Shadowland 「シャドウランド」
出版:2010年9月~12月
メインシリーズ:"Shadowland"(全5話)
概要
デアデビル、ヒーローズ・フォー・ハイアー、
パニッシャー、
ムーンナイト等、ストリート系ヒーローを中心としたクロスオーバー。
ヘルズキッチンに築かれた
ザ・ハンドの城シャドウランドを舞台に、ハンドの首領となったデアデビルと、他のヒーローたちの対決が描かれる。
あらすじ
日本からヘルズキッチンに帰ってきたデアデビルはザ・ハンドの首領に就任。その力を正義のために使おうとするが、徐々に暴走の度合いを強めていき、ついに
ブルズアイを殺害してしまう。
そんなデアデビルの真意を尋ねるためにシャドウランドを訪れた
ルーク・ケイジ、
アイアンフィストらだが、デアデビルは自分に従わない者は敵だと言い放つ。想像を絶する彼の力の前に危機に陥るヒーローたち。さらにデアデビルの狂気は、ヘルズキッチンの人々にも伝染していく。
一方、
キングピンの魔術に縛られた
ゴーストライダーや、独自の動きを見せるムーンナイトもシャドウランドに潜入していた…
登場人物
タイ・イン
Daredevil #508-512
本編の背後で展開されていた物語を、デアデビル、フォギー・ネルソン、ホワイトタイガーらの視点から描く。後日談である#512は、
Daredevil Vol.2の最終回。
Shadowland: Blood on the Streets #1-4
ザ・ハンドの忍者により次々と殺害されるマフィア。それが本当にデアデビルの指令によるものかを調べるミスティ・ナイト、
シュラウド、シルバー・セイブル、
パラディンの四人が掴んだ真相とは…
Shadowland: Bullseye #1
ブルズアイを慕う暴走族たちが行う葬儀に強引に連れてこられた
ベン・ユーリック。彼はそこで、ブルズアイの幽霊が見えるという青年と出会う。
Shadowland: Daughters of the Shadow #1-3
コリーン・ウィングは、彼女の母がザ・ハンドの女性暗殺者集団「ザ・ネイル」の
リーダーだったとデアデビルから教えられる。母の跡を継いでリーダーとなったコリーンだが…
Shadowland: Moon Knight #1-3
コンシュから、デアデビルに憑いた悪魔を倒す手段の存在を教えられるムーンナイト。その頃街では、コンシュの第二の化身を名乗るシャドウナイトが、残虐な殺人を繰り返していた。
Shadowland: Power Man #1-4
ルーク・ケイジとアイアンフィストの前に現れた「パワーマン」を名乗る少年・アルバレス。パワーを吸収する力を持つアルバレスは、ヒーロー稼業を続ける中、ザ・ハンドを敵に回すことになってしまう。
Shadowland: Elektra #1
エレクトラにデアデビルを止めるように諭すスティック。一度は拒んだエレクトラだが、デアデビルがブルズアイを殺害する様を見て心を決める。
Shadowland: Ghost Rider #1
キングピンの魔術に強いられ、ザ・ハンドのスネークルート・クランを倒すため日本に向かうジョニー。ゴーストライダーの力を封じられた彼は手も足も出せずに命を奪われるのだが…
Thunderbolts #148-149
ルーク・ケイジの命令で、シャドウランドの地下牢に囚われた彼の旧友の息子を救出に向かう
サンダーボルツ。しかしその前に大量の忍者軍団が立ち塞がる。
Shadowland: Spider-Man #1
混乱に乗じてヘルズキッチンを支配しようとするMr.ネガティブ。彼らとザ・ハンドと三つ巴の戦いを繰り広げるスパイダーマンと
シャン・チーだが、その最中、シャン・チーに異変が起こる。
Shadowland: After the Fall #1
シャドウランドの後日談。事件の真相を追うベン・ユーリックと、マット・マードックを探しだし逮捕することを命じられたNYPD刑事の視点から、事件のその後が描かれる。
結末と影響(ネタバレあり)
デアデビルはザ・ハンドの召喚した悪魔に取り憑かれていた。
戦いの中、アイアンフィストが打ち込んだチの力でようやく己を取り戻したデアデビルは、ヘルズキッチンの守りを
ブラックパンサーに任せ、一人自分を見つめ直すための旅に出る。
(Daredevil Vol.2は#512で終了。そのまま巻数を引き継いで、BLACK PANTHER: THE MAN WITHOUT FEARが#513から刊行開始)
この戦いの背後で巧妙に立ち回っていたキングピンは、混乱に紛れてザ・ハンドの首領に就任する。
最終更新:2023年10月02日 08:56