彡 ☆彡 ☆彡
あれから、3人は情報交換を行った。※シャイパンダヤミーはただ、【あー】とだけ声を発ししながら突っ立っていた。
そこで、総司令官は、集められた参加者がそれぞれ違う世界から集められたということを理解した。
その上で、マクギリスは総司令官に質問する。
そこで、総司令官は、集められた参加者がそれぞれ違う世界から集められたということを理解した。
その上で、マクギリスは総司令官に質問する。
「総司令官。一つ訪ねたいが、あくまで奴隷としたいのは、“貴殿の世界の人間“という認識でよいかな?」
「マクギリス!?貴方、一体な「2代目」
マクギリスは、2代目の抗議に近い言葉を遮る。
「マクギリス!?貴方、一体な「2代目」
マクギリスは、2代目の抗議に近い言葉を遮る。
「君のいいたいことはよく解る。だが、ここはぐっと堪えてくれ」
「この殺し合いが始まってから私たちはただ時間を過ごしていた」
「挙句の果ては、マリヤの自死」
「ここで、殺し合いに乗っていない参加者と争うのは彼らの思惑にのるだけだ」
「貴方の言いたいことは私も解る。だが、人を人とも扱わない思想の参加者と組むのは……」
「2代目!」
「この殺し合いが始まってから私たちはただ時間を過ごしていた」
「挙句の果ては、マリヤの自死」
「ここで、殺し合いに乗っていない参加者と争うのは彼らの思惑にのるだけだ」
「貴方の言いたいことは私も解る。だが、人を人とも扱わない思想の参加者と組むのは……」
「2代目!」
「……」
2人のやり取りを横に総司令官はしばし沈黙する。
そして、考えがまとまったのか、マクギリスとシャーリーに顔を向け返答する。
2人のやり取りを横に総司令官はしばし沈黙する。
そして、考えがまとまったのか、マクギリスとシャーリーに顔を向け返答する。
「ああ、奴隷対象となる地球人はあくまで我々の世界にいる者が対象だ」
「ということは?」
「貴様たち、異世界の人間を奴隷とする気はない」
「ということは?」
「貴様たち、異世界の人間を奴隷とする気はない」
――ニィ
総司令官の返答にマクギリスは神妙な面持ちから和やかに表情を和らげる。
そして、シャーリーとの問答を中断し、総司令官に向かって手を差し出す。
そして、シャーリーとの問答を中断し、総司令官に向かって手を差し出す。
――ス
「では、共同戦線を張るということで構わないかな?」
「いいだろう」
「いいだろう」
二人は握手する。
ここに人と機械による一つの同盟がなった。
ここに人と機械による一つの同盟がなった。
「……」
(本当に……これでいいのかしら?)
ただ一人、シャーリーは無言で2人の握手を見つめていた。
(本当に……これでいいのかしら?)
ただ一人、シャーリーは無言で2人の握手を見つめていた。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ようやく、鉄人兵団の勢力がマシになった」
総司令官は感慨深く呟く。
これまでキズナレッドを筆頭に幾度となる勧誘に失敗していた。
だが、これでようやくあの寄生生物共に対抗する一歩を進められた。
マクギリスという人間は、異世界とはいえ、クズで奴隷となるしか価値がない人間の中では、話がわかる。
状況を鑑みずに絆、絆と五月蠅かったキズナレッドよりははるかにいい。
方や同行者のマスクを被った人間の女は、つかえるかまだ分からんが、戦力の結集という意味では一人でもいたほうがいい。最悪、つかえなければシャチパンダヤミーの栄養とすればいいのことだ。
総司令官は感慨深く呟く。
これまでキズナレッドを筆頭に幾度となる勧誘に失敗していた。
だが、これでようやくあの寄生生物共に対抗する一歩を進められた。
マクギリスという人間は、異世界とはいえ、クズで奴隷となるしか価値がない人間の中では、話がわかる。
状況を鑑みずに絆、絆と五月蠅かったキズナレッドよりははるかにいい。
方や同行者のマスクを被った人間の女は、つかえるかまだ分からんが、戦力の結集という意味では一人でもいたほうがいい。最悪、つかえなければシャチパンダヤミーの栄養とすればいいのことだ。
「鉄華兵団」
「む?」
そう呟くはマクギリス。
その言葉に総司令官は耳を傾ける。
「む?」
そう呟くはマクギリス。
その言葉に総司令官は耳を傾ける。
「貴殿が率いる鉄人兵団という名も悪くないが、決して散らない鉄の華。こちらの方が今の我々にふさわしいと思わないかね?」
「いいだろう……今より我ら鉄華兵団だ」
初めは人間風情が名を提案するなぞ身の程を弁えろと思ったが、確かにマクギリスの提案は一理あると判断した。
よくよく考えてみれば、神に選ばれし我ら(ロボット)が奴隷対象の“人“を軍団名に入れているのはおかしな話だと。
さらに鉄人兵団の“人”が“華”に変更することに反対するということは“人”を我らと同格であると認めているも同然ではないかと。
「いいだろう……今より我ら鉄華兵団だ」
初めは人間風情が名を提案するなぞ身の程を弁えろと思ったが、確かにマクギリスの提案は一理あると判断した。
よくよく考えてみれば、神に選ばれし我ら(ロボット)が奴隷対象の“人“を軍団名に入れているのはおかしな話だと。
さらに鉄人兵団の“人”が“華”に変更することに反対するということは“人”を我らと同格であると認めているも同然ではないかと。
「2代目もそれで構わないか?」
「……異論はない」
(名なんて……それよりもマクギリスさん。本当に組んでいい相手だと思うの?)
黒の騎士団を率いる2代目ことシャーリーだが、もともとはブリタニアの支配に対抗するレジスタンスで、名付け親ではない。
故にシャーリーにとって別に集団の名称に深く拘りはない。
むしろ人を公然と奴隷にしようと考えている総司令官と組んで本当にいいのか疑問の方が大きい。
「……異論はない」
(名なんて……それよりもマクギリスさん。本当に組んでいい相手だと思うの?)
黒の騎士団を率いる2代目ことシャーリーだが、もともとはブリタニアの支配に対抗するレジスタンスで、名付け親ではない。
故にシャーリーにとって別に集団の名称に深く拘りはない。
むしろ人を公然と奴隷にしようと考えている総司令官と組んで本当にいいのか疑問の方が大きい。
こうして鉄人兵団改め鉄華兵団が結成された。
【エリアE-2/9月2日午前15時00分】
【ゼロ(シャーリー)@コードギアスGenesic Re;CODE】
状態:深い悲しみ、強い決意、変身中、マクギリスへの疑念(小)
服装:ゼロの服
装備:ガウェイン・リゼロの起動鍵@コードギアスGenesic Re;CODE、パトリオット@メタルギアソリッドシリーズ
令呪:残り三画
道具:ハロ(桃色)@機動戦士ガンダムSEEDシリーズ、マリヤの手作りサンドイッチ×9、ランダムアイテム×1~2、ホットライン×2
思考
基本:この殺し合いを止める
01:大博物館を拠点とする
02:強者による弱者の蹂躙は……私が、ゼロが裁く!
03:だんだんここにいるルルに腹が立ってきた。争おうとまでは思わないけど、このまま好きにさせるわけにも……。
04:マクギリスさん、アナタは味方でいいのよね?
05:もう何十人も犠牲が出ている。ギアスもそれ以外も警戒しないと。
06:何かしら……視線を感じる?
参戦時期:「そして、話し合いのテーブルへ」後から参戦
備考
※情報交換をしました(ロシデレ、鉄血、ドラえもん)
※※情報交換のうちドラえもは、メカトピアに関してとひみつ道具関連のみです。
※この会場に居るルルーシュは自分の知る彼とは別人だと理解しました。
※誰かから見られているような視線を感じています。(不快感)
状態:深い悲しみ、強い決意、変身中、マクギリスへの疑念(小)
服装:ゼロの服
装備:ガウェイン・リゼロの起動鍵@コードギアスGenesic Re;CODE、パトリオット@メタルギアソリッドシリーズ
令呪:残り三画
道具:ハロ(桃色)@機動戦士ガンダムSEEDシリーズ、マリヤの手作りサンドイッチ×9、ランダムアイテム×1~2、ホットライン×2
思考
基本:この殺し合いを止める
01:大博物館を拠点とする
02:強者による弱者の蹂躙は……私が、ゼロが裁く!
03:だんだんここにいるルルに腹が立ってきた。争おうとまでは思わないけど、このまま好きにさせるわけにも……。
04:マクギリスさん、アナタは味方でいいのよね?
05:もう何十人も犠牲が出ている。ギアスもそれ以外も警戒しないと。
06:何かしら……視線を感じる?
参戦時期:「そして、話し合いのテーブルへ」後から参戦
備考
※情報交換をしました(ロシデレ、鉄血、ドラえもん)
※※情報交換のうちドラえもは、メカトピアに関してとひみつ道具関連のみです。
※この会場に居るルルーシュは自分の知る彼とは別人だと理解しました。
※誰かから見られているような視線を感じています。(不快感)
【マクギリス・ファリド@機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ】
状態:通常、変身中
服装:ギャラルホルンの制服
装備:紅蓮聖天八極式の起動鍵@コードギアス 反逆のルルーシュR2、ブレッシング@ブルーアーカイブ、陽竜刀@ソードアートオンラインシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:自身の正義を成す
00:ひみつ道具博物館を拠点にする
01:蘇ったのだ、これは私に今度こそ成すべきを成せという世界の意思だろう。
02:私をわざわざ参加させたのだ、このゲームにはバエルが用意されているだろう。ならば、手に入れなければ。
03:借り物の力など不要だ。私の自由は、バエルと純粋な力によってのみ成立する……
それが正しいはずだ。
04:彼女(二代目ゼロ)とはこのまま協力していきたい。
05:未知の力や放送で語られたシステムなど、警戒すべきことは多い。
06:ひとまず総司令官の人間への認識は横に置く。この殺し合いを打倒するためにも。理解してくれ2代目
参戦時期:死亡後から参戦
備考
※情報交換をしました(ギアス、ロシデレ、ドラえもん)。また、ゼロが女性だと気付いています。
※情報交換のうちドラえもは、メカトピアに関してとひみつ道具関連のみです。
※「地図に記された施設の中で一般名詞の場所には何かある」という仮説を立てています。
※総司令官の人間への認識は思うところはあるが、殺し合いを打倒する大義の前に横に置いています。
状態:通常、変身中
服装:ギャラルホルンの制服
装備:紅蓮聖天八極式の起動鍵@コードギアス 反逆のルルーシュR2、ブレッシング@ブルーアーカイブ、陽竜刀@ソードアートオンラインシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:自身の正義を成す
00:ひみつ道具博物館を拠点にする
01:蘇ったのだ、これは私に今度こそ成すべきを成せという世界の意思だろう。
02:私をわざわざ参加させたのだ、このゲームにはバエルが用意されているだろう。ならば、手に入れなければ。
03:借り物の力など不要だ。私の自由は、バエルと純粋な力によってのみ成立する……
それが正しいはずだ。
04:彼女(二代目ゼロ)とはこのまま協力していきたい。
05:未知の力や放送で語られたシステムなど、警戒すべきことは多い。
06:ひとまず総司令官の人間への認識は横に置く。この殺し合いを打倒するためにも。理解してくれ2代目
参戦時期:死亡後から参戦
備考
※情報交換をしました(ギアス、ロシデレ、ドラえもん)。また、ゼロが女性だと気付いています。
※情報交換のうちドラえもは、メカトピアに関してとひみつ道具関連のみです。
※「地図に記された施設の中で一般名詞の場所には何かある」という仮説を立てています。
※総司令官の人間への認識は思うところはあるが、殺し合いを打倒する大義の前に横に置いています。
【総司令官@ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~】
状態:正常(爆風により、ボディに若干の傷あり)
服装:ロボットなので服は着ない
装備:総司令官の杖@ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~
令呪:残り三画
道具:パーシヴァルの起動キー、サイコントローラー@ドラえもん のび太と鉄人兵団、桃太郎印のきびだんご〔50個入り〕(残り45個)@ドラえもん、純生石油十億年物@ドラえもん のび太とブリキの迷宮、ホットライン×2、セルメダル約50枚(シャチパンダヤミーの身体から出た物)@仮面ライダーオーズ/OOO、P90@現実、渋井丸拓男の遺体@DEATH NOTE(上半身と下半身に分かれている物をゴミ袋に包んでいる。)
思考
基本:元の世界に戻り、地球人の奴隷化計画を進める。
00:戦力を集め、羂索を打倒する。
01:使える者を探す。他の参加者に配下に加わらないか交渉する。また人間なら奴隷として使役する。※人間を奴隷として扱うのはひとまず保留としました。
02:交渉が決裂、もしくは出来ない場合、きびだんごを食べさせ、洗脳する。NPCモンスターでも使えそうならきびだんごを食べさせる。(リルルにきびだんごを食わせられないかと考えています)
03:“バグスターウィルス”を調べる為、市街地にて回収した遺体(渋井丸拓男)の解剖及び腕のレジスターが外れないか確かめる。
出来れば、専門の医師・技術者を探したい。
04:地球のロボット(ドラえもん)の腕を買っている。
出来れば仲間にしたい。
大爆発の中でも生きていると信じたい。
05:ロボ子め……欠陥品だったとは。
06:キズナレッドは残念だったがキョウリュウゴールドとその協力者は“戦士”として使えると判断。
07:鉄華兵団……悪くない
08:リルル……まさか貴様がNPCとはいえ、いるとはな……
参戦時期:鉄人兵団の援軍が来て、ジュド(ザンダクロス)やドラえもん達を圧倒していた所から。〔消滅前〕
備考
※将来、鉄人兵団が消滅する事は知りません。
※様々な世界から参加者を集めたと知りました。
※ドラえもんの名前を知りません。
※シャチパンダヤミーの特性を知りました。
また、羂索が作ったものと勘違いしています。
※羂索の事を寄生生物と思っています。
※浅垣灯悟の事を元から女性だったと思っています。
※参加者に戦力差があるので、主催は“優勝者”を出すつもりはなく、殺し合いで何らかの“得るもの”(データ収集)を目的としているのではと考察しています。
※情報交換をしました。(ギアス、鉄血)
※ひとまず自分の世界以外の人間は奴隷としないことと決めました。
状態:正常(爆風により、ボディに若干の傷あり)
服装:ロボットなので服は着ない
装備:総司令官の杖@ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~
令呪:残り三画
道具:パーシヴァルの起動キー、サイコントローラー@ドラえもん のび太と鉄人兵団、桃太郎印のきびだんご〔50個入り〕(残り45個)@ドラえもん、純生石油十億年物@ドラえもん のび太とブリキの迷宮、ホットライン×2、セルメダル約50枚(シャチパンダヤミーの身体から出た物)@仮面ライダーオーズ/OOO、P90@現実、渋井丸拓男の遺体@DEATH NOTE(上半身と下半身に分かれている物をゴミ袋に包んでいる。)
思考
基本:元の世界に戻り、地球人の奴隷化計画を進める。
00:戦力を集め、羂索を打倒する。
01:使える者を探す。他の参加者に配下に加わらないか交渉する。また人間なら奴隷として使役する。※人間を奴隷として扱うのはひとまず保留としました。
02:交渉が決裂、もしくは出来ない場合、きびだんごを食べさせ、洗脳する。NPCモンスターでも使えそうならきびだんごを食べさせる。(リルルにきびだんごを食わせられないかと考えています)
03:“バグスターウィルス”を調べる為、市街地にて回収した遺体(渋井丸拓男)の解剖及び腕のレジスターが外れないか確かめる。
出来れば、専門の医師・技術者を探したい。
04:地球のロボット(ドラえもん)の腕を買っている。
出来れば仲間にしたい。
大爆発の中でも生きていると信じたい。
05:ロボ子め……欠陥品だったとは。
06:キズナレッドは残念だったがキョウリュウゴールドとその協力者は“戦士”として使えると判断。
07:鉄華兵団……悪くない
08:リルル……まさか貴様がNPCとはいえ、いるとはな……
参戦時期:鉄人兵団の援軍が来て、ジュド(ザンダクロス)やドラえもん達を圧倒していた所から。〔消滅前〕
備考
※将来、鉄人兵団が消滅する事は知りません。
※様々な世界から参加者を集めたと知りました。
※ドラえもんの名前を知りません。
※シャチパンダヤミーの特性を知りました。
また、羂索が作ったものと勘違いしています。
※羂索の事を寄生生物と思っています。
※浅垣灯悟の事を元から女性だったと思っています。
※参加者に戦力差があるので、主催は“優勝者”を出すつもりはなく、殺し合いで何らかの“得るもの”(データ収集)を目的としているのではと考察しています。
※情報交換をしました。(ギアス、鉄血)
※ひとまず自分の世界以外の人間は奴隷としないことと決めました。
☆彡 ☆彡 ☆彡
総司令官とマクギリスが握手をしている傍でシャチパンダヤミーは一人、視線が別に向けていた、
「あ~~~~~」
視線の先にいるは2代目ゼロことシャーリー。
視線の先にいるは2代目ゼロことシャーリー。
「あ~~~~~」
顔をマスクで覆っていてもわかる。
顔をマスクで覆っていてもわかる。
「あ~~~~~」
あれは牝だ。
あれは牝だ。
「あ~~~~~」
スラリとした腰にキュっとした桃尻。
スラリとした腰にキュっとした桃尻。
「あ~~~~~」
抱きたい。
抱きたい。
「あ~~~~~」
抱きたい。ギュっと思い切り。
抱きたい。ギュっと思い切り。
「あ~~~~」
たとえNPCだとしても。その欲望は真。
たとえNPCだとしても。その欲望は真。
「あ~~~~~~~~~~」
〈シャチパンダヤミー(洗脳されたNPCモンスター)@仮面ライダーオーズ/OOO〉
状態:セルメダル増強、きびだんごによる洗脳(洗脳解除まで、残り4時間)
服装:裸
思考(自我はなく、欲望で動く。)
基本:女性を抱き締める。総司令官に従う。
00:あー
01:あ~
02:あぁ―
備考
※「あ~」しか喋れません。
※欲望を満たす(〔殺すまでいかなくとも〕女性を抱く)と、身体を構成するセルメダルが増え、怪我の修復や、技の強化に繋がります。
※2代目ゼロ(シャーリー)の尻に視線がよく向きます。
状態:セルメダル増強、きびだんごによる洗脳(洗脳解除まで、残り4時間)
服装:裸
思考(自我はなく、欲望で動く。)
基本:女性を抱き締める。総司令官に従う。
00:あー
01:あ~
02:あぁ―
備考
※「あ~」しか喋れません。
※欲望を満たす(〔殺すまでいかなくとも〕女性を抱く)と、身体を構成するセルメダルが増え、怪我の修復や、技の強化に繋がります。
※2代目ゼロ(シャーリー)の尻に視線がよく向きます。
NPC リルル@ドラえもん
特殊NPC。総司令官との関係からNPCとして、ひみつ道具博物館のガイドとして用意された。
意気地なし!byリルル
特殊NPC。総司令官との関係からNPCとして、ひみつ道具博物館のガイドとして用意された。
意気地なし!byリルル
118:アスラン・ザラ:ライトニング | 投下順 | 120:被験体の進化における考察:寄生編 |
118:アスラン・ザラ:ライトニング | 時系列順 | 124:裂界武帝対闇途昇雷 |
114:Mが遺したもの/僕を連れて進め | マクギリス・ファリド | 126:2代目ゼロ:オリジン |
二代目ゼロ | ||
073:アナザーオーズ | 総司令官 | |
シャチパンダヤミー |