帯広シュン

「こんなものじゃない……究極の……フォルテを……」

【名前】 帯広 シュン
【読み方】 おびひろ しゅん
【所有ナビ】 フリーズマン? (「N1バトル」「バトルチップGP」にて所有)
【登場作品】 『2』『3』『バトルチップGP』
【海外名】 Sean Obihiro

【詳細】

銀髪の鋭い目をした謎の少年。その正体は「ゴスペル首領」。
現実世界に対する激しい攻撃で有名となったネットマフィア・ゴスペルを作り上げた人物であり、とある理由から究極のネットナビフォルテを復活させようとしていた。
名前の由来はブロードバンドからだろうか(直訳で「広帯域」)。

元々は普通の少年だったのだが、「人為的なネット犯罪による史上初の大事件」とも呼ばれる飛行機事故に両親が巻き込まれて命を失い、引き篭もっていたところを謎のナビに現実世界への復讐を唆された。
自分を助けてくれない世界に絶望していた彼は、そのナビの言葉に応じてネットマフィア・ゴスペルを作り上げることになる。
ゴスペルがネット犯罪よりも現実世界に対する攻撃が多かったのは、彼の現実世界に対する憎しみがあったため。

謎のナビの指示で部下を集めて組織を拡大し、大量のバグのかけらを融合させることで究極のナビ・フォルテを生み出そうとしていたが、作り出したフォルテ光熱斗ロックマンのコンビにデリートされてしまう。
コピーフォルテがデリートされたことに逆上した彼はサーバーの出力を急上昇させるが、発生する膨大な電磁波でバグのかけらが突然変異して獣型のバグ融合体が誕生してしまう。
最終的にバグ融合体はロックマンにデリートされ、シュンも熱斗の説得に応じオフィシャルに自首することとなった。
その後、取り調べには真面目に応じ、オフィシャルの捜査に積極的に協力している。

ちなみに、彼に指示を出していた謎のナビは後にDr.ワイリーが遣わせたナビであることが判明。
シュンもそのことに気が付いていた模様。

続編の『3』でも再登場し、自分のミスで父親を負傷させてしまった責任を感じる熱斗を今度は説得する側に回り、彼を立ち直らせた。

外伝作品の『バトルチップGP』では、ゴスペルの最高司令官であるフリーズマンを引っ提げて参戦。
顔見知りとなる熱斗や炎山との対戦前には「君とのバトルが楽しみだったよ」と述べており、良好な関係を築けている事が推察できる。
が、顔のグラフィックは『3』の憑き物が落ちた顔ではなく、『2』の時の睨むような表情のものが使用されている。

実は『2』のストーリーを進めている途中、シュンの姿を「アメロッパの帰りの空港内及び飛行機内」で確認することが出来る。
空港ロビーから飛行機内でのトラブルが起きている間、どのタイミングで熱斗が話しかけても「……」と、無言で何の反応も返すことはない。
物語を知っているプレイヤーはご存じの通り、熱斗達が乗る飛行機はこの後、ガウス・マグネッツによる飛行機のハッキングに巻き込まれてしまう。
恐らくこの時、シュンは自分だけが助かる脱出手段を何かしら用意していたとは思われるが、ガウスも恐らく同じ飛行機に乗っているシュンの正体がゴスペル首領だということは知らなかったことだろう。
仮に、熱斗がガウスに負けて飛行機が墜落する未来が待っているものとして、シュンも最初から脱出手段を用意していなかったとすれば、あまり偶然とは思えない「両親と同じ最期」が待っていたと思われる。
飛行機のハッキング事故はシュン本人にとっては間接的なトラウマになっているだろう出来事だが、それを人為的に引き起こすガウスの作戦を容認してしまった理由は不明。
単純に計画上必要な行為であったからか、それとも他の人々にも「両親が味わった絶望と恐怖」を体験させたかったからか…答えはシュンのみぞ知るといったところであろう。


実はアニメ版では未登場。こちらの首領の正体はロボットとなっている。

鷹岬 諒氏の漫画版では、『ケイ・ユウキ』という偽名を用いて登場。
こちらでは日本語と海外語(世界観的にはアメロッパ語とでも言うべきか)の混ざった怪しい言葉遣いで喋る、ゲーム版とは印象が180度変わるほどのポジティブで明るい性格のキャラになっている*1
なぜこうまで設定が異なるのかと言うと、作者である鷹岬氏が「ゴスペル首領の正体」としか聞かされていなかったという事情によるもの。なんと本名すら明かされていなかったようだ。
ゲームで設定が明らかになった時は、あまりに漫画と異なる重い事情を持っていた事から「血の気が引いた」と語っている*2

そんな彼だが読者からの反響は大きかったようであり、人気投票では上位だった様子。
こういった媒体ごとの異なる設定を見比べるのもエグゼの楽しみと言えるだろう。

また、あさだみほ版の漫画では『バトルチップGP』での設定を反映したのか元々そういった設定だったのかは定かではないが、フリーズマンを持ちナビにしている。

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最終更新:2025年02月24日 19:40

*1 ワイリーに操られていたことを打ち明けるシーンで涙を浮かべながら謝罪をするも、熱斗と炎山に同情されて一瞬でケロッと立ち直るなど

*2 とはいえ、執筆時点ではまだゲームの方も設定が固まっていなかったのでは?とも語っている