【初出】
X巻
【解説】
“
紅世の王”。
真名は“払の雷剣”(ふつのらいけん)、
炎の色は眩い紫電。
フレイムヘイズ『震威の結い手』
ゾフィー・サバリッシュと契約している“紅世の王”。意思を表出させる
神器は青い四芒星を額に刺繍されたベール型の“
ドンナー”。
取り澄ました男の口調で、常に冷静。出陣に際しても、散歩に誘うような調子でしゃべる。
古来より何度も両界を行き来した歴戦の勇士で、太古の
創造神“
祭礼の蛇”
伏羲との戦いにも『稲妻の剣士』と呼ばれた当時の契約者と共に参加していた。明哲な知恵者でもある。ゾフィーが何代目の契約者なのかは不明だったが、SⅣ巻刊行時に電撃文庫からWeb掲載された『
狩人のフリアグネ なんでも質問箱・出張版』で6代目だと判明した。
通称が和風なのは、以前に日本で契約した際のものをそのまま用いているためである。『
儀装の駆り手』
カムシンには『
紫電の軍師』と呼ばれていた。
【由来・元ネタ考察】
名前の元ネタは日本神話に登場する天神・タケミカヅチ(武甕槌命・武雷神etc...)。
「払」は討ち払う、払い除けるという意味であり、真名全体で考えて「敵を討ち払う雷の剣」という意味になる。契約者に炎ではなく、雷という形で破壊の力を与えるという形で本質を表す真名である。
おそらく、過去に日本で契約もしくは
顕現し、「古事記」での建御名方神(タケミナカタノカミ)に相当する“
徒”を打倒したことから名付けられた通称と思われる。
天神・タケミカヅチは布都御魂(ふつのみたま)という霊剣を用いて葦原中国を平定したとされる。後にこの霊剣はタケミカヅチの御神体として祭られている。真名はこれから着想を得たのだろう。
最終更新:2024年12月15日 18:36