登録日：2024/05/05 Sun 22:25:02
更新日：2024/10/22 Tue 15:57:32
所要時間：約 10 分で読めます
●概要
『ブレスオブファイア 竜の戦士』は
カプコンから発売された
RPG、
ブレスオブファイアシリーズの1作目。
発売日は1993年4月3日。
プラットフォームは
SFC。後に
GBAに移植された。
また、Nintendo Switch Onlineに加入していれば無料でSFC版をプレイ可能。
※推奨BGM：「Breath of fire」
Breath Of Fire
その旅で、君は君を超える
スーパーファミコン用RPG
BREATH OF FIRE
好評発売中！
カプコン製の本格RPGの一作目。
ストーリーは
剣と魔法の世界で世界征服を企む悪の帝国を倒すという王道なもの。
しかし、独自要素が多く様々な工夫が凝らされ、ドラクエやＦＦシリーズとはまた異なる魅力を持っている。
味方キャラは様々な種族で構成されており、各キャラのフィールドでの固有アクションを持ち、個性を際立たせている。
当時としては珍しく緻密に描き込まれた戦闘グラフィック、敵・味方ともになめらかに動く攻撃アニメーションが存在し、フィールド、戦闘BGMがストーリー進行で変わる。
主人公の
竜への変身、
釣り、合体、ゴキブリ、パーティメンバーの身内が死ぬ展開といった、後のシリーズにも引き継がれる様々な要素は初代の時点で存在している。
ＨＰゲージが全ての敵に存在しており、ボスもＨＰゲージで残り体力が分かる。
しかしほとんどのボスは、ＨＰゲージが尽きても専用の台詞が表示され戦闘は続く。
表示されない二本目のＨＰゲージが存在しており、それも０にしないと戦闘は終わらないのである。
攻略本では「根性値」と設定されている。
ボスによっては一本目のＨＰが尽きてからが本番で、より苛烈な攻撃を仕掛けてくるものも。
●物語
数千年の昔、あらゆる願いを叶え争わせる邪悪な女神『ミリア』が現れた。
竜族もミリアの力を欲し、「白竜族」と「黒竜族」に別れ、世界を滅ぼしかけるほどの「女神戦争」を引き起こした。
しかし、白竜族の中から女神ミリアに挑む勇者が現れ、７人の仲間と共に女神を６つの鍵によって封印した。
この鍵は今も世界のどこかに隠されているという。
白竜族は世界を滅ぼしかけた自らの力を封じ、ドラグニールという村を作り慎ましやかに暮らしていた。
しかし、黒竜族は帝国を築き、女神ミリアの復活と世界征服を目論んでいた。
ある日、リュウが不思議な夢から覚めると村中が大火事になっていた。
黒竜族が白竜族を滅ぼそうと村を焼き討ちしたのである。
リュウの姉、セイラは皆を守る為に皆に石化の魔法をかけ、一人で黒竜族に戦いを挑んだ。
火が収まり、魔法が解けたが、姉は行方知れずになっていた。
リュウは姉の仇を取るため、黒竜族の野望を打ち砕くために旅に出る。
●パーティメンバー
デフォルトネームはリュウだが任意で変更可能。
白竜族の青年で、青髪でオレンジのマントを羽織っている。
顔グラフィックが妙に怖く悪人っぽい人相で、そのせいか光の町では衛兵に囚われることも。
戦闘では主に剣を使用し、
ブーメラン系の武器を装備すれば通常攻撃で唯一全体攻撃になる。
戦闘中に使える特殊能力として
竜への変身があり、神殿での試練をこなすことで８つ、さらに特定の場所で「さいごのちから」を手に入れる。
フィールドでは
釣りが可能で、特定の場所では重要なアイテムを釣れる。
飛翼族の国、ウィンディアの王女。
ヒロイン枠であり、リュウがウィンディアの城に着いた後、彼女と飛翼族の兵士二人のパーティを操作し、カーマの塔まで行くシナリオがある。
戦闘では補助魔法と回復魔法を多く覚え、ゾンビ系の敵に有効なハデス系の攻撃魔法も使える。
記憶喪失イベントがあり、そこから回復するとフィールドで大鳥に変身し、
フィールドを自由に動ける能力を身につける。
頭部が狼の獣人で、森の民と呼ばれている。
タタール村の出身。
黒竜族により村の水を止められ村の宝との交換を要求される事態となり、その解決の過程で仲間になる。
戦闘では武器として弓を使え、ディースが入るまでは唯一攻撃魔法を使用できる。
フィールドでは彼を先頭にすることで森を移動する事が可能な他、フィールドに時折登場する豚や鹿を弓矢で狩ることができる。
灰色の肌をしているが、パーティメンバーの中では唯一人間。
その昔黒竜族に故郷を滅ぼされたらしいが、本人はその事を知らない。
盗賊ギルドの親方に拾われ、大盗賊になることを夢見て盗人の墓で特訓している。
戦闘では盗賊らしく高い素早さで先制攻撃を仕掛けられる。
また、各地の伝承者を見つけて話しかけることで合体能力を獲得し、パーティメンバーと合体して大幅にパワーアップ可能。
フィールドでは鍵の掛かった扉を開けられる他、宝箱の罠の解除を行える。
合体に特にデメリットがないため、最後まで合体形態で運用する事になりやすい。
ギリアム、マニーロと合体した形態。
フィールドではギリアム同様弓矢で豚や鹿を狩ることができるが、その矢の速度はギリアムのものよりも速い。
最初の合体だが、最後の仲間が加入するまではこの形態で戦うことが多い。
マニーロ、ビルダーと合体した形態。
下半身が魚のためか水中でしか合体できないのだが、この合体能力を得られるのが水中でのイベントをほとんどこなした後であり、出番は少ない。
一応、全滅を利用した移動で地上でも合体を維持出来る。
ギリアム、ビルダーと合体した形態。
魚人のマニーロが含まれていないためか水中での活動はできない。
フィールドではビルダーでも押せない重い物を押して移動することができ、最後の合体能力を得るには必須。
ギリアム、マニーロ、ビルダーと合体した最強の合体形態。
戦闘では９９９のカンストダメージをたたき出せる。
フィールドでは咆哮により竜の紋章のある特定の場所に入る事が可能。
海人の商人で、海の中、地上どちらも自在に移動できる。
海人は海中で大魚になる能力を持っているが、マニーロはあこぎな商売を行い破門されており、その能力を封じられている。
光の町で商売を行っていたが、黒竜族が船を沈めたトラブルに遭遇した際にリュウ達に付いていく。
戦闘では水中限定で魚群を呼び出し全体攻撃が可能。
イベント完了後は大魚になる能力を解禁され、海中を敵と遭遇せずに移動可能になる。
特定の町の場所でフリーマーケットを開くことができ、普通の店で売ってないアイテムの購入が可能。
フリーマーケットでなければ入手できない最強装備も多い。
鉄鬼衆と呼ばれる鍛冶職人。
筋肉ムキムキの見た目通りの戦士だが、手先は器用。
既婚者で妻がいる。
黒竜族により妻たちを人質にされ、兵器開発の為に連れ去られたが、一人脱出し、助けを求める。
戦闘では回復魔法を使う事が可能。
フィールドではその力で崩れかけた壁を破壊したり、木を殴りつけて木の実を落とす事が可能。
さまよえる町に眠る伝説の大魔法使い。かつてミリアとも戦ったが、現代では長い眠りのせいで調子がでない様子。
下半身が蛇のお姉さん。
レベルアップで様々な攻撃呪文を習得（思い出す）し、パーティの中でも重要な戦力となる。
姉御肌らしい性格、割といいかげん。
フィールドアクションはない。
穴掘りを得意とする土喰族の若者。
仲間が黒竜族につれさられ、モグは黒竜族四天王のシグムトにより眠らされてしまった。
夢の中の世界の魔物を倒すことで最後に仲間になる。
戦闘ではフィールドでの戦闘時に穴掘りで逃げる事が可能。
フィールドでは荒れ地で穴を掘りアイテムを入手する事が可能であり、特定の場所では地下の貴重なアイテムを入手できる。
●その他登場人物
リュウの姉で、白竜族の巫女。かなりの魔法の使い手。
オープニングにて一人で黒竜族に戦いを挑むが、それ以降行方不明になる。
実は死亡しておらず、帝都の地下で幽閉されている。
ゾーゴン撃破後に再会できる。
しかし、ジュダスの術により彼の操り人形と化しており、強引に戦うことになる。
八雲ひろし先生の漫画版でもジュダスに洗脳されているが、ボンデージルックの覆面剣士としてリュウを影ながら助けるフリをするという役割となっている。
●黒竜族
もう一つの竜に変身できる種族。
軍事帝国を築き、世界征服の為に各地に侵攻している。
黒竜族皇帝。
女神ミリアを復活させ、世界征服を目論んでいる。
戦闘では巨大な黒竜の姿に変化する。
攻略本によると、実力はあるが、部下に恵まれないとのこと。
ゾーゴンの側近であり、実質的な帝国のＮｏ.２。
直属の配下に四天王がおり、中盤で四天王に出撃命令を下す。
実はリュウたちに助言する謎の男の正体。
各地を旅するリュウたちに女神の鍵の回収とゾーゴンの討伐を行わせ、自身が帝国の皇帝の座につくことを目論んでいた。
その企みは成功し、皇帝が倒れた後、女神の鍵を全て奪い女神を復活させ、強大な力を手に入れると共に帝国の地下に眠る浮遊要塞を復活させる。
戦闘前に「部下になれ！」と要求してくるが、これに「はい」と答えることも可能。
竜王のようにデメリットはなく、しばらくじっとしていると暇になって余興の戦闘を行うことになる。
四天王の一人。
マッドサイエンティストであり、村一つを生体実験場にして様々な兵器を開発している。
村人を化け物に改造したり、おかしなことしか話せなくなる花粉をばらまく花を作成している。
戦闘では巨大な化け物に姿を変えて戦う。
同じく四天王の一人。
夢に関する術を使い、相手を覚めない眠りにつかせたり、夢の世界に幽閉したりできる。
モグを眠らせたり、主人公一行全員を眠らせて夢の世界に幽閉した。
戦闘では最初は
モザイクが掛かっており、物理攻撃を当てると徐々にモザイクが晴れて鮮明になっていく。
逆に魔法攻撃を当てるとモザイクが掛かり、モザイクが掛かっている時と鮮明な時とで耐性が変わる。
四天王の紅一点。
音楽の国のイベントでどさくさに紛れて時の鍵を奪い、その後、時空の塔で時間を操作している。
かつては人間と共に暮らしていたが、迫害された過去を持つ。
戦闘ではケンタウロスの様な姿に変身する。
四天王の一人。
最後に戦うのだが、他の四天王と比べるとシナリオ面の扱いが悪い。
ゴーレムの様な石が集まった姿である。
●女神ミリア
浮遊要塞の最深部で待ち構えているラスボス。
かつて封印された邪悪な女神という話だったが、見た目も話し方も幼い少女のもので、やってきたリュウたちを回復してくれる。
しかしこの姿や話し方は戦う心をくじくための偽装であり、「さいごのちから」を使用すると恐ろしい正体を現す。
「さいごのちから」を使用した場合と使用しない場合でエンディングが変わる。
「さいごのちから」を使用しなかった場合、ENDの表示が出て10分程度放置しないとその真の意図が分からない。
●女神の鍵
６本ある文字通りのキーアイテム。
女神の封印を司る他、特定の場所の装置の起動キーになっていたり、フィールドで使用すると効果が発揮されたりする。
ナナイ王国の地下の装置を動かし、自在に地震を起こせる鍵。
戦闘中に使うと全体攻撃が可能であり、序盤の貴重な攻撃手段になる。
かつて女神対戦で使われた巨人兵器の起動、操作が可能。
パスラの浮島でガーディアンに守られている。
光と闇の塔でガーディアンに守られていたが、いつの間にか盗まれたらしい。
フィールドで使うと昼になる。
光と闇の塔でガーディアンに守られている。
フィールドで使うと夜になる。
天の塔の装置を動かし、自在に天候を変える事が可能。
天の塔でガーディアンに守られていたが、四天王のシグムトが奪っている。
時空の塔の装置を動かし、時間を操る事が可能。
この鍵だけ音楽の国の王家に伝わるものである。
音楽の国の女王はこの鍵をゾーゴンに渡し永遠の命と若さを得て結婚するつもりだという。
追記・修正は固有アクションを披露してからお願いします。
- Ⅱもだけど、いま「カプコンタウン」のレトロゲームズコーナーでブラウザで無料で遊べるらしいな -- 名無しさん (2024-05-06 03:26:22)
- 項目立て乙。巨人の体内のマッスル戦でつまずくのは誰もが通る道 -- 名無しさん (2024-05-06 12:22:00)
- ゲームバランスははっきり言っておおざっぱ。だけどそんなこと気にならないくらいに引き込まれるストーリーが魅力 -- 名無しさん (2024-05-07 22:44:07)
- 漫画版の武骨な長剣がかっこいい。それを続編で息子が使うのも熱い -- 名無しさん (2024-05-25 21:21:27)
最終更新：2024年10月22日 15:57
