SCP-1012

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&font(#6495ED){登録日}:2017/10/20 (金) 21:46:29 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-1012は、シェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつである。 項目名は『Secret Chord (秘密の音色)』、[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はKeter。 *概要 SCP-1012とは、5種類の周波数の音で構成された''和音''である。 この周波数は順に周波数A、B、C、D、Eと名付けられており、その構成は以下の通りである。 |指定|周波数|備考| |周波数A|415.305██ Hz|人間の可聴範囲内で、G#&footnote(いわゆるソ#のこと。十二平均律におけるG#(正確にはG#4・一点嬰ト)の周波数は415.30469758Hz。) よりわずかに高い。| |周波数B|████ kHz|超音波| |周波数C|████ Hz|人間の可聴範囲内より低い超低周波音。強い振動の形では観察可能。| |周波数D|████ kHz|超音波| |周波数E|████ Hz|人間の可聴範囲内だが、半音階では滅多に使用されない。| // =ソ#(イ短調において)の音 // ↑音楽に関する解説ではないので、より平易な文章のほうがよいかと思います。 SCP-1012を構成する音が1つ又はそれ以上が鳴らされても、特に何も目に見える影響は起きない。 ただし5つ全て=SCP-1012が鳴ってしまうと、''ある困った効果''が発生する。 さて、その効果を解説する前に、SCP-1012の特別収容プロトコルを見て行きたい。 財団は5つの音のうち、B・C・Dの3つの生成を抑止するために、次の対策を世界的に実施した。 ***周波数B/周波数D それぞれの逆位相である「&ruby(B・ダッシュ){周波数B'}」と「&ruby(D・ダッシュ){周波数D'}」を放送する事で相殺を図る。 #openclose(show=要するにノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンなどと同じ仕組み。){ 音は音波と呼ばれる通り波であり、絵にすれば波の頂点が軸を中心として「↑↓↑↓……」と交互に繰り返されている。逆位相とは、この交互の繰り返しが逆、つまり「↓↑↓↑……」である事を意味する。 音波に限った話ではないが、ある波に逆位相の波を並行させると、それぞれの繰り返しが打ち消し合って波が消滅する。 この原理は、周りの騒音を捉え、騒音に対して逆位相の音を出す事で音を打ち消す消音スピーカーとしても使われている。 ((なお、現実にはただB'/D'を垂れ流しにしただけでは、却ってB/Dの発生装置になってしまう。矢印の例で言えば、逆位相「↓↑↓↑……」から矢印一個分だけ時間が経つと、正位相の「↑↓↑↓……」になってしまうからだ。)) } 音波B/Dもその逆位相B'/D'も超音波であり、ヒトの耳には聞こえない上に肌でも感じられず、垂れ流しにしても気づかれにくいことから採用されたのだろう。 財団は、世界中の3万6000ヵ所で、公共拡声装置、クラクション、スピーカーなどに偽造してB'/D'を絶えず放送し続けている。 加えて、1988年以降製造された世界中のほぼ全ての電気音響変換器からも、絶えずB'/D'が放送されるように手配している。これは機器の仕様に変更を差し入れ、データのやりとりやエンコードのたびにB'/D'が埋め込まれるようにしたり、電源周波数の操作によってノイズとしてB'/D'乗せることで達成しているようだ。&del(){オーディオマニア涙目である。} 一応、これで大きな問題は起こっていないのだが、欠点もある。 先述のように、B'やD'は基本的に聞こえないものの、D'を耳にした一部の人は耳鳴りを経験する他、一部の大気・地質条件では聞こえる場合がある。 また、蛍光灯や陰極線ブラウン管テレビの一部モデルでは、B'とD'に起因する共振音が聞こえる場合がある。 現実世界でも時々耳にする、「動物避けの超音波発生装置が騒音として聞こえてしまう」ような現象が起こりうるということだ。 &font(u,#00f){&font(#fff){疑似科学とされる「電磁波過敏症」の正体はもしかして……。}} ***周波数C 周波数Cは自然環境において、大部分がスヴァールバルクジラ (&italic(){Balaenoptera svalbardi})((念の為言うと、スヴァールバルクジラは架空のクジラである。本当に実在していないのか、財団がそういうことにしているのかは読者の判断次第であるが。))の歌によって発生する事が確認されている。 Cは超音波の反対、超低周波であるので、周波数B/Dと同じく耳には聞こえない。しかし残念ながら、B/Dのような逆位相で相殺する方法は使えなかった。 なぜなら、Cの振動はゆっくりすぎて音としては感じられないものの、これはつまり、音ではなくヒトが体感できるような揺れのことを指すからである。さすがにこの収容のためだけに、世界中の人々をぐらぐらと揺さぶるわけにはいかなかったのだろう。 ならばどうするか? ''元を絶てばよいのだ。'' &bold(){財団の尽力によって、スヴァールバルクジラは1982年までに絶滅させられている。}((ちなみに1982年はIWC(国際捕鯨委員会)にて加入国の捕鯨を一時禁止とする条約『商業捕鯨モラトリアム』が採択された年であるが、実はこれと似たような条約が1972年に国連人間環境会議にて提案され反対多数により否決されている。''つまりスヴァールバルクジラ根絶の弊害になる条約を財団が国連に圧力をかけて潰したという解釈ができる'')) *"秘密の音色" さて、世界中の電子機器を逆位相超音波発生装置に改造し、クジラを意図的に絶滅させるという、どちらも多大なコストがかかる事をなぜ財団はしたのだろうか。 5つの音が同時に、そして数秒間鳴ったときに起きる、困った効果とはいったい何なのか。 ……以下の通りである。 +SCP-1012が特定の亜原子粒子((電子や陽子のような、原子より小さな粒子))に共鳴をもたらす。これにより、物質を構成する''素粒子が崩壊''する。 +この崩壊は''連鎖反応''を引き起こす。一度崩壊が始まると、もはやSCP-1012が''鳴りやんでいたとしても''崩壊は続く。 +最終的に''全ての物体が破壊され尽くす''まで反応は続く。 例えば天体のような大きな塊ならば、&bold(){その天体が丸ごと崩壊するような破滅的な結果に到る。} つまり、万が一でもSCP-1012が地球のどこかで鳴ってしまえば、地球が全て崩壊する[[CK-クラスシナリオ>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]が発生するのだ。 ……クジラ絶滅させてまで防ごうとするわけである。 当然ながら、財団は実際に鳴らした事でSCP-1012を発見した訳ではない。鳴らしたが最後の音を鳴らせるはずがない。 SCP-1012は、財団の宇宙論的モデルで発見されたものである。つまりはあくまで予測された現象に過ぎない。 しかし、わずかな失敗で全てが台無しになる以上、モデルの実験は現在のところ禁止されている。 // 尤も、財団のモデルの確かさがどの程度な物かは定かではないが、机上の空論だけでここまでの大規模な収容措置を取るというのは考えづらい。 // それこそ音が伝わりようのない真空の宇宙空間で実験し、実際に起こった物と推定されるが、本文中には書かれていないのであくまで推定である。 // ↑真空中だろうと実験するのは非常に危険です。連鎖反応はSCP-1012の有無に関係なく進むそうですし、真空中に設置された容器が崩壊した瞬間、真空は真空でなくなるのですから。 あまりにも強力故に、SCP-1548 (きらいきらい星) やSCP-2838 (転星の柱) のような地球外の敵対的存在に対する兵器転用も提案されたが、やはり実験による破滅的な副作用の可能性のために却下されている。 *SCP-1322 なお、Taleの中でではあるが、 "Sic Transit Gloria Mundi" では、SCP-1012の実際の使用例が書かれている。 ただし、これを使用したのは財団でも地球人でもなく、SCP-1322-Aと呼ばれる異文明である。 詳しくは&bold(){[[SCP-1322 (死滅の穴) >SCP-1322]]}を参照していただきたい。 なお、SCP-1012、SCP-1322、Sic Transit Gloria Mundiは全てspikebrennan氏の作品である。 追記・修正はSCP-1012を鳴らしてから行って下さ ---- #right(){SCP-1012 - Secret Chord by spikebrennan http://www.scp-wiki.net/scp-1012 http://ja.scp-wiki.net/scp-1012 (翻訳) Sic Transit Gloria Mundi by spikebrennan http://www.scp-wiki.net/sic-transit-gloria-mundi この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - どっかの小惑星でも実験場にして木っ端微塵にしてみたのかなあ。しかしクジラくんがかわいそう -- 名無しさん (2017-10-20 22:17:54) - モデルで予測してしかも人為的に発生させられたんだからExplainedなのでは? -- 名無しさん (2017-10-20 22:20:07) - ガオガイガーのディスクXを思い出した -- 名無しさん (2017-10-20 22:22:55) - ↑↑何でそういう効果があるのかを説明できてないから そもそも「モデルはモデル」なので 科学って基本的に実証してなんぼのもんなんだよね だから実証するまではKeter -- 名無しさん (2017-10-20 22:35:00) - ディスクXは固有振動数で破壊対象選べるから安全 -- 名無しさん (2017-10-21 11:14:10) - ジャイアンの歌よりマイクカービィに近い感じかな -- 名無しさん (2017-10-21 14:59:18) - 追記・修正のところSCP-1322じゃなくてSCP-1012じゃないでしょうか?間違っていたらすみません -- 名無しさん (2017-10-21 18:19:27) - ↑6 日本支部には食べ合わせが悪いと核融合が起きるなんてのもあるぞ -- 名無しさん (2017-10-26 21:51:58) - 特定の周波数がアウトなんだったら位相ずらしても同じ音じゃねーの?というツッコミが -- 名無しさん (2017-10-26 21:54:14) - 追記修正のとこ…ほんとに鳴らしちゃったの?w -- 名無しさん (2017-11-17 10:52:56) - ブルーノート攻撃でこれ思い出した -- 名無しさん (2018-06-01 11:48:04) - でも、強い自殺願望と世界破滅願望を持った人が、わざとこれを鳴らすって可能性もあるよね? -- 名無しさん (2018-06-01 12:23:53) - 財団がクジラ絶滅させたのか…そういやSCP-1238(トンネルフィッシュ)って奴らを食うクジラが減ったから増えてKeterになったんだっけ…まさか -- 名無しさん (2019-02-20 22:54:50) - 注釈が何かずれてる…? -- 名無しさん (2019-03-10 13:05:48) - あとCKクラスシナリオはXKクラスシナリオだと思います -- 名無しさん (2019-03-10 13:08:05) - 追記・編集のところでscp-1012鳴らしてて草 -- 名無チさん (2019-06-09 19:38:19) - 既出だけど位相ずらしても同じ周波数の音だよね。こういう凡ミスは残念。 -- 名無しさん (2019-07-26 11:16:19) - ん、なんだこのボタン? なになに? 『SCP-1012を鳴らすボタン』だって? 試しに押してみるか…… -- 名無しさん (2019-07-26 12:21:00) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/10/20 (金) 21:46:29 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-1012は、シェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつである。 項目名は『Secret Chord (秘密の音色)』、[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はKeter。 *概要 SCP-1012とは、5種類の周波数の音で構成された''和音''である。 この周波数は順に周波数A、B、C、D、Eと名付けられており、その構成は以下の通りである。 |指定|周波数|備考| |周波数A|415.305██ Hz|人間の可聴範囲内で、G#&footnote(いわゆるソ#のこと。十二平均律におけるG#(正確にはG#4・一点嬰ト)の周波数は415.30469758Hz。) よりわずかに高い。| |周波数B|████ kHz|超音波| |周波数C|████ Hz|人間の可聴範囲内より低い超低周波音。強い振動の形では観察可能。| |周波数D|████ kHz|超音波| |周波数E|████ Hz|人間の可聴範囲内だが、半音階では滅多に使用されない。| // =ソ#(イ短調において)の音 // ↑音楽に関する解説ではないので、より平易な文章のほうがよいかと思います。 SCP-1012を構成する音が1つ又はそれ以上が鳴らされても、特に何も目に見える影響は起きない。 ただし5つ全て=SCP-1012が鳴ってしまうと、''ある困った効果''が発生する。 さて、その効果を解説する前に、SCP-1012の特別収容プロトコルを見て行きたい。 財団は5つの音のうち、B・C・Dの3つの生成を抑止するために、次の対策を世界的に実施した。 ***周波数B/周波数D それぞれの逆位相である「&ruby(B・ダッシュ){周波数B'}」と「&ruby(D・ダッシュ){周波数D'}」を放送する事で相殺を図る。 #openclose(show=要するにノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンなどと同じ仕組み。){ 音は音波と呼ばれる通り波であり、絵にすれば波の頂点が軸を中心として「↑↓↑↓……」と交互に繰り返されている。逆位相とは、この交互の繰り返しが逆、つまり「↓↑↓↑……」である事を意味する。 音波に限った話ではないが、ある波に逆位相の波を並行させると、それぞれの繰り返しが打ち消し合って波が消滅する。 この原理は、周りの騒音を捉え、騒音に対して逆位相の音を出す事で音を打ち消す消音スピーカーとしても使われている。 ((なお、現実にはただB'/D'を垂れ流しにしただけでは、却ってB/Dの発生装置になってしまう。矢印の例で言えば、逆位相「↓↑↓↑……」から矢印一個分だけ時間が経つと、正位相の「↑↓↑↓……」になってしまうからだ。)) } 音波B/Dもその逆位相B'/D'も超音波であり、ヒトの耳には聞こえない上に肌でも感じられず、垂れ流しにしても気づかれにくいことから採用されたのだろう。 財団は、世界中の3万6000ヵ所で、公共拡声装置、クラクション、スピーカーなどに偽造してB'/D'を絶えず放送し続けている。 加えて、1988年以降製造された世界中のほぼ全ての電気音響変換器からも、絶えずB'/D'が放送されるように手配している。これは機器の仕様に変更を差し入れ、データのやりとりやエンコードのたびにB'/D'が埋め込まれるようにしたり、電源周波数の操作によってノイズとしてB'/D'乗せることで達成しているようだ。&del(){オーディオマニア涙目である。} 一応、これで大きな問題は起こっていないのだが、欠点もある。 先述のように、B'やD'は基本的に聞こえないものの、D'を耳にした一部の人は耳鳴りを経験する他、一部の大気・地質条件では聞こえる場合がある。 また、蛍光灯や陰極線ブラウン管テレビの一部モデルでは、B'とD'に起因する共振音が聞こえる場合がある。 現実世界でも時々耳にする、「動物避けの超音波発生装置が騒音として聞こえてしまう」ような現象が起こりうるということだ。 &font(u,#00f){&font(#fff){疑似科学とされる「電磁波過敏症」の正体はもしかして……。}} ***周波数C 周波数Cは自然環境において、大部分がスヴァールバルクジラ (&italic(){Balaenoptera svalbardi})((念の為言うと、スヴァールバルクジラは架空のクジラである。本当に実在していないのか、財団がそういうことにしているのかは読者の判断次第であるが。))の歌によって発生する事が確認されている。 Cは超音波の反対、超低周波であるので、周波数B/Dと同じく耳には聞こえない。しかし残念ながら、B/Dのような逆位相で相殺する方法は使えなかった。 なぜなら、Cの振動はゆっくりすぎて音としては感じられないものの、これはつまり、音ではなくヒトが体感できるような揺れのことを指すからである。さすがにこの収容のためだけに、世界中の人々をぐらぐらと揺さぶるわけにはいかなかったのだろう。 ならばどうするか? ''元を絶てばよいのだ。'' &bold(){財団の尽力によって、スヴァールバルクジラは1982年までに絶滅させられている。}((ちなみに1982年はIWC(国際捕鯨委員会)にて加入国の捕鯨を一時禁止とする条約『商業捕鯨モラトリアム』が採択された年であるが、実はこれと似たような条約が1972年に国連人間環境会議にて提案され反対多数により否決されている。''つまりスヴァールバルクジラ根絶の弊害になる条約を財団が国連に圧力をかけて潰したという解釈ができる'')) *"秘密の音色" さて、世界中の電子機器を逆位相超音波発生装置に改造し、クジラを意図的に絶滅させるという、どちらも多大なコストがかかる事をなぜ財団はしたのだろうか。 5つの音が同時に、そして数秒間鳴ったときに起きる、困った効果とはいったい何なのか。 ……以下の通りである。 +SCP-1012が特定の亜原子粒子((電子や陽子のような、原子より小さな粒子))に共鳴をもたらす。これにより、物質を構成する''素粒子が崩壊''する。 +この崩壊は''連鎖反応''を引き起こす。一度崩壊が始まると、もはやSCP-1012が''鳴りやんでいたとしても''崩壊は続く。 +最終的に''全ての物体が破壊され尽くす''まで反応は続く。 例えば天体のような大きな塊ならば、&bold(){その天体が丸ごと崩壊するような破滅的な結果に到る。} つまり、万が一でもSCP-1012が地球のどこかで鳴ってしまえば、地球が全て崩壊する[[CK-クラスシナリオ>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]が発生するのだ。 ……クジラ絶滅させてまで防ごうとするわけである。 当然ながら、財団は実際に鳴らした事でSCP-1012を発見した訳ではない。鳴らしたが最後の音を鳴らせるはずがない。 SCP-1012は、財団の宇宙論的モデルで発見されたものである。つまりはあくまで予測された現象に過ぎない。 しかし、わずかな失敗で全てが台無しになる以上、モデルの実験は現在のところ禁止されている。 // 尤も、財団のモデルの確かさがどの程度な物かは定かではないが、机上の空論だけでここまでの大規模な収容措置を取るというのは考えづらい。 // それこそ音が伝わりようのない真空の宇宙空間で実験し、実際に起こった物と推定されるが、本文中には書かれていないのであくまで推定である。 // ↑真空中だろうと実験するのは非常に危険です。連鎖反応はSCP-1012の有無に関係なく進むそうですし、真空中に設置された容器が崩壊した瞬間、真空は真空でなくなるのですから。 あまりにも強力故に、SCP-1548 (きらいきらい星) やSCP-2838 (転星の柱) のような地球外の敵対的存在に対する兵器転用も提案されたが、やはり実験による破滅的な副作用の可能性のために却下されている。 *SCP-1322 なお、Taleの中でではあるが、 "Sic Transit Gloria Mundi" では、SCP-1012の実際の使用例が書かれている。 ただし、これを使用したのは財団でも地球人でもなく、SCP-1322-Aと呼ばれる異文明である。 詳しくは&bold(){[[SCP-1322 (死滅の穴) >SCP-1322]]}を参照していただきたい。 なお、SCP-1012、SCP-1322、Sic Transit Gloria Mundiは全てspikebrennan氏の作品である。 追記・修正はSCP-1012を鳴らしてから行って下さ ---- #right(){SCP-1012 - Secret Chord by spikebrennan http://www.scp-wiki.net/scp-1012 http://ja.scp-wiki.net/scp-1012 (翻訳) Sic Transit Gloria Mundi by spikebrennan http://www.scp-wiki.net/sic-transit-gloria-mundi この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - どっかの小惑星でも実験場にして木っ端微塵にしてみたのかなあ。しかしクジラくんがかわいそう -- 名無しさん (2017-10-20 22:17:54) - モデルで予測してしかも人為的に発生させられたんだからExplainedなのでは? -- 名無しさん (2017-10-20 22:20:07) - ガオガイガーのディスクXを思い出した -- 名無しさん (2017-10-20 22:22:55) - ↑↑何でそういう効果があるのかを説明できてないから そもそも「モデルはモデル」なので 科学って基本的に実証してなんぼのもんなんだよね だから実証するまではKeter -- 名無しさん (2017-10-20 22:35:00) - ディスクXは固有振動数で破壊対象選べるから安全 -- 名無しさん (2017-10-21 11:14:10) - ジャイアンの歌よりマイクカービィに近い感じかな -- 名無しさん (2017-10-21 14:59:18) - 追記・修正のところSCP-1322じゃなくてSCP-1012じゃないでしょうか?間違っていたらすみません -- 名無しさん (2017-10-21 18:19:27) - ↑6 日本支部には食べ合わせが悪いと核融合が起きるなんてのもあるぞ -- 名無しさん (2017-10-26 21:51:58) - 特定の周波数がアウトなんだったら位相ずらしても同じ音じゃねーの?というツッコミが -- 名無しさん (2017-10-26 21:54:14) - 追記修正のとこ…ほんとに鳴らしちゃったの?w -- 名無しさん (2017-11-17 10:52:56) - ブルーノート攻撃でこれ思い出した -- 名無しさん (2018-06-01 11:48:04) - でも、強い自殺願望と世界破滅願望を持った人が、わざとこれを鳴らすって可能性もあるよね? -- 名無しさん (2018-06-01 12:23:53) - 財団がクジラ絶滅させたのか…そういやSCP-1238(トンネルフィッシュ)って奴らを食うクジラが減ったから増えてKeterになったんだっけ…まさか -- 名無しさん (2019-02-20 22:54:50) - 注釈が何かずれてる…? -- 名無しさん (2019-03-10 13:05:48) - あとCKクラスシナリオはXKクラスシナリオだと思います -- 名無しさん (2019-03-10 13:08:05) - 追記・編集のところでscp-1012鳴らしてて草 -- 名無チさん (2019-06-09 19:38:19) - 既出だけど位相ずらしても同じ周波数の音だよね。こういう凡ミスは残念。 -- 名無しさん (2019-07-26 11:16:19) - ん、なんだこのボタン? なになに? 『SCP-1012を鳴らすボタン』だって? 試しに押してみるか…… -- 名無しさん (2019-07-26 12:21:00) #comment #areaedit(end) }

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