FINAL FANTASY USA ミスティッククエスト

登録日:2024/05/05 Sun 20:38:56
更新日:2024/10/18 Fri 14:34:24
所要時間:約15分で読めます






よーし ダークキング!
まってろよ! オレが てめえを ほろぼしてやる!


『ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト』は1992年にアメリカにおいて発売された同作を和訳し、逆輸入した作品。
日本での発売は1993年9月で、時期としてはファイナルファンタジーⅤの間に発売された。

海外でJRPGがウケなかった要因として難易度の高さやシステムの複雑さが原因にあると考えられ、意図的に難易度を易しくして作ったという経緯があり、内容は非常にシンプル。
ファイナルファンタジーの名はついているものの、他の作品とはかなり勝手が異なる。

なおUSAとタイトルに付いているが、開発は日本のスクウェア大阪が行っている。
同じくスクウェア大阪開発のSa・Ga3とは共通点が多い。

非ナンバリング作品であるがシアトリズムやピクトロジカなどの作品に主人公や楽曲が採用されていることもある。
ちなみに欧州でのタイトルは『Mystic Quest Legend』とファイナルファンタジーが入っていない。
後年の同じ非ナンバリング作品であるタクティクスや零式と比べて出番が控え目なのは欧州ではFF扱いになっていないからだろうか。


【あらすじ】

謎の老人に勇者の素質を見出された少年が、封印されたクリスタルの力を集め、悪を滅ぼすという単純明快な勧善懲悪ストーリー。
他作品にありがちな人間関係の悩みや、気持ちの葛藤などは潔いほど無い。

各地方はクリスタルが封印された影響で人々の生活に支障が出ており、問題を解決しつつクリスタルを集め、強くなっていくことで諸悪の根源であるダークキングを倒す力をつけていく。

ちなみにダークキングの存在、存在しているフォーカスタワーは、オープニングで教えて貰う。
実際にはたどり着くまで回り道をしていくのだが、さながらドラクエⅠのラダトームから竜王の城が見える状態である。


【システム】

敵とのエンカウントはシンボルエンカウントであり、ダンジョン内の敵シンボルに接触すると戦闘が始まる。
逃走する事も可能だが、逃走した場合はシンボルは消えない。
また、フィールドマップには「バトルポイント」という戦闘のみ行えるポイントがあり、10回戦闘に勝利すると報酬(経験値、魔法、アイテムなど)がもらえる。
戦闘中以外ならどこでもセーブ可能。全滅時はその場でやり直すことができ、戦闘終了後には戦闘不能時(気絶)も、HP1で生き返るシステム。
戦闘はドラクエの様なフロントビュー、ターン制*1
FFシリーズでお馴染みのサイドビューではなく、以降導入されたアクティブタイムバトルのシステムでもない。

魔法もMP制ではなく分類ごとの回数制であるのも特徴。
ダメージ計算に乱数が使われないため、クリティカルを除くと同じ行動で出るダメージは常に同じ。

主人公は1マス分飛び越えられるジャンプ、各武器に合わせたアクションがあり、それを用いてダンジョン内の仕掛けを解除する謎解き要素もある。
わかりやすく言えば、戦闘がアクションではなくなったゼルダの伝説シリーズや同社作品の聖剣伝説シリーズみたいな感じである。
LRボタンを押すだけで武器種が切り替わるため非常にスムーズである。SEが心地よいので無駄に着換えたくなる。

パーティは主人公含め2名までで、ストーリー進行に合わせて離脱、合流する。
仲間の操作はオート、マニュアルで切り替えることができる。
オートは基本、後だしで行動してくれるので回復に関しては優秀。但しレイズは本来の使い方しかしない。
攻撃に関しては耐性持ちの攻撃をすることがあったり、本来使えない魔法を使ったりとたまに挙動が怪しい。
攻撃の選択肢が多いフェイにおいて、特に顕著。

武器防具は同じ系統の中では変更できず、最強のものが自動で装備される形式*2である。
防具はランクが上がれば、耐性も防御力も増える上位互換の関係なので基本的には問題なく、武器も爪のみ与えられる状態異常の種類が増えるくらいで、基本的にはランクが上がれば強くなる。

回復アイテムは体力回復のポーション*3、状態異常を治すヒールポーション、魔法の使用回数を回復する魔法の木の実、ステータス低下を回復するリフレッシャーの4種類のみ。
町やダンジョン内にある、出入りする度に中身が補充される木箱から入手できるため、簡単に最大個数持ち歩ける。
魔法の木の実だけは該当の宝箱を何度も開けるのが手間なので店で買った方が楽。
ラスボスと戦う直前に、餞別とばかりに大量に回復アイテムを入手できるのだが、リフレッシャーのみ忘れられている。


【登場人物】

・ザッシュ

主人公。名前変更可。
デモプレイでは「しゅじんこう」とド直球な名前を与えられている。
一応は「ザッシュ」が公式ネームなのだがゲーム中ではデフォルトで設定されているわけでもなく、パッケージの画面写真に小さく記載されているだけ。
原語版ではBenjamin。

バッツによく似たツンツン頭に紫色の鎧を身に着けた16歳の少年。
唐突に勇者だと言われても、驚きはするが躊躇はしない。
絶望している人間がいても「さあ いこうぜ!」の一言で仲間に引き入れる。実にアメリカンなノリである。
主人公として大丈夫か心配になるが、これに輪をかけて自由なキャラも今作は多いので、これでもまともな方。
ちなみに「両手を広げて肩をすくめる“やれやれ”のポーズ」のFFシリーズにおける元祖。クラウドよりも先にやっている。

戦闘面では最初はしか所持していないが、ストーリーが進むにつれて爆弾を駆使して戦う。
白・黒・封印のすべての魔法もストーリ進行とともに使うことができる超人。
装備による耐性もストーリーが進むにつれて充実するので、最終的に打たれ強くなる。
……のは確かなのだが、それらが出揃うまでは基本的に(特に火力面では)同行するパートナーの方が強い時期が長い。
そのため強い仲間に頼りきりの情けない主人公とネタにされがち。

・カレン

フォレスタの街に住む15歳の女の子。母親に急に「グリーン」呼ばわりされることも……修正し忘れたのだろうか。
麓の森で入手した枯れ枝を見せることで森の現状を知り、仲間に加わってくれる。
赤毛のロングヘアーに緑色のドレスと、森ガールというよりはお姫様チックなかわいらしい風貌なのだが、武器は斧を振り回す。
斧女子だがまさかりシスターではない。シノン村の開拓民のつよかわお姉ちゃんでもない。
この斧で森の進路を切り開くことができるのだが、わざわざ敵アイコンがいるほうを開通する鬼畜。
麓の森を攻略後に一旦離脱し、ウインディア地方を攻略する際に再度仲間になる。
再加入時にはケアルやエアロを取得しているので攻守ともに幅が広がっており、頼りになる。

・ロック

25歳のおっさん(この歳でおっさん扱いって)であり、真のヒロイン。どろぼうの方とは別だが、「万能鍵」をくれる。
万能鍵という割に、谷底の家に入る以外で役に立たず、それって単にその人の家の鍵なのでは……。
主人公のことは「ぼうや」と呼ぶが、こちらもおっさん呼ばわりしているのでどっちもどっち。
武器は風魔手裏剣、防具は黒装束とゴリゴリの和テイストなのだがアイコンは忍者っぽくない。
公式イラストでは忍者というかNINJA
化石の迷宮を攻略後に一旦離脱し、ウインディア地方で再加入(ダンジョン攻略が無いので短め)。
そしてエンディングでは……。

・フェイ

アクエリアの街に住む18歳の少女。
フェイはフェイでもグリリバ声の方じゃない。ってかこっちはセリスみたいなビキニアーマースタイルの金髪ショートの女の子だし。
「もうだめだわ ぜつぼうてきよ!」という出会い頭の台詞が印象的で、ネタにされている。
主人公を含めた仲間キャラの中ではお姉さん的な立ち位置。かと思えば地下道を勢いで爆破して埋めてしまったりとキャラが安定しない。うっかりさんかな?
カレンやロックと違い、いくつか魔法を取得しており、魔力も高めに設定されているので、主人公がバトルで置いてけぼりになりやすい。
ウインディア地方で再加入時にはホーリー(とブリザト)を取得し、高かった魔力がカンストまで上がっているので改めて無双してくれる。
ラスボス時の最終メンバーになるが、石化・混乱とラスボスの攻撃に対してことごとく耐性が無い。

・レッド

フェイリアの街に住む16歳の少年。アルカイザーに変身する方じゃないし、二本足で立つことに苦労する獣でもないし、トレジャーハンターでもない。
とんがったキャラが多いこの世界では比較的まとも。一人称は「ぼく」だったり「オレ」だったり、安定しない。
全身鎧に鉄兜と重装スタイルに武器はモーニングスター。打撃一辺倒で敵をなぎ払っていくたくましい奴。
本作ではモーニングスターは何故か斧系扱いなので、主人公を含めパーティーキャラ5人中3人が斧使いという斧好き大歓喜な事態に。
ウインディア地方で再加入する際はホーリーを取得しているので攻撃の選択肢が増えた。その後、ケガが治りきっていなかったとのことでベッドに押し込まれる。
「アゥッ イテテッ!さわるなよっ!」のリアクションが面白くて、さわりまくる人はいたと思う。
エンディングではフェイリアの宿屋で、バンドのボーカルをやっている。

・ホワイト

オープニングから登場する、謎の老人。但しホワイトという名前はゲーム中で一切出てこない。
勘で主人公のことを勇者じゃないかと思ういい加減な人。言いたいことを言っては雲に乗って去って行く。
ストーリー進行と共に要所要所で出てきては、アドバイスをくれたり、くれなかったりする。
エンディングでその正体が明かされるが、文字通り人が変わったように言葉遣いが変わる。

・マック

カレンの父親で、船長をしている。
船と共に行方不明になっており、彼を助けることがシナリオの目的の一つになっている。
予言について調べていたが、船に乗っている際に湖の水が消え、岸壁に船ごと取り残されてしまった。
助けることで船を貸してくれ、フォーカスタワーの別の入り口に行くことができるようになる。
エンディングでは主人公に船をくれとストレートにお願いされて譲り渡している。船長なのに、いいのだろうか?

・ジャック

フェイの祖父で、マックの友人。
マックを助けるために地下道を掘っているが、クリスタルの力の暴走で水が凍って閉じ込められたり、孫が良かれと思って爆弾を使ったことで地下道が埋まったりと割と報われていない。
ただ近くまでは掘り進めており、マックの船を救助する手助けにはなっているものの、ロックと意気投合し、マックのことをほったらかして宝探しに行ってしまう。えぇ……。
エンディングでは「また掘ってるのかい?」と話しかける主人公に対して、「埋めたのはお前さんたちじゃないか」ととてもご立腹。
だが爆破して埋めたのはあなたの孫であって、主人公に対しては完全に八つ当たりである。

・アリオン

レッドの父親。火山を調査している際にモンスターに襲われ、取り残されてしまった。
大岩が邪魔して帰れなくなっているため、救助することになるのだが、どうみても大岩が邪魔していないのは触れてはいけない。
帰宅してからはずっとベッドの中に入っており、重要アイテムもベッドに入ったままくれる。
状態はともかく、谷底の家に住む友人には無事を知らせるべきではなかろうか。

・オットー

ウインディアに住む博士。本名はゲーム中には出てこないが、今作のシド。
どうみてもおじいさんに見えるのだが、娘のノーマは子供のグラフィックである。うーん……歳とってからできた子なんだろう多分。
マックを助けるために、爆破されて塞がったジャックの地下道をさらに爆破し、水が消えた湖にアクエリアの水を引き込んで岸壁に取り残された船を救出しようというトンデモなアイデアを発案してくれる。


【魔法】

今作には魔法が登場するが、主人公はすべて拾うことで使用できるようになる。
仲間はキャラ毎に所有している魔法が異なるが、レイズだけは必ず取得している。
魔法は回数制で、白>黒>封印 の順に使用できる回数が多い。

〇白魔法

・テレポ

アクエリア地方のバトルポイントの報酬で手に入る。
ダンジョンや町から脱出できる他、戦闘では敵一体を消滅させる。耐性が無ければボスにも効く。
ダンジョンの一番奥地には脱出口があるところもあるが、無いところでは便利。
あと一部の町から外に出たいときに便利。ジャックの地下道とか。

・ケアル

おなじみ回復魔法。フォレスタの街で手に入る。
自分と仲間の両方を一度に回復できるのはこれだけなので終盤までお世話になる。
そして主人公の魔力が上がりすぎていなければ、ラスボスに使うとすごいことになる。
ドラクエⅢのゾーマも似たような事件が起きていたような……*4

・エスナ

アクエリア地方の凍った滝つぼで手に入る。
味方一人の状態異常を回復させる。混乱や石化など、致命的な状態異常があるので本来ならありがたい魔法のはずだが……。
敵に使うとランダムな状態異常を一つ付与することができるが、何が付与されたのか説明が無いので分かりにくい。
状態異常になると、自ら使用する敵も一部いる。

・レイズ

フェイリア地方の溶岩ドームで手に入る。
味方一人を蘇生させる。他作品と異なり、HP全快で蘇生させる。もうそれアレイズでは。
生存時かつ戦闘中に使用するとHP全快+状態異常回復となる。「てきのわざ」の天使のささやきか?
このためエスナの上位互換。エスナのアイデンティティは、敵に状態異常をかけられるということだけに……。
さらにアンデッド系に使うとボスエネミーであっても昇天させることができる。

〇黒魔法

・クエイク

フォレスタ地方の化石の迷宮で手に入る。地属性の魔法。
いつものFFなら後半で使えるようになる魔法が、今作では黒魔法の一発目として手に入る。
強制的に敵全体に効果が及ぶため、ダメージが散ってしまうが威力自体はまぁまぁ。
ちなみにラスボスが使う「クェイクアクス」は「エ」がなぜか小文字である。

・ブリザト

フォーカスタワー(アクエリア地方→フェイリア地方)で手に入る。氷属性と思わせといて水属性の魔法。
ブリザ「ド」では無い。敵が使うのはちゃんとブリザ「ド」なので、多分、誤植*5
雪だるまを降らせるというコミカルな演出の魔法。
入手直後は使えないことも無いが、少し進めるとホーリーが手に入るのでお役御免となる。
フェイも再加入時に取得しているが、やっぱりホーリーを取得しているので……。

・ファイア

フォーカスタワー(フォレスタ地方→アクエリア地方)で手に入る。火属性の魔法。
アクエリア地方を攻略中は、大体使い続けることになる。
フェイも取得しているためやたら連発するが、主人公と火力が(良い意味で)比べ物にならない。

・エアロ

フォーカスタワー(フェイリア地方→ウインディア地方)から行ける、最後の城直前のマップで手に入る。風属性の魔法。
最後の城といいつつも、エアロを取得するためだけに外野席に入るような感じ。
唯一の風属性魔法ということもあり、最後まで活躍できるだけの威力もある。
カレンが再加入時に取得しており、狙ったように鳥のボスにはよく効くが、狙ったように反射してくる。
フェイは取得していないが、オートだとたまに使ったりする。

〇封印魔法

・サンダー

フェイリア地方のバトルポイントで入手できる。今作では雷属性は水と風の複合属性として扱われる。
アクエリア攻略中にフェイが使用しているイメージのほうが強いだろう。
主人公が頑張って200ダメージとか与えているときに、単体で弱点を突けば1000を超えるダメージを叩きだすトンデモ性能。

・ホーリー

フェイリア地方の火山で入手できる。名前と違って聖属性ではなくて唯一の無属性魔法の全体攻撃。
無属性というのが便利で、とりあえずこれを使っておけばいい。なんならそれだけでクリアできる。
問題は封印魔法の使用回数の少なさだが、フェイリアの街でMP全快アイテムの販売が解禁されるので……。

・メテオ

ウインディア地方の巨大老木で入手できる。地属性の全体攻撃でクエイクの上位互換。
ホーリーにいい加減飽きてきたり、地属性が弱点の敵がいれば使ってあげてもいい。

・フレア

ウインディア地方のパズズの塔で入手できる。火属性の全体攻撃。
耐性に邪魔されなければホーリー以上の火力が出る。
ラスボスは各属性に耐性を持つが、これを使えとばかりに火属性には耐性が無い。


【武器】

主人公が装備できる武器は、種類ごとに三段階に分かれている。
武器ごとに特徴があり、入手法は仲間からもらったり、ダンジョンで拾ったり、人から購入したり。

・剣

ミスリルソード→ゆうしゃのつるぎ→エクスカリバー

装備すると素早さが+5される。最弱のミスリルソードは主人公の初期装備。
移動中はシャキーンと前に突き出すことでスイッチを押せる。無駄にシャキンシャキンとやりがち。
最終武器はエクスカリバーだが、同じダンジョンの同じ階でフレアが入手できてしまうので、大半の人はフレアに飛びつくであろう。不憫。

・斧

トマホーク→バトルアクス→まじんのおの

属性の一種でもあり、植物など一部の敵は斧による攻撃がよく効く。
仲間のカレンの武器でもあり、トマホークはカレンから別れ際にもらえる。
移動中は斧をふるうことで樹木系の障害物を取り除くことができる。叩き切った時のスコンという音が心地よい。
他にも横にスライドするタイプのスイッチを起動するのにも使う。

・爪

ねこのつめ→ようせいのつめ→せいりゅうのつめ

装備すると魔力が+5される。攻撃と同時に状態異常を与えることがある。猫の爪はフェイから譲り受ける形でもらえる。
但し、いくつかの状態異常のうちどれか1つにでも耐性があると、すべての状態異常を与えることができない。
攻撃力は最弱だが、最終武器の青龍の爪は石化を付与するため、耐性が無い敵に対しては即死。
魔法を使い続けるスタイルとも相性が良い。
移動中はデコボコのある壁に掴まれたり、最終武器になると爪を伸ばして移動できるようになる。これも無駄にびよーんびよーんと伸ばしがち。

・爆弾

ばくだん→かえんばくだん→てなげばくだん

そのまんま、爆弾。個数制限の武器で、攻撃のたびに手持ちが1つ減る。攻撃力が固定、全体攻撃という特徴も。
最初の爆弾はロックから買い取ることでもらえる。一度断るとしれっと半額にしてくるが、購入しないと会話が進まないという強引さ。
斧と同じく属性の一つであり、スライム系や一つ目系が弱点としている。
強制的に全体攻撃のためダメージが分散するが、入手したタイミングで単体に使用するとまぁまぁの火力で頼りになる。
移動中は目の前に置いて障害物を破壊できる。最終武器は前方目がけて投げられるようになる。武器の特性てゆーか主人公の肩の力の問題な気がするけど。
頑張って所持数を0にすると、素手で殴る。(矢や手裏剣なども同様の仕様)
この場合でも、移動中の障害物は爆破できるので、気になるが気にしなくて良い。


・風魔手裏剣

ロックの固定武器。マヒと毒の追加効果がある飛び道具。
他作品をプレイしているとものすんごい武器を装備しているように感じるが、仲間になるタイミングから考えてもまったくそんなことは無く、ただの投擲武器。
しかも再加入時にはものすごく力不足。青龍の爪を使えよ。

・ロビンフッドの弓

フェイは最初は猫の爪を装備しているが、それを主人公に譲るタイミングでこちらに切り替わる。
暗闇の追加効果のある飛び道具。何かと魔法を連発するフェイだが、これによる攻撃もまぁまぁ強い。
やはり金髪少女が装備するだけに「与一の弓」ではダメだったのだろうか。

・モーニングスター

レッドの固定装備。分類は斧になるため、斧属性の弱点も突ける。
特に追加効果は無いのだが、彼はこれを振り回しているだけで強い。


防具

属性や状態異常に耐性があったり、ステータスが上昇したりする。
また、共通して上位のものになると防御力が上がる。


・兜

ミスリルヘルム→ムーンヘルム→アポロのかぶと

素早さと力に補正がかかる。
ミスリルヘルムはアクエリアで購入だが、ちゃんと散策しない人にはスルーされるかも。
ムーンヘルムは溶岩ドームで入手でき、待望の火属性の耐性を得る。
アポロの兜は風の山脈で入手可能。耐性は火耐性のみだが、素早さの補正がさらに大きくなる。
ミスリルヘルムはフェイ・レッドも装備している。

・鎧

ミスリルメイル→パラディンメイル→ガイアのよろい

回避率に補正がかかる。ミスリルメイルは主人公の初期装備。
パラディンメイルは氷のピラミッドで入手。水・毒に耐性を持ち、ボス戦前には入手しておきたい。
ガイアの鎧はマックの船で入手。風(+雷)・睡眠に耐性を得る。
マックの真横にあり、マックに話しかけると外に放り出されるので先に取っておこう。

・盾

ミスリルのたて→ヴィーナスのたて→イージスのたて

回避率と素早さに補正がかかる。
ミスリルの盾は砂漠の迷宮で、爆弾入手後に障害物を壊して進めるところに落ちている。
ヴィーナスの盾はフォーカスタワー(アクエリア→フェイリア)で入手。
わざわざ専用の宝箱に入っているという演出の割に、麻痺に耐性を得るだけである。
イージスの盾は「最後の城」の砂漠エリアで入手でき、石化に耐性を得る。
最短ルートで進むと気づかずにスルーしてしまうので注意。

・飾り

おまもり→まほうのゆびわ→あいのロケット

回避率と魔力に補正がかかる。
お守りはバトルポイントの報酬(フォレスタ地方)で、耐性は無し。
魔法の指輪もバトルポイントの報酬(アクエリア地方)で、沈黙に耐性を得る。
愛のロケットはウインディアで購入可能。人から買うパターンだが、到着後すぐに買っておきたい。
ここでようやく、暗闇・混乱という、まともな耐性を得る。うっとしい混乱ともようやくおさらば。
分かっていると思うが、このロケットというのはペンダントのことで、空にぶっぱなすやつとは違う。
お守りはロック(再加入時)・レッド、まほうのゆびわはカレン・フェイも装備している。

・いにしえのよろい

カレンの体装備。水属性と石化に耐性がある。
ラスボスと戦うときに、フェイに着せて欲しいと思ったプレイヤーは多いことだろう。

・くろしょうぞく

ロックの体装備。即死に対する耐性があるが、彼が加入中に即死攻撃をする敵がまずいない。
何とか即死攻撃をする敵と戦おうと思うと、わざわざエアロの宝箱がある前の敵(かげ)と戦うくらい。
ちなみに「ころしのダンス」などの即死技を食らったときに、小ダメージで済ませることができる。

・めがみのローブ

フェイの体装備。水・風(+雷)属性に耐性がある。
アクエリア攻略中にはありがたい耐性なのだが、ラストダンジョン突入時にはあまり役に立ってくれない。

・かえんのよろい

レッドの体装備。火に耐性がある。
フェイリア地方攻略中には、ピンポイントで役に立っている。

・せいれいのたて

フェイが最後に加入するときに装備している盾。麻痺・睡眠・吸収に耐性を持つ。行動不能の麻痺と睡眠が防げるのが大きい。
吸収耐性はブラックホールが吸い込んでいるようなアイコンで、攻略サイトによっては地属性の耐性と勘違いされていた*6
吸収耐性は「血を吸う」「きゅうばん」などの吸収攻撃を食らったときに逆に相手からHPを吸収するという、アンデッドのような耐性を持つが、役に立つ場面はほぼ無い。
ちなみに紛らわしいが、「ふぶき」「エルフのゆみ」といった攻撃は、攻撃と回復を一手で行っているだけで、吸収攻撃とは別。


【モンスター】

今作では敵にダメージを与えていくと、グラフィックが変化する。
ボロボロになったり、情けない姿になったり、逆上したり。
敵によってグラフィックが二段階~四段階ある。

・ベヒーモス

ファイナルファンタジーではお約束のベヒーモスが何とオープニングで登場する。
お互い何の能力も無いので、単に殴り合うだけなのだが、クリティカルをもらうと普通に負ける。
今作では負けてもその場でコンティニュー方式なので安心。
シリーズでも最速登場かつ最弱ステータス。ネタ元を考えるともはや名前だけ借りたただのウシである。




・ダークキング

世界を征服しようと企む、諸悪の根源を絵に描いたような方。
待ち受ける場所は「最後の城」という、とても分かりやすいラスボス
戦闘を進めると計4つの形態に変化し、それぞれ使用する技が異なる。

  • 第一形態:王の姿。デバフと通常攻撃くらい。

  • 第二形態:ギルガメッシュよろしく腕が増え、各腕ごとに異なる武器を持つ。
    アイスやファイアなど属性攻撃っぽい名前が付いているが、すべて無属性である。
    あと、弓と矢は違う腕で持たないと使えないと思います。

  • 第三形態:蜘蛛の姿。今までの冒険で出会ったモンスターとイラストの気合が違う。
    ここから混乱、石化といった状態異常を連発するため、フェイが使えなくなりやすい。

  • 第四形態:顔と触手だけになった姿。
    攻撃パターンは第三形態と変わらないので、もう一押し。

ちなみに倒したときの主人公の感想は「やった! ダークキングを たおしたぜ!」である。もうちょっとさぁ……。


余談

  • 耐性のアイコンはすべてのマスをデータ上は埋めることができる。
    ゲーム内で得ることができない耐性は、地属性、物理攻撃、飛び道具。
    物理攻撃と飛び道具をカバーすると、ほとんどの攻撃を食らっても軽減することができるが、固定ダメージは軽減できないし、ラストダンジョン近くになってくると軽減しても回復不要とまではいかない。

  • 「沈黙」の状態異常もゲーム内では発生しない。
    まぁ沈黙技を使われだすアクエリア序盤で、沈黙を防ぐアクセサリーが入手できるし、魔法を多く取得するカレンとフェイは沈黙に耐性があるので、発生したとしてもあまり意味は無かったかもしれない。
    一応、データとしては実装されているのだが沈黙状態にすると一生懸命エスナを使おうとしたり、挙動は不審。




追記・修正は「あー ぜつぼうてきよ。」になりながらお願いします。


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最終更新:2024年10月18日 14:34

*1 素早さによってある程度先攻、後攻は決まるがいまひとつ安定しない

*2 但し最上位の装備を入手してから、中位の装備を入手すると一時的に中位の装備で上書きされる。リロードすると最上位のものに書き換えられる。

*3 回復量は最大HPの1/4で固定

*4 ゾーマの場合は仕様だが、今作のラスボス相手には数値のオーバーフローによって起こる現象で、SFC版聖剣伝説3の『ブラックラビに闇属性攻撃』に近い。

*5 攻略本等でもやっぱり一貫してブリザ「ド」である。

*6 地属性の耐性は地表が重なったようなアイコンが別にある。