タバコ (Tobacco)
概要
コミックにおけるタバコの表現は、禁煙推進派と喫煙派との間で論争が起こるものであった。例えば、(子供の代表の)
キティ・プライドが、
ウルヴァリンの吸っている葉巻を「一口吸わせて」と吸うと、大げさにむせ込んでしまうという描写がなされたりした(あんなものは超回復力を持つ
ウルヴァリンくらいしか吸えないということ)。
2001年、当時のマーベルの編集長、
ジョー・カサーダが、「マーベルからタバコを一掃する」ことを宣言。以後、喫煙シーンに制約がかかるようになった。タバコを愛用していたキャラクターが喫煙をやめさせられ、当初ヴィランに許されていた喫煙も次第に禁じられるようになった。また過去の喫煙シーンも修正を受けている。
なお
ケーブルは、「俺のきた未来じゃ、タバコなんて馬鹿しか吸わねぇ」といって、
ウルヴァリンが葉巻に着けようとしたところを自動消火装置で消した。
ウルヴァリンは消火装置をクローで壊して一服したが。
主な喫煙者
- ニック・フューリー: 葉巻党。いつも口から離さず、金魚鉢型の宇宙服用ヘルメットの中でも吸っていた。寺沢武一の「コブラ」が葉巻を離さないのはニック・フューリ-の影響という噂がある。
- ミスター・ファンタスティック: パイプ党。昔は吸ってたんですね。
- シング: 葉巻党。こちらも意外でした。
- キングピン: 紙巻きタバコをシガレットホルダーに入れて吸っている。
- ハワード・ザ・ダック: 葉巻党。タバコを吸っていたのは、タバコを吸えないアレとの区別のため?
- J・ジョナ・ジェイムソン: 葉巻党。いつも葉巻をくわえながらガミガミ怒鳴るのがスタイル。DCのペリー・ホワイトと同じようだった。
- ウルヴァリン: 葉巻党。DCとのクロスオーバーで、ロボと対戦したとき、バーのカウンターに葉巻を置いて、カウンターの下で一戦闘終わった後、葉巻をうまそうに一服していた。
- エマ・フロスト:紙巻きタバコ。シガレットホルダーを使うときもあった。New Mutants誌などで吸っているシーンがある。
- ストーム:任務が終わったあと、紙巻きタバコを自動車に乗ってくゆらせていた。
- ガンビット:紙巻きタバコ派。
- ジェシカ・ジョーンズ:紙巻。Alias誌上では自身のオフィスで依頼人の話を聞きつつ、よく吸っていた。
- メリー・ジェーン・ワトソン:紙巻き派?高校生の時に吸っており一度禁煙に成功。しかしハリー・オズボーンの死など心労が重なったとき、再度喫煙を始めた。
- ピート・ウィズダム:紙巻き派。シャツのポケットにシガレットの箱を入れていた。
トリビア
- ジョー・カサーダは、父あるいは祖父を肺ガンで亡くしており、そのため非常にタバコを嫌悪しているという話がある。
- ヒーローがずっと葉巻をくわえて戦うシーンがあるが、実際にやってみると、①口にくわえているのが難しい、②熱と煙がかなりつらい、③口の中がヤニとつばでいっぱいになる、などあって難しい。ただ①は口にくわえるのではなく、歯の間に挟むという方法がある。
- 葉巻の値段は大きさ(長さと太さ)で決まる。大きな葉巻の大衆品レベルで、一本3,000円くらい(20年前くらい、税金によっても価格が大きく変わる)。これは一番外側を大きな一枚の葉で巻くのだが、虫食いなどの傷がなく、また後で傷つけず破れがないものが希少のためで、破れていると煙が漏れる(実際、外側の葉を修理するための糊がある)。つまり大きな葉巻を吸っているキャラクターは、相応の金持ちということ。
- ちなみに葉巻は、吸った部分を専用のハサミで切って、また吸うことができるので、ケチはチビた葉巻を吸っていると描かれる。
- マーベルのキャラクターで「喫煙者」のリストをつくると、バラク・オバマ元大統領が出てくる。あまり知られていないが、オバマ氏は喫煙者である。マーベルのキャラクターとして出てくるのは、スパイダーマンに登場したため。
最終更新:2024年10月23日 21:01