基本情報



略歴

フェローラ国の猛将、気さくな男だが、主君にすら憎まれ口を叩く性格から仕える先々で騒動を起こして出奔を繰り返してきた。
後にガルゾーマと出会い彼に心酔、それからは忠義の戦士として国内外の戦いで数々の武功をあげる。

1737年、ヴァン・フレイ国がアリアス国に攻め込んだ時にはフェローラ国の援軍として出陣、アリアスの戦いにおいてサヌアと剣を交え、互いの実力を認めると、以後ライバル関係となる。

ノアルスの戦いでは火攻めを進言し、リヴォル帝国軍と共にラ・ディアス帝国軍を打ち破る活躍を見せる。
しかし、この敗戦の屈辱を晴らす為にラ・ディアス帝国軍は海路からフェローラ本土にが迫るが、ガミランはこの時は迎撃ではなく留守部隊を命じられた。
このラ・ディアス帝国の進軍はヴァン・フレイ国軍の遠大な策謀で踊らされた陽動作戦であり、陸路からはヴァン・フレイ国軍が攻撃を仕掛けてくる。
ガミランはこれを迎撃する為国境に向かい、カインヴァルザの戦いに挑むが、その出陣すらも第二の陽動作戦で、本命のサヌア達少数奇襲部隊がガルゾーマに迫っていた。
ガミランは本能で危険を察知し、国境の戦いから離脱して単身ガルゾーマの元へ向かう。しかし、彼が到着するより一瞬早くガルゾーマサヌアによって討ち取られた。
行き場を失ったガミランはヴィルと共に放浪の身となるが、ガルゾーマの敵討ちの為、サヌアを執拗に追い続ける事となる。

サヌアアルビス国で傭兵活動をしていると知ると、アルビス国と敵対していたバーン国にヴィルと共に仕官、第4次リアリッピの戦いストリアブの戦いでは、その私怨が戦意高揚に繋がるだろうとサザンクロスにより先陣をまかされ、戦場にてサヌアと遭遇すると、将軍という地位を捨てまるで兵卒の様にサヌア個人を討ち取る事だけに執心して剣を交えた。

この戦い方は以後も続き、アルビス国においてのガミランはあくまでも一人の戦士に徹し、将として兵を統率することはほとんどなかった。
これは、彼自身がガルゾーマの敵討ちのみを考え、バーン国の軍略を私的な目的の為に利用していた為である。
共に仕官したヴィルが既に敵討ちの考えを捨て、捕虜となった後サヌア達の仲間となった後も、彼は戦い続けた。
第5次リアリッピの戦いでも、持ち前の「戦士の勘」で、サヌアの奇襲の邪魔をするが、戦局そのものはバーン国の大敗により、彼も本国へ帰国する。

そして、両国最大の決戦となるカオスギアの戦いにも参戦するが、流石にこの決戦においてはあまりにも混戦であった為、一騎打ちに集中する訳にはいかなかった。
この一大決戦にバーン国は敗れ、アルビス国との力関係は一瞬にして逆転。ガミランは出奔を考えるが、そこで王女リルルを処刑しようとする大臣達と遭遇、成り行きからリルルを救出して、彼女の安全を図るため、一旦フェローラ国へ帰国することとなる。

リルルを信頼できる親族に預けたガミランは、特に目的もなくリヴォル帝国に逗留していたが、そこで偶然にも隠密ギルドでサヌア人体発火事件に関わっていると知り、ベルバットと決着をつけるためにダルミシア山脈へと向かうサヌアに横槍を入れる。
しかし、ベルバット人魔融合を完成させ、その圧倒的な力の前に傭兵団が撤退した為、ガミランも手を引く。

彼がサヌアを追いかけるのは、当初の目的であった敵討ちというより、彼と剣を交える事そのものが生命を賭けてまで彼に生きがいを与えてくれる人生の目標そのものとなり、互いに憎しみはなく、純粋にどちらが強いかを決める為に戦う関係となっていた。
その後、シーフィールド国との戦いに傭兵として参戦して戦果をあげると、ガルゾーマとの縁もあり、そのまま三魔王シャラダンが治めるリヴォル帝国に将軍として仕官、再び軍勢を指揮する将軍の立場となる。

リヴォル帝国の将となっての初陣はティファーナの戦いであったが、この戦いではベルンハルトと共に、敵部隊を食い止め勝利に貢献した。
その後、ミリィ誘拐事件によって勃発したアディス国再侵攻ではイズ部隊に編入されたが、ミリィの自害によってシャラダンイズと共に遠征軍から離れて途中帰国する。
その直後に迫り来るアルビス国軍迎撃の為、スカルオーネの戦いに出陣。
ここでは敵陣にサヌアもいたが、互いをライバルを認めていた二人の別れは、互いが臨むものと全く違う結末となっていた。

この戦いにおいては、アルビス国が考案した法術一斉攻撃によってリヴォル帝国軍は手も足も出ずに一方的に壊滅し、ガミランは敵陣を突破しようと突撃を繰り返すが、全身に法術を受け、サヌアにたどり着くことなく目の前で力尽きる。
皮肉な事にこの戦い直前まで傭兵から将軍になろうとしたサヌアは、目の前で力尽きるライバルと決着をつけることも許されない将軍という地位に嫌気が差し、再び自由傭兵へと戻ることとなる。
また、紆余曲折を経てこの時サヌアの仲間となっていたかつての同僚ヴィルは、戦後にガミランの墓を建立した。


人物



関連項目





最終更新:2024年08月16日 00:52