皇都での機甲巨人襲撃事件のしばらく後……
聖座典礼秘蹟庁の長官
オウカ・鳳・アマツからの研究協力の要請を受け、大聖庁まで赴いたラグナと
セシル。
これは先の襲撃で
兄の仇と
誤認して殺そうとしたこと、そのことを詫びるために現れた優しい男へかける精一杯の本音。
自身が隠している
真実を吐き出したいという衝動を堪え、
数多の嘘で塗り固められたこの奇妙な関係で、同時に存在する一つの
真実を
親友と呼べるこの誠実な青年に告げるのだった。
※本編より引用
「すまない。君にはどうやって詫びればいいか」
「別にいい、騎士団から組織として謝罪は受けた。命令通りに動いた個人まで謝る必要はどこにもない」
「違うんだ。あの時、俺は私怨に突き動かされただけなんだよ。兄の仇を討とうと、無実の君を殺そうとしてしまった。機甲巨人たちの罠にまんまと嵌められて」
「少しでも歯車が狂っていれば、友達を手にかけていたかもしれない。そんな自分が許せないんだ」
「だから、それはもういいだろ。俯かずに顔を上げろよ」
「ラグナ、俺は……」
「確かにあの時、もしかしたら俺たちは互いに死んでいたかもしれない。それは認めるさ。だが結局、今となってはもしかしたらの話だろう」
「こっちを見ろよ、俺の腕が吹っ飛んでいるように見えるか?足が千切れているように見えるか?俺もおまえも、互いにこうしてピンピンしているだろうが。じゃあ何も問題はない。違うか?」
「だけど、それは結果論で――」
「結果論で上等だろ。終わり良ければすべて良しだ。あの時まかり間違えば悲劇になっていたかも……なんて、悩んだところでやり直せない」
「それよりも、いま現実で五体満足で生きていることを喜ぼう。謝罪よりも、そのことを祝うべきだろうが」
「だからまあ、なんだ……お前の方も無事でよかったよ、リチャード」
「……なんていうか、本当に。俺と違って、君は心まで凄くタフだな。商業連合国の戦場で生き抜くには、そうじゃないと無理なのかい?」
「頭のネジが飛んでいないと即死しかねない魔境だからな。一度来てみろ、変人だらけで気が狂いそうになるところだぞ」
「それは嫌だな……」
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(|◦"◡"◦^)「ふーん、ラグナって同性相手だとあんな感じになるんだ。影のある男二人、なかなか絵になるじゃない」
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(|´﹃ ` ξ/)「良かったですわぁ。お二人とも、仲直り出来て……ああ、なんて尊い。ぐすっ、ずびぃっ!じゅるり」
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Σ(|・д・\☩)「ちょっとコラ、パティ。鼻水垂らさないで。服汚れるでしょうが……」
Σ(優д優)「いやいや待って、落ち着こうよラグナ」
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- お、顔文字が使われてる! -- 名無しさん (2020-07-14 00:32:50)
- 変人筆頭がレイン・ペルセフォネw -- 名無しさん (2020-07-14 07:15:44)
- ラグナ目線だと現状一番のトンチキだし・・・ -- 名無しさん (2020-07-14 13:13:11)
- アルカディアの光景と特異点内のケラウノス見たらドン引きするだろうな -- 名無しさん (2020-07-14 13:17:01)
最終更新:2020年07月15日 14:06