棗鈴

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&font(#6495ED){登録日}:2009/05/26(火) 19:05:22 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff7800){お茶の間はぼーん、こっぱみじんだ}} &font(#ff7800){Natsume Rin} [[リトルバスターズ!]]のヒロインの一人。 CV:無印・PS2・PSP・PSV/エクスタシー/アニメ・PE・PS3 田宮トモエ/[[民安ともえ]]/[[たみやすともえ>民安ともえ]] 身長:153cm 体重:43Kg 3サイズ:77/54/80 誕生日:9月2日 髪型:ポニーテール テーマ曲:RING RING RING! 初期称号:なかなか人に懐かない気高き仔猫 初期「リトルバスターズ」唯一の女性キャラであり、[[棗恭介]]の妹。 そこそこ外見が良いので、男性には結構人気があるが、人見知りが激しく口下手な事から、女性にはあまり人気が無い。 そのため、開始直後は彼女が喋れる相手は初期「リトルバスターズ」以外いなかった。 また、野郎共といたため、かなり口調がぶっきらぼう。   基本的に[[直枝理樹]]にくっついて行動し、[[井ノ原真人]]のボケには容赦なくハイキックやローキックを繰り出す。 [[笹瀬川佐々美]]から一方的にライバル視されており、しばしばバトルになる。 よく彼女がツッコミキャラだと誤解されがちだが、実際は違う(恭介曰く)。 真人限定のツッコミ……というよりただの暴力だったり、途中でツッコミそのものを投げ出したり、実はボケだったりする。 大の猫好きだが、本人は否定している。 また、彼女自身も猫の様な性格をしている。 見た目は美少女だが、本人はオシャレに一切興味が無く、下着や私服がかなり子供っぽいと精神年齢が低い。 [[能美クドリャフカ]]とは別のベクトルで子供っぽい。 また携帯もあまり使いこなせておらず、アドレスの登録を恭介にしてもらうレベル。 以前真人の番号を消したりしたことからパスワードも恭介が決めており、鈴本人はそのパスワードを知らない。 ちなみに真人の番号を消したのは「&font(#ff7800){なんかムカつく羅列があったから}」らしい。   野球ではピッチャーをつとめる。 練習開始当初こそ「&font(#ff7800){神なるノーコン}」にふさわしいコントロールしかないがいざストライクゾーンに入るようになると、 ・僅か2週間で(猫の魂の力で)目に見えるほど曲がる変化球を複数習得する ・真・ライジングニャットボールの最高球速が150km/hを越える ・最高球速と最低球速の落差が60km/h以上 とプロ顔負けの才能を見せる。このまま本格的に練習を続ければ、きっと歴史に名を残す偉大な投手になったことだろう。 バトルランキングでは初期能力こそ低めだが、理樹と同様に周回を重ねることで基本ステータスが伸びて行くので、最終的にはかなりのものになる。 また、専用武器の猫(2~12匹)が多数集まった場合や[[ドルジ]]はかなり強力。 ただし二匹の時は特殊効果がない上に最大2ヒット、威力は35前後程度なので大して強くない。猫の結束力こそ鈴の強さ。   ちなみに笹桐ゆうやの『リトルバスターズ!』4コマでは幼少期に恭介のおちゃめな演技により目薬とカプセル薬がトラウマになっている。   口癖にして名言は 「こいつ、馬鹿だ」 「音楽性が違う」 「なにーっ!?」 「めっだ」 「もうくちゃくちゃだ」 「おー、まーいーが」 「おー、……おーさだはる」 「耳きーんだ」 「こわっ」 「あたし鈴っちおまえゲロ犬」 「ふかーっ!」 「お茶の間はぼーん!…こっぱみじんだ」   &font(#ff0000){以下、ネタバレ注意。} 直枝理樹と並ぶ、本作の&font(#ff0000){第2の主人公}的な立ち位置のキャラである。 鈴ルートは2周あり、1周目は強制BADエンド。 このエンドも含めて、小毬・葉留佳・クドリャフカ・来ヶ谷・美魚を攻略すると2周目に進める。 2周目ED後の選択肢を正しく選ぶと、タイトル画面の「Start」が「&font(#0000ff){Refrain}」に変わり、新たな物語へと進める。 ただし、Refrainをトゥルーエンドまで進めなければ新たに共通√を始めることができなくなるので注意。 また、鈴とのラブイチャなシーンを見るには、Refrainを2周しなければならない。 長い時間をかけて理樹と鈴の成長物語を追ってきたプレイヤーにとっては感慨深い場面である。 Keyにしては尺が長く、充実した内容となっている。 1周目BADを終えた後で最初からゲームを始めると、イベントにおける鈴と各キャラとの掛け合いが変化する。 それまでは理樹の後ろに隠れ、新メンバーとまともに挨拶もできなかった鈴が、 勇気を振り絞って自己紹介をし、会話に加わっていくようになるのだ。&font(#fb65a7){実に微笑ましい} [[神北小毬]]は初期リトバスメンバー以外での最初にして最大の友人であり、「こまりちゃん」「りんちゃん」と呼び合っている。 特に&font(#ff00ff){お泊り会での二人の入浴シーン}は、CGも相まってニヤニヤできること請け合い。 そのほか、上述の通りミニゲームのステータスも各ヒロインの√をクリアするごとにアップしていくのだが、 これらの要素も「世界の秘密」に関する重要な伏線となっている。 リトルバスターズでの恭介の真の目的は今まで自分たちに依存してきた理樹と鈴を独り立ちさせること。 そのため鈴ルートではレノンを介してミッションを与え続ける。 その最後として鈴一人でクラスメイトが事故にあったという併設校に行かせるが、やがてそれが鈴の心に深い傷を負わせ、 ミッションの是非をめぐってリトルバスターズが対立し、ついには崩壊を招いてしまう。 理樹と鈴は鈴と恭介の祖父の家へと逃亡する。 なぜか家に祖父の姿はなく、二人きりでの共同生活を始めることに。 しかし、理樹は持病のナルコレプシーのために肉体労働はできず、さらには後見人によって理樹の口座は凍結され、生活は苦しくなっていく。 ある日、薪が少なくなり困った二人。鈴が提案したのはなんと&bold(){混浴}。 数少ない鈴ルート後半のニヤニヤポイントである。 そうして生活していた二人だが、最終的に二人は連れ戻されてしまう。 鈴のいないクラスの中で、理樹は修学旅行の話題を耳にする。      &font(#ff0000){以下、Refrainのネタバレあり。} 以下、[[直枝理樹]]・[[たったひとつの魔法の言葉]]の項も参照。 新たな世界で、鈴は暗闇を極度に怖がり、理樹と小さな子ども以外と話すことができなくなっていた。 恭介や真人、謙吾すら怖がるようになった鈴の姿にショックを受けたプレイヤーも多いだろう。 理樹たちの学校に通えず、理樹の送り迎えで小さな子どもたちのいる学校へ行き、1日を過ごす。 (実は学校の子どもたちの名前が、かつての√で鈴になついていた猫たちの名前の略称であるのが切ない) そんななか、ひょんなことから理樹とキャッチボールをした鈴は、それに楽しさを見出す。 一度は真人や謙吾も一緒になってキャッチボールをしたものの、彼らからはその後距離を置かれるようになってしまう。 鈴は理樹から、かつて恭介がしたように、リトルバスターズを再結成しようと提案され、協力していく。 メンバー集めのためにさまざまな作戦を考えていく過程で、鈴の表情は次第に豊かなものになっていった。 楽しい時間が終わってしまうことを恐れ、頑なになっていた謙吾の心を溶かしたのは、 メンバー入りをかけた野球対決での鈴の継投だった。 かつてのメンバー全員を迎え入れた練習のなかで、真人と謙吾は突然消えていく。 状況も把握できないままに、鈴は理樹に連れられて、校門を駆け抜ける。 それは、虚構世界から現実世界への帰還であった。 バス事故の現場に戻った鈴は理樹に手を引かれ、ふたりだけで事故現場から避難する。 理樹に連れられて事故現場から逃げ出した鈴は、気がつくと部室にいた。 そこで見つけたのは、1冊のノート。 「8人の小人と、おとこのことおんなのこのお話」。 ノートから落ちる集合写真。 みんなとの楽しかった記憶を思い出し、校内を駆け回って思いを馳せる。 そして、みんながもういなくなってしまうことも…… 最後にたどりついた屋上で小毬と対面する。 そこは小毬が鈴にだけ自ら教えた、秘密の場所だった。 陽が沈もうとするなかで、小毬からひとつの真実を告げられる。 もう、この場所にみんなはいないこと、小毬とももう会えないこと。 かつてした、小毬の髪飾りについた願い星の話。 2つのうちのひとつは、鈴のための願い星にすると言ってくれたこと。 &font(#ff7800){そんなのいやだ…} &font(#ff7800){いやだ…!!} &font(#ff7800){みんな会えないなんていやだっ!!} &font(#ff7800){恭介がいないのだっていやだっ!! 真人も謙吾もいないのなんていやだっ!!} &font(#ff7800){はるかもみおもクドもくるがやも…っ!!} &font(#ff7800){誰かひとりいなくたっていやだっ!!} &font(#ff7800){みんなといなきゃいやなんだっ…} &font(#ff7800){いやだよぅ…} 虚構世界での小毬との会話を思い出しつつ、最愛の友達に感情をあらわにする鈴の姿は、涙なしには見られない。 そんな鈴に対して、悲しいことがあっても、最後には笑っていてほしいと、泣き笑いで告げる小毬。 &font(#ffb74c){…お願い事、ひとつ} &font(#ffb74c){りんちゃんも、ちゃんと笑っていられますように} 願いを込められた髪飾りを受け取ろうとした瞬間、小毬は消えていった。 謝りたかった言葉とともに、髪飾りは地面に落ちた…… ふたりだけ助かった世界。 ふたりきりの病室で、理樹はこれからも鈴を守っていくという誓いを立て、鈴もそれを受け入れる。 #center(){…いいよな…これで…?} #center(){&font(#0000ff){いい}} #center(){&font(#0000ff){>>よくない}} &font(#ff0000){以下、Episode:鈴以降のネタバレあり。} 暗闇の中から聞こえる恭介の声に、自分も強くなると誓った鈴は、理樹と共に再び虚構世界を作り出す。 そしてまたやってきた学校の部室で、鈴は再びノートをとる。 嫌なことから逃げるために捨てた記憶を探すべく、学校を練り歩くなかで、 鈴は失くしてしまった大切なものの重さを改めて感じる。 そして、自分がやらなければならないことも…… 最後にたどりついた学校の屋上で、鈴は小毬の願いごとを思い出す。 &font(#ff7800){どうすれば、あたしは笑っていられるだろう。} &font(#ff7800){どうすれば、怖いことを思い出しても、笑っていられるだろう。} &font(#ff7800){それは、かんたんだ。} &font(#ff7800){みんな、笑っててくれればいい。} &font(#ff7800){きっと、まだできる。} 小毬の願いがこもった髪飾りを手に、鈴は現実世界に戻り、理樹と力を合わせた救出作業によって、 リトバスメンバーのみならず、クラスメート全員を生存に導いた。 後日、学校へと戻ってきた後、鈴は自分と猫しか知らない通り道を理樹に教えて自室へと呼び出し、愛を確かめ合うのだった。 (エクスタシー版でのとあるエクスタシーなCGの鈴の表情は、物語が始まった時からは想像もできないぐらい色っぽいので、ある意味必見) &font(#ff0000){以下、アニメ版のネタバレあり。} アニメ版では、自ら率先して勇気を出し、リトバスメンバーにかかわろうとする姿が原作以上に執拗に描かれている。 小毬√では、理樹の絵本作成を手伝うべく、不慣れな人たちとの交渉をして紙と絵の具を調達し、理樹に手渡した。 クド√でも、落ち込むクドに対して自分のことのように心を痛める姿が描写されている。 アニオリであるレノンからの人形劇ミッション(人形劇自体は原作にもある)では、他のメンバーや、なによりも小毬の協力のもと、 子どもたちへの人形劇を一人で演じて見せた。 (演目は「がんばるぺんぎんさん」。要するに「仕込み」である) そんななか、鈴は人形劇のために小毬が用意してくれた絵本のなかで「男の子と女の子と、8人の小人の話」の内容を聴く。 悩みの解決した小人たちは、男の子と女の子の前から消えてしまうという、悲しい話。 人形劇を成功に終わらせた鈴は小毬に報告に行くが、部屋に小毬の姿はなかった。 無人の部屋の机に置かれた絵本は「小人が皆消えてしまい、男の子と女の子しかいなくなった世界」の本。 ふと、絵本の内容を思い出して不安を覚える。 「こまりちゃんがいなくなってしまうのではないか」と。 学校内を駆け回った後で屋上に出ると、夕焼けの向こうに小毬の姿があった。 (このときのBGMが『[[たったひとつの魔法の言葉]]』なのがニクい) 大喜びで戦果を報告する鈴と、さらに喜んで鈴に抱きつく小毬。 小毬は夕焼け空に光る一番星に向けて、鈴の人形劇の成功を祈っていたのだ。 そして小毬から、彼女の2つの髪飾り――願い星の話を聞かされる。 しかも2つの願い星のうちのひとつは、鈴の願いにするという。 鈴はその願いを、小毬に託した。 &font(#ffb74c){素敵なお願い……きっと} こうして2人は、友情を確かめ合うようにして手をつないだのだった。 「Refrain」以降では、来ヶ谷といい関係になった理樹に複雑な表情やそぶりを見せるなど、 理樹に気があるような描写が見られるようになった。 話は進んで、理樹と鈴がバス事故の現場に戻った後の話。 原作では2段構えだった屋上のエピソードが1つに統合されている。 #center(){&font(#ffb74c){泣いちゃダメ}} 頭のなかでこだました言葉に顔を上げる鈴。 眼の前の机にあった絵本は「がんばるぺんぎんさん」の話。 #center(){ &font(#ffb74c){だいじょおぶ!} &font(#ffb74c){できそうもないときは前向きマジック} &font(#ffb74c){「ようし!」って言お!} &font(#ffb74c){ポジティブパワーが湧いてくるよ!} } 忘れていた小毬の記憶が、仲間との記憶が鮮明によみがえり、鈴は涙を止められない。 開いた絵本のページから、かつての仲間と撮った集合写真が落ちる。 見たくない現実から目を反らし、忘れてしまっていた自分を自覚し、失くしたものを見つけるために、 鈴は学校中を巡り歩く。 一人一人の仲間たちとの思い出の場所で、ひとつひとつ、仲間とのやり取りを反芻する。 それはいなくなってしまった仲間を思い出すばかりで、ついに鈴は座り込んでしまう。 大切なことを教えてくれたみんなに、ありがとうすら言えなかった後悔が、慟哭となって流れていく。 そんななかで思い出す記憶。 小毬の、願い星の話だった。 2つ目の願い星は、鈴のための願い星にすると言ってくれた。 その約束、願いごとを、まだこまりちゃんから聞いてない――! 弾かれたように駆け出し、屋上へと向かう鈴。そこには、あの日のままの夕焼けのなか、たたずむ小毬の姿があった。 もうすべてを知っている鈴に、小毬は別れを告げる。 &font(#ff7800){そんなのっ……いやだっ! こまりちゃんに、会えないなんて……} 小毬に抱きついて、弱弱しくも、ありったけの想いを打ち明ける鈴を胸に、小毬の瞳から一筋の涙がこぼれた。 しかし、笑顔だけは忘れず、最後の願いごとを告げ、小毬は鈴の前から姿を消した。 願い星の髪飾りが地面に落ち、乾いた音を立てる。 泣いてはいけない。 どうしたら小毬の願いをかなえられるのか。みんな笑っていられるのか。 みんなが笑ってくれたら、鈴も笑っていられる。 理樹の言葉を反芻し、ついに鈴は立ち上がる。 &font(#ff7800){そうだ、まだ終わりじゃない。} &font(#ff7800){終わりにしちゃ、いけないんだ!} &font(#ff7800){みんなを助けるんだ!} 困難にぶち当たったとき、何といえばいいか。 小毬に教えてもらった魔法の言葉を、鈴は力強く唱え、現実世界に向かう。 #center(){&font(#ff7800){&bold(){ようし!}}} この鈴と小毬の関係の描写は、1期とRefrainとの対比が素晴らしく、原作のさまざまな要素を活かしきった名場面といえる。 原作の名要素を大切なところまで寝かせておき、いざというところで一気に爆発させるアニメ版独自の再構成の積み重ねこそが、 リトバスアニメの真骨頂である。 ぶっちゃけ、すべてを挙げればきりがないレベルなので、各自もう一度じっくりとアニメ版を鑑賞してみるといいだろう。 なんだ、追記・編集したくないのか?あるいは具合でも悪いのか? #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,17) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/05/26(火) 19:05:22 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff7800){お茶の間はぼーん、こっぱみじんだ}} &font(#ff7800){Natsume Rin} [[リトルバスターズ!]]のヒロインの一人。 CV:無印・PS2・PSP・PSV/エクスタシー/アニメ・PE・PS3 田宮トモエ/[[民安ともえ]]/[[たみやすともえ>民安ともえ]] 身長:153cm 体重:43Kg 3サイズ:77/54/80 誕生日:9月2日 髪型:[[ポニーテール]] テーマ曲:RING RING RING! 初期称号:なかなか人に懐かない気高き仔猫 初期「リトルバスターズ」唯一の女性キャラであり、[[棗恭介]]の妹。 そこそこ外見が良いので、男性には結構人気があるが、人見知りが激しく口下手な事から、女性にはあまり人気が無い。 そのため、開始直後は彼女が喋れる相手は初期「リトルバスターズ」以外いなかった。 また、野郎共といたため、かなり口調がぶっきらぼう。   基本的に[[直枝理樹]]にくっついて行動し、[[井ノ原真人]]のボケには容赦なくハイキックやローキックを繰り出す。 [[笹瀬川佐々美]]から一方的に[[ライバル]]視されており、しばしばバトルになる。 よく彼女がツッコミキャラだと誤解されがちだが、実際は違う(恭介曰く)。 真人限定のツッコミ……というよりただの暴力だったり、途中でツッコミそのものを投げ出したり、実はボケだったりする。 大の猫好きだが、本人は否定している。 また、彼女自身も猫の様な性格をしている。 見た目は美少女だが、本人はオシャレに一切興味が無く、下着や私服がかなり子供っぽいと精神年齢が低い。 [[能美クドリャフカ]]とは別のベクトルで子供っぽい。 また携帯もあまり使いこなせておらず、アドレスの登録を恭介にしてもらうレベル。 以前真人の番号を消したりしたことからパスワードも恭介が決めており、鈴本人はそのパスワードを知らない。 ちなみに真人の番号を消したのは「&font(#ff7800){なんかムカつく羅列があったから}」らしい。   野球ではピッチャーをつとめる。 練習開始当初こそ「&font(#ff7800){神なるノーコン}」にふさわしいコントロールしかないがいざストライクゾーンに入るようになると、 ・僅か2週間で(猫の魂の力で)目に見えるほど曲がる変化球を複数習得する ・真・ライジングニャットボールの最高球速が150km/hを越える ・最高球速と最低球速の落差が60km/h以上 とプロ顔負けの才能を見せる。このまま本格的に練習を続ければ、きっと歴史に名を残す偉大な投手になったことだろう。 バトルランキングでは初期能力こそ低めだが、理樹と同様に周回を重ねることで基本ステータスが伸びて行くので、最終的にはかなりのものになる。 また、専用武器の猫(2~12匹)が多数集まった場合や[[ドルジ]]はかなり強力。 ただし二匹の時は特殊効果がない上に最大2ヒット、威力は35前後程度なので大して強くない。猫の結束力こそ鈴の強さ。   ちなみに笹桐ゆうやの『リトルバスターズ!』4コマでは幼少期に恭介のおちゃめな演技により目薬とカプセル薬が[[トラウマ]]になっている。   口癖にして名言は 「こいつ、馬鹿だ」 「音楽性が違う」 「なにーっ!?」 「めっだ」 「もうくちゃくちゃだ」 「おー、まーいーが」 「おー、……おーさだはる」 「耳きーんだ」 「こわっ」 「あたし鈴っちおまえゲロ犬」 「ふかーっ!」 「お茶の間はぼーん!…こっぱみじんだ」   &font(#ff0000){以下、ネタバレ注意。} 直枝理樹と並ぶ、本作の&font(#ff0000){第2の主人公}的な立ち位置のキャラである。 鈴ルートは2周あり、1周目は強制BADエンド。 このエンドも含めて、小毬・葉留佳・クドリャフカ・来ヶ谷・美魚を攻略すると2周目に進める。 2周目ED後の選択肢を正しく選ぶと、タイトル画面の「Start」が「&font(#0000ff){Refrain}」に変わり、新たな物語へと進める。 ただし、Refrainを[[トゥルーエンド]]まで進めなければ新たに共通√を始めることができなくなるので注意。 また、鈴とのラブイチャなシーンを見るには、Refrainを2周しなければならない。 長い時間をかけて理樹と鈴の成長物語を追ってきたプレイヤーにとっては感慨深い場面である。 Keyにしては尺が長く、充実した内容となっている。 1周目BADを終えた後で最初から[[ゲーム]]を始めると、イベントにおける鈴と各キャラとの掛け合いが変化する。 それまでは理樹の後ろに隠れ、新メンバーとまともに挨拶もできなかった鈴が、 勇気を振り絞って自己紹介をし、会話に加わっていくようになるのだ。&font(#fb65a7){実に微笑ましい} [[神北小毬]]は初期リトバスメンバー以外での最初にして最大の友人であり、「こまりちゃん」「りんちゃん」と呼び合っている。 特に&font(#ff00ff){お泊り会での二人の入浴シーン}は、CGも相まってニヤニヤできること請け合い。 そのほか、上述の通りミニゲームのステータスも各ヒロインの√をクリアするごとにアップしていくのだが、 これらの要素も「世界の秘密」に関する重要な伏線となっている。 リトルバスターズでの恭介の真の目的は今まで自分たちに依存してきた理樹と鈴を独り立ちさせること。 そのため鈴ルートではレノンを介してミッションを与え続ける。 その最後として鈴一人でクラスメイトが事故にあったという併設校に行かせるが、やがてそれが鈴の心に深い傷を負わせ、 ミッションの是非をめぐってリトルバスターズが対立し、ついには崩壊を招いてしまう。 理樹と鈴は鈴と恭介の祖父の家へと逃亡する。 なぜか家に祖父の姿はなく、二人きりでの共同生活を始めることに。 しかし、理樹は持病のナルコレプシーのために肉体労働はできず、さらには後見人によって理樹の口座は凍結され、生活は苦しくなっていく。 ある日、薪が少なくなり困った二人。鈴が提案したのはなんと&bold(){混浴}。 数少ない鈴ルート後半のニヤニヤポイントである。 そうして生活していた二人だが、最終的に二人は連れ戻されてしまう。 鈴のいないクラスの中で、理樹は[[修学旅行]]の話題を耳にする。      &font(#ff0000){以下、Refrainのネタバレあり。} 以下、[[直枝理樹]]・[[たったひとつの魔法の言葉]]の項も参照。 新たな世界で、鈴は暗闇を極度に怖がり、理樹と小さな子ども以外と話すことができなくなっていた。 恭介や真人、謙吾すら怖がるようになった鈴の姿にショックを受けたプレイヤーも多いだろう。 理樹たちの学校に通えず、理樹の送り迎えで小さな子どもたちのいる学校へ行き、1日を過ごす。 (実は学校の子どもたちの名前が、かつての√で鈴になついていた猫たちの名前の略称であるのが切ない) そんななか、ひょんなことから理樹とキャッチボールをした鈴は、それに楽しさを見出す。 一度は真人や謙吾も一緒になってキャッチボールをしたものの、彼らからはその後距離を置かれるようになってしまう。 鈴は理樹から、かつて恭介がしたように、リトルバスターズを再結成しようと提案され、協力していく。 メンバー集めのためにさまざまな作戦を考えていく過程で、鈴の表情は次第に豊かなものになっていった。 楽しい時間が終わってしまうことを恐れ、頑なになっていた謙吾の心を溶かしたのは、 メンバー入りをかけた野球対決での鈴の継投だった。 かつてのメンバー全員を迎え入れた練習のなかで、真人と謙吾は突然消えていく。 状況も把握できないままに、鈴は理樹に連れられて、校門を駆け抜ける。 それは、虚構世界から現実世界への帰還であった。 バス事故の現場に戻った鈴は理樹に手を引かれ、ふたりだけで事故現場から避難する。 理樹に連れられて事故現場から逃げ出した鈴は、気がつくと部室にいた。 そこで見つけたのは、1冊のノート。 「8人の小人と、おとこのことおんなのこのお話」。 ノートから落ちる集合写真。 みんなとの楽しかった記憶を思い出し、校内を駆け回って思いを馳せる。 そして、みんながもういなくなってしまうことも…… 最後にたどりついた屋上で小毬と対面する。 そこは小毬が鈴にだけ自ら教えた、秘密の場所だった。 陽が沈もうとするなかで、小毬からひとつの真実を告げられる。 もう、この場所にみんなはいないこと、小毬とももう会えないこと。 かつてした、小毬の髪飾りについた願い星の話。 2つのうちのひとつは、鈴のための願い星にすると言ってくれたこと。 &font(#ff7800){そんなのいやだ…} &font(#ff7800){いやだ…!!} &font(#ff7800){みんな会えないなんていやだっ!!} &font(#ff7800){恭介がいないのだっていやだっ!! 真人も謙吾もいないのなんていやだっ!!} &font(#ff7800){はるかもみおもクドもくるがやも…っ!!} &font(#ff7800){誰かひとりいなくたっていやだっ!!} &font(#ff7800){みんなといなきゃいやなんだっ…} &font(#ff7800){いやだよぅ…} 虚構世界での小毬との会話を思い出しつつ、最愛の友達に感情をあらわにする鈴の姿は、涙なしには見られない。 そんな鈴に対して、悲しいことがあっても、最後には笑っていてほしいと、泣き笑いで告げる小毬。 &font(#ffb74c){…お願い事、ひとつ} &font(#ffb74c){りんちゃんも、ちゃんと笑っていられますように} 願いを込められた髪飾りを受け取ろうとした瞬間、小毬は消えていった。 謝りたかった言葉とともに、髪飾りは地面に落ちた…… ふたりだけ助かった世界。 ふたりきりの病室で、理樹はこれからも鈴を守っていくという誓いを立て、鈴もそれを受け入れる。 #center(){…いいよな…これで…?} #center(){&font(#0000ff){いい}} #center(){&font(#0000ff){>>よくない}} &font(#ff0000){以下、Episode:鈴以降のネタバレあり。} 暗闇の中から聞こえる恭介の声に、自分も強くなると誓った鈴は、理樹と共に再び虚構世界を作り出す。 そしてまたやってきた学校の部室で、鈴は再びノートをとる。 嫌なことから[[逃げる]]ために捨てた記憶を探すべく、学校を練り歩くなかで、 鈴は失くしてしまった大切なものの重さを改めて感じる。 そして、自分がやらなければならないことも…… 最後にたどりついた学校の屋上で、鈴は小毬の願いごとを思い出す。 &font(#ff7800){どうすれば、あたしは笑っていられるだろう。} &font(#ff7800){どうすれば、怖いことを思い出しても、笑っていられるだろう。} &font(#ff7800){それは、かんたんだ。} &font(#ff7800){みんな、笑っててくれればいい。} &font(#ff7800){きっと、まだできる。} 小毬の願いがこもった髪飾りを手に、鈴は現実世界に戻り、理樹と力を合わせた救出作業によって、 リトバスメンバーのみならず、クラスメート全員を生存に導いた。 後日、学校へと戻ってきた後、鈴は自分と猫しか知らない通り道を理樹に教えて自室へと呼び出し、愛を確かめ合うのだった。 (エクスタシー版でのとあるエクスタシーなCGの鈴の表情は、物語が始まった時からは想像もできないぐらい色っぽいので、ある意味必見) &font(#ff0000){以下、アニメ版のネタバレあり。} アニメ版では、自ら率先して勇気を出し、リトバスメンバーにかかわろうとする姿が原作以上に執拗に描かれている。 小毬√では、理樹の絵本作成を手伝うべく、不慣れな人たちとの交渉をして紙と絵の具を調達し、理樹に手渡した。 クド√でも、落ち込むクドに対して自分のことのように心を痛める姿が描写されている。 アニオリであるレノンからの人形劇ミッション(人形劇自体は原作にもある)では、他のメンバーや、なによりも小毬の協力のもと、 子どもたちへの人形劇を一人で演じて見せた。 (演目は「がんばるぺんぎんさん」。要するに「仕込み」である) そんななか、鈴は人形劇のために小毬が用意してくれた絵本のなかで「男の子と女の子と、8人の小人の話」の内容を聴く。 悩みの解決した小人たちは、男の子と女の子の前から消えてしまうという、悲しい話。 人形劇を成功に終わらせた鈴は小毬に報告に行くが、部屋に小毬の姿はなかった。 無人の部屋の机に置かれた絵本は「小人が皆消えてしまい、男の子と女の子しかいなくなった世界」の本。 ふと、絵本の内容を思い出して不安を覚える。 「こまりちゃんがいなくなってしまうのではないか」と。 学校内を駆け回った後で屋上に出ると、夕焼けの向こうに小毬の姿があった。 (このときの[[BGM]]が『[[たったひとつの魔法の言葉]]』なのがニクい) 大喜びで戦果を報告する鈴と、さらに喜んで鈴に抱きつく小毬。 小毬は夕焼け空に光る一番星に向けて、鈴の人形劇の成功を祈っていたのだ。 そして小毬から、彼女の2つの髪飾り――願い星の話を聞かされる。 しかも2つの願い星のうちのひとつは、鈴の願いにするという。 鈴はその願いを、小毬に託した。 &font(#ffb74c){素敵なお願い……きっと} こうして2人は、友情を確かめ合うようにして手をつないだのだった。 「Refrain」以降では、来ヶ谷といい関係になった理樹に複雑な表情やそぶりを見せるなど、 理樹に気があるような描写が見られるようになった。 話は進んで、理樹と鈴がバス事故の現場に戻った後の話。 原作では2段構えだった屋上のエピソードが1つに統合されている。 #center(){&font(#ffb74c){泣いちゃダメ}} 頭のなかでこだました言葉に顔を上げる鈴。 眼の前の机にあった絵本は「がんばるぺんぎんさん」の話。 #center(){ &font(#ffb74c){だいじょおぶ!} &font(#ffb74c){できそうもないときは前向きマジック} &font(#ffb74c){「ようし!」って言お!} &font(#ffb74c){ポジティブパワーが湧いてくるよ!} } 忘れていた小毬の記憶が、仲間との記憶が鮮明によみがえり、鈴は涙を止められない。 開いた絵本のページから、かつての仲間と撮った集合写真が落ちる。 見たくない現実から目を反らし、忘れてしまっていた自分を自覚し、失くしたものを見つけるために、 鈴は学校中を巡り歩く。 一人一人の仲間たちとの思い出の場所で、ひとつひとつ、仲間とのやり取りを反芻する。 それはいなくなってしまった仲間を思い出すばかりで、ついに鈴は座り込んでしまう。 大切なことを教えてくれたみんなに、ありがとうすら言えなかった後悔が、慟哭となって流れていく。 そんななかで思い出す記憶。 小毬の、願い星の話だった。 2つ目の願い星は、鈴のための願い星にすると言ってくれた。 その約束、願いごとを、まだこまりちゃんから聞いてない――! 弾かれたように駆け出し、屋上へと向かう鈴。そこには、あの日のままの夕焼けのなか、たたずむ小毬の姿があった。 もうすべてを知っている鈴に、小毬は別れを告げる。 &font(#ff7800){そんなのっ……いやだっ! こまりちゃんに、会えないなんて……} 小毬に抱きついて、弱弱しくも、ありったけの想いを打ち明ける鈴を胸に、小毬の瞳から一筋の涙がこぼれた。 しかし、笑顔だけは忘れず、最後の願いごとを告げ、小毬は鈴の前から姿を消した。 願い星の髪飾りが地面に落ち、乾いた音を立てる。 泣いてはいけない。 どうしたら小毬の願いをかなえられるのか。みんな笑っていられるのか。 みんなが笑ってくれたら、鈴も笑っていられる。 理樹の言葉を反芻し、ついに鈴は立ち上がる。 &font(#ff7800){そうだ、まだ終わりじゃない。} &font(#ff7800){終わりにしちゃ、いけないんだ!} &font(#ff7800){みんなを助けるんだ!} 困難にぶち当たったとき、何といえばいいか。 小毬に教えてもらった魔法の言葉を、鈴は力強く唱え、現実世界に向かう。 #center(){&font(#ff7800){&bold(){ようし!}}} この鈴と小毬の関係の描写は、1期とRefrainとの対比が素晴らしく、原作のさまざまな要素を活かしきった名場面といえる。 原作の名要素を大切なところまで寝かせておき、いざというところで一気に爆発させるアニメ版独自の再構成の積み重ねこそが、 リトバスアニメの真骨頂である。 ぶっちゃけ、すべてを挙げればきりがないレベルなので、各自もう一度じっくりとアニメ版を鑑賞してみるといいだろう。 なんだ、追記・編集したくないのか?あるいは具合でも悪いのか? #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,17) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #areaedit(end) }

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