はだしのゲン

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&font(#6495ED){登録日}:2011/05/12(木) 00:01:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&bold(){&color(black,orangered){原爆をテーマに、勇気と感動を与え続けているロングセラー}}}} *◇概要 はだしのゲンは、中沢啓治先生の代表作。 作者の原体験を元に原爆投下を題材に扱った作品の中でも特に知名度が高く、多くの図書館や学校[[図書室]]にも置かれ、かつては横山光輝の「三国志」と並び『学校の中で読んでいても怒られない漫画』として重宝されていた。 当初は[[週刊少年ジャンプ]]で連載されていた((なお、本作はジャンプの黒歴史だと解釈されやすいが、別にそうでもない。ジャンプ40周年を扱ったこち亀のエピソードのクイズでは本作の名前が出ていたりもする。ただし、作品の内容及びテーマの問題があるからか、当然ジャンプのオールスター系のイベントやゲームへのメディア展開は現時点ではない。この点は作品の題材の問題を抜きにしても、他雑誌での連載期間の方が長いなどの背景事情も障害になると考えられる。))が、途中から日教組系の雑誌を転々とし、それに合わせてか次第に娯楽色よりも政治・思想色が強くなっていった。 作品のラストは中学校を卒業したゲンが東京へと旅立つシーンで「第一部 完」となっており、作者である中沢先生の中では続きの構想もあったようだが、老化による視力減退などから続編の執筆は断念せざるを得ず、そのまま中沢先生が亡くなったことから続編は幻となってしまった。 が、わずかではあるがネームも存在し(詳しくは後述)、それらは広島平和記念資料館に寄贈された。本にもその写真が掲載されている。 [[広島>広島県]]の原爆被害を書いた話では最も有名で、当時の世相や暮らしなども細かく反映されている。 また話が重くならないよう、要所要所でコメディタッチなエピソードも入っており、爽快感がある。 もっとも、その笑いは生き延びるために必死すぎて滑稽な人を見て出てくる笑いであり、今で言うところの「シリアスな笑い」に相当する。 しかし、作者が原爆の当事者とは言え、当事者の中学生視点で書かれているため事実とは異なる事も注釈無しに書かれている。 また昭和天皇、アメリカ人へのバッシングが酷く、フォローがないため、それを読む子供が誤った先入観を持ちやすいのを問題視する人がいる。 反面、戦後に暴力を振るう朝鮮人の描写、ばりばりの軍国主義者だったのが一連の流れを通して反戦主義に転換するなど、 他の左翼系漫画とは一線を画す描写も多く必ずしもイデオロギーや善悪で測れない部分も大きい作品である。 被爆者の描写をはじめかなり凄惨な描写が多くトラウマ級だが、中沢先生曰く“あれでもかなり抑えている”とのこと。というのも、読者に戦争や核兵器について恐怖をもってもらうために、あえて過激な描写をしているらしい。 そして中沢先生は生前間違った知識を得ることを推奨していた。 ただし放射線の被害状況に関しては比較的冷静な描写がされており、一部の事実誤認((君江とそのモデルになった作者の母が火葬時に骨が残らなかったのは、現代の知見では放射能の影響ではなく出産や栄養不足による骨粗鬆症と見られているが当時の作者にそれを知るすべはなかったと思われる))はあるものの大筋では現代の知見とも合致している。 近年、松江市・鳥取市・泉佐野市などの図書館でごく一部の意見のみで閉架措置にされる例が問題となった。 作者の自伝的要素が強いが、ノンフィクションではないことに留意。フィクションとしての演出もそれなりに盛り込まれておりモデルとなった実在人物とは違う要素も少なくない。 例えば主人公が父や姉、弟と死別するシーンは、作者自身は火災のため自宅に近寄れず家族の最後を見届けることはできておらず全くの創作である。 実際の作者の被爆時の状況は「おれは見た」という別の短編作品にある。 *◇ストーリー [[太平洋戦争]]の真っ只中、ゲンの父親は「戦争反対」を叫んだ為、非国民扱いされ、ゲンの家族は辛い思いをしながらも頑張っていた。 しかし、遂に[[原子爆弾>核兵器]]が投下され、広島は焼け野原にされてしまう…。家族のほとんどを失ったゲンはたくましく焦土を生き抜いていく。 *◇主な登場キャラ ・中岡元(以下、ゲン) 主人公。 陽気で快活な性格で、原爆の悲惨な状況でも何度も立ち上がる不屈の精神の持ち主。 一時期、放射能の影響でハゲるも、後に再び生え揃った。 『原爆のばかたれー!』 ・中岡大吉 ゲンの父親。下駄の絵描き職人。 戦時中でも戦争反対を頑迷に唱えたため非国民として迫害される(作者の父親はそこまで頑固ではなく、母親に諭されて竹槍訓練に行っていたらしいが)。 ピカの時、家の下敷きになり、君江とゲンの目の前で焼死する。 アニメ版はデザインが大きく異なる。 ・中岡君江 ゲンの母親。 優しい良妻賢母で、たまたまベランダにいたため下敷きにならずに済んだ。当時は妊娠していた。 しかしその身は放射能に冒されており… ・中岡浩二 ゲンの一番上の兄。 父親に反発し予科練に入る(実は、非国民と迫害される家族の立場を少しでも良くしようと考えての事だった)が、 そこでのまるで某フルメタルジャケット並みの弱いものいじめなどを目にし、戦争の現実を知る。 アニメ映画版には登場しない。 ・中岡昭 ゲンの二番目の兄。疎開していた為、ピカを受けずに済む。 アニメ映画版にもテレビドラマ版にも登場しない。 ・中岡英子 ゲンの姉。ピカの時(以下省略) 姉ちゃん、小学生のわりにいい乳してんのう。 ・中岡進次 ゲンの弟。 ガキンチョらしい性格。 ピカ(以下略) ・中岡友子 ゲンの妹で原爆が落ちた日に生まれた。 ゲンが取り上げたこともあり、とても可愛がっていたが、栄養失調で僅か1歳で死亡する。 ・近藤隆太 進次そっくりの戦災孤児。ゲンに拾われ、良き相棒になる。 闇市で人殺しをしてしまい、行方不明になるが、ヤクザに拾われ、舎弟に。 その後、ゲンと再会するも、ゲンの母のために賭場荒らしをしたりムスビの復讐で殺人をしたりと作中きってのアウトロー。 時代設定上、ジャイアンより先に[[ジャイアニズム]]を言ったことになる。 ・ムスビ 戦災孤児。隆太の仲間の一人。 だが後に麻薬中毒に…。 ・ドングリ 戦災孤児。隆太軍団の一人だったが、ヤクザに撃たれ、死亡。 ・タヌキ 戦災孤児。隆太軍団の一人だったが、大場と三次を隆太が射殺した事をゲンに知らせて以降、出番はない為、消息不明。 しかし、ドングリとムスビも隆太同様、一時はヤクザ入りしていた事を考えると、彼もヤクザ入りし、鉄砲玉として最期を迎えたと考えるのが妥当かもしれない。 ・勝子 戦災孤児。 顔の半分がケロイドに冒されており、常に頭巾をかぶっている。 洋服デザイナーの才能がある。 隆太とは相思相愛の仲。 ・大原夏江 英子にそっくりの女の子。 しかし顔一面がケロイドに冒されている。 そのため死にたがっていたが、ゲンの言葉で生きる気力を持つようになるが… ・吉田政二さん ゲンと隆太がアルバイトで看病することになった資産家の弟。 かつては将来を有望されていた画家だったが、原爆で重傷を負い、兄一家から鼻つまみ者扱いされている。 彼のピカの毒を取り去る実験は先生大丈夫かと思うほどのカオス展開。 ・朴さん 戦時中からゲン一家と親交のあった朝鮮人のおじさん。 ピカが落ちた後の朝鮮人の扱いの悪さに一時期日本人を嫌うが、ゲンの言葉を聞いて立ち直り、 戦後に田舎で仕入れた米を闇市で売るのを繰り返して実業家となる、ある意味まんま朝鮮人な人。 ただ、戦後にもゲンの家族の命を救うために大金をポンと割らすぐらいに親切でありつづけた、情けは人の為ならずを実践した。 ・雨森頑吉 通称・クソ森。 当初はゲンといがみ合っていたが友子の死をきっかけに後々までのゲンの悪友となる。 不良の兄がおり、喧嘩に負けると仕返ししてもらっていたらしいが、本編には登場しなかった。 ・鉄、銀太、三吉、六 クソ森の近所に住むオッサン達。 六「さっき研いだばっかりじゃけえ。」 ・大場と三次 ゲン達を騙して、米軍基地から食料を盗ませ、闇市で売り捌いていた二人組のヤクザ。 自分たちを利用したことを知った隆太に射殺される。 ・鮫島伝次郎 この作品で最も許せない、とんでもないクズ野郎。 戦時中は町内会長を務め、「戦争万歳!」とほざき、ゲンとその家族をイジメ抜いた。 原爆投下時、家の下敷きになったが、ゲンに渋々ながら救助された。 が…戦後は掌を返し、アメリカに媚びて戦争に反対していた「平和の戦士」に早変わり。 盗みやヤクザとの結託で財産を蓄え、商店会会長、市会議員を経てしまいには県会議員に。 結局彼らの末路は書かれなかったが、まぁ、何時かは天罰で不祥事で悲惨な目に逢うだろう。 朴さん同様1巻から終盤まで登場しているが、その人柄とか行動は真逆である。 ・鮫島竜吉 鮫島の一人息子。DQN。 ゲン達をいじめていたが、ゲン達が納品のために運んでいた下駄を川に捨てた際に、ゲンに指を噛み千切られた。ざまぁ。 原爆投下時に父と共に救助された。が、父と違い、それ以降の登場は無い。 ・鮫島の妻 鮫島の妻。原爆投下前、「中岡さんの言っていることが正しいような気がする」とゲンの父親を擁護する発言をし、夫を諌めていた。 原爆投下時には姿が無く、それ以降の登場も無いため、安否不明。 ・中尾光子 ゲンが惚れた美少女。 ゲンとは相思相愛の関係を築いていくが、ピカを受けていた為、白血病で死亡してしまう… ・中尾重蔵 光子の父親。 看板会社の社長で、バリバリの軍国主義者(元・陸軍軍曹)だったが、光子の死をきっかけに改心する。 最終回では東京へ行くゲンに大金を渡すほど。 ・黒崎 看板会社の社員。かなりのひねくれ者。DQN。 一応↓や↑のせいということもあるが。改心はしなかった。 ・欲まみれ坊主 黒崎や多くの孤児を引き取り、虐待して金儲けをしていた。コイツは仏に仕える坊主ではない。獄卒に仕える坊主じゃ。 超がつく程の守銭奴のクズ。破戒僧。 ・マイク・ヒロタ 日系人のアメリカ軍人。日本人を拉致して拷問などで某北の国用の工作員に仕立て上げていた。 米国移民の直系で「日本人は移民を見捨てた」と日本人を憎み、原爆を「真珠湾攻撃で卑怯な騙し討ちをし、米国の同朋を見捨てた当然の報い」と言い切る。 原爆の惨さを書いた小説を配布していたゲンたちを捕縛し、洗脳してスパイにすることを目論んでいたが、 ゲンたちが拷問に備えて「洗面器で尻を叩き、その衝撃に耐える訓練」をしていたところを目撃し、 『恐怖の余り気が狂った』と勘違いし、あっさり釈放した。 ・平山松吉 元新聞記者。原爆で家族を全員亡くし、原爆症のために疲れやすい体質となって働くこともままならず、 親戚をたらい回しにされた挙句行くあてを無くしたところをゲンたちと出会い、一緒に生活することとなる。 自らの被爆体験を『夏のおわり』という小説に記し、ゲンたちの尽力で出版が叶った直後に原爆症のため死去。 *◇第二部について わずかに存在するネームや、構想などで判明している部分をまとめると次の通り。 画家の修行のため上京したゲンは、まず床屋で散髪をしてもらうが、ゲンが原爆の被爆者であると分かった途端店から追い出される。 その後、道端でカバンを盗まれ、犯人の男児・サブを追跡して捕まえる。サブは東京大空襲で両親を失い、妹も栄養失調で亡くしたと語る。 ゲンはその境遇に同情し、1000円ほど恵んでやろうとするが、サブにより財布まるごと盗まれてしまい、一文無しになってしまう。 その後ゲンは漫画家のアシスタントとなる。ゲンはしばらくの間、同僚には自分が被爆者であることを話さなかった(らしい)が、 ある時仕事中に野球の話をしていると、その流れでゲンが被爆者であると分かり、同僚から異様な目で見られる。 ゲンはその雰囲気に耐えられず、行きつけの酒場に駆け込み、店のママに 「ママ、日本は唯一の被爆国だと言いながら、何も分かっていないと東京に出てわかったよ。  情けないよ。もう広島の原爆のことは誰にも話さないことにしたんじゃ」とこぼす。 それを聞いたママは、日本人は戦争と原爆の恐ろしさを世界中に知らせないといけない、とゲンを励ます。 自身も東京大空襲に遭遇しており、いずれその記録を発表しようとしていたのだった。 最終的にゲンはフランスに渡り、更に絵の勉強をすることを目指す… *◇余談 絵柄や台詞の癖が強いことから、昔からパロディのネタとして定番であり、その傾向は近年ますます強まっている。 非常に残念な事だ(もっとも、中沢先生は生前「どんな形であっても皆に注目してもらえるのであればそれで良い」とパロディには好意的な姿勢を示してくれていたという)。 同時期に少年チャンピオンにて連載されていた『[[げんこつ岩太]]』は、こっちは同じ作者の作品とは思えない程に雰囲気が違うので注意されたし。 ギギギ…あんちゃん、こんな編集じゃ、やってられんのう。 ほうじゃ、追記・修正じゃ! #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - はだしのゲンから話題がズレて政治関連の雑談になりつつある…ということからか、リセット要請が多数あったので一旦リセットしました。&br()政治関連の雑談は泥沼化する定めにあるっぽいので、そのテの雑談はなるべく自重するようお願いします。 -- 名無しさん (2014-05-02 11:57:40) - 中沢先生自身は亡くなったが、本作を遺したことで永遠を手に入れた。 -- 名無しさん (2014-05-02 12:41:26) - まさか週刊少年ジャンプでやっていたとは・・・・。 -- 名無しさん (2014-05-02 13:05:03) - ↑1970年代は、漫画があらゆる意味で爆発的な進化を遂げた時代と言われている。だからこそ、ジャンプでやれたのかもしれない。 -- 名無しさん (2014-05-02 13:45:11) - 原爆の恐ろしさを伝える漫画であり、掲載誌が移ったせいでアレな主張が目立ってしまった作品でもある。 -- 名無しさん (2014-05-02 14:19:39) - 劇中でよく歌ってた「ジャンジャンジャガイモサツマイモ~」ってフレーズ、あれ実際聴くまで焼きビーフンの歌のノリで歌うものかと思った。 -- 名無しさん (2014-05-08 12:45:49) - でも実際あんな原爆被害にあったら 戦争=悪という短絡的思考になるんも無理はない -- 名無しさん (2014-05-18 13:39:15) - ↑短絡的思考とかは違うだろ。戦争なんか市井の民にとっちゃ悪そのもの。このマンガが抹殺されそうな今の時勢自体が恐ろしいよ -- 名無しさん (2014-05-18 15:30:19) - 国歌天皇批判や残虐描写があるから子供の目に付かないようにしよう、って考えは分からんでもない。俺も何も知らずに読んでちょっと飯食えなくなった時期があったし(今は平気だが) -- 名無しさん (2014-05-18 15:51:58) - 国歌天皇批判すらダメか。天皇の御旗の下に君が代で戦地に送られて家族失ったら批判して当然だろ。 -- 名無しさん (2014-05-18 19:00:41) - 抹殺騒動の発端が、島根県という領土問題の最前線だけに、疑うなという方が無理だな。 -- 名無しさん (2014-05-18 19:03:04) - これと超電磁砲のコラボがあったけど 風紀委員,警備員と第三次世界対戦がヤバイ感じになりそうだ… -- 名無しさん (2014-05-18 22:34:36) - 広島カープの結成されたばかりの姿も出てくるぞ! -- 名無しさん (2014-05-27 23:16:40) - 弱くて金も無いそんなカープを愛する広島市民の姿とか印象に残るよね。あぁ、希望を持ってるんだなって感じで。 -- 名無しさん (2014-07-09 23:34:40) - 個人的に隆太が好きだった。ヤクザをやめた辺りから急にギャグキャラになった。でもぶちギレると怖い -- 名無しさん (2014-07-10 19:40:53) - 小学校に置いてあったけど、どういう訳か漫画全てが閲覧中止になって最後まで読めないまま卒業してしまった… -- 名無しさん (2014-07-11 21:45:17) - 確か青年期の東京編、元の晩年を描いたフランス編と続く予定だったんだよね -- 名無しさん (2014-07-11 23:54:45) - 元の父が戦時中に「戦争反対」の描写があるのは無理があると指摘されることが多かったが、中沢の父親たちが起こした暴動の記録が県政史に有る。著書より。 -- 名無しさん (2014-07-12 00:38:57) - 鮫島はもう誰からも味方されないことをしてしまった 一生孤独な人生を送ってしまえ -- 名無しさん (2014-08-04 16:16:34) - 被爆者本人の視点だからなんだろうけど、確かに国を挙げての戦争真っ只中に徴兵にも行かず「戦争反対」のデモなんてやってたら、ふざけんなと思われても仕方ないかもしれない。続けた結果があの原爆だけど… -- 名無しさん (2014-08-04 17:03:51) - 小学校の頃読んで何で悲しい場面で笑ってるの?て思って中学生になってようやくラララじゃなくてうううだったのかってなった -- 名無しさん (2014-08-04 17:24:28) - 原爆落とした最後のやつがくたばった・・・何の罰も無く・・・。 -- 名無しさん (2014-08-04 17:31:23) - ↑×2 吹いた。確かにあれはラララと読んじまうなw -- 名無しさん (2014-08-04 19:04:40) - ↑×2 1軍人に責任を押し付けるのはどうかと思うけどね。仮に彼が命令を拒否して出撃しなくても、別の軍人に出撃命令が下されるだけだし。 -- 名無しさん (2014-11-03 09:18:23) - 昼食に行った老舗の店屋で置いてあったので興味本位で読んで見た。丁度資産家の弟の回で、読んだ後食事が喉を通らなかったな・・・。 よくそんな場所で読めたなby父 -- 名無しさん (2014-12-06 14:13:46) - よく平和教育の題材にされるが、あまりにグロくて悲劇的、そのうえ政治的な面と行った部分がまったく無いから「いっそアメリカに原爆を落として復習するべきだ」なんて感想を書いちゃう小学生もちょくちょく居るんだとか…というか自分がその一人 -- 名無しさん (2015-02-03 23:40:04) - 主人公一家は比較的マシなケースだった(隆太とかムスビとかがどん底)というのが逆にいい味出してる -- 名無しさん (2015-02-04 08:24:25) - ↑×2故に、「作品を通じてメッセージを発するのは難しい」という話の引き合いに出されることもしばしば。 -- 名無しさん (2015-02-04 08:54:09) - 小学校で全裸に剥かれた姉ちゃんがエロい -- 名無しさん (2015-02-04 11:06:55) - 原爆は悲惨だった―って言うのはよくわかるがあんまし子供に読ませるもんじゃないな。偏見が強すぎる。 -- 名無しさん (2015-02-04 11:38:45) - ↑偏見が強いというよりか、その見方自体がネトウヨ的な偏見から来ると思うんだが。 -- 名無しさん (2015-03-29 17:28:31) - これからもっと、何十年かたって自分ら孫ひ孫世代もいない時代。 歴史はこのことをどうとらえるのだろうか? -- 名無し (2015-05-31 20:58:49) - 「話の前半と後半でなんか言いたいこと変わってね?」って思う部分は変わらなさそう -- 名無しさん (2015-05-31 21:06:26) - 昔読んで、多分もう読むことはないマンガ。原爆の悲惨さを伝えてるから正解なんだろうけど、議論するほど内容を覚えてないし、覚えたくもないわ…これはキツイ -- 名無しさん (2015-05-31 21:21:35) - 絵で読む 広島の原爆も一緒に読んでくれ -- 名無しさん (2015-06-20 18:23:44) - 作者が連載中にジャンプの巻末コメントで「英子の乳首に貼るトーンの色で悩みました」とか書いててワロタ -- 名無しさん (2015-06-20 18:40:03) - 竜吉が指を噛みちぎられたのって、原作では納品のために運んでた下駄(大吉が絵を描いた奴)を川に落とされた事が原因だったはずじゃ…アニメやドラマでは違うのか? -- 名無しさん (2015-06-20 19:06:43) - 小学生の自分には確かに原爆関連の話はトラウマ以外の何者でもなかったが、戦争の悲惨さは嫌というほど解ったのでこれで良いんだろう。 -- 名無しさん (2015-06-21 06:17:59) - 中沢先生は「トラウマになった」というクレームに「原爆の恐ろしさをわかってくれてありがとう」と返しちゃう御仁だったし、多少はね? -- 名無しさん (2015-06-21 10:25:37) - 長崎でゲンと同じくらいの年に被爆したじいちゃんから、これを読んで戦争の話を聞いたらもっと悲惨なことだったんだなと当時思ったな。抑えて描いたっていうのも間違ってないし、この漫画だけでも戦争・原爆の恐ろしさが理解できるはず。 -- 名無しさん (2015-10-23 11:16:52) - 自分は子供の頃にこの漫画読んでたけど特にアメリカ嫌いにも天皇嫌いにもならずに大人になった。もしや、今の世代の子供達には問題視してる人達が心配するほど悪影響が大きく及ばないんじゃない? -- 名無しさん (2015-10-24 15:29:02) - 名著なのは間違いないけどジャンプ時代はやり場のない怒りや戦争の悲惨さみたいな感じだったのが、赤旗になるとイエスは勝手だとか市街開発反対だとかでてきて微妙に思想誘導されたんじゃないかと思える節がある。 -- 名無しさん (2015-10-24 18:39:07) - ↑2 むしろ自分の周りでは特徴的な広島弁が(ネタ的な意味で)大流行りだった 後半はあまり人気なかったけど前半のゲン一家の強かさが(ギャグ漫画的な意味で)ウケてた -- 名無しさん (2016-01-04 22:01:00) - 元と竜太の寸劇に気を取られて基地の警備を疎かにしたり、怨入り骸骨を何も知らず買ったりと、この漫画の中のアメリカ兵は割とお笑い担当な一面があるのかも。それと大量のコ○ドーム缶は大人の今になってようやく理解することが出来た。 -- 名無しさん (2016-06-07 21:08:34) - 結局、ラストはどのように描かれたのでしょうか? -- 名無しさん (2016-07-13 19:19:32) - ↑1 ゲンが絵の勉強のために、東京に旅立つ。 -- 名無しさん (2017-02-16 21:16:59) - 作者はきっと戦争に悲しみを抱き平和を望む立派な人なんだろうなぁと思ったらジャンプの巻末に乳首のトーンの事書いてたのにはワロタと同時に親近感を得た -- 名無しさん (2017-03-04 01:50:04) - 林のババァの悪者扱いは納得いかない。終戦直後の大変な時期に赤の他人が5人も手ぶらで押しかけて来たんだぞ?お客様扱いなんぞできんわ。 -- 名無しさん (2017-05-24 19:15:13) - 林のババアは悪者だけど、何処にでもいる普通の人って感じがある。資産家のおっさんも、決して悪人ではなかったりと、そういうあたりが結構いい味出している。 -- 名無しさん (2017-05-24 19:25:40) - 子供にいじめをしろと教えるなんて、大人失格だからな(朝鮮人差別を教えてた当時なら珍しくもなかったかも知れんが)。そんなババアでも、息子の死を悲しむ心は持っているあたりにもリアリティを感じる -- 名無しさん (2017-07-13 18:08:29) - 名作だけど子供に読ませるのは確かにどうかと思う -- 名無しさん (2019-02-23 21:52:25) - 歳なんて関係ないと思う一方で、内容に関わらずこれ”だけ”読ませて良しとするのも違う気はする。 -- 名無しさん (2019-08-08 23:06:56) - 林の婆さんは子供の頃は単なる悪役ぽかったけど、今見ると感じ方変わるよね。家と畑が運良く無事だっただけで、息子嫁と食べ盛りの孫が二人居る(+息子が戦死して精神的ゆとりもない)のに赤の他人の親子なんて快く迎えられるわけがないっていう -- 名無しさん (2019-10-13 19:05:58) - 戦争を起こせば文明の発達云々あんぬん言う人は、戦争はその逆で文明を破壊するものであるとわかってほしい。 -- 名無しさん (2020-01-04 22:43:08) - やっぱりゲンコラの万能性はすごい -- 名無しさん (2020-01-04 23:01:18) - 日教組が弱体化していく時期に小学生だったためか、政治的に問題がある(天皇批判の1巻等)が抜き取られてたのが印象に残っている -- 名無しさん (2020-02-20 21:30:54) - 『映画秘宝のインタビューによると「元は最終的にフランスの反原発運動に参加し、一方隆太と勝子は広島・東京間のヤクザ同士の抗争に巻き込まれて死ぬ」というのが真の結末だったらしい。もう既に視力が絶望的になっていたため -- 名無しさん (2020-04-22 21:21:41) - ↑(すいません、続きです)それが描かれることはなかったけど。 -- 名無しさん (2020-04-22 21:23:15) - 電子書籍で買って小学生以来に読み直したが、お母ちゃんが亡くなるまでの流れが悲しすぎる。1話からずっとゲンと一緒にいてくれたからなあ -- 名無しさん (2020-06-07 23:27:34) - 国歌天皇批判すら駄目かとか言ってる奴 -- 名無しさん (2020-07-02 17:37:41) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/05/12(木) 00:01:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&bold(){&color(black,orangered){原爆をテーマに、勇気と感動を与え続けているロングセラー}}}} *◇概要 はだしのゲンは、中沢啓治先生の代表作。 作者の原体験を元に原爆投下を題材に扱った作品の中でも特に知名度が高く、多くの図書館や学校[[図書室]]にも置かれ、かつては横山光輝の「三国志」と並び『学校の中で読んでいても怒られない漫画』として重宝されていた。 当初は[[週刊少年ジャンプ]]で連載されていた((なお、本作はジャンプの黒歴史だと解釈されやすいが、別にそうでもない。ジャンプ40周年を扱ったこち亀のエピソードのクイズでは本作の名前が出ていたりもする。ただし、作品の内容及びテーマの問題があるからか、当然ジャンプのオールスター系のイベントやゲームへのメディア展開は現時点ではない。この点は作品の題材の問題を抜きにしても、他雑誌での連載期間の方が長いなどの背景事情も障害になると考えられる。))が、途中から日教組系の雑誌を転々とし、それに合わせてか次第に娯楽色よりも政治・思想色が強くなっていった。 作品のラストは中学校を卒業したゲンが東京へと旅立つシーンで「第一部 完」となっており、作者である中沢先生の中では続きの構想もあったようだが、老化による視力減退などから続編の執筆は断念せざるを得ず、そのまま中沢先生が亡くなったことから続編は幻となってしまった。 が、わずかではあるがネームも存在し(詳しくは後述)、それらは広島平和記念資料館に寄贈された。本にもその写真が掲載されている。 [[広島>広島県]]の原爆被害を書いた話では最も有名で、当時の世相や暮らしなども細かく反映されている。 また話が重くならないよう、要所要所でコメディタッチなエピソードも入っており、爽快感がある。 もっとも、その笑いは生き延びるために必死すぎて滑稽な人を見て出てくる笑いであり、今で言うところの「シリアスな笑い」に相当する。 しかし、作者が原爆の当事者とは言え、当事者の中学生視点で書かれているため事実とは異なる事も注釈無しに書かれている。 また昭和天皇、アメリカ人へのバッシングが酷く、フォローがないため、それを読む子供が誤った先入観を持ちやすいのを問題視する人がいる。 反面、戦後に暴力を振るう朝鮮人の描写、ばりばりの軍国主義者だったのが一連の流れを通して反戦主義に転換するなど、 他の左翼系漫画とは一線を画す描写も多く必ずしもイデオロギーや善悪で測れない部分も大きい作品である。 被爆者の描写をはじめかなり凄惨な描写が多くトラウマ級だが、中沢先生曰く“あれでもかなり抑えている”とのこと。というのも、読者に戦争や核兵器について恐怖をもってもらうために、あえて過激な描写をしているらしい。 そして中沢先生は生前間違った知識を得ることを推奨していた。 ただし放射線の被害状況に関しては比較的冷静な描写がされており、一部の事実誤認((君江とそのモデルになった作者の母が火葬時に骨が残らなかったのは、現代の知見では放射能の影響ではなく出産や栄養不足による骨粗鬆症と見られているが当時の作者にそれを知るすべはなかったと思われる))はあるものの大筋では現代の知見とも合致している。 近年、松江市・鳥取市・泉佐野市などの図書館でごく一部の意見のみで閉架措置にされる例が問題となった。 作者の自伝的要素が強いが、ノンフィクションではないことに留意。フィクションとしての演出もそれなりに盛り込まれておりモデルとなった実在人物とは違う要素も少なくない。 例えば主人公が父や姉、弟と死別するシーンは、作者自身は火災のため自宅に近寄れず家族の最後を見届けることはできておらず全くの創作である。 実際の作者の被爆時の状況は「おれは見た」という別の短編作品にある。 *◇ストーリー [[太平洋戦争]]の真っ只中、ゲンの父親は「戦争反対」を叫んだ為、非国民扱いされ、ゲンの家族は辛い思いをしながらも頑張っていた。 しかし、遂に[[原子爆弾>核兵器]]が投下され、広島は焼け野原にされてしまう…。家族のほとんどを失ったゲンはたくましく焦土を生き抜いていく。 *◇主な登場キャラ ・中岡元(以下、ゲン) 主人公。 陽気で快活な性格で、原爆の悲惨な状況でも何度も立ち上がる不屈の精神の持ち主。 一時期、放射能の影響でハゲるも、後に再び生え揃った。 『原爆のばかたれー!』 ・中岡大吉 ゲンの父親。下駄の絵描き職人。 戦時中でも戦争反対を頑迷に唱えたため非国民として迫害される(作者の父親はそこまで頑固ではなく、母親に諭されて竹槍訓練に行っていたらしいが)。 ピカの時、家の下敷きになり、君江とゲンの目の前で焼死する。 アニメ版はデザインが大きく異なる。 ・中岡君江 ゲンの母親。 優しい良妻賢母で、たまたまベランダにいたため下敷きにならずに済んだ。当時は妊娠していた。 しかしその身は放射能に冒されており… ・中岡浩二 ゲンの一番上の兄。 父親に反発し予科練に入る(実は、非国民と迫害される家族の立場を少しでも良くしようと考えての事だった)が、 そこでのまるで某フルメタルジャケット並みの弱いものいじめなどを目にし、戦争の現実を知る。 アニメ映画版には登場しない。 ・中岡昭 ゲンの二番目の兄。疎開していた為、ピカを受けずに済む。 アニメ映画版にもテレビドラマ版にも登場しない。 ・中岡英子 ゲンの姉。ピカの時(以下省略) 姉ちゃん、小学生のわりにいい乳してんのう。 ・中岡進次 ゲンの弟。 ガキンチョらしい性格。 ピカ(以下略) ・中岡友子 ゲンの妹で原爆が落ちた日に生まれた。 ゲンが取り上げたこともあり、とても可愛がっていたが、栄養失調で僅か1歳で死亡する。 ・近藤隆太 進次そっくりの戦災孤児。ゲンに拾われ、良き相棒になる。 闇市で人殺しをしてしまい、行方不明になるが、ヤクザに拾われ、舎弟に。 その後、ゲンと再会するも、ゲンの母のために賭場荒らしをしたりムスビの復讐で殺人をしたりと作中きってのアウトロー。 時代設定上、ジャイアンより先に[[ジャイアニズム]]を言ったことになる。 ・ムスビ 戦災孤児。隆太の仲間の一人。 だが後に麻薬中毒に…。 ・ドングリ 戦災孤児。隆太軍団の一人だったが、ヤクザに撃たれ、死亡。 ・タヌキ 戦災孤児。隆太軍団の一人だったが、大場と三次を隆太が射殺した事をゲンに知らせて以降、出番はない為、消息不明。 しかし、ドングリとムスビも隆太同様、一時はヤクザ入りしていた事を考えると、彼もヤクザ入りし、鉄砲玉として最期を迎えたと考えるのが妥当かもしれない。 ・勝子 戦災孤児。 顔の半分がケロイドに冒されており、常に頭巾をかぶっている。 洋服デザイナーの才能がある。 隆太とは相思相愛の仲。 ・大原夏江 英子にそっくりの女の子。 しかし顔一面がケロイドに冒されている。 そのため死にたがっていたが、ゲンの言葉で生きる気力を持つようになるが… ・吉田政二さん ゲンと隆太がアルバイトで看病することになった資産家の弟。 かつては将来を有望されていた画家だったが、原爆で重傷を負い、兄一家から鼻つまみ者扱いされている。 彼のピカの毒を取り去る実験は先生大丈夫かと思うほどのカオス展開。 ・朴さん 戦時中からゲン一家と親交のあった朝鮮人のおじさん。 ピカが落ちた後の朝鮮人の扱いの悪さに一時期日本人を嫌うが、ゲンの言葉を聞いて立ち直り、 戦後に田舎で仕入れた米を闇市で売るのを繰り返して実業家となる、ある意味まんま朝鮮人な人。 ただ、戦後にもゲンの家族の命を救うために大金をポンと割らすぐらいに親切でありつづけた、情けは人の為ならずを実践した。 ・雨森頑吉 通称・クソ森。 当初はゲンといがみ合っていたが友子の死をきっかけに後々までのゲンの悪友となる。 不良の兄がおり、喧嘩に負けると仕返ししてもらっていたらしいが、本編には登場しなかった。 ・鉄、銀太、三吉、六 クソ森の近所に住むオッサン達。 六「さっき研いだばっかりじゃけえ。」 ・大場と三次 ゲン達を騙して、米軍基地から食料を盗ませ、闇市で売り捌いていた二人組のヤクザ。 自分たちを利用したことを知った隆太に射殺される。 ・鮫島伝次郎 この作品で最も許せない、とんでもないクズ野郎。 戦時中は町内会長を務め、「戦争万歳!」とほざき、ゲンとその家族をイジメ抜いた。 原爆投下時、家の下敷きになったが、ゲンに渋々ながら救助された。 が…戦後は掌を返し、アメリカに媚びて戦争に反対していた「平和の戦士」に早変わり。 盗みやヤクザとの結託で財産を蓄え、商店会会長、市会議員を経てしまいには県会議員に。 結局彼らの末路は書かれなかったが、まぁ、何時かは天罰で不祥事で悲惨な目に逢うだろう。 朴さん同様1巻から終盤まで登場しているが、その人柄とか行動は真逆である。 ・鮫島竜吉 鮫島の一人息子。DQN。 ゲン達をいじめていたが、ゲン達が納品のために運んでいた下駄を川に捨てた際に、ゲンに指を噛み千切られた。ざまぁ。 原爆投下時に父と共に救助された。が、父と違い、それ以降の登場は無い。 ・鮫島の妻 鮫島の妻。原爆投下前、「中岡さんの言っていることが正しいような気がする」とゲンの父親を擁護する発言をし、夫を諌めていた。 原爆投下時には姿が無く、それ以降の登場も無いため、安否不明。 ・中尾光子 ゲンが惚れた美少女。 ゲンとは相思相愛の関係を築いていくが、ピカを受けていた為、白血病で死亡してしまう… ・中尾重蔵 光子の父親。 看板会社の社長で、バリバリの軍国主義者(元・陸軍軍曹)だったが、光子の死をきっかけに改心する。 最終回では東京へ行くゲンに大金を渡すほど。 ・黒崎 看板会社の社員。かなりのひねくれ者。DQN。 一応↓や↑のせいということもあるが。改心はしなかった。 ・欲まみれ坊主 黒崎や多くの孤児を引き取り、虐待して金儲けをしていた。コイツは仏に仕える坊主ではない。獄卒に仕える坊主じゃ。 超がつく程の守銭奴のクズ。破戒僧。 ・マイク・ヒロタ 日系人のアメリカ軍人。日本人を拉致して拷問などで某北の国用の工作員に仕立て上げていた。 米国移民の直系で「日本人は移民を見捨てた」と日本人を憎み、原爆を「真珠湾攻撃で卑怯な騙し討ちをし、米国の同朋を見捨てた当然の報い」と言い切る。 原爆の惨さを書いた小説を配布していたゲンたちを捕縛し、洗脳してスパイにすることを目論んでいたが、 ゲンたちが拷問に備えて「洗面器で尻を叩き、その衝撃に耐える訓練」をしていたところを目撃し、 『恐怖の余り気が狂った』と勘違いし、あっさり釈放した。 ・平山松吉 元新聞記者。原爆で家族を全員亡くし、原爆症のために疲れやすい体質となって働くこともままならず、 親戚をたらい回しにされた挙句行くあてを無くしたところをゲンたちと出会い、一緒に生活することとなる。 自らの被爆体験を『夏のおわり』という小説に記し、ゲンたちの尽力で出版が叶った直後に原爆症のため死去。 *◇第二部について わずかに存在するネームや、構想などで判明している部分をまとめると次の通り。 画家の修行のため上京したゲンは、まず床屋で散髪をしてもらうが、ゲンが原爆の被爆者であると分かった途端店から追い出される。 その後、道端でカバンを盗まれ、犯人の男児・サブを追跡して捕まえる。サブは東京大空襲で両親を失い、妹も栄養失調で亡くしたと語る。 ゲンはその境遇に同情し、1000円ほど恵んでやろうとするが、サブにより財布まるごと盗まれてしまい、一文無しになってしまう。 その後ゲンは漫画家のアシスタントとなる。ゲンはしばらくの間、同僚には自分が被爆者であることを話さなかった(らしい)が、 ある時仕事中に野球の話をしていると、その流れでゲンが被爆者であると分かり、同僚から異様な目で見られる。 ゲンはその雰囲気に耐えられず、行きつけの酒場に駆け込み、店のママに 「ママ、日本は唯一の被爆国だと言いながら、何も分かっていないと東京に出てわかったよ。  情けないよ。もう広島の原爆のことは誰にも話さないことにしたんじゃ」とこぼす。 それを聞いたママは、日本人は戦争と原爆の恐ろしさを世界中に知らせないといけない、とゲンを励ます。 自身も東京大空襲に遭遇しており、いずれその記録を発表しようとしていたのだった。 最終的にゲンはフランスに渡り、更に絵の勉強をすることを目指す… *◇余談 絵柄や台詞の癖が強いことから、昔からパロディのネタとして定番であり、その傾向は近年ますます強まっている。 非常に残念な事だ(もっとも、中沢先生は生前「どんな形であっても皆に注目してもらえるのであればそれで良い」とパロディには好意的な姿勢を示してくれていたという)。 同時期に少年チャンピオンにて連載されていた『[[げんこつ岩太]]』は、こっちは同じ作者の作品とは思えない程に雰囲気が違うので注意されたし。 ギギギ…あんちゃん、こんな編集じゃ、やってられんのう。 ほうじゃ、追記・修正じゃ! #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - はだしのゲンから話題がズレて政治関連の雑談になりつつある…ということからか、リセット要請が多数あったので一旦リセットしました。&br()政治関連の雑談は泥沼化する定めにあるっぽいので、そのテの雑談はなるべく自重するようお願いします。 -- 名無しさん (2014-05-02 11:57:40) - 中沢先生自身は亡くなったが、本作を遺したことで永遠を手に入れた。 -- 名無しさん (2014-05-02 12:41:26) - まさか週刊少年ジャンプでやっていたとは・・・・。 -- 名無しさん (2014-05-02 13:05:03) - ↑1970年代は、漫画があらゆる意味で爆発的な進化を遂げた時代と言われている。だからこそ、ジャンプでやれたのかもしれない。 -- 名無しさん (2014-05-02 13:45:11) - 原爆の恐ろしさを伝える漫画であり、掲載誌が移ったせいでアレな主張が目立ってしまった作品でもある。 -- 名無しさん (2014-05-02 14:19:39) - 劇中でよく歌ってた「ジャンジャンジャガイモサツマイモ~」ってフレーズ、あれ実際聴くまで焼きビーフンの歌のノリで歌うものかと思った。 -- 名無しさん (2014-05-08 12:45:49) - でも実際あんな原爆被害にあったら 戦争=悪という短絡的思考になるんも無理はない -- 名無しさん (2014-05-18 13:39:15) - ↑短絡的思考とかは違うだろ。戦争なんか市井の民にとっちゃ悪そのもの。このマンガが抹殺されそうな今の時勢自体が恐ろしいよ -- 名無しさん (2014-05-18 15:30:19) - 国歌天皇批判や残虐描写があるから子供の目に付かないようにしよう、って考えは分からんでもない。俺も何も知らずに読んでちょっと飯食えなくなった時期があったし(今は平気だが) -- 名無しさん (2014-05-18 15:51:58) - 国歌天皇批判すらダメか。天皇の御旗の下に君が代で戦地に送られて家族失ったら批判して当然だろ。 -- 名無しさん (2014-05-18 19:00:41) - 抹殺騒動の発端が、島根県という領土問題の最前線だけに、疑うなという方が無理だな。 -- 名無しさん (2014-05-18 19:03:04) - これと超電磁砲のコラボがあったけど 風紀委員,警備員と第三次世界対戦がヤバイ感じになりそうだ… -- 名無しさん (2014-05-18 22:34:36) - 広島カープの結成されたばかりの姿も出てくるぞ! -- 名無しさん (2014-05-27 23:16:40) - 弱くて金も無いそんなカープを愛する広島市民の姿とか印象に残るよね。あぁ、希望を持ってるんだなって感じで。 -- 名無しさん (2014-07-09 23:34:40) - 個人的に隆太が好きだった。ヤクザをやめた辺りから急にギャグキャラになった。でもぶちギレると怖い -- 名無しさん (2014-07-10 19:40:53) - 小学校に置いてあったけど、どういう訳か漫画全てが閲覧中止になって最後まで読めないまま卒業してしまった… -- 名無しさん (2014-07-11 21:45:17) - 確か青年期の東京編、元の晩年を描いたフランス編と続く予定だったんだよね -- 名無しさん (2014-07-11 23:54:45) - 元の父が戦時中に「戦争反対」の描写があるのは無理があると指摘されることが多かったが、中沢の父親たちが起こした暴動の記録が県政史に有る。著書より。 -- 名無しさん (2014-07-12 00:38:57) - 鮫島はもう誰からも味方されないことをしてしまった 一生孤独な人生を送ってしまえ -- 名無しさん (2014-08-04 16:16:34) - 被爆者本人の視点だからなんだろうけど、確かに国を挙げての戦争真っ只中に徴兵にも行かず「戦争反対」のデモなんてやってたら、ふざけんなと思われても仕方ないかもしれない。続けた結果があの原爆だけど… -- 名無しさん (2014-08-04 17:03:51) - 小学校の頃読んで何で悲しい場面で笑ってるの?て思って中学生になってようやくラララじゃなくてうううだったのかってなった -- 名無しさん (2014-08-04 17:24:28) - 原爆落とした最後のやつがくたばった・・・何の罰も無く・・・。 -- 名無しさん (2014-08-04 17:31:23) - ↑×2 吹いた。確かにあれはラララと読んじまうなw -- 名無しさん (2014-08-04 19:04:40) - ↑×2 1軍人に責任を押し付けるのはどうかと思うけどね。仮に彼が命令を拒否して出撃しなくても、別の軍人に出撃命令が下されるだけだし。 -- 名無しさん (2014-11-03 09:18:23) - 昼食に行った老舗の店屋で置いてあったので興味本位で読んで見た。丁度資産家の弟の回で、読んだ後食事が喉を通らなかったな・・・。 よくそんな場所で読めたなby父 -- 名無しさん (2014-12-06 14:13:46) - よく平和教育の題材にされるが、あまりにグロくて悲劇的、そのうえ政治的な面と行った部分がまったく無いから「いっそアメリカに原爆を落として復習するべきだ」なんて感想を書いちゃう小学生もちょくちょく居るんだとか…というか自分がその一人 -- 名無しさん (2015-02-03 23:40:04) - 主人公一家は比較的マシなケースだった(隆太とかムスビとかがどん底)というのが逆にいい味出してる -- 名無しさん (2015-02-04 08:24:25) - ↑×2故に、「作品を通じてメッセージを発するのは難しい」という話の引き合いに出されることもしばしば。 -- 名無しさん (2015-02-04 08:54:09) - 小学校で全裸に剥かれた姉ちゃんがエロい -- 名無しさん (2015-02-04 11:06:55) - 原爆は悲惨だった―って言うのはよくわかるがあんまし子供に読ませるもんじゃないな。偏見が強すぎる。 -- 名無しさん (2015-02-04 11:38:45) - ↑偏見が強いというよりか、その見方自体がネトウヨ的な偏見から来ると思うんだが。 -- 名無しさん (2015-03-29 17:28:31) - これからもっと、何十年かたって自分ら孫ひ孫世代もいない時代。 歴史はこのことをどうとらえるのだろうか? -- 名無し (2015-05-31 20:58:49) - 「話の前半と後半でなんか言いたいこと変わってね?」って思う部分は変わらなさそう -- 名無しさん (2015-05-31 21:06:26) - 昔読んで、多分もう読むことはないマンガ。原爆の悲惨さを伝えてるから正解なんだろうけど、議論するほど内容を覚えてないし、覚えたくもないわ…これはキツイ -- 名無しさん (2015-05-31 21:21:35) - 絵で読む 広島の原爆も一緒に読んでくれ -- 名無しさん (2015-06-20 18:23:44) - 作者が連載中にジャンプの巻末コメントで「英子の乳首に貼るトーンの色で悩みました」とか書いててワロタ -- 名無しさん (2015-06-20 18:40:03) - 竜吉が指を噛みちぎられたのって、原作では納品のために運んでた下駄(大吉が絵を描いた奴)を川に落とされた事が原因だったはずじゃ…アニメやドラマでは違うのか? -- 名無しさん (2015-06-20 19:06:43) - 小学生の自分には確かに原爆関連の話はトラウマ以外の何者でもなかったが、戦争の悲惨さは嫌というほど解ったのでこれで良いんだろう。 -- 名無しさん (2015-06-21 06:17:59) - 中沢先生は「トラウマになった」というクレームに「原爆の恐ろしさをわかってくれてありがとう」と返しちゃう御仁だったし、多少はね? -- 名無しさん (2015-06-21 10:25:37) - 長崎でゲンと同じくらいの年に被爆したじいちゃんから、これを読んで戦争の話を聞いたらもっと悲惨なことだったんだなと当時思ったな。抑えて描いたっていうのも間違ってないし、この漫画だけでも戦争・原爆の恐ろしさが理解できるはず。 -- 名無しさん (2015-10-23 11:16:52) - 自分は子供の頃にこの漫画読んでたけど特にアメリカ嫌いにも天皇嫌いにもならずに大人になった。もしや、今の世代の子供達には問題視してる人達が心配するほど悪影響が大きく及ばないんじゃない? -- 名無しさん (2015-10-24 15:29:02) - 名著なのは間違いないけどジャンプ時代はやり場のない怒りや戦争の悲惨さみたいな感じだったのが、赤旗になるとイエスは勝手だとか市街開発反対だとかでてきて微妙に思想誘導されたんじゃないかと思える節がある。 -- 名無しさん (2015-10-24 18:39:07) - ↑2 むしろ自分の周りでは特徴的な広島弁が(ネタ的な意味で)大流行りだった 後半はあまり人気なかったけど前半のゲン一家の強かさが(ギャグ漫画的な意味で)ウケてた -- 名無しさん (2016-01-04 22:01:00) - 元と竜太の寸劇に気を取られて基地の警備を疎かにしたり、怨入り骸骨を何も知らず買ったりと、この漫画の中のアメリカ兵は割とお笑い担当な一面があるのかも。それと大量のコ○ドーム缶は大人の今になってようやく理解することが出来た。 -- 名無しさん (2016-06-07 21:08:34) - 結局、ラストはどのように描かれたのでしょうか? -- 名無しさん (2016-07-13 19:19:32) - ↑1 ゲンが絵の勉強のために、東京に旅立つ。 -- 名無しさん (2017-02-16 21:16:59) - 作者はきっと戦争に悲しみを抱き平和を望む立派な人なんだろうなぁと思ったらジャンプの巻末に乳首のトーンの事書いてたのにはワロタと同時に親近感を得た -- 名無しさん (2017-03-04 01:50:04) - 林のババァの悪者扱いは納得いかない。終戦直後の大変な時期に赤の他人が5人も手ぶらで押しかけて来たんだぞ?お客様扱いなんぞできんわ。 -- 名無しさん (2017-05-24 19:15:13) - 林のババアは悪者だけど、何処にでもいる普通の人って感じがある。資産家のおっさんも、決して悪人ではなかったりと、そういうあたりが結構いい味出している。 -- 名無しさん (2017-05-24 19:25:40) - 子供にいじめをしろと教えるなんて、大人失格だからな(朝鮮人差別を教えてた当時なら珍しくもなかったかも知れんが)。そんなババアでも、息子の死を悲しむ心は持っているあたりにもリアリティを感じる -- 名無しさん (2017-07-13 18:08:29) - 名作だけど子供に読ませるのは確かにどうかと思う -- 名無しさん (2019-02-23 21:52:25) - 歳なんて関係ないと思う一方で、内容に関わらずこれ”だけ”読ませて良しとするのも違う気はする。 -- 名無しさん (2019-08-08 23:06:56) - 林の婆さんは子供の頃は単なる悪役ぽかったけど、今見ると感じ方変わるよね。家と畑が運良く無事だっただけで、息子嫁と食べ盛りの孫が二人居る(+息子が戦死して精神的ゆとりもない)のに赤の他人の親子なんて快く迎えられるわけがないっていう -- 名無しさん (2019-10-13 19:05:58) - 戦争を起こせば文明の発達云々あんぬん言う人は、戦争はその逆で文明を破壊するものであるとわかってほしい。 -- 名無しさん (2020-01-04 22:43:08) - やっぱりゲンコラの万能性はすごい -- 名無しさん (2020-01-04 23:01:18) - 日教組が弱体化していく時期に小学生だったためか、政治的に問題がある(天皇批判の1巻等)が抜き取られてたのが印象に残っている -- 名無しさん (2020-02-20 21:30:54) - 『映画秘宝のインタビューによると「元は最終的にフランスの反原発運動に参加し、一方隆太と勝子は広島・東京間のヤクザ同士の抗争に巻き込まれて死ぬ」というのが真の結末だったらしい。もう既に視力が絶望的になっていたため -- 名無しさん (2020-04-22 21:21:41) - ↑(すいません、続きです)それが描かれることはなかったけど。 -- 名無しさん (2020-04-22 21:23:15) - 電子書籍で買って小学生以来に読み直したが、お母ちゃんが亡くなるまでの流れが悲しすぎる。1話からずっとゲンと一緒にいてくれたからなあ -- 名無しさん (2020-06-07 23:27:34) - 国歌天皇批判すら駄目かとか言ってる奴 -- 名無しさん (2020-07-02 17:37:41) - 遅すぎるが国歌はあくまで歌だし、天皇に責任押し付けれるほど国民の責任は軽くないし、当時の昭和天皇の年齢や軍部の存在も含めて言ってるなら流石に反日的なものを感じずにはいられない。 -- 名無しさん (2020-07-02 17:39:58) #comment #areaedit(end) }

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