クレヨンしんちゃん オラとシロはお友達だよ

登録日:2024/05/06 Mon 10:46:56
更新日:2024/05/17 Fri 05:46:35
所要時間:約5分で読めます




【概要】

1993年4月に発売された、テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』のゲームボーイのゲーム(カラーでは無い)。
ゲームボーイで発売された第一作だが、この3ヶ月後にはスーパーファミコンの作品も発売となる。

まだクレヨンしんちゃんが初期の頃のため、アイコンやキャラのしゃべり方などが
今と若干異なる部分がある。

スーパーファミコン版と平行して作られていたのか、似通った部分が多い。
(どちらもメインストーリー中にミニゲーム挿入、ミニゲームだけ遊べるモードあり、エンディングの光景)

【メインストーリー】

全部で4面。すべて横スクロールのアクションゲーム。
道中でミニゲームが強制的に挟まれるが、クリア出来なくてもストーリーは問題なく進む。

このゲームは子供向けなのだが、続編以降におけるライフ制など採用されていない。
加えて、今作には ゲームオーバー後のコンティニューという生温い仕様 もない。
さらに子供向けと謳ってはいるものの、ミニゲームもかなり難しい。
結果的に子供向けの皮を被った歯ごたえありまくりな横スクロールアクションになっている。

●第1面【おかいものに いくぞ!】

ひき肉と大根を忘れたみさえの代わりに、買い物に行くストーリー。(コミックス1巻1話の再現話)
魚屋、肉屋、八百屋に入ることができるが、入らないままクリアしても問題は無い。
普通に道路を進む以外に、電柱を登って家の屋根から屋根へと進む変則的なルートもある。上のルートは敵がいないわけではなく家の窓からシャボン玉を飛ばしてくる子供(敵キャラ)がいる。
ちゃんと買い物したかどうかで、クリア後のみさえとの会話が変化する。

ミニゲームはアクションかめんゲーム。
ストーリー中でのミニゲームは得点や順位に応じて残機アップや、チョコビー(10個集めると残機アップ)がもらえる。

●第2面【えんそくに いくぞ!】

幼稚園の遠足でアスレチックを進んで行くストーリー。
移動するぶら下がりリフトや、何の前触れも無く落下する足場など、第1面より難易度が上がる。
加えて、上述の通り今作ではコンティニューが実装されていない点もあり、
第2面ではあるが、 子供向けゲームという化けの皮が剥がれる事になる。 カプコンかお前
当時遊んだちびっ子達はこのステージで泣かされたことだろう。
ミニゲームはだるまさんがころんだ。

●第3面【おさんぽに いくぞ!】

シロを散歩に連れて行くストーリー。
2面ほどアクション要素は無いが、敵がダッシュしてきたり、異常な高さにホッピングしてきたりする。

ミニゲームはさんりんしゃレース。

ちなみにこのステージでは、シロがしんのすけの後を付いて回る。可愛い。
しかしミニゲーム終了後、シロの姿は…?

●第4面【シロをさがしに いくぞ!】

置き忘れてきたシロを探しに行くストーリー。
敵の数がさらに増え、前後から挟み撃ちにしてきたり、倒さないと進めない場面があったりする。

ミニゲームはシロをみつけだせ。
このミニゲームでシロを見つけることができたかどうかで、エンディングが変化する。


【登場人物】

野原しんのすけ

主人公。初期の頃らしく、みさえに頬をつねられたり、ゲンコツを食らうのも健在。
なぜかゲームオーバー時にもゲンコツを食らっている。
シャボン玉や水鉄砲を拾うことで、一定時間武器として使用することができる。
ジャンプはできるがダッシュ機能は無い。
電柱など、柱の前で上ボタンを押すと裏側に隠れることができ、敵をやり過ごすことができる。

野原ひろし

第4面で春日部駅前に登場するが、進行ルートによっては迂回することもできる。

野原みさえ

第2面以外の会話シーンで登場。

●シロ

タイトルやタイトル画面に堂々と出ているが、ストーリーでは後半にしか出てこない。
おともだちの割に、しんのすけに置き去りにされてしまっているが良いのだろうか。
ストーリー最後のミニゲームでクリア失敗したときは、勝手に帰ってきた設定になっている。

●お友達のみんな(かすかべ防衛隊

ミニゲームの際に登場(アクションかめんゲーム以外)。
まさお君が仕切り担当で、風間くん、ネネちゃん、ボーちゃんはNPCとして参戦。
風間くん>ネネちゃん>ボーちゃん の順にNPCとしては強い。
風間くんが「しんちゃん」と呼んでくれる貴重な時期。

なお、初期の作品ということからか、当時ちょくちょく登場してはしんのすけにやられていたいじめっ子小学生の「たけし」らしきキャラもダッシュしてくる敵として出現している。*1

【ミニゲーム】

ストーリー中に挿入されるミニゲームだが、これだけを遊ぶこともできる。

●さんりんしゃレース

砂場、池、落とし穴が設置されているコースを走って順位を競う。
Aボタン連打で進むが、連打だけクリアは厳しい。
説明には無いが横三角が並んだ加速板があり、これに乗ることで超加速する。
NPCは条件によって、いくつかのルートを持っており、
たまに爆速するネネちゃんやボーちゃんを見かけることができる。
キャラ同士の接触はボーちゃん>風間くん>しんのすけ>ネネちゃんの順で強く、
キャラ同士がぶつかると強弱に応じてスピンする。
Bボタンでブレーキがかかるが、使う状況はまず無い。
あと池に乗ると綺麗にスピンするので、どうみても氷に見える。

●だるまさんがころんだ

まさおくんの掛け声に合わせて、Aボタンを連打して進むゲーム
掛け声を出していないときに動いてしまう(ボタンを押す)とアウト。
これだけならシンプルな連打ゲームなのだが、しんのすけの移動モーションには
5つの姿勢があり、そのうちの1つは停止していてもバランスが悪いため
ボタンを押していなくてもアウトになってしまう。
掛け声ギリギリまでボタンを押さずに、安定した姿勢で少し早めに止まるのがコツ。

●アクションかめんゲーム

モグラの代わりにブラックメケメケ団をたたくゲーム
アクション仮面を叩いてしまうと減点。60秒制限ゲームで、残り時間が少なくなるにつれ
速度が上がり、キャラも同時に数体出てくるようになる。

●シロをみつけだせ

公園の中でシロを探すゲーム。と言っても土管などに隠れているわけでは無く、
何もない地面の上で、アタリの場所で呼びかけると唐突にシロが現れる。埋められてたんか?
呼びかけるチャンスは4回で、4回以内に見つけることができればクリア。
見つけられなかった場合はその場でいじける。当時よろしくゴーーーン…という音が聞こえてきそう。
呼びかけるとシロの鳴き声が聞こえ、風間くん→ネネちゃん→ボーちゃんの順に、
「〇〇からきこえたよ」(〇〇には8方向のいずれかが入る)と教えてくれるので
範囲を狭めていこう。仕様上、確実なクリアはできないが、コツをつかむと高確率でクリアできる。
まさお君は「ぼくたちが~」と説明するくせに協力してくれない。



~オラと追記・修正は おともだち だよ~

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年05月17日 05:46

*1 ちなみにこのたけし、現在連載している「新クレヨンしんちゃん」から登場したしんのすけの従兄でもある「野原 樹」のサッカー友達として再登場している。この時はいじめっ子のような描写は完全に無くなっており、樹とはちょっといざこざはあったものの現在は仲の良い友人同士。