「「檀…黎斗?」」
「アイツは俺達の世界でバグスターウイルスを作った元凶だ、奴なら俺達にバグスターウイルスを感染させるのは容易いしな」
「…そんな重要な事、話してよかったのでしょうか?」
「この場に俺やグラファイトを招いている時点で何れ辿り着かれる結論であろう事はアイツらも分かってるだろ、口封じはしてこないはずだ」
「それならいいけど…それで、その人が主催にいる事がどう殺し合いに関係してくる?」
「アイツは俺達の世界でバグスターウイルスを作った元凶だ、奴なら俺達にバグスターウイルスを感染させるのは容易いしな」
「…そんな重要な事、話してよかったのでしょうか?」
「この場に俺やグラファイトを招いている時点で何れ辿り着かれる結論であろう事はアイツらも分かってるだろ、口封じはしてこないはずだ」
「それならいいけど…それで、その人が主催にいる事がどう殺し合いに関係してくる?」
ギラの問いに対しパラドは
「奴の思惑を推測する事でこの殺し合いを打破できるかもしれないだろ?それに、旧幻夢本社の重要度も増えた…だからそろそろ話し合いを止めて調べに行くぞ、まふゆも45分も寝れば十分だろ」
「…そうだね、結構話し合いに時間を使っちゃったし、宇蟲王達を早く止めなくちゃいけない…申し訳ないけど起こして、旧幻夢本社に向かおう」
「…そうだね、結構話し合いに時間を使っちゃったし、宇蟲王達を早く止めなくちゃいけない…申し訳ないけど起こして、旧幻夢本社に向かおう」
パラドはノートに何かを描く作業を止めて、まふゆを起こすように促し、ギラとユフィリアはそれを承諾した。
「まふゆ、起きれますか?」
「ふみゅうぅぅ…おにいちゃんたち…おはよう」
「おはようまふゆ、寝ていたのに起こしちゃってごめん」
「…だいじょうぶだよ、つかれはとれたとおもうし」
「ふみゅうぅぅ…おにいちゃんたち…おはよう」
「おはようまふゆ、寝ていたのに起こしちゃってごめん」
「…だいじょうぶだよ、つかれはとれたとおもうし」
こうして4人は漸く民家を出て、旧幻夢本社に向かう事になったのであった。
所で、先程から気になっていたことがあるだろう
パラドはノートに何を描いていたのか?
それに対する答えを発表しよう
この殺し合いの真の攻略法
主催達の目的
➀この殺し合いのデータを回収する事
未知の戦闘手段が組み合わさる事で起こる現象を記録してデータに取りそれを利用する
②単純に殺し合いを見たい
俺達が弄ばれている様を見て楽しむ為に開いた
③参加者への復讐
特定の参加者が苦しむさまを見る為に開いた
主催達に完全に勝利する為の方法
➀主催の願いをかなえる為の力を奪い、この殺し合い自体なかった事にする
②奴らが得たデータの全てを破壊する
③奴らの予想にない方法でバグスターウイルスの感染を治した上、主催のいる所に辿り着く
その為に俺達が何をするべきか
➀支給品やドロップアイテムを積極的に集めて予想外の治療法、つまりバグ技を発見する。
ある程度の治療法や主催がいる場所に行く為の方法は対処されている可能性は高いが、対処のキャパを超える事が出来れば意表を突ける可能性は大きい
②複数人で主催のいる所に辿り着く
何故なら主催達もある程度の力を行使してくることが明らかな以上、それを抑えるプレイヤーと、主催の手に入れたデータ等を破壊するプレイヤーと、願いをかなえる力を奪取するプレイヤーで別れる必要があるからだ。
…これがパラドが書いていた物である。
つまりパラドはギラの提案である邪道を諦めていなかったのだ。(因みに己の考えを纏めたかったのも書いた理由である)
理由としてはやはり主催達にムカついていたのもあるし、ヤツらに乗せられたゲームクリアより、予想を超えてやったルートによる攻略の方が心躍るからだ
だがこれを他の人と共有する勇気は今のパラドにはなかった。
故にこれをギラ達に渡すとしたら以下のタイミングが考えられる。
① バグスターウイルスの感染が治ったら
② ギラ達に渡す覚悟が出来たら
③ パラドが己の死を覚悟した時
② ギラ達に渡す覚悟が出来たら
③ パラドが己の死を覚悟した時
…つまり、レジスターの供給が絶たれることによる死の恐怖を克服出来ていないのだ。実を言うとギラに覚悟を問いた時も薄々断る事を見越して問いていたのであった。もしギラがそれでも聞いてきたら何らかの言い訳を作って説明を断っていただろう
果たして情報の共有がなされるのはいつなのか、そもそも本当に共有される時が来るのか、それはこの先のパラドの行方によるだろう。
| 128:交情Ⅶ:ギラ王の秘密 | 投下順 | 128:交情F:邪王軍突撃 |
| 時系列順 | ||
| ギラ・ハスティー | ||
| ユフィリア・マゼンタ | ||
| 朝比奈まふゆ | ||
| パラド |