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SCP-CN-1463 - (2025/07/05 (土) 07:27:09) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2020/12/14 Mon 19:46:19
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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SCP-CN-1463はシェアード・ワールド『[[SCP Foundation]]』に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。
[[収容クラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid、
[[撹乱クラス>アノマリー分類システム(SCP Foundation)]]は3/Keneq、
リスククラスは2/Caution。
一応は収容はできるもので、注意して扱えばトラブルにはならないが、広範に拡散してしまってるタイプということである。
#openclose(show=▷ 目次){
#contents()
}
*特別収容プロトコル
既知の全216体のSCP-CN-1463-1はサイト-CN-33の標準人型生物収容ユニットに収容されており、
機動部隊辰巳-33(“&ruby(Hard Work Pays Off){天道酬勤}”)はSCP-CN-1463-1と密接に接触した人間に記憶処理を行う。
この機動部隊辰巳-33は女性隊員のみで構成されている。また彼女たちは外部にいるかもしれないSCP-CN-1463-1の捜索も行う。
SCP-CN-1463-1の研究を許されているのもまた女性研究員のみである。
またSCP-CN-1463-2に関しては実験を禁止されており、サイト-CN-33の60号標準異常物品収容ユニットに保存され、
完全武装したエージェントが4時間交代で、クリアランスを持たないのに入ろうとする職員を終了させる。
そして、この件に関わると目されている[[GoI>要注意団体(SCP Foundation)]]、[[日本生類創研>日本生類創研(SCP Foundation)]]と[[PAMWAC>アニメキャラクターと結婚するための研究計画局(SCP Foundation)]]の2団体に対する調査が進行中である。
……え?JOICLE絡みの時点でどうせまともじゃないって?そうだね。
*概要
SCP-CN-1463-1は人間によく似た人形実体群である。
外観は10歳から18歳程度のヒト女性に類似しているが、頭部にはイエネコのものに酷似した耳があり、
目もイエネコのそれの特徴を持つ。またイエネコのしっぽに類似した尾が尾椎部に生えている。
このしっぽはその個体の身長に比例した長さを有する。そしてこのSCP-CN-1463-1個体群の発育は18歳の時点で止まる。
まあどういうことかって言うと、SCP-CN-1463-1個体群は&font(b){猫の特徴を有したロリ}である。
#center(){&font(b,30px){SCP-CN-1463 - &ruby(ニャン娘育成計画){Project Nekopara}}}
いろいろと倫理的にやばいことはわかるだろう。
そもそも明らかに愛玩目的で人間と猫を合体させちゃってるし、都合よく18歳で発育が止まるし……。
このSCP-CN-1463-1個体群は……いやもうニャンニャンでいいや、
ニャンニャンは同じニャンニャン個体群同士では未知の思念波……要はテレパシーで交信することができるらしく、
それはニャンニャン個体群が離れていても問題ない。
そしてそうでない普通の人間に対しては中国語と[[日本語]]で会話ができる。
知能も人間と同等であり、財団職員の関知しないところで相互に意思伝達することが可能であるという危険性にも関わらず、
ニャンニャン個体群は収容時点で財団に従順であり、収容を突破しようとする試みが起きたことはない。
さて、SCP-CN-1463-1というからには、SCP-CN-1463-2があるわけで、こちらは小さい小さいカプセルである。
発見当初は17個あり、財団が2個開封している。
このカプセルを開くと、カプセルに明らかに入り切らないはずの10歳程度の人間女性と同等のサイズ及び発育をした
ニャンニャン個体が出現し、1-2時間後に目を覚ます。もう完全に事案である。
さて、再びニャンニャン個体群に話を戻そう。このニャンニャン個体群の異常性は、
人間男性がニャンニャン個体と過ごした時間が24時間を超えると発現し、
この男はニャンニャン個体に極度の愛情と保護欲求を抱く。
それはもう、本来のパートナーや直系親族、つまり親兄弟や子供すら超えた愛情を彼女たちに注ぐようになる。
この精神影響は記憶処理ではどうにもできないが、引き離すことで影響が徐々に失われるようになる。
さて、財団は2019/08/12、JOICLEとPAMWACが共同で発表した広告を発見した。
>ACGファン各位:
>
>諸君に福音来る
>
>平成時代以来、日本のACG産業は急速に発展して日本文化の代名詞の一つとなり、その中でも特に際立ったものは[[擬人化]]でした。それはACGファンたちの想像力と創造力を掻き立て、その中でも最も人気があったのは動物[[擬人化]]、通称ケモ娘(むす)でした。そしてこのケモ娘の中でもニャン娘(むす)に勝るものはありません。アニメを観ている時、あなた達はケモ娘をパートナーにしたいと思いませんでしたか?朗報です!我々はPAWMACと共同の新プロジェクト——“ニャン娘育成計画”の開始を決定しました!東京時間の2019年8月17日正午より、10歳から18歳のあらゆるニャン娘の配信を正式に開始します。喜びは間もなく実現します。今すぐお問い合わせください!
>
>我々の公式サイトへのリンクはこちら、クリックして“ニャン娘育成計画”の詳細な情報を確認し、支払いへ進んであなたのニャン娘のパートナーを予約しましょう。更なる喜びが、あなたに発見されるのを待っています!
>
>日本生類創研、2019年8月10日
さて、皆々様は流石にJOICLEの説明はご不要かと思う。
知らない人はとりあえず「倫理も責任感もなく生物系アノマリーを生み出し続けるやべーやつら」とおぼえておけばいい。
問題はPAMWACのほうだが、こいつらもまたSCP-JPにおけるGoI((登録要件を満たさないため現状はMinor-GoIだが))のひとつである。
正式名称は『アニメキャラクターと結婚するための研究計画局(Research Projects Agency for the Marriage With Anime Characters)』。
簡単に言えば二次元の嫁と結婚するための努力をしている団体である。
つまり、「倫理観のやべーやつら」と「ヲタクのやべーやつら」のコラボ企画なのである。
まあ実際、アニマル娘と言った場合、その中における猫の需要は著しく大きいとは思う。
犬娘とか兎娘とか、はたまた麒麟娘とかではなく、猫娘が一番最初に出てくるのはわかる。
悔しいがマーケティングは成功していると言えよう。その前に倫理観を持ってほしかったが。
この広告は現在財団によって消去されているが、その前に多くのカプセルが売れてしまったらしく、
すでに多くのニャンニャン個体群が誕生していた。
ちなみにルックスについては報告書の説明の項には述べられてこそいないが、
補遺における機動部隊隊長いわく、
>&font(b){辰巳-33-1-Cap:} 私もニッソには本当に感心するわ。この猫娘達は誰もがバービー人形のように美しくて、彼女たちの前では、力仕事ばっかりやってる私達なんてブサイクでしかない。
と、女性の目から見ても可愛らしいようだ。
*収容活動
さて、そんな猫娘たちだが、収容すること自体は当初はそこまで苦労していなかった。
そもそもこんなのを購入するのはヲタクである。
財団世界には魔術師だって異世界人だって[[宇宙人]]だってよくわからない謎のモンスターだって存在し、
それらに対抗するために機動部隊は軍隊と同等以上の武装及び鍛錬を熟しているのだ。
今回の機動部隊辰巳-33は女性たちだが、ひとりひとりが吉田沙保里レベルくらいには鍛え上げていると思っていい。
かわいい猫のロリにはぁはぁしてるだけのヲタク男子が吉田沙保里に勝てる道理があるはずもない。
というか、[[GAW>ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード(SCP Foundation)]]みたいに元からアノマリーを扱っているヲタクばかりでなく、そもそも財団という概念を知らないヲタクもいる。
>&font(b){辰巳-33-1-Cap:} その必要はないわ、博士。そこまで難しかったというわけでもないの。言わせてもらえば、私達は第一フェーズの任務では自慢できることはしてないのよ。私達の任務はただ、あのオタクにこう言っただけよ。“あれは貴方達のガールフレンドですね?私達は警察です。彼女たちを検査に連れて行きます。すぐに終わりますので。”その数時間後に、彼らに記憶処理をしに戻るのよ。
一部のキモヲタは抵抗したようだが、そもそも交戦することすらなく、
>&font(b){辰巳-33-1-Cap:} あの猫娘達はとっても大人しいわよ、彼女達が反抗するなんて見たことが無い。反抗と言えば、あのキモオタどものごく一部だけが反抗したわ。そういえば、面白い話があったわね。25日の午後に私達が猫娘の&ruby(ロリ){萝莉}を収容した時、あのオタク——ハゲのプログラマー——はその場で「お前ら僕の娘をどこへ連れていくんだ!」みたいなことを絶叫して、私達に襲いかかろうとしたの。キャリーが記憶処理薬剤を直接顔面に噴霧したら、あいつはすぐに静かになったわ。
まあこうなるよね。
苦労がまったくないわけではないが、その主要因は「日本全国と長江下流に広く広まっているため」。
買ったヲタクが日中両国のありとあらゆるところに住んでいただけである。
しかし収容第2フェーズのターゲットとなったヲタク、曹彬(ツァオ・ビン)は違った。
この曹彬27歳は上海市民で、情報獲得の分野では非凡な才を持つ。
博士は機動部隊の隊長に言う。「あなたたちの活動はやつに筒抜けだ」と。
彼は祟明島の農場一帯に112人の車に乗った同志たちを集め、上海市からの逃走を図ったのである。
財団はこれを把握したものの、同時に起きた別のアノマリーの収容違反に対応するのに人員を割いていてそれどころではなかった。
曹彬27歳は特殊部隊上がりの筋肉モリモリマッチョマンの変態、馮子健(フェン・ズージェン)と
親が高級軍人のボンボン、張楽易(ジャン・ルーイー)を同志に加え、団結していた。
博士は「これは異常影響に過ぎないはずだ」としながらも、これまでの個々のヲタクとは違い、数が多いのは厄介であった。
強いのが加わったから?パトロンを得たから?違う。
そもそも相手はゴジラでもゼットンでもエボルトでもない、&ruby(ふつうのにんげん){非異常性の変態}である。
悪人でもないし、改造人間でも異世界人でもGoI構成員でもない、ただキモいだけの一般市民だ。
殺したり重傷を負わせたりすることはできない。そんなことをすればたちまちヴェールが剥がれる。
機動部隊は彼らを追いかけたが途中幾度か交戦した。
彼らはニャンニャンたちを守るのに必死であり、
機動部隊は彼らが身分を詐称して手に入れた銃や薬莢、軍隊上がりの変態、手製爆弾などに苦しめられるも、
それでもなんとか変態サイドに(約1名の尊厳を除き)被害を出さずに事を治めていった。
しかし曹彬27歳は財団の動きを終始把握して毎度毎度逃げおおせており、こいつが非常に厄介だった。
そんな曹彬27歳も、最終的には寝ているところを財団に捕まり、記憶処理を受けてお家に返された。
なぜこうなったのか?それは簡単である。曹彬27歳の連れていたニャンニャンが彼を財団に引き渡したのである。
*好きだからこそ、これ以上自分のために傷付くのを見たくない
当該ニャンニャン個体はなぜ曹彬27歳を裏切ったのか。
そもそもニャンニャン個体群はその時点でのマスターに対しては従順である。
しかし収容以前から当該ニャンニャン個体は曹彬27歳と口喧嘩をし、本来一緒に添い寝するはずのニャンニャン個体なのに
曹彬27歳の連れていた当該ニャンニャン個体は別々に寝ていた。
しかし当該ニャンニャン個体は曹彬27歳が嫌いになったわけではない。
曹彬27歳たちが財団の機動部隊から逃げ続け、ストレスフルになってボロボロになるのを見ていられなかっただけである。
彼女たちはマスターに出会って、彼らから全身全霊の愛情を受け続けた。それは恋人か父娘の関係である。
しかしニャンニャン個体群のひとりは財団と交戦する間に財団からの言葉を聞き、それを当該ニャンニャン個体に伝えた。
いわく、自分たちには精神影響能力があると。それで、彼らの愛情は自分たちがそうさせていると気付いてしまう。
マスターたちを魅了し、家族を捨てさせた。本当の意味で愛し合うならそれもまた美談だが、そうじゃない。
[[くとぅるふくん>SCP-2662]]と同じ、自分たちの異常性なのだ。それに、彼女は耐えられなかった。
そして、彼女は自分たちを生み出した神さま……すなわちJOICLEについて話し始めた。
JOICLEは彼女たちに世界の基本知識、コミュニケーション能力、そして『お前たちは人間を喜ばせるために生まれた。君たちの全てを尽くして人間を喜ばせなさい。』という言葉を与えた。
>&font(b){SCP-CN-1463-1-101:} ああ、神さま。神さまは私たちで本当にいっぱい稼いだのですね。まったくあの人たちは。でも私たちもマスターたちも、何を得られたというのですか?ともかく、私たちには罪悪感しかありません。
しかし当該ニャンニャン個体をはじめニャンニャン個体群のほうは、本当に彼らマスターたちを愛していた。
だから財団が平和的にマスターたちを元の家族に帰したことを喜んでいた。
彼女たちは『お前たちは人間を喜ばせるために生まれた。君たちの全てを尽くして人間を喜ばせなさい。』という神託をやり通したと博士は評価したが、
>&font(b){SCP-CN-1463-1-101:} 博士、私たちはそれをしていません。私たちはそれをできませんでした。あの神託の言葉をやり通さなければならないなら、私たちは始めから存在しない方が良かったんです。
博士はJOICLEに対してこうメモを残している。
>&font(b){ユアン博士のメモ:} ニッソはSCP-CN-1463というオブジェクトについて、全くの見当違いを犯していた。人間を喜ばせることは、こんなものを生み出す理由には永遠にならない。彼女たちは二次元の姿と猫娘のイメージをとっていたものの、結局は人間に元からある感情を忘れさせただけに過ぎなかった。果たしてそれは祝福なのだろうか、それとも災いなのだろうか?
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#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-CN-1463 - Project Nekopara
by BruceWu0463
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-1463
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-1463
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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}
#include(テンプレ3)
#center(){&font(b,red){『お前たちは人間を喜ばせるために生まれた。君たちの全てを尽くして人間を喜ばせなさい。』}}
#center(){&font(b,blue){あの神託の言葉をやり通さなければならないなら、私たちは始めから存在しない方が良かったんです。}}
#center(){豈曰無衣 與子同袍}
ニャンニャン個体群の収容以後、財団の周りでは不思議なことばかり起きた。
#openclose(show=Dクラスがランチに行く道すがら1匹のニャンニャン個体と口論になり、そのあと停電が起きた。){
>私たちの能力が強くなっているのを感じる。今ではもう、命の無い物体をコントロールできるように感じるの。命の無い物体は、容易に操作できるから。
>
>それってつまり、私たちは能力を完全に掌握できるということなの?
>
>試してみましょう、ケイト。ここの電力系統を壊してしまうのよ。
>ケイト、システムがどこにあるか判るかしら。
>
>それって大丈夫なの?ミア。彼らに迷惑をかけるべきではないわ。
>
>あなた、ちょうどDクラスと口げんかをしていなかった?その人に責任を押し付けちゃいましょう。彼があなたを怒らせたから事故が起こったんだと。
>怖がらないで、私たちは自分たちの能力をはっきりと理解しなければならないの。これはほんの小さな実験で、僅かな対価を支払う価値があるの。
>私たちがこれから余計な迷惑をかけずに済むための準備なのよ。
>
>それは…&bold(){あのこと}を言っているの?ずっと言い出せなかった&bold(){あのこと}よね。良いわ、試してみる。
}
#openclose(show=あるニャンニャン個体の心理テスト中に博士は卒倒した。){
>これは……どうして彼女は気絶したの?私は何もしていないわ!
>
>自分の能力をコントロールできるんじゃなかったの?
>
>何でもないわ、ヘレナ、何でもない。これはただの事故なのよ……
}
#openclose(show=カプセルを守っているエージェント2名が、持っている銃で自殺した。){
>嫌な予感がするわ。
>
>うん。何かよくないことが起こりそう。
>
>私たちの能力が、だんだん不安定になってきているように感じる。私たちは本当に能力をコントロールできるの?
>
>ちょっと、バカなことを言わないで。疑っちゃだめよみんな。私たちの持つ能力よ、コントロールできるに決まってるわ。
>前に何回か練習したじゃないの、忘れたの?上手くいかなければ、もう一度やればいいじゃない。
}
ある研究助手がひとりのニャンニャン個体を連れて逃走を図り、終了された。
#openclose(show=そのニャンニャン個体は精神操作をしていないと否定した。){
>あなたはコントロールを解除しようとはしなかったの?
>
>まだ解らないの?何回も試したわ、でもダメだったの!
>
>どうしよう、とても怖いわ……
>
>怖がらないで、もう一度練習しよう。きっと成功するわ……
>
>これまでの練習は全部失敗したわ、もうやめよう。現実と向き合おう、私たちは自分たちの今後のことを考えなきゃならないわ。
>私たちは自分の能力をコントロールできなくて、それは段々と強くなっている……確かにそう感じるわ。それを表に出すべきじゃない。
}
以前収容違反したことないあるアノマリーが収容違反を起こし複数の財団職員が死傷した。
#openclose(show=ここにきてようやく、ニャンニャンたちの一人がこのインシデントに意図せず関与してしまったと証言するようになった。しかし、それを裏付ける証拠がない。){
>もう彼らは私たちを信用しないでしょうね。むしろ今まで私たちを信用しすぎていたのかも。皮肉な話ね。
>
>……私たちがニャン娘だから…ね。
}
そしてこの2週間後、[データ削除済み]。現在のサイト-CN-33は使い物にならなくなった。
ニャンニャンたちは収容サイトの再割り当ての間、サイトーCN-82-αへ一時的に移ることになる。
#openclose(show=カプセルはすべて焼却された。現在は崇明島の某所にサイト-CN-33が再建されている。){
>まだ何か言いたいことがあるの?イリア?
>
>……もう終わりにしよう。あんなことはもう二度と起こって欲しくない。…そういえば、こんなドキドキするようなこと、人間社会の中にいた時以来じゃないかな?私たちを追い詰めたあのチームは、たったの5人しかいなかった……あれ、どうしてこんなことを急に思い出すんだろう?
>
>なんだっていいわ、どうせ私たちはもうすぐ最期を迎えなければいけない。あまりいいものじゃなかったけれど、私たちの一生を振り返るくらいしてもいいはずよ。
>
>ありがとう……。ねえ、ミア。マスターと一緒にいた日のことをまだ覚えている?
>
>あの頃はとても良かった。マスターと一緒に映画を見て、一緒に街を散歩して、一緒にアイスクリームを食べて、マスターのバカバカしいジョークで息ができなくなるほど笑って……
>あの日のことをまだ覚えているわ。とてもいい天気で、暑かったけど、マスターは身体を太陽に晒して、涼しい日陰を私に作ってくれた……
>ここに来てから一番好きなのは、エリザベスとお喋りしてた女の博士ね。あの人はとても優しくて、私たちがここで働けるかもと話してくれた……
>眼鏡をかけた冷たい男の人よりもずっと良いけど、残念ながらあの人は滅多に来てくれない。
>
>良い夢ばかり見ていたんだわ。この世界があなたが言うように美しかったのなら、私たちはこんなことになっていなかった。
>気持ちの整理をつけましょう、もう後ろ髪をひかれちゃダメ。
>私たちがマスターたちに恩返しできるのは、もう二度とみんなを傷つけないため、できるだけ早く天国に行くことだけなの。
>
>ああ……ヘレナ、あなたは興をそぐ以外に何をするの、せめて私たちは楽しくやりましょうよ……
}
そしてニャンニャン達をサイト-CN-82-βの公現実歪曲ヒト型生物収容ユニットへ移転する準備中、全てのニャンニャン達のバイタルサインが喪失しているのを確認。
これを以てSCP-CN-1463はNeutralizedに再分類された。
この前日、不正に書き込まれた異常なデータを検出した。
以下がその全文である。
>予想外のことが起きなければ、貴方たちはもうすぐ、私たちに何らかの資源を投じる必要がなくなるでしょう。
>一つだけ、私たちがまだ、貴方たちに話していないことがあります。でも、今こそ話すべき時です。
>
>私たちを創った神さまは、私たちが今のような運命になることを早くから予期していました。貴方たちに収容される運命を。
>収容されることを阻止するため、神さまは私たちの能力にある呪いを加えました。
>&bold(){予期せず死んでしまった場合を除いて、私たちが購入されてから5年後、私たちの中に人間社会の中で正常に生活できる者が一人もいなければ、&color(#F54738){私たちの能力は強くなり続けて、ついには壊滅的な結果になってしまう。}}
>私たちを生み出したカプセル、あなたたちがSCP-CN-1463-2と呼んでいるものが私たちにこの呪いをかけているのです。
>
>私たちは最初はこのことを言いませんでした。私たちが始めに起こしたインシデントのように、自分の能力をコントロールできると考えたからです。
>でも、今思えば本当に甘かったと思います。
>&bold(){初めからこの能力は私たちのものじゃなかった。}人間社会に奉仕する以外に、私たちの使命はもう一つあります。あなたたちを脅かす道具として使われることです。
>あなたたちが介入したため、私たちは第一の使命を成し遂げられませんでした。でも、あなたたちが介入したから、私たちは第二の使命を始められました。
>
>もう私たちは第二の使命を達成したくありません。でも、すでに私たちの手に負えないのです。
>今年になって、私たちが引き起こしたインシデントはどんどん多くなっていて、どんどんひどくなっていることに気が付きました。その度に、私たちの望みを何度も何度も断たれてきました。
>今となっては、もう私たちが能力をコントロールすることはほとんどできません。
>私たちは魔女。世界に災厄をもたらす魔女。これはもうどうすることもできません。
>
>私たちの誕生は、最初から悲劇だったのかもしれません。
>でも幸運なことに、この悲劇を終わりにする時間は、まだ残されています。
>私たちはまだギリギリ、それを制御することができます……そのはずです。
>
>&bold(){私たちは自分たちの能力を使って、自らの命を絶ちます。}意図的であろうとなかろうと、犯してしまった過ちを償います。
>
>どうか許してください。
よくよく考えなくても、よりによって要注意団体として登録されている団体があのような広告文を出して、財団の目に留まらないなどと考えるはずがない。
だからそうなるのを見越して、開発者は彼女たちにタイマーを仕掛けた。
&bold(){財団に収容されたら、時限式で能力が爆発する時限爆弾として。}
こうして彼女たちは野に放たれた。
彼女たちはそれぞれのマスターの下で、充実した生活を送っていた。
しかし、彼女たちの起こす精神影響は、彼女たちが「マスター」と敬愛する人物を執着から破滅へと導いてしまう。
だが彼女が自発的にマスターから離れることは許されない。前述の条件が本当なら、たとえ収容されなくとも、&bold(){マスターとともにいる個体が1人もいなければ、それがトリガーとなって彼女たちの能力異常が発現するからだ。}
そして彼女たちは収容された。これ以上追い詰められて苦しむマスターを見たくなかったから。
財団の人たちは彼女たちに優しく接し、ここで一緒に働いていける可能性も用意していた。
&bold(){だが結果として、彼女たちは収容した財団サイトの壊滅を引き起こしてしまった。}
&bold(){&color(#F54738){彼女たちはどの道を歩もうと、行く先には破滅しか用意されていなかったのである。}}
彼女たちは、財団を破壊させるには、あまりにも善良すぎた。
自分たちを優しく扱ってくれた財団にこれ以上迷惑をかけないようにするため、彼女たちに残された選択肢はたった1つ。
&bold(){自身の持っている破壊的な精神感応を自分たちに向け、自滅させるのみだった。}
もし、彼女たちが最初からこのシステムのことを話していれば、きっと財団は、マスターを呼び戻してクラスE職員に割り当てるなどして、相応の対策を検討していただろう。
彼女たちは、まだ幸せな道を歩めていたかもしれない。
[[でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ。だから──この話はここでお終いなんだ。>ヘンゼルとグレーテル(BLACK LAGOON)]]
#center(){&font(b,white,30px){SCP-CN-1463 - &ruby(猫を少女へ変えることは、福に始まり禍に終わるのか?){化猫為娘,福生禍焉?}}}
追記・修正お願いします。
&color(white){またいつか会いましょう}
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#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-CN-1463 - &ruby(猫を少女へ変えることは、福に始まり禍に終わるのか?){化猫為娘,福生禍焉?}
by BruceWu0463
日本語訳:fish_paste_slice
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-1463
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-1463
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
#include(テンプレ2)
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#vote3(time=600,16)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- きっつい -- 名無しさん (2020-12-14 19:54:15)
- これはつらい… -- 名無しさん (2020-12-14 20:44:12)
- Project Nekoparaで草を禁じえない -- 名無しさん (2020-12-14 20:54:04)
- クレジットでは、また別のメタタイトルがあるっぽい -- 名無しさん (2020-12-14 20:54:33)
- ↑クレジット教えていただきありがとうございます -- 名無しさん (2020-12-14 21:09:14)
- ひとつ気になるのは神さま=JOICLEはともかく、PAMWACは彼女たちがこうなることを予期できてたのかなってところですかね -- 名無しさん (2020-12-14 21:12:54)
- ↑PAMWACの財団に対する認知度をみるとこの対財団能力はニッソの独断の可能性が高いと思う。他のオブジェクトでもPAMWACが騙されたり担がれたりしてるの多いし。アニヲタwikiでPAMWAC関連のオブジェクトってほかにあったっけ? -- 名無しさん (2020-12-14 21:23:38)
- この子たちもダニであるという可能性があるのだよな… -- 名無しさん (2020-12-14 21:34:51)
- ↑いや、あくまで猫の特徴を有する少女だ ……記憶処理受けないで大丈夫? -- 名無しさん (2020-12-14 22:11:18)
- PAMWACは個別に記事にするのが(私には)難しそうだしまとめ記事ルートかなあ -- 名無しさん (2020-12-14 22:43:43)
- ↑3も ど し て -- 名無しさん (2020-12-15 02:05:53)
- 例のとりじんちゃんもコレの類だったりしたら面白そう。第一発見者のあの様子も精神影響があったから⋯⋯的な -- 名無しさん (2020-12-15 02:29:52)
- ニッソは思いもよらなかったかもしれない……財団も人間(一部怪しいのもいるけどw)だということを。 -- 名無しさん (2020-12-15 09:13:53)
- 商品兼敵対組織への爆弾とか胸糞悪すぎる…。本ニャンたちはいたって善良な種族で最後は自己犠牲で終わるところとか特に -- 名無しさん (2020-12-15 09:32:24)
- ニッソはどうしてこうやることに愛嬌がないんかね……本人らは自分は技術者の浪漫に生きていると思ってる節が否めないのが絶妙に気味が悪いんだよなぁ -- 名無しさん (2020-12-15 10:34:33)
- ↑愛嬌のある要注意団体ってのもそれはそれで嫌だなぁw 強いて言えばワンタメ博士とかdado、初期の酩酊街辺り? -- 名無しさん (2020-12-15 11:07:03)
- もう少しコンパクトにしたほうが読みやすいかも… -- 名無しさん (2020-12-15 12:38:01)
- 用意したティッシュで涙を拭いた -- 名無しさん (2020-12-16 01:15:01)
- 猫人間ってメタタイトルのSCP、SCP-2213があってそっちは異世界から無毛かつ猫目の人間が来るという萌えとは無縁の話だった -- 名無しさん (2020-12-16 09:33:18)
- ニッソ、本当に許せねぇ!!></ ……良くも僕らの猫娘たちを!! -- 名無しさん (2020-12-16 09:38:21)
- 可愛いから可愛がられてるんじゃなくて単なる認識災害っていうのがとてつもなく救えねえ -- 名無しさん (2020-12-16 18:07:57)
- どうしても機動部隊員のキモオタへ対する容赦ない人物評と正論の嵐で笑ってしまう -- 名無しさん (2020-12-17 00:43:23)
- ↑PAMWACの構成員が典型的な重度のキモヲタってのもある。ほかの記事の構成員同士のやりとりとかほんまキモい -- 名無しさん (2020-12-18 18:41:43)
- 日本以外の人が書いてるからかもしれないが、ニッソがいつもの「どうしようもねーけどどこか憎めない」ではなく冷酷非道になってるな。オリジナルである日本では冷酷非道は如月工務店の仕事だ。 -- 名無しさん (2020-12-18 18:43:12)
- ↑(本人追記)財団創作にカノンはないので個々のヘッドカノンではそれでもいいんだけどね。 -- 名無しさん (2020-12-18 18:45:31)
- 俺もニッソってこういう財団への明確な攻撃みたいなことはやらないイメージだった。研究において倫理を無視するってだけで、意図的に悪事をしようと思ってるわけじゃないというか。もちろんそのへんの細かい設定が記事によってフレキシブルなのは承知しているが -- 名無しさん (2021-06-16 21:30:40)
- そんな完璧な予防線が張れるなら石油食い虫にもセーフティー設けとけよと思ってしまう -- 名無しさん (2021-08-25 19:03:06)
- 多分ヒラの研究員はその手の思い付きだけで開発し続けてやらかすタイプで、(彼女は良心的だけど)「教授」等の一部の管理者クラスはこういう「先の事を考えた」研究をするやつも居るんじゃないかな -- 名無しさん (2022-06-26 14:23:12)
- もしあの子たちの誰かが財団にすべて話してくれれば、財団はそれに対して何らかの手を打とうとしただろうし、まだ幸せな道を歩めたかもしれない。でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ。だから、この話はここでお終いなんだ。 -- 名無しさん (2023-01-06 14:01:53)
- この記事の後半部分を、最後のメッセージの全文を載せたり地の文を変えるなどして大規模編集を行いたいのですが、よろしいですか? -- 名無しさん (2023-01-06 21:34:59)
- 相談所での提案ののち、大規模改訂を行いました。 -- 名無しさん (2023-01-14 00:05:04)
- 命がも''ったいだい!! -- 名無しさん (2023-01-14 21:05:52)
- 久しぶりに見たくて来たら前のシンプルなやつが好きだったのでちょっとガッカリした -- 名無しさん (2023-04-07 19:46:23)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2020/12/14 Mon 19:46:19
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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SCP-CN-1463はシェアード・ワールド『[[SCP Foundation]]』に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。
[[収容クラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid、
[[撹乱クラス>アノマリー分類システム(SCP Foundation)]]は3/Keneq、
リスククラスは2/Caution。
一応は収容はできるもので、注意して扱えばトラブルにはならないが、広範に拡散してしまってるタイプということである。
#openclose(show=▷ 目次){
#contents()
}
*特別収容プロトコル
既知の全216体のSCP-CN-1463-1はサイト-CN-33の標準人型生物収容ユニットに収容されており、
機動部隊辰巳-33(“&ruby(Hard Work Pays Off){天道酬勤}”)はSCP-CN-1463-1と密接に接触した人間に記憶処理を行う。
この機動部隊辰巳-33は女性隊員のみで構成されている。また彼女たちは外部にいるかもしれないSCP-CN-1463-1の捜索も行う。
SCP-CN-1463-1の研究を許されているのもまた女性研究員のみである。
またSCP-CN-1463-2に関しては実験を禁止されており、サイト-CN-33の60号標準異常物品収容ユニットに保存され、
完全武装したエージェントが4時間交代で、クリアランスを持たないのに入ろうとする職員を終了させる。
そして、この件に関わると目されている[[GoI>要注意団体(SCP Foundation)]]、[[日本生類創研>日本生類創研(SCP Foundation)]]と[[PAMWAC>アニメキャラクターと結婚するための研究計画局(SCP Foundation)]]の2団体に対する調査が進行中である。
……え?JOICLE絡みの時点でどうせまともじゃないって?そうだね。
*概要
SCP-CN-1463-1は人間によく似た人形実体群である。
外観は10歳から18歳程度のヒト女性に類似しているが、頭部にはイエネコのものに酷似した耳があり、
目もイエネコのそれの特徴を持つ。またイエネコのしっぽに類似した尾が尾椎部に生えている。
このしっぽはその個体の身長に比例した長さを有する。そしてこのSCP-CN-1463-1個体群の発育は18歳の時点で止まる。
まあどういうことかって言うと、SCP-CN-1463-1個体群は&font(b){猫の特徴を有したロリ}である。
#center(){&font(b,30px){SCP-CN-1463 - &ruby(ニャン娘育成計画){Project Nekopara}}}
いろいろと倫理的にやばいことはわかるだろう。
そもそも明らかに愛玩目的で人間と猫を合体させちゃってるし、都合よく18歳で発育が止まるし……。
このSCP-CN-1463-1個体群は……いやもうニャンニャンでいいや、
ニャンニャンは同じニャンニャン個体群同士では未知の思念波……要はテレパシーで交信することができるらしく、
それはニャンニャン個体群が離れていても問題ない。
そしてそうでない普通の人間に対しては中国語と[[日本語]]で会話ができる。
知能も人間と同等であり、財団職員の関知しないところで相互に意思伝達することが可能であるという危険性にも関わらず、
ニャンニャン個体群は収容時点で財団に従順であり、収容を突破しようとする試みが起きたことはない。
さて、SCP-CN-1463-1というからには、SCP-CN-1463-2があるわけで、こちらは小さい小さいカプセルである。
発見当初は17個あり、財団が2個開封している。
このカプセルを開くと、カプセルに明らかに入り切らないはずの10歳程度の人間女性と同等のサイズ及び発育をした
ニャンニャン個体が出現し、1-2時間後に目を覚ます。もう完全に事案である。
さて、再びニャンニャン個体群に話を戻そう。このニャンニャン個体群の異常性は、
人間男性がニャンニャン個体と過ごした時間が24時間を超えると発現し、
この男はニャンニャン個体に極度の愛情と保護欲求を抱く。
それはもう、本来のパートナーや直系親族、つまり親兄弟や子供すら超えた愛情を彼女たちに注ぐようになる。
この精神影響は記憶処理ではどうにもできないが、引き離すことで影響が徐々に失われるようになる。
さて、財団は2019/08/12、JOICLEとPAMWACが共同で発表した広告を発見した。
>ACGファン各位:
>
>諸君に福音来る
>
>平成時代以来、日本のACG産業は急速に発展して日本文化の代名詞の一つとなり、その中でも特に際立ったものは[[擬人化]]でした。それはACGファンたちの想像力と創造力を掻き立て、その中でも最も人気があったのは動物[[擬人化]]、通称ケモ娘(むす)でした。そしてこのケモ娘の中でもニャン娘(むす)に勝るものはありません。アニメを観ている時、あなた達はケモ娘をパートナーにしたいと思いませんでしたか?朗報です!我々はPAWMACと共同の新プロジェクト——“ニャン娘育成計画”の開始を決定しました!東京時間の2019年8月17日正午より、10歳から18歳のあらゆるニャン娘の配信を正式に開始します。喜びは間もなく実現します。今すぐお問い合わせください!
>
>我々の公式サイトへのリンクはこちら、クリックして“ニャン娘育成計画”の詳細な情報を確認し、支払いへ進んであなたのニャン娘のパートナーを予約しましょう。更なる喜びが、あなたに発見されるのを待っています!
>
>日本生類創研、2019年8月10日
さて、皆々様は流石にJOICLEの説明はご不要かと思う。
知らない人はとりあえず「倫理も責任感もなく生物系アノマリーを生み出し続けるやべーやつら」とおぼえておけばいい。
問題はPAMWACのほうだが、こいつらもまたSCP-JPにおけるGoI((登録要件を満たさないため現状はMinor-GoIだが))のひとつである。
正式名称は『アニメキャラクターと結婚するための研究計画局(Research Projects Agency for the Marriage With Anime Characters)』。
簡単に言えば二次元の嫁と結婚するための努力をしている団体である。
つまり、「倫理観のやべーやつら」と「ヲタクのやべーやつら」のコラボ企画なのである。
まあ実際、アニマル娘と言った場合、その中における猫の需要は著しく大きいとは思う。
犬娘とか兎娘とか、はたまた麒麟娘とかではなく、猫娘が一番最初に出てくるのはわかる。
悔しいがマーケティングは成功していると言えよう。その前に倫理観を持ってほしかったが。
この広告は現在財団によって消去されているが、その前に多くのカプセルが売れてしまったらしく、
すでに多くのニャンニャン個体群が誕生していた。
ちなみにルックスについては報告書の説明の項には述べられてこそいないが、
補遺における機動部隊隊長いわく、
>&font(b){辰巳-33-1-Cap:} 私もニッソには本当に感心するわ。この猫娘達は誰もがバービー人形のように美しくて、彼女たちの前では、力仕事ばっかりやってる私達なんてブサイクでしかない。
と、女性の目から見ても可愛らしいようだ。
*収容活動
さて、そんな猫娘たちだが、収容すること自体は当初はそこまで苦労していなかった。
そもそもこんなのを購入するのはヲタクである。
財団世界には魔術師だって異世界人だって[[宇宙人]]だってよくわからない謎のモンスターだって存在し、
それらに対抗するために機動部隊は軍隊と同等以上の武装及び鍛錬を熟しているのだ。
今回の機動部隊辰巳-33は女性たちだが、ひとりひとりが吉田沙保里レベルくらいには鍛え上げていると思っていい。
かわいい猫のロリにはぁはぁしてるだけのヲタク男子が吉田沙保里に勝てる道理があるはずもない。
というか、[[GAW>ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード(SCP Foundation)]]みたいに元からアノマリーを扱っているヲタクばかりでなく、そもそも財団という概念を知らないヲタクもいる。
>&font(b){辰巳-33-1-Cap:} その必要はないわ、博士。そこまで難しかったというわけでもないの。言わせてもらえば、私達は第一フェーズの任務では自慢できることはしてないのよ。私達の任務はただ、あのオタクにこう言っただけよ。“あれは貴方達のガールフレンドですね?私達は警察です。彼女たちを検査に連れて行きます。すぐに終わりますので。”その数時間後に、彼らに記憶処理をしに戻るのよ。
一部のキモヲタは抵抗したようだが、そもそも交戦することすらなく、
>&font(b){辰巳-33-1-Cap:} あの猫娘達はとっても大人しいわよ、彼女達が反抗するなんて見たことが無い。反抗と言えば、あのキモオタどものごく一部だけが反抗したわ。そういえば、面白い話があったわね。25日の午後に私達が猫娘の&ruby(ロリ){萝莉}を収容した時、あのオタク——ハゲのプログラマー——はその場で「お前ら僕の娘をどこへ連れていくんだ!」みたいなことを絶叫して、私達に襲いかかろうとしたの。キャリーが記憶処理薬剤を直接顔面に噴霧したら、あいつはすぐに静かになったわ。
まあこうなるよね。
苦労がまったくないわけではないが、その主要因は「日本全国と長江下流に広く広まっているため」。
買ったヲタクが日中両国のありとあらゆるところに住んでいただけである。
しかし収容第2フェーズのターゲットとなったヲタク、曹彬(ツァオ・ビン)は違った。
この曹彬27歳は上海市民で、情報獲得の分野では非凡な才を持つ。
博士は機動部隊の隊長に言う。「あなたたちの活動はやつに筒抜けだ」と。
彼は祟明島の農場一帯に112人の車に乗った同志たちを集め、上海市からの逃走を図ったのである。
財団はこれを把握したものの、同時に起きた別のアノマリーの収容違反に対応するのに人員を割いていてそれどころではなかった。
曹彬27歳は特殊部隊上がりの筋肉モリモリマッチョマンの変態、馮子健(フェン・ズージェン)と
親が高級軍人のボンボン、張楽易(ジャン・ルーイー)を同志に加え、団結していた。
博士は「これは異常影響に過ぎないはずだ」としながらも、これまでの個々のヲタクとは違い、数が多いのは厄介であった。
強いのが加わったから?パトロンを得たから?違う。
そもそも相手はゴジラでもゼットンでもエボルトでもない、&ruby(ふつうのにんげん){非異常性の変態}である。
悪人でもないし、改造人間でも異世界人でもGoI構成員でもない、ただキモいだけの一般市民だ。
殺したり重傷を負わせたりすることはできない。そんなことをすればたちまちヴェールが剥がれる。
機動部隊は彼らを追いかけたが途中幾度か交戦した。
彼らはニャンニャンたちを守るのに必死であり、
機動部隊は彼らが身分を詐称して手に入れた銃や薬莢、軍隊上がりの変態、手製爆弾などに苦しめられるも、
それでもなんとか変態サイドに(約1名の尊厳を除き)被害を出さずに事を治めていった。
しかし曹彬27歳は財団の動きを終始把握して毎度毎度逃げおおせており、こいつが非常に厄介だった。
そんな曹彬27歳も、最終的には寝ているところを財団に捕まり、記憶処理を受けてお家に返された。
なぜこうなったのか?それは簡単である。曹彬27歳の連れていたニャンニャンが彼を財団に引き渡したのである。
*好きだからこそ、これ以上自分のために傷付くのを見たくない
当該ニャンニャン個体はなぜ曹彬27歳を裏切ったのか。
そもそもニャンニャン個体群はその時点でのマスターに対しては従順である。
しかし収容以前から当該ニャンニャン個体は曹彬27歳と口喧嘩をし、本来一緒に添い寝するはずのニャンニャン個体なのに
曹彬27歳の連れていた当該ニャンニャン個体は別々に寝ていた。
しかし当該ニャンニャン個体は曹彬27歳が嫌いになったわけではない。
曹彬27歳たちが財団の機動部隊から逃げ続け、ストレスフルになってボロボロになるのを見ていられなかっただけである。
彼女たちはマスターに出会って、彼らから全身全霊の愛情を受け続けた。それは恋人か父娘の関係である。
しかしニャンニャン個体群のひとりは財団と交戦する間に財団からの言葉を聞き、それを当該ニャンニャン個体に伝えた。
いわく、自分たちには精神影響能力があると。それで、彼らの愛情は自分たちがそうさせていると気付いてしまう。
マスターたちを魅了し、家族を捨てさせた。本当の意味で愛し合うならそれもまた美談だが、そうじゃない。
[[くとぅるふくん>SCP-2662]]と同じ、自分たちの異常性なのだ。それに、彼女は耐えられなかった。
そして、彼女は自分たちを生み出した神さま……すなわちJOICLEについて話し始めた。
JOICLEは彼女たちに世界の基本知識、コミュニケーション能力、そして『お前たちは人間を喜ばせるために生まれた。君たちの全てを尽くして人間を喜ばせなさい。』という言葉を与えた。
>&font(b){SCP-CN-1463-1-101:} ああ、神さま。神さまは私たちで本当にいっぱい稼いだのですね。まったくあの人たちは。でも私たちもマスターたちも、何を得られたというのですか?ともかく、私たちには罪悪感しかありません。
しかし当該ニャンニャン個体をはじめニャンニャン個体群のほうは、本当に彼らマスターたちを愛していた。
だから財団が平和的にマスターたちを元の家族に帰したことを喜んでいた。
彼女たちは『お前たちは人間を喜ばせるために生まれた。君たちの全てを尽くして人間を喜ばせなさい。』という神託をやり通したと博士は評価したが、
>&font(b){SCP-CN-1463-1-101:} 博士、私たちはそれをしていません。私たちはそれをできませんでした。あの神託の言葉をやり通さなければならないなら、私たちは始めから存在しない方が良かったんです。
博士はJOICLEに対してこうメモを残している。
>&font(b){ユアン博士のメモ:} ニッソはSCP-CN-1463というオブジェクトについて、全くの見当違いを犯していた。人間を喜ばせることは、こんなものを生み出す理由には永遠にならない。彼女たちは二次元の姿と猫娘のイメージをとっていたものの、結局は人間に元からある感情を忘れさせただけに過ぎなかった。果たしてそれは祝福なのだろうか、それとも災いなのだろうか?
----
#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-CN-1463 - Project Nekopara
by BruceWu0463
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-1463
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-1463
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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}
#include(テンプレ3)
#center(){&font(b,red){『お前たちは人間を喜ばせるために生まれた。君たちの全てを尽くして人間を喜ばせなさい。』}}
#center(){&font(b,blue){あの神託の言葉をやり通さなければならないなら、私たちは始めから存在しない方が良かったんです。}}
#center(){豈曰無衣 與子同袍}
ニャンニャン個体群の収容以後、財団の周りでは不思議なことばかり起きた。
#openclose(show=Dクラスがランチに行く道すがら1匹のニャンニャン個体と口論になり、そのあと停電が起きた。){
>私たちの能力が強くなっているのを感じる。今ではもう、命の無い物体をコントロールできるように感じるの。命の無い物体は、容易に操作できるから。
>
>それってつまり、私たちは能力を完全に掌握できるということなの?
>
>試してみましょう、ケイト。ここの電力系統を壊してしまうのよ。
>ケイト、システムがどこにあるか判るかしら。
>
>それって大丈夫なの?ミア。彼らに迷惑をかけるべきではないわ。
>
>あなた、ちょうどDクラスと口げんかをしていなかった?その人に責任を押し付けちゃいましょう。彼があなたを怒らせたから事故が起こったんだと。
>怖がらないで、私たちは自分たちの能力をはっきりと理解しなければならないの。これはほんの小さな実験で、僅かな対価を支払う価値があるの。
>私たちがこれから余計な迷惑をかけずに済むための準備なのよ。
>
>それは…&bold(){あのこと}を言っているの?ずっと言い出せなかった&bold(){あのこと}よね。良いわ、試してみる。
}
#openclose(show=あるニャンニャン個体の心理テスト中に博士は卒倒した。){
>これは……どうして彼女は気絶したの?私は何もしていないわ!
>
>自分の能力をコントロールできるんじゃなかったの?
>
>何でもないわ、ヘレナ、何でもない。これはただの事故なのよ……
}
#openclose(show=カプセルを守っているエージェント2名が、持っている銃で自殺した。){
>嫌な予感がするわ。
>
>うん。何かよくないことが起こりそう。
>
>私たちの能力が、だんだん不安定になってきているように感じる。私たちは本当に能力をコントロールできるの?
>
>ちょっと、バカなことを言わないで。疑っちゃだめよみんな。私たちの持つ能力よ、コントロールできるに決まってるわ。
>前に何回か練習したじゃないの、忘れたの?上手くいかなければ、もう一度やればいいじゃない。
}
ある研究助手がひとりのニャンニャン個体を連れて逃走を図り、終了された。
#openclose(show=そのニャンニャン個体は精神操作をしていないと否定した。){
>あなたはコントロールを解除しようとはしなかったの?
>
>まだ解らないの?何回も試したわ、でもダメだったの!
>
>どうしよう、とても怖いわ……
>
>怖がらないで、もう一度練習しよう。きっと成功するわ……
>
>これまでの練習は全部失敗したわ、もうやめよう。現実と向き合おう、私たちは自分たちの今後のことを考えなきゃならないわ。
>私たちは自分の能力をコントロールできなくて、それは段々と強くなっている……確かにそう感じるわ。それを表に出すべきじゃない。
}
以前収容違反したことないあるアノマリーが収容違反を起こし複数の財団職員が死傷した。
#openclose(show=ここにきてようやく、ニャンニャンたちの一人がこのインシデントに意図せず関与してしまったと証言するようになった。しかし、それを裏付ける証拠がない。){
>もう彼らは私たちを信用しないでしょうね。むしろ今まで私たちを信用しすぎていたのかも。皮肉な話ね。
>
>……私たちがニャン娘だから…ね。
}
そしてこの2週間後、[データ削除済み]。現在のサイト-CN-33は使い物にならなくなった。
ニャンニャンたちは収容サイトの再割り当ての間、サイトーCN-82-αへ一時的に移ることになる。
#openclose(show=カプセルはすべて焼却された。現在は崇明島の某所にサイト-CN-33が再建されている。){
>まだ何か言いたいことがあるの?イリア?
>
>……もう終わりにしよう。あんなことはもう二度と起こって欲しくない。…そういえば、こんなドキドキするようなこと、人間社会の中にいた時以来じゃないかな?私たちを追い詰めたあのチームは、たったの5人しかいなかった……あれ、どうしてこんなことを急に思い出すんだろう?
>
>なんだっていいわ、どうせ私たちはもうすぐ最期を迎えなければいけない。あまりいいものじゃなかったけれど、私たちの一生を振り返るくらいしてもいいはずよ。
>
>ありがとう……。ねえ、ミア。マスターと一緒にいた日のことをまだ覚えている?
>
>あの頃はとても良かった。マスターと一緒に映画を見て、一緒に街を散歩して、一緒にアイスクリームを食べて、マスターのバカバカしいジョークで息ができなくなるほど笑って……
>あの日のことをまだ覚えているわ。とてもいい天気で、暑かったけど、マスターは身体を太陽に晒して、涼しい日陰を私に作ってくれた……
>ここに来てから一番好きなのは、エリザベスとお喋りしてた女の博士ね。あの人はとても優しくて、私たちがここで働けるかもと話してくれた……
>眼鏡をかけた冷たい男の人よりもずっと良いけど、残念ながらあの人は滅多に来てくれない。
>
>良い夢ばかり見ていたんだわ。この世界があなたが言うように美しかったのなら、私たちはこんなことになっていなかった。
>気持ちの整理をつけましょう、もう後ろ髪をひかれちゃダメ。
>私たちがマスターたちに恩返しできるのは、もう二度とみんなを傷つけないため、できるだけ早く天国に行くことだけなの。
>
>ああ……ヘレナ、あなたは興をそぐ以外に何をするの、せめて私たちは楽しくやりましょうよ……
}
そしてニャンニャン達をサイト-CN-82-βの公現実歪曲ヒト型生物収容ユニットへ移転する準備中、全てのニャンニャン達のバイタルサインが喪失しているのを確認。
これを以てSCP-CN-1463はNeutralizedに再分類された。
この前日、不正に書き込まれた異常なデータを検出した。
以下がその全文である。
>予想外のことが起きなければ、貴方たちはもうすぐ、私たちに何らかの資源を投じる必要がなくなるでしょう。
>一つだけ、私たちがまだ、貴方たちに話していないことがあります。でも、今こそ話すべき時です。
>
>私たちを創った神さまは、私たちが今のような運命になることを早くから予期していました。貴方たちに収容される運命を。
>収容されることを阻止するため、神さまは私たちの能力にある呪いを加えました。
>&bold(){予期せず死んでしまった場合を除いて、私たちが購入されてから5年後、私たちの中に人間社会の中で正常に生活できる者が一人もいなければ、&color(#F54738){私たちの能力は強くなり続けて、ついには壊滅的な結果になってしまう。}}
>私たちを生み出したカプセル、あなたたちがSCP-CN-1463-2と呼んでいるものが私たちにこの呪いをかけているのです。
>
>私たちは最初はこのことを言いませんでした。私たちが始めに起こしたインシデントのように、自分の能力をコントロールできると考えたからです。
>でも、今思えば本当に甘かったと思います。
>&bold(){初めからこの能力は私たちのものじゃなかった。}人間社会に奉仕する以外に、私たちの使命はもう一つあります。あなたたちを脅かす道具として使われることです。
>あなたたちが介入したため、私たちは第一の使命を成し遂げられませんでした。でも、あなたたちが介入したから、私たちは第二の使命を始められました。
>
>もう私たちは第二の使命を達成したくありません。でも、すでに私たちの手に負えないのです。
>今年になって、私たちが引き起こしたインシデントはどんどん多くなっていて、どんどんひどくなっていることに気が付きました。その度に、私たちの望みを何度も何度も断たれてきました。
>今となっては、もう私たちが能力をコントロールすることはほとんどできません。
>私たちは魔女。世界に災厄をもたらす魔女。これはもうどうすることもできません。
>
>私たちの誕生は、最初から悲劇だったのかもしれません。
>でも幸運なことに、この悲劇を終わりにする時間は、まだ残されています。
>私たちはまだギリギリ、それを制御することができます……そのはずです。
>
>&bold(){私たちは自分たちの能力を使って、自らの命を絶ちます。}意図的であろうとなかろうと、犯してしまった過ちを償います。
>
>どうか許してください。
よくよく考えなくても、よりによって要注意団体として登録されている団体があのような広告文を出して、財団の目に留まらないなどと考えるはずがない。
だからそうなるのを見越して、開発者は彼女たちにタイマーを仕掛けた。
&bold(){財団に収容されたら、時限式で能力が爆発する時限爆弾として。}
こうして彼女たちは野に放たれた。
彼女たちはそれぞれのマスターの下で、充実した生活を送っていた。
しかし、彼女たちの起こす精神影響は、彼女たちが「マスター」と敬愛する人物を執着から破滅へと導いてしまう。
だが彼女が自発的にマスターから離れることは許されない。前述の条件が本当なら、たとえ収容されなくとも、&bold(){マスターとともにいる個体が1人もいなければ、それがトリガーとなって彼女たちの能力異常が発現するからだ。}
そして彼女たちは収容された。これ以上追い詰められて苦しむマスターを見たくなかったから。
財団の人たちは彼女たちに優しく接し、ここで一緒に働いていける可能性も用意していた。
&bold(){だが結果として、彼女たちは収容した財団サイトの壊滅を引き起こしてしまった。}
&bold(){&color(#F54738){彼女たちはどの道を歩もうと、行く先には破滅しか用意されていなかったのである。}}
彼女たちは、財団を破壊させるには、あまりにも善良すぎた。
自分たちを優しく扱ってくれた財団にこれ以上迷惑をかけないようにするため、彼女たちに残された選択肢はたった1つ。
&bold(){自身の持っている破壊的な精神感応を自分たちに向け、自滅させるのみだった。}
もし、彼女たちが最初からこのシステムのことを話していれば、きっと財団は、マスターを呼び戻してクラスE職員に割り当てるなどして、相応の対策を検討していただろう。
彼女たちは、まだ幸せな道を歩めていたかもしれない。
[[でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ。だから──この話はここでお終いなんだ。>ヘンゼルとグレーテル(BLACK LAGOON)]]
#center(){&font(b,white,30px){SCP-CN-1463 - &ruby(猫を少女へ変えることは、福に始まり禍に終わるのか?){化猫為娘,福生禍焉?}}}
追記・修正お願いします。
&color(white){またいつか会いましょう}
----
#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-CN-1463 - &ruby(猫を少女へ変えることは、福に始まり禍に終わるのか?){化猫為娘,福生禍焉?}
by BruceWu0463
日本語訳:fish_paste_slice
http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-1463
http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-1463
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,17)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- きっつい -- 名無しさん (2020-12-14 19:54:15)
- これはつらい… -- 名無しさん (2020-12-14 20:44:12)
- Project Nekoparaで草を禁じえない -- 名無しさん (2020-12-14 20:54:04)
- クレジットでは、また別のメタタイトルがあるっぽい -- 名無しさん (2020-12-14 20:54:33)
- ↑クレジット教えていただきありがとうございます -- 名無しさん (2020-12-14 21:09:14)
- ひとつ気になるのは神さま=JOICLEはともかく、PAMWACは彼女たちがこうなることを予期できてたのかなってところですかね -- 名無しさん (2020-12-14 21:12:54)
- ↑PAMWACの財団に対する認知度をみるとこの対財団能力はニッソの独断の可能性が高いと思う。他のオブジェクトでもPAMWACが騙されたり担がれたりしてるの多いし。アニヲタwikiでPAMWAC関連のオブジェクトってほかにあったっけ? -- 名無しさん (2020-12-14 21:23:38)
- この子たちもダニであるという可能性があるのだよな… -- 名無しさん (2020-12-14 21:34:51)
- ↑いや、あくまで猫の特徴を有する少女だ ……記憶処理受けないで大丈夫? -- 名無しさん (2020-12-14 22:11:18)
- PAMWACは個別に記事にするのが(私には)難しそうだしまとめ記事ルートかなあ -- 名無しさん (2020-12-14 22:43:43)
- ↑3も ど し て -- 名無しさん (2020-12-15 02:05:53)
- 例のとりじんちゃんもコレの類だったりしたら面白そう。第一発見者のあの様子も精神影響があったから⋯⋯的な -- 名無しさん (2020-12-15 02:29:52)
- ニッソは思いもよらなかったかもしれない……財団も人間(一部怪しいのもいるけどw)だということを。 -- 名無しさん (2020-12-15 09:13:53)
- 商品兼敵対組織への爆弾とか胸糞悪すぎる…。本ニャンたちはいたって善良な種族で最後は自己犠牲で終わるところとか特に -- 名無しさん (2020-12-15 09:32:24)
- ニッソはどうしてこうやることに愛嬌がないんかね……本人らは自分は技術者の浪漫に生きていると思ってる節が否めないのが絶妙に気味が悪いんだよなぁ -- 名無しさん (2020-12-15 10:34:33)
- ↑愛嬌のある要注意団体ってのもそれはそれで嫌だなぁw 強いて言えばワンタメ博士とかdado、初期の酩酊街辺り? -- 名無しさん (2020-12-15 11:07:03)
- もう少しコンパクトにしたほうが読みやすいかも… -- 名無しさん (2020-12-15 12:38:01)
- 用意したティッシュで涙を拭いた -- 名無しさん (2020-12-16 01:15:01)
- 猫人間ってメタタイトルのSCP、SCP-2213があってそっちは異世界から無毛かつ猫目の人間が来るという萌えとは無縁の話だった -- 名無しさん (2020-12-16 09:33:18)
- ニッソ、本当に許せねぇ!!></ ……良くも僕らの猫娘たちを!! -- 名無しさん (2020-12-16 09:38:21)
- 可愛いから可愛がられてるんじゃなくて単なる認識災害っていうのがとてつもなく救えねえ -- 名無しさん (2020-12-16 18:07:57)
- どうしても機動部隊員のキモオタへ対する容赦ない人物評と正論の嵐で笑ってしまう -- 名無しさん (2020-12-17 00:43:23)
- ↑PAMWACの構成員が典型的な重度のキモヲタってのもある。ほかの記事の構成員同士のやりとりとかほんまキモい -- 名無しさん (2020-12-18 18:41:43)
- 日本以外の人が書いてるからかもしれないが、ニッソがいつもの「どうしようもねーけどどこか憎めない」ではなく冷酷非道になってるな。オリジナルである日本では冷酷非道は如月工務店の仕事だ。 -- 名無しさん (2020-12-18 18:43:12)
- ↑(本人追記)財団創作にカノンはないので個々のヘッドカノンではそれでもいいんだけどね。 -- 名無しさん (2020-12-18 18:45:31)
- 俺もニッソってこういう財団への明確な攻撃みたいなことはやらないイメージだった。研究において倫理を無視するってだけで、意図的に悪事をしようと思ってるわけじゃないというか。もちろんそのへんの細かい設定が記事によってフレキシブルなのは承知しているが -- 名無しさん (2021-06-16 21:30:40)
- そんな完璧な予防線が張れるなら石油食い虫にもセーフティー設けとけよと思ってしまう -- 名無しさん (2021-08-25 19:03:06)
- 多分ヒラの研究員はその手の思い付きだけで開発し続けてやらかすタイプで、(彼女は良心的だけど)「教授」等の一部の管理者クラスはこういう「先の事を考えた」研究をするやつも居るんじゃないかな -- 名無しさん (2022-06-26 14:23:12)
- もしあの子たちの誰かが財団にすべて話してくれれば、財団はそれに対して何らかの手を打とうとしただろうし、まだ幸せな道を歩めたかもしれない。でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ。だから、この話はここでお終いなんだ。 -- 名無しさん (2023-01-06 14:01:53)
- この記事の後半部分を、最後のメッセージの全文を載せたり地の文を変えるなどして大規模編集を行いたいのですが、よろしいですか? -- 名無しさん (2023-01-06 21:34:59)
- 相談所での提案ののち、大規模改訂を行いました。 -- 名無しさん (2023-01-14 00:05:04)
- 命がも''ったいだい!! -- 名無しさん (2023-01-14 21:05:52)
- 久しぶりに見たくて来たら前のシンプルなやつが好きだったのでちょっとガッカリした -- 名無しさん (2023-04-07 19:46:23)
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