概要
戦闘に至るまでの背景
▲689年4月における勢力図
かつての大帝国は大陸の片隅に追いやられていたが、
ルディック国にとって唯一の利点は、その片隅の地だったからこそ後背を狙う国が存在せず、全兵力をこの戦いに傾けることができたことである。
対する
ロー・レアルス国は、ゼイレアンで対陣中の
ロードレア国を筆頭に、数ヶ国からの進軍に備えて、兵力を分散しなければならなかった。
両軍の戦力
戦闘経緯
バルシオンの突撃に最後の望みを託した
バロムであったが、部隊の壊滅の報告を聞くと敗北を悟り、全軍撤退を命令する。
こうして、
ルディック国最後の決戦は終わりを告げた。
戦いの結末
兵力で勝りながら、既にそれを活かせる将がいなかった
ルディック国は、最後の賭けとして投入した大軍をいたずらに消耗させこの決戦に敗北する。
この後、
ルディック国はもはや
ロー・レアルス国に対して正面から立ち向かう力はなくなる。
しかし、
カルディス自身は、
ルディック国にある程度の義理を感じていたのか、外交による威圧に徹し、ついに武力制圧には至らなかった。
その為、既に抵抗する力をもっていなかったにも関わらず、
ルディック国が実際に滅亡するのは
メファイザスの代になってからである。
なお、この戦いの戦勝の宴で、大勝の中で唯一部隊が壊滅した
リィドに対して諸将は嫌味を言うが、
カルディスは「人には適材適所がある、
リィドの働くべき場所が戦場ではなかっただけのこと、今回は急ぎの戦いだった為、彼を戦場に連れ出してしまった自分に非がある」と、彼をかばった。
幻の挟撃
この戦いが終わった直後、
リューグ国の軍勢が派遣されたことを知った
カルディスは、自ら騎馬隊だけを引き連れ高速で西へ向かい、現地の駐屯軍と合流するとすぐさま
リューグ国軍を撃退した。
明確な書状などは残っていないが、この
リューグ国の派兵は、タイミング的に
ルディック国軍と連絡を取り合い、同時に出陣して東西から
ロー・レアルス国軍を挟撃する予定だったものと思われる。
しかし、
ルディック国軍がソルドレイカの戦いで僅か一日で敗退したためこの作戦は失敗し、
カルディスによって時間差をつけられて各個撃破されることとなる。
バロゥドが
ゾイを撃退する活躍を見せるも、すぐに反撃を受け、指揮官が戦死して
リューグ国軍は混乱を起こす。
この時、強引に指揮権を奪い、
リューグ国軍をまとめ、追撃してきた
ロー・レアルス国軍を撃退したのが、
アゾル国滅亡後に流れ着いた
キルレイツだと言われている。
最終更新:2024年08月21日 01:05