&font(#6495ED){登録日}:2025/06/20 Fri 17:05:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&font(#FF0000,b){熱くなければ&ruby(バトル){対戦}じゃない。}}} 『リアルバウト餓狼伝説2 THE NEWCOMERS』は、1998年3月にSNKが製作、稼働、販売した格闘ゲーム。 略称はタイトルロゴにもデカデカと描かれている『RB2』。 #contents *【概要】 『餓狼伝説』シリーズ第7弾で『リアルバウト』シリーズ最終作。 ゲームシステム的には[[前作>リアルバウト餓狼伝説SPECIAL]]から大きく変わってはおらず、続編というよりはバージョンアップに近い作品となっている。 ストーリーも特に設定されておらずお祭り作品のような扱い。 ゲーム全体のスピードアップを図ったのか演出面が大きく削られており、戦闘前の演出や1ラウンド取得時の勝利ポーズ、CPU戦における勝利メッセージなどが削除されて非常に淡白になった。 またエンディングもスタッフロール中にキャラ毎に異なるイラストが表示されるシンプルなもの。 あとキャラ選択画面のキャラの顔が全体的に怒り気味でかなり濃い。 *【システム】 『RBS』のシステムをベースに改良が重ねられており完成度はかなり高い。 前作までで不評だった画面端の障害物は排除されて「攻めていたのに不利or負け」という現象が無くなった。 さらに避け攻撃がAB同時押しで簡単に出せるようになったり、ガードキャンセル対応の必殺技が増えたりと戦い方のバリエーションも豊富に。 必殺技のフェイントに関しては通常技キャンセルで出せるようになっており、次回作『((餓狼MOW>餓狼-MARK OF THE WOLVES-))』のブレーキングの先駆けのような性能となっている。 スウェーに関しても3すくみが追加されて上下段に揺さぶりをかけられるようになるなどパワーアップ。同時に『((餓狼SP>餓狼伝説SPECIAL))』までにあった1ラインステージが一部で復活しており、スウェーラインを使った逃げに頼らない戦い方を求められることもある。 また新技の追加や性能の見直しなどキャラバランスもかなり調整されており、ゲームバランスは旧SNKの格ゲー全体で見てもトップクラス。明確に弱いキャラも何名かいるものの技量次第で覆せるレベルに収まっている。 *【CPU戦】 前作同様の区分ローテーションでステージ1つき2~3キャラが振り分けられており、その中から1人が登場する流れ。 本作では汎用ステージが8つに増え((アメリカのグランドキャニオン付近の道路、日本の一本桜、香港の電気街のビル屋上、韓国の道場前広場、アメリカの商店街、香港の大通り、中国風の玉座、タイの闘技場の8つ))、時間帯などの差分も追加。 内訳は、テリー/リック→アンディ/舞/双角→チン/山崎→キム/タン→マリー/ダック→香緋/ホンフゥ→崇雷/崇秀→ジョー/ボブ/フランコ→最初に戻る、の区分ローテーション。 ビリーとローレンスのどちらかが5人目固定、ラスボスはギースとクラウザーのどちらかで10人目固定。((ステージはギースとビリーがアメリカのギースタワー、クラウザーとローレンスがドイツのクラウザーの城になっている))更に10人目撃破時に特定の条件を満たしていると隠しボスとしてアルフレッドが登場する。 普段は2ラインバトルなのだが、チン/山崎、香緋/ホンフゥ、アルフレッドステージでは1ラインバトルとなり、奥に飛ばすと奥の障害物にぶつけてダメージを与えつつ強制的に通常ラインに戻される。 *【登場キャラクター】 ■リック・ストラウド 声:タニー山口 新キャラで本作の主役を務める、ネイティブアメリカンの血を引くプロボクサー。 …のはずなのだが、ストーリーが無いせいでそれ以上の情報が無い。 以降の作品でも全然登場しないうえにキャラセレ画面の初期カーソルがテリーのため、コイツが主役だと認識した人はほぼいないんじゃないかレベル。 おまけに技をどこぞの人妻ボクサーにパk……流用された挙句、その人妻の方が有名になってしまった不遇の人。せめて最新作COWでは出番が与えられてほしいものである。 &s(){餓狼シリーズ……というかSNK格ゲーのボクサーは大体こんな扱い。初代のマイケルしかりKOFのヘビィ・D!しかり……。} &s(){[[アレックス>アレックス(ストリートファイター)]]だってまだ出番あるのに……。} ガッチガチのインファイターで火力は随一。ただし遠距離ではやる事が無くて近づくのも少々苦手。 ちなみに画面端限定での永久持ち。 ■李 香緋(リー・シャンフェイ) 声:金月真美 新キャラその2。ウェイトレス兼用心棒として働いている[[お団子頭>シニヨン(お団子頭)]]と[[おでこ>おでこ(萌え要素)]]が特徴の[[華僑娘>チャイナ娘(属性)]]。 実は中国系アメリカ人なので国籍はアメリカ。 こちらも上記以外の情報は無かったものの、幸いKOFなど他の作品にも出演経験があったために知名度はリックよりは上。 小柄な体格や豊富なコンビネーションアーツを活かしてラッシュをかけるキャラ。 技も突進・対空・牽制・コマ投げなど一通り揃っており強キャラの一人。 必殺技の名前の由来は大阪の地名や名所をそれっぽく中国風の漢字表記にしたものである。 中の人が当時大人気を博していた[[某恋愛ゲー>ときめきメモリアル]]の[[ヒロイン>藤崎詩織]]をしていた事でも話題になった。 ■[[テリー・ボガード]] 声:橋本さとし 伝説の狼。 ファイヤーキックが追加された以外は前作までとほぼ変わらず。 ■[[アンディ・ボガード]] 声:[[難波圭一]] テリーの弟。 潜在能力がジョー命名の「男打弾(だんだだん)」に変更。 ■[[ジョー・東>ジョー・ヒガシ]] 声:[[檜山修之]] ムエタイチャンプ。 性能の高い避け攻撃が簡単に出せるようになったため立ち回りのメインに大活躍。 遂に潜在能力が「スライドスクリュー」から突進乱舞技の「サンダーファイヤー」に。 なお性能は威力低い、無敵無い、ロックしないと散々・・・唯一弱から繋がる事だけが強み。 ボタンを変えると一瞬ライン移動をしてから攻撃するため疑似無敵技っぽく使えるが、無敵は無いのでライン移動攻撃やライン自体を攻撃する技の前には無力・・・。 ■[[不知火舞]] 声:曽木亜古弥 みんな大好き[[おっぱい]][[忍者]]。 潜在能力「花嵐」がとんでもなく高性能で、他の技も優秀なのが揃っており強キャラ。 EDを見る限り彼氏の[[ハゲ]]疑惑はかなり気になっている模様。 ■ボブ・ウィルソン 声:[[森川智之]] パオパオカフェ2号店の店長を務めるカポエラ使い。 潜在能力が突進からの上昇技に変更。また画面端限定のお手軽永久がある。 EDではブレイクダンスのような回転中に摩擦熱が発生してしまい店を全焼させてしまった。 ■フランコ・バッシュ 声:B.J.Love 前作同様に異常なムキムキっぷりのキックボクサー。 毎回性能が変わる潜在能力はヒットすると気絶が確定する単発技に。 相変わらず弱キャラのままであり、特に因縁の山崎相手だと得意距離全て封殺されるくらい詰んでいる。 EDにおいて&bold(){実は着ぐるみだったことが判明。}中から餓狼3時代のスリムなフランコが出てくる。 どういうことなの……。&s(){公式イラストはそこまでゴツくないのに} ■[[ブルー・マリー]] 声:生駒治美 コマンドサンボ使いのエージェント。 潜在能力が自己強化型という珍しい性能。 逆に言えば発動即大ダメージにならないので使いどころが難しい。 ■ホンフゥ 声:森川智之 山崎を追い続ける博多弁のクンフー刑事。 今まで潜在能力だったカデンツァの嵐が当て身からの派生技になり、 代わりにヌンチャクで思いっきり殴る潜在能力「よかとんハンマー」が追加。&s(){使い勝手は、まぁ、うん…} CPUホンフゥは対空技の「制空烈火棍」をこれでもかというくらい超反応で振ってくる。 ■望月 双角(もちづき そうかく) 声:石井康嗣 望月流の坊さん。 全キャラで唯一避け攻撃が下段で、避け攻撃を立ちガードするCPUにはバカスカ当たる。 ■山崎 竜二(やまざき りゅうじ) 声:石井康嗣 闇のブローカー。色が餓狼3のころに近い配色になった。 ドリルにLv5が追加された。散々連打させられた直後に4ボタン同時押しなので出すのは至難の業。 ■秦 崇秀(じん ちょんすぅ) 声:[[山口勝平]] 秦兄弟の弟の方。 全体的に技の性能が低く、リーチが短く近づかなきゃどうしようもない弱キャラだが、新潜在能力「海龍照臨」だけはやたらと高性能。 EDではキムに弟子入りしている模様。 ■秦 崇雷(じん ちょんれい) 声:山口勝平 秦兄弟の兄の方。 天眼拳のモーションが変更されて出が速くなった一方、飛び道具を跳ね返す他心拳が削除されているなど変更点が他キャラより多め。 「帝王宿命拳」は潜在能力発動可能状態で使うとボタン連打で最大4発発射可能に。 潜在能力が「帝王龍声拳」飛び道具から元の衝撃波に戻って使いやすくなった。 &s(){潜在版「帝王宿命拳」がどう見てもグミ撃ちだったり、「帝王龍声拳」のモーションがどう見てもファイナルフラッシュだったりと、どう考えてもあの[[野菜王子>ベジータ]]がちらつく} こちらはタン先生に弟子入り。 ■[[キム・カッファン]] 声:橋本さとし 正義のテコンドー使い。 覇気脚がヒット後コンボに繋がるようになり、後のKOFシリーズにおける「覇気キャン」の先駆けのような性能に。 EDでは秦兄弟を弟子としてスカウトしている。テコンドーをする崇雷という非常にレアな場面が見れる。 ■ダック・キング 声:コング桑田 テリーのライバル兼親友のストリートダンサー。服の色が黄色に戻った。 伝家の宝刀ブレイクスパイラルのコマンドがまさかのレバー1回転に変更。 出すのは楽になったがロマンが無くなったためか賛否両論。 上位勢には劣るものの、ほとんどの下位勢にはめっぽう強いので上位勢末席のド厨房キャラ認定されている。 ■タン・フー・ルー 声:中井重文 八極正拳使いのおじいちゃん。 先に挑発を出さないと発動できない「ブラボー烈千脚」と「ハラショー箭疾歩」が搭載(前者は前作EXタンの潜在能力)。 潜在能力が強力になったり通常技の判定が非常に強かったりと強キャラ。 ただし食らい判定がおかしな事になっており、一部のキャラは通常投げからの追撃で潜在能力が入ったりする。 ■チン・シンザン 声:中井重文 太極拳使いの[[デブ]]。 追加された回避技「軟体オヤジ」がクネクネしすぎて気持ち悪い。 他にも対下段技「クッサメ砲」だとか改良版の潜在能力「ホエホエ弾」だとか&s(){コイツに限った話じゃないけど}ネーミングがおかしい事に…… ■[[ビリー・カーン]] 声:山西惇 [[棒術>棒術(武術)]]の天才。中ボスその1。 今まで猛威を振るっていたジャンプ攻撃がモーション変更でガッツリ弱体化。 EDでは改良版の三節棍を使ってみたところ、リーチが長すぎて飛行機を撃墜してしまいスゴい顔をしている。如意棒か。 ■ローレンス・ブラッド 声:有田洋之 サディスティックなマタドール。中ボスその2。 前作で強さを支えていた技がことごとく削除or弱体化された上、全キャラで唯一フェイントを持っていないという仕打ちを受けてしまい弱キャラに。 ただし新潜在能力だけは非常に優秀。&s(){当てられるかどうかは別として。} ■[[ヴォルフガング・クラウザー]] 声:B.J.Love (意外とセコイ)誇り高き至高の戦士。ラスボスその1。 相変わらずムキムキの帝王。前作からあまり変わっていない。 EDにおいて、過去作のラウンド前演出で脱いでいた鎧は試合後に執事が付け直していた事が判明。 ただしあまりにも頻繁に脱ぐためブチ切れた執事に殴り飛ばされた。 ■[[ギース・ハワード]] 声:コング桑田 悪のカリスマ。ラスボスその2。本作では通常キャラとして最初から使える。 流石に前作からは大幅に弱体化してしまったが十分戦える。 「邪影拳」が削除されてしまったのでノーゲージではダウンさせてダウン追い打ち投げでダメージを稼ぐことになる。 こちらもレイジングストームが覇王コマンドになってしまい、楽に出せるものの賛否両論。 潜在能力として「羅生門」が初登場。 EDでは今作のギースは秘伝書が見せた幻であることが判明。 ■アルフレッド 声:結城比呂(現:優希比呂) ラスボス撃破時に条件を満たしていると戦える隠しボス。 『RBSDM』で主人公を務める飛行機乗りの青年だが、本作での隠しボスとしての登場が初出。 そのため「誰だコイツ?」ってなったプレイヤーも多いとか。 移植版ではプレイヤーも使用可能でライン移動も出来るのだが、元々1ライン前提で作られているため挙動が変。 熱くなければ追記・修正(エディット)じゃない。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 対戦ツールとしては本当に面白いけどデモとかエンディングが簡素になりすぎてるのは正直寂しかった あと余りにもテンポ良すぎて休憩する暇もないのでぶっちゃけ疲れる -- 名無しさん (2025-06-21 08:50:22) - MOWにもキャンセルフェイントあるし、ブレーキングとは別物だと思うけど… -- 名無しさん (2025-06-21 11:59:30) - そもそもMOWでブレーキングとフェイントのキャンセルを共存させた意味って何かあったのかな -- 名無しさん (2025-06-26 13:47:12) #comment #areaedit(end) }