SCP-1310

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&font(#6495ED){登録日}:2017/05/14(日) 13:03:11 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-1310は、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつである。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は「Euclid」。 項目名は「Examination Room 10 (10番診察室)」。場所系オブジェクトである。 *概要 コイツが何かというと、オハイオ州にある現在では使われていない病院の、小児科の診察室である。 内装や残されている物品は小児科には普通に存在する医療器具で、これらそのものに異常性はない。 この部屋の異常な特性は、この部屋のドアを平均5分から43秒閉じることで発生する。 こうなるとこの部屋は活性化状態となり、内部から1体以上のヒトが生成されるのである。断っておくが「おおむね、ヒト」ではない。 この生成のプロセスは現在まで判明しておらず、観察の試みはすべて失敗している。SCPあるあるの一つ、原因不明の観測不能。 そして、生成されるヒトは大きく分けて三つのタイプに分けられる。 一つはSCP-1310-Aと認定される18歳未満の人物と、それらが保護者として接するSCP-1310-Bと認定される人物。 そして、この小児科に勤務する医師だと名乗るSCP-1310-Cである。 これらの個体は、この病院がある地域の正確な知識を有しているが、これらの記憶は偽造されたものである。 また、彼らにかかわる記録は現在に至るまで発見されていないが、個体のいくつかは社会保障カードや免許証などを所持していた。しかし、これらを発行した記録もまた残っていない。 まとめるとこの診察室は、扉を閉じておくと身元不明の人型実体を出力する異常性を持っているのである。 財団がこの部屋を収容してからしばらく、この生成イベントは停止していた。 この小児科の状態と生成イベントには何らかの関係性がある、と読んだ収容担当のとある博士は、実験のため3か月の間この小児科を再開し、生成イベントの発生を観察した。 結果、新たにA、B、Cの個体が発生。これを受けた博士は、一つの仮説を立てた。 >わかったぞ! 患者を医院に侵入させることで、SCP-1310は新たなSCP-1310-Aおよび-B個体を出力する。私はSCP-1310が2つまたはそれ以上の宇宙に同時存在しているという理論を構築した。 >SCP-1310のドアが他の宇宙とこの宇宙とで同時に閉じられていると、SCP-1310は室内の人間をこの宇宙に転送する。そして転送元の宇宙とこの宇宙との唯一の差異は、この宇宙にSCP-1310-Aも-Bも存在しないという点なのだ;SCP-1310を用いた宇宙間移動の可否を確かめる実験を申請しよう。 >それが可能であれば、他の宇宙に存在する財団との交流も出来るはずだ! 財団世界には平行する世界も多くあり、別世界の財団が活動している([[SCP-700-JP]]みたいなトラブルのモトもあるが)。 この博士は、SCP-1310は異なる二つの宇宙をつなぐポータルであるという仮説を立て、別世界との交流を試みるべくDクラスを用いた実験を計画した。 ところが、である。 実験申請から1年が経過してもなお、それは行われなかった。なぜならば、実験用のDクラスが一向に配置されなかったからである。 業を煮やしたO5評議会は「早く実験を開始しろ!」と急き立てたが、結局Dクラスの配置は行われず、博士は被験体不足を理由に実験中止を宣言した。 一体何がどうなっているのか? 財団において、オブジェクトの異常性を検証するためのDクラスを用いた実験は日常茶飯事だ。だが、なぜそれが行われないのか? 財団にとってDクラスを用いた実験は基本的には行ってしかるべきものであるし、そうしなければ異常性の中身や方向性を把握できない。そうしないと特別収容プロトコルが組めない。 だから、配置されないということは余程の事態がない限りありえないのだ。 しかし、現実としてDクラス職員は博士のもとには配置されず、実験は行われることはなかった。 これは、何を意味しているのか? それでもひとまず何が起きているのかはわかっているため、特別収容プロトコルはこのように策定された。 >SCP-1310を含むビルはサイト-███に指定されます。外観は取り壊し待ちの廃ビルに偽装されます。SCP-1310に通じるドアは1日24時間中少なくとも20時間は開放されます。これは生成イベント発生の可能性を最小限に抑えるためです。SCP-1310から出現した個体はすべて拘束の後取調べを行います。取り調べ終了後、すべてのSCP-1310-A、-B、-C個体はプロトコル・イングランド-1310-84を施されます。 *真相 その疑問に答えが出される時が来た。 収容から恐らくは数年が経過しただろうある時、清掃のために開けられたSCP-1310の中で、1体のSCP-1310-B個体が発見された。医師を名乗るC個体はともかく、A個体すら伴っていなかったが。 この個体は、自らをSCP財団の職員であり、SCP-1310の研究担当であるあの博士の助手を務める「チャールズ・フリードマン研究員」だと名乗った。 博士は彼が、別世界の財団職員だと考えて早速インタビューを行ったが、なぜかフリードマン研究員は博士に対して非常に刺々しい態度で接した。 そして彼は、勢い込む博士に向けて、冷ややかにこう告げた。 >あれは人間を作り出しはしないし、別の宇宙から引っ張り込みもしない。あれは&bold(){消す}んだよ。あれは……俺も確かめたわけじゃないが、人間を、それか人間に関する記憶を、この時間軸あるいは似たような概念の何かから消し去るんだ。俺があんたの下で働いてる間、この理論を何度も何度も言ってやったよな。でも駄目だった。あんたはあんたがこねくり出した異世界宇宙理論に固執するばかりだった。オッカムの剃刀って知ってるか? >考えてもみな。あんたは人間で実験しようとしたよな?彼らは他の宇宙に移動したか?なぜ実験が行われなかったのか?実験は行われ、そして誰もがそれを忘れた、なぜならそれがSCP-1310の作用だからだ、そうだろ? 「オッカムの剃刀」とは、簡単に言えば「ある物事を説明するならば、必要以上に多くを仮定するべきではない」という考えのことである。 そしてこの博士の仮説、まさに「多くの仮定」によって成り立っていたことがお分かりだろうか。 さらにフリードマン研究員は、ガードマンによって連行される間際にこう叫んだ。 >聞け! あんたはデータを隠した、望んだ結果ではなかったから! あんたはこうも言った! >&bold(){室内にいるのが2人未満だったなら、それは偶然だから無視してよいってな!} ……もうお分かりだろう。 SCP-1310の本当の異常性は、不明な人型実体の生成でも、別宇宙のポータルでもない。 ドアを閉じると、内部の人間の情報を基底現実から消去し、完全に忘却させてしまう。ドアを区切りに、内部のものを外部から情報的に孤立させてしまう、現実改変型オブジェクトだったのである。 だが、担当であるこの博士は、自身の仮説である別宇宙ポータル理論に固執し、それに対する反証を全てこじつけて無視、あくまでも自身の理論が正しいことを証明しようとしたのだ。 それは違う、間違いだと指摘する周囲の声を聞き流して。 >彼が財団に関する正確な知識をいくつか有していたことは認めますが、彼が私の助手だったなどありえませんし、ましてや実験結果を隠していたなど馬鹿げた話です。おそらくはプロトコル・イングランド-1310-84の実行も可能でしょうし、そうすれば彼が二度と我々の妨害をすることもなくなります。 あくまでもフリードマン研究員は存在せず、自分たちの妨害をしているだけだと主張する博士だったが、財団は甘くない。 これに対するO5からの通達がこちら。 >&bold(){SCP-1310研究において示された能力不足により、████████博士は20██/4/20をもってレベル1研究員へと降格された。取扱方はSCP-1310-31が提示した調査結果に基づいて更新される。 } &bold(){降格処分決定。} オブジェクトの異常性を正しく認識するのは、財団においては必須以前に常識である(だからこそ情報災害の類が怖い)。それを、こともあろうに自身の推論を優先して蔑ろにしていたのだから、むしろこれでも穏当な措置と言えなくもない。 プロトコル・イングランド-1310-84の内容は不明だが、今まで「生成イベント」の生成物として認識されていた個体らは実のところ、単にこの診察室に入ったがために全てから忘れられた子供たちと、その親と、医者だったのだろう。 彼らは果たしてどうなったのか……。 SCP財団は確かに超法規的な組織であり、有能揃いだ。 しかし、組織である以上無能はどこかに存在するのである。 追記・修正はSCPオブジェクトを正しく調査してからお願いします。 ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-1310 - Examination Room 10 by Ihpkmn http://www.scp-wiki.net/scp-1310 http://ja.scp-wiki.net/scp-1310 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - うまく本来の特性に絡めて無能な博士を描いてるって点で、ただ無能を書いてるのと違って面白いと思う -- 名無しさん (2017-05-14 17:46:44) - ヒッチハイカーのやつとかミニチュアの町のやつとか、ナンバー忘れたけど無能な博士って結構いるよね -- 名無しさん (2017-05-14 19:13:52) - 分母が多ければその中には一定数のどうしようのないやつもいる……何かしらの嗜好の集団や、統率の取れた組織でもね。それが全部でないということは常に覚えてないといけない -- 名無しさん (2017-05-14 19:48:47) - 財団そのものじゃなくて個人のやらかしを書いたSCPはそんなに多くないのよね -- 名無しさん (2017-05-14 21:22:56) - 入った人が忘れ去られる建物は日本支部にもあるね(SCP-544-JP)。こっちはDクラスがかっこいいんだよなぁ… -- 名無しさん (2017-05-17 00:28:15) - ↑なおバッドエンドの模様 -- 名無しさん (2017-05-18 01:45:09) - まぁ、この博士は降格で済んだのを感謝すべきだよね。自分がO5だったら、間違いなく終了させてる。 -- 名無しさん (2017-07-10 18:34:33) - 実は因果が逆でした系はいくつかあるよね。新たに生成されたのではなくそれに関する記憶や記録が消えていた、という -- 名無しさん (2018-12-17 14:36:38) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/05/14(日) 13:03:11 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-1310は、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつである。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は「Euclid」。 項目名は「Examination Room 10 (10番診察室)」。場所系オブジェクトである。 *概要 コイツが何かというと、オハイオ州にある現在では使われていない病院の、小児科の診察室である。 内装や残されている物品は小児科には普通に存在する医療器具で、これらそのものに異常性はない。 この部屋の異常な特性は、この部屋のドアを平均5分から43秒閉じることで発生する。 こうなるとこの部屋は活性化状態となり、内部から1体以上のヒトが生成されるのである。断っておくが「おおむね、ヒト」ではない。 この生成のプロセスは現在まで判明しておらず、観察の試みはすべて失敗している。SCPあるあるの一つ、原因不明の観測不能。 そして、生成されるヒトは大きく分けて三つのタイプに分けられる。 一つはSCP-1310-Aと認定される18歳未満の人物と、それらが保護者として接するSCP-1310-Bと認定される人物。 そして、この小児科に勤務する医師だと名乗るSCP-1310-Cである。 これらの個体は、この病院がある地域の正確な知識を有しているが、これらの記憶は偽造されたものである。 また、彼らにかかわる記録は現在に至るまで発見されていないが、個体のいくつかは社会保障カードや免許証などを所持していた。しかし、これらを発行した記録もまた残っていない。 まとめるとこの診察室は、扉を閉じておくと身元不明の人型実体を出力する異常性を持っているのである。 財団がこの部屋を収容してからしばらく、この生成イベントは停止していた。 この小児科の状態と生成イベントには何らかの関係性がある、と読んだ収容担当のとある博士は、実験のため3か月の間この小児科を再開し、生成イベントの発生を観察した。 結果、新たにA、B、Cの個体が発生。これを受けた博士は、一つの仮説を立てた。 >わかったぞ! 患者を医院に侵入させることで、SCP-1310は新たなSCP-1310-Aおよび-B個体を出力する。私はSCP-1310が2つまたはそれ以上の宇宙に同時存在しているという理論を構築した。 >SCP-1310のドアが他の宇宙とこの宇宙とで同時に閉じられていると、SCP-1310は室内の人間をこの宇宙に転送する。そして転送元の宇宙とこの宇宙との唯一の差異は、この宇宙にSCP-1310-Aも-Bも存在しないという点なのだ;SCP-1310を用いた宇宙間移動の可否を確かめる実験を申請しよう。 >それが可能であれば、他の宇宙に存在する財団との交流も出来るはずだ! 財団世界には平行する世界も多くあり、別世界の財団が活動している([[SCP-700-JP]]みたいなトラブルのモトもあるが)。 この博士は、SCP-1310は異なる二つの宇宙をつなぐポータルであるという仮説を立て、別世界との交流を試みるべくDクラスを用いた実験を計画した。 ところが、である。 実験申請から1年が経過してもなお、それは行われなかった。なぜならば、実験用のDクラスが一向に配置されなかったからである。 業を煮やしたO5評議会は「早く実験を開始しろ!」と急き立てたが、結局Dクラスの配置は行われず、博士は被験体不足を理由に実験中止を宣言した。 一体何がどうなっているのか? 財団において、オブジェクトの異常性を検証するためのDクラスを用いた実験は日常茶飯事だ。だが、なぜそれが行われないのか? 財団にとってDクラスを用いた実験は基本的には行ってしかるべきものであるし、そうしなければ異常性の中身や方向性を把握できない。そうしないと特別収容プロトコルが組めない。 だから、配置されないということは余程の事態がない限りありえないのだ。 しかし、現実としてDクラス職員は博士のもとには配置されず、実験は行われることはなかった。 これは、何を意味しているのか? それでもひとまず何が起きているのかはわかっているため、特別収容プロトコルはこのように策定された。 >SCP-1310を含むビルはサイト-███に指定されます。外観は取り壊し待ちの廃ビルに偽装されます。SCP-1310に通じるドアは1日24時間中少なくとも20時間は開放されます。これは生成イベント発生の可能性を最小限に抑えるためです。SCP-1310から出現した個体はすべて拘束の後取調べを行います。取り調べ終了後、すべてのSCP-1310-A、-B、-C個体はプロトコル・イングランド-1310-84を施されます。 *真相 その疑問に答えが出される時が来た。 収容から恐らくは数年が経過しただろうある時、清掃のために開けられたSCP-1310の中で、1体のSCP-1310-B個体が発見された。医師を名乗るC個体はともかく、A個体すら伴っていなかったが。 この個体は、自らをSCP財団の職員であり、SCP-1310の研究担当であるあの博士の助手を務める「チャールズ・フリードマン研究員」だと名乗った。 博士は彼が、別世界の財団職員だと考えて早速インタビューを行ったが、なぜかフリードマン研究員は博士に対して非常に刺々しい態度で接した。 そして彼は、勢い込む博士に向けて、冷ややかにこう告げた。 >あれは人間を作り出しはしないし、別の宇宙から引っ張り込みもしない。あれは&bold(){消す}んだよ。あれは……俺も確かめたわけじゃないが、人間を、それか人間に関する記憶を、この時間軸あるいは似たような概念の何かから消し去るんだ。俺があんたの下で働いてる間、この理論を何度も何度も言ってやったよな。でも駄目だった。あんたはあんたがこねくり出した異世界宇宙理論に固執するばかりだった。オッカムの剃刀って知ってるか? >考えてもみな。あんたは人間で実験しようとしたよな?彼らは他の宇宙に移動したか?なぜ実験が行われなかったのか?実験は行われ、そして誰もがそれを忘れた、なぜならそれがSCP-1310の作用だからだ、そうだろ? 「オッカムの剃刀」とは、簡単に言えば「ある物事を説明するならば、必要以上に多くを仮定するべきではない」という考えのことである。 そしてこの博士の仮説、まさに「多くの仮定」によって成り立っていたことがお分かりだろうか。 さらにフリードマン研究員は、ガードマンによって連行される間際にこう叫んだ。 >聞け! あんたはデータを隠した、望んだ結果ではなかったから! あんたはこうも言った! >&bold(){室内にいるのが2人未満だったなら、それは偶然だから無視してよいってな!} ……もうお分かりだろう。 SCP-1310の本当の異常性は、不明な人型実体の生成でも、別宇宙のポータルでもない。 ドアを閉じると、内部の人間の情報を基底現実から消去し、完全に忘却させてしまう。ドアを区切りに、内部のものを外部から情報的に孤立させてしまう、現実改変型オブジェクトだったのである。 だが、担当であるこの博士は、自身の仮説である別宇宙ポータル理論に固執し、それに対する反証を全てこじつけて無視、あくまでも自身の理論が正しいことを証明しようとしたのだ。 それは違う、間違いだと指摘する周囲の声を聞き流して。 >彼が財団に関する正確な知識をいくつか有していたことは認めますが、彼が私の助手だったなどありえませんし、ましてや実験結果を隠していたなど馬鹿げた話です。おそらくはプロトコル・イングランド-1310-84の実行も可能でしょうし、そうすれば彼が二度と我々の妨害をすることもなくなります。 あくまでもフリードマン研究員は存在せず、自分たちの妨害をしているだけだと主張する博士だったが、財団は甘くない。 これに対するO5からの通達がこちら。 >&bold(){SCP-1310研究において示された能力不足により、████████博士は20██/4/20をもってレベル1研究員へと降格された。取扱方はSCP-1310-31が提示した調査結果に基づいて更新される。 } &bold(){降格処分決定。} オブジェクトの異常性を正しく認識するのは、財団においては必須以前に常識である(だからこそ情報災害の類が怖い)。それを、こともあろうに自身の推論を優先して蔑ろにしていたのだから、むしろこれでも穏当な措置と言えなくもない。 プロトコル・イングランド-1310-84の内容は不明だが、今まで「生成イベント」の生成物として認識されていた個体らは実のところ、単にこの診察室に入ったがために全てから忘れられた子供たちと、その親と、医者だったのだろう。 彼らは果たしてどうなったのか……。 SCP財団は確かに超法規的な組織であり、有能揃いだ。 しかし、組織である以上無能はどこかに存在するのである。 追記・修正はSCPオブジェクトを正しく調査してからお願いします。 ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-1310 - Examination Room 10 by Ihpkmn http://www.scp-wiki.net/scp-1310 http://ja.scp-wiki.net/scp-1310 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - うまく本来の特性に絡めて無能な博士を描いてるって点で、ただ無能を書いてるのと違って面白いと思う -- 名無しさん (2017-05-14 17:46:44) - ヒッチハイカーのやつとかミニチュアの町のやつとか、ナンバー忘れたけど無能な博士って結構いるよね -- 名無しさん (2017-05-14 19:13:52) - 分母が多ければその中には一定数のどうしようのないやつもいる……何かしらの嗜好の集団や、統率の取れた組織でもね。それが全部でないということは常に覚えてないといけない -- 名無しさん (2017-05-14 19:48:47) - 財団そのものじゃなくて個人のやらかしを書いたSCPはそんなに多くないのよね -- 名無しさん (2017-05-14 21:22:56) - 入った人が忘れ去られる建物は日本支部にもあるね(SCP-544-JP)。こっちはDクラスがかっこいいんだよなぁ… -- 名無しさん (2017-05-17 00:28:15) - ↑なおバッドエンドの模様 -- 名無しさん (2017-05-18 01:45:09) - まぁ、この博士は降格で済んだのを感謝すべきだよね。自分がO5だったら、間違いなく終了させてる。 -- 名無しさん (2017-07-10 18:34:33) - 実は因果が逆でした系はいくつかあるよね。新たに生成されたのではなくそれに関する記憶や記録が消えていた、という -- 名無しさん (2018-12-17 14:36:38) #comment #areaedit(end) }

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