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警告のち罰

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警告のち罰
別名
注意は事前に
用途
望ましくない行動・(人や自分を傷つけるなど)許しがたい行動をやめさせる
用例
子どもにルールを守らせたいとき
他の方法で子どもが望ましくない行動をやめないとき
他の方法では子どもからの反発や抵抗がやまないとき

使用法
「○○(望ましくない行動や許しがたい行動)をしたら、20分間ボールをとりあげるからね」とあらかじめ罰の内容を具体的に予告する。
罰は子供が好きなもの、やりたいことを短時間取り上げるといったものがよい。罰を重くしても、また罰の期間を長くしても効果は変わらない。子供が自分の行動と結びつけてご褒美や罰を考えられるのはそんな長い時間ではないから。
だからこそご褒美はすぐに与え、罰は短い時間のものを警告どおりすぐに与えるのがよい。

解説
「してはいけない」と注意をするなら、(やってはいけない)行動の最中ではなく、事前にすべきだ。
 行動中や行動のすぐあとの注意は、子どもに「注目」という「ごほうび」をあたえることにもなる(親本人は、罰を与えているつもりでも)。そのため、その行動は注意にもかかわらず、持続することになる。親の方は「なんど注意しても聞かない」と思い込む。本当は、注意のタイミングが間違っているのだ。
 また予告することで、子どもは行動を切り替える準備をすることができる。数分後、同じような指示がまた出されるときには、ずっとそれを受け入れやすくなっている。
 罰が短い時間である方が、罰の原因と罰とをダイレクトに結びつけやすく、子どもは、原因と結果の関係を身を持って学び、またセルフ・コントロールの力を養う。

参考文献
シンシア・ウィッタム『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング』(明石書店)
→邦訳名に偽りあり。ADHDの本ではない。むしろADHDをも含めたすべての子どもと親に役立つ、ペアレント・トレーニングの名著。記述がシンプルで、1章づつ試しながら、読み進めるのがよい。











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