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モモワロウ - (2025/07/18 (金) 21:49:13) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2024/01/18 Thu 23:48:46
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 21 分で読め…キビキビー!
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
&font(b,#ff0000){※『ゼロの秘宝・番外編』の詳細かつ重大なネタバレを含むため、未プレイの方は閲覧注意※}
#center(){&font(#ddd,#460e44,75%){モ…}}
#exkp(k){#center(){
|BGCOLOR(#8b008b):COLOR(#fff):&font(b,200%){&br()&br()&ruby(The Hidden Treasure of Area Zero - Epilogue){ゼロの秘宝 番外編}&br()&br()&br()&bold(){&font(150%){ &ruby(MOCHI){キビキビ}&ruby(MAYHEM){パニック} }&br()&br()&br()}}|
}}
#exkp(p){#center(){
|BGCOLOR(#8b008b):COLOR(#fff):&font(b,150%){&br()&ruby(The Hidden Treasure of Area Zero - Epilogue){ゼロの秘宝 番外編}&br()&br()&bold(){&font(150%){ &ruby(MOCHI){キビキビ}&ruby(MAYHEM){パニック} }&br()&br()}}|
}}
#right(){&font(#ddd,#460e44){モモモー}}
モモワロウとは、『[[ポケットモンスター]]』シリーズの[[幻のポケモン]]の一種である。
*データ
#center(){
>&font(b,#ddd,#460e44){モモ型の 殻は 猛毒の 貯蔵庫。 毒の 餅を 作り 人や ポケモンに ふるまう。}
>
>&font(b,#ddd,#8b008b){欲望と 能力を 引き出す 毒素の 餅を 食べさせて 食べた 相手を 鎖で 操るのだ。}
}
・&bold(){基礎データ}
&bold(){全国図鑑№}:1025
&bold(){分類}:しはいポケモン
&bold(){[[英語]]名}:Pecharunt
&bold(){高さ / 重さ}:0.3m / 0.3kg
&bold(){[[タマゴグループ>タマゴ(ポケモン)]]}:タマゴ未発見
&bold(){タイプ}:[[どく>どくタイプ(ポケモン)]]/[[ゴースト>ゴーストタイプ(ポケモン)]]
&bold(){[[特性>特性(ポケモン)]]}:どくくぐつ(モモワロウの 技によって [[どく>どく/もうどく(ポケモン)]]状態に なった 相手は [[こんらん>こんらん(ポケモン)]]状態にも なってしまう。)
・&bold(){[[種族値]]}
HP:&font(b,purple){88}
攻撃:&font(b,purple){88}
防御:&font(b,#ccc,purple){160}
特攻:&font(b,purple){88}
特防:&font(b,purple){88}
素早さ:&font(b,purple){88}
合計:600
・&bold(){獲得[[努力値]]}
防御 +3
*概要
「[[スカーレット・バイオレット>ポケットモンスター スカーレット・バイオレット]]」の[[DLC>ダウンロードコンテンツ]]「ゼロの秘宝 番外編」で明らかになった幻のポケモンで、早い話が案の定&bold(){[[キタカミの里]]・桃沢商店に置いてあった置物の正体}。
元々はキタカミの里から遠く離れた地に老夫婦と一緒に暮らしていたようだが、ある日キタカミにあるお面の噂を聞きつけた老夫婦を喜ばせようと、お面を手に入れるために旅に出ることとなる。
[[イイネイヌ]]と[[マシマシラ]]、[[キチキギス]]を家来として手懐け、キタカミに辿り着いた一行はお面を所有していた男から&font(#ff0000){かまどのめん}、&font(#008cff){いどのめん}、&font(#808080){いしずえのめん}の3つを強奪することに成功するが、男に危害を加えたことが男の大切なパートナーだった[[オーガポン]]の逆鱗に触れたことでともっこ3匹はオーガポンによって倒され、残るモモワロウも致命傷を負い、長らくの間休眠状態に陥っていた。
((ただしこの一部始終(特に一行がキタカミの里に着くまで)はゲーム内では詳しく語られておらず、後述の公式Youtubeチャンネルで公開された動画で全貌が明らかになったことに留意されたし。))
ともっこ3匹に繋がっていた毒の鎖の先端を思わせる、毒々しい色の桃のような姿をしている(ちなみにトゲが下になる)が、これは本体を守る外殻であり、殻を被ったその姿はキタカミの里の人々から長らく&bold(){「&ruby(くさらず){不腐}の[[桃>モモ(果物)]]」}と呼ばれていた。縦に真っ二つに割れるように開く殻の中には、[[桃太郎]]を彷彿とさせる紫色の赤子のような本体が隠れている。
普段は殻を閉じた姿でドローンのように浮遊しているが、戦闘の際は猛毒の貯蔵庫も兼ねる殻の内側から毒素で出来た鎖や餅を発射する。
モモワロウの毒には[[生物の欲望と能力を引き出す成分が含まれている>ウツロイド]]と言われており、ともっこたちが今の姿に変化したのも、この毒の作用によるものと思われる。
「&bold(){しはいポケモン}」の分類通り、人間やポケモンを支配し操る能力を持つのだが、そのやり方はかなり陰湿かつ悪辣。
自らの[[毒]]を練り込んだ[[餅]]「&color(purple){くさりもち}」を人やポケモンに食べさせる事で、餅の毒に当たった者に「&font(b,red){呪い}」をかけて洗脳し、鎖で&ruby(くぐつ){傀儡}として支配下に置いて操るという。
&color(purple){くさりもち}自体もほのかな甘みがあって美味らしく、知らなければそのまま吐き出すことなく食べてしまうであろう者が多いことは容易に想像がつく。そうして洗脳した者を介してさらに&color(purple){くさりもち}をふるまうことで、まるで[[ゾンビ]]系パニック映画さながらにより多くの生物を支配下に置くことが出来るらしく、この能力の恐ろしさは計り知れない。
一度に操れる人数の上限は不明だが、少なくとも&bold(){キタカミの里程度の小規模集落ならば丸ごと操れてしまう模様。}なんと恐ろしい……。
と、[[洗脳]]能力に関しては過去最凶レベルと言っても過言ではないのだがその一方で余程の事がない限り自ら戦うことはなく、[[普段は洗脳した者たちを手駒としてけしかけたり盾にするだけで自分は後ろに隠れたりコソコソ逃げたり、追いつめられると泣きまねで弱々しい赤子を装い同情を誘う>半天狗(鬼滅の刃)]]と、性質も臆病かつ卑劣・狡猾極まりない小悪党気質。
また&bold(){「ともっこや人間を操り人形にし無関係のポケモンや人間に危害を加える存在」}としてはある意味ポケモン本編作品では&bold(){初}、そして&bold(){第9世代現在で唯一の}&font(red,black,b){ポケモンだけで構成された、またはポケモンがボスとして人間を使役する[[&color(red){『悪の組織』}>悪の組織(ポケモン)]]}と言えよう。
事実過去に[[人間がボスを務める悪の組織が>ロケット団(ポケモン)]][[民家を襲いポケモンを殺害した>ガラガラ(ポケモン)]]のと&bold(){「人間」と「ポケモン」を入れ替えた以外}同様の所業を行いオーガポンの怒りを買っている。
ただこれに関して語る場合、大前提として&bold(){モモワロウが野生のポケモンである事を忘れてはならない。}
そもそも野生のポケモンは、社会を生きる人間とは違いルール無用の大自然の世界で生きている。同族同士で群れを作ればその集団の中で暗黙のルールが形成されるかもしれないが、モモワロウは非常に珍しいポケモンであり、同族は極めて少ないものと思われ、群れを形成できたかも怪しい。こう考えるとモモワロウがルールを順守するという考えにいたらないのは無理もない事と言えよう。
だとすれば、モモワロウが自らが生き延びるため、臆病なくらいに慎重になったり、卑劣・狡猾ともいえるあらゆる手段を尽くし命の保存を図るようになるのはむしろ当然の事と言えなくもなかったりする。
そもそもモモワロウに限らず、[[ゴーストタイプ>ゴーストタイプ(ポケモン)]]のポケモン自体が人に危害を加えるポケモンが多く、
・&bold(){あの世へ連れて行こうと子どもの手を引っ張ろうとする[[フワンテ>フワライド]]}
・&bold(){住処に迷い込んだ船を沈めて根城とし、乗組員の命を吸う[[ブルンゲル]]}
・&bold(){新月の夜に訪れ、ドアを開けた人間をあの世につれていく[[パンプジン]]}
・&bold(){気に入った人間やポケモンを凍らせて、巣穴に飾る[[ユキメノコ]]}
・&bold(){強力な霊力で人やポケモンを操り、都合の良い国を作らせただけでなく、}&color(#F54738){&bold(){所持者の王ごと国を滅ぼした}}&bold(){記述まである[[ギルガルド]]}
など危険なポケモン揃いである。
あくまで図鑑説明文の内容であることに留意は必要だが、モモワロウだけに批判を向けるのは公平ではないという意見も存在する。
しかし他者から見て卑劣・狡猾と映るような振る舞いをすると顰蹙を買うのもまた当然の事であり、作中の人間とポケモンにどう評価されても文句は言えない。
*対戦でのモモワロウ
タイプはどく・ゴースト。
なんとこの複合の登場は&bold(){[[ゲンガー]]系統以来28年ぶり}となる。
しかしその耐性は[[弱点]]4・耐性6(うち無効2)と耐性も多いが弱点もメジャーどころが多いため意外と受けづらい。
種族値は防御のみが突出して高く残りは全て同じ。
[[ミュウ]]や[[ジラーチ]]などをはじめとした幻のポケモンの種族値から、防御以外鎖を思わせる&font(b,purple){88}((なお、ともっこ3匹のHPもこの数値。出現する際のレベルも88とかなり徹底されている。))になるように削り、他全てを豪快に防御に振った種族値になっている。
その物理耐久指数は無振りの時点で&bold(){29340}と、耐性と引き換えに耐久が犠牲になりがちなどく複合としては規格外の数値になっている。
例えるのであればかの[[輝石>しんかのきせき(ポケモン)]][[ポリゴン2>ポリゴン(ポケモン)#id_34ebb4db]]をも上回り、特化すれば[[ランドロス]]の「[[じしん>じしん(ポケモン)]]」はおろか&bold(){[[グラードン]]の「だんがいのつるぎ」でさえ1発は耐える}。実に硬い。
一方、特殊耐久は少し補強してやらないと受けとしては若干不安。
[[専用特性>専用特性(ポケモン)]]は「&font(b,purple){どくくぐつ}」。
自身でどく・もうどくを浴びせた相手をこんらんにも陥れるという、技に二重の効果を落とし込む特性。
毒と混乱のダブルパンチを喰らわせたうえで、「[[みがわり>みがわり(ポケモン)]]」や「[[まもる>まもる/みきり(ポケモン)]]」を併せることで、「どくみが」「どくまも」に「いばみが」を足したような陰湿な害悪戦法をとることもできる。
ただしどく状態の相手にもう一度どくを与えることはできないので、こんらんを付与できるのは基本的に一回のみ。いばみがのようなこんらん頼りの耐久戦法には向かない。あくまでどく状態にするついでである。
また「自身の」技でどく状態にする必要があるため、「どくびし」によるどく状態には反応しない。
[[専用技>専用わざ(ポケモン)]]は「&font(b,purple){じゃどくのくさり}」。
威力・命中共に安定して高く、50%の確率で相手をもうどく状態にする強烈な技で、特性との相性は良い。
ちなみに、そのモーションに反して特殊技。ついでに接触判定もない。
その他一致技は特殊は「ヘドロばくだん」「ヘドロウェーブ」「アシッドボム」、物理は「ダストシュート」と一通り強力なものが揃うが、意外な事に&bold(){「どくづき」は覚えない}。
ゴースト技に関しても「シャドーボール」「たたりめ」「ポルターガイスト」「ゴーストダイブ」と使いでのありそうな技はだいたい覚える。
搦め手に優れたゴースト・どくタイプと言う事で変化技はより取り見取り。
特性との噛み合いがいい「[[どくどく>どくどく(ポケモン)]]」は勿論、「すてゼリフ」「おきみやげ」「うらみ」「[[のろい>のろい(ポケモン)]]」「みちづれ」「くろいまなざし」「うそなき」と言った妨害や、積み技として「わるだくみ」も持つ。
「じこさいせい」も使えるので、対物理に関してはとことん硬い。
残念ながら「どくびし」は覚えないが、特性と噛み合っていないためあまり気にしなくていい。
最大の欠点は&bold(){あまりにも壊滅的な攻撃技のバリエーション}。
なんと不一致技の選択肢は「テラバースト」を除けば「イカサマ」「ころがる」&bold(){のみ}。
汎用的なノーマル技すらなく、なんともまあ「[[はかいこうせん]]」や「ギガインパクト」すら覚えてくれない。
あく技である「イカサマ」はゴーストと範囲が丸被り、「ころがる」は単純に使いにくいため一致技以外は&bold(){ない}と断言していい。
物理受けをするには変化技も微妙に足りず、「あまえる」「てっぺき」等の2段階干渉する技がなく「からにこもる」「まるくなる」や[[テラスタル]]中の「のろい」程度で意外とガチガチに仕上げるには苦労する。
そのため、どくタイプ・[[はがねタイプ>はがねタイプ(ポケモン)]]全般、「めんえき」持ちの[[カビゴン]]や「きよめのしお」の[[キョジオーン]]等、特性によってどく状態にならないポケモンや「しんぴのまもり」「ミストフィールド」で毒を防いでくるポケモン相手は非常に分が悪い。
積んでゴリ押ししようにも、積みが効かない「てんねん」[[ドオー]]、[[ドドゲザン]]や[[アローラベトベトン>ベトベトン]]等のどく半減以下+[[あく>あくタイプ(ポケモン)]]複合相手は最早どうしようもない。
総括すると、得意な相手と苦手な相手が大きく分かれており、性質通りに前に出て積極的に戦うよりも翳め手を駆使しつつ立ち回るのに特化しており、毒やお供の強さを頼りに立ち回るというキャラコンセプトにどこまでも忠実な性能と言える。
物理相手に受け出しして交代を促し、どくを受けに来た交代先に「のろい」を入れて「じこさいせい」で粘ったり、詰め性能も高いので終盤に繰り出してなぶり殺しにする等、そのいやらしさを存分に発揮させてあげよう。
ちなみに[[ダブル>ダブルバトル(ポケモン)]]では「どくガス」が&bold(){命中90で相手全体にどく・こんらんを付与する}なかなかぶっ飛んだ性能になる。
1ターンの価値が重いダブルにおいて、1手で全体にこんらんをばら撒けるのはとても強力。ついでにがんじょうやタスキ潰しにもなる。
とはいえどく無効や[[ミストフィールド>マタドガス]]に弱いのはシングルと同じなので、しっかりと相手の出方を見極めて使おう。&s(){あとやっぱりこんらんは安定しないため運ゲー気味になる}
場を荒らした後に何をするか考えるのも忘れずに。
//因みに捕獲時のレベルも88。これはこれまで登場した&bold(){捕獲可能な野生ポケモンの中で最も高いレベルである。}((捕獲不可能なポケモンも含めれば、最高レベルはBDSPのボスとして登場するギラティナのレベル100))
//捕獲可能な野生ポケモンの最高レベルは剣盾レジギガスの100
*ストーリーでのモモワロウ
『ゼロの秘宝・番外編』を始めるためには、以下の条件を満たす必要がある。
・&bold(){メインストーリー}および追加イベント「&bold(){学校最強大会}」をクリア
・DLC「&bold(){ゼロの秘宝 後編・&color(#000080){藍の円盤}}」((将来的な話になるが、Switchのニンテンドーeショップのサービスがアップデートサービス含めて終了してしまうと後編のデータをダウンロードできなくなってしまうので注意。))をクリア
・「ふしぎなおくりもの」の「インターネット」から「&font(b,#ff69b4){まぼろしモモン}」を受け取る(2024/01/11 23:00以降に配信)((ふしぎなおくりものでは珍しく受け取り期限が設定されていない。ただしこれまたSwitchのオンラインサービスが終了した場合は受け取れなくなる可能性が高いため、早めに受け取っておこう。))
条件を満たした上で桃沢商店の置物を調べると、ストーリーが開始される。
**はじまり
キタカミの里・桃沢商店にある、埃をかぶった置物。
二度目の[[エリアゼロ>パルデアの大穴/エリアゼロ(ポケモン)]]の探検を終えて以降、それはほのかに甘いにおいを漂わせていたが、そのにおいはついに「とてつもなく」というくらいにまで強まっていた。
そんな置物をじっと見ていると、微かに動いたような気がした…
そんなところに[[ペパー>ペパー(ポケモン)]]から電話がかかってきて、主人公の家に遊びに行きたいという話に快諾した。そして…
#center(){
ペパーとの通話を終え
うしろを
振り向いた時
&bold(){置物は}
&bold(){消えていた}
}
目を離した隙に忽然と姿を消した置物を焦点に、ともっこ戦の[[BGM]]のイントロをアレンジした少々おどろおどろしいエフェクトのタイトルコールが流れ出す((具体的に言うと画面上のフレームから毒液のようなものが垂れてかかったタイトル文字のかかった部位が溶けるというもの。))。
それはさておき、ペパーだけでなく電話を盗み聞きしていた[[ネモ>ネモ(ポケモン)]]&[[ボタン>ボタン(ポケモン)]]を含めたホームウェイ組と一緒にしばしの里帰りというところに、一通の手紙が届いていた。
送り主は、[[ブルーベリー学園>ブルーベリー学園(ポケモン)]]を休学してキタカミの里に帰っていたという[[スグリ>スグリ(ポケモン)]]。
[[ゼロの大空洞での出来事>テラパゴス]]以降長らく会ってないので、友達を連れて久々に遊びに来てほしいとチケットまで一緒に入れられていたのだ。
そんなこんなでその場にいたホームウェイ組ご一行でキタカミの里に旅行に来た主人公はすぐにスグリとも再会。
異なる地方の友達同士の面会も(多少デコボコはあったが)つつがなく終わった―
ある一つの問題を除いて。
#center(){&font(b,red,#460e44,180%){キビキビー!!}}
&font(b, #460e44){紫色に染まったラリった目で毒々しいオーラを纏い、奇声を上げながらヘンな踊りをする[[ゼイユ>ゼイユ(ポケモン)]]の姿}に一行は驚愕。&s(){相変わらずおもしれ―女}
どうやら手紙を送った次の朝から急に様子がおかしくなってしまったようで、村人達からは「&font(b,red){呪い}」にかかったと恐れられていたそうだ。
そしてこれが異変のほんの序章であると、主人公は直に知ることになる。
**異常発生
ひとまずゼイユを家まで運び込んだ夜、公民館で一夜過ごしていた5人であったが、突然ネモの行方が分からなくなる。
曰く、直前に店主不在の桃沢商店で買い出しに行った((スグリ曰く、店主のばあちゃんが外出かなんかでいなくなるのはよくあることで、その時は代金だけ置いていくとのこと。))時に&bold(){「ご自由にどうぞ」とひとつだけ置かれていた&color(purple){餅}}を食べていたとのことだが、その後しばらくして連絡も取れない状態になってしまった。
そこで心配になった主人公は、ペパーとボタンに留守番を任せ、スグリと共にネモを探しに行くことになった。
二人が外に出て辺りを見回していた時、普段はりんごを作っているという近所のおじさんと[[おばさん]]が少し離れたところにいた。
スグリ「ネモさんのこと知らないかちょっと聞いてくんべ」
そう言って二人は話しかけた…
主人公「こんばんは!」
二人「…」
主人公「あの〜!」
二人「………」
スグリ「なんか、変だな」
おばさん「…&font(b,red,#460e44){キ}」
おじさん「…&font(b,red,#460e44){キ…ビ…}」
主人公「なんですか?」
二人「&font(b,red,#460e44){キビ…キビ…}」
二人&font(b,red,#460e44,180%){「キビキビー!!」}
&bold(){ポケモントレーナーのおじさんとおばさんが勝負をしかけてきた!}
スグリ「うわー!?なんだー!?」
なんと村人たちは皆ゼイユのようにキビキビ寄声を上げながら踊り狂っているではないか。
道を尋ねようとして狂った村人に襲われたがなんとか勝負に勝ち、これで一安心と思った二人。
そして二人が困惑している時、キタカミセンターの方にネモが走っていくのを目にする。
慌てて追いかける主人公とスグリだったが…
キタカミセンターに着くがネモの姿は見当たらず、スグリの祖父母がいた。
[[焼きそば]]を買いにキタカミセンターへきたスグリの祖父に聞いてみると、そのような子がさっき祖母と話していたという。
祖父「さっきその子と何を話しておったんじゃ?」
祖母「…」
祖父「ばーさん?」
祖母&font(b,red,#460e44){「おモち ドうゾ」}
二人&祖父「( ゚д゚)ハィ?」
唐突に&font(b,purple){毒々しい色の怪しい餅}を出したスグリ祖母。
祖父「え…いや、あの、今は餅とかいいから」&s(){まともなツッコミ}
祖母&font(b,red,#460e44){「おジー ささん もチ お もち た べ テテ」}
祖父「分かった、食べれば良いんじゃろ?パクッ」
祖父「ほら食べたぞ、………&font(b,red,#460e44){ん…}」
祖父&font(b,red,#460e44){「……」}
祖父&font(b,red,#460e44,180%){「キビキビー!!」}
スグリ「えっ!?」
祖母&font(b,red,#460e44,180%){「キビキビー!!」}
スグリ「&bold(){ええええーっ!!!!?}」
&bold(){おばあさんのヒエとおじいさんのユキノシタが勝負をしかけてきた!}
さらには&font(b,purple){毒々しい色の怪しい餅}を食べて目の前で呪われおかしくなってしまったスグリの祖父母にまで襲われる二人。&s(){ついでにこの瞬間スグリの祖父母の名前が判明した。}
何とか勝負に勝った後、ひとまずはこのおかしな呪いの原因が&font(b,purple){怪しい餅}と分かったところでペパー&ボタンと合流、情報を共有しようとした時に…&bold(){ヤツは現れた。}
ドローンのように桃沢商店の上空に浮かぶ影…それはいつの間にか無くなっていたあの置物だった。
怪しげに見つめていた目を光らせると、突然縦に割れたと思ったら&font(b,purple){あの怪しい餅}を飛ばしてきたのだ!アブナイ!
&s(){ポケモン主人公特有の凄まじい身体能力を発揮し}すんでのところで餅を避けた主人公と、身をすくめて額に当たったスグリは難を逃れたが…
#center(){&font(b,#deb887,#460e44,125%){キ…キビキビ!}}
#right(){&font(75%){スグリ:&font(b,#ffdc00,#000000){「ペパーくんなんか照れてない?」}}}
#center(){&font(b,#da523a,#460e44,250%){うおおおおおおおお!!&br()&exk(){&br()}キゥィビィ キャヴァイー!!!!}}
#right(){&font(75%){スグリ:&font(b,#ffdc00,#000000){「ボタンさんだけなんか激しくない?」}}}
口に餅を放り込まれた勢いでそのまま飲み込んでしまったペパーとボタンまで、たちまちヤツに呪われて[[洗脳]]されてしまい、主人公&スグリペアは彼らとも戦うことに。
操られた二人をなんとか退け、&font(b,purple){呪いの餅}をばら撒き村人たちをおかしくした犯人は例の謎の置物―もとい&bold(){謎のポケモン}だと確信したスグリは、そそくさと逃亡を図るヤツを睨みつけ追い掛けた。
後を追ってともっこプラザまでたどり着くとそこには…
#center(){&font(b,green,#460e44,180%){キビキビー!!}}
#right(){&font(75%){スグリ:&font(b,#ffdc00,#000000){「…そうだよね!」}}}
行方をくらましていたネモの姿があるではないか!実は夕方の買い出しの際に食べたという&font(b,purple){あの餅}が原因となり、その時から既に洗脳されてしまっていたのである。
#center(){&font(b,green,#460e44,180%){キビキビ勝負ー!!}}
#right(){&font(75%){スグリ:&font(b,#ffdc00,#000000){「…なんかちょっと意識残ってない?」}}}
そして後ろからは操られた町の人々の大群がさながらゾンビパニックのごとく迫ってきて、まさに絶体絶命状態!
ブルベリーグ(元)チャンピオンであるスグリですら、筋金入りのバトルジャンキーには歯が立たず((事実、初対面でいきなりバトルを持ち掛けられたときはボロ負けだったそうだ。ただしネモの方はスグリを高く評価している事からスグリが言うほどにボロ負けだったのか?という疑問もあり、「まだメンタルが回復しきれてなくて本調子ではなかったので結果スグリがボロ負けと思う戦いぶりになってしまったのではないか」「そもそもブルベリーグのルールからダブルバトルに寄せたPTのスグリではシングル特化PTのネモ相手では相性が悪いのでは(ネモからふっかけたと言う事はシングルの可能性の方が高い)」という推測もある。))、彼女を止めることが出来るのは、実質もはや主人公しかいない。
後ろにいる大群はスグリに任せ、主人公はネモと(望まぬ形で)再びチャンピオン対決を繰り広げるのであった。
**決戦
#center(){&font(green,#460e44,75%){「くきゅぅ…」} &font(b,#dddddd,#460e44){モモモ!?}}
ネモすらも敗れ、他に&ruby(盾にできる){戦える}トレーナーもいなくなったことで、正体不明のポケモンは目の前が真っ暗に…
&bold(){なるはずがなかった。}
#center(){&font(b,#ddd,#460e44){モ…… モ……}}
#center(){&font(b,190%,#ddd,#460e44){モ モ ワ ロ ウ!!}}
他に打つ手がなくなり完全に追い詰められたと見るや、謎のポケモンことモモワロウは猫を噛む窮鼠のごとく漸く自ら襲い掛かってきたのだ。
最後は[[アカツキガチグマ>ガチグマ]]戦や[[テラパゴス]]戦と同じく終了後強制・確定捕獲の疑似レイド仕様。
そしてこれが&bold(){SVのストーリー全体における正真正銘のラストバトル}とも言える。
どくくぐつによる混乱を防ぐため、毒状態にならない毒・鋼のポケモンを出すと安定する。ただしもたもたしていると「わるだくみ」で増強された「シャドーボール」が飛んでくるので、短期決戦のつもりで挑もう。
戦闘BGMは&bold(){ともっこ戦のテクノアレンジ}であり、彼らとの関係を匂わせてくる。曲には途中、視界が揺らぐようなメロディが組み込まれており、モモワロウの毒による浸食を表現しているものと思われる。
#openclose(show=因みにこのバトルでオーガポンを出すと…){
&exk(){&br()}
#center(){&font(b,300%,#007F89){……がお゛ぼう゛つ!!}}
オーガポンにとっては、かつてパートナーだった男の仇にして、ともっこたちをけしかけお面を奪い、そして今なお新たに出来た[[大切な人>ゼイユ(ポケモン)]]の尊厳とキタカミの里を踏み躙り、主人公の尊厳をも踏み躙ろうとした諸悪の根源。
そんな一連の悲劇の根本の元凶と再び対峙した&bold(){「鬼」}は、怒り狂ったような雄叫びを上げながら挑みかかる。
&font(l){が、モモワロウ物語での暴れっぷりから&bold(){ここまでキレていてもまだ自制していた可能性もある}}
とはいえ、いしずえのめん以外だと素の状態では「じゃどくのくさり」で弱点を突かれる上、50%の確率でもうどくとこんらんのダブルパンチを喰らうので分が悪い。
どうしてもオーガポンで倒したいという場合、かいふくのくすりを大量に持っておくか、他のポケモンで削っておこう。
残念ながら、一番叩きこみたいであろう「かたきうち」もこのままでは効かないので、かたきうちで討ち取りたいなら何かしらのフォロー((「ねらいのまと」をトリックで押し付ける等))をしよう。
}
#openclose(show=ついでにともっこたちを繰り出した場合も専用演出が存在する。){
&exk(){&br()}
#center{&font(b,165%,#ddd,#460e44){モゲゲッ! モゲーッ!}}
かつて家来として従えていたともっこのいずれかを繰り出すと、なんとモモワロウの方から反応が返ってくる。
向こう側からすれば、毒の鎖と望む力を与えた恩を仇で返し牙をむく裏切り者に対する動揺か、あるいは彼らを捕獲し手なずけた挙句意趣返しとばかりに自分に繰り出してくるプレイヤーの当てつけに対する怒りであろうか。
どくタイプが故どく状態にならないのは有利だが、[[マシマシラ]]とは互いに弱点を突き合い、[[キチキギス]]はじゃどくのくさりも等倍で大ダメージを受ける恐れがあり、[[イイネイヌ]]はゴーストタイプ故にかくとう技が通じない上あまりの物理耐久からサブウェポンでも突破は困難と、親玉としての意地を見せつけてくる。
}
HPを0にすれば捕獲チャンスが訪れる。先述の通り強制かつ確定捕獲なので、好きなボールに入れよう。
性格はおくびょう固定・[[個体値]]はランダム3Vのため、厳選難易度はそこそこ。使用できる場面の少ない幻のポケモン故無理して厳選する必要もあまりないと思われるが、それでも「イカサマ」のダメージを抑えたいならA0を狙うのも悪くない。
シャドーボール半減・じゃどくのくさり無効・「つるぎのまい」→「ドゲザン」で弱点がつける[[ドドゲザン]]を用意すると厳選周回がしやすい。&s(){その刺さり方から「土下座してたら餅は食わせられないから有利(意訳)」と言われている。}
ちなみに本作の[[メロエッタ]]同様、幻のポケモンや配布ポケモンによくある「運命的な出会いをした」フラグはつかないという特殊な仕様になっている。
**終結
相手は「[[鬼>鬼(妖怪)]]」ではなくただの人間だと侮ったのが運の尽き。
諸悪の根源モモワロウは、主人公によってとうとう&ruby(捕獲された){懲らしめられた}。
操られていた人々も正気に戻り、こうしてキタカミの里を騒がせた一連の洗脳事件は幕を閉じたのであった。
そんな珍事件が何事もなかったかのように、あっという間に数日が過ぎた。
[[パルデア>パルデア地方(ポケモン)]]に帰る日が来たホームウェイ組と、彼らと触れ合ううちに復学を決意したスグリとゼイユ。
6人は再び会う約束を交わしながら、それぞれの帰るべき所へと帰っていったとさ。
#center{&font(b,150%){めでたしめでたし……?}}
*伝承とモモワロウ
・実はゲーム中ではともっこたちとの関係は明確に言及されてはいなかったが、彼らの図鑑説明とどくのくさりの関連からモモワロウが関わっていたことは間違いないとされる。&br()すなわち、モモワロウこそがともっこの親玉であり、オーガポンのお面とパートナーだった男を奪ったともっこたちの背後にいた真の黒幕であると言い切れる…のではあるが、ヤツが何を目的としてキタカミの里で暗躍していたのかは結局ゲームでは最後まで分からず、伝承を完全に紐解くには2024/01/15に公式Youtubeで公開されたモモワロウの昔話を待つこととなった。
・ただし動画の物語もあくまで&bold(){「一説」にすぎず、物語がモモワロウ視点で語られている}こともあって、信憑性に関しては如何ほどのものかは不明。「ともっこたちは元々才能があったから家来にした」という物語の説明と「毒の力で能力が開花した」という彼らの図鑑設定との矛盾やモモワロウの生態を考えて怪しいという指摘も少なくはない。&br()ただ、終盤の「&bold(){お面を盗んで怒り狂ったオーガポンの報復を受けた}」点はキタカミの伝承やオーガポンの真実のお話とも共通しているため、全くもってでたらめというわけでもない。
・もしも公式で発表されたお話が真実だとすれば、自分を育ててくれた老夫婦に&bold(){もっと愛されたい}という一心で彼らの欲しいものを手に入れようとしただけであったと思われる。((変わり映えしない暮らしにも飽きた頃とあるのでキタカミの里までの旅を楽しみたかったのも理由かもしれない))&br()ただ&font(b,red){やったことは盗みと客観的に見て悪いことには変わりはない}し、&font(b,red){そもそも老夫婦が仮面を欲しがったのはモモワロウの手で欲望が引き出されたから}((元々老夫婦はモモワロウを可愛がっていたのだが、モモワロウは満足せずに「もっと愛されたい」という理由でくさりもちを食べさせた))である。結果としてお面とパートナーだった男を失った上「悪い鬼」の濡れ衣を着せられたオーガポンに目の敵にされるのは残当といえる。物語中で何もかもを失ってしまったモモワロウだったが、自らもオーガポンの幸せを奪ったのだから、こればかりは&bold(){因果応報}と言わざるを得ない。
・いずれにせよ、公式の動画ではモモワロウを&b(){あからさまな「絶対悪」として描くことは避けている}フシがある。&br()モモワロウの本質は何なのか―[[&font(b,blue){悪意こそなかったが手段を間違えていたことに気づかなかった故の「哀しき悪」}>哀しき悪役]]か、それとも[[&font(b,red){自らの都合を優先し他者の思いを顧みず踏み躙った「擁護しがたい悪」}>吐き気を催す邪悪]]と解釈するかは、各トレーナーの価値観に委ねられることになるのだろう。
・お面職人の家系であるユキノシタ(スグリの祖父)も&color(purple){くさりもち}をまんまと食べて洗脳されたこと、さらに桃沢商店でホコリをかぶる程長い間休眠状態だった時も、店主含めた里の人たちからは「ヘンテコな置物」としか認識されていなかったことから、モモワロウについてはまったくもって誰も何も知らない様子であったと思われる。&br()もっとも、当時の里の民がともっこの亡骸を見つけた際には遠く人知れぬ場所へと吹っ飛ばされていてその時は誰にも発見されていなかった(現在の桃沢商店に並ぶまで大分タイムラグがある)ので、失伝しても仕方ないことであろう。
・伝承の看板の一つに「&bold(){黄昏時に鬼に出会ったらお面で顔を隠さないと魂を抜き取られる}」というものがあるが、この「鬼」とはオーガポンではなくモモワロウの事ではないかという考察が上がった。確かにお面で口が隠れている状態なら、口に&color(purple){くさりもち}を放り込めず操ることもできないから一理ある。&br()しかし昔話が公開され、キタカミの里に着いてから倒されるまでの時間が短かった(元より長居するつもりがなかった)ことがわかると、この説の信憑性は一気に薄れ、この看板の伝承についてはより謎が深まることになった。&br()惨劇のあとに、ばら撒かれて残った餅を拾い食いしてしまった人間やポケモンがいた場合は話は違ってきそうなのだが…。&br()&font(l){とはいえ、当初は&bold(){オーガポンのパートナーもモモワロウに洗脳されてキビキビダンスした挙句死んだのでは?}という推測も出ていたのでちょっとだけ有情にはなった。}
・伝承の看板には、鬼とともっこ3匹に加えて主君(ともっこのトレーナー)と思しき人間のシルエット((ともっこ3匹と共に鬼を追いかけながら[[石>石(武器)]]か[[モンスターボール>モンスターボール(ポケモン)]]らしき丸い物体を投げつけており、腰には「ボールらしき物」を3つぶら下げている。))が描かれているが、公式PVによればこの人間の正体こそモモワロウであり、伝承の看板では似ても似付かぬ姿で描かれているということになる。&br()モモワロウの姿も存在もキタカミで全く認知されていないことを考えると、「ともっこを使役する存在がいたと推察されていたが、その姿までは知られていなかった」といったところだろう。
・・鬼の正体であるオーガポンもかなり頭身が高いシルエットで描かれており、その姿を正確に伝えてはいない。写真なんてない時代なので、ともっこは事切れていたので姿をじっくり観察して絵にできたが、怒りに満ち溢れるオーガポンは恐ろしくて姿を観察する暇もなく、モモワロウは姿すら分からなかったため不確かな姿で描かれているのだろう。現実の写真のない時代でもあり得る話である。
・・伝承が時代と共に風化しポケモンの話が人間の話に置き換わってしまった例は[[ソード・シールド>ポケットモンスター ソード・シールド]]において[[前>ザシアン]][[例>ザマゼンタ]][[がある>ソッド&シルディ(ポケモン)]]。
#openclose(show=看板の内容について){
件の看板に書かれている伝承の全文は、
>黄昏時 &bold(){村の外で} 向こうから &bold(){歩いてくる}影が あったなら 気をつけよ
>すぐさま お面を かぶって みずからの顔を 隠しなされ
>さすれば 影が 人であれ &bold(){鬼}であれ お面同士 会釈して 通り過ぎるのみ
>もし お面を 持たざるとき あれば 影が 人であることを 願いなされ
>その影 人であれば よし 二度と お面 忘れるべからず
>その影が 鬼であれば 最期 真の面を 覗きこまれたなら
>その者 魂を 抜きとられ 二度と 村へは 帰れぬだろう
というもの。
「歩いてくる」という時点で、足を持たず浮遊して動くモモワロウではありえないことがわかる(操られた人間である可能性もあるが、上述の通り信ぴょう性は薄い)。
これに関連し、スグリが「碧の仮面」で語った内容を考えると、
-異国の男とオーガポンが来る前からお面をつける文化があり、お面職人がそれで生計を立てられる背景がある
-オモテ祭りもそれ以前からあり、それはお面職人の一族が始めた
-当時キタカミの人々はみんなお面を持っていた
という状況があったと読み取れる。
これと上記の謎の伝承を考えると、キタカミにおいて本来活動していた「魂を抜く黄昏時の鬼」はオーガポンが来るよりも(恐らくアカツキよりも)昔の存在であり、それがオーガポンと混同されて現在に伝わった結果、ともっこ伝説と一緒くたにされてしまったか、あるいは単純にオーガポンの話に尾ひれがついた結果ありもしない話が生まれたかのどちらかであろう。
ただこの看板は「村の外」を警戒するように伝えているにもかかわらず、スイリョクタウンから遠く離れた楽土の荒地に位置している。理由は不明だが、「楽土」と言われるくらいなので昔は集落があったのだろうか?
}
*余談
・名前の由来はおそらく「桃太郎」+「&font(b,red){&ruby(わろ){悪う}}」と桃太郎の悪の側面を押し出され、そこに「和郎(子供、人に対する愛称or&font(b,red){蔑称})」・「割ろう」をかけたネーミングになっている。イントネーションも「桃太郎」と同じ。&br()各外国版も、英語版の"Peach(桃)"あるいは"Pecha berry(モモンのみ)" + "&font(b,red){runt}(チビ・&font(b,red){いやなやつ})"を始めとして、だいたい&bold(){同趣旨のボロクソな名前}が付けられている。&s(){これはさすがにかわいそう。}&br()また見た目のコンセプトはその設定から桃太郎+赤ん坊+モモ、さらに推測の粋からは出ていないが水子の要素も入っているのではないかとも言われている。
・そしてもはや説明不要と思われるが、そのモモンのみの効果はズバリ「どく状態を治す」。つまりモモワロウアンチに他ならないことを考えると、なんと痛烈な皮肉であろうか。((余談だが今作のこおりタイプ専門のジムリーダー・グルーシャも、ロシア語で梨を意味するгрушаが名前の由来だが、梨をモチーフにしたナナシのみも「こおり状態を治す」と、皮肉にも氷という概念へのアンチという皮肉になっている。))
・これまでの幻のポケモンたちのエピソードや性質はどこか神秘性があり、マスコットのような可愛らしい見た目の者も多かったが、モモワロウに関しては見た目こそ可愛いがエピソードやその性質は従来と比べればやたらとスケールが小さく神秘性はあまり感じられず邪悪さが目立つ。幻のポケモンとしてはこれまでと意図して大きく趣向を変えた形となっている。
・姿自体は碧の仮面におけるオーガポンの真相にかかわるムービー内でさり気なく登場しており((お面を狙うポケモンたちの説明は「数匹」と数をぼかした表現になっており、お面を狙うポケモンが描かれた場面で右上に見切れるように描かれている。その上イイネイヌの頭部の下に身体が隠れており、わざと見落としやすい演出になっている。))、この時からすでに桃沢商店の置物との関連が示唆されていた。名前が公開されるまでは、桃の&ruby(ドン){首領}だからかはたまた[[コラ>コライドン]][[ミラ>ミライドン]]に合わせてか(あるいは[[某暴太郎戦隊>暴太郎戦隊ドンブラザーズ]]にちなんでか)「&font(b,#ff69b4){ピーチドン}」なる仮称で呼ばれていた((海外の考察班からも、「毒の桃太郎」だからか"Dokutaro"というまた別の仮称が付けられていた))。&br()実はデータだけは藍の円盤配信の時点で存在しており、「じゃどくのくさり」が[[ゆびをふる>ゆびをふる(ポケモン)]]で出たと報告されていたことから、ともっこの親玉たるポケモンが存在することへの疑いがますます濃くなっていた。
・・その[[某暴太郎戦隊の怪人枠>ヒトツ鬼(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)]]風に言うならば&b(){人助けのために旅立ち、お供の前に躍り出て剣を振るい、悪い鬼を懲らしめて生きて宝を持ち帰った}(一般的な)桃太郎に対し、モモワロウは&b(){&color(#d9333f){自分たちの欲望で旅立ち、戦いにはお供に任せる形で参加し、善き鬼の幸せを踏み躙って自分は瀕死、ともっこたちも命を奪われ宝を持ち帰ることは叶わなかった}}という対比になっている。
・「3匹の仲間と宝探しをしていた」という点から「ザ・ホームウェイ」との比較もささやかれる。タチが悪い事に「&bold(){3匹/3人の仲間の願いを叶えて絆を深めた}」とだけ言えば&bold(){モモワロウと主人公は同類と言える}。
・ゼロの秘宝本編を通してスグリが豹変したのはモモワロウに操られていたからではないかという説が流れていた。&br()しかし結局豹変の原因は彼の&bold(){[[コ>カドック・ゼムルプス]][[ン>アクマ(ピンポン)]][[プ>ルサルカ・シュヴェーゲリン]][[レ>イグアス(ACVI)]][[ッ>七草にちか]][[ク>黒死牟(鬼滅の刃)]][[ス>夏油傑(呪術廻戦)]]と[[憧れを超越した憎しみ>ミスター・ブシドー]]の末の暴走}であり、モモワロウもともっこたちも全く無関係。事実、シナリオ中のスグリの目は豹変していた頃でさえ紫色に染まることがなかった。&br()ともっこ像への八つ当たりパンチの際に紫色の靄が手元から出ていたという情報から「欲望を増幅させられていた」という説もあったが、モモワロウは当時休眠状態だったため関与があったかは怪しいところである。
・藍の円盤で登場する[[タロ>タロ(ポケモン)]]も、桃「&bold(){太郎}」を髣髴とさせる名前や桃のような色合いからかともっこやモモワロウと関連があるのではというあられもない疑惑をかけられていたが、蓋を開ければ[[父>ヤーコン(ポケモン)]]同様自分とポケモンに正直な善人であり、全くもって無関係であった。&br()もっとも、見た目は「&font(b,#ff69b4){かわいい}」部類に入るモモワロウを彼女が見た時の反応はどうであろうか((ただ、モモワロウは幻のポケモンであるためリーグ部でも交換に出すことはできない。))。
・モモワロウが町の人々や主人公の友人らを操った目的自体は不明。&br()ともっこの復活やオーガポンへの復讐を目論んでいた((番外編でのポケモンバトルではオーガポンの弱点をつけるポケモンが大量に出現しており、それだけ対策していたとも取れる。と言ってもオーガポン自体、みどりのめんだと元から弱点が多いのである程度範囲が広いパーティを構成すれば意図せずともオーガポンが相性不利になりやすい。))と考えることもできるが、&color(purple){くさりもち}を食べさせて人々やポケモンを自分の味方にしようとするのが行動原理の根本であるため、再び自分にとっての幸せな日常を作ろうとしただけかもしれない。
・事件中は町の人がこぞって呪われている中、何故か例外的にポケセンのお姉さんだけは洗脳を免れていた。&s(){メタ的に言えば桃沢商店に加えてポケセンまで使えないと攻略が非常に面倒くさくなるためだが、}どうやら日頃からスマホロトムをいじっていてしょっちゅう下を向いているため&color(purple){くさりもち}を食べさせる隙がなかったようである。&br()また、桃沢商店のお婆さんはホームウェイ組が着いた時点で外出で不在にしていたようで、洗脳を免れたのかどうかまでは不明。もし外出してかつ洗脳されていなかったとしたら、ネモが食べた&color(purple){くさりもち}はいったい誰が置いたのだろうか…?
・洗脳されていた人々が踊っていた変な踊り・通称「&bold(){キビキビダンス}」であるが、人によって動きや自我の残り具合がまちまち。当人らに殆ど記憶がないとはいえ、元の人格をベースに洗脳状態の人格が構成されているといった感じ。&br()ペパーは少し照れていたり動きがぎこちないことから恥ずかしい踊りをさせられることに多少抵抗していたと思われ、逆にボタンは動きやセリフが明らかにNPCよりも激しくなる((「キュゥビィ キョアヴァイー!!!」という「ブイブイ 可愛い」と混じったと思われる奇声を上げていたため、ブイズ愛を暴走させられたのだろう。))くらいに荒ぶっていた。&br()ネモに至っては&font(b,red){&ruby(闘争本能){バトル欲}が毒の効果で&ruby(悪化){暴走}}していたのか、バトル中の反応もまるで自我が半分残っているかのような振る舞いで、洗脳が解けた後も夢という形でうっすらと記憶に残っている程であった。&s(){もうやだこの戦闘狂。}&br()モーションも無駄に凝っており、全員が殆ど同じ仕草にも関わらず、キャラのグラフィックごとに個別のモーションが割り当てられている。男性キャラは全体的に硬め、女性キャラは全体的にしなやかな動きになっている。
・・また、前編時点でゼイユとコンビを組んでいた伝言係の少年が似たような動きを度々していた。流石に偶然だろうが…
・・2024年12月に、この動きを再現できるアクションボールペンがポケモンセンターから発売された。ゼイユバージョンとボタンバージョンがある。&s(){尊厳ってもんはないのか}
・番外編シナリオのあまりにもB級ギャグホラーめいた素っ頓狂な展開が大ウケしたのか、SNS上では実際にキビキビダンスを踊る人まで現れ、リアルにまで蔓延する有様。&br()上半身は[[某エイサイハラマスコイおどり>ポプテピピック]]みたいに腕を畳んで脇を上下し、脚はあまり開かないまま左右交互にかかとと膝を上げる(足全体はなるべく浮かさない)と振り付けも非常に簡単なほう。激しくやりすぎるとボタンみたいに激・筋肉痛になる恐れがあるのでほどほどに。一部ではこのダンスを見てリズム、モチーフ共に合致する水曜日のカンパネラの曲「Momotaro」の一節((「キッ ヴィッ ダーンッ キッヴィッ キッヴィッ ダーンッ」のあたり))やお笑い芸人・ゆってぃの持ちネタ「ワカチコワカチコ~」を連想した人もいるとか。
・・ただし、現実世界でもヨーロッパでは&bold(){突如人々が踊り始めてそれが伝染していき、死ぬまで踊り続ける事という「ダンシングマニア」という伝染病が存在していたりする}。キビキビダンスもボタンは筋肉痛になっており、早期に解決したからよかったものの、解決しなかったら…と思うと全くギャグにならない。((ゼイユは踊り疲れて寝る生活を送っていたので一応それくらいはモモワロウも考慮していたのかもしれないが。))
・英語版では元ネタであろう「きび団子」が通じないと見たのか"&font(b,purple){MOCHI MOCHI}"というこれまたぶっ飛んだセンスの翻訳がなされている。&s(){これはこれでかわいい。} これに伴い[[日本語]]でキビキビ言ってた部分は全て"MOCHI"と韻を踏むフレーズとなっている。&s(){???&font(green,#460e44){「Mochi match! MOCHI MATCH!!!」}}
・・その為、英語版ではシナリオの副題も「&ruby(モチ・メイヘム){MOCHI MAYHEM}」となっている。Mayhemとは英語で「暴動」、「騒乱」、「大混乱」を意味する。
・人々を洗脳して恥ずかしい踊りをさせるという&bold(){催眠尊厳破壊}といった能力から、[[ハイグレ魔王]]を思い起こしたトレーナーも多い。恥ずかしい恰好まではさせられない分こちらの方がまだマシそうだが。いずれにしろ薄い本業界が喜びそうなシチュエーションである。&br()すでにその毒、もとい影響は回っており閲覧注意なネタを描いてしまった者たちも水面下で増えてしまっている模様…。
・&bold(){「大規模な洗脳+常識改変能力持ち」「主に食べ物を用いて洗脳」「トンチキな絵面だがやっている事はえげつない」}といった点から[[某機界戦隊>機界戦隊ゼンカイジャー]]の[[怪人枠>ワルド(機界戦隊ゼンカイジャー)]](特に&bold(){[[コイツ>カシワモチワルド]]})や[[某吸血鬼漫画>吸血鬼すぐ死ぬ]]の[[吸血>吸血鬼三兄弟(吸血鬼すぐ死ぬ)]][[鬼達>Y談おじさん]]を連想したトレーナーも多発したとか。
・モモワロウのモチーフはその名の通りモモであるため、なぜ毒タイプが付与されるのかと不思議に思った人もいるかもしれないが、実は熟していないモモの種にはアミグダリンという毒がある。モモワロウの殻と呼ばれる部分が果実であり、モモワロウ本体が種であるのだとしたら、毒があるというのは全くおかしな話ではない。
・・なお致死量は人間だとモモの種100個分くらいなので誤って1個食べてしまったとしても慌てることはない。
・・アミグダリンは青酸毒のため、上記の通り大量に摂取すると神経障害に陥るが、幻覚毒ではないので&bold(){モモの種を食べたからといってキビキビいって踊りだす}などということはありえないのでご安心を。
・・なお、アミクダリンはビワ、アプリコット、梅、[[アーモンド]]((現在食用にされているスイートアーモンドにはほとんど含まれていない))など、モモだけではなく様々なバラ科の果物の種に含まれている。
・なお、一連の騒動のトリガーになる&bold(){まぼろしモモンは高級なギフト品らしいが、送り主については劇中では全くわからない。}[[もりのようかん>もりのようかん(ポケモン)]]にも通ずる&s(){黒いゲーフリ}ホラー要素。
・「餅」を扱うモモワロウが登場する番外編が配信されたのは2024年01月11日であるが、この日は日本では正月に備えた鏡餅を食す「鏡開き」が行われる日でもある。また配信時間が23:00と深い時間だったのは、エピソードがホラーめいたものだったからと推測するファンもいる。
追記 修正 おも&color(#c0a2c7){チ} た&font(#9079ad){ベ ナ}が&font(#884898){ラ} &font(b,180%,#c0a2c7,#460e44){キビキビお願いします~!!}
#center(){&font(b,165%,#ddd,#460e44){モモワーイ!(お前も毒傀儡にしてやろうかー!)}}
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#right(){この項目が面白かったなr&font(25%){(パクッモグモグ)}......\&font(b,#c0a2c7,#460e44){キビキビー!!}/
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#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
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}
&font(#6495ED){登録日}:2024/01/18 Thu 23:48:46
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 21 分で読め…キビキビー!
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&font(b,#ff0000){※『ゼロの秘宝・番外編』の詳細かつ重大なネタバレを含むため、未プレイの方は閲覧注意※}
#center(){&font(#ddd,#460e44,75%){モ…}}
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#right(){&font(#ddd,#460e44){モモモー}}
モモワロウとは、『[[ポケットモンスター]]』シリーズの[[幻のポケモン]]の一種である。
*データ
#center(){
>&font(b,#ddd,#460e44){モモ型の 殻は 猛毒の 貯蔵庫。 毒の 餅を 作り 人や ポケモンに ふるまう。}
>
>&font(b,#ddd,#8b008b){欲望と 能力を 引き出す 毒素の 餅を 食べさせて 食べた 相手を 鎖で 操るのだ。}
}
・&bold(){基礎データ}
&bold(){全国図鑑№}:1025
&bold(){分類}:しはいポケモン
&bold(){[[英語]]名}:Pecharunt
&bold(){高さ / 重さ}:0.3m / 0.3kg
&bold(){[[タマゴグループ>タマゴ(ポケモン)]]}:タマゴ未発見
&bold(){タイプ}:[[どく>どくタイプ(ポケモン)]]/[[ゴースト>ゴーストタイプ(ポケモン)]]
&bold(){[[特性>特性(ポケモン)]]}:どくくぐつ(モモワロウの 技によって [[どく>どく/もうどく(ポケモン)]]状態に なった 相手は [[こんらん>こんらん(ポケモン)]]状態にも なってしまう。)
・&bold(){[[種族値]]}
HP:&font(b,purple){88}
攻撃:&font(b,purple){88}
防御:&font(b,#ccc,purple){160}
特攻:&font(b,purple){88}
特防:&font(b,purple){88}
素早さ:&font(b,purple){88}
合計:600
・&bold(){獲得[[努力値]]}
防御 +3
*概要
「[[スカーレット・バイオレット>ポケットモンスター スカーレット・バイオレット]]」の[[DLC>ダウンロードコンテンツ]]「ゼロの秘宝 番外編」で明らかになった幻のポケモンで、早い話が案の定&bold(){[[キタカミの里]]・桃沢商店に置いてあった置物の正体}。
元々はキタカミの里から遠く離れた地に老夫婦と一緒に暮らしていたようだが、ある日キタカミにあるお面の噂を聞きつけた老夫婦を喜ばせようと、お面を手に入れるために旅に出ることとなる。
[[イイネイヌ]]と[[マシマシラ]]、[[キチキギス]]を家来として手懐け、キタカミに辿り着いた一行はお面を所有していた男から&font(#ff0000){かまどのめん}、&font(#008cff){いどのめん}、&font(#808080){いしずえのめん}の3つを強奪することに成功するが、男に危害を加えたことが男の大切なパートナーだった[[オーガポン]]の逆鱗に触れたことでともっこ3匹はオーガポンによって倒され、残るモモワロウも致命傷を負い、長らくの間休眠状態に陥っていた。
((ただしこの一部始終(特に一行がキタカミの里に着くまで)はゲーム内では詳しく語られておらず、後述の公式Youtubeチャンネルで公開された動画で全貌が明らかになったことに留意されたし。))
ともっこ3匹に繋がっていた毒の鎖の先端を思わせる、毒々しい色の桃のような姿をしている(ちなみにトゲが下になる)が、これは本体を守る外殻であり、殻を被ったその姿はキタカミの里の人々から長らく&bold(){「&ruby(くさらず){不腐}の[[桃>モモ(果物)]]」}と呼ばれていた。縦に真っ二つに割れるように開く殻の中には、[[桃太郎]]を彷彿とさせる紫色の赤子のような本体が隠れている。
普段は殻を閉じた姿でドローンのように浮遊しているが、戦闘の際は猛毒の貯蔵庫も兼ねる殻の内側から毒素で出来た鎖や餅を発射する。
モモワロウの毒には[[生物の欲望と能力を引き出す成分が含まれている>ウツロイド]]と言われており、ともっこたちが今の姿に変化したのも、この毒の作用によるものと思われる。
「&bold(){しはいポケモン}」の分類通り、人間やポケモンを支配し操る能力を持つのだが、そのやり方はかなり陰湿かつ悪辣。
自らの[[毒]]を練り込んだ[[餅]]「&color(purple){くさりもち}」を人やポケモンに食べさせる事で、餅の毒に当たった者に「&font(b,red){呪い}」をかけて洗脳し、鎖で&ruby(くぐつ){傀儡}として支配下に置いて操るという。
&color(purple){くさりもち}自体もほのかな甘みがあって美味らしく、知らなければそのまま吐き出すことなく食べてしまうであろう者が多いことは容易に想像がつく。そうして洗脳した者を介してさらに&color(purple){くさりもち}をふるまうことで、まるで[[ゾンビ]]系パニック映画さながらにより多くの生物を支配下に置くことが出来るらしく、この能力の恐ろしさは計り知れない。
一度に操れる人数の上限は不明だが、少なくとも&bold(){キタカミの里程度の小規模集落ならば丸ごと操れてしまう模様。}なんと恐ろしい……。
と、[[洗脳]]能力に関しては過去最凶レベルと言っても過言ではないのだがその一方で余程の事がない限り自ら戦うことはなく、[[普段は洗脳した者たちを手駒としてけしかけたり盾にするだけで自分は後ろに隠れたりコソコソ逃げたり、追いつめられると泣きまねで弱々しい赤子を装い同情を誘う>半天狗(鬼滅の刃)]]と、性質も臆病かつ卑劣・狡猾極まりない小悪党気質。
また&bold(){「ともっこや人間を操り人形にし無関係のポケモンや人間に危害を加える存在」}としてはある意味ポケモン本編作品では&bold(){初}、そして&bold(){第9世代現在で唯一の}&font(red,black,b){ポケモンだけで構成された、またはポケモンがボスとして人間を使役する[[&color(red){『悪の組織』}>悪の組織(ポケモン)]]}と言えよう。
事実過去に[[人間がボスを務める悪の組織が>ロケット団(ポケモン)]][[民家を襲いポケモンを殺害した>ガラガラ(ポケモン)]]のと&bold(){「人間」と「ポケモン」を入れ替えた以外}同様の所業を行いオーガポンの怒りを買っている。
ただこれに関して語る場合、大前提として&bold(){モモワロウが野生のポケモンである事を忘れてはならない。}
そもそも野生のポケモンは、社会を生きる人間とは違いルール無用の大自然の世界で生きている。同族同士で群れを作ればその集団の中で暗黙のルールが形成されるかもしれないが、モモワロウは非常に珍しいポケモンであり、同族は極めて少ないものと思われ、群れを形成できたかも怪しい。こう考えるとモモワロウがルールを順守するという考えにいたらないのは無理もない事と言えよう。
だとすれば、モモワロウが自らが生き延びるため、臆病なくらいに慎重になったり、卑劣・狡猾ともいえるあらゆる手段を尽くし命の保存を図るようになるのはむしろ当然の事と言えなくもなかったりする。
そもそもモモワロウに限らず、[[ゴーストタイプ>ゴーストタイプ(ポケモン)]]のポケモン自体が人に危害を加えるポケモンが多く、
・&bold(){あの世へ連れて行こうと子どもの手を引っ張ろうとする[[フワンテ>フワライド]]}
・&bold(){住処に迷い込んだ船を沈めて根城とし、乗組員の命を吸う[[ブルンゲル]]}
・&bold(){新月の夜に訪れ、ドアを開けた人間をあの世につれていく[[パンプジン]]}
・&bold(){気に入った人間やポケモンを凍らせて、巣穴に飾る[[ユキメノコ]]}
・&bold(){強力な霊力で人やポケモンを操り、都合の良い国を作らせただけでなく、}&color(#F54738){&bold(){所持者の王ごと国を滅ぼした}}&bold(){記述まである[[ギルガルド]]}
など危険なポケモン揃いである。
あくまで図鑑説明文の内容であることに留意は必要だが、モモワロウだけに批判を向けるのは公平ではないという意見も存在する。
しかし他者から見て卑劣・狡猾と映るような振る舞いをすると顰蹙を買うのもまた当然の事であり、作中の人間とポケモンにどう評価されても文句は言えない。
*対戦でのモモワロウ
タイプはどく・ゴースト。
なんとこの複合の登場は&bold(){[[ゲンガー]]系統以来28年ぶり}となる。
しかしその耐性は[[弱点]]4・耐性6(うち無効2)と耐性も多いが弱点もメジャーどころが多いため意外と受けづらい。
種族値は防御のみが突出して高く残りは全て同じ。
[[ミュウ]]や[[ジラーチ]]などをはじめとした幻のポケモンの種族値から、防御以外鎖を思わせる&font(b,purple){88}((なお、ともっこ3匹のHPもこの数値。出現する際のレベルも88とかなり徹底されている。))になるように削り、他全てを豪快に防御に振った種族値になっている。
その物理耐久指数は無振りの時点で&bold(){29340}と、耐性と引き換えに耐久が犠牲になりがちなどく複合としては規格外の数値になっている。
例えるのであればかの[[輝石>しんかのきせき(ポケモン)]][[ポリゴン2>ポリゴン(ポケモン)#id_34ebb4db]]をも上回り、特化すれば[[ランドロス]]の「[[じしん>じしん(ポケモン)]]」はおろか&bold(){[[グラードン]]の「だんがいのつるぎ」でさえ1発は耐える}。実に硬い。
一方、特殊耐久は少し補強してやらないと受けとしては若干不安。
[[専用特性>専用特性(ポケモン)]]は「&font(b,purple){どくくぐつ}」。
自身でどく・もうどくを浴びせた相手をこんらんにも陥れるという、技に二重の効果を落とし込む特性。
毒と混乱のダブルパンチを喰らわせたうえで、「[[みがわり>みがわり(ポケモン)]]」や「[[まもる>まもる/みきり(ポケモン)]]」を併せることで、「どくみが」「どくまも」に「いばみが」を足したような陰湿な害悪戦法をとることもできる。
ただしどく状態の相手にもう一度どくを与えることはできないので、こんらんを付与できるのは基本的に一回のみ。いばみがのようなこんらん頼りの耐久戦法には向かない。あくまでどく状態にするついでである。
また「自身の」技でどく状態にする必要があるため、「どくびし」によるどく状態には反応しない。
[[専用技>専用わざ(ポケモン)]]は「&font(b,purple){じゃどくのくさり}」。
威力・命中共に安定して高く、50%の確率で相手をもうどく状態にする強烈な技で、特性との相性は良い。
ちなみに、そのモーションに反して特殊技。ついでに接触判定もない。
その他一致技は特殊は「ヘドロばくだん」「ヘドロウェーブ」「アシッドボム」、物理は「ダストシュート」と一通り強力なものが揃うが、意外な事に&bold(){「どくづき」は覚えない}。
ゴースト技に関しても「シャドーボール」「たたりめ」「ポルターガイスト」「ゴーストダイブ」と使いでのありそうな技はだいたい覚える。
搦め手に優れたゴースト・どくタイプと言う事で変化技はより取り見取り。
特性との噛み合いがいい「[[どくどく>どくどく(ポケモン)]]」は勿論、「すてゼリフ」「おきみやげ」「うらみ」「[[のろい>のろい(ポケモン)]]」「みちづれ」「くろいまなざし」「うそなき」と言った妨害や、積み技として「わるだくみ」も持つ。
「じこさいせい」も使えるので、対物理に関してはとことん硬い。
残念ながら「どくびし」は覚えないが、特性と噛み合っていないためあまり気にしなくていい。
最大の欠点は&bold(){あまりにも壊滅的な攻撃技のバリエーション}。
なんと不一致技の選択肢は「テラバースト」を除けば「イカサマ」「ころがる」&bold(){のみ}。
汎用的なノーマル技すらなく、なんともまあ「[[はかいこうせん]]」や「ギガインパクト」すら覚えてくれない。
あく技である「イカサマ」はゴーストと範囲が丸被り、「ころがる」は単純に使いにくいため一致技以外は&bold(){ない}と断言していい。
物理受けをするには変化技も微妙に足りず、「あまえる」「てっぺき」等の2段階干渉する技がなく「からにこもる」「まるくなる」や[[テラスタル]]中の「のろい」程度で意外とガチガチに仕上げるには苦労する。
そのため、どくタイプ・[[はがねタイプ>はがねタイプ(ポケモン)]]全般、「めんえき」持ちの[[カビゴン]]や「きよめのしお」の[[キョジオーン]]等、特性によってどく状態にならないポケモンや「しんぴのまもり」「ミストフィールド」で毒を防いでくるポケモン相手は非常に分が悪い。
積んでゴリ押ししようにも、積みが効かない「てんねん」[[ドオー]]、[[ドドゲザン]]や[[アローラベトベトン>ベトベトン]]等のどく半減以下+[[あく>あくタイプ(ポケモン)]]複合相手は最早どうしようもない。
総括すると、得意な相手と苦手な相手が大きく分かれており、性質通りに前に出て積極的に戦うよりも翳め手を駆使しつつ立ち回るのに特化しており、毒やお供の強さを頼りに立ち回るというキャラコンセプトにどこまでも忠実な性能と言える。
物理相手に受け出しして交代を促し、どくを受けに来た交代先に「のろい」を入れて「じこさいせい」で粘ったり、詰め性能も高いので終盤に繰り出してなぶり殺しにする等、そのいやらしさを存分に発揮させてあげよう。
ちなみに[[ダブル>ダブルバトル(ポケモン)]]では「どくガス」が&bold(){命中90で相手全体にどく・こんらんを付与する}なかなかぶっ飛んだ性能になる。
1ターンの価値が重いダブルにおいて、1手で全体にこんらんをばら撒けるのはとても強力。ついでにがんじょうやタスキ潰しにもなる。
とはいえどく無効や[[ミストフィールド>マタドガス]]に弱いのはシングルと同じなので、しっかりと相手の出方を見極めて使おう。&s(){あとやっぱりこんらんは安定しないため運ゲー気味になる}
場を荒らした後に何をするか考えるのも忘れずに。
//因みに捕獲時のレベルも88。これはこれまで登場した&bold(){捕獲可能な野生ポケモンの中で最も高いレベルである。}((捕獲不可能なポケモンも含めれば、最高レベルはBDSPのボスとして登場するギラティナのレベル100))
//捕獲可能な野生ポケモンの最高レベルは剣盾レジギガスの100
*ストーリーでのモモワロウ
『ゼロの秘宝・番外編』を始めるためには、以下の条件を満たす必要がある。
・&bold(){メインストーリー}および追加イベント「&bold(){学校最強大会}」をクリア
・DLC「&bold(){ゼロの秘宝 後編・&color(#000080){藍の円盤}}」((将来的な話になるが、Switchのニンテンドーeショップのサービスがアップデートサービス含めて終了してしまうと後編のデータをダウンロードできなくなってしまうので注意。))をクリア
・「ふしぎなおくりもの」の「インターネット」から「&font(b,#ff69b4){まぼろしモモン}」を受け取る(2024/01/11 23:00以降に配信)((ふしぎなおくりものでは珍しく受け取り期限が設定されていない。ただしこれまたSwitchのオンラインサービスが終了した場合は受け取れなくなる可能性が高いため、早めに受け取っておこう。))
条件を満たした上で桃沢商店の置物を調べると、ストーリーが開始される。
**はじまり
キタカミの里・桃沢商店にある、埃をかぶった置物。
二度目の[[エリアゼロ>パルデアの大穴/エリアゼロ(ポケモン)]]の探検を終えて以降、それはほのかに甘いにおいを漂わせていたが、そのにおいはついに「とてつもなく」というくらいにまで強まっていた。
そんな置物をじっと見ていると、微かに動いたような気がした…
そんなところに[[ペパー>ペパー(ポケモン)]]から電話がかかってきて、主人公の家に遊びに行きたいという話に快諾した。そして…
#center(){
ペパーとの通話を終え
うしろを
振り向いた時
&bold(){置物は}
&bold(){消えていた}
}
目を離した隙に忽然と姿を消した置物を焦点に、ともっこ戦の[[BGM]]のイントロをアレンジした少々おどろおどろしいエフェクトのタイトルコールが流れ出す((具体的に言うと画面上のフレームから毒液のようなものが垂れてかかったタイトル文字のかかった部位が溶けるというもの。))。
それはさておき、ペパーだけでなく電話を盗み聞きしていた[[ネモ>ネモ(ポケモン)]]&[[ボタン>ボタン(ポケモン)]]を含めたホームウェイ組と一緒にしばしの里帰りというところに、一通の手紙が届いていた。
送り主は、[[ブルーベリー学園>ブルーベリー学園(ポケモン)]]を休学してキタカミの里に帰っていたという[[スグリ>スグリ(ポケモン)]]。
[[ゼロの大空洞での出来事>テラパゴス]]以降長らく会ってないので、友達を連れて久々に遊びに来てほしいとチケットまで一緒に入れられていたのだ。
そんなこんなでその場にいたホームウェイ組ご一行でキタカミの里に旅行に来た主人公はすぐにスグリとも再会。
異なる地方の友達同士の面会も(多少デコボコはあったが)つつがなく終わった―
ある一つの問題を除いて。
#center(){&font(b,red,#460e44,180%){キビキビー!!}}
&font(b, #460e44){紫色に染まったラリった目で毒々しいオーラを纏い、奇声を上げながらヘンな踊りをする[[ゼイユ>ゼイユ(ポケモン)]]の姿}に一行は驚愕。&s(){相変わらずおもしれ―女}
どうやら手紙を送った次の朝から急に様子がおかしくなってしまったようで、村人達からは「&font(b,red){呪い}」にかかったと恐れられていたそうだ。
そしてこれが異変のほんの序章であると、主人公は直に知ることになる。
**異常発生
ひとまずゼイユを家まで運び込んだ夜、公民館で一夜過ごしていた5人であったが、突然ネモの行方が分からなくなる。
曰く、直前に店主不在の桃沢商店で買い出しに行った((スグリ曰く、店主のばあちゃんが外出かなんかでいなくなるのはよくあることで、その時は代金だけ置いていくとのこと。))時に&bold(){「ご自由にどうぞ」とひとつだけ置かれていた&color(purple){餅}}を食べていたとのことだが、その後しばらくして連絡も取れない状態になってしまった。
そこで心配になった主人公は、ペパーとボタンに留守番を任せ、スグリと共にネモを探しに行くことになった。
二人が外に出て辺りを見回していた時、普段はりんごを作っているという近所のおじさんと[[おばさん]]が少し離れたところにいた。
スグリ「ネモさんのこと知らないかちょっと聞いてくんべ」
そう言って二人は話しかけた…
主人公「こんばんは!」
二人「…」
主人公「あの〜!」
二人「………」
スグリ「なんか、変だな」
おばさん「…&font(b,red,#460e44){キ}」
おじさん「…&font(b,red,#460e44){キ…ビ…}」
主人公「なんですか?」
二人「&font(b,red,#460e44){キビ…キビ…}」
二人&font(b,red,#460e44,180%){「キビキビー!!」}
&bold(){ポケモントレーナーのおじさんとおばさんが勝負をしかけてきた!}
スグリ「うわー!?なんだー!?」
なんと村人たちは皆ゼイユのようにキビキビ寄声を上げながら踊り狂っているではないか。
道を尋ねようとして狂った村人に襲われたがなんとか勝負に勝ち、これで一安心と思った二人。
そして二人が困惑している時、キタカミセンターの方にネモが走っていくのを目にする。
慌てて追いかける主人公とスグリだったが…
キタカミセンターに着くがネモの姿は見当たらず、スグリの祖父母がいた。
[[焼きそば]]を買いにキタカミセンターへきたスグリの祖父に聞いてみると、そのような子がさっき祖母と話していたという。
祖父「さっきその子と何を話しておったんじゃ?」
祖母「…」
祖父「ばーさん?」
祖母&font(b,red,#460e44){「おモち ドうゾ」}
二人&祖父「( ゚д゚)ハィ?」
唐突に&font(b,purple){毒々しい色の怪しい餅}を出したスグリ祖母。
祖父「え…いや、あの、今は餅とかいいから」&s(){まともなツッコミ}
祖母&font(b,red,#460e44){「おジー ささん もチ お もち た べ テテ」}
祖父「分かった、食べれば良いんじゃろ?パクッ」
祖父「ほら食べたぞ、………&font(b,red,#460e44){ん…}」
祖父&font(b,red,#460e44){「……」}
祖父&font(b,red,#460e44,180%){「キビキビー!!」}
スグリ「えっ!?」
祖母&font(b,red,#460e44,180%){「キビキビー!!」}
スグリ「&bold(){ええええーっ!!!!?}」
&bold(){おばあさんのヒエとおじいさんのユキノシタが勝負をしかけてきた!}
さらには&font(b,purple){毒々しい色の怪しい餅}を食べて目の前で呪われおかしくなってしまったスグリの祖父母にまで襲われる二人。&s(){ついでにこの瞬間スグリの祖父母の名前が判明した。}
何とか勝負に勝った後、ひとまずはこのおかしな呪いの原因が&font(b,purple){怪しい餅}と分かったところでペパー&ボタンと合流、情報を共有しようとした時に…&bold(){ヤツは現れた。}
ドローンのように桃沢商店の上空に浮かぶ影…それはいつの間にか無くなっていたあの置物だった。
怪しげに見つめていた目を光らせると、突然縦に割れたと思ったら&font(b,purple){あの怪しい餅}を飛ばしてきたのだ!アブナイ!
&s(){ポケモン主人公特有の凄まじい身体能力を発揮し}すんでのところで餅を避けた主人公と、身をすくめて額に当たったスグリは難を逃れたが…
#center(){&font(b,#deb887,#460e44,125%){キ…キビキビ!}}
#right(){&font(75%){スグリ:&font(b,#ffdc00,#000000){「ペパーくんなんか照れてない?」}}}
#center(){&font(b,#da523a,#460e44,250%){うおおおおおおおお!!&br()&exk(){&br()}キゥィビィ キャヴァイー!!!!}}
#right(){&font(75%){スグリ:&font(b,#ffdc00,#000000){「ボタンさんだけなんか激しくない?」}}}
口に餅を放り込まれた勢いでそのまま飲み込んでしまったペパーとボタンまで、たちまちヤツに呪われて[[洗脳]]されてしまい、主人公&スグリペアは彼らとも戦うことに。
操られた二人をなんとか退け、&font(b,purple){呪いの餅}をばら撒き村人たちをおかしくした犯人は例の謎の置物―もとい&bold(){謎のポケモン}だと確信したスグリは、そそくさと逃亡を図るヤツを睨みつけ追い掛けた。
後を追ってともっこプラザまでたどり着くとそこには…
#center(){&font(b,green,#460e44,180%){キビキビー!!}}
#right(){&font(75%){スグリ:&font(b,#ffdc00,#000000){「…そうだよね!」}}}
行方をくらましていたネモの姿があるではないか!実は夕方の買い出しの際に食べたという&font(b,purple){あの餅}が原因となり、その時から既に洗脳されてしまっていたのである。
#center(){&font(b,green,#460e44,180%){キビキビ勝負ー!!}}
#right(){&font(75%){スグリ:&font(b,#ffdc00,#000000){「…なんかちょっと意識残ってない?」}}}
そして後ろからは操られた町の人々の大群がさながらゾンビパニックのごとく迫ってきて、まさに絶体絶命状態!
ブルベリーグ(元)チャンピオンであるスグリですら、筋金入りのバトルジャンキーには歯が立たず((事実、初対面でいきなりバトルを持ち掛けられたときはボロ負けだったそうだ。ただしネモの方はスグリを高く評価している事からスグリが言うほどにボロ負けだったのか?という疑問もあり、「まだメンタルが回復しきれてなくて本調子ではなかったので結果スグリがボロ負けと思う戦いぶりになってしまったのではないか」「そもそもブルベリーグのルールからダブルバトルに寄せたPTのスグリではシングル特化PTのネモ相手では相性が悪いのでは(ネモからふっかけたと言う事はシングルの可能性の方が高い)」という推測もある。))、彼女を止めることが出来るのは、実質もはや主人公しかいない。
後ろにいる大群はスグリに任せ、主人公はネモと(望まぬ形で)再びチャンピオン対決を繰り広げるのであった。
**決戦
#center(){&font(green,#460e44,75%){「くきゅぅ…」} &font(b,#dddddd,#460e44){モモモ!?}}
ネモすらも敗れ、他に&ruby(盾にできる){戦える}[[トレーナー>ポケモントレーナー]]もいなくなったことで、正体不明のポケモンは目の前が真っ暗に…
&bold(){なるはずがなかった。}
#center(){&font(b,#ddd,#460e44){モ…… モ……}}
#center(){&font(b,190%,#ddd,#460e44){モ モ ワ ロ ウ!!}}
他に打つ手がなくなり完全に追い詰められたと見るや、謎のポケモンことモモワロウは猫を噛む窮鼠のごとく漸く自ら襲い掛かってきたのだ。
最後は[[アカツキガチグマ>ガチグマ]]戦や[[テラパゴス]]戦と同じく終了後強制・確定捕獲の疑似レイド仕様。
そしてこれが&bold(){SVのストーリー全体における正真正銘のラストバトル}とも言える。
どくくぐつによる混乱を防ぐため、毒状態にならない毒・鋼のポケモンを出すと安定する。ただしもたもたしていると「わるだくみ」で増強された「シャドーボール」が飛んでくるので、短期決戦のつもりで挑もう。
戦闘BGMは&bold(){ともっこ戦のテクノアレンジ}であり、彼らとの関係を匂わせてくる。曲には途中、視界が揺らぐようなメロディが組み込まれており、モモワロウの毒による浸食を表現しているものと思われる。
#openclose(show=因みにこのバトルでオーガポンを出すと…){
&exk(){&br()}
#center(){&font(b,300%,#007F89){……がお゛ぼう゛つ!!}}
オーガポンにとっては、かつてパートナーだった男の仇にして、ともっこたちをけしかけお面を奪い、そして今なお新たに出来た[[大切な人>ゼイユ(ポケモン)]]の尊厳とキタカミの里を踏み躙り、主人公の尊厳をも踏み躙ろうとした諸悪の根源。
そんな一連の悲劇の根本の元凶と再び対峙した&bold(){「鬼」}は、怒り狂ったような雄叫びを上げながら挑みかかる。
&font(l){が、モモワロウ物語での暴れっぷりから&bold(){ここまでキレていてもまだ自制していた可能性もある}}
とはいえ、いしずえのめん以外だと素の状態では「じゃどくのくさり」で弱点を突かれる上、50%の確率でもうどくとこんらんのダブルパンチを喰らうので分が悪い。
どうしてもオーガポンで倒したいという場合、かいふくのくすりを大量に持っておくか、他のポケモンで削っておこう。
残念ながら、一番叩きこみたいであろう「かたきうち」もこのままでは効かないので、かたきうちで討ち取りたいなら何かしらのフォロー((「ねらいのまと」をトリックで押し付ける等))をしよう。
}
#openclose(show=ついでにともっこたちを繰り出した場合も専用演出が存在する。){
&exk(){&br()}
#center{&font(b,165%,#ddd,#460e44){モゲゲッ! モゲーッ!}}
かつて家来として従えていたともっこのいずれかを繰り出すと、なんとモモワロウの方から反応が返ってくる。
向こう側からすれば、毒の鎖と望む力を与えた恩を仇で返し牙をむく裏切り者に対する動揺か、あるいは彼らを捕獲し手なずけた挙句意趣返しとばかりに自分に繰り出してくるプレイヤーの当てつけに対する怒りであろうか。
どくタイプが故どく状態にならないのは有利だが、[[マシマシラ]]とは互いに弱点を突き合い、[[キチキギス]]はじゃどくのくさりも等倍で大ダメージを受ける恐れがあり、[[イイネイヌ]]はゴーストタイプ故にかくとう技が通じない上あまりの物理耐久からサブウェポンでも突破は困難と、親玉としての意地を見せつけてくる。
}
HPを0にすれば捕獲チャンスが訪れる。先述の通り強制かつ確定捕獲なので、好きなボールに入れよう。
性格はおくびょう固定・[[個体値]]はランダム3Vのため、厳選難易度はそこそこ。使用できる場面の少ない幻のポケモン故無理して厳選する必要もあまりないと思われるが、それでも「イカサマ」のダメージを抑えたいならA0を狙うのも悪くない。
シャドーボール半減・じゃどくのくさり無効・「つるぎのまい」→「ドゲザン」で弱点がつける[[ドドゲザン]]を用意すると厳選周回がしやすい。&s(){その刺さり方から「土下座してたら餅は食わせられないから有利(意訳)」と言われている。}
ちなみに本作の[[メロエッタ]]同様、幻のポケモンや配布ポケモンによくある「運命的な出会いをした」フラグはつかないという特殊な仕様になっている。
**終結
相手は「[[鬼>鬼(妖怪)]]」ではなくただの人間だと侮ったのが運の尽き。
諸悪の根源モモワロウは、主人公によってとうとう&ruby(捕獲された){懲らしめられた}。
操られていた人々も正気に戻り、こうしてキタカミの里を騒がせた一連の洗脳事件は幕を閉じたのであった。
そんな珍事件が何事もなかったかのように、あっという間に数日が過ぎた。
[[パルデア>パルデア地方(ポケモン)]]に帰る日が来たホームウェイ組と、彼らと触れ合ううちに復学を決意したスグリとゼイユ。
6人は再び会う約束を交わしながら、それぞれの帰るべき所へと帰っていったとさ。
#center{&font(b,150%){めでたしめでたし……?}}
*伝承とモモワロウ
・実はゲーム中ではともっこたちとの関係は明確に言及されてはいなかったが、彼らの図鑑説明とどくのくさりの関連からモモワロウが関わっていたことは間違いないとされる。&br()すなわち、モモワロウこそがともっこの親玉であり、オーガポンのお面とパートナーだった男を奪ったともっこたちの背後にいた真の黒幕であると言い切れる…のではあるが、ヤツが何を目的としてキタカミの里で暗躍していたのかは結局ゲームでは最後まで分からず、伝承を完全に紐解くには2024/01/15に公式Youtubeで公開されたモモワロウの昔話を待つこととなった。
・ただし動画の物語もあくまで&bold(){「一説」にすぎず、物語がモモワロウ視点で語られている}こともあって、信憑性に関しては如何ほどのものかは不明。「ともっこたちは元々才能があったから家来にした」という物語の説明と「毒の力で能力が開花した」という彼らの図鑑設定との矛盾やモモワロウの生態を考えて怪しいという指摘も少なくはない。&br()ただ、終盤の「&bold(){お面を盗んで怒り狂ったオーガポンの報復を受けた}」点はキタカミの伝承やオーガポンの真実のお話とも共通しているため、全くもってでたらめというわけでもない。
・もしも公式で発表されたお話が真実だとすれば、自分を育ててくれた老夫婦に&bold(){もっと愛されたい}という一心で彼らの欲しいものを手に入れようとしただけであったと思われる。((変わり映えしない暮らしにも飽きた頃とあるのでキタカミの里までの旅を楽しみたかったのも理由かもしれない))&br()ただ&font(b,red){やったことは盗みと客観的に見て悪いことには変わりはない}し、&font(b,red){そもそも老夫婦が仮面を欲しがったのはモモワロウの手で欲望が引き出されたから}((元々老夫婦はモモワロウを可愛がっていたのだが、モモワロウは満足せずに「もっと愛されたい」という理由でくさりもちを食べさせた))である。結果としてお面とパートナーだった男を失った上「悪い鬼」の濡れ衣を着せられたオーガポンに目の敵にされるのは残当といえる。物語中で何もかもを失ってしまったモモワロウだったが、自らもオーガポンの幸せを奪ったのだから、こればかりは&bold(){因果応報}と言わざるを得ない。
・いずれにせよ、公式の動画ではモモワロウを&b(){あからさまな「絶対悪」として描くことは避けている}フシがある。&br()モモワロウの本質は何なのか―[[&font(b,blue){悪意こそなかったが手段を間違えていたことに気づかなかった故の「哀しき悪」}>哀しき悪役]]か、それとも[[&font(b,red){自らの都合を優先し他者の思いを顧みず踏み躙った「擁護しがたい悪」}>吐き気を催す邪悪]]と解釈するかは、各トレーナーの価値観に委ねられることになるのだろう。
・お面職人の家系であるユキノシタ(スグリの祖父)も&color(purple){くさりもち}をまんまと食べて洗脳されたこと、さらに桃沢商店でホコリをかぶる程長い間休眠状態だった時も、店主含めた里の人たちからは「ヘンテコな置物」としか認識されていなかったことから、モモワロウについてはまったくもって誰も何も知らない様子であったと思われる。&br()もっとも、当時の里の民がともっこの亡骸を見つけた際には遠く人知れぬ場所へと吹っ飛ばされていてその時は誰にも発見されていなかった(現在の桃沢商店に並ぶまで大分タイムラグがある)ので、失伝しても仕方ないことであろう。
・伝承の看板の一つに「&bold(){黄昏時に鬼に出会ったらお面で顔を隠さないと魂を抜き取られる}」というものがあるが、この「鬼」とはオーガポンではなくモモワロウの事ではないかという考察が上がった。確かにお面で口が隠れている状態なら、口に&color(purple){くさりもち}を放り込めず操ることもできないから一理ある。&br()しかし昔話が公開され、キタカミの里に着いてから倒されるまでの時間が短かった(元より長居するつもりがなかった)ことがわかると、この説の信憑性は一気に薄れ、この看板の伝承についてはより謎が深まることになった。&br()惨劇のあとに、ばら撒かれて残った餅を拾い食いしてしまった人間やポケモンがいた場合は話は違ってきそうなのだが…。&br()&font(l){とはいえ、当初は&bold(){オーガポンのパートナーもモモワロウに洗脳されてキビキビダンスした挙句死んだのでは?}という推測も出ていたのでちょっとだけ有情にはなった。}
・伝承の看板には、鬼とともっこ3匹に加えて主君(ともっこのトレーナー)と思しき人間のシルエット((ともっこ3匹と共に鬼を追いかけながら[[石>石(武器)]]か[[モンスターボール>モンスターボール(ポケモン)]]らしき丸い物体を投げつけており、腰には「ボールらしき物」を3つぶら下げている。))が描かれているが、公式PVによればこの人間の正体こそモモワロウであり、伝承の看板では似ても似付かぬ姿で描かれているということになる。&br()モモワロウの姿も存在もキタカミで全く認知されていないことを考えると、「ともっこを使役する存在がいたと推察されていたが、その姿までは知られていなかった」といったところだろう。
・・鬼の正体であるオーガポンもかなり頭身が高いシルエットで描かれており、その姿を正確に伝えてはいない。写真なんてない時代なので、ともっこは事切れていたので姿をじっくり観察して絵にできたが、怒りに満ち溢れるオーガポンは恐ろしくて姿を観察する暇もなく、モモワロウは姿すら分からなかったため不確かな姿で描かれているのだろう。現実の写真のない時代でもあり得る話である。
・・伝承が時代と共に風化しポケモンの話が人間の話に置き換わってしまった例は[[ソード・シールド>ポケットモンスター ソード・シールド]]において[[前>ザシアン]][[例>ザマゼンタ]][[がある>ソッド&シルディ(ポケモン)]]。
#openclose(show=看板の内容について){
件の看板に書かれている伝承の全文は、
>黄昏時 &bold(){村の外で} 向こうから &bold(){歩いてくる}影が あったなら 気をつけよ
>すぐさま お面を かぶって みずからの顔を 隠しなされ
>さすれば 影が 人であれ &bold(){鬼}であれ お面同士 会釈して 通り過ぎるのみ
>もし お面を 持たざるとき あれば 影が 人であることを 願いなされ
>その影 人であれば よし 二度と お面 忘れるべからず
>その影が 鬼であれば 最期 真の面を 覗きこまれたなら
>その者 魂を 抜きとられ 二度と 村へは 帰れぬだろう
というもの。
「歩いてくる」という時点で、足を持たず浮遊して動くモモワロウではありえないことがわかる(操られた人間である可能性もあるが、上述の通り信ぴょう性は薄い)。
これに関連し、スグリが「碧の仮面」で語った内容を考えると、
-異国の男とオーガポンが来る前からお面をつける文化があり、お面職人がそれで生計を立てられる背景がある
-オモテ祭りもそれ以前からあり、それはお面職人の一族が始めた
-当時キタカミの人々はみんなお面を持っていた
という状況があったと読み取れる。
これと上記の謎の伝承を考えると、キタカミにおいて本来活動していた「魂を抜く黄昏時の鬼」はオーガポンが来るよりも(恐らくアカツキよりも)昔の存在であり、それがオーガポンと混同されて現在に伝わった結果、ともっこ伝説と一緒くたにされてしまったか、あるいは単純にオーガポンの話に尾ひれがついた結果ありもしない話が生まれたかのどちらかであろう。
ただこの看板は「村の外」を警戒するように伝えているにもかかわらず、スイリョクタウンから遠く離れた楽土の荒地に位置している。理由は不明だが、「楽土」と言われるくらいなので昔は集落があったのだろうか?
}
*余談
・名前の由来はおそらく「桃太郎」+「&font(b,red){&ruby(わろ){悪う}}」と桃太郎の悪の側面を押し出され、そこに「和郎(子供、人に対する愛称or&font(b,red){蔑称})」・「割ろう」をかけたネーミングになっている。イントネーションも「桃太郎」と同じ。&br()各外国版も、英語版の"Peach(桃)"あるいは"Pecha berry(モモンのみ)" + "&font(b,red){runt}(チビ・&font(b,red){いやなやつ})"を始めとして、だいたい&bold(){同趣旨のボロクソな名前}が付けられている。&s(){これはさすがにかわいそう。}&br()また見た目のコンセプトはその設定から桃太郎+赤ん坊+モモ、さらに推測の粋からは出ていないが水子の要素も入っているのではないかとも言われている。
・そしてもはや説明不要と思われるが、そのモモンのみの効果はズバリ「どく状態を治す」。つまりモモワロウアンチに他ならないことを考えると、なんと痛烈な皮肉であろうか。((余談だが今作のこおりタイプ専門のジムリーダー・グルーシャも、ロシア語で梨を意味するгрушаが名前の由来だが、梨をモチーフにしたナナシのみも「こおり状態を治す」と、皮肉にも氷という概念へのアンチという皮肉になっている。))
・これまでの幻のポケモンたちのエピソードや性質はどこか神秘性があり、マスコットのような可愛らしい見た目の者も多かったが、モモワロウに関しては見た目こそ可愛いがエピソードやその性質は従来と比べればやたらとスケールが小さく神秘性はあまり感じられず邪悪さが目立つ。幻のポケモンとしてはこれまでと意図して大きく趣向を変えた形となっている。
・姿自体は碧の仮面におけるオーガポンの真相にかかわるムービー内でさり気なく登場しており((お面を狙うポケモンたちの説明は「数匹」と数をぼかした表現になっており、お面を狙うポケモンが描かれた場面で右上に見切れるように描かれている。その上イイネイヌの頭部の下に身体が隠れており、わざと見落としやすい演出になっている。))、この時からすでに桃沢商店の置物との関連が示唆されていた。名前が公開されるまでは、桃の&ruby(ドン){首領}だからかはたまた[[コラ>コライドン]][[ミラ>ミライドン]]に合わせてか(あるいは[[某暴太郎戦隊>暴太郎戦隊ドンブラザーズ]]にちなんでか)「&font(b,#ff69b4){ピーチドン}」なる仮称で呼ばれていた((海外の考察班からも、「毒の桃太郎」だからか"Dokutaro"というまた別の仮称が付けられていた))。&br()実はデータだけは藍の円盤配信の時点で存在しており、「じゃどくのくさり」が[[ゆびをふる>ゆびをふる(ポケモン)]]で出たと報告されていたことから、ともっこの親玉たるポケモンが存在することへの疑いがますます濃くなっていた。
・・その[[某暴太郎戦隊の怪人枠>ヒトツ鬼(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)]]風に言うならば&b(){人助けのために旅立ち、お供の前に躍り出て剣を振るい、悪い鬼を懲らしめて生きて宝を持ち帰った}(一般的な)桃太郎に対し、モモワロウは&b(){&color(#d9333f){自分たちの欲望で旅立ち、戦いにはお供に任せる形で参加し、善き鬼の幸せを踏み躙って自分は瀕死、ともっこたちも命を奪われ宝を持ち帰ることは叶わなかった}}という対比になっている。
・「3匹の仲間と宝探しをしていた」という点から「ザ・ホームウェイ」との比較もささやかれる。タチが悪い事に「&bold(){3匹/3人の仲間の願いを叶えて絆を深めた}」とだけ言えば&bold(){モモワロウと主人公は同類と言える}。
・ゼロの秘宝本編を通してスグリが豹変したのはモモワロウに操られていたからではないかという説が流れていた。&br()しかし結局豹変の原因は彼の&bold(){[[コ>カドック・ゼムルプス]][[ン>アクマ(ピンポン)]][[プ>ルサルカ・シュヴェーゲリン]][[レ>イグアス(ACVI)]][[ッ>七草にちか]][[ク>黒死牟(鬼滅の刃)]][[ス>夏油傑(呪術廻戦)]]と[[憧れを超越した憎しみ>ミスター・ブシドー]]の末の暴走}であり、モモワロウもともっこたちも全く無関係。事実、シナリオ中のスグリの目は豹変していた頃でさえ紫色に染まることがなかった。&br()ともっこ像への八つ当たりパンチの際に紫色の靄が手元から出ていたという情報から「欲望を増幅させられていた」という説もあったが、モモワロウは当時休眠状態だったため関与があったかは怪しいところである。
・藍の円盤で登場する[[タロ>タロ(ポケモン)]]も、桃「&bold(){太郎}」を髣髴とさせる名前や桃のような色合いからかともっこやモモワロウと関連があるのではというあられもない疑惑をかけられていたが、蓋を開ければ[[父>ヤーコン(ポケモン)]]同様自分とポケモンに正直な善人であり、全くもって無関係であった。&br()もっとも、見た目は「&font(b,#ff69b4){かわいい}」部類に入るモモワロウを彼女が見た時の反応はどうであろうか((ただ、モモワロウは幻のポケモンであるためリーグ部でも交換に出すことはできない。))。
・モモワロウが町の人々や主人公の友人らを操った目的自体は不明。&br()ともっこの復活やオーガポンへの復讐を目論んでいた((番外編でのポケモンバトルではオーガポンの弱点をつけるポケモンが大量に出現しており、それだけ対策していたとも取れる。と言ってもオーガポン自体、みどりのめんだと元から弱点が多いのである程度範囲が広いパーティを構成すれば意図せずともオーガポンが相性不利になりやすい。))と考えることもできるが、&color(purple){くさりもち}を食べさせて人々やポケモンを自分の味方にしようとするのが行動原理の根本であるため、再び自分にとっての幸せな日常を作ろうとしただけかもしれない。
・事件中は町の人がこぞって呪われている中、何故か例外的にポケセンのお姉さんだけは洗脳を免れていた。&s(){メタ的に言えば桃沢商店に加えてポケセンまで使えないと攻略が非常に面倒くさくなるためだが、}どうやら日頃からスマホロトムをいじっていてしょっちゅう下を向いているため&color(purple){くさりもち}を食べさせる隙がなかったようである。&br()また、桃沢商店のお婆さんはホームウェイ組が着いた時点で外出で不在にしていたようで、洗脳を免れたのかどうかまでは不明。もし外出してかつ洗脳されていなかったとしたら、ネモが食べた&color(purple){くさりもち}はいったい誰が置いたのだろうか…?
・洗脳されていた人々が踊っていた変な踊り・通称「&bold(){キビキビダンス}」であるが、人によって動きや自我の残り具合がまちまち。当人らに殆ど記憶がないとはいえ、元の人格をベースに洗脳状態の人格が構成されているといった感じ。&br()ペパーは少し照れていたり動きがぎこちないことから恥ずかしい踊りをさせられることに多少抵抗していたと思われ、逆にボタンは動きやセリフが明らかにNPCよりも激しくなる((「キュゥビィ キョアヴァイー!!!」という「ブイブイ 可愛い」と混じったと思われる奇声を上げていたため、ブイズ愛を暴走させられたのだろう。))くらいに荒ぶっていた。&br()ネモに至っては&font(b,red){&ruby(闘争本能){バトル欲}が毒の効果で&ruby(悪化){暴走}}していたのか、バトル中の反応もまるで自我が半分残っているかのような振る舞いで、洗脳が解けた後も夢という形でうっすらと記憶に残っている程であった。&s(){もうやだこの戦闘狂。}&br()モーションも無駄に凝っており、全員が殆ど同じ仕草にも関わらず、キャラのグラフィックごとに個別のモーションが割り当てられている。男性キャラは全体的に硬め、女性キャラは全体的にしなやかな動きになっている。
・・また、前編時点でゼイユとコンビを組んでいた伝言係の少年が似たような動きを度々していた。流石に偶然だろうが…
・・2024年12月に、この動きを再現できるアクションボールペンがポケモンセンターから発売された。ゼイユバージョンとボタンバージョンがある。&s(){尊厳ってもんはないのか}
・番外編シナリオのあまりにもB級ギャグホラーめいた素っ頓狂な展開が大ウケしたのか、SNS上では実際にキビキビダンスを踊る人まで現れ、リアルにまで蔓延する有様。&br()上半身は[[某エイサイハラマスコイおどり>ポプテピピック]]みたいに腕を畳んで脇を上下し、脚はあまり開かないまま左右交互にかかとと膝を上げる(足全体はなるべく浮かさない)と振り付けも非常に簡単なほう。激しくやりすぎるとボタンみたいに激・筋肉痛になる恐れがあるのでほどほどに。一部ではこのダンスを見てリズム、モチーフ共に合致する水曜日のカンパネラの曲「Momotaro」の一節((「キッ ヴィッ ダーンッ キッヴィッ キッヴィッ ダーンッ」のあたり))やお笑い芸人・ゆってぃの持ちネタ「ワカチコワカチコ~」を連想した人もいるとか。
・・ただし、現実世界でもヨーロッパでは&bold(){突如人々が踊り始めてそれが伝染していき、死ぬまで踊り続ける事という「ダンシングマニア」という伝染病が存在していたりする}。キビキビダンスもボタンは筋肉痛になっており、早期に解決したからよかったものの、解決しなかったら…と思うと全くギャグにならない。((ゼイユは踊り疲れて寝る生活を送っていたので一応それくらいはモモワロウも考慮していたのかもしれないが。))
・英語版では元ネタであろう「きび団子」が通じないと見たのか"&font(b,purple){MOCHI MOCHI}"というこれまたぶっ飛んだセンスの翻訳がなされている。&s(){これはこれでかわいい。} これに伴い[[日本語]]でキビキビ言ってた部分は全て"MOCHI"と韻を踏むフレーズとなっている。&s(){???&font(green,#460e44){「Mochi match! MOCHI MATCH!!!」}}
・・その為、英語版ではシナリオの副題も「&ruby(モチ・メイヘム){MOCHI MAYHEM}」となっている。Mayhemとは英語で「暴動」、「騒乱」、「大混乱」を意味する。
・人々を洗脳して恥ずかしい踊りをさせるという&bold(){催眠尊厳破壊}といった能力から、[[ハイグレ魔王]]を思い起こしたトレーナーも多い。恥ずかしい恰好まではさせられない分こちらの方がまだマシそうだが。いずれにしろ薄い本業界が喜びそうなシチュエーションである。&br()すでにその毒、もとい影響は回っており閲覧注意なネタを描いてしまった者たちも水面下で増えてしまっている模様…。
・&bold(){「大規模な洗脳+常識改変能力持ち」「主に食べ物を用いて洗脳」「トンチキな絵面だがやっている事はえげつない」}といった点から[[某機界戦隊>機界戦隊ゼンカイジャー]]の[[怪人枠>ワルド(機界戦隊ゼンカイジャー)]](特に&bold(){[[コイツ>カシワモチワルド]]})や[[某吸血鬼漫画>吸血鬼すぐ死ぬ]]の[[吸血>吸血鬼三兄弟(吸血鬼すぐ死ぬ)]][[鬼達>Y談おじさん]]を連想したトレーナーも多発したとか。
・モモワロウのモチーフはその名の通りモモであるため、なぜ毒タイプが付与されるのかと不思議に思った人もいるかもしれないが、実は熟していないモモの種にはアミグダリンという毒がある。モモワロウの殻と呼ばれる部分が果実であり、モモワロウ本体が種であるのだとしたら、毒があるというのは全くおかしな話ではない。
・・なお致死量は人間だとモモの種100個分くらいなので誤って1個食べてしまったとしても慌てることはない。
・・アミグダリンは青酸毒のため、上記の通り大量に摂取すると神経障害に陥るが、幻覚毒ではないので&bold(){モモの種を食べたからといってキビキビいって踊りだす}などということはありえないのでご安心を。
・・なお、アミクダリンはビワ、アプリコット、梅、[[アーモンド]]((現在食用にされているスイートアーモンドにはほとんど含まれていない))など、モモだけではなく様々なバラ科の果物の種に含まれている。
・なお、一連の騒動のトリガーになる&bold(){まぼろしモモンは高級なギフト品らしいが、送り主については劇中では全くわからない。}[[もりのようかん>もりのようかん(ポケモン)]]にも通ずる&s(){黒いゲーフリ}ホラー要素。
・「餅」を扱うモモワロウが登場する番外編が配信されたのは2024年01月11日であるが、この日は日本では正月に備えた鏡餅を食す「鏡開き」が行われる日でもある。また配信時間が23:00と深い時間だったのは、エピソードがホラーめいたものだったからと推測するファンもいる。
追記 修正 おも&color(#c0a2c7){チ} た&font(#9079ad){ベ ナ}が&font(#884898){ラ} &font(b,180%,#c0a2c7,#460e44){キビキビお願いします~!!}
#center(){&font(b,165%,#ddd,#460e44){モモワーイ!(お前も毒傀儡にしてやろうかー!)}}
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#right(){この項目が面白かったなr&font(25%){(パクッモグモグ)}......\&font(b,#c0a2c7,#460e44){キビキビー!!}/
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