BooBooマン

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BooBooマン - (2017/05/30 (火) 17:02:16) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2017/05/30 Tue 00:07:01 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- BooBooマンとは埼玉県にある「西武園ゆうえんち」のオリジナルマスコットキャラクターである。 赤いプロレスラーのようなマスクを被った容姿をしている、自称「イタズラ専門のイベントスタッフ」。 夏はプールイベントで放水を行ったり、お正月には餅つきイベントに参加したりしている。 好きなものは水鉄砲、嫌いなものはさみしいことと痛いこと。 現在、lineスタンプにもなっている。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) という上記のキャラクターをモデルにした[[バトルスピリッツ]]のスピリットカード。 2017年3月18日~4月2日に行われた「バトルスピリッツ西武園ゆうえんちコラボレーションイベント」において入場特典として配布された。 #blockquote(){BooBooマン スピリット 3(1)/黄/漂精 <1>Lv1 2000 <2>Lv2 3000 <3>Lv3 4000 &b(){[BooBooマン]はデッキに何枚でも入れることができる。} Lv1・Lv2・Lv3【増食:コスト3】『このスピリットの召喚時』 自分のデッキを上から2枚オープンできる。 その中の系統:「漂精」を持つコスト3のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる。 残ったカードは破棄する。 シンボル:黄 イラスト:藤井理乃 フレーバーテキスト: 「とにかくイタズラだ~い好き! みんな西武園ゆうえんちに遊びに来てね!」 ~BooBooマン~ } バトスピにはそこそこ数がいる「何枚でもデッキに入れられるスピリット」の1体。 他には[[デストロイア>デストロイア(Battle Spirits)]]なんかもこの効果を持つ。 &s(){デストロイアと違ってBooBooマンは仲間が大量にいるとか増殖するとかそういう設定ではない。} 効果自体は【増食:コスト3】のみ。 同じコストにはより広い範囲の【増食:コスト4】を持つ「果物人リンゴスター」や「果物人ブルブルベリィ」が存在するためそれらの下位互換となる。 まずここで既存の【増食デッキ】というものがどういうデッキか解説しておく。 【増食】はそれを持ったスピリットが召喚された時に発揮する効果で、デッキの上から2枚をめくりお互いに確認したうえで条件の合うスピリットカードがその中にいた場合召喚できる効果である。 【増食】の効果で召喚されたスピリットも【増食】を持っていた場合は更にそのスピリットも【増食】を発揮し次々と増えていくこととなる。 しかしながら、スピリットはコア1個以上をカードの上に置かなければフィールドに維持できず、コアの乗っていないスピリットは消滅しトラッシュ(墓地)へ送られる。 つまり、並べることのできるスピリットの上限はプレイヤーの持つコアの数に依存する。 コアが足りなくなってしまった場合、既にフィールドにいるスピリットから新しく召喚するスピリットへコアを移し替えて【増食】を続けることも可能。 普通の増食持ちスピリットはコストが1つか2つ上のスピリットを召喚できるようになっており、よりコストの高いスピリットが捲られて行く限り質を高めていくことができる。 つまり、BooBooマンは「横に並べる」ことはできても「質を高める」ことはできないデザインである。 そのため、上位互換2種類より優先できるようなカードではないのだ。 そう、&b(){「既 存 の 増 食 デ ッ キ 」}にはである。 BooBooマンの情報が解禁された時、多くのバトラー達が真っ先に考えたこと、それは 「&font(#dc143c,b){もしBooBooマンと美食の妖精フロマージュだけでデッキ組んだら確実にフロマージュ召喚できるな}」 というもの。 #blockquote(){美食の妖精姫フロマージュ スピリット 5(3)/黄/楽族 <1>Lv1 5000 <2>Lv2 7000 <3>Lv3 8000 【増食】でオープンされたこのスピリットカードは、コストを支払わずに召喚できる。 Lv1・Lv2・Lv3 系統:「楽族」/「漂精」を持つ自分のスピリットが相手の効果で破壊されたとき、同じ状態でフィールドに残すことができる。 Lv2・Lv3『自分のメインステップ』 【増食】でスピリットを召喚したとき、その【増食】でトラッシュに置かれたカードすべてを手札に戻す。 シンボル:黄 } フロマージュは【増食】で捲られるだけでコストや系統の条件を満たさなくても召喚できる。つまり 「BooBooマン①を召喚、増食します。 BooBooマン②③の2枚が捲れました。BooBooマン②を召喚します。維持コアはBooBooマン①から確保して①は消滅します。 ②の【増食】を発揮、BooBooマン④と⑤が捲れます、④を召喚して維持コアは②から確保 ④の増食・・・」 と延々と繰り返す。途中で 「BooBooマンXとフロマージュが捲れたのでフロマージュ召喚します。」 となる。 そしてフロマージュのレベル2・3の効果 「【増食】でスピリットを召喚したとき、その【増食】でトラッシュに置かれたカードすべてを手札に戻す。」 これにより、フロマージュが場に出た後は 「BooBooマン2枚が捲れました、片方召喚したのでもう片方は手札に加えますね。」 となり手札がどんどん増えていく。 &b(){そしてこの発想を更に推し進めていった結果、恐ろしいデッキが誕生することとなった。} 増食にはこんなサポートカードが存在する。 #blockquote(){果物女王マンゴスティナ スピリット 4(3)/黄/漂精 <1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000 <4>Lv3 7000 フラッシュ【アクセル】コスト3(2)(この効果は手札から使用できる) このターンの間、相手のスピリット1体をBP-3000する。 この効果でBP0になったスピリットを破壊する。 この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。 Lv1・Lv2・Lv3『自分のメインステップ』 このスピリットに[ソウルコア]が置かれている間、自分の【増食】でスピリットを召喚したとき、ボイドからコア1個を召喚されたスピリットに置く。 シンボル:黄 } 【増食】に成功するたびにコアが増えるカード。先ほど【増食】で場に並べることのできるスピリットの数はコアに依存すると言ったのを覚えているだろうか?。 つまりマンゴスティナが場にいれば&font(#dc143c,b){【増食】が成功し続ける限り場にスピリットが増え続ける。} だが、マンゴスティナのコストは4、BooBooマンの【増食】では出せない。 ここで先ほどのフロマージュのレベル2・3の効果で手札に加えてしまい、召喚すればよいのだ。 またネクサスカード「No.14 ゴッドアップルリバー((神奈川県をモチーフとしたカード。残念ながら埼玉県モチーフではない。))」などを投入してもドローの一助になり、回転率が上がる。 そして考案されたのが&font(#dc143c,b){「BooBooマンとフロマージュとマンゴスティナだけで構築されたデッキ」}((実際にはBooBooマンの上位互換であるブルブルベリィ、リンゴスター、そして増食の邪魔にならないクーリンの3種9枚で水増しが可能。))である。 まとめると動きは以下のようになる。 +BooBooマンでフロマージュが捲れるまで【増食】を繰り返す。 +フロマージュにコアを2個置いてレベル2にし、マンゴスティナが捲れるまで更に【増食】を繰り返す。 +マンゴスティナを手札に加え、コストを払い召喚する。 +残りのデッキが許す限り【増食】でBooBooマンを召喚する。 実際にはコアの数の制約により最初のターンにできるのはフロマージュ召喚まで。 よって相手はフロマージュを除去できれば勝機はあるが、フロマージュには効果破壊への耐性があるため、赤や青では除去が難しい。 また、前述のゴッドアップルリバーとともに並べればフロマージュと同時にゴッドアップルリバーを除去しなくてはならず、こちらは赤以外のデッキでは対処が難しい。 そして次に自分のターンが回ってきたとき、&font(#dc143c,b){最終的に場がBooBooマンで埋め尽くされる。} バトスピは初期ライフが5なのでBooBooマン1体につき1個ライフを削れば勝ちだが、このデッキの場合BooBooマンは&b(){50体や100体は平気で並ぶ}。そこまで増やすと机に置く場所がないが。 そして第3、第4ターンくらいには物量で相手を押し切れるのだ。理不尽も良いところである。 マジックカードで一掃しようにも、BooBooマン達にはフロマージュで破壊耐性がついており、増やしたコアを適当に1体10個程度載せればコアシュートもほぼ無効。 そしてお気づきだろうか? この動き、途中で&b(){フロマージュかマンゴスティナが2枚同時に捲られ、増食に失敗すると動きが止まってしまう。} そこで導き出された答えは&font(#dc143c,b){「BooBooマンの比率を可能な限り高めること。」} バトスピにはデッキ枚数の上限がないため、BooBooマンを100枚、200枚入れれば事故率はそれだけ低くなる。 が、しかしこのデッキを組む上で最大のネックになったのBooBooマンの入手方法。 西武園ゆうえんちの入場特典であるこのカードを何十枚、何百枚も入手する必要があるため、組むことは困難な机上論のデッキとして暫くは息を潜めていた。 だが、配布終了後2~3週間後、このデッキを組んだ猛者が各所に現れ始めたのだ。 上記の理不尽な動きにより、自分の2回目のターンには確殺できるその圧倒的な性能を持つワンショットデッキとして猛威を奮うことが懸念された。 もちろん対策方法はある。 『このスピリットの召喚時』そのものを封じることが可能な青のカードであればそもそも【増食】自体ができなくなる。 この戦法そのものはBooBooマン以外の【増食】にも有効で、他にも紫の【死竜】や緑の【爪鳥】にも刺さる。ただし攻撃力に欠けるため、デッキの総合力としては今ひとつ。 効果による召喚に制約を課す「紫煙獅子」も有効な対抗手段だが、こちらはメタとして強力過ぎるせいで現在は制限<1>カードであり引き込むのが難しい。 また、BooBooマンでデッキの大半を埋める関係で「メタのメタを引けない、入れられない」という構造上の弱点があるため、これらの対策カードさえあればあっさり瓦解する。 しかしながらBooBooマン特化デッキの真の脅威はその安定性。 [[事故(TCG)]]の項目にもあるが、デッキが極端に均質化されているためどこを引いても同じで初手からコンボがほぼ100%決まってしまう。 対して対戦相手は対抗策を引かなければならないため、そこで不利が付いてしまうのだ。 また、100枚どころか1000枚程度投入しての&b(){時間切れ狙いの遅延デッキ}が考案されていることや、 放送中のバトスピエクストリームゲームにおいて&b(){番組で使うデッキのカードは番組側が用意する}ため&b(){数百枚のBooBooマンを要求されたら用意できない}((デストロイアなどでも同じことはいえるが、数百枚入れても嫌がらせにしかならないデストロイアと違い、BooBooマンは入れれば入れるほど安定感が増すため番組側は断る理由にならない。))点も指摘されていた。 公式の対応は早かった。 BooBooマンデッキが結果を残し始めて10日も立たないうちに緊急の禁止改訂が発表された。その内容は #center(){&size(22){BooBooマンを&font(#dc143c,b){「制限カード〈20〉」}に指定する}} というもの。TCG史上類を見ない20枚の制限指定である。 100枚200枚入れるデッキが諸悪の根源であり、単体性能では他の下位互換でしかないのだからこの措置はある意味当然とも言える。 #blockquote(){ 我々《バトスピ特別調査室》は、常に、より楽しくバトルスピリッツを遊べるようにTCG「バトルスピリッツ」のゲームバランスを考察しています。 今回、西武園ゆうえんちコラボレーションイベント入場特典として配布した「BooBooマン」のカードについて、バトルスピリッツにおけるゲーム環境の調査を行った結果、2017年6月1日より禁止制限を改定致します。 何枚でも入れることができ、数百枚でデッキを組んだ場合、ゲームを遅延させてしまい、ゲームの面白さを損ねることと大会運営に支障をきたすことを考慮し、デッキに入れられる枚数の上限を設ける必要があると判断致しました。 複数枚入れることで楽しめる部分を残すために、今回新たな制限区分を設けさせていただき、「BooBooマン」については、制限カード<20>とさせていただきます。 バトスピ特別調査室 } 以上が公式HPに掲載された改訂の理由の全文である。 この迅速な制限対応には関東圏以外の地方プレイヤーに対する配慮があったとも言われている。 地方遊園地とのコラボというバトスピ史上初の試みではあったが、その限定カードが環境で暴れてしまってはそれを手に入れにくいプレイヤーに対して不公平感が出てしまっていた。 そうしたプレイヤーへの配慮から、この改訂と同時に地方イベントなどでも順次このBooBooマンを配布されることが明言された。 ちなみに配布から制限までの日数は&b(){75日}。これはバトスピ最速である…… かと思いきや、2012年に登場してループコンボが即刻発覚、制限に叩き込まれた闇騎士トリスタンは&b(){69日}と更に一週間程度短いため、記録更新はならなかった((厳密には効果で制限カードと明記されている戦極マキシマムドラゴンの0日が最短制限記録である。))。[[悲しい…>トリスタン(Fate)]]。 追記・修正はBooBooマンだけしか入っていないデッキを組んでからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - そもそも何枚でも入れられるカードにこんな効果入れたらこうなることは目に見えてるよなぁ…… -- 名無しさん (2017-05-30 07:47:56) - 開発としてもそんな何百枚も集めるやつはいないだろうとタカをくくってたんだろうけどな -- 名無しさん (2017-05-30 12:56:42) - 本文に「多くのバトラー達が真っ先に考えたこと」とあるように…抜け道とか盲点じゃなくて割と誰でも考えうる流れなのにな。なぜスタッフの方がその発想に至れなかったのか… -- 名無しさん (2017-05-30 15:37:20) - 基本1回の入場で1枚しかもらえないカード(実際には配布方法がいい加減で複数入手もできたが)を何枚でも入れられるようにするってのもよくわからない話だった。まあ一番の戦犯はBooBooマン抜きでも増食をトップに仕上げてるマンゴスティナだろうけど…。 -- 名無しさん (2017-05-30 15:56:36) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/05/30 Tue 00:07:01 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- BooBooマンとは埼玉県にある「西武園ゆうえんち」のオリジナルマスコットキャラクターである。 赤いプロレスラーのようなマスクを被った容姿をしている、自称「イタズラ専門のイベントスタッフ」。 夏はプールイベントで放水を行ったり、お正月には餅つきイベントに参加したりしている。 好きなものは水鉄砲、嫌いなものはさみしいことと痛いこと。 現在、lineスタンプにもなっている。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) という上記のキャラクターをモデルにした[[バトルスピリッツ]]のスピリットカード。 2017年3月18日~4月2日に行われた「バトルスピリッツ西武園ゆうえんちコラボレーションイベント」において入場特典として配布された。 #blockquote(){BooBooマン スピリット 3(1)/黄/漂精 <1>Lv1 2000 <2>Lv2 3000 <3>Lv3 4000 &b(){[BooBooマン]はデッキに何枚でも入れることができる。} Lv1・Lv2・Lv3【増食:コスト3】『このスピリットの召喚時』 自分のデッキを上から2枚オープンできる。 その中の系統:「漂精」を持つコスト3のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる。 残ったカードは破棄する。 シンボル:黄 イラスト:藤井理乃 フレーバーテキスト: 「とにかくイタズラだ~い好き! みんな西武園ゆうえんちに遊びに来てね!」 ~BooBooマン~ } バトスピにはそこそこ数がいる「何枚でもデッキに入れられるスピリット」の1体。 他には[[デストロイア>デストロイア(Battle Spirits)]]なんかもこの効果を持つ。 &s(){デストロイアと違ってBooBooマンは仲間が大量にいるとか増殖するとかそういう設定ではない。} 効果自体は【増食:コスト3】のみ。 同じコストにはより広い範囲の【増食:コスト4】を持つ「果物人リンゴスター」や「果物人ブルブルベリィ」が存在するためそれらの下位互換となる。 まずここで既存の【増食デッキ】というものがどういうデッキか解説しておく。 【増食】はそれを持ったスピリットが召喚された時に発揮する効果で、デッキの上から2枚をめくりお互いに確認したうえで条件の合うスピリットカードがその中にいた場合召喚できる効果である。 【増食】の効果で召喚されたスピリットも【増食】を持っていた場合は更にそのスピリットも【増食】を発揮し次々と増えていくこととなる。 しかしながら、スピリットはコア1個以上をカードの上に置かなければフィールドに維持できず、コアの乗っていないスピリットは消滅しトラッシュ(墓地)へ送られる。 つまり、並べることのできるスピリットの上限はプレイヤーの持つコアの数に依存する。 コアが足りなくなってしまった場合、既にフィールドにいるスピリットから新しく召喚するスピリットへコアを移し替えて【増食】を続けることも可能。 普通の増食持ちスピリットはコストが1つか2つ上のスピリットを召喚できるようになっており、よりコストの高いスピリットが捲られて行く限り質を高めていくことができる。 つまり、BooBooマンは「横に並べる」ことはできても「質を高める」ことはできないデザインである。 そのため、上位互換2種類より優先できるようなカードではないのだ。 そう、&b(){「既 存 の 増 食 デ ッ キ 」}にはである。 BooBooマンの情報が解禁された時、多くのバトラー達が真っ先に考えたこと、それは 「&font(#dc143c,b){もしBooBooマンと美食の妖精フロマージュだけでデッキ組んだら確実にフロマージュ召喚できるな}」 というもの。 #blockquote(){美食の妖精姫フロマージュ スピリット 5(3)/黄/楽族 <1>Lv1 5000 <2>Lv2 7000 <3>Lv3 8000 【増食】でオープンされたこのスピリットカードは、コストを支払わずに召喚できる。 Lv1・Lv2・Lv3 系統:「楽族」/「漂精」を持つ自分のスピリットが相手の効果で破壊されたとき、同じ状態でフィールドに残すことができる。 Lv2・Lv3『自分のメインステップ』 【増食】でスピリットを召喚したとき、その【増食】でトラッシュに置かれたカードすべてを手札に戻す。 シンボル:黄 } フロマージュは【増食】で捲られるだけでコストや系統の条件を満たさなくても召喚できる。つまり 「BooBooマン①を召喚、増食します。 BooBooマン②③の2枚が捲れました。BooBooマン②を召喚します。維持コアはBooBooマン①から確保して①は消滅します。 ②の【増食】を発揮、BooBooマン④と⑤が捲れます、④を召喚して維持コアは②から確保 ④の増食・・・」 と延々と繰り返す。途中で 「BooBooマンXとフロマージュが捲れたのでフロマージュ召喚します。」 となる。 そしてフロマージュのレベル2・3の効果 「【増食】でスピリットを召喚したとき、その【増食】でトラッシュに置かれたカードすべてを手札に戻す。」 これにより、フロマージュが場に出た後は 「BooBooマン2枚が捲れました、片方召喚したのでもう片方は手札に加えますね。」 となり手札がどんどん増えていく。 &b(){そしてこの発想を更に推し進めていった結果、恐ろしいデッキが誕生することとなった。} 増食にはこんなサポートカードが存在する。 #blockquote(){果物女王マンゴスティナ スピリット 4(3)/黄/漂精 <1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000 <4>Lv3 7000 フラッシュ【アクセル】コスト3(2)(この効果は手札から使用できる) このターンの間、相手のスピリット1体をBP-3000する。 この効果でBP0になったスピリットを破壊する。 この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。 Lv1・Lv2・Lv3『自分のメインステップ』 このスピリットに[ソウルコア]が置かれている間、自分の【増食】でスピリットを召喚したとき、ボイドからコア1個を召喚されたスピリットに置く。 シンボル:黄 } 【増食】に成功するたびにコアが増えるカード。先ほど【増食】で場に並べることのできるスピリットの数はコアに依存すると言ったのを覚えているだろうか?。 つまりマンゴスティナが場にいれば&font(#dc143c,b){【増食】が成功し続ける限り場にスピリットが増え続ける。} だが、マンゴスティナのコストは4、BooBooマンの【増食】では出せない。 ここで先ほどのフロマージュのレベル2・3の効果で手札に加えてしまい、召喚すればよいのだ。 またネクサスカード「No.14 ゴッドアップルリバー((神奈川県をモチーフとしたカード。残念ながら埼玉県モチーフではない。))」などを投入してもドローの一助になり、回転率が上がる。 そして考案されたのが&font(#dc143c,b){「BooBooマンとフロマージュとマンゴスティナだけで構築されたデッキ」}((実際にはBooBooマンの上位互換であるブルブルベリィ、リンゴスター、そして増食の邪魔にならないクーリンの3種9枚で水増しが可能。))である。 まとめると動きは以下のようになる。 +BooBooマンでフロマージュが捲れるまで【増食】を繰り返す。 +フロマージュにコアを2個置いてレベル2にし、マンゴスティナが捲れるまで更に【増食】を繰り返す。 +マンゴスティナを手札に加え、コストを払い召喚する。 +残りのデッキが許す限り【増食】でBooBooマンを召喚する。 実際にはコアの数の制約により最初のターンにできるのはフロマージュ召喚まで。 よって相手はフロマージュを除去できれば勝機はあるが、フロマージュには効果破壊への耐性があるため、赤や青では除去が難しい。 また、前述のゴッドアップルリバーとともに並べればフロマージュと同時にゴッドアップルリバーを除去しなくてはならず、こちらは赤以外のデッキでは対処が難しい。 そして次に自分のターンが回ってきたとき、&font(#dc143c,b){最終的に場がBooBooマンで埋め尽くされる。} バトスピは初期ライフが5なのでBooBooマン1体につき1個ライフを削れば勝ちだが、このデッキの場合BooBooマンは&b(){50体や100体は平気で並ぶ}。そこまで増やすと机に置く場所がないが。 そして第3、第4ターンくらいには物量で相手を押し切れるのだ。理不尽も良いところである。 マジックカードで一掃しようにも、BooBooマン達にはフロマージュで破壊耐性がついており、増やしたコアを適当に1体10個程度載せればコアシュートもほぼ無効。 そしてお気づきだろうか? この動き、途中で&b(){フロマージュかマンゴスティナが2枚同時に捲られ、増食に失敗すると動きが止まってしまう。} そこで導き出された答えは&font(#dc143c,b){「BooBooマンの比率を可能な限り高めること。」} バトスピにはデッキ枚数の上限がないため、BooBooマンを100枚、200枚入れれば事故率はそれだけ低くなる。 が、しかしこのデッキを組む上で最大のネックになったのBooBooマンの入手方法。 西武園ゆうえんちの入場特典であるこのカードを何十枚、何百枚も入手する必要があるため、組むことは困難な机上論のデッキとして暫くは息を潜めていた。 だが、配布終了後2~3週間後、このデッキを組んだ猛者が各所に現れ始めたのだ。 上記の理不尽な動きにより、自分の2回目のターンには確殺できるその圧倒的な性能を持つワンショットデッキとして猛威を奮うことが懸念された。 もちろん対策方法はある。 『このスピリットの召喚時』そのものを封じることが可能な青のカードであればそもそも【増食】自体ができなくなる。 この戦法そのものはBooBooマン以外の【増食】にも有効で、他にも紫の【死竜】や緑の【爪鳥】にも刺さる。ただし攻撃力に欠けるため、デッキの総合力としては今ひとつ。 効果による召喚に制約を課す「紫煙獅子」も有効な対抗手段だが、こちらはメタとして強力過ぎるせいで現在は制限<1>カードであり引き込むのが難しい。 また、BooBooマンでデッキの大半を埋める関係で「メタのメタを引けない、入れられない」という構造上の弱点があるため、これらの対策カードさえあればあっさり瓦解する。 しかしながらBooBooマン特化デッキの真の脅威はその安定性。 [[事故(TCG)]]の項目にもあるが、デッキが極端に均質化されているためどこを引いても同じで初手からコンボがほぼ100%決まってしまう。 対して対戦相手は対抗策を引かなければならないため、そこで不利が付いてしまうのだ。 また、100枚どころか1000枚程度投入しての&b(){時間切れ狙いの遅延デッキ}が考案されていることや、 放送中のバトスピエクストリームゲームにおいて&b(){番組で使うデッキのカードは番組側が用意する}ため&b(){数百枚のBooBooマンを要求されたら用意できない}((デストロイアなどでも同じことはいえるが、数百枚入れても嫌がらせにしかならないデストロイアと違い、BooBooマンは入れれば入れるほど安定感が増すため番組側は断る理由にならない。))点も指摘されていた。 公式の対応は早かった。 BooBooマンデッキが結果を残し始めて10日も立たないうちに緊急の禁止改訂が発表された。その内容は #center(){&size(22){BooBooマンを&font(#dc143c,b){「制限カード〈20〉」}に指定する}} というもの。TCG史上類を見ない20枚の制限指定である。 100枚200枚入れるデッキが諸悪の根源であり、単体性能では他の下位互換でしかないのだからこの措置はある意味当然とも言える。 #blockquote(){ 我々《バトスピ特別調査室》は、常に、より楽しくバトルスピリッツを遊べるようにTCG「バトルスピリッツ」のゲームバランスを考察しています。 今回、西武園ゆうえんちコラボレーションイベント入場特典として配布した「BooBooマン」のカードについて、バトルスピリッツにおけるゲーム環境の調査を行った結果、2017年6月1日より禁止制限を改定致します。 何枚でも入れることができ、数百枚でデッキを組んだ場合、ゲームを遅延させてしまい、ゲームの面白さを損ねることと大会運営に支障をきたすことを考慮し、デッキに入れられる枚数の上限を設ける必要があると判断致しました。 複数枚入れることで楽しめる部分を残すために、今回新たな制限区分を設けさせていただき、「BooBooマン」については、制限カード<20>とさせていただきます。 バトスピ特別調査室 } 以上が公式HPに掲載された改訂の理由の全文である。 この迅速な制限対応には関東圏以外の地方プレイヤーに対する配慮があったとも言われている。 地方遊園地とのコラボというバトスピ史上初の試みではあったが、その限定カードが環境で暴れてしまってはそれを手に入れにくいプレイヤーに対して不公平感が出てしまっていた。 そうしたプレイヤーへの配慮から、この改訂と同時に地方イベントなどでも順次このBooBooマンを配布されることが明言された。 ちなみに配布から制限までの日数は&b(){75日}。これはバトスピ最速である…… かと思いきや、2012年に登場してループコンボが即刻発覚、制限に叩き込まれた闇騎士トリスタンは&b(){69日}と更に一週間程度短いため、記録更新はならなかった((厳密には効果で制限カードと明記されている戦極マキシマムドラゴンの0日が最短制限記録である。))。[[悲しい…>トリスタン(Fate)]]。 追記・修正はBooBooマンだけしか入っていないデッキを組んでからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - そもそも何枚でも入れられるカードにこんな効果入れたらこうなることは目に見えてるよなぁ…… -- 名無しさん (2017-05-30 07:47:56) - 開発としてもそんな何百枚も集めるやつはいないだろうとタカをくくってたんだろうけどな -- 名無しさん (2017-05-30 12:56:42) - 本文に「多くのバトラー達が真っ先に考えたこと」とあるように…抜け道とか盲点じゃなくて割と誰でも考えうる流れなのにな。なぜスタッフの方がその発想に至れなかったのか… -- 名無しさん (2017-05-30 15:37:20) - 基本1回の入場で1枚しかもらえないカード(実際には配布方法がいい加減で複数入手もできたが)を何枚でも入れられるようにするってのもよくわからない話だった。まあ一番の戦犯はBooBooマン抜きでも増食をトップに仕上げてるマンゴスティナだろうけど…。 -- 名無しさん (2017-05-30 15:56:36) - そもそもバトスピがデッキ上限を設定していなかったことを今回初めて知ったぜ・・・ -- 名無しさん (2017-05-30 17:02:16) #comment #areaedit(end) }

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