基本情報



略歴

ロードレア国譜代の将軍、父の補佐をしていたが、引退によって683年に将軍の地位を継ぐ。
翌年のバルディゴス討伐連合軍結成時は、国に残って西のロッド国に備えた。

ロッド国との同盟が成り立った後は、バルド国との国境に配置され、ノーウェイ砦の戦い(692)では独自の判断で出陣して大勝利を収めている。

その後は、シャリアル国、リューグ国、ベルザフィリス国と、常に国境の最前線を転戦し、これら強国を相手に一歩も退かず、693年のフィードの戦いではシャリアル三牙王、694年のニーグロスの戦いではキルレイツといった強豪と戦い、勝利をおさめている。

レイディック横死後のヴェリア新政権では、西伐総指揮官に就任し、ロッド国との国境戦線を全て一任され、この頃からバイアラスリディと親交を深め始めた。
リボンの戦い(699)ではベルザフィリス国の五舞将デイロードを相手に勝利をおさめる。

703年、ヴェリアの大遠征に伴う軍団再編成によって駐屯地から本国へ帰還、残留軍を統括する留守部隊の最高司令官となり、1年にも及ぶヴェリアアレスの不在期間の間、ロッド国、ベルザフィリス国、フェルスデッド国の動きに備え、時には自ら出陣して国境を伺う敵軍を撃退した。

しかし、大遠征の失敗後、本国では彼ら実戦派の派閥と文官派の派閥の闘争が水面下で始まり、ヴェリアの妻となった悪女ルフィが、文官派と結んで実戦派の追い落としを計ったため、706年「一月の別離酒」においてバイアラスリディ達と共にベルザフィリス国へ投降する。

彼らは実戦を潜り抜けた勇将であり、忠義においても信頼のおける人材だった。にも関わらず、祖国を捨てなければならないのは、そこまで派閥争いにより追い詰められ、堕落したヴェリアに失望したためである。
シルヴァスは、ガイヴェルドにその人柄と武勇を見込まれ、ロッド国遠征(707)の時も本国の留守部隊を任された。
まだ仕官1年足らずの投降してきた将軍に本国の留守を任せるなど危険すぎると諸将は反対したが、ガイヴェルドは、「自分もヴェリアと同じだけ彼の人柄と実績を信認している」と言い、シルヴァスも見事に任務を達成させた。

ルディックの陣(711)でおいては留守部隊ではなく、遠征軍として参戦し、ベルザフィリス国の天下統一に貢献した。

乱世終決後、新領地を託されてその地を統治、疑心暗鬼に陥ったガイヴェルドによって同僚が次々と処刑される中、彼には猜疑は向けられなかった。
天変地異によって将軍も民もあらゆる人々が南方へ移民する中、シルヴァスはこの地を捨てずに残留、その数年後、わずか2人の付き人に看取られて病により静かに息を引き取った。


人物

  • ノーウェイ砦の戦いでは、ただの将ではなく独自の判断で軍を動かす器を見せたが、それ以後各地の国境激戦区を転戦している。これが、「レイディックの絶対の信頼の現れ」だったのか、「独断で行動を起こす危険人物と判断して、派閥を作らせない様に転戦させた」のかは、後世の歴史家の意見は真っ二つに分かれている。


関連項目



最終更新:2024年07月16日 05:14