クロックタワー2

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&font(#6495ED){登録日}:2010/11/05 Fri 03:54:28 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &bold(){Little John from the Castle} &bold(){Play's with a little boy} &bold(){Snip, snip, off gose his head} &bold(){Bright red bright red….} } #openclose(show=▽目次){ #contents() } *■概要 『&bold(){CLOCK TOWER 2(SECOND)}』(クロックタワー2)は、1996年にヒューマンから発売された[[PlayStation]]用ソフト。 ジャンルはパニックホラー、アドベンチャーゲーム。 好評を博した前作『[[クロックタワー]]』の世界観、システムを引き継ぎつつ正統進化。 CG、ポリゴンによる実写的なアプローチと、声優によるボイスの演出を実現。 容量の増加に伴う壮大さを増した物語と、それを支えるシナリオの完成度の高さからか前作以上の人気を獲得。 ハードの関係から今作から『クロックタワー』に触れた人間も多いと思われる。 名実共にシリーズでも最高傑作と呼ぶに相応しい作品となっている。 ディレクター、シナリオは前作に引き続き河野一二三。 *【システム】 基本システムは前作と一緒。[[クロックタワー]]を参照。 以下に簡単な変更点を挙げる。 ・&bold(){プレイアブルキャラクター} 本作ではジェニファーだけではなく、新キャラのヘレンとのW主人公となった。 同じステージでもキャラにより展開やギミックが大きく違ってくる。 更に他にも様々なキャラクターを操作する事になる((それぞれのシナリオでサブキャラクターを操作する機会もあるので、プロローグを含めれば操作キャラは全5人もいる。))。 ・&bold(){体力} 本作では時間経過だけで体力回復ができるようになった。 ただし、前作では5段階あった体力は3段階と狭められたため、赤状態になりやすいので注意。 ・&bold(){セーブ} オートセーブが廃止。メニュー画面から任意でセーブが可能となった。 データも最大で3つまで保存でき、プレイ途中で任意のデータから再開することも可能になっている。 このため周回プレイをせずとも再挑戦がしやすくなり、事故防止の保険セーブもできる。 初心者には嬉しいものの、逆に言えば縛らない限りはヌルゲーになりがちな原因でもある。 ・&bold(){シナリオ進行} 前作ではバロウズ邸の謎を解き明かし脱出するだけだったが、本作は全3章のシナリオに分かれている。 更にシナリオに入る前のインターミッションモードがあり、事件が起きる前のサブキャラとの交流が描かれる。 このインターミッション時の会話はフラグになっており、その後のシナリオ展開に影響を及ぼす。 尚、場合によってはバッドエンド確定となり、やり直さなければならなくなることもある。 *【物語】 [[あの「バロウズ邸」での惨劇>クロックタワー]]から1年。 猟奇殺人事件は「クロックタワー事件」と呼び習わされ、マスコミに大々的に取り上げられていた。 事件の生還者である少女、ジェニファーが証言する不死身の怪物はマスコミにより「[[シザーマン]]」と命名。 若者たちの間で恐怖のシンボルとして取りざたされていた。 そんな中、事件のプロファイリングを担当するオスロ大学のバートン教授は 彼女の証言する不死身の怪物の存在を幻覚と一蹴しつつ、犯人の割り出しに手間取っていた。 そんな時、前作の事件で死んだはずのシザーマンが再びジェニファーの前に現れる…。 *【登場人物】 ・&bold(){ジェニファー・シンプソン} (CV:ルミコ・バーンズ / 西村ちなみ) 15歳。前作からの主人公で、前作で発生したクロックタワー事件の生還者。 事件の調査担当となったオスロ大学のヘレン・マクスウェル助教授のもとに引き取られ、徐々に落ち着きを取り戻しつつある。 精神的にはタフで逆境に強く、命を脅かす出来事にも決して心おらすことのないタフさを備え持つ。 本作ではタートルネックのセーターにミニスカート、ロングブーツを履いた現代的な装い。 シナリオ3では黒いセーターと赤いコートを身に纏っている。 モデルは『フェノミナ』の主人公ジェニファー・コルビノ(演:ジェニファー・コネリー) #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 小説版のジェニファー編では、実はジェニファー自身もバロウズ家の血を引いている((母親がバロウズ家の家系の出身者))ことが明らかとなり、 図らずも邪教信仰にただ独り反抗した13代目、クエンティン・バロウズの打倒シザーマンの遺志を受け継ぐものとして立ち向かうことになる。 また、シザーマンはバロウズ家の女の腹を通じて生まれ落ちると語られており、本編におけるシザーマンを産み落とした張本人であるメアリー・バロウズも、 バロウズ家の出身者でなおかつジェニファーと縁戚関係にあるということになる。(直系がサイモンなので、恐らく2人は傍系の出身) 更にストーリー分岐次第では、1度はシザーマン追放を果たすものの追放直前にエドワードに騙されて唱えさせられた『扉を開く呪文』によって 自分の胎内に存在する次元の扉を開いて新たな「偉大なる父の息子」を身ごもり邪悪なる聖母と化すという最悪の結末を迎えてしまう。 ジェニファー編ではノランとは早い段階で親しくなっていたゲーム版と違ってノランを意識しだしている自分に気づきつつも常にツンケンした態度を崩さないが、 Aランク相当の結末でようやくノランにデレてキスする。 逆にヘレン編ではそれなりに心を許しているのか、「マスコミの人間なんて信用できないのだからもう親しくするな」と忠告してきたヘレンに対し、見せたこともない怒りを露にしている。 シナリオ2の図書館編にあたる話ではヘレンではなく彼女自身が登場し、警備の隙を突いてこっそりお忍びでモノ調べにやってきて事件に巻き込まれるという展開になっている。 } ・&bold(){ヘレン・マクスウェル} (CV:リサ・シライシ / 鶴ひろみ) 30歳。主人公その2。 オスロ大学犯罪心理学研究室所属のバートン教授の愛弟子で、助教授号を持つ才媛。 身寄りの無いジェニファーの身柄を引き取り、実の姉妹のように大学の宿舎で共同生活を送っている。 バートンのことは研究者として尊敬しているものの、彼の強引な研究手法に対して徐々に疑問を抱くようになっていく。 手がかりを得ると称してジェニファーに強引な催眠療法を施す彼への反感を隠さなかったりと、徐々に子弟の関係が変化しつつある。 モデルは『[[Xファイル]]』のスカリー捜査官(演:ジリアン・アンダーソン) #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 小説版のヘレン編では、幼い頃に父親から性的な虐待を受けており、入浴中に心臓病の発作を発した父を見殺しにしてしまったという暗い過去が明かされる。 その際に感じた解放感や喜びは殺人の快楽と分かちがたく結びついており、快楽殺人者としての自己を心の深層に形成してしまう。 それは心の奥底に固く封印されていたのだが、シザーマンの影響を受け自ら進んで殺人に手を染めたバートンにその過去を無理矢理に暴かれ、 激昂の末バートンに促されるままに彼を射殺したことで、彼女は快楽殺人者として完全に目覚めてしまう。 この結末ではジェニファーも生還するが、エドワードに人心を掌握されてしまったのか一緒に闇堕ちしてしまい、 エピローグにてヘレンと共に新たなる事件を起こす日の訪れを待ち望むという後味の悪い締めとなっている。 なお、上述の過去からファザコン傾向にあり、父によく似ていたことに惹かれたという理由で過去にバートンと愛人関係にあった。 (結局、誰に対しても実験動物を見るような目でしか見ていないことを知って愛想をつかし別れている) } ・&bold(){ノラン・キャンベル} (CV:ジェフ・マニング / 真殿光昭) 26歳。精悍な顔立ちのハンサムボーイ。 名前は立派だがイエローペーパー(三流ゴシップ誌)とも評される「オスロウィーク」の若手記者。 その甘いマスクの醸し出す雰囲気から軽薄な印象を与えてしまうのも否めないが、記者としての能力には優れている。 事件の取材を口実にジェニファーに接近したことがきっかけで事件に巻き込まれた。 ジェニファーの証言する不死身の怪物の存在を信じ、情報面から一行をサポートする。 彼女とは取材するもの・されるものの関係を超えて親しくなっていく。 モデルは勇敢なハンサム役でひっぱりだこなメル・ギブソン #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 実は妹がクロックタワー事件に巻き込まれて死亡((死体はミイラ化していたとされているが、恐らくは前作のゲーム本編におけるバロウズ邸の食糧庫の倉庫の中に放置されていたミイラのことだと思われる。))しており、ジェニファーに近づいてきたのも、事件の真相の解明と公表が目的だったことが明らかになった。 そのせいもあって根は非常に真面目な性格であることが強調されている。 ティムの取材に支障をきたすほどに度を越したホラーマニアぶりに辟易して「ホラーオタクのデブ」呼ばわりしたりと、結構口が悪い。 ゲーム中では終始一人称が「ぼく」だが、小説版では「俺」で粗野と結構イメージが違う。 またゲーム版のジェニファー編と違い、ちゃんと家まで送り迎えを申し出たにもかかわらず、忘れていた会社への連絡のために ジェニファーを電話ボックスの外に放置したまま電話を始めた結果、彼女を大学宿舎での殺人事件に巻き込ませてしまうという重大な失態を犯している。 ジェニファー編では選択肢次第で生存できるが、ヘレン編では物語がクライマックスに向かう以前の段階で 襲ってきたシザーマンからヘレンとジェニファーを逃がすため、囮となって死亡してしまう。 } ・&bold(){ティム} ノランの同僚。 赤い帽子の太っちょのカメラマン。やや(?)間抜け。 暴走しがちなノランの抑え役。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ゲーム版での設定とは打って変わって重度のホラー映画オタクとして描かれており、取材に支障をきたすほどの度を越したオタクぶりでノランを辟易させている。 ジェニファー編では、バロウズ城内に侵入てはぐれた後、ノラン共々シザーマンに追い詰められた末に、腰から真っ二つにされて死亡。 ヘレン編ではノランと共にジェニファーとヘレンを逃すために戦うもやはり腰から真っ二つにされて死亡した。 なお、ジェニファー編にてバロウズ城へ乗り込む前日のキャンプの準備中にハリスに延々と一方的なオタク談義を聞かせながら 「キミみたいな陰気な男とボクみたいなデブ男ってホラー映画では真っ先にやられちゃうタイプだよねw」などと盛大な死亡フラグをおったてていた。 } ・&bold(){スターン・ゴッツ} (CV:ピーター・ストーン / 佐藤正治) 42歳。クロックタワー事件の担当警部補。 経験至上主義で超常現象やオカルトの類は一切信用しない頑固者。 ジェニファーにはいつも「警部さん」と間違えて呼ばれている。 警部補である彼がこの事件を任されたのは、本来の担当者となるべき上役が入院中の為。 その為、警部と呼び掛けられる度に「警部補だ」と訂正すると云うお約束の場面がある。 …が、ジェニファーからは最後まで勘違いされたままだった。 モデルは『フレンチ・コネクション』で知られるジーン・ハックマン((60歳で心臓発作を起こして引退も考えたが、その後も映画に出演。病を克服して自分でも忘れるほど多くの映画に出演したことで『タフガイ』の名をほしいままにした。))。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ヘレン編では、絵画の中に潜んでいたシザーマンの不意打ちの突撃を受けて腹部に重傷を負わされ、助けるか否かの選択肢次第で死亡してしまう。 ジェニファー編では、ハリスを殺害したシザーマンから逃げていたジェニファーを、拷問室に匿って彼女に吊り階段を下すよう促し、自身は時間稼ぎのために残った。 その後のストーリー分岐次第で生存する。 } ・&bold(){サミュエル・バートン} (CV:ロバート・スペンサー / [[大塚明夫]]) 52歳。南オスロー大学犯罪心理学教授。 実効的な犯罪捜査としてのプロファイリング導入の為、サンプルとしてクロックタワー事件を調査している。 天才肌の研究者ゆえに他人からの干渉を嫌い、目的のためならば手段も問わない強引さで周囲の反感を買いがち。 ジェニファーに対する催眠療法の件で、教え子であるヘレンと対立している。 モデルは『[[羊たちの沈黙]]』のレクター博士(アンソニー・ホプキンス) #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ゲーム同様、シザーマンの存在こそあり得ないと決めつけていたが、プロファイラーとしての視点から「&bold(){シザーマンという名の快楽殺人者}」に対する興味を深め、 徐々に&bold(){「シザーマンという快楽殺人者がいかにして殺人を犯すのか、その時の精神状態がどのようなものなのかを確かめたい」}という耐えがたい欲求を抱くようになる。 そしてプロファイラーとしての禁忌を破ってシザーマンの唆しを受け入れ、自らシザーマンとなって殺人に手を染めていく事となる。 狂気に傾いていく一方、実はジェニファーに対してかけていた催眠療法で 「強い恐怖を感じた時、彼女の中にプログラミングした第3の人格が呼び覚まされる」と言う強い暗示をかけており、 「バロウズ家とシザーマンの血塗られた歴史に纏わる知識、&bold(){そしてその対処法の全てを知り尽くした人格}」を宿した彼女を万一の切り札として残していた。 彼の最後の良心がそうさせたのか、それすらも実験の内に過ぎなかったのかは定かではないが、ヘレンにとってそのことが大きな助けとなった。 ハリスが共犯となっているジェニファー編でも、シザーマンのテレパシーで殺人の唆しを受けるものの 他人の命令に従うことを良しとしない性格から殺人に手を染めることを忌避し、 抗いきれずにベスを手にかけてしまったものの、それ以上の犯行をよしとせず自ら命を絶った。 ゲーム版のジェニファー編で首つり自殺していたのもこれが理由で、プロファイラーとしての矜持をかろうじて守り抜いたともいえる分、 ヘレン編と比べるとだいぶまともと言える。 } ・&bold(){ハリス・チャップマン} (CV:ジョジョ・オオタニ) 35歳。優秀な研究者ながら、陰気な性格とおどおどした態度が災いし出世を逃した。 女性であるヘレンに先を越された事もあり、益々浮いた存在になってしまっている。 ロリコン気質の持ち主で、ジェニファーに屈折した愛情を抱いている。 モデルはジョン・マルコビッチ #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ジェニファー編では、名のある財閥の御曹司であり、優秀な兄と常に比較され続けてきたため常に鬱屈した精神状態に置かれていた。 強いコンプレックスにつけこまれて「言うことを聞けばジェニファーをものにできる」と唆され、シザーマンに成りすまして犯行に加担した。 バロウズ城近辺でのキャンプ中にジェニファーを拉致してバロウズ城に向かい、彼女の前で正体を明かす。 そして彼女への思いを打ち明けるも拒絶されたことに逆上し彼女に暴行を加えるものの、いつの間にか姿を現していたシザーマンに首チョンパされて死亡する。 ヘレンに対しては常に自分の先を行く存在ゆえに、苦々しく思っていたようで、ジェニファーの目の前で「教授をたらしこんで助教授の座を手に入れた」と侮辱している。 (実際、ヘレン編では過去にバートン教授とヘレンが愛人関係にあったと語られており、本人に隠す気がなかったため研究室内でも公然と知れ渡っていた) ヘレン編ではバロウズ城でヘレンと再会した後、シザーマンにヘレンを殺させようとジェニファーのいる場所に誘導するが、 憎い相手が死ぬ喜びにニヤニヤしながら見物している隙にやはりあっさりと首チョンパされて死亡した。 ゲーム版では生き残る余地が残されていたものの、ティムが立てた死亡フラグ通り、ジェニファー編、ヘレン編の双方で死亡が確定してしまった、ある意味かわいそうなやつであった。 ちなみにヘレン編デノミ条件を満たせば生存できるものの、彼から手渡されるあるアイテムを使うと ランクAのエンディングフラグが消失する((条件を満たすために必要なアイテムが消滅してしまう))というイヤらしいトラップが存在する。 恐らく上記のヘレンに対する鬱屈した感情を暗に示したものなのだろう。 } ・&bold(){エドワード} (CV:テリー・オサダ / くまいもとこ) 10歳。金髪碧眼に透き通る様な白い肌を持つ、恐ろしい程の美少年。 ジェニファー同様、バロウズ邸で発見されたクロックタワー事件の生還者。 事件のショックで記憶を失っているという。&s(){[[こんな奴いたっけ…?>クロックタワー]]} ジェニファーから情報が引き出せないので、バートン教授が新たな催眠治療の被検体に選んだ。 尚、「エドワード」という名前はケイが便宜的に付けた偽名。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ゲームではジェニファーと遊びたがっていたが、小説版ではジェニファーに対して歪な愛情を抱いている。 ほとんど喋らなかったゲームと違い残酷なまでに無邪気な性格で、人心掌握術に長けている。 } ・ベス 23歳のゼミ生でバートン研究室の一員。仮眠室に自分用の枕を持ち込んでいる。 年齢に似合わぬ子供っぽい性格で、好奇心から「バロウズ城」までやって来る程。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ゲーム版の最終シナリオでは条件次第で助かるものの、小説版ではどうあがいても死亡が確定してしまい、 ジェニファー編ではシザーマンからのテレパシーによる殺人の唆しに晒されていたバートン教授に首を絞められて殺されてしまい、 ヘレン編では地下のワイン貯蔵庫のワインの樽の下に身動きできないよう括り付けられた上に蛇口を口に突っ込まれて大量のワインを流し込まれ、 体中からワインがあふれ出るというゲーム版以上に無残な死にざまとなった。 } ・ダニー コンピューターに強い研究員で、ヘレンのパソコンを修復してくれる。25歳のゼミ生。 大学で発生した事件では事件発生前に既に帰宅しており、一行のイギリス行きにも同行しなかったため、唯一難を逃れた。 シザーマンについては「実在したら面白い」などと言っていた。 ・ローズ ヘレンの友人。30歳。性に奔放で大学の仮眠室を恋人との情事に使う人…。 ホラー映画でこう云う人は大概…。 ・ベイカー ローズの恋人。32歳。彼女との情事の為に、深夜の仮眠室を訪れる。 上記の様にホラー映画でこう云う人はやっぱり…。 ヘレン編のオープニングにおける賑やかし要員であり、ジェニファー編には登場しない。 ・サリバン 市立図書館館長でバートンの友人。72歳。魔像の鑑定を依頼される。 16歳の時に書いた近親婚に関する論文が、教科書に記載されている程の人物。 冒険好きでさばけた人物だが、ジェニファー曰く「話が長い」。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ジェニファー編では原作通り時計塔ののぞき窓に首を突っ込んだところで時計の針に挟まれそのまま首チョンパされてしまい、 ジェニファーの動向に気づいて駆けつけてきたノランが地面に落下したブツを目撃するという地味にえぐい展開に。 ヘレン編では死にざまが変更され、狂ったような音を打ち鳴らす鐘の修理のため、 巨大な歯車の隙間に体を突っ込むものの抜けなくてなってしまい、急に駆動した歯車に巻き込まれ、 足と頭を破壊されるというこれまたえぐい死に様を晒すことになった。 ゲーム版から更に死にざまを増やされるという難儀な御仁である。 } ・サンドラ 図書館職員。絵に描いた様な犠牲者。実は本編中には名前は出ない。 ・リック かつて「バロウズ邸」にて執事を努めていた人物。現在はオスロ郊外に住む。 訪ねて来たノラン(もしくはゴッツ)に「バロウズ城」の情報を伝えようとするが…。 ・ビクター リックの飼っているセントバーナード犬。 主人からは大変可愛がられており、普段は大人しい犬であったことが伺える。 ・ケイ グラニット孤児院の職員。 フルネームはケイ・サターホワイトで、エドワードの保護者。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 実は直接的にシザーマンの正体がエドワードであることを知っている唯一の人物であったが、 人心掌握に長けた彼によって既に隷属的立場に貶められて手駒として利用されていたことが終盤で明らかとなる。 当初はすぐにノルウェーに戻るように警告するものの結局事態を止めることは叶わず、シザーマンに殺害されてしまう。 ヘレン編においては展開次第では、既に邪悪の使徒であるエドワードの存在を受け入れてバートンと共に進んでその身を捧げた末に魂の不死者となっており、 恐怖に慄くヘレンを前に不死の快楽に喘いだり、死ぬことがいかに気持ちのいいことかを嬉しそうに語る等狂気に陥っていた。 ゲーム版ではジェニファー編、ヘレン編のいずれでも死亡するが、ジェニファー編の展開次第では生存者としてエドワード共に生き残る。 } #center(){&font(#ff0000){※少しタメて…。}} ・[[シザーマン]] …1年振りにジェニファーの前に姿を顕した不死身の怪物。 本名はダン・バロウズ。 #center(){&bold(){Get ready! I'm comin' to get ya!!}} *【その他・用語解説】 ・セオドール・バロウズ 初代バロウズ家当主。 百年戦争の後に地方領主となりバロウズ城を建造する。 戦後間もなく極端に死を恐れるようになり、不死を求めて邪教に手を染める。 ・クエンティン・バロウズ セオドールから数えて13代目の当主。 数世紀にわたって続いてきた邪教崇拝に唯一反抗した人物で、 自分の代に生まれたシザーマンを追放し、邪教信仰を根絶しようと試みたものの、 志半ばで邪教派に暗殺された。 そのため邪教徒の本では裏切り者と記されている。 ・サイモン・バロウズ 元リックの主人で一番新しいバロウズ家の当主。 前作で飢餓状態で閉じ込められており、事件解決後は餓死した姿で発見された。 ・バロウズ城 セオドールが建造したバロウズ家の起源となる城。 イギリス国境を守る為の戦用の城ながら、城壁や堀の無い奇妙な作りがされている。 城が落とされなかったのは、人知を超えた守護がなされていたからだとも言われている。 バロウズ家がこの城を捨てノルウェーへと移り住んだのは80年前の1912年。 ・偉大なる父 バロウズ家が信仰する宗教における神。すなわち邪教の邪神。 人々に死を与え、彼を崇拝する者には魂の不死を与えると言われる存在。 小説版では物語のナビゲート役として登場している。 ・偉大なる父の使徒 崇拝者の願いによって扉を超えて降臨すると云う、天使や御使いとも呼ぶべき存在。 巨大なハサミを持ち、嬰児の姿で10年を過ごすとも、畸形で血を好むとも伝えられる。 彼らに肉体を滅ぼされることで崇拝者は魂の不死を獲得し、人々の恐怖を糧に永遠の時を生きるとされる。 人知を超えた能力を有し、崇拝者の系図の中に度々出現して来たという。 ・魔像 前作からの重要アイテム。ひんやりとした感触がある。 回収しないでクリアすると、ランクEエンディングしか迎えられなくなってしまう。 魔像はともかく、油さしや懐中電灯までが重要になるというのが本作の罠。 ・青銅の短剣 前作で唯一の武器。ミイラを撃退するのに使ったが、本作ではシザーマンに使う。 真のエンディング分岐にも関わってくる。 ・ンハ・イ・シュ 扉を開く言葉。ラテン語のメモに書かれているが意味は不明。 *【シナリオ】 ジェニファーとヘレン、それぞれを主人公とした2つのシナリオからなる。 基本的に双方の物語は独立しており、攻略の為の手順も一部を除いて違うので注意されたし。 **SCENARIO:1 【大学研究棟】 主人公はジェニファーとヘレン。 シザーマンの出現により悪夢と化した大学からの脱出を目指す。 **SCENARIO:2 【リック邸】 主人公はノランかゴッツ。 バロウズ家の執事だったリック邸からの魔像を回収、脱出を目指す。 TVを見て笑うシザーマンが見れる。 **SCENARIO:2:2 【市立図書館】 主人公はヘレン。選択肢によってこちらに分岐する。 魔像の回収と脱出が目的となるのも同じ。 &font(#ff0000){※上記2シナリオは、シナリオ1での魔像鑑定依頼の場所が異なっていてもプレイはできる。但し、その場合は……。} **LAST SCENARIO 【バロウズ城】 主人公はジェニファーとヘレン。 攻略の為には上記シナリオ内で入手出来る、ある重要アイテムが必要になる為に手詰まりにならない様に注意。 エンディング分岐の殆どがこのシナリオに集約し、罠も多い。 *【余談】 ベストエンディング(ランキングA)をクリアし、尚且つ生存人数を最大の7人とする事で「PAMPHLET」で「???」と記されていた項目を開く事が可能。 設定資料の閲覧の他、「SCISSOR MAN」のテーマ、[[童唄「Little John from the Castle」>大きな城のリトルジョン「Little John from the Castle」]]、ゴッツ役の声優さんの鼻歌(?)とスタジオでの収録の様子をそのまま音声収録したおまけ「Gotts(EXTRA)」が収録されている。 また、コスチュームチェンジの裏技も使用可能に。 他にも、一度でもクリアすればメッセージの表示方法が、10のエンディング全てをコンプリートするとキャラクターがぶよぶよする「BUYOBUYO」モードなどが選べる様になる。 前作がダリオ・アルジェント作品へのオマージュだったのに対し、本作はホラー映画全般へのオマージュ作品となっている。 特にサイコサスペンスホラー映画からの影響が強く、ゴシックホラー映画的な趣の強かった前作とは一味違う雰囲気を演出している。 #center(){ &bold(){大きな城のリトルジョン} &bold(){元気な男の子と遊んでる} &bold(){チョキチョキ頭を刻んだら} &bold(){中から出てきた赤い水…。} } *【小説版】 ゲームのノベライズを手がけている小説家の牧野修により、本作のノベライズが発売された。 ゲーム本編に沿って、ジェニファー編とヘレン編の2冊となっている。 小説本編の各章の要所要所に掲示される選択肢によって話の展開が変化する[[ゲームブック]]方式によってゲーム本編のマルチエンディングを再現しており、 ゲーム中で明らかにされなかった多くの設定や謎を描いた本編補完も兼ねた作品となっている。 小説版では登場人物の殺され方が違っていたり、ゲーム中に登場していないオリジナルの人物に置き換えられているキャラがいたりと相違点が多い。 だが展開自体は概ね原作に忠実であり、それでいてゲームではわからなかった登場人物の心情や過去、暗い人間関係などが暴かれていく展開は、まさにサイコホラー的な味わいがある。 おもしろいのは作中では「後味の悪い結末ほどよい結末」と位置づけられているところ。 結末次第では物語のナビゲート役としてプロローグやストーリー分岐毎の選択肢発生時に登場する「偉大なる父」が 「下らん結末だ」とか「これこそ最高の結末だ!」とか言ってきたりする。 ゲーム版の説明書でも「プレイヤーが気に入ったエンディングがその人にとっての真のエンディング」と制作者の口から語られているように、 どの結末が結末たりうるかは読者次第というわけである。 今では入手が難しいが、ファンであれば一読をオススメする。 #center(){ &bold(){追記、修正しないと} &bold(){殺しちゃうよ?} &sizex(7){シャキーン!!} &sizex(7){シャキーン!!} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,9) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ホラー系大好きな友だちから借りたけど、シザーマンが登場して五分で電源切った。マジ怖すぎ。ビビりな自分には無理ですわ。 -- 名無しさん (2013-09-16 17:17:08) - チャプター1が一番怖かった。エレベーターの演出といい『イマカラ ソコニ イクゼ』といい…… -- 名無しさん (2013-10-31 23:05:03) - なんか所々文字化けが酷い……荒らされたか? -- 名無しさん (2014-04-11 13:36:08) - ↑履歴見る限り荒らされた様子は無いけど -- 名無しさん (2014-04-11 15:14:27) - 食べちゃいたいくらい愛してる!  byシザーマン -- 名無しさん (2015-01-06 18:46:28) - ↑3 サイレントヒルとかもこんな感じだから、ホラーゲーム特有の演出だとずっと思ってたけど、これ文字化けだったの? だかこれはこれで… -- 名無しさん (2015-01-06 19:30:26) - 前作の生き残り…10歳の子供…この二つの符号が示す物はひとつ…! -- 名無しさん (2015-07-11 15:59:33) - チャプター1が一番怖いのわかる。バロウズ城はクリアするだけで大変だから、シザーマンとの遭遇率も半端じゃなくてウザいだけになるんだよな -- 名無しさん (2021-09-03 19:42:20) - 何かの攻略本だとヘレン編のチャプター1に出てくるローズとベイカーは、宿舎で逢引するのにムカついてたハリスの凶行だったとか -- 名無しさん (2021-09-03 22:33:36) - ↑攻略本でなく小説版ね。ジェニファー編で自らが殺したと明かしている。ただ、ゲーム版では、職員窓口にある黒いソファーの上に子供くらいのサイズの足跡が残っているという描写があったりする。 -- 名無しさん (2021-10-22 10:42:28) - ゲームセンターCXで梯子降りるジェニファーのおしりに興奮する課長に吹いたわw -- 名無しさん (2023-05-30 22:02:27) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2010/11/05 Fri 03:54:28 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &bold(){Little John from the Castle} &bold(){Play's with a little boy} &bold(){Snip, snip, off gose his head} &bold(){Bright red bright red….} } #openclose(show=▽目次){ #contents() } *■概要 『&bold(){CLOCK TOWER 2(セカンド)}』(クロックタワー2)は、1996年にヒューマンから発売された[[PlayStation]]用ソフト。 ジャンルはパニックホラー、アドベンチャーゲーム。 好評を博した前作『[[クロックタワー]]』の世界観、システムを引き継ぎつつ正統進化。 CG、ポリゴンによる実写的なアプローチと、声優によるボイスの演出を実現。 容量の増加に伴う壮大さを増した物語と、それを支えるシナリオの完成度の高さからか前作以上の人気を獲得。 ハードの関係から今作から『クロックタワー』に触れた人間も多いと思われる。 名実共にシリーズでも最高傑作と呼ぶに相応しい作品となっている。 ディレクター、シナリオは前作に引き続き河野一二三。 *【システム】 基本システムは前作と一緒。[[クロックタワー]]を参照。 以下に簡単な変更点を挙げる。 ・&bold(){プレイアブルキャラクター} 本作ではジェニファーだけではなく、新キャラのヘレンとのW主人公となった。 同じステージでもキャラにより展開やギミックが大きく違ってくる。 更に他にも様々なキャラクターを操作する事になる((それぞれのシナリオでサブキャラクターを操作する機会もあるので、プロローグを含めれば操作キャラは全5人もいる。))。 ・&bold(){体力} 本作では時間経過だけで体力回復ができるようになった。 ただし、前作では5段階あった体力は3段階と狭められたため、赤状態になりやすいので注意。 ・&bold(){セーブ} オートセーブが廃止。メニュー画面から任意でセーブが可能となった。 データも最大で3つまで保存でき、プレイ途中で任意のデータから再開することも可能になっている。 このため周回プレイをせずとも再挑戦がしやすくなり、事故防止の保険セーブもできる。 初心者には嬉しいものの、逆に言えば縛らない限りはヌルゲーになりがちな原因でもある。 ・&bold(){シナリオ進行} 前作ではバロウズ邸の謎を解き明かし脱出するだけだったが、本作は全3章のシナリオに分かれている。 更にシナリオに入る前のインターミッションモードがあり、事件が起きる前のサブキャラとの交流が描かれる。 このインターミッション時の会話はフラグになっており、その後のシナリオ展開に影響を及ぼす。 尚、場合によってはバッドエンド確定となり、やり直さなければならなくなることもある。 *【物語】 [[あの「バロウズ邸」での惨劇>クロックタワー]]から1年。 猟奇殺人事件は「クロックタワー事件」と呼び習わされ、マスコミに大々的に取り上げられていた。 事件の生還者である少女、ジェニファーが証言する不死身の怪物はマスコミにより「[[シザーマン]]」と命名。 若者たちの間で恐怖のシンボルとして取りざたされていた。 そんな中、事件のプロファイリングを担当するオスロ大学のバートン教授は 彼女の証言する不死身の怪物の存在を幻覚と一蹴しつつ、犯人の割り出しに手間取っていた。 そんな時、前作の事件で死んだはずのシザーマンが再びジェニファーの前に現れる…。 *【登場人物】 ・&bold(){ジェニファー・シンプソン} (CV:ルミコ・バーンズ / 西村ちなみ) 15歳。前作からの主人公で、前作で発生したクロックタワー事件の生還者。 事件の調査担当となったオスロ大学のヘレン・マクスウェル助教授のもとに引き取られ、徐々に落ち着きを取り戻しつつある。 精神的にはタフで逆境に強く、命を脅かす出来事にも決して心おらすことのないタフさを備え持つ。 本作ではタートルネックのセーターにミニスカート、ロングブーツを履いた現代的な装い。 シナリオ3では黒いセーターと赤いコートを身に纏っている。 モデルは『フェノミナ』の主人公ジェニファー・コルビノ(演:ジェニファー・コネリー) #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 小説版のジェニファー編では、実はジェニファー自身もバロウズ家の血を引いている((母親がバロウズ家の家系の出身者))ことが明らかとなり、 図らずも邪教信仰にただ独り反抗した13代目、クエンティン・バロウズの打倒シザーマンの遺志を受け継ぐものとして立ち向かうことになる。 また、シザーマンはバロウズ家の女の腹を通じて生まれ落ちると語られており、本編におけるシザーマンを産み落とした張本人であるメアリー・バロウズも、 バロウズ家の出身者でなおかつジェニファーと縁戚関係にあるということになる。(直系がサイモンなので、恐らく2人は傍系の出身) 更にストーリー分岐次第では、1度はシザーマン追放を果たすものの追放直前にエドワードに騙されて唱えさせられた『扉を開く呪文』によって 自分の胎内に存在する次元の扉を開いて新たな「偉大なる父の息子」を身ごもり邪悪なる聖母と化すという最悪の結末を迎えてしまう。 ジェニファー編ではノランとは早い段階で親しくなっていたゲーム版と違ってノランを意識しだしている自分に気づきつつも常にツンケンした態度を崩さないが、 Aランク相当の結末でようやくノランにデレてキスする。 逆にヘレン編ではそれなりに心を許しているのか、「マスコミの人間なんて信用できないのだからもう親しくするな」と忠告してきたヘレンに対し、見せたこともない怒りを露にしている。 シナリオ2の図書館編にあたる話ではヘレンではなく彼女自身が登場し、警備の隙を突いてこっそりお忍びでモノ調べにやってきて事件に巻き込まれるという展開になっている。 } ・&bold(){ヘレン・マクスウェル} (CV:リサ・シライシ / 鶴ひろみ) 30歳。主人公その2。 オスロ大学犯罪心理学研究室所属のバートン教授の愛弟子で、助教授号を持つ才媛。 身寄りの無いジェニファーの身柄を引き取り、実の姉妹のように大学の宿舎で共同生活を送っている。 バートンのことは研究者として尊敬しているものの、彼の強引な研究手法に対して徐々に疑問を抱くようになっていく。 手がかりを得ると称してジェニファーに強引な催眠療法を施す彼への反感を隠さなかったりと、徐々に子弟の関係が変化しつつある。 モデルは『[[Xファイル]]』のスカリー捜査官(演:ジリアン・アンダーソン) #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 小説版のヘレン編では、幼い頃に父親から性的な虐待を受けており、入浴中に心臓病の発作を発した父を見殺しにしてしまったという暗い過去が明かされる。 その際に感じた解放感や喜びは殺人の快楽と分かちがたく結びついており、快楽殺人者としての自己を心の深層に形成してしまう。 それは心の奥底に固く封印されていたのだが、シザーマンの影響を受け自ら進んで殺人に手を染めたバートンにその過去を無理矢理に暴かれ、 激昂の末バートンに促されるままに彼を射殺したことで、彼女は快楽殺人者として完全に目覚めてしまう。 この結末ではジェニファーも生還するが、エドワードに人心を掌握されてしまったのか一緒に闇堕ちしてしまい、 エピローグにてヘレンと共に新たなる事件を起こす日の訪れを待ち望むという後味の悪い締めとなっている。 なお、上述の過去からファザコン傾向にあり、父によく似ていたことに惹かれたという理由で過去にバートンと愛人関係にあった。 (結局、誰に対しても実験動物を見るような目でしか見ていないことを知って愛想をつかし別れている) } ・&bold(){ノラン・キャンベル} (CV:ジェフ・マニング / 真殿光昭) 26歳。精悍な顔立ちのハンサムボーイ。 名前は立派だがイエローペーパー(三流ゴシップ誌)とも評される「オスロウィーク」の若手記者。 その甘いマスクの醸し出す雰囲気から軽薄な印象を与えてしまうのも否めないが、記者としての能力には優れている。 事件の取材を口実にジェニファーに接近したことがきっかけで事件に巻き込まれた。 ジェニファーの証言する不死身の怪物の存在を信じ、情報面から一行をサポートする。 彼女とは取材するもの・されるものの関係を超えて親しくなっていく。 モデルは勇敢なハンサム役でひっぱりだこなメル・ギブソン #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 実は妹がクロックタワー事件に巻き込まれて死亡((死体はミイラ化していたとされているが、恐らくは前作のゲーム本編におけるバロウズ邸の食糧庫の倉庫の中に放置されていたミイラのことだと思われる。))しており、ジェニファーに近づいてきたのも、事件の真相の解明と公表が目的だったことが明らかになった。 そのせいもあって根は非常に真面目な性格であることが強調されている。 ティムの取材に支障をきたすほどに度を越したホラーマニアぶりに辟易して「ホラーオタクのデブ」呼ばわりしたりと、結構口が悪い。 ゲーム中では終始一人称が「ぼく」だが、小説版では「俺」で粗野と結構イメージが違う。 またゲーム版のジェニファー編と違い、ちゃんと家まで送り迎えを申し出たにもかかわらず、忘れていた会社への連絡のために ジェニファーを電話ボックスの外に放置したまま電話を始めた結果、彼女を大学宿舎での殺人事件に巻き込ませてしまうという重大な失態を犯している。 ジェニファー編では選択肢次第で生存できるが、ヘレン編では物語がクライマックスに向かう以前の段階で 襲ってきたシザーマンからヘレンとジェニファーを逃がすため、囮となって死亡してしまう。 } ・&bold(){ティム} ノランの同僚。 赤い帽子の太っちょのカメラマン。やや(?)間抜け。 暴走しがちなノランの抑え役。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ゲーム版での設定とは打って変わって重度のホラー映画オタクとして描かれており、取材に支障をきたすほどの度を越したオタクぶりでノランを辟易させている。 ジェニファー編では、バロウズ城内に侵入てはぐれた後、ノラン共々シザーマンに追い詰められた末に、腰から真っ二つにされて死亡。 ヘレン編ではノランと共にジェニファーとヘレンを逃すために戦うもやはり腰から真っ二つにされて死亡した。 なお、ジェニファー編にてバロウズ城へ乗り込む前日のキャンプの準備中にハリスに延々と一方的なオタク談義を聞かせながら 「キミみたいな陰気な男とボクみたいなデブ男ってホラー映画では真っ先にやられちゃうタイプだよねw」などと盛大な死亡フラグをおったてていた。 } ・&bold(){スターン・ゴッツ} (CV:ピーター・ストーン / 佐藤正治) 42歳。クロックタワー事件の担当警部補。 経験至上主義で超常現象やオカルトの類は一切信用しない頑固者。 ジェニファーにはいつも「警部さん」と間違えて呼ばれている。 警部補である彼がこの事件を任されたのは、本来の担当者となるべき上役が入院中の為。 その為、警部と呼び掛けられる度に「警部補だ」と訂正すると云うお約束の場面がある。 …が、ジェニファーからは最後まで勘違いされたままだった。 モデルは『フレンチ・コネクション』で知られるジーン・ハックマン((60歳で心臓発作を起こして引退も考えたが、その後も映画に出演。病を克服して自分でも忘れるほど多くの映画に出演したことで『タフガイ』の名をほしいままにした。))。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ヘレン編では、絵画の中に潜んでいたシザーマンの不意打ちの突撃を受けて腹部に重傷を負わされ、助けるか否かの選択肢次第で死亡してしまう。 ジェニファー編では、ハリスを殺害したシザーマンから逃げていたジェニファーを、拷問室に匿って彼女に吊り階段を下すよう促し、自身は時間稼ぎのために残った。 その後のストーリー分岐次第で生存する。 } ・&bold(){サミュエル・バートン} (CV:ロバート・スペンサー / [[大塚明夫]]) 52歳。南オスロー大学犯罪心理学教授。 実効的な犯罪捜査としてのプロファイリング導入の為、サンプルとしてクロックタワー事件を調査している。 天才肌の研究者ゆえに他人からの干渉を嫌い、目的のためならば手段も問わない強引さで周囲の反感を買いがち。 ジェニファーに対する催眠療法の件で、教え子であるヘレンと対立している。 モデルは『[[羊たちの沈黙]]』のレクター博士(アンソニー・ホプキンス) #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ゲーム同様、シザーマンの存在こそあり得ないと決めつけていたが、プロファイラーとしての視点から「&bold(){シザーマンという名の快楽殺人者}」に対する興味を深め、 徐々に&bold(){「シザーマンという快楽殺人者がいかにして殺人を犯すのか、その時の精神状態がどのようなものなのかを確かめたい」}という耐えがたい欲求を抱くようになる。 そしてプロファイラーとしての禁忌を破ってシザーマンの唆しを受け入れ、自らシザーマンとなって殺人に手を染めていく事となる。 狂気に傾いていく一方、実はジェニファーに対してかけていた催眠療法で 「強い恐怖を感じた時、彼女の中にプログラミングした第3の人格が呼び覚まされる」と言う強い暗示をかけており、 「バロウズ家とシザーマンの血塗られた歴史に纏わる知識、&bold(){そしてその対処法の全てを知り尽くした人格}」を宿した彼女を万一の切り札として残していた。 彼の最後の良心がそうさせたのか、それすらも実験の内に過ぎなかったのかは定かではないが、ヘレンにとってそのことが大きな助けとなった。 ハリスが共犯となっているジェニファー編でも、シザーマンのテレパシーで殺人の唆しを受けるものの 他人の命令に従うことを良しとしない性格から殺人に手を染めることを忌避し、 抗いきれずにベスを手にかけてしまったものの、それ以上の犯行をよしとせず自ら命を絶った。 ゲーム版のジェニファー編で首つり自殺していたのもこれが理由で、プロファイラーとしての矜持をかろうじて守り抜いたともいえる分、 ヘレン編と比べるとだいぶまともと言える。 } ・&bold(){ハリス・チャップマン} (CV:ジョジョ・オオタニ) 35歳。優秀な研究者ながら、陰気な性格とおどおどした態度が災いし出世を逃した。 女性であるヘレンに先を越された事もあり、益々浮いた存在になってしまっている。 ロリコン気質の持ち主で、ジェニファーに屈折した愛情を抱いている。 モデルは異様な雰囲気を醸し出す演技で有名なジョン・マルコビッチ。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ジェニファー編では、名のある財閥の御曹司であり、優秀な兄と常に比較され続けてきたため常に鬱屈した精神状態に置かれていた。 強いコンプレックスにつけこまれて「言うことを聞けばジェニファーをものにできる」と唆され、シザーマンに成りすまして犯行に加担した。 バロウズ城近辺でのキャンプ中にジェニファーを拉致してバロウズ城に向かい、彼女の前で正体を明かす。 そして彼女への思いを打ち明けるも拒絶されたことに逆上し彼女に暴行を加えるものの、いつの間にか姿を現していたシザーマンに首チョンパされて死亡する。 ヘレンに対しては常に自分の先を行く存在ゆえに、苦々しく思っていたようで、ジェニファーの目の前で「教授をたらしこんで助教授の座を手に入れた」と侮辱している。 (ヘレン編では過去にバートン教授とヘレンが愛人関係にあったと語られており、本人に隠す気がなかったため研究室内でも公然と知れ渡っていた) ヘレン編ではバロウズ城でヘレンと再会した後、シザーマンにヘレンを殺させようとジェニファーのいる場所に誘導するが、 憎い相手が死ぬ喜びにニヤニヤしながら見物している隙にやはりあっさりと首チョンパされて死亡した。 ゲーム版では生き残る余地が残されていたものの、ティムが立てた死亡フラグ通り、ジェニファー編、ヘレン編の双方で死亡が確定してしまった、ある意味かわいそうなやつであった。 ちなみにゲーム版ではヘレン編でのみ、制限時間内に再会するという条件を満たせば生存できる。 ただし、彼から手渡されるあるアイテムを使うとランクAのエンディングフラグが消失する((条件を満たすために必要なアイテムが消滅してしまう))というイヤらしいトラップが存在する。恐らく上記のヘレンに対する鬱屈した感情を暗に示したものなのだろう。 } ・&bold(){エドワード} (CV:テリー・オサダ / くまいもとこ) 10歳。金髪碧眼に透き通る様な白い肌を持つ、恐ろしい程の美少年。 ジェニファー同様、バロウズ邸で発見されたクロックタワー事件の生還者。 事件のショックで記憶を失っているという。&s(){[[こんな奴いたっけ…?>クロックタワー]]} ジェニファーから情報が引き出せないので、新たな催眠治療の被検体として選ばれた。 尚、「エドワード」という名前は、ケイが名前がわからないのでは不便という理由で便宜的に付けた名前である。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 実は本作のシザーマンの正体で、前作のシザーマンことボビィ・バロウズの双子の兄である。 詳細は[[こちら>シザーマン]] } ・ベス 23歳のゼミ生でバートン研究室の一員。仮眠室に自分用の枕を持ち込んでいる。 年齢に似合わぬ子供っぽい性格で、好奇心から「バロウズ城」までやって来る程。 ジェニファー編でもヘレン編でも特定の条件を満たすことで生存する。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ゲーム版の最終シナリオでは条件次第で助かるものの、小説版ではどうあがいても死亡が確定してしまい、 ジェニファー編ではシザーマンからのテレパシーによる殺人の唆しに晒されていたバートン教授に首を絞められて殺され、 ヘレン編では地下のワイン貯蔵庫のワインの樽の下に身動きできないよう括り付けられた上に蛇口を口に突っ込まれて大量のワインを流し込まれ、 体中からワインがあふれ出る状態で発見されるという、ゲーム版以上に無残な死にざまとなった。 } ・ダニー コンピューターに強い研究員で、ヘレンのパソコンを修復してくれる。25歳のゼミ生。 大学で発生した事件では事件発生前に既に帰宅しており、一行のイギリス行きにも同行しなかったため、唯一難を逃れた。 シザーマンについては「実在したら面白い」などと言っていた。 ・ローズ ヘレンの友人。30歳。性に奔放で大学の仮眠室を恋人との情事に使う人…。 ホラー映画でこう云う人は大概…。 ・ベイカー ローズの恋人。32歳。彼女との情事の為に、深夜の仮眠室を訪れる。 上記の様にホラー映画でこう云う人はやっぱり…。 ヘレン編のオープニングにおける賑やかし要員であり、ジェニファー編には登場しない((ただし、小説版ではジェニファーに発見されなかっただけで、ハリスに殺害されていたことが本人の口から間接的に語られている。(しかも丁寧な死にざまの解説付きで)))。 ・サリバン 市立図書館館長でバートンの友人。72歳。魔像の鑑定を依頼される。 16歳の時に書いた近親婚に関する論文が、教科書に記載されている程の人物。 冒険好きでさばけた人物だが、ジェニファー曰く「話が長い」。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ ジェニファー編では原作通り時計塔ののぞき窓に首を突っ込んだところで時計の針に挟まれそのまま首チョンパされてしまい、 ジェニファーの動向に気づいて駆けつけてきたノランが地面に落下したブツを目撃するという地味にえぐい展開に。 ヘレン編では死にざまが変更され、狂ったような音を打ち鳴らす鐘の修理のため、 巨大な歯車の隙間に体を突っ込むものの抜けなくてなってしまい、もがいている内に急に駆動した歯車に巻き込まれ、 足と頭を破壊されるというこれまたえぐい死に様を晒すことになった。 ゲーム版から更に死にざまを増やされるという難儀な御仁である。 } ・サンドラ 図書館職員。絵に描いた様な犠牲者。実は名前が明かされたのは公式攻略本の身で、 本編中では名前を呼ばれない。 小説版のジェニファー編では名無しの若い男性職員が代わりに登場する。 ・リック かつて「バロウズ邸」にて執事を務めていた人物。現在はオスロ郊外に住む。 訪ねて来たノラン(もしくはゴッツ)に「バロウズ城」の情報を伝えようとするが…。 ・ビクター リックの飼っているセントバーナード犬。 主人からは大変可愛がられており、普段は大人しい犬であったことがうかがえる。 ・ケイ グラニット孤児院の職員。 フルネームはケイ・サターホワイトで、エドワードの保護者。 #openclose(show=▽小説版のネタバレ){ 実はエドワードの正体がシザーマンであることを直接的に知っている唯一の人物であったが、 人心掌握に長けた彼によって既に隷属的立場に貶められて手駒として利用されていたことが終盤で明らかとなる。 当初はヘレンやジェニファーたちにすぐにノルウェーに戻るように警告するものの結局事態を止めることは叶わず、シザーマンに殺害されてしまう。 ヘレン編においては、展開次第で既に邪悪の使徒であるエドワードの存在を受け入れてバートンと共に進んでその身を捧げた末に魂の不死者となっており、恐怖に慄くヘレンを前に不死の快楽に喘いだり、死ぬことがいかに気持ちのいいことかを嬉しそうに語る等、直前の怯えていたのがうそのような狂気に陥っていた。 ゲーム版ではジェニファー編、ヘレン編のいずれでも死亡するが、小説版のジェニファー編の展開次第では生存者としてエドワード共に生き残る。 } #center(){&font(#ff0000){※少しタメて…。}} ・[[シザーマン]] …1年振りにジェニファーの前に姿を顕した不死身の怪物。 本名はダン・バロウズ。 #center(){&bold(){Get ready! I'm comin' to get ya!!}} *【その他・用語解説】 ・セオドール・バロウズ 初代バロウズ家当主。 百年戦争の後に地方領主となりバロウズ城を建造する。 戦後間もなく極端に死を恐れるようになり、不死を求めて邪教に手を染める。 ・クエンティン・バロウズ セオドールから数えて13代目の当主。 数世紀にわたって続いてきた邪教崇拝に唯一反抗した人物。 自分の代に生まれたシザーマンを追放し、邪教信仰を根絶しようと試みたものの、志半ばで邪教派に暗殺された。 そのため邪教徒の本では裏切り者と記されている。 ・サイモン・バロウズ 元リックの主人で一番新しいバロウズ家の当主。 前作で飢餓状態で閉じ込められており、事件解決後は餓死した姿で発見された。 ・バロウズ城 セオドールが建造したバロウズ家の起源となる城。 イギリス国境を守る為の戦用の城ながら、城壁や堀の無い奇妙な作りがされている。 城が落とされなかったのは、人知を超えた守護がなされていたからだとも言われている。 バロウズ家がこの城を捨てノルウェーへと移り住んだのは80年前の1912年。 ・偉大なる父 バロウズ家が信仰する宗教における神。すなわち邪教の邪神。 人々に死を与え、彼を崇拝する者には魂の不死を与えると言われる存在。 小説版では物語のナビゲート役として登場している。 ・偉大なる父の使徒 崇拝者の願いによって扉を超えて降臨すると云う、天使や御使いとも呼ぶべき存在。 巨大なハサミを持ち、嬰児の姿で10年を過ごすとも、畸形で血を好むとも伝えられる。 彼らに肉体を滅ぼされることで崇拝者は魂の不死を獲得し、人々の恐怖を糧に永遠の時を生きるとされる。 人知を超えた能力を有し、崇拝者の系図の中に度々出現して来たという。 ・魔像 前作からの重要アイテム。ひんやりとした感触がある。 回収しないでクリアすると、ランクEエンディングしか迎えられなくなってしまう。 魔像はともかく、油さしや懐中電灯までが重要になるというのが本作の罠。 ・青銅の短剣 前作で唯一の武器。ミイラを撃退するのに使ったが、本作ではシザーマンに使う。 真のエンディング分岐にも関わってくる。 ・ンハ・イ・シュ 扉を開く言葉。ラテン語のメモに書かれているが意味は不明。 正確には「扉を開け、道を示せ」という前置きがつき、この部分だけ英語である。 *【シナリオ】 ジェニファーとヘレン、それぞれを主人公とした2つのシナリオからなる。 基本的に双方の物語は独立しており、攻略の為の手順も一部を除いて違うので注意されたし。 **SCENARIO:1 【大学研究棟】 主人公はジェニファーとヘレン。 シザーマンの出現により悪夢と化した大学からの脱出を目指す。 **SCENARIO:2 【リック邸】 主人公はノランかゴッツ。 バロウズ家の執事だったリック邸からの魔像を回収、脱出を目指す。 TVを見て笑うシザーマンが見れる。 【市立図書館】 主人公はヘレン。選択肢によってこちらに分岐する。 魔像の回収と脱出が目的となるのも同じ。 &font(#ff0000){※上記2シナリオは、シナリオ1での魔像鑑定依頼の場所が異なっていてもプレイはできる。但し、その場合は……。} **LAST SCENARIO 【バロウズ城】 主人公はジェニファーとヘレン。 攻略の為には上記シナリオ内で入手出来る、ある重要アイテムが必要になる為に手詰まりにならない様に注意。 エンディング分岐の殆どがこのシナリオに集約し、罠も多い。 *【余談】 ベストエンディング(ランキングA)をクリアし、尚且つ生存人数を最大の7人とする事で「PAMPHLET」で「???」と記されていた項目を開く事が可能。 設定資料の閲覧の他、「SCISSOR MAN」のテーマ、[[童唄「Little John from the Castle」>大きな城のリトルジョン「Little John from the Castle」]]、ゴッツ役の声優さんの鼻歌(?)とスタジオでの収録の様子をそのまま音声収録したおまけ「Gotts(EXTRA)」が収録されている。 また、コスチュームチェンジの裏技も使用可能に。 他にも、一度でもクリアすればメッセージの表示方法が、10のエンディング全てをコンプリートするとキャラクターがぶよぶよする「BUYOBUYO」モードなどが選べる様になる。 前作がダリオ・アルジェント作品へのオマージュだったのに対し、本作はホラー映画全般へのオマージュ作品となっている。 特にサイコサスペンスホラー映画からの影響が強く、ゴシックホラー映画的な趣の強かった前作とは一味違う雰囲気を演出している。 #center(){ &bold(){大きな城のリトルジョン} &bold(){元気な男の子と遊んでる} &bold(){チョキチョキ頭を刻んだら} &bold(){中から出てきた赤い水…。} } *【小説版】 ゲームのノベライズを手がけている小説家の牧野修により、本作のノベライズが発売された。 ゲーム本編に沿って、ジェニファー編とヘレン編の2冊となっている。 小説本編の各章の要所要所に掲示される選択肢によって話の展開が変化する[[ゲームブック]]方式によってゲーム本編のマルチエンディングを再現しており、 ゲーム中で明らかにされなかった多くの設定や謎を描いた本編補完も兼ねた作品となっている。 小説版では登場人物の殺され方が違っていたり、ゲーム中に登場していないオリジナルの人物に置き換えられているキャラがいたりと相違点が多い。 だが展開自体は概ね原作に忠実であり、それでいてゲームではわからなかった登場人物の心情や過去、暗い人間関係などが暴かれていく展開は、まさにサイコホラー的な味わいがある。 おもしろいのは作中では「後味の悪い結末ほどよい結末」と位置づけられているところ。 結末次第では物語のナビゲート役としてプロローグやストーリー分岐毎の選択肢発生時に登場する「偉大なる父」が 「下らん結末だ」とか「これこそ最高の結末だ!」とか言ってきたりする。 ゲーム版の説明書でも「プレイヤーが気に入ったエンディングがその人にとっての真のエンディング」と制作者の口から語られているように、 どの結末が結末たりうるかは読者次第というわけである。 今では入手が難しいが、ファンであれば一読をオススメする。 #center(){ &bold(){追記、修正しないと} &bold(){殺しちゃうよ?} &sizex(7){シャキーン!!} &sizex(7){シャキーン!!} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ホラー系大好きな友だちから借りたけど、シザーマンが登場して五分で電源切った。マジ怖すぎ。ビビりな自分には無理ですわ。 -- 名無しさん (2013-09-16 17:17:08) - チャプター1が一番怖かった。エレベーターの演出といい『イマカラ ソコニ イクゼ』といい…… -- 名無しさん (2013-10-31 23:05:03) - なんか所々文字化けが酷い……荒らされたか? -- 名無しさん (2014-04-11 13:36:08) - ↑履歴見る限り荒らされた様子は無いけど -- 名無しさん (2014-04-11 15:14:27) - 食べちゃいたいくらい愛してる!  byシザーマン -- 名無しさん (2015-01-06 18:46:28) - ↑3 サイレントヒルとかもこんな感じだから、ホラーゲーム特有の演出だとずっと思ってたけど、これ文字化けだったの? だかこれはこれで… -- 名無しさん (2015-01-06 19:30:26) - 前作の生き残り…10歳の子供…この二つの符号が示す物はひとつ…! -- 名無しさん (2015-07-11 15:59:33) - チャプター1が一番怖いのわかる。バロウズ城はクリアするだけで大変だから、シザーマンとの遭遇率も半端じゃなくてウザいだけになるんだよな -- 名無しさん (2021-09-03 19:42:20) - 何かの攻略本だとヘレン編のチャプター1に出てくるローズとベイカーは、宿舎で逢引するのにムカついてたハリスの凶行だったとか -- 名無しさん (2021-09-03 22:33:36) - ↑攻略本でなく小説版ね。ジェニファー編で自らが殺したと明かしている。ただ、ゲーム版では、職員窓口にある黒いソファーの上に子供くらいのサイズの足跡が残っているという描写があったりする。 -- 名無しさん (2021-10-22 10:42:28) - ゲームセンターCXで梯子降りるジェニファーのおしりに興奮する課長に吹いたわw -- 名無しさん (2023-05-30 22:02:27) - タフって言葉はジェニファーの為にある -- 名無しさん (2024-01-06 20:37:52) #comment #areaedit(end) }

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