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ブレイン・ストーミング
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psychotoolbox
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ブレイン・ストーミング
- 別名
- Brain Storming
- 用途
- 用例
- 解決策をすばやくたくさんつくりたいとき
- 先入観から離れてアイデアを生みたいとき
- 使用法
- ブレーン・ストーミングは、通常6〜7名のグループで実施します。4つのルールが決められており、会議に参加するメンバー(ストーマーと呼ばれることもある)は、このルールに従わなければなりません。
- 1.自由奔放(奔放な発想を歓迎し、とっぴな意見でもかまわない)
- 2.批判厳禁(どんな意見が出てきても、それを批判してはいけない)
- 3.量を求む(数で勝負する。量の中から質の良いものが生まれる)
- 4.便乗発展(出てきたアイデアを結合し、改善して、さらに発展させる)
- このルールを確認した上で、つぎのような手順で進めていきます。
- ①課題の設定取り組むべき課題を設定する。
- ②役割の決定リーダーと記録係を決定する。
- ③発散思考リーダーの指示に従い、次々に、自由奔放に、 アイデア、意見を出し合う。④収束思考記録をもとに、分類、補足する。
- ⑤発散と収束の繰り返し
- ⑥評価実現可能性や重要性、効果性などの観点から 出されたアイデアを評価する。
- ⑦具現化評価後のアイデアの具現化策を考える。
- 1.順番方式
- 各メンバーにメモ用紙を配って、発言する前に、5分か10分位、思いついたことをメモ書きしてもらい、それを順番に発表していく方式。意見の出方が不十分だったら、こういうやり方を何回もくりかえせばよい。
- 2.紙キレ方式
- 「スリップ・ライティング」ともいう。スリップとは紙キレのことで、要するに、意見を口頭で発表する代わりに、一つひとつの紙キレ(スリップ)に書いていくのである。
- 3.欠点列挙法
- 後ろ向きのブレーン・ストーミング。テーマとして取り上げたものや事柄について、欠点と思われることを、思いつくままに、自由奔放に列挙していく。問題点を見つけだすのに便利である。
- 発展型カードBS
- 上記の紙キレ方式が発展し、技法として確立したものが、カードBSです。カードを使ったブレーン・ストーミングのことをカードBSといいます。ブレーン・ストーミングをするときに、意見を口頭で発表する代わりに、1つ1つ、カードに書いていきます。また、メンバーの全員が一堂に集合しにくいとき、全員にテーマを伝え、記入したカードを回収して、皆の意見を集めるやり方として応用することもできます。カードBSは、数人のグループではなく、一人で、単独で実施することもできます。これをソロBSといいます。ソロ(1人)によるカードBSは、いつでも、どこでも、好きな時に、好きなテーマで実施できます。オフィスの机上はもちろん、書斎、喫茶店、電車の中でもできます。職場の問題にかぎらず、家庭生活やボランティア活動など、応用範囲も広く、便利な技法です。
- 解説
- ブレーン・ストーミングとは、1938年(昭和13年)頃、当時、アメリカの広告代理店BBDO社の副社長をしていたアレックス・F・オズボーンが考案した創造性開発のための技法です。一言でいえば、何人かが集まり、あるテーマをめぐって、既成概念にとらわれず、自由奔放にアイデアを出し合う会議形式の一種です。オズボーンによれば、“ブレーン(頭脳)で問題にストーム(突撃)すること”です。
- ■特徴と効果
- ブレーン・ストーミングには次のような効果が期待できます。ある特定の問題に対して、何らかの解決策を手に入れることができる。これは直接的な効果であり、ブレーン・ストーミングではこのような直接的な効果をねらいとして実施されるケースも多くみられる。参加メンバーの創造的問題解決能力(つまり創造性)が開発される。ブレーン・ストーミング独特の創造的な雰囲気を何回か繰り返して体験することによって、参加メンバーたちは、知らず知らずのうちに、創造的な態度や思考を体得していくことができる。チームワークが強化される。同じメンバーが数回のブレーン・ストーミングを継続して体験することによって、チームとしての結束が固まり、一体感や仲間意識が強くなるという効果が期待できる。
- 参考文献
- サトウ ヒロシ『速効ブレスト—ブレーンストーミングのファシリテーション』トランスワールドジャパン (2007/05)