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オーマジオウ - (2021/08/10 (火) 23:40:59) の最新版との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2018/10/07 Sun 00:45:25
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 49 分で読めます
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#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前達に私を倒すのは不可能だ……。何故か分かるか?」}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){「――――私は、生まれながらの王である」}}}
}
オーマジオウとは、『[[仮面ライダージオウ]]』に登場する仮面ライダーの一人。
主人公である&u(){[[&bold(){&color(magenta,black){常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ}}>常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ]]}の2068年での姿とされている存在である。
公式サイトでは、ジオウの形態の一つという形で扱われており、ジオウのページにまとめられている。
CV:[[小山力也]](2068年)/奥野壮(現代)
演:[[高岩成二]](2068年)/奥野壮(現代)
#openclose(show=●目次){
#contents()
}
*【概要】
[[2068年の時代>仮面ライダージオウにおける各時代]]に君臨する時の王者。
人々を苦しめ、希望のない世界を創り出したとされている悪の仮面ライダーであり、[[ツクヨミ>ツクヨミ(仮面ライダージオウ)]]曰く&bold(){&color(snow,silver){「サイテーサイアクの魔王」}}((公式サイトによれば「レジスタンス勢力からは最低、最悪な魔王と呼ばれている」とのこと))。
その目的は現状不明ではあるが、世界を滅ぼそうとしているとも言われている。
2068年のレジスタンスはそんな世界を変えるためにオーマジオウと戦っていたが歯が立たず、
&u(){&bold(){[[&color(#ffed00,red){明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ}>明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ]]}}は魔王として覚醒する前のオーマジオウ=常磐ソウゴを倒すために2018年にタイムトラベルしてきた。
上述したように常磐ソウゴの未来の姿とされてはいるが、2068年に君臨する悪の魔王とは到底思えないソウゴの言動から、
ツクヨミはその事について疑問に思い始めており、過去のソウゴ自身に直接の恨みはないゲイツも当初は抹殺しようとしたが、
ツクヨミに&color(snow,silver){&bold(){「ソウゴが本当に魔王になるのか見守る必要がある」}}と言われて渋々承諾している。
ちなみに、もしもソウゴ本人だとしたら、この時は&bold(){&color(red){御歳68歳。}}[[結構なじいさん>ジョセフ・ジョースター]]である。
&font(l){70歳過ぎても仮面ライダーとして戦っていた[[本郷猛>本郷猛/仮面ライダー1号]]というレジェンドもいるにはいるが。}
[[アナザーライダー>アナザーライダー(仮面ライダージオウ)]]を生み出す[[タイムジャッカー>タイムジャッカー(仮面ライダージオウ)]]たちは「&bold(){オーマジオウに代わる新たな王}」の擁立を目論んでおり、
オーマジオウとは少なくとも仲間や配下のような関係ではないことが伺え、[[スウォルツ>スウォルツ(仮面ライダージオウ)]]のセリフを聞く限りではほぼ敵対関係と言ってよい。
ジオウが2018年に変身したことを聞いた[[オーラ>オーラ(仮面ライダージオウ)]]は勘違いして&bold(){&color(silver,black){「わざわざ(この時代に)来たの?」「ホント面倒くさいジジイ」}}と述べている。
ちなみにオーマジオウの力に関しては、タイムジャッカー達からも「&bold(){バケモノじみた力}」と称されている。
「逢魔降臨暦」を持つ[[ウォズ>ウォズ(仮面ライダージオウ)]]はオーマジオウサイドの人間らしく、彼の目的は&bold(){「ソウゴを正しく導くこと」}。
&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「正しい歴史を守ろうとしているのは私だけ」}}と自称している。
アーマータイムの際にも&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「オーマジオウへ近づいた」}}と述べており、ソウゴの「最高最善の魔王になる」という決意にこそ驚いているが、
概ね、現在のソウゴの行動は正史ないし史実に基づいている様子である((最初の歴史でアナザーライダーが誕生していないと仮定した場合は、オーマジオウが誕生した歴史では各アーマータイムは先輩ライダーから託されたのではなく、ウォズたちの指摘通り彼らから力を奪って歴史を変えていたということになるのだろうか。))。
*【容姿】
基本的にはジオウの通常形態を踏襲しているが、あちらと比べると銀以外に金と黒で基本統一された豪華仕様で、元のジオウにあったマゼンタの部分は消失している。
肩からジオウ(オーマジオウ自身にもある)のミッドバンドライナーMによく似た形状の黄金のベルトをかけており、
胸には多数のブランクライドウォッチらしきものがつけられている。
背中には時計の針を模したものがマントのようについており、時刻的には5時32~35分くらいを指している。
上述の「逢魔降臨暦」や東映公式サイトの逢魔余聞表記などから、この時刻は(造形上の理由だけでなければ)逢魔時を意識しているのだろうと思われる。((逢魔が時の王とも読める「逢魔時王」の当て字も考えると、「あふまがとき」の原型、和語における「おほまがとき(大禍時)」は西の空に深い藍色が広がり闇に近づいた時間であることから、夕闇=黄昏ととらえたうえで「歴史の終焉に現れる王」という立ち位置が見て取れる。「まがとき」の中でも特に暗い時間帯であることから、先に未来がない行き止まりの時代に君臨している実態はここにかかっていると考えられる。))
頭部の額部分にはジオウにはないクロノグラフのようなパーツが三つ付いており、顔面部分は大量の黒く細かい「王」の文字に覆われている。
またそこにある顔の「ライダー」の文字も赤く、ジオウのものと比べて形が歪んでおり、翼を広げた鳥のようにも見え、
OP映像では意味深にこの部分だけ赤く光る場面があり、どこか[[ショッカー]]のマークを思わせるという意見もある((そのほかではジオウのものとほぼ同じ形状ではあるが、額のライダーズクレストの「カメン」の「メ」の字も財団Xの「X」を彷彿とさせるという意見もある。))。
*【人物像】
ツクヨミは&bold(){&color(snow,silver){「サイテーサイアクの魔王」}}、ウォズは&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「覇道を邪魔する者を許さない」}}、スウォルツは&bold(){&color(#d908d9,black){「自分が王だと信じて疑わなかった」}}、
とそれぞれ評しており、実際に彼の支配下におかれた世界は荒廃している。
だが描写された限りでは自ら力を振るって人々を虐げている様子はなく、過去の自分であるジオウ・ディケイドアーマーと戦った際も、
第1話アバンでレジスタンスから攻撃された際も自分からは動かず、相手が攻撃して来た時にそれを叩き返す、という「&bold(){自衛}」に終始している。
それでもレジスタンスのメンバーをあっさりと抹殺しており、敵対者に対して全く容赦がない部分は若かりし頃から変わらない模様。
こんな状況ながら、当人は自らを&bold(){&color(black,#e5bf00){「世界を救った、最高最善の魔王」}}と称している。
*【戦闘能力】
そのスペックは公式設定((仮面ライダージオウ超全集より))で&bold(){全ての能力が不明}とされている。
しかし劇中では圧倒的な戦闘力を発揮している。
第1話アバンの未来の映像資料で登場した際には、&bold(){&color(black,#e5bf00){「生まれながらの王」}}を名乗るだけのことはあり、
念動力のようなものだけでレジスタンスや彼らの操るタイムマジーン、機銃、ミサイルなどを全て対処しており、
相手に触れることなく、攻撃などを自分に触れさせることもなく、その場からほとんど動かずに排除するほど。
また、派生能力としてか爆破能力のようなものも見せている。
-手をかざす事で円形状に念動力のような力による力場を作り、機銃攻撃を全て遮断
-近づいてきたレジスタンスを念動力で吹き飛ばした上で爆破
-飛んできた多数のミサイルも片手をかざすだけで空中で受け止める
-自身を踏みつけようとしたタイムマジーンを全て念動力で排除
-自身の能力で吹き飛ばされたタイムマジーンを両手で受け止める(オーマジオウがこのアバン映像で両手を同時に使ったのはこれが唯一)
-時を止めたかのような現象を引き起こす(ツクヨミなど、ある程度距離が離れていたメンバーは動いていた)
最終的には黒い波動のようなものを放ち、周囲の人間や兵器を一瞬で消滅させてしまった。
記念作品の第1話ということで、世界の破壊者こと『[[仮面ライダーディケイド]]』の[[第1話>ライダー大戦(仮面ライダーディケイド)]]を思い出した人も多い((ちなみにオーマジオウはタイムマジーンなどの兵器を迎え撃っているが、ディケイドはミラーモンスターや時の列車、サイドバッシャーに一期のほとんどライダーという戦力を迎え撃っている。オーマジオウも2067年までのライダーの力を使えるので一概に比較はできないが、やはりディケイドは凄い。))。また、&bold(){&color(black,#e5bf00){ライドウォッチを起動するだけで、そのウォッチに対応したライダーの力を使用する事が出来る。}}
ジオウやゲイツがジクウドライバーや専用武器を経由して歴代平成ライダーの力を使っていることを考えると、
簡略化された非常にスマートな戦闘スタイルであるとも言える。
ゴーストとドライブのライドウォッチに関してはゲイツに盗まれてしまっているが、中には&bold(){「オーマジオウがわざと盗ませたのでは?」}という意見もある。この辺の考察は後述。
ちなみに能力は原典で見せたことのないものが多いが、これに関しては現代のソウゴが度々見せるライダーアーマーによる必殺技が原典のものからズレているのと同じかもしれない。
第15話において過去の自分であるジオウに挑まれた対決の際には、
[[ディケイドアーマー]]のライドヘイセイバーで発動した各必殺技に対して、それぞれと同じライダーの能力を発動させ利用するなどの戦法を見せた。
-クウガ:リント文字型のエネルギー波を右足で受け止め、直後に地面に発生した封印のエネルギーを収束させて跳ね返す
-キバ:自身に迫り攻撃する黄色のコウモリ型エネルギーの大群を赤色に変えて使役し、逆に攻撃に向かわせる
-龍騎:炎を纏わせた斬撃を、召喚したドラグレッダーに火弾で阻止させた上で突進させる
第40話では、以下の能力をウォッチ起動の描写なしに手をかざすことで発動させている。
-ブレイド:[[ラウズカード]]型のエネルギー((作中ではカテゴリーA:チェンジビートル・チェンジスタッグの2枚。))を放つ(反射して地面に落下した際に爆発)
-W:緑色と紫色の入れ混じった突風を放つ(当たった際にダブルの[[ライダーズクレスト]]が浮かび上がる)
第41話ではグランドジオウ同様にライダーの召喚能力を見せており、作中ではクウガを呼び出している。
更にはソウゴが召喚したドライブを制御下に置き、返り討ちに追い込んだ。
**&color(black,#e5bf00){オーマジオウドライバー}
腰に装着している&bold(){&color(black,#e5bf00){黄金の変身ベルト}}。
オーマジオウに変身するためのベルトであり、ジクウドライバーに似た形状をしている。
ライドウォッチを装着する部分には豪華な装飾が施されているため、ライドウォッチの接続ができない。
この装飾は向かって左が「オーマクリエイザー」、右が「オーマデストリューザー」という起動スイッチであり、それぞれ平成ライダーの創造/破壊の歴史がアーカイブされている。
これを同時に押し込むことでオーマジオウに変身できるほか、変身後に同じ操作をすることで必殺技待機状態に入る。またオーマデストリューザーのみを押し込むことで変身解除する。
ライドウォッチのデータを実体化するジクウマトリクスは、この世の神羅万象を実体化する「オーマジクウマトリクス」に進化。
赤い球状のパーツとして左右の起動スイッチに埋め込まれ、それぞれの歴史のデータをもとにスーツなどの装備を装着させる。
見た目の豪華さやオーマジオウの人知を超えた能力に対してベルトの機能自体は極めてシンプルであり、[[オルタリング>仮面ライダーアギト(登場キャラクター)]]や[[アークル>仮面ライダークウガ(登場キャラクター)]]に性質が近い。
また、よく見るとジオウと同じく「2018」(=2018年に初めて変身した)の文字が確認できる。
加えてロック解除スイッチ「オーマオンリューザー」は存在するが、ジクウドライバーと違い変身の際の回転機構がなく、内部機構「オーマジクウサーキュラー」のみが回転する。これはつまり&bold(){「時計の針が回らない=歴史の終着点」}であることを示しているらしい。
**保有戦力
・&bold(){カッシーン}
声:[[津田健次郎]]
オーマジオウに仕えるロボット兵。名前の由来は「家臣」から。
高性能な完全自律型AIを搭載し、与えられた使命を忠実に実行する。武器として三又の槍を所持している。
戦闘では槍術を中心とした格闘戦を得意としており、更に背部ユニットから大きなクローアームを展開し、強力な破壊光線を放つことができる。
第15話において、ダイマジーンと共に2018年に送り込まれる形で初登場。
ゲイツやツクヨミに襲い掛かるが、ソウゴについては自身の主である過去のオーマジオウとして認識しているため、攻撃するどころか彼の身を守ろうとする。
第16話では、ソウゴがゲイツに頼んでジクウドライバーを破壊したことで歴史が改変され、2068年のオーマジオウの消滅と共に機能を停止。
だが、スウォルツによってAIに細工を施されてしまい、今度はソウゴに対しても攻撃を加えるようになる。
『小説 仮面ライダージオウ』によると元々はオーマジオウの配下ではなく出自は曰く付きとのこと。
・&bold(){ダイマジーン}
身長:38.7m
体重:280.5t
オーマジオウが送り込んだとされる破壊兵器。
タイムマジーンを遥かに上回る巨大な[[人型兵器>巨大人型ロボット(兵器)]]。ツクヨミによれば、オーマジオウはこれを使って世界中を破壊し尽くしたという。
『小説』では歴史の管理者だったウォズも出自は把握しておらず、最初の歴史の「オーマの日」の真相は不明としている。
第15話において計7体が突如出現。世界中に散らばり、本格的に起動する時を待っていた。
作中のタイムジャッカーの会話によると、ダイマジーンによる大破壊=&bold(){「オーマの日」の訪れが本来の歴史よりも早い}らしい。
更にソウゴは幼少期、「ダイマジーンが世界を破壊し尽して沢山の人が死ぬ夢」を度々見ていたことを明かしている。
だが27話において、それが実際には「&bold(){2019年に飛ばされた10歳のソウゴが実際に目撃したオーマの日の光景}」だったことが明かされた。
*【劇中での活躍】
**第1話「キングダム2068」
第1話アバンで、2068年の時代で猛威を振るうオーマジオウが登場。
また、ソウゴもツクヨミが見せた映像でその姿を確認している。
この映像やツクヨミとゲイツの話を聞いたことで、ソウゴは絶対にオーマジオウにはならず、
オーマジオウとは逆の「最高最善の魔王」になることを誓うが……。
**第15話「バック・トゥ・2068」
[[仮面ライダーディケイド>仮面ライダーディケイド(登場キャラクター)]]によって2068年の時代に飛ばされたソウゴと直接対面を果たす。
%%ついでにあのオーロラには並行世界だけでなく時間を超える力もあることが判明した。%%((尤も『超・電王&ディケイド』でも似たようなことやっていたが。))
ソウゴと対面した際のオーマジオウは変身を解除した状態で、荒野のど真ん中に設置されている玉座に鎮座していた。
%%字面だけ見るとシュール極まりない%%
オーマジオウの素顔を見たソウゴの反応を見る限り、歳をとっているが顔付きや特徴などから、やはり正体は&bold(){50年後の未来のソウゴ}であることが確定。
ディケイドアーマーに変身したジオウとの戦闘では、対応するライドウォッチを巧みに使用する((この時使った順番はクウガ→キバ→龍騎と、ディケイド本編で士が世界を巡った順番でもある。相手はディケイドアーマーだったので偶然とは言い切れない。))ことでジオウを一方的に圧倒した。
そしてソウゴに対し、
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){「それほど魔王になるのが嫌だというのなら、よい方法を教えよう。&br()そのベルト(ジクウドライバー)を捨てろ!そうすればお前が私になることはない」}}}
という言葉を突きつける。
**第16話「フォーエバー・キング2018」
上述の言葉を突きつけた後、特に危害を加えるような素振りも見せずに、ソウゴとツクヨミを2018年に帰還させる。
2018年に戻ったソウゴがゲイツに頼んでジクウドライバーを破壊してもらった結果、
2068年のオーマジオウは消滅し、カッシーンは機能停止、ダイマジーンは全て地中に沈んでいった。
だが、同話でカッシーンやディケイドウィザードと戦うため、ソウゴはゲイツのジクウドライバーを受け取り、再びジオウに変身。
結果、一時的に消滅していたオーマジオウが復活し、地中に沈んだダイマジーンも再び動き出そうとしていた……。
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){「若き私よ……お前が夢を捨てられぬことはわかっていた。&br()お前は、私だからだ」}}}
**第30話「2019:トリニティはじめました!」
#center(){
&bold(){&color(black,#e5bf00){「ブレイドウォッチを手に入れたか……若き日の私よ」}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前が集めるべきウォッチは、あと6つ。全てのウォッチを集めることが王への道……覇道への道しるべだ」}}
}
久々の再登場。ブレイドウォッチとカリスウォッチを手に入れたソウゴの前に現れた海東がオーロラカーテンを開き、その向こうから「祝電」を送った。
ソウゴに対して、自分の周囲にアギト、カブト、キバ、電王、ドライブ、響鬼のライドウォッチを浮かべ、
これらのウォッチを集めることが覇道への第一歩である、と教えた。%%呼ぶのが大変な人ばかり……%%
これを聞いたソウゴはオーマジオウに匹敵する力は今後必要になると考え、
今まで積極的に集めていなかったレジェンドライドウォッチを集めていくようになる。
この話では「オーマの日」が全く新しい形で訪れたが、オーマジオウが未だ健在であるため、
「逢魔降臨暦の未来」へ繋がる可能性は残っていると思われる。
また、ドライブのウォッチはゲイツが所持しているが、
ゴーストの事例を見るにアナザーライダー絡みの「継承の儀」を経由しなければ手に入れたことにならない模様。
オーマジオウが浮かべていたドライブのウォッチが実物かイメージかは不明。
**第40話「2017:グランド・クライマックス!」
ソウゴが全てのライドウォッチを集め、最強形態・[[グランドジオウ>仮面ライダーグランドジオウ]]となった後、突如として彼を2068年に呼び出した。
そして、グランドジオウの力を試すかのようにソウゴに一騎打ちを挑んでくる。
**第41話「2019:セカイ・リセット」
グランドジオウと渡り合うかに見えたが、召喚されたドライブを乗っ取り返り討ちにしてのける。
変身解除されたソウゴに対し、
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){「なぜお前が私に及ばないのか……それは、お前が全てのウォッチを集めたわけではないからだ」}}}
と、「自分に及ばないのはウォッチだけは集まったが、レジェンドの力全てを継承していないからだ」と諭す。
この状況を見て割り込み、ソウゴを逃がしたウォズに対して&bold(){&color(black,#e5bf00){「さすがはウォズ……賢明な判断だ」}}と声をかけ、
直後跪いた彼に&bold(){&color(black,#e5bf00){「何者かが時間の流れを変えた」}}と警告を発し2019年へ送りだした(ちなみにドライブはこの間出現したままになっていた)。
本編において不明瞭だったオーマジオウとウォズの関係がやっと描写されたシーンであり、
同時にオーマジオウがウォズの存在を認識していることも明らかとなった。
なお、「オーマジオウを倒す」のは現在のソウゴの目的であり、オーマジオウ本人には過去の自分であるソウゴと戦う理由は本来はない。
その上であえて呼び寄せた辺り、どうやらドライブの力が足りないことを教えるために呼んだ可能性が高い。
**第48話「2068:オーマ・タイム」
#center(){
&bold(){&color(black,#e5bf00){「若き日の私よ。お前が再びこの時代に来るなど、私の記憶にはない」}}
&bold(){&color(magenta,black){「歴史が変わって当然だ。あんたにとって過去でも、俺には未来なんだから」}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){「なるほど……面白い。だが、無意味だ」}}
}
時系列的にはEP01でツクヨミが見せた撤退戦の最中。
世界の崩壊を止める作戦を実行するため、2068年に現れたソウゴが変身したジオウと対面。
自身の過去とは明らかに異なる事態に直面するも、さして驚くでもなくソウゴを迎え撃った。
経験とスペックの差から圧倒し、ジオウトリニティとの激突でもキングギリギリスラッシュを素手で払い除けるという荒業をやってのけるなど、
相変わらずの無茶苦茶な強さを見せるが、鍔迫り合いに持ち込まれた際にがら空きの胴を狙われ、
サイキョージカンギレードを介して発動されたトリニティタイムブレークバーストエクスプロージョンによって吹き飛ばされ、崖に激突して落下。
さしものオーマジオウもついに膝を折った。
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){「私が若き頃には、ここまでの力はなかった……!」}}}
しかし、それでもダメージらしいダメージを受けた様子もなく、
呟きながら平然と立ち上がると、変身を解除しゲイツとウォズを2019年に送り帰したソウゴと改めて対峙。
元より時空を超えた同一人物である二人の戦いには意味はなく、ソウゴからの「オーマジオウの力とは何なのか」という問いにこう応じた。
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){「時空を破壊する力だ。スウォルツごときに世界を破壊する力などない。お前に世界を破壊させるつもりだ」}}}
そして、ソウゴを2019年に送り帰すと、&bold(){&color(black,#e5bf00){「無意味だが、助けてやるとするか……」}}と嘯きつつ、
ツクヨミのもとに忍ばされていたブランクウォッチに何らかの力を宿らせた。
一方で、「過去のジオウが今のオーマジオウと戦いにやって来た」状況を見たゲイツとツクヨミは、
自分達が過去に跳んでオーマジオウ誕生を阻止する、という方法を思い立っていた。
**LAST「2019:アポカリプス」
ライドウォッチの破損によりソウゴがグランドジオウへの変身が不可能になり、更にその影響で世界の歪な融合が加速した結果、
&bold(){天空からは隕石が降り注ぎ、地上には風都タワー・ユグドラシルタワー・スカイウォールが出現、&br()そして平成ライダーシリーズの怪人やモンスター達全てが現れ破壊の限りを尽くし始める。}
まさに&bold(){黙示録の如き終末}が訪れようとする中、それを阻止すべく士が立てた作戦もツクヨミの裏切りという思わぬ行動により失敗に終わり、
最早ソウゴらには[[アナザーディケイド>アナザーディケイド(仮面ライダージオウ)]]を打倒する以外の手しか打てなくなる。
しかし[[順一郎>常磐順一郎]]が&bold(){ライドウォッチを全て完璧に修理する}という神業ぶりを発揮。
再びグランドジオウウォッチを手にしたソウゴは遂にアナザーディケイドと激突。
ソウゴはライダー達の力を駆使して一度はアナザーディケイドを追い詰めるが、アナザーディケイドが&bold(){[[仮面ライダーエボル>エボルト/仮面ライダーエボル]]、ゲムデウス、[[サジタリウス・ゾディアーツ>我望光明/サジタリウス・ゾディアーツ]]、&br()[[ユートピア・ドーパント>加頭順/ユートピア・ドーパント]]、そして[[ン・ダグバ・ゼバ]]}と、平成ライダーシリーズ歴代のラスボスらの中でも&bold(){一際凶悪な者達}を召喚。
その一斉攻撃によるダメージで変身が解除されてしまったソウゴにアナザーディケイドがトドメを刺すべく巨大なエネルギー弾を放ったその瞬間、
&bold(){ゲイツリバイブ疾風の超スピードで飛び込んで来たゲイツが身を呈してソウゴを庇った。}
結果、ソウゴの身は守れたもののゲイツ自身は&bold(){[[マスクが割れるほど>マスク割れ]]}の致命的なダメージを負い、
最後の力を振り絞ってソウゴに&bold(){「オーマジオウになれ……!“時の王者”に……!」}と、かつてはあれだけ否定していた道を示し、
そして、「友になれて良かった」と感謝の言葉を残して息絶えてしまう。
『友』を喪い、かつてない悲しみと激情に駆られるソウゴ。
そして彼の腰に巻かれたジクウドライバーは金色の光を放ち出し、&bold(){&color(black,#e5bf00){オーマジオウの物と同じドライバー}}へと変化した……。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(magenta,black){「うぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」}}}
&sizex(7){&bold(){&color(red,black){ライダ-}}}
&sizex(6){&bold(){&color(magenta,black){「変身……!」}}}
&sizex(5){&bold(){&color(red,black){OHMA ZI-O}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){祝福の&ruby(とき){刻}!}}}
&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){最高!&br()&br()最善!&br()&br()最大!&br()&br()最強王!}}}
&sizex(7){&bold(){&color(black,#e5bf00){&ruby(オ ー マ ジ オ ウ){逢 魔 時 王}!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(red,black){2018}}}
&sizex(4){&bold(){&color(gold){(}&color(red,black){ライダ-}&color(gold){)}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「我が魔王……!?」}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){「ウォズ……祝え」}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「……は?」}}}
&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){「『祝え』と言っている……!」}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「……祝え!時空を越え、過去と未来をしろしめす究極の時の王者!!」}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「その名も“}&color(black,#e5bf00){オーマジオウ}&color(#b6d7a8,#4d4c4c){”!!歴史の最終章へ辿り着いた瞬間である!!」}}}
}
ソウゴがゲイツの遺した言葉、そしてかけがえのない友を失ったことによる激情で覚悟を決め、
ジクウドライバーが変化した&bold(){&color(black,#e5bf00){「オーマジオウドライバー」}}によって&bold(){&color(black,#e5bf00){「時の王者」}}へと変身した。((使用するドライバーが異なるため厳密にはジオウとは別枠の仮面ライダーである。もっとも、仮面ライダージオウはライダーシステム以上にソウゴという個人に大きく依存するため、この区分けは実質無意味である。))
満を持して変身したソウゴに対し、アナザーディケイドはこの期を待っていたとばかりにその力を奪おうとするも、
所詮は偽りの王たるスウォルツに扱い切れる力ではなく、逆にオーバーフローを起こして大ダメージを負ってしまう。
それを見たソウゴは狼狽えるスウォルツに、
#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前ごときが、俺の力を受け止め切れると思うか……?」}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){「俺の力は……全てのライダーの力だ!」}}}
}
と言い放ち、空中に現れた無数のライドウォッチを吸い込み(この中にはなんとアナザージオウウォッチも存在した)、その身に取り込んだ。
ならば殺してから奪えば良いとばかり、スウォルツは招集したラスボスらをけしかけるが、
ソウゴはミラーモンスターには龍騎、ダグバにはクウガ、とレジェンドの力をオリジナル以上の規模で叩き付け、
事もあろうにその全員を&bold(){[[一撃>サイタマ(ワンパンマン)]]で殲滅}。
余りに馬鹿げた強さを目の当たりにし、勝ち目がないことを悟ったスウォルツは、
一端とはいえオーマジオウの力を手にしたことを理由にオーロラカーテンを開いて自分の世界へと退こうとする((実はこの時点でスウォルツは当初の目的をほぼ果たしていたため、オーマジオウと対峙する理由がなくなっていた。…というより、当初の目的自体が自身の世界の崩壊を防ぐ事なので、仮面ライダーツクヨミが誕生した時点でもう目的は果たされている。))。
その背中を、&bold(){ソウゴらを裏切り自分の下に降ったはずのツクヨミが白い光の手刀で刺し貫く。}
士の立てた作戦に従えばソウゴの死は免れず、それを良しとしなかったツクヨミは兄の本性を利用して近付き、
自分がケリを着けることでソウゴとその世界を救おうとしていたのだ。
&bold(){&color(snow,silver){「貴方のような王は、いらない!」}}とスウォルツに突き付けるツクヨミだったが、それがかえってスウォルツの怒りを買い、
強引に振りほどかれつつ放たれた全力の一撃を受けて爆散。彼女もその命を散らしてしまう。
#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){「ツクヨミ―――ッ!」}}}
&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){「うぅッ……ウオアアアアアアア!!」}}}
}
だが、それは更なるソウゴの激情を招き、遂に最後の一撃が放たれる。
#center(){
&sizex(7){&bold(){&color(black,#e5bf00){終焉の刻!}}}
&sizex(7){&bold(){&color(black,#e5bf00){逢 魔 時 王 必 殺 撃 !!!}}}
}
慟哭と共に放たれたライダーキックをスウォルツは受け止めようとするが、
襲ってきたのはそもそも&bold(){片手間で歴代ラスボス、その中でも最凶クラスの面々を瞬殺する天変地異のようなライダーの本気の一撃}である。
そんなものを受けきれるハズもなく、真正面からガードを破られ、先のラスボス達同様に偽りの王もまた跡形も無く消し飛ばされた。((実は持ちこたえていた時間とオーマジオウから力を吸収していた時間が同じ。つまり素の状態だとガードどころか瞬殺されていたことになる。))
そしてアナザーディケイドの消滅に伴い怪人やモンスターらも消滅し、ツクヨミの世界はジオウの世界と統合され一つとなり、新たに&bold(){「オーマジオウの世界」}となったことで安定。世界の崩壊は防がれた。
戦いが終わった後、オーマジオウとなったソウゴにウォズは改めて忠誠を誓うが、
ソウゴは王として君臨せずに&bold(){時空を破壊する}という選択を告げ、そして精神世界で未来の自分と最後の対話をする。
&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前には王となる資格がある。お前が世界を救った」}}と満足げに告げる未来の自分。
しかしソウゴはこう返す。
#center(){&bold(){&color(magenta,black){「……世界を救ったのはゲイツや、ツクヨミや、ライダー達みんなの力だ」}}}
#center(){&bold(){&color(magenta,black){「みんなのいない世界で俺一人、王様になったって仕方ない」}}}
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){「……覇道より、王道を取るか」}}}
ソウゴは世界を救ったのは自分ではなく、あくまで仲間と平成ライダー達の力だとして王の座を拒否。
そして未来の自分に&bold(){「オーマジオウの力って、破壊するだけ?」}と問うと、
当然のように&bold(){&color(black,#e5bf00){「創造の前には、破壊が必要だからな」}}と返され、遂にソウゴはオーマジオウの力の本質を理解する。
&bold(){[[無理矢理一つに纏められた世界、時空という「今あるもの」を破壊し、それぞれの世界の歴史という「新たなもの」を作り出す。>芳乃零二]]}
かつて[[仮面ライダーキバ>仮面ライダーキバ(登場キャラクター)]]=[[紅渡]]が[[門矢士]]に語ったように「創造は破壊からしか生まれない」。だからこそ、創造の為には破壊をもたらさねばならない。
それこそ&bold(){オーマジオウの真の力であり、魔王の役割}だと知ったソウゴは迷うことなくそれを選択。
世界を分離させて元通りにし、結果として空白になってしまうジオウの世界を再構築することを告げた。
#center(){
&bold(){&color(magenta,black){「じゃあ、創造させてもらう。歴史を……作り直す」}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){「二度と、王にはなれんぞ?」}}
&bold(){&color(magenta,black){「なれるよ。なんか、行ける気がする」}}
&bold(){&color(magenta,black){「……時計の針はさ、未来にしか進まない」}}
&bold(){&color(magenta,black){「ぐるっと一周して、元に戻ったように見えても、未来に進んでるんだ」}}
}
ここに来ていつものポジティブシンキングを見せるソウゴ。
彼の言う通り、歩んできた道は未来の自分の焼き直しなどではなかった。
そんな新たな選択を選んだソウゴに未来の自分、オーマジオウは自分が成せなかった「良い未来」を作ってくれると確信し、
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){「面白かったぞ、お前に会えて。若き日の私よ……」}}}
と、愉快そうに笑いながら最後の言葉を残して消えていった。
そしてソウゴはオーマジオウの力でライダー達の世界を分離し、ツクヨミの世界も存続させ、一から歴史をやり直すのだった。
//出典:白倉伸一郎2019年9月8日のTweet-https://twitter.com/cron204/status/1170353235112054784
//https://twitter.com/cron204/status/1170368035590307840
2018年9月のある日。
いつものようにおじさんと朝食を取り、いつものように学校へ向かうごく普通の高校生・常磐ソウゴ。
そこには[[柔道部に居る生真面目な親友>明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ]]と、[[彼を軽々投げ飛ばす男勝りなクラスメイトの女子>ツクヨミ(仮面ライダージオウ)]]、
そして[[自分を「王様先輩」と尊敬を込めて呼ぶ後輩>ウール(仮面ライダージオウ)]]と、その側に[[気だるそうにしながらも寄り添う少女>オーラ(仮面ライダージオウ)]]。そして[[彼らを影から見守る謎の人物>ウォズ(仮面ライダージオウ)]]も。
確かに歴史は書き換えられリセットされた。
しかしそれはまた、新たな未来へのスタートなのだ。
普通の高校生、常磐ソウゴは「王様への道」をまた一から歩み始めた。
今度は楽しく、頼もしい仲間達と共に。
*【外伝での活躍】
**[[劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer]]
戦いに直接関わって来ることはなかったが、終盤、タイムトンネルに吸い込まれかけたソウゴが自身の幼少期を思い返した直後に唐突に姿を現した。
2068年の世界、「常磐ソウゴ初変身の像」を背後に、
#center(){
&bold(){&color(black,#e5bf00){「思い出したか、若き日の私よ…」}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前は、生まれながらの王ではない。しかし、王になろうと望んだのは…お前自身だ」}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前は、何の為に王になりたかったのだ?」}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){「他の者に認められる為か?それとも……自分が特別である為か?」}}
}
「王になろうとした動機」を改めて問いかける。
ソウゴはこの問いに対し、自らの原点に立ち返って叫ぶが、その時には既にオーマジオウは目の前から消えており、入れ替わりにソウゴの手の中には最低最悪の魔王、正真正銘平成最後の仮面ライダーの力を宿した&bold(){&color(black,#e5bf00){「オーマジオウライドウォッチ」}}が出現した。
かくして、最後の平成ライダーである「仮面ライダージオウ」の力を継承したソウゴは、ゲイツやウォズ、平成ライダーたちと共にクォーツァーの野望を粉砕した。
生き残ったクォーツァーの残党はソウゴの出した結論を受けて、次の時代を見守ることを決め、
ただ一人野望を捨てていなかったゾンジスもソウゴが冒頭見た夢により現れた「令和1号」たる[[ゼロワン>飛電或人/仮面ライダーゼロワン]]に敗れ、「逢魔降臨暦の未来」へのルートは完全に破綻することになった。
**仮面ライダージオウ ファイナルステージ
バールクスライドウォッチを偶然手に入れた加古川飛流の手によって平成と令和の歴史が消されてしまい、&bold(){昭和93年}の世界となってオーマジオウが消滅してしまう。
更に飛流は栄光の七人ライダーのライドウォッチを取り込んで&bold(){&color(ghostwhite,#f2c900){アナザーオーマジオウ}}へと至り、ソウゴらを窮地に追い詰める。
[[仮面ライダーアマゾンズ]]ら&bold(){「平成の昭和ライダー」}達の支援を受けて&bold(){&color(black,#e5bf00){「平成の世は、終わることはない。ここにいる者らの記憶に刻まれた戦いの記憶は、そんな簡単に消えるものではない!」}}という謎の理屈で&bold(){オーマジオウが復活}。
更にはソウゴもオーマジオウライドウォッチを用いてオーマフォームへと変身する。
&bold(){&color(black,#e5bf00){オーマジオウ}}と&bold(){&color(#ededed,#ebb400){オーマフォーム}}という最大最強のコンビにはさしものアナザーオーマジオウも及ばず、二人の共闘に圧倒され敗れ去った。
**仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ
物語の冒頭、ボロボロのゲイツと対峙する形で登場。
オーマジオウを前にして、ゲイツマジェスティライドウォッチをドライバーにセットして変身しようとした所でゲイツが夢から目を覚まし、物語が始まっていく。
なお、予告のポスターにはオーマジオウがゲイツリバイブ剛烈と組み合う様子が描かれており、本編で示唆された「リバイブがオーマジオウを倒した世界線」が描かれると思われたが、実際は特に拾われることもなかった。
**RIDER TIME 仮面ライダーディケイドVSジオウ/仮面ライダージオウVSディケイド
『RIDER TIME 仮面ライダーディケイドVSジオウ ディケイド館のデス・ゲーム』で行われていたデス・ゲームの主催者の正体。
ツクヨミが出会った記憶喪失の少年「真実のソウゴ」が変身する。
いかなる経緯かは不明だが、次元の狭間である「虚無の世界」に幽閉されており、そこから出るべく自らの代わりに閉じ込められる人柱を探索。
世界を渡り歩いていた[[鳴滝>鳴滝(仮面ライダーディケイド)]]を引っ張り込んで自身の手足として使い、あらゆる可能性への入り口である「時空の館」を通じて様々な可能性世界をまとめ、生贄に相応しい存在を見出そうとした。
だが、終わりの見えない繰り返しに嫌気がさした鳴滝によって士が呼び寄せられ、現れるだけで本来の結末を粉砕する「世界の破壊者」がやってきたことで事態が一気に進展。
最後に生き残った別世界の[[小野寺ユウスケ]]は生贄として不適格であったために自ら抹殺し、
次の作戦として束ねた可能性世界の「常磐ソウゴ」達にデス・ゲームを行わせ、生き残りの命を取り込んで復活することを目論んだ。
『RIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイド 7人のジオウ!』では、本人は虚無の世界から一時的に脱出したものの、消耗が極まって少年の姿になってしまった上に記憶も失い、ツクヨミに保護されていた。
その後「時空の館」でのデス・ゲームは攻略され、可能性世界の7人の常磐ソウゴのうち、本編のソウゴを含めて2人だけが残り、別世界側が戦いを放棄したことで本編のソウゴの命を奪うべくオーマジオウに変身して襲い掛かった(身長も戻った)。
だが、力の使い過ぎで消耗していたため、2068年のソウゴや仮面ライダーオーマジオウとは比較にならないレベルまで弱体化している。
それでも、(『ディケイドVSジオウ』でユウスケから受けたダメージがあったとはいえ)コンプリートフォーム21を仲間ともども一蹴するなど圧倒的な力を見せたが、ソウゴが士を通じて「アンドロイドのソウゴ」から受け取ったセイバーライドウォッチを継承したことで形勢が逆転。
ディケイドアーマー セイバーフォームとの一騎打ちになり、必殺技の打ち合いになったところでツクヨミの呼び掛けに気を取られて隙を生み、押し切られる形で敗北。
ソウゴに対して&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前は……俺だ!」}}と言い残して爆散・消滅した(オーマジオウが明確に敗北した初めてのシーン)。
**セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記
『[[西遊記>西遊記(中国古典)]]』の世界において、経典を守る魔王として登場。なお、この時はイメージとしての存在であるためか[[巨大化]]している。
『西遊記』の世界に迷い込んだ[[新堂倫太郎>新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ]]と[[五色田介人>ゼンカイザー/五色田介人]]、[[モモタロス]]、[[ウラタロス]]、[[キンタロス]]、[[リュウタロス]]達に天竺に来るよう伝えると、[[デンライナー>時の列車(仮面ライダー電王)]]に乗って天竺へ向かう一行を見送りつつ、若き日のソウゴに後を託した。
**小説 仮面ライダージオウ
ソウゴが歴史を巻き戻した裏で、同様に新たな歴史を創り出したミラーワールドの&bold(){裏ソウゴのオーマジオウ}が登場。
巻き戻された歴史で誕生した第三のウォズが、今の歴史は上書きされたものと気付き正史に正すためにノートの力で、巻き戻される前の歴史の裏ソウゴを動かした。
計画の為に、ウォズを騙す必要があり正史と殆ど変わらない流れで2068年に到っており、
小高い丘の上に宮殿を築き、眼下に拡がる王都に暮らす民衆を圧政で苦しめているという2068年のオーマジオウの統治の詳細が判明した。
第四の歴史の若きソウゴを玉座に呼び寄せ「魔王」になるよう要求するが拒否されると、本来の目的を果たすためにソウゴを幽閉し、正史の2018年に移動する。
その目的は、ウォズやゲイツやツクヨミ、スウォルツ、タイムジャッカー、ティード、クォーツァーなど力を得たことで野心を抱き後付けの大義と詭弁を持って干渉した者達にねじ曲げられた自分たち虚無の歴史を消し去り、誰の干渉も受けずソウゴが魔王となった正史に正すこと。
そう考えるに到った動機の一つは、彼が&bold(){アナザー}オーマジオウだったことにある。
ソウゴの選択により世界は分離され、平成ライダーの力はジオウの世界からは失われており、残されたアナザーウォッチを継承し裏ソウゴは魔王へと到っていた。
自身が勝っても負けても歴史は消え去る状況を作り上げ、消えると知った上で立ち向かう第四の歴史の若きソウゴと対峙。
第三のウォズの支援で「アナザーゲイツウォッチ」と「アナザーツクヨミウォッチ」を取り込み&bold(){アナザーオーマジオウトリニティ}に変身。本物のオーマジオウと遜色ない存在となる。
しかし、ジオウの力の本質は平成ライダーを束ねた武力などではなく虚無を望む裏ソウゴを若きソウゴは上回り、最後は互いのアーマーとウォッチが破壊される決着となった。
*【違う歴史のオーマジオウ】
設定では「並行世界のオーマジオウ」が示唆されており、実際に本編ではソウゴがオーマジオウに変身するなど、2068年以外のオーマジオウも登場している。
**&bold(){&color(black,#e5bf00){仮面ライダーオーマジオウ(2019 常磐ソウゴ)}}
最終話「2019:アポカリプス」にて本編のソウゴが変身してしまったオーマジオウ。
その変身シークエンスは強烈で、
・&bold(){ソウゴが雄叫びを上げるとその背後の地面がひび割れ、地響きと共に赤黒い巨大な時計の紋章が出現}
・&bold(){「変身」のコールと共にドライバーの両端を押し込むことで、その紋章にマグマのようなエネルギーが流れ込みソウゴの背中から取り込まれていく}
・&bold(){同時に無数のベルト状のエフェクトがソウゴの身体を包み込み、オーマジオウの姿を形成}
・&bold(){最後にジオウの各形態同様『ライダー』の文字がマスクにセットされる}
ことで変身完了となる。
一目で見て分かるようにこのシークエンスの時点で&bold(){最強にして最も危険な力}であるオーマジオウの力を端的に表しており、
変身後の余波だけで&bold(){&color(red){アナザーディケイドを含む最凶最悪レベルの面々が大きく怯むほど。}}
上述のように戸惑うウォズに対して&bold(){祝福を強要する}など、人格的にも2068年のオーマジオウに近づいている(あるいは寄せている)のがわかる。
この形態は未来のオーマジオウとは別枠であり「仮面ライダーオーマジオウ」名義となっている。
これまで「オーマジオウ≒最低最悪の魔王にならない」ことを目指して戦ってきたソウゴがオーマジオウに変身したことに、
誰よりもこの時を待っていたはずのウォズは呆然となり、ソウゴに促されるまで祝辞を述べることを忘れていた。
また、なにか思うところがあったのか、この祝辞にユートピア・ドーパントはわざわざ拍手を送っている。
***戦闘能力(2019 常磐ソウゴ)
身長:200cm
体重:144kg
パンチ力:108.3t
キック力:&bold(){&color(red){324.9t}}
ジャンプ力:ひと跳び240.6m
走力:100mを0.1秒
最終回の放送後に明らかになったスペックが示すように&bold(){「最高最善の魔王」に相応しい圧倒的な力を持つ。}
基本スペックの時点ですらキック力の数値が324.9tで&bold(){全ライダー中3位}。
1位である「基本スペックが自由に設定可能(上限なし)」となっている[[ゴッドマキシマムゲーマー>仮面ライダーゲンム]]や、2位のオーマフォームを除けば4位以下をぶっちぎりで離している。
パンチ・ジャンプ・走力に関してもほとんどのライダーを大きく引き離した数値である。
強化形態や特殊能力を発動した状態のライダーに上回られることはあるが、これはあくまで&bold(){基本スペックとしての数値}である。
ライドウォッチ用のスロットは3箇所に存在する。
2個ずつセット可能な左右の前腕の「ソナライドウォッチホルダー」はこれまでと同様にメンテナンス機能が備わり、更に性能が向上している。
右胸および右肩に備わる「オーナメントスロット」は最大で6台のライドウォッチを同時稼働でき、
通常はライドウォッチを手に取るだけで発動可能とするデバイス「オルタネートプラグ」が装填されている。
特徴的な背中の大時計「アポカリプス・オブ・キングダム」には長短一対のプレート「アパラージタ」((インド神話の王の剣で、その意味は「無敵」。))が備わり、
回転することで加速増幅されたエネルギーにより様々な攻撃を行える。
グローブ部分である「オーマコーザリティーハンド」に備わっている機能で、コーザリティーの名の通り&bold(){[[因果律操作>マジンガーZERO(機体)]]}により周囲のものを思い通りに動かせる。
足を保護する「オーマコーザリティーシューズ」もまた、因果律操作により空中浮遊や高速歩行を行える。
また、黒い波動で消滅させたのは斜め掛けしている金色の腕時計金属ベルトのような勲章「メリディアンサッシュ」((「メリディアン」とは子午線を意味し、身体の上から下、つまり真北から真南にかけて帯が掛けられていることを表していると思われる。))の機能で、
絶対境界波動「セパレートサージ」を放つことで&bold(){4km以内にある物なら別次元に送る}ことができる。
これだけでも凄まじいが、更に全身を覆うスーツに備わる人工筋肉と形状記憶・変化機能により&bold(){化物じみた運動能力}や&bold(){最高レベルの自己修復機能}を変身者にもたらし、
仮に身体能力を遥かに上回る戦闘でも半永久的な続行を可能としている。
マスク部分を含む各部に施された装甲は「ザバルダストグラフェニウム」((ザバルダストグラフェニウム自体はグランドジオウの時点で組み込まれている。裏を返せば、グランドジオウは部分的とはいえ各部の性能がオーマジオウに近づきつつあることを表していると言える。))、重量と密度を自在に変化させる「ダークマターインゴット」、特殊エネルギーフィールド「アブソリュートスロウン」((意味は直訳すれば「絶対的な王位」となる。))を纏う魔術装甲「オーマラディアントアーマー」という三つの材質による複合装甲で、
攻撃時の破壊力増大に加え、地の硬度ですら&bold(){鋼鉄の1200倍と言う強固さを誇りながら、あらゆるダメージを委縮させ、ほぼ0にまで減衰・吸収する柔軟さまで兼ね備える、正に極限の防御力を持つ。}
更にはオーマジオウドライバーから溢れ出す無尽蔵かつ莫大なエネルギーはスーツ中央の生体増強装置「ミッドバンドライナー・アンセム」を通して全身をくまなく循環するようになっており、
未来のオーマジオウが68歳と言う高齢でありながら&bold(){人智を超えた戦いを披露していた}のは恐らくこの機能のお陰であると思われる。
そして極め付けは頭部「コンプリケーションキャリバーA」((時計用語における「コンプリケーション」は「コンプリケーションウォッチ」の略で、複雑機構を備えた、高度な技術が込められた時計を指す。))に集約された機能の数々。
マスク中央から伸びる「トランセンデンスブレード」は、アパラージタのような複雑かつ荘厳な形状に変化している。
フレーム部分の「ディバインベゼル」は、ザバルダストグラフェニウムにいくつもの超鋼ダイヤが埋め込まれたことで強度が増しており&bold(){破壊不可能}。
黒色の顔部装甲「デコラティブダイアル」は先述の通り「王」の文字に覆われ、
ダークマターインゴットを化粧材に用いた多層構造の表面に高精細に彫り込まれたその装飾は、&bold(){格の違いを否応なしに認めさせる}という。
複眼部分「エクスプレッシブフレイムアイ」は常に&bold(){1000℃から1200℃ほどの高熱を帯びて赤熱しており}、
劇中では披露されなかったものの設定上は&bold(){なんと複眼から[[ビームを放って>目から〇〇(武器)]]相手を焼き払うことが可能。}
更には額部分に3つ備わるデバイス「パラレルラトラパンテ」((「ラトラパンテ」は秒針が2本あるクロノグラフ。メインの秒針とその下に重なるもう一本の秒針を同時にスタートさせ、複数人のタイムなどを計測できる。))は&bold(){時代や次元を越えての意識と感覚の共有能力}を与え、
これにより未来のソウゴことオーマジオウが現代のソウゴとそれを取り巻く環境を詳細に知り、精神世界での対話をしていたものと思われる。((ウォズに対して祝辞を促したのは、これによって劇場版のソウゴの意識を共有したことでウォズの素性=クォーツァーのメンバーであるという事実を知ったからでは、という説もある。))
最後は眉間の「オーマシグナル」。
これは装甲と共に全身に配置されているセンサーの情報を統合・分析してスーツとドライバーに伝えることで、
&bold(){いかなる相手であろうと必ず上回れるようにシステム歩度を調整・発揮させる}というトンデモ装置。
その為&bold(){&color(red){上記のスペックが本当にオーマジオウの基礎スペックなのかも定かではない。}}
あくまでアナザーディケイドを打倒するために必要なのがあのトンデモスペックだったという可能性がある。
また、全ての平成ライダーの戦闘データベースを管理する左耳の「コアダイアデム」に、オーマシグナルで解析した敵の情報が随時記録されていくシステムとなっている。
上記の基本スペックではナンバー1だったゴッドマキシマムゲーマーと同様、数値など意味をなしておらず、チートどころかもう不条理である。
しかしこの理不尽極まりないスペックでさえ、まだオーマジオウの強さの一端でしかない。
上述したのはあくまで単体のライダーとしての力、ジオウというライダーの能力である。
彼の扱う力とはそれに加えて、
#center(){&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){全ての平成ライダーの力}}}}
である。
すなわちレジェンドライダーだけでなく&bold(){彼らと共に歩み、戦った2号、3号、4号ライダーといったサブライダー}、
&bold(){その行く道を阻んだダークライダー}、&bold(){派生フォームや強化フォーム、最強フォーム}、
&bold(){劇場版など本編外の限定ライダーをも含む}という意味での&bold(){「全ての平成ライダーの力」}であり、言うなれば&bold(){平成ライダーシリーズに登場した「仮面ライダー」全ての集合体}と言える。
故に仮面ライダーオーマジオウは文字通り&bold(){&color(black,#e5bf00){「時空を超え、過去と未来をしろしめす究極の時の王者」}}なのである((グランドジオウを破った際に、未来のオーマジオウが「全てのライダーの力を集めていない」と述べたが、「ドライブの力だけ」ではなく文字通り「全てのライダーの力」ではなかったから、ということになる。))。
要するにその力は&bold(){「平成ライダーシリーズ」そのものの化身。}まさに「ぼくのかんがえたさいきょうのかめんらいだー」「仮面ライダーの皮を被ったデウス・エクス・マキナ」を体現していると言えよう。
&font(blue,u){&bold(){&color(#ffffff){そしてこの戦闘能力でさえ、オーマジオウの力の本質ではない。}}}
***必殺技(2019 常磐ソウゴ)
・&bold(){&color(black,#e5bf00){逢魔時王必殺撃}}
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){終焉の刻!}}}
ドライバーのスイッチを同時に押し込むことで発動。
「アポカリプス・オブ・キングダム」を展開してエネルギーを解放し、&bold(){&color(black,#e5bf00){「キック」}}の文字に囲まれた相手に&bold(){&color(red,black){ドス黒いオーラを纏ったライダーキック}}を叩き込む。言うなればオーマジオウ版タイムブレークか。
なお、技名や発動時に流れる音声は日本語の直訳に変わっている。
絶妙にストレートなネーミングはやはり中身がソウゴゆえだろうか?
・&bold(){&color(black,#e5bf00){オーマハンマーパンチ}}
炎を纏った右ストレート。ドラグブラッカーを粉砕した。
・&bold(){各平成ライダーの必殺技}
設定上存在する技。クウガからジオウ通常形態までの基本形態の必殺技を使用することができる。
それぞれ&bold(){&color(black,#e5bf00){「(ライダー名)の刻!」}}とコールが入る。
なお、単にライダーの力を引き出すだけならノーモーションで使えるらしく、最終話では封印エネルギーのキックを打ち込んだり、コウモリの大群を飛ばしている。
**&bold(){&color(black,#e5bf00){真実のソウゴ}}
演:伊藤駿太
CV:小山力也
『ディケイドVSジオウ』『ジオウVSディケイド』に登場したオーマジオウ。
この「真実のソウゴ」の正体は全くもって不明のままだが、恐らく&bold(){「本当に最低最悪の魔王になった可能性のソウゴ」}だと考えられる。
実際、「封印からの脱出のために他人を生け贄にする」「可能性を無理やりまとめて潰し合わせる」など、やっている事は形容ではない「魔王」そのもの、本編のソウゴやオーマジオウの性格を考えると不可解なものである。
そもそも、封印されている時点で誰かに敗北している事、或いはそうなるだけの何かが起きていたらしい事は伺える。さらに言えば「本編で登場した、ゲイツやツクヨミと面識のある2068年のオーマジオウ」は最終話でソウゴが世界を再分岐させた際に消失しているため、そのポジションに収まった別の存在と考えた方が自然。
ちなみに小山ボイスのオーマジオウが「俺」という一人称を使ったのはこの時だけだが、これはどういった意味なのであろうか?
2068年のオーマジオウは喪失の先の行き止まりだったが、もしソウゴがどこかで道を踏み外していれば、平成ライダーの力をエゴで振り回す最低最悪のダークライダーと化していたのかもしれない……。
*【オーマジオウの力を宿した存在】
オーマジオウの力を継承したライダーやオーマジオウのアナザーライダー達。
**&bold(){&color(#ededed,#ebb400){オーマフォーム}}
#center{
&b(){&color(magenta,black){他の人や平成ライダーなんか関係ない!!}}
&b(){&color(magenta,black){俺が王になりたかったのは……世界を良くする為だ!!}}
&sizex(4){&bold(){&color(black,#e5bf00){\オーマジオウ!/}}}
&sizex(4){&bold(){&color(magenta,black){変身!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#ededed,#ebb400){キングタイム!}}}
&sizex(6){&bold(){&color(#ededed,#ebb400){仮面ライダージオウ!}}}
&sizex(7){&bold(){&color(#ededed,#ebb400){オーマー!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(orange,black){FUTURE}}}
&sizex(5){&bold(){&color(orange,black){0000}}}
&sizex(3){&bold(){&color(lavender){(}&color(magenta,black){ライダ-}&color(lavender){)}}}
&sizex(4){&bold(){&color(gold){(}&color(magenta,black){ライダ-}&color(gold){)}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){祝え!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){時空を超えて大魔王の力を受け継ぎ、全ての時代をしろしめす最終王者!}}}((「時空を超えて」の部分のみ映画本編ではカットされているが、プレミアムバンダイ限定「DXメモリアルライドウォッチセット」のウォズミライドウォッチの「祝えモード」と『仮面ライダージオウ超全集』で確認可能。))
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){その名も“}&color(#ededed,#ebb400){仮面ライダージオウ オーマフォーム}&color(#b6d7a8,#4d4c4c){”の誕生である!}}}
}
ソウゴがジクウドライバーと&bold(){&color(black,#e5bf00){「オーマジオウライドウォッチ」}}を使用して変身するジオウの究極形態。
文字通りオーマジオウの力を宿した形態であると同時に、オーマジオウとは似て非なる別の可能性。
そのため、名前の割にオーマジオウとはあまり似ておらず、通常形態にオーマジオウ型のパーツを被せたような姿をしている。いわば「オーマジオウアーマー」か。
背中の大時計「アポカリプス・オブ・キングダム」はそのままだが、オーマジオウが袈裟懸けにしていた時計のバンド型の勲章「メリディアンサッシュ」は肩の周りを一周してショルダーアーマーを形成しており、
顔の両サイドには「王」の文字が耳のように配置されているほか、額には起動状態のジオウライドウォッチがそのままセットされている。
フェイス部分は通常時の白から金色に染まり、『ライダー』の字はオーマジオウの赤ではなくマゼンタに染まって装着される。
また、下半身部分は新しい歴史の前兆であるジオウトリニティと全く同じ。
両腕のライドウォッチホルダーには&bold(){オーマジオウライドウォッチが4つ}も嵌っているが、これが何を意味するのかは不明。
変身時にはソウゴの背後に巨大なオーマジオウの幻影が現れ、
インジケーションアイから「ライダー」の文字が射出してマゼンタに変色しつつセット、最後に飛来したジオウライドウォッチが額に装着されて完了する。
また変身音声は究極フォームとしてはかなりシンプルで、通常形態の純粋なアレンジとなっている。ド派手だったグランドジオウとは対極的となっており、ライダータイムの極限であることが表されている。
ドライバーの右スロットには何もセットされていないため、理論上アーマータイムや強化形態のウォッチを使用することも可能で、両側のスロットが埋まる形になっているオーマジオウドライバーとは対照的。
また、武器についてはジオウⅡのものをそのまま引き継いでいる。
***戦闘能力(オーマフォーム)
身長:204.5cm
体重:122kg
パンチ力:129.9t
キック力:&bold(){&color(gold){389.9t}}
ジャンプ力:ひと跳び288.7m
走力:100mを0.07秒
その基本スペックは、
・キック力は&bold(){&color(red){全平成ライダー中ぶっちぎりのトップ。}}
・ジャンプ力は仮面ライダーアーク((『∞』。飛べるということらしい。))を除くとスーパータトバコンボに次ぐ第2位
・走力は(555アクセルフォーム・クロックアップを除いて)長らく不動の地位にいたタイプフォーミュラを超えて&bold(){&color(red){第1位}}
と&bold(){オーマジオウ以上に規格外((ゲンム・ゴッドマキシマムゲーマーは全スペックが自在であるためここでは除外する。))。}
特殊能力面は完全にオーマジオウそのもの((つまり、上記のチート染みたスペックはあくまでもオーマジオウの能力「相手を必ず上回るスペックに調整する」の結果、バールクスを倒せる程度の能力であり、相手によってはオーマジオウの方が上回ることもある可能性大。))で、手から放つ衝撃波や、自由自在の時間操作などジオウ固有の力が極限まで引き上げられている。武器はジオウⅡから引き続きサイキョージカンギレードを使用。
オーマジオウやグランドジオウが「平成ライダーの力全てを極めた姿」であれば、こちらは単独のライダーとしてのジオウの到達点と言える(『ジオウ』の時間軸には本来他のライダーが存在しないことを踏まえれば、クロスオーバーなしでの到達点とも言える)。
ジオウ自身が&bold(){「レジェンドありきのライダー」}として位置付けられていることを思えば、ソウゴ自身の言った通り&bold(){&color(#ededed,#ebb400){「『平成ライダーなんか関係ない』独自の到達点」}}がこの形態なのだろう。
この形態の降臨と共に「枠」を外された平成の時代が湧出、媒体を問わず平成の時代を戦った仮面ライダーが次々と登場、最強フォームへ変化してジオウと並び立った。
さらに飛行能力やグランドジオウ時に見せたテレポート能力も会得しており、縦横無尽の機動力と最強の攻撃力であらゆる敵を圧倒する。
その場から動かずドッシリ構えて即死級のカウンターで敵を蹂躙するオーマジオウの&bold(){「静」}の動きと、圧倒的な速度で空を駆けて敵を薙ぎ払うオーマフォームの&bold(){「動」}の動きを見比べてみるのもまた一興。
駆けつけたレジェンドライダー達は変身能力を取り戻した本人であるとされ、裏付けるように降臨直後、カッシーンと戦っていた[[詩島剛>詩島剛/仮面ライダーマッハ]]の手元にシグナルマッハが再出現している。
一方でこの形態も結局のところ、ライドウォッチというアイテムの性質上&bold(){オーマジオウありきのフォーム}であり、現在のソウゴがどのような結末に至ったとしても「2068年に君臨するオーマジオウ」の存在は不変であると思われる(直接の未来ではないと思われるが)。
なお、ソウゴに接触してきたオーマジオウが何だったのかは製作スタッフの間でも見解が分かれており(後述)、正体は不明。
またジオウの形態としては唯一、D'9スロットのウォッチと変身後の形態が異なっている((このスロットは変身する仮面ライダーを指定するので、理屈で行けばオーマジオウのライドウォッチを使ったのだからオーマジオウに変身することになる。))
ちなみにグランドジオウのモチーフは柱時計だが、あちらが仏壇扱いされていたことを踏まえたのか、こちらは「仏像」のような造形。額のジオウライドウォッチが白毫に当たる。
***必殺技(オーマフォーム)
#center{&bold(){&color(#ededed,#ebb400){キングフィニッシュタイム!}}}
・&bold(){&color(#ededed,#ebb400){キングタイムブレーク}}
オーマフォームの必殺技。
劇中では最強フォームに変身した平成ライダー達と共に、全員で同時に放つオールライダーキック「&bold(){平成ライダーキック}」の1つとして使用された。
それぞれのキックの軌跡が番組タイトルを象り、バールクスの水の障壁を「平成」の文字の形に撃ち抜いて撃破した。
要するに「平成」の元号発表のオマージュである。&font(l){平成の私物化。}
超全集ではそのまま「平成ライダーキック」と記載。
ファイナルステージでは単体バージョンも披露。
言うなればタイムブレークの超豪華版であり、&bold(){&color(black,#e5bf00){逢魔時王必殺撃}}から禍々しさを抜いたようなエフェクトとなっている。
・&bold(){&color(#ededed,#ebb400){アラウンド・ザ・クロック}}
「アポカリプス・オブ・キングダム」にあたる背中の大時計を回転させ、空中から時計の文字盤型の魔法陣を展開し、広範囲の敵を爆破する。
映画ではダイマジーンに対する時間制御攻撃として使用。この力で経年劣化による停止に追い込んだ。
・&bold(){&color(#ededed,#ebb400){キングギリギリスラッシュ}}
ジオウⅡの時点から使い始めた大技。
サイキョーギレード自体に「ジオウに追随して性能を上げる」という機能があるため、この形態ともなると文字通りの「ジオウサイキョウ」である。このフォームではほとんど「強めの通常攻撃」ポジションであり、光の刃を振り回してダイマジーン軍団を薙ぎ払っていた。
**&bold(){&color(ghostwhite,#f2c900){アナザーオーマジオウ}}
『仮面ライダージオウ ファイナルステージ』『小説 仮面ライダージオウ』にて登場した&bold(){オーマジオウの[[アナザーライダー]]}。
前者はアナザーオーマジオウウォッチ…ではなく仮面ライダーバールクスが栄光の七人ライダー達のライドウォッチを吸収して誕生した。
後者は裏ソウゴがアナザーウォッチを継承する事で覚醒し、更にはアナザーオーマジオウトリニティにまで至っている。
詳しくは[[加古川飛流>加古川飛流/アナザージオウ(仮面ライダージオウ)]]の項目を参照。
*【謎】
**歴史との関連
第16話でソウゴがジクウドライバーを破壊した際、2068年の世界から消滅している。
このため、現在のソウゴ=2068年のオーマジオウであることはほぼ疑いない(ソウゴから見ると「未来の可能性の一つ」ではあるが)。
だがその際、&bold(){ソウゴがドライバーを破壊した影響を受けたのはオーマジオウ本人のみであった}という不可解な点がある。
少なくともこの話の後半でゲイツのドライバーを受け取り再び仮面ライダージオウになるまでの間、
「&bold(){オーマジオウが最初から存在しなかったことになった}」はずであるが、
-「オーマジオウを倒して未来を変えるために」2018年に来たゲイツとツクヨミ
-ソウゴをオーマジオウへ導くために現れたウォズ
-オーマジオウの部下であるカッシーンとダイマジーン
-オーマジオウに変わる王の擁立を目論んで2018年に来たタイムジャッカー
これら、&bold(){オーマジオウに起因する要素は何の変化もなく2018~2019年に存在し続けていた(カッシーンとダイマジーンは機能を停止したのみ)上、&br()作中で描かれた限りでは2068年の世界も荒廃したままだった。}
つまり、「オーマの日」に世界を破壊したダイマジーンは、オーマジオウの存在如何に関わらず破壊をもたらしていた可能性が浮上している。
いずれの歴史であっても「オーマジオウが登場する」こと自体は避けられないらしく、
[[ジオウトリニティ>仮面ライダージオウトリニティ]]の登場により「オーマの日」が無事に過ぎた今も健在のままだった。
**ジオウⅡとの関連
ソウゴが持つジオウライドウォッチⅡは、黒ウォズ曰く「ソウゴがオーマジオウになるために使うウォッチ」であるらしい。
劇中では[[アナザーリュウガ>アナザーリュウガ(仮面ライダージオウ)]]戦で実戦投入されたが、
「正史」ならば全ての平成ライダーの力を得たソウゴが「オーマの日」にこのウォッチを使用して変身したことになる。
その一方で黒ウォズが祝辞を述べたことから、「正史」においてもジオウⅡは現れていたらしく、
最初からこの姿になったのではなく、ジオウⅡからさらにパワーアップする形でオーマジオウになったと思われる。
また、ジオウⅡになるためには[[ミラーワールド]]への介入が必須事項なため、正史では龍騎編でライドウォッチ集めが終結したと思われる。
**結局のところ、オーマジオウは最低最悪の魔王だったのか?
本編最終話の放送と前後して、ムック本・公式ブログにて白倉Pがオーマジオウについて語っている。
オーマジオウのコンセプトは[[「墓守」と「老害」>ストロング・ザ・武道]]。
輝かしい平成ライダーの墓標((「常磐ソウゴ初変身の像」にある平成ライダーたちの像が例に挙げられている。))をただ一人守り続けようとしているのがオーマジオウであり、
仮に始まりが最高最善の王だったとしても、過去の栄光を理想化し、
忘れ去られてしかるべき時代となっても次の世代にバトンを渡さず居座り続ける行為は、
[[「現在を貶め未来を否定すること」>マジンガーZERO(機体)]]と同義であり、だからこそオーマジオウは「最低最悪の魔王」なのだという。
そして現代のソウゴはそのバトンを受け継ぎ、時代へと渡そうと戦う架け橋なのである。
*【余談】
・声優の小山力也氏は[[パラドックスロイミュード(ロイミュード108)>仮面ライダーダークドライブ]]以来の仮面ライダーシリーズ出演。&br()また[[武神鎧武]]以来の「主人公ライダーそっくりなライダー」を演じることになったとも言える。
・第15話においてソウゴと対面した際の変身前の姿はジオウのスーツアクター・高岩成二氏が演じている。%%違う方向性で全ライダーの力を受け継いでいる…%%&br()劇中で口から上が映らなかったのは「&bold(){映し過ぎると高岩感が出過ぎる}」からとのこと。&br()ちなみに、最終回後明かされた人物相関図でも顔は最終回同様逆光で隠されていたが、彩度を下げるとしっかり高岩さんであることが分かる。
・ちなみに石ノ森章太郎による漫画作品『仮面ライダーBlack』では、2018年に世界の支配者として「魔王」が登場している。&br()小山氏演じる[[霞のジョー>霞のジョー(仮面ライダーBLACK RX)]]が登場したのは[[RX>仮面ライダーBLACK RX]]からだが、もしかして意識しているのだろうか?&br()更にそのRXをモチーフにした[[仮面ライダーバールクス>クォーツァー]]こそがまさに最低最悪の魔王だったが…
・『補完計画』第1.5話によれば、「オーマジオウ」のオーマは「魔王(マオウ)」のアナグラムであるとのこと。&br()つまり、オーマジオウとは魔王のジオウということをそのまま指していると思われる。
・ジオウ本編の公式サイトやてれびくんなどではオーマジオウと一貫しているが、バンダイから発売されている各種グッズではオーマジオウの他に「仮面ライダーオーマジオウ」と記載してある商品もある。&br()仮面ライダー図鑑公開記念のインタビューによると公式サイドでも仮面ライダーとして扱うか疑似ライダーとして扱うか揺れている状態だったとのこと。&br()最終話後の公式サイトでは2068年のものは「オーマジオウ」、2019年のものは「仮面ライダーオーマジオウ」と表記されている。
・第16話でソウゴがゲイツからジクウドライバーを託された後の戦闘時と[[ジオウⅡ>仮面ライダージオウⅡ]]の初陣の時に流れたソウゴ役の奥野氏が歌う挿入歌「ジオウ 時の王者」のイントロは、第1話冒頭で流れたBGM「オーマジオウ」と&bold(){ほぼ同じ曲調になっている}。この事から「ジオウ 時の王者」は「ジオウがオーマジオウに近づいた時の曲」と見る傾向もある。
・「黒・金・赤というカラーリング」、「最強にして危険な力」、そして何より&bold(){「最終回で披露された真の最強フォーム」}という共通点から、「平成ライダー初の最強フォームである&bold(){[[仮面ライダークウガ アルティメットフォーム>アルティメットフォーム(仮面ライダークウガ)]]}がオマージュ元として込められているのではないか」という見方もある。&br()もっともあちらは覚悟の末に変身を決意しても、[[自分を信じてその瞬間を見守ってくれた相棒>一条薫]]がいたのに対し、こちらは&bold(){大切な仲間の死が変身への決意の引き金になる}という対照的な過程になっているが……。
・『[[劇場版 仮面ライダービルド Be The One]]』に先行登場したジオウはオーマジオウに近いと観客から言われることもある(リンク先参照)。
・白倉Pによれば、オーマフォーム誕生直前の回想場面でソウゴの前に現れたオーマジオウは自問自答の質問役として投影されたイメージのようなものだったらしい。&br()いわば走馬灯のような形でソウゴが過去を思い出したことで「俺はどうして王になりたかったのか」という自分への問いを投げかける存在として、アバターのような形で「未来の自分」であるオーマジオウの姿を使った、ということのようだ((「夏映画に出てくるオーマジオウは、実際のオーマジオウかわからないんですよ。結局、オーマジオウってどういう経緯でああなったかはわからないものの、その後のソウゴなわけじゃないですか。だから、あれは自分と自分の対話なんですね。天使のソウゴ、悪魔のソウゴみたいな心の声、イメージに近い。オーマフォームはオーマジオウの力を与えられたものだけど、結局それって自分の力なんですよね。たまたまオーマジオウというキャラクターがいたからああいう形で内面描写出来たという感じです」))。&br()一方で田﨑竜太監督は同シーンについて、未来のオーマジオウからの激励である旨を語っており((「あのオーマジオウがソウゴに檄を飛ばして帰ってくるでしょ?この時彼が過去の自分に力を託してるんですよ」「そして変身する際にオーマジオウ像が現れて崩れるのは孤独な王の未来は無くなったからなんです」))、どちらが公式設定とも言い難い状態となっている。
・『仮面ライダージオウ超全集』では実はオーマジオウの正体は常磐ソウゴではなく、[[クォーツァー]]のリーダーである常磐SOUGO/仮面ライダーバールクスだったとされている((ただし、これは2068年の未来において伝わっていた「過去のオーマジオウの悪行」が常磐SOUGO(クォーツァー)によるものだったという意味での解釈も可能。劇中でもゲイツらの会話によって示唆されている。))一方で、&br()オーマジオウ自身が自分以外がオーマジオウになる道として仮面ライダーが存在しなければ自分はオーマジオウにならなかったと考え、[[(スーパー)タイムジャッカー>ティード/アナザークウガ(仮面ライダージオウ)]]を使って『クウガ』の歴史を変えたり、クォーツァーを影で操っていたと考察されている。 &br()この説が事実な場合、ティードやクォーツァーですら彼の手駒だったことになるため、常磐ソウゴ=オーマジオウなのは確実な模様である。
・『東映ヒーローMAX Vol.58』にて[[白倉プロデューサー>白倉伸一郎(プロデューサー)]]の明かした設定によると、&bold(){「2067年までに歴史上に登場する仮面ライダーの能力を使える」}らしい((アーマータイムによるものなのかは不明。))。&br()平成より先のまだ見ぬ仮面ライダーの力を持つ訳だが、これは&bold(){「2068年まで仮面ライダーシリーズを続ける」}という決意的な意味での設定らしいので、本編で披露されるかはまだ不明である((披露されているとした場合は、上述の能力も過去のライダーの類似能力を使用しているのかもしれない。))。&br()一応、2019年以降におけるミライダー達も出てきてはいるが、それらの能力は流石に使えないと思われる((特にキカイに至ってはオーマジオウから見ても未来である。))。
追記・修正は平成という時代を知る人にお願いします。
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&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){お前達に私を倒すのは不可能だ……。何故か分かるか?}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){────私は、生まれながらの王である。}}}
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オーマジオウとは、『[[仮面ライダージオウ]]』に登場する仮面ライダーの一人。
主人公である&u(){[[&bold(){常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ}>常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ]]}の2068年での姿とされている存在で、公式サイトではジオウの形態の一つという形で扱われており、ジオウのページにまとめられている。
[[CV>声優(職業)]]:[[小山力也]](2068年)/奥野壮(現代)
演:[[高岩成二]](2068年)/奥野壮(現代)
#openclose(show=●目次){
#contents()
}
*【概要】
[[2068年の時代>仮面ライダージオウにおける各時代]]に君臨する時の王者。
人々を苦しめ、希望のない世界を創り出したとされている悪の仮面ライダーであり、[[ツクヨミ>ツクヨミ/仮面ライダーツクヨミ]]曰く&bold(){&color(snow,silver){「サイテーサイアクの魔王」}}((公式サイトによれば「レジスタンス勢力からは最低、最悪な魔王と呼ばれている」とのこと))。
その目的は現状不明ではあるが、世界を滅ぼそうとしているとも言われている。
2068年のレジスタンスはそんな世界を変えるためにオーマジオウと戦っていたが歯が立たず、
&u(){&bold(){[[&color(#ffed00,red){明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ}>明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ]]}}は魔王として覚醒する前のオーマジオウ=常磐ソウゴを倒すために2018年にタイムトラベルしてきた。
上述したように常磐ソウゴの未来の姿とされてはいるが、2068年に君臨する悪の魔王とは到底思えないソウゴの言動から、
ツクヨミはその事について疑問に思い始めており、過去のソウゴ自身に直接の恨みはないゲイツも当初は抹殺しようとしたが、
ツクヨミに&color(snow,silver){&bold(){「ソウゴが本当に魔王になるのか見守る必要がある」}}と言われて渋々承諾している。
ちなみに、もしもソウゴ本人だとしたら、この時は&bold(){&color(red){御歳68歳。}}[[結構なじいさん>ジョセフ・ジョースター]]である。
&font(l){[[70歳過ぎても仮面ライダーとして戦っていたレジェンドもいるにはいるが。>本郷猛/仮面ライダー1号]]}
[[アナザーライダー>アナザーライダー(仮面ライダージオウ)]]を生み出す[[タイムジャッカー>タイムジャッカー(仮面ライダージオウ)]]たちは「&bold(){オーマジオウに代わる新たな王}」の擁立を目論んでおり、
オーマジオウとは少なくとも仲間や配下のような関係ではないことがうかがえ、[[スウォルツ>スウォルツ(仮面ライダージオウ)]]のセリフを聞く限りではほぼ敵対関係と言ってよい。
ジオウが2018年に変身したことを聞いた[[オーラ>オーラ(仮面ライダージオウ)]]は勘違いして&bold(){&color(silver){「わざわざ(この時代に)来たの?」「ホント面倒くさいジジイ」}}と述べている。
ちなみにオーマジオウの力に関しては、タイムジャッカー達からも「&bold(){バケモノじみた力}」と称されている。
「逢魔降臨暦」を持つ[[ウォズ>ウォズ(仮面ライダージオウ)]]はオーマジオウサイドの人間らしく、彼の目的は&bold(){「ソウゴを正しく導くこと」}。
&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「正しい歴史を守ろうとしているのは私だけ」}}と自称している。
アーマータイムの際にも&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「オーマジオウへ近づいた」}}と述べており、ソウゴの「最高最善の魔王になる」という決意にこそ驚いているが、
概ね、現在のソウゴの行動は正史ないし史実に基づいている様子である((最初の歴史でアナザーライダーが誕生していないと仮定した場合は、オーマジオウが誕生した歴史では各アーマータイムは先輩ライダーから託されたのではなく、ウォズたちの指摘通り彼らから力を奪って歴史を変えていたということになるのだろうか。))。
*【容姿】
基本的にはジオウの通常形態を踏襲しているが、あちらと比べると銀以外に金と黒で基本統一された豪華仕様で、元のジオウにあったマゼンタの部分は消失している。
肩からジオウ(オーマジオウ自身にもある)のミッドバンドライナーMによく似た形状の黄金のベルトをかけており、
胸には多数のブランクライドウォッチらしきものがつけられている。
背中には時計の針を模したものがマントのようについており、時刻的には5時32~35分くらいを指している。
上述の「逢魔降臨暦」や東映公式サイトの逢魔余聞表記などから、この時刻は(造形上の理由だけでなければ)逢魔時を意識しているのだろうと思われる。((逢魔が時の王とも読める「逢魔時王」の当て字も考えると、「あふまがとき」の原型、和語における「おほまがとき(大禍時)」は西の空に深い藍色が広がり闇に近づいた時間であることから、夕闇=黄昏ととらえたうえで「歴史の終焉に現れる王」という立ち位置が見て取れる。「まがとき」の中でも特に暗い時間帯であることから、先に未来がない行き止まりの時代に君臨している実態はここにかかっていると考えられる。))
頭部の額部分にはジオウにはないクロノグラフのようなパーツが三つ付いており、顔面部分は大量の黒く細かい「王」の文字に覆われている。
またそこにある顔の「ライダー」の文字も赤く、ジオウのものと比べて形が歪んでおり、翼を広げた鳥のようにも見え、
OP映像では意味深にこの部分だけ赤く光る場面があり、どこか[[ショッカー]]のマークを思わせるという意見もある((そのほかではジオウのものとほぼ同じ形状ではあるが、額のライダーズクレストの「カメン」の「メ」の字も財団Xの「X」を彷彿とさせるという意見もある。))。
*【人物像】
ツクヨミは&bold(){&color(snow,silver){「サイテーサイアクの魔王」}}、ウォズは&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){「覇道を邪魔する者を許さない」}}、スウォルツは&bold(){&color(#d908d9){「自分が王だと信じて疑わなかった」}}、
とそれぞれ評しており、実際に彼の支配下におかれた世界は荒廃している。
だが描写された限りでは自ら力を振るって人々を虐げている様子はなく、過去の自分であるジオウ・ディケイドアーマーと戦った際も、
第1話アバンでレジスタンスから攻撃された際も自分からは動かず、相手が攻撃して来た時にそれを叩き返す、という「&bold(){自衛}」に終始している。
それでもレジスタンスのメンバーをあっさりと抹殺しており、敵対者に対して全く容赦がない部分は若かりし頃から変わらない模様。
こんな状況ながら、当人は自らを&bold(){&color(black,#e5bf00){「世界を救った、最高最善の魔王」}}と称している。
*【戦闘能力】
そのスペックは公式設定((仮面ライダージオウ超全集より))でパンチ力・キック力・走力・ジャンプ力含む&bold(){全ての能力が不明}とされている。
しかし劇中では圧倒的な戦闘力を発揮している。
第1話アバンの未来の映像資料で登場した際には、&bold(){&color(black,#e5bf00){「生まれながらの王」}}を名乗るだけのことはあり、
念動力のようなものだけでレジスタンスや彼らの操るタイムマジーン、機銃、ミサイルなどを全て対処しており、
相手に触れることなく、攻撃などを自分に触れさせることもなく、その場からほとんど動かずに排除するほど。
また、派生能力としてか爆破能力のようなものも見せている。
-手をかざす事で円形状に念動力のような力による力場を作り、機銃攻撃を全て遮断
-近づいてきたレジスタンスを念じるだけで吹き飛ばした上で爆破
-飛んできた多数のミサイルも片手をかざして念動力で空中に停止させる
-自身を踏みつけようとしたタイムマジーンを全て念動力で排除
-自身の能力で吹き飛ばされたタイムマジーンを両手で受け止める(オーマジオウがこのアバン映像で両手を同時に使ったのはこれが唯一)
-周辺の時間を止めて無数のタイムマジーンや近くのレジスタンスの動きを完全停止させる(ツクヨミなど、ある程度距離が離れていたメンバーは動いていた)
最終的には黒い波動のようなものを放ち、周囲の人間や兵器を一瞬で黒い塵に変えてしまった。
記念作品の第1話ということで、世界の破壊者こと『[[仮面ライダーディケイド]]』の[[第1話>ライダー大戦(仮面ライダーディケイド)]]を思い出した人も多い((ちなみにオーマジオウはタイムマジーンなどの兵器を迎え撃っているが、ディケイドはミラーモンスターや時の列車、サイドバッシャーに一期のほとんどライダーという戦力を迎え撃っている。))。
また、&bold(){&color(black,#e5bf00){ライドウォッチを起動するだけで、そのウォッチに対応したライダーの力を使用する事が出来る。}}
ジオウやゲイツがジクウドライバーや専用武器を経由して歴代平成ライダーの力を使っていることを考えると、
簡略化された非常にスマートな戦闘スタイルであるとも言える。
ゴーストとドライブのライドウォッチに関してはゲイツに盗まれてしまっているが、中には&bold(){「オーマジオウがわざと盗ませたのでは?」}という意見もある。この辺の考察は後述。
ちなみに能力は原典で見せたことのないものが多いが、これに関しては現代のソウゴが度々見せるライダーアーマーによる必殺技が原典のものからズレているのと同じかもしれない。
第15話において過去の自分であるジオウに挑まれた対決の際には、
[[ディケイドアーマー]]のライドヘイセイバーで発動した各必殺技に対して、それぞれと同じライダーの能力を発動させ利用するなどの戦法を見せた。
-クウガ:リント文字型のエネルギー波を右足で受け止め、直後に地面に発生した封印のエネルギーを収束させて跳ね返す
-キバ:自身に迫り攻撃する黄色のコウモリ型エネルギーの大群を赤色に変えて使役し、逆に攻撃に向かわせる
-龍騎:炎を纏わせた斬撃を、召喚したドラグレッダーに火弾で阻止させた上で突進させる
第40話では、以下の能力をウォッチ起動の描写なしに手をかざすことで発動させている。
-ブレイド&ギャレン:[[ラウズカード]]型のエネルギー((作中ではカテゴリーA:チェンジビートル・チェンジスタッグの2枚。))を放つ(反射して地面に落下した際に爆発)
-W:緑色と紫色の入れ混じった突風を放つ(当たった際にダブルの[[ライダーズクレスト]]が浮かび上がる)
第41話ではグランドジオウ同様にライダーの召喚能力を見せており、作中ではクウガを呼び出している。
更にはソウゴが召喚したドライブを制御下に置き、返り討ちに追い込んだ。
**&color(black,#e5bf00){オーマジオウドライバー}
腰に装着している&bold(){&color(black,#e5bf00){黄金の変身ベルト}}。
オーマジオウに変身するためのベルトであり、ジクウドライバーに似た形状をしている。
ライドウォッチを装着する部分には豪華な装飾が施されているため、ライドウォッチの接続ができない。
この装飾は向かって左が「オーマクリエイザー」、右が「オーマデストリューザー」という起動スイッチであり、それぞれ平成ライダーの創造/破壊の歴史がアーカイブされている。
これを同時に押し込むことでオーマジオウに変身できるほか、変身後に同じ操作をすることで必殺技待機状態に入る。またオーマデストリューザーのみを押し込むことで変身解除する。
ライドウォッチのデータを実体化するジクウマトリクスは、この世の神羅万象を実体化する「オーマジクウマトリクス」に進化。
赤い球状のパーツとして左右の起動スイッチに埋め込まれ、それぞれの歴史のデータをもとにスーツなどの装備を装着させる。
見た目の豪華さやオーマジオウの人知を超えた能力に対してベルトの機能自体は極めてシンプルであり、[[オルタリング>仮面ライダーアギト(登場キャラクター)]]や[[アークル>仮面ライダークウガ(登場キャラクター)]]に性質が近い。
また、よく見るとジオウと同じく「2018」(=2018年に初めて変身した)の文字が確認できる。
加えて、ジクウドライバーで変身する際、回転させるためにベルトのロックを解除する「ライドオンリューザー」と似た「オーマオンリューザー」は付いているが、
オーマジオウドライバーには回転機構が存在せず、変身の際には内部機構「オーマジクウサーキュラー」のみが回転する。これは&bold(){「時計の針が回らない=歴史の終着点」}であることを示しているらしい。
**保有戦力
・&bold(){カッシーン}
声:[[津田健次郎]]
オーマジオウに仕えるロボット兵。名前の由来は「家臣」から。
高性能な完全自律型AIを搭載し、与えられた使命を忠実に実行する。武器として三又の槍を所持している。
戦闘では槍術を中心とした格闘戦を得意としており、更に背部ユニットから大きなクローアームを展開し、強力な破壊光線を放つことができる。
第15話において、ダイマジーンと共に2018年に送り込まれる形で初登場。
ゲイツやツクヨミに襲い掛かるが、ソウゴについては自身の主である過去のオーマジオウとして認識しているため、攻撃するどころか彼の身を守ろうとする。
第16話では、ソウゴがゲイツに頼んでジクウドライバーを破壊したことで歴史が改変され、2068年のオーマジオウの消滅と共に機能を停止。
だがスウォルツによってAIに細工を施されてしまい、今度はソウゴに対しても攻撃を加えるようになる。
『小説 仮面ライダージオウ』によると、元々はオーマジオウの配下ではなく出自は曰く付きとのこと。
その正体は量産型の戦闘メカで、本編以外では[[クォーツァー]]、白ウォズ、[[アスモデウス>アスモデウス(スーパーヒーロー戦記)]]、ハンドレッドといった敵サイドの戦闘員として登場。
量産型の弊害によって本編での強さはどこへやらの有様で、『仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド』では&bold(){椅子代わり}にされる始末だった。
尚、本編で登場した個体と量産型とは見た目がかなり違う((本編で登場した個体はいわゆる指揮官機のポジションである))。
その後、本編で登場した個体は[[仮面ライダーソロモン>マスターロゴス/仮面ライダーソロモン]]に[[改造>スーツの改造・流用(仮面ライダーシリーズ) ]]された。
・&bold(){ダイマジーン}
身長:38.7m
体重:280.5t
オーマジオウが送り込んだとされる破壊兵器。
タイムマジーンを遥かに上回る巨大な[[人型兵器>巨大人型ロボット(兵器)]]。ツクヨミによれば、オーマジオウはこれを使って世界中を破壊し尽くしたという。
『小説』では歴史の管理者だったウォズも出自は把握しておらず、最初の歴史の「オーマの日」の真相は不明としている。
第15話において計7体が突如出現。世界中に散らばり、本格的に起動する時を待っていた。
作中のタイムジャッカーの会話によると、ダイマジーンによる大破壊=&bold(){「オーマの日」の訪れが本来の歴史よりも早い}らしい。
更にソウゴは幼少期、「ダイマジーンが世界を破壊し尽して沢山の人が死ぬ夢」を度々見ていたことを明かしている。
だが27話において、それが実際には「&bold(){2019年に飛ばされた10歳のソウゴが実際に目撃したオーマの日の光景}」だったことが明かされた。
*【劇中での活躍】
**第1話「キングダム2068」
第1話アバンで、2068年の時代で猛威を振るうオーマジオウが登場。
また、ソウゴもツクヨミが見せた映像でその姿を確認している。
この映像やツクヨミとゲイツの話を聞いたことで、ソウゴは絶対にオーマジオウにはならず、
オーマジオウとは逆の「最高最善の魔王」になることを誓うが……。
**第15話「バック・トゥ・2068」
[[仮面ライダーディケイド>仮面ライダーディケイド(登場キャラクター)]]によって2068年の時代に飛ばされたソウゴと直接対面を果たす。
ソウゴと対面した際のオーマジオウは変身を解除した状態で、荒野のど真ん中に設置されている玉座に鎮座していた。
オーマジオウの素顔を見たソウゴの反応を見る限り、歳をとっているが、顔付きや特徴などからやはり正体は&bold(){50年後の未来のソウゴ}であることが確定。
ディケイドアーマーに変身したジオウとの戦闘では、対応するライドウォッチを巧みに使用する((この時使った順番はクウガ→キバ→龍騎と、ディケイド本編で士が世界を巡った順番でもある。))ことでジオウを一方的に圧倒した。
そしてソウゴに対し、
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){それほど魔王になるのが嫌だというのなら、よい方法を教えよう。&br()&ruby(そのベルト){&color(lavender,BLACK){ジクウドライバー}}を捨てろ!そうすればお前が私になることはない。}}}
という言葉を突きつける。
**第16話「フォーエバー・キング2018」
上述の言葉を突きつけた後、特に危害を加えるような素振りも見せずに、ソウゴとツクヨミを2018年に帰還させる。
2018年に戻ったソウゴがゲイツに頼んでジクウドライバーを破壊してもらった結果、
2068年のオーマジオウは消滅し、カッシーンも機能停止、ダイマジーンは全て地中に沈んでいった。
だが同話では、カッシーンやディケイドウィザードと戦うためにソウゴはゲイツのジクウドライバーを受け取り、再びジオウに変身。
結果、一時的に消滅していたオーマジオウが復活し、地中に沈んだダイマジーンも再び動き出そうとしていた……。
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){若き日の私よ……お前が夢を捨てられぬことはわかっていた。&br()お前は、私だからだ。}}}
**第30話「2019:トリニティはじめました!」
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){ブレイドウォッチを手に入れたか……若き日の私よ。}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){お前が集めるべきウォッチは、あと6つ。全てのウォッチを集めることが王への道……覇道への道しるべだ。}}
}
久々の再登場。ブレイドウォッチとカリスウォッチを手に入れたソウゴの前に現れた海東がオーロラカーテンを開き、その向こうから「祝電」を送った。
ソウゴに対して、自分の周囲にアギト、カブト、キバ、電王、ドライブ、響鬼のライドウォッチを浮かべ、
これらのウォッチを集めることが覇道への第一歩である、と教えた。%%呼ぶのが大変な人ばかり……%%((メタを抜きに見ても劇中事件がなければずっとフランスにいたアギト、(最終的に他の人から継承したが)天の道を行き総てを司る男カブト、自称この世アレルギーかつディケイド(が、カウントされるかはだいぶ微妙だが)で謎ムーブをかました元ファンガイアのキングであるキバ、[[映>劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン]][[画>平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER]]であんな感じのことをした劇薬の片割れ&いつどこの時代にいるかわからない電王、変身不可能になったドライブ、引退した(P曰く海外に行った)響鬼))
これを聞いたソウゴはオーマジオウに匹敵する力は今後必要になると考え、
今まで積極的に集めていなかったレジェンドライドウォッチを集めていくようになる。
この話では「オーマの日」が全く新しい形で訪れたが、オーマジオウが未だ健在であるため、
「逢魔降臨暦の未来」へ繋がる可能性は残っていると思われる。
また、ドライブのウォッチはゲイツが所持しているが、
ゴーストの事例を見るにアナザーライダー絡みの「継承の儀」を経由しなければ手に入れたことにならない模様。
オーマジオウが浮かべていたドライブのウォッチが実物かイメージかは不明。
**第40話「2017:グランド・クライマックス!」
ソウゴが全てのライドウォッチを集め、最強形態・[[グランドジオウ>仮面ライダーグランドジオウ]]となった後、突如として彼を2068年に呼び出した。
そして、グランドジオウの力を試すかのようにソウゴに一騎打ちを挑んでくる。
**第41話「2019:セカイ・リセット」
グランドジオウと渡り合うかに見えたが、召喚されたドライブを乗っ取り返り討ちにしてのける。
変身解除されたソウゴに対し、
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){なぜお前が私に及ばないのか……それは、お前が全てのウォッチを集めたわけではないからだ。}}}
と、「自分に及ばないのはウォッチだけは集まったが、レジェンドの力全てを継承していないからだ」と諭す。
この状況を見て割り込み、ソウゴを逃がしたウォズに対して&bold(){&color(black,#e5bf00){「さすがはウォズ……賢明な判断だ」}}と声をかけ、
直後跪いた彼に&bold(){&color(black,#e5bf00){「何者かが時間の流れを変えた」}}と警告を発し2019年へ送りだした(ちなみにドライブはこの間出現したままになっていた)。
本編において不明瞭だったオーマジオウとウォズの関係がやっと描写されたシーンであり、
同時にオーマジオウがウォズの存在を認識していることも明らかとなった。
なお、「オーマジオウを倒す」のは現在のソウゴの目的であり、オーマジオウ本人には過去の自分であるソウゴと戦う理由は本来はない。
その上であえて呼び寄せた辺り、どうやらドライブの力が足りないことを教えるために呼んだ可能性が高い。
**第48話「2068:オーマ・タイム」
#center(){
&bold(){&color(black,#e5bf00){若き日の私よ。お前が再びこの時代に来るなど、私の記憶にはない。}}
&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){歴史が変わって当然だ。アンタにとって過去でも、俺には未来なんだから。}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){なるほど……面白い。だが、無意味だ。}}
}
時系列的にはEP01でツクヨミが見せた撤退戦の最中。
世界の崩壊を止める作戦を実行するため、2068年に現れたソウゴが変身したジオウと対面。
自身の過去とは明らかに異なる事態に直面するも、さして驚くでもなくソウゴを迎え撃った。
経験とスペックの差から圧倒し、ジオウトリニティとの激突でもキングギリギリスラッシュを素手で払い除けるという荒業をやってのけるなど、
相変わらずの無茶苦茶な強さを見せるが、鍔迫り合いに持ち込まれた際にがら空きの胴を狙われ、
サイキョージカンギレードを介して発動されたトリニティタイムブレークバーストエクスプロージョンによって吹き飛ばされ、崖に激突して落下。
さしものオーマジオウもついに膝を折った。
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){私が若き頃には、ここまでの力はなかった……!}}}
しかし、それでもダメージらしいダメージを受けた様子もなく、
呟きながら平然と立ち上がると、変身を解除しゲイツとウォズを2019年に送り帰したソウゴと改めて対峙。
元より時空を超えた同一人物である二人の戦いには意味はなく、ソウゴからの「オーマジオウの力とは何なのか」という問いにこう応じた。
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){時空を破壊する力だ。スウォルツごときに世界を破壊する力などない。お前に世界を破壊させるつもりだ。}}}
そして、ソウゴを2019年に送り帰すと、&bold(){&color(black,#e5bf00){「無意味だが、助けてやるとするか……」}}と嘯きつつ、
ツクヨミのもとに忍ばされていたブランクウォッチに何らかの力を宿らせた。
一方で、「過去のジオウが今のオーマジオウと戦いにやって来た」状況を見たゲイツとツクヨミは、
自分達が過去に跳んでオーマジオウ誕生を阻止する、という方法を思い立っていた。
**LAST「2019:アポカリプス」
ライドウォッチの破損によりソウゴがグランドジオウへの変身が不可能になり、更にその影響で世界の歪な融合が加速した結果、
&bold(){[[天空からは隕石が降り注ぎ>仮面ライダーカブト]]、地上には[[風都タワー>仮面ライダーW]]・[[ユグドラシルタワー>仮面ライダー鎧武]]・[[スカイウォール>仮面ライダービルド]]が出現、&br()そして平成ライダーシリーズの怪人やモンスター達全てが現れ破壊の限りを尽くし始める。}
まさに&bold(){黙示録の如き終末}が訪れようとする中、それを阻止すべく士が立てた作戦もツクヨミの裏切りという思わぬ行動により失敗に終わり、
最早ソウゴらには[[アナザーディケイド>アナザーディケイド(仮面ライダージオウ)]]を打倒する以外に手がなかった。
しかし[[順一郎>常磐順一郎]]が&bold(){ライドウォッチを全て完璧に修理する}という神業ぶりを発揮。
再びグランドジオウウォッチを手にしたソウゴは遂にアナザーディケイドと激突。
ソウゴはライダー達の力を駆使して一度はアナザーディケイドを追い詰めるが、アナザーディケイドが&bold(){[[仮面ライダーエボル>エボルト/仮面ライダーエボル]]、ゲムデウス、[[サジタリウス・ゾディアーツ>我望光明/サジタリウス・ゾディアーツ]]、&br()[[ユートピア・ドーパント>加頭順/ユートピア・ドーパント]]、そして[[ン・ダグバ・ゼバ]]}と、平成ライダーシリーズ歴代のラスボスらの中でも&bold(){一際凶悪な者達}を召喚。
その一斉攻撃によるダメージで変身が解除されてしまったソウゴにアナザーディケイドがトドメを刺すべく巨大なエネルギー弾を放ったその瞬間、
&bold(){ゲイツリバイブ疾風の超スピードで飛び込んで来たゲイツが身を呈してソウゴを庇った。}
結果、ソウゴの身は守れたもののゲイツ自身は&bold(){[[マスクが割れるほど>マスク割れ]]}の致命的なダメージを負い、
最後の力を振り絞ってソウゴに&bold(){「オーマジオウになれ……!“時の王者”に……!」}と、かつてはあれだけ否定していた道を示し、
そして、「友になれて良かった」と感謝の言葉を残して息絶えてしまう。
『友』を喪い、かつてない悲しみと激情に駆られるソウゴ。
そして彼の腰に巻かれたジクウドライバーは金色の光を放ち出し、&bold(){&color(black,#e5bf00){オーマジオウの物と同じドライバー}}へと変化し……。
#center(){
&sizex(6){&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){うぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!}}}
&sizex(7){&bold(){&color(red,black){ライダ-}}}
&sizex(6){&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){変身……!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(red,black){OHMA ZI-O}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){祝福の&ruby(とき){刻}!}}}
&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){最高!&br()&br()最善!&br()&br()最大!&br()&br()最強王!}}}
&sizex(7){&bold(){&color(black,#e5bf00){&ruby(オ ー マ ジ オ ウ){逢 魔 時 王}!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(red,black){2018}}}
&sizex(4){&bold(){&color(gold){(}&color(red,black){ライダ-}&color(gold){)}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){我が魔王……!?}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){ウォズ……祝え。}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){……はっ?}}}
&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){『祝え』と言っている……!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){……祝え!時空を越え、過去と未来をしろしめす究極の時の王者!!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){その名も“}&color(black,#e5bf00){オーマジオウ}&color(#b6d7a8,#4d4c4c){”!!歴史の最終章へ辿り着いた瞬間である!!}}}
}
ゲイツの遺した言葉、そしてかけがえのない友を失ったことによる激情で覚悟を決めたソウゴは、
ジクウドライバーが変化した&bold(){&color(black,#e5bf00){「オーマジオウドライバー」}}によって&bold(){&color(black,#e5bf00){「時の王者」}}へと変身。
満を持して変身したソウゴに対し、アナザーディケイドはこの期を待っていたとばかりにその力を奪おうとするも、
所詮は偽りの王たるスウォルツに扱い切れる力ではなく、逆にオーバーフローを起こして大ダメージを負ってしまう。
それを見たソウゴは狼狽えるスウォルツに、
#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){お前ごときが俺の力を受け止め切れると思うか……。}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){俺の力は……全てのライダーの力だ!}}}
}
と言い放ち、空中に現れた無数のライドウォッチを吸い込み、その身に取り込んだ。
ソウゴが変身したオーマジオウに宿るのは、全ての平成ライダーの力。
それも字義ままのそれではなく、彼らの歩んだ歴史、仲間も敵も過去も未来も、その全てを集約した、&bold(){平成ライダーの歴史そのもの。}
そこから生まれるあまりに強大な力は、スウォルツ程度の者が受け止めきれるものでは到底なかった。
怒るアナザーディケイドは殺してから奪えば良いとばかり、ラスボス達や怪物の群れをけしかけるが、ソウゴはミラーモンスターには龍騎、ダグバにはクウガとレジェンドの力をオリジナル以上の規模で叩き付け、あまつさえ全員を&bold(){[[一撃>サイタマ(ワンパンマン)]]で殲滅}。
一応言うが&bold(){これは仮面ライダーの歴代ラスボス、その中でも最強クラスの面々である。}
余りに馬鹿げた強さを目の当たりにし、勝ち目がないことを悟ったスウォルツは、一端とはいえオーマジオウの力を手にしたことを理由にオーロラカーテンを開いて自分の世界へと退こうとする((実はこの時点でスウォルツは当初の目的をほぼ果たしていたため、オーマジオウと対峙する理由がなくなっていた。…というより、当初の目的自体が自身の世界の崩壊を防ぐ事なので、仮面ライダーツクヨミが誕生した時点でもう目的は果たされている。))。
だが、その背中をツクヨミの剣が貫いた。
&bold(){&color(gold,whitesmoke){「貴方のような王はいらない!」}}とスウォルツに突き付けるツクヨミだったが、それがかえってスウォルツの怒りを買い、
強引に振りほどかれつつ放たれた全力の一撃を受けて爆散。彼女もその命を散らしてしまう。
#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){ツクヨミ―――ッ!}}}
&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){うぅッ……ウオアアアアアアア!!}}}
}
だが、それは更なるソウゴの激情を招き、遂にスウォルツに最後の一撃が放たれる。
#center(){
&sizex(7){&bold(){&color(black,#e5bf00){終焉の刻!}}}
&sizex(7){&bold(){&color(black,#e5bf00){逢 魔 時 王 必 殺 撃 !!!}}}
}
怒りと慟哭と共に放たれたライダーキックをスウォルツは受け止めようとするが、
襲ってきたのはそもそも&bold(){片手間で歴代ラスボス、その中でも最凶クラスの面々を瞬殺する天変地異のようなライダーの全力の必殺技}である。
そんなものを受けきれるハズもなく、真正面からガードを破られ、先のラスボス達同様に偽りの王もまた跡形も無く消し飛ばされた。((実は持ちこたえていた時間とオーマジオウから力を吸収していた時間が同じ。つまり素の状態だとガードどころか瞬殺されていたことになる。))
そしてアナザーディケイドの消滅に伴い怪人やモンスターらも消滅し、ツクヨミの世界はジオウの世界と統合され一つとなり、新たに&bold(){「オーマジオウの世界」}となったことで時空は安定。
世界の崩壊は防がれた。
戦いが終わった後、オーマジオウとなったソウゴにウォズは改めて忠誠を誓うが、
ソウゴは王として君臨せずに&bold(){時空を破壊する}という選択を告げ、そして精神世界で未来の自分と最後の対話をする。
&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前には王となる資格がある。お前が世界を救った」}}と満足げに告げるオーマジオウ。
しかしソウゴはこう返す。
#center(){&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){……世界を救ったのはゲイツや、ツクヨミや、ライダー達みんなの力だ。}}}
#center(){&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){みんなのいない世界で俺一人、王様になったって仕方ない。}}}
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){……覇道より、王道を取るか……。}}}
ソウゴは世界を救ったのは自分ではなく、あくまで仲間と平成ライダー達の力だとして王の座を拒否。
そして未来の自分に&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){「オーマジオウの力って、破壊するだけ?」}}と問うと、
当然のように&bold(){&color(black,#e5bf00){「創造の前には、破壊が必要だからな……」}}と返され、遂にソウゴはオーマジオウの力の本質を理解する。
時空を破壊するものだと本人から語られたオーマジオウの力。
しかしそれは、一端に過ぎない。
確かにオーマジオウの力は強大無比にして無量無辺、その力の前にあらゆる敵は無力。しかし、その力では成し遂げられないことがある。
喪失の痛みが、仮面ライダージオウをオーマジオウへと変貌させる。
オーマジオウの力を手にしたが最後、取れる選択はたったの二つ。
&bold(){この世界以外を破壊し、人々の恐怖と共に君臨するのか。}
&bold(){この世界を破壊し、全てを最初からやり直すのか。}
いずれにしても、ソウゴが守るべきもの、守りたかったものは失われ、取り戻すことはできない。
「仮面ライダージオウ」が守って来た日常は、もう戻ってこない。
&bold(){だから、オーマジオウは「仮面ライダー」を名乗らない。}
戦うべき敵もいない、守るべき平和もない、掲げるべき大義もない、無敵の力を持て余すだけのあの「最低最悪の魔王」は、その名を名乗ることは決してない。
ゆえにこそオーマジオウは「王様」ではなく「魔王」であり、人類の自由と尊厳を脅かす「&bold(){怪人}」に他ならないのである。
ならば、&bold(){人類の自由と尊厳を守る「仮面ライダーオーマジオウ」}として、ソウゴが為すべきことは一つしかない。
かつて[[仮面ライダーキバ>仮面ライダーキバ(登場キャラクター)]]=[[紅渡]]が[[門矢士]]に語ったように「創造は破壊からしか生まれない」。
だからこそ、創造の為には破壊をもたらさねばならない。
&bold(){[[無理矢理一つに纏められた世界、時空という「今あるもの」を破壊し、それぞれの世界の歴史という「新たなもの」を作り出す。>芳乃零二]]}
それこそが&bold(){オーマジオウの真の力であり、そうすることが王としての役目}だと知ったソウゴは迷うことなくそれを選択。
世界を分離させて元通りにし、結果として空白になってしまうジオウの世界を再構築することを告げた。
#center(){
&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){じゃあ、創造させてもらう。歴史を……作り直す。}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){……二度と、王にはなれんぞ?}}
&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){なれるよ。なんか、行ける気がする。}}
&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){……時計の針はさ、未来にしか進まない。}}
&bold(){&color(#ff00ff,#5c548c){ぐるっと一周して、元に戻ったように見えても、未来に進んでるんだ。}}
}
ここに来ていつものポジティブシンキングを見せるソウゴ。
彼の言う通り、歩んできた道は未来の自分の焼き直しなどではなかった。少なくとも、ここにいるソウゴはオーマジオウとは違う道を選択した。
ならばきっと、よりよき未来を掴み取るに違いない。
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){フハハハハ……! 面白かったぞ、お前に会えて。若き日の私よ……}}}
若き日の自分自身―――たった今までそうであった、今や全く違う歴史へと歩み出した青年を見送るように、「もう一人の常磐ソウゴ」は歴史から消えていく。
そして、ソウゴはオーマジオウの力を以て今ある世界を破壊。
21のタイムラインへと分岐させ、「新しい歴史」が幕を開けることとなった。
//出典:白倉伸一郎2019年9月8日のTweet-https://twitter.com/cron204/status/1170353235112054784
//https://twitter.com/cron204/status/1170368035590307840
2018年9月のある日。
いつものようにおじさんと朝食を取り、いつものように学校へ向かうごく普通の高校生・常磐ソウゴ。
そこには[[柔道部に居る生真面目な親友>明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ]]と、[[彼を軽々投げ飛ばす男勝りなクラスメイトの女子>ツクヨミ/仮面ライダーツクヨミ]]、
そして[[自分を「王様先輩」と尊敬を込めて呼ぶ後輩>ウール(仮面ライダージオウ)]]と、その側に[[気だるそうにしながらも寄り添う少女>オーラ(仮面ライダージオウ)]]。そして[[彼らを影から見守る謎の人物>ウォズ(仮面ライダージオウ)]]も。
確かに歴史は書き換えられリセットされた。
しかしそれはまた、新たな未来へのスタートなのだ。
普通の高校生、常磐ソウゴは「王様への道」をまた一から歩み始めた。
今度は楽しく、頼もしい仲間達と共に。
元に戻ったように見えて確実に前に進んでいる、新たな歴史の上で。
*【外伝での活躍】
**[[劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer]]
戦いに直接関わって来ることはなかったが、終盤、タイムトンネルに吸い込まれかけたソウゴが自身の幼少期を思い返した直後に唐突に姿を現した。
2068年の世界、「常磐ソウゴ初変身の像」を背後に、
#center(){
&bold(){&color(black,#e5bf00){思い出したか、若き日の私よ…}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){お前は、生まれながらの王ではない。しかし、王になろうと望んだのは…お前自身だ。}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){お前は、何の為に王になりたかったのだ?}}
&bold(){&color(black,#e5bf00){他の者に認められる為か?それとも……自分が特別である為か?}}
}
「王になろうとした動機」を改めて問いかける。
ソウゴはこの問いに対し、自らの原点に立ち返って叫ぶが、その時には既にオーマジオウは目の前から消えており、
入れ替わりにソウゴの手の中には最低最悪の魔王、正真正銘平成最後の仮面ライダーの力を宿した&bold(){&color(black,#e5bf00){「オーマジオウライドウォッチ」}}が出現した。
手にしたウォッチを使い、ソウゴは時空を超えて大魔王の力を受け継ぎ、全ての時代をしろしめす最終王者・&bold(){&color(#ededed,#ebb400){仮面ライダージオウ オーマフォーム}}へと変身する。
かくして、最後の平成ライダーである「仮面ライダージオウ」の力を継承したソウゴは、ゲイツやウォズ、平成ライダーたちと共にクォーツァーの野望を粉砕した。
生き残ったクォーツァーの残党はソウゴの出した結論を受けて、次の時代を見守ることを決め、
ただ一人野望を捨てていなかったゾンジスもソウゴが冒頭見た夢により現れた「令和1号」たる[[仮面ライダーゼロワン>飛電或人/仮面ライダーゼロワン]]に敗れ、
かくして「逢魔降臨暦の未来」へのルートは完全に破綻することになった。
**仮面ライダージオウ ファイナルステージ
バールクスライドウォッチを偶然手に入れた加古川飛流の手によって平成と令和の歴史が消されてしまい、&bold(){昭和93年}の世界となってオーマジオウが消滅してしまう。
更に飛流は栄光の七人ライダーのライドウォッチを取り込んで&bold(){&color(ghostwhite,#f2c900){アナザーオーマジオウ}}へと至り、ソウゴらを窮地に追い詰める。
[[仮面ライダーアマゾンズ]]ら&bold(){「平成の昭和ライダー」}達の支援を受けて、
&bold(){&color(black,#e5bf00){「平成の世は、終わることはない。ここにいる者ら(=観客)の記憶に刻まれた戦いの記憶は、そんな簡単に消えるものではない!」}}
という&s(){謎の}理屈で&bold(){オーマジオウが復活}。
更にはソウゴもオーマジオウライドウォッチを用いてオーマフォームへと変身する。
&bold(){&color(black,#e5bf00){オーマジオウ}}と&bold(){&color(#ededed,#ebb400){オーマフォーム}}という最大最強のコンビにはさしものアナザーオーマジオウも及ばず、二人の共闘に圧倒され敗れ去った。
**仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ
物語の冒頭、ボロボロのゲイツと対峙する形で登場。
オーマジオウを前にして、ゲイツマジェスティライドウォッチをドライバーにセットして変身しようとした所でゲイツが夢から目を覚まし、物語が始まっていく。
なお、予告のポスターにはオーマジオウがゲイツリバイブ剛烈と組み合う様子が描かれており、
本編で示唆された「リバイブがオーマジオウを倒した世界線」が描かれると思われたが、実際は特に拾われることもなかった。
**ひらかたパーク コラボショー
2020年2月にひらかたパークで行われた『[[仮面ライダーゼロワン]]』とのコラボショーにおいて間接的に登場。
物語の終盤、事件の黒幕であるヒューマギアZ-10の過去干渉によって消えていたはずのオーマジオウの存在が復元され、&bold(){グランドジオウに憑依する形で顕現}。
ヒューマギアZ-10が発動していた時間停止を解除し、止まっていた総攻撃を再開させる事でトドメに繋げた。
**RIDER TIME 仮面ライダーディケイドVSジオウ/仮面ライダージオウVSディケイド
『RIDER TIME 仮面ライダーディケイドVSジオウ ディケイド館のデス・ゲーム』で行われていたデス・ゲームの主催者の正体。
いかなる経緯かは不明だが、次元の狭間である「虚無の世界」に幽閉されており、そこから出るべく自らの代わりに閉じ込められる人柱を探索。
世界を渡り歩いていた[[鳴滝>鳴滝(仮面ライダーディケイド)]]を引っ張り込んで自身の手足として使い、
あらゆる可能性への入り口である「時空の館」を通じて様々な可能性世界をまとめ、生贄に相応しい存在を見出そうとした。
だが、終わりの見えない繰り返しに嫌気がさした鳴滝によって士が呼び寄せられ、
現れるだけで本来の結末を粉砕する「世界の破壊者」がやってきたことで事態が一気に進展。
最後に生き残った別世界の[[小野寺ユウスケ]]は生贄として不適格であったために自ら抹殺し、
次の作戦として束ねた可能性世界の「常磐ソウゴ」達にデス・ゲームを行わせ、生き残りの命を取り込んで復活することを目論んだ。
『RIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイド 7人のジオウ!』では、本人は虚無の世界から一時的に脱出したものの、
消耗が極まって少年の姿になってしまった上に記憶も失い、ツクヨミに保護されていた。
その後「時空の館」でのデス・ゲームは攻略され、可能性世界の7人の常磐ソウゴのうち、本編のソウゴを含めて2人だけが残り、
別世界側が戦いを放棄したことで本編のソウゴの命を奪うべくオーマジオウに変身して襲い掛かった(身長も戻った)。
だが、力の使い過ぎで消耗していたため、2068年のソウゴや仮面ライダーオーマジオウとは比較にならないレベルまで弱体化している。
それでも、(『ディケイドVSジオウ』でユウスケから受けたダメージがあったとはいえ)コンプリートフォーム21を仲間ともども一蹴するなど圧倒的な力を見せたが、
ソウゴが士を通じて「アンドロイドのソウゴ」から受け取ったセイバーライドウォッチを継承したことで形勢が逆転。
ディケイドアーマー セイバーフォームとの一騎打ちになり、必殺技の打ち合いになったところでツクヨミの呼び掛けに気を取られて隙を生み、押し切られる形で敗北。
ソウゴに対して&bold(){&color(black,#e5bf00){「お前は……俺だ!」}}と言い残して爆散・消滅した(オーマジオウが明確に敗北した初めてのシーン)。
**[[セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記]]
『[[西遊記>西遊記(中国古典)]]』の世界において、経典を守る魔王として登場。なお、この時はイメージとしての存在であるためか[[巨大化]]している。
『西遊記』の世界に迷い込んだ[[新堂倫太郎>新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ]]と[[五色田介人>ゼンカイザー/五色田介人]]、[[モモタロス]]、[[ウラタロス]]、[[キンタロス]]、[[リュウタロス]]達に天竺に来るよう伝えると、
[[デンライナー>時の列車(仮面ライダー電王)]]に乗って天竺へ向かう一行を見送りつつ、若き日のソウゴに後を託した。
なお、モモタロスが&bold(){&color(red){「あのでっかい金のヤツに役を割り振られた」}}と語っていた事から、どうやら&bold(){タロスズやソウゴのキャスティングはオーマジオウが決めた模様。}
アスモデウスがオーマジオウを御せる理由はないため、一部では「未来から遊びに来ただけなのでは」という話も。
**小説 仮面ライダージオウ
ソウゴが歴史を巻き戻した裏で、同様に新たな歴史を創り出したミラーワールドの&bold(){裏ソウゴのオーマジオウ}が登場。
巻き戻された歴史で誕生した第三のウォズが今の歴史は上書きされたものと気付き、正史に正すためにノートの力で巻き戻される前の歴史の裏ソウゴを動かした。
計画の為にはウォズを騙す必要があり、正史と殆ど変わらない流れで2068年に到っており、
小高い丘の上に宮殿を築き、眼下に拡がる王都に暮らす民衆を圧政で苦しめているという2068年のオーマジオウの統治の詳細が判明した。
第四の歴史の若きソウゴを玉座に呼び寄せて「魔王」になるよう要求するが、拒否されると本来の目的を果たすためにソウゴを幽閉し、正史の2018年に移動する。
その目的とは、ウォズやゲイツやツクヨミ、スウォルツ、タイムジャッカー、ティード、クォーツァーなど、
力を得たことで野心を抱き後付けの大義と詭弁を持って干渉した者達にねじ曲げられた自分たち虚無の歴史を消し去り、誰の干渉も受けずソウゴが魔王となった正史に正すこと。
そう考えるに到った動機の一つは、彼が&bold(){アナザー}オーマジオウだったことにある。
ソウゴの選択により世界は分離され、平成ライダーの力はジオウの世界からは失われており、残されたアナザーウォッチを継承し裏ソウゴは魔王へと到っていたのだ。
自身が勝っても負けても歴史は消え去る状況を作り上げ、消えると知った上で立ち向かう第四の歴史の若きソウゴと対峙。
第三のウォズの支援で「アナザーゲイツウォッチ」と「アナザーツクヨミウォッチ」を取り込み&bold(){アナザーオーマジオウトリニティ}に変身。本物のオーマジオウと遜色ない存在となる。
しかしジオウの力の本質は平成ライダーを束ねた武力などではなく、虚無を望む裏ソウゴを若きソウゴは上回り、最後は互いのアーマーとウォッチが破壊される決着となった。
*【他の歴史におけるオーマジオウ】
設定上はソウゴの可能性の数だけオーマジオウも存在し、実際に本編ではソウゴがオーマジオウに変身するなど、2068年以外のオーマジオウも登場している((別キャラとして登場しているので忘れられがちだが、オーマジオウとは「常磐ソウゴがオーマジオウドライバーを使って変身した仮面ライダー」であり、イコールの存在である。))。
単に「オーマジオウ」と言った場合は「2068年に君臨する“最低最悪の魔王”」を指すことが多い。
**&color(black,#e5bf00){仮面ライダーオーマジオウ(2019常磐ソウゴ)}
#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){祝福の&ruby(とき){刻}!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(black,#e5bf00){最高!最善!最大!最強王!}}}
&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){&ruby(オ ー マ ジ オ ウ){逢 魔 時 王}!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(red,black){2018}}}
&sizex(4){&bold(){&color(gold){(}&color(red,black){ライダ-}&color(gold){)}}}
}
最終話「2019:アポカリプス」にて本編のソウゴが変身したオーマジオウ。
その変身シークエンスは強烈で、
・&bold(){両スロットの空いたジクウドライバーがオーマジオウドライバーに変異}
・&bold(){ソウゴが雄叫びを上げるとその背後の地面がひび割れ、地響きと共にオーマジオウの顔を象った赤黒い巨大な時計の紋章が出現}
・&bold(){「変身」のコールと共にドライバーの両端を押し込むことで、その紋章にマグマのようなエネルギーが流れ込みソウゴの背中から取り込まれていき、同時に『ライダー』の文字が射出される}
・&bold(){無数のベルト状のエフェクトがソウゴの身体を包み込み、オーマジオウの姿を形成}
・&bold(){最後にジオウの各形態同様『ライダー』の文字がマスクにセットされる}
以上のプロセスを経て変身完了となる。
一目で見て分かるようにこのシークエンスの時点で&bold(){最強にして最も危険な力}であるオーマジオウの力を端的に表しており、
変身完了時の余波のエネルギーだけで&bold(){&color(red){アナザーディケイドを含む最凶最悪レベルの面々が大きく怯むほど。}}
上述のように戸惑うウォズに対して&bold(){祝福を強要する}など、人格的にも2068年のオーマジオウに近づいている(あるいは寄せている)のがわかる。
これまで「オーマジオウ≒最低最悪の魔王にならない」ことを目指して戦ってきたソウゴがオーマジオウに変身したことに、
誰よりもこの時を待っていたはずのウォズは呆然となり、ソウゴに促されるまで祝辞を述べることを忘れていた。
また、なにか思うところがあったのか、この祝辞にユートピア・ドーパントはわざわざ拍手を送っている。
あくまでこの時点では「最低最悪の魔王」になるかならないかの分岐点であるためか、2068年とは異なり「仮面ライダー」の名を持っている。
***戦闘能力(2019常磐ソウゴ)
身長:200cm
体重:144kg
パンチ力:108.3t
キック力:&bold(){&color(red){324.9t}}
ジャンプ力:ひと跳び240.6m
走力:100mを0.1秒
最終回の放送後に明らかになったスペックが示すように&bold(){「最高最善の魔王」に相応しい圧倒的な力を持つ。}
基本スペックの時点ですらキック力の数値が324.9tで&bold(){全ライダー中3位}。
1位である「基本スペックが自由に設定可能(上限なし)」となっている[[ゴッドマキシマムゲーマー>仮面ライダーゲンム]]や、2位のオーマフォームを除けば4位以下をぶっちぎりで離している。
パンチ・ジャンプ・走力に関してもほとんどのライダーを大きく引き離した数値である。
強化形態や特殊能力を発動した状態のライダーに上回られることはあるが、これはあくまで&bold(){基本スペックとしての数値}である。
ライドウォッチ用のスロットは3箇所に存在する。
2個ずつセット可能な左右の前腕の「ソナライドウォッチホルダー」はこれまでと同様にメンテナンス機能が備わり、更に性能が向上している。
右胸および右肩に備わる「オーナメントスロット」は最大で6台のライドウォッチを同時稼働でき、
通常はライドウォッチを手に取るだけで発動可能とするデバイス「オルタネートプラグ」が装填されている。
特徴的な背中の大時計「アポカリプス・オブ・キングダム」には長短一対のプレート「アパラージタ」((インド神話の王の剣で、その意味は「無敵」。))が備わり、
回転することで加速増幅されたエネルギーにより様々な攻撃を行える。
グローブ部分である「オーマコーザリティーハンド」に備わっている機能で、コーザリティーの名の通り&bold(){[[因果律操作>マジンガーZERO(機体)]]}により周囲のものを思い通りに動かせる。
足を保護する「オーマコーザリティーシューズ」もまた、因果律操作により空中浮遊や高速歩行を行える。
また、黒い波動で消滅させたのは斜め掛けしている金色の腕時計金属ベルトのような勲章「メリディアンサッシュ」((「メリディアン」とは子午線を意味し、身体の上から下、つまり真北から真南にかけて帯が掛けられていることを表していると思われる。))の機能で、
絶対境界波動「セパレートサージ」を放つことで&bold(){4km以内にある物なら別次元に送る}ことができる。
これだけでも凄まじいが、更に全身を覆うスーツに備わる人工筋肉と形状記憶・変化機能により&bold(){化物じみた運動能力}や&bold(){最高レベルの自己修復機能}を変身者にもたらし、
仮に身体能力を遥かに上回る戦闘でも半永久的な続行を可能としている。
マスク部分を含む各部に施された装甲は「ザバルダストグラフェニウム」((ザバルダストグラフェニウム自体はグランドジオウの時点で組み込まれている。裏を返せば、グランドジオウは部分的とはいえ各部の性能がオーマジオウに近づきつつあることを表していると言える。))、重量と密度を自在に変化させる「ダークマターインゴット」、
特殊エネルギーフィールド「アブソリュートスロウン」((意味は直訳すれば「絶対的な王位」となる。))を纏う魔術装甲「オーマラディアントアーマー」という三つの材質による複合装甲で、
攻撃時の破壊力増大に加え、地の硬度ですら&bold(){鋼鉄の1200倍と言う強固さを誇りながら、あらゆるダメージを&bold(){委縮}させ、ほぼ0にまで減衰・吸収する柔軟さまで兼ね備える、正に極限の防御力を持つ。}
更にはオーマジオウドライバーから溢れ出す無尽蔵かつ莫大なエネルギーはスーツ中央の生体増強装置「ミッドバンドライナー・アンセム」を通して全身をくまなく循環するようになっており、
未来のオーマジオウが68歳と言う高齢でありながら&bold(){人智を超えた戦いを披露していた}のは恐らくこの機能のお陰であると思われる。
そして極め付けは頭部「コンプリケーションキャリバーA」((時計用語における「コンプリケーション」は「コンプリケーションウォッチ」の略で、複雑機構を備えた、高度な技術が込められた時計を指す。))に集約された機能の数々。
マスク中央から伸びる「トランセンデンスブレード」は、アパラージタのような複雑かつ荘厳な形状に変化している。
フレーム部分の「ディバインベゼル」は、ザバルダストグラフェニウムにいくつもの超鋼ダイヤが埋め込まれたことで強度が増しており&bold(){破壊不可能}。
黒色の顔部装甲「デコラティブダイアル」は先述の通り「王」の文字に覆われ、
ダークマターインゴットを化粧材に用いた多層構造の表面に高精細に彫り込まれたその装飾は、&bold(){格の違いを否応なしに認めさせる}という。
複眼部分「エクスプレッシブフレイムアイ」は常に&bold(){1000℃から1200℃ほどの高熱を帯びて赤熱しており}、
劇中では披露されなかったものの設定上は&bold(){なんと複眼から[[ビームを放って>目から〇〇(武器)]]相手を焼き払うことが可能。}
更には額部分に3つ備わるデバイス「パラレルラトラパンテ」((「ラトラパンテ」は秒針が2本あるクロノグラフ。メインの秒針とその下に重なるもう一本の秒針を同時にスタートさせ、複数人のタイムなどを計測できる。))は&bold(){時代や次元を越えての意識と感覚の共有能力}を与え、
これにより未来のソウゴことオーマジオウが現代のソウゴとそれを取り巻く環境を詳細に知り、精神世界での対話をしていたものと思われる。((ウォズに対して祝辞を促したのは、これによって劇場版のソウゴの意識を共有したことでウォズの素性=クォーツァーのメンバーであるという事実を知ったからでは、という説もある。))
最後は眉間の「オーマシグナル」。
これは装甲と共に全身に配置されているセンサーの情報を統合・分析してスーツとドライバーに伝えることで、
&bold(){いかなる相手であろうと必ず上回れるようにシステム歩度を調整・発揮させる}というトンデモ装置。
その為&bold(){&color(red){上記のスペックが本当にオーマジオウの基礎スペックなのかも定かではない。}}
あくまでアナザーディケイドを打倒するために必要なのがあのトンデモスペックだったという可能性がある。
また、全ての平成ライダーの戦闘データベースを管理する左耳の「コアダイアデム」に、オーマシグナルで解析した敵の情報が随時記録されていくシステムとなっている。
上記の基本スペックではナンバー1だったゴッドマキシマムゲーマーと同様、数値など意味をなしておらず、チートどころかもう不条理である。
しかしこの理不尽極まりないスペックでさえ、まだオーマジオウの強さの一端でしかない。
上述したのはあくまで単体のライダーとしての力、ジオウというライダーの能力である。
彼の扱う力とはそれに加えて、
#center(){&sizex(6){&bold(){&color(black,#e5bf00){全ての平成ライダーの力}}}}
である。
すなわちレジェンドライダーだけでなく&bold(){彼らと共に歩み、戦った2号、3号、4号ライダーといったサブライダー}、
&bold(){その行く道を阻んだダークライダー}、&bold(){派生フォームや強化フォーム、最強フォーム}、
&bold(){劇場版など本編外の限定ライダーをも含む}という意味での&bold(){「全ての平成ライダーの力」}であり、
言うなれば&bold(){平成ライダーシリーズに登場した「仮面ライダー」全ての集合体}と言える。
要するにその力は&bold(){「平成ライダーシリーズ」そのものの化身。}「ぼくのかんがえたさいきょうのかめんらいだー」&bold(){どころではない}、正真正銘の怪物である。
&bold(){だがこの戦闘能力でさえ、オーマジオウの力の本質ではない。}
全ての平成ライダーの歴史を束ね、過去と未来を凌駕したその力は既に人智を超越。権能と表現すべき域まで高められた力は、もはや無数の平行世界の破壊、そして新たな歴史の創造をすら可能とした。
&bold(){&color(black,#e5bf00){「全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者」}}。
事あるごとにウォズが高らかに謳い上げてきた祝辞は、この時を以て現実のものとなったのである。
***必殺技(2019常磐ソウゴ)
・&bold(){&color(black,#e5bf00){逢魔時王必殺撃}}
#center(){&bold(){&color(black,#e5bf00){終焉の刻!}}}
ドライバーのスイッチを同時に押し込むことで発動。
「アポカリプス・オブ・キングダム」を展開してエネルギーを解放し、&bold(){&color(black,#e5bf00){「キック」}}の文字に囲まれた相手に&bold(){&color(red,black){ドス黒いオーラを纏ったライダーキック}}を叩き込む。言うなればオーマジオウ版タイムブレークか。
なお、技名や発動時に流れる音声は日本語の直訳に変わっている。
絶妙にストレートなネーミングはやはり中身がソウゴゆえだろうか?
・&bold(){&color(black,#e5bf00){逢魔ノ一撃}}(ガンバライジング)
炎を纏った右フック。真っ先に向かってきたサジタリウス・ノヴァを消し飛ばした。
・&bold(){&color(black,#e5bf00){オーマハンマーパンチ}}(シティウォーズ)
炎を纏った右ストレート。ドラグブラッカーを粉砕した。
・&bold(){各平成ライダーの必殺技}
設定上存在する技。クウガからジオウ通常形態までの基本形態の必殺技を使用することができる。
それぞれ&bold(){&color(black,#e5bf00){「(ライダー名)の刻!」}}とコールが入る。
なお「ジオウの刻」も存在する辺り、明確に通常のジオウとは異なる存在だとされている模様。
・&bold(){アラウンド・ザ・クロック}(シティウォーズ)
アポカリプス・オブ・キングダムを回転させ、球体状のフィールドに敵を取り込んで爆破する。
ゲムデウスをこの技で撃破した。
なお、2068年のオーマジオウはディケイドアーマー戦でこの技をトドメとして使い、ソウゴを変身解除に追い込んだ。
その他、単にライダーの力を引き出すだけならノーモーションで使えるらしく、最終話では封印エネルギーのキックを打ち込んだり、コウモリの大群を飛ばしている。
**&color(black,#e5bf00){真実のソウゴ}
演:伊藤駿太
CV:小山力也
『ディケイドVSジオウ』『ジオウVSディケイド』に登場したオーマジオウの変身者。
正体は全くもって不明のままだが、恐らく&bold(){「本当に最低最悪の魔王になった可能性のソウゴ」}だと考えられる。
実際、「封印からの脱出のために他人を生け贄にする」「可能性を無理やりまとめて潰し合わせる」など、
やっている事は形容ではない「魔王」そのもの、本編のソウゴやオーマジオウの性格を考えると不可解なものである。
そもそも、封印されている時点で誰かに敗北している事、或いはそうなるだけの何かが起きていたらしい事はうかがえる。
さらに言えば「本編で登場した、ゲイツやツクヨミと面識のある2068年のオーマジオウ」は最終話でソウゴが世界を再分岐させた際に消失しているため、
そのポジションに収まった別の存在と考えた方が自然。
ちなみに小山ボイスのオーマジオウが「俺」という一人称を使ったのはこの時だけだが、これはどういった意味なのであろうか?
2068年のオーマジオウは喪失の先の行き止まりだったが、もしソウゴがどこかで道を踏み外していれば、
平成ライダーの力をエゴで振り回す最低最悪のダークライダーと化していたのかもしれない……。
*【オーマジオウの力を宿した存在】
オーマジオウの力を継承した仮面ライダーやオーマジオウのアナザーライダー達。
同じ力を宿しているだけあって、いずれもオーマジオウにも迫るあるいは比肩する力を誇っている。
**&color(#ededed,#ebb400){仮面ライダージオウ オーマフォーム}
#center{
&b(){&color(magenta,#5c548c){他の人や平成ライダーなんか関係ない!!}}
&b(){&color(magenta,#5c548c){俺が王になりたかったのは……世界を良くする為だ!!}}
&sizex(4){&bold(){&color(black,#e5bf00){\オーマジオウ!/}}}
&sizex(4){&bold(){&color(magenta,#5c548c){変身!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#ededed,#ebb400){キングタイム!}}}
&sizex(6){&bold(){&color(#ededed,#ebb400){仮面ライダージオウ!}}}
&sizex(7){&bold(){&color(#ededed,#ebb400){オーマー!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(orange,black){FUTURE}}}
&sizex(5){&bold(){&color(orange,black){0000}}}
&sizex(3){&bold(){&color(lavender){(}&color(magenta,black){ライダ-}&color(lavender){)}}}
&sizex(4){&bold(){&color(gold){(}&color(magenta,black){ライダ-}&color(gold){)}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){祝え!}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){時空を超えて大魔王の力を受け継ぎ、全ての時代をしろしめす最終王者!}}}((「時空を超えて」の部分のみ映画本編ではカットされているが、プレミアムバンダイ限定「DXメモリアルライドウォッチセット」のウォズミライドウォッチの「祝えモード」と『仮面ライダージオウ超全集』で確認可能。))
&sizex(5){&bold(){&color(#b6d7a8,#4d4c4c){その名も“}&color(#ededed,#ebb400){仮面ライダージオウ オーマフォーム}&color(#b6d7a8,#4d4c4c){”の誕生である!}}}
}
ソウゴがジクウドライバーと&bold(){&color(black,#e5bf00){「オーマジオウライドウォッチ」}}を使用して変身するジオウの究極形態。
文字通りオーマジオウの力を宿した形態であると同時に、オーマジオウとは似て非なる別の可能性。
そのため、名前の割にオーマジオウとはあまり似ておらず、通常形態にオーマジオウ型のパーツを被せたような姿をしている。いわば「オーマジオウアーマー」か。
この形態への変身を以て、ソウゴは本来はあり得なかった自分自身、即ち仮面ライダージオウの力と歴史を継承し、正真正銘平成ライダー全ての歴史を受け継ぐこととなった。((オーマジオウは仮面ライダーの名前こそ持たないが「仮面ライダージオウの歴史の果てに位置する存在」であることは間違いなく、その力を受け継ぐことはすなわち、「魔王となった常磐ソウゴの歩んだ歴史」を継承することと同じである。))
背中の大時計「アポカリプス・オブ・キングダム」はそのままだが、
オーマジオウが袈裟懸けにしていた時計のバンド型の勲章「メリディアンサッシュ」は肩の周りを一周してショルダーアーマーを形成しており、
顔の両サイドには「王」の文字が耳のように配置されているほか、額には起動状態のジオウライドウォッチがそのままセットされている。
フェイス部分は通常時の白から金色に染まり、『ライダー』の字はオーマジオウの赤ではなくマゼンタに染まって装着される。
また、脚の部分は新しい歴史の前兆であるジオウトリニティと全く同じ。
両腕のライドウォッチホルダーには&bold(){オーマジオウライドウォッチが4つ}も嵌っており、見方によっては&bold(){オーマジオウ五人乗せ}とも言える凄まじい形態となっている。
変身時にはソウゴの背後に巨大なオーマジオウの幻影が現れ、
インジケーションアイから「ライダー」の文字が射出してマゼンタに変色しつつセット、最後に飛来したジオウライドウォッチが額に装着されて完了する。
また変身音声は究極フォームとしてはかなりシンプルで、通常形態の純粋なアレンジとなっている。
ド派手だったグランドジオウとは対極的となっており、ライダータイムの極限であることが表されている。
ドライバーの右スロットには何もセットされていないため、理論上は&bold(){アーマータイムや強化形態のウォッチを使用した更なる強化}も可能。
この点は&bold(){両側のスロットが埋まる形になっていて、ベルトの回転もできない}オーマジオウドライバーとは対照的である。
また武器については、ジオウⅡ・ジオウトリニティ・グランドジオウから引き続きサイキョージカンギレードを使っている。
***戦闘能力(オーマフォーム)
身長:204.5cm
体重:122kg
パンチ力:129.9t
キック力:&bold(){&color(gold){389.9t}}
ジャンプ力:ひと跳び288.7m
走力:100mを0.07秒
その基本スペックは、
・キック力は&bold(){&color(red){全平成ライダー中ぶっちぎりのトップ。}}
・ジャンプ力は仮面ライダーアーク((『∞』。飛べるということらしい。))を除くとスーパータトバコンボに次ぐ第2位
・走力は(555アクセルフォーム・クロックアップを除いて)長らく不動の地位にいたタイプフォーミュラを超えて&bold(){&color(red){第1位}}
と&bold(){オーマジオウ以上に規格外((ゲンム・ゴッドマキシマムゲーマーは全スペックが自在であるためここでは除外する。))。}
特殊能力面は完全にオーマジオウそのもの((つまり、上記のチート染みたスペックはあくまでもオーマジオウの能力「相手を必ず上回るスペックに調整する」の結果、バールクスを倒せる程度の能力であり、相手によってはオーマジオウの方が上回ることもある可能性大。))で、手から放つ衝撃波や、自由自在の時間操作などジオウ固有の力が極限まで引き上げられている。
オーマジオウやグランドジオウが「平成ライダーの力全てを極めた姿」であれば、こちらは単独のライダーとしてのジオウの到達点と言える。
(『ジオウ』の時間軸には本来他のライダーが存在しないことを踏まえれば、クロスオーバーなしでの到達点とも言える)
ジオウ自身が&bold(){「レジェンドありきのライダー」}として位置付けられていることを思えば、
ソウゴ自身の言った通り&bold(){&color(#ededed,#ebb400){「『平成ライダーなんか関係ない』独自の到達点」}}がこの形態なのだろう。
この形態の降臨と共に「枠」を外された平成の時代が湧出、媒体を問わず平成の時代を戦った仮面ライダーが次々と登場、最強フォームへ変化してジオウと並び立った。
さらに飛行能力やグランドジオウ時に見せたテレポート能力も会得しており、縦横無尽の機動力と最強の攻撃力であらゆる敵を圧倒する。
その場から動かずドッシリ構えて即死級のカウンターで敵を蹂躙するオーマジオウの&bold(){「静」}の動きと、
圧倒的な速度で空を駆けて敵を薙ぎ払うオーマフォームの&bold(){「動」}の動きを見比べてみるのもまた一興。
駆けつけたレジェンドライダー達は変身能力を取り戻した本人であるとされ、それを裏付けるように、
降臨直後、カッシーンと戦っていた[[詩島剛>詩島剛/仮面ライダーマッハ]]の手元にシグナルマッハが再出現している。
一方でこの形態も結局のところ、ライドウォッチというアイテムの性質上&bold(){オーマジオウありきのフォーム}であり、
現在のソウゴがどのような結末に至ったとしても「2068年に君臨するオーマジオウ」の存在は不変であると思われる(直接の未来ではないと思われるが)。
なお、ソウゴに接触してきたオーマジオウが何だったのかは製作スタッフの間でも見解が分かれており(後述)、正体は不明。
またジオウの形態としては唯一、D'9スロットのウォッチと変身後の形態が異なっている((このスロットは変身する仮面ライダーを指定するので、理屈で行けばオーマジオウのライドウォッチを使ったのだからオーマジオウに変身することになる。))
ちなみにグランドジオウのモチーフは柱時計だが、あちらが仏壇扱いされていたことを踏まえたのか、こちらは「仏像」のような造形。
額のジオウライドウォッチが白毫に当たる。
***必殺技(オーマフォーム)
#center{&bold(){&color(#ededed,#ebb400){キングフィニッシュタイム!}}}
・&bold(){&color(#ededed,#ebb400){キングタイムブレーク}}
オーマフォームの必殺技。
劇中では最強フォームに変身した平成ライダー達と共に、全員で同時に放つオールライダーキック「&bold(){平成ライダーキック}」の1つとして使用された。
それぞれのキックの軌跡が番組タイトルを象り、バールクスの水の障壁を「平成」の文字の形に撃ち抜いて撃破した。
要するに「平成」の元号発表のオマージュである。&font(l){平成の私物化。}
超全集ではそのまま「平成ライダーキック」と記載。
ファイナルステージでは単体バージョンも披露しており、&bold(){&color(black,#e5bf00){逢魔時王必殺撃}}から禍々しさを抜いたようなタイムブレークの超豪華版とでも言うべきエフェクトとなっている。
・&bold(){&color(#ededed,#ebb400){アラウンド・ザ・クロック}}
「アポカリプス・オブ・キングダム」にあたる背中の大時計を回転させ、空中から時計の文字盤型の魔法陣を展開し、広範囲の敵を爆破する。
映画ではダイマジーンに対する時間制御攻撃として使用。この力で経年劣化による停止に追い込んだ。
名称はスマホゲーム「仮面ライダーシティーウォーズ」より
・&bold(){&color(#ededed,#ebb400){キングギリギリスラッシュ}}
ジオウⅡの時点から使い始めた大技。
サイキョーギレード自体に「ジオウに追随して性能を上げる」という機能があるため、この形態ともなると文字通りの&bold(){「ジオウサイキョウ」}である。
このフォームではほとんど「強めの通常攻撃」ポジションであり、光の刃を振り回してダイマジーン軍団を薙ぎ払っていた。
**&color(ghostwhite,#f2c900){アナザーオーマジオウ}
『仮面ライダージオウ ファイナルステージ』及び『小説 仮面ライダージオウ』にて登場した&bold(){オーマジオウの[[アナザーライダー>アナザーライダー(仮面ライダージオウ)]]}。
前者はアナザーオーマジオウウォッチ…ではなく、仮面ライダーバールクスが栄光の七人ライダー達のライドウォッチを吸収して誕生した。
後者は裏ソウゴがディケイドを除いた平成主役ライダー達のアナザーウォッチを継承する事で、不完全な形ではあるが覚醒した。
詳しくは[[加古川飛流>加古川飛流/アナザージオウ]]の項目を参照。
**&color(ghostwhite,#f2c900){アナザーオーマジオウ}&color(red,#f2c900){トリニ}&color(whitesmoke,#f2c900){ティ}
『小説 仮面ライダージオウ』にて登場したアナザーライダー。
裏ソウゴの変身する不完全なアナザーオーマジオウが、アナザーゲイツウォッチとアナザーツクヨミウォッチを取り込み進化した強化形態である。
アナザーディケイドウォッチが欠けているために不完全だった力は&bold(){「オーマジオウそのもの」}にまで引き上げられ、
掌から衝撃波を放ったり強く握って大爆発を起こしたりする等オーマジオウのような技を放っている。
何気に初となる&bold(){モチーフの仮面ライダーが存在しないアナザーライダー}である。
*【謎】
**歴史との関連
第16話でソウゴがジクウドライバーを破壊した際、2068年の世界から消滅している。
このため、現在のソウゴ=2068年のオーマジオウであることはほぼ疑いない(ソウゴから見ると「未来の可能性の一つ」ではあるが)。
だがその際、&bold(){ソウゴがドライバーを破壊した影響を受けたのはオーマジオウ本人のみであった}という不可解な点がある。
少なくともこの話の後半でゲイツのドライバーを受け取り再び仮面ライダージオウになるまでの間、
「&bold(){オーマジオウが最初から存在しなかったことになった}」はずであるが、
-「オーマジオウを倒して未来を変えるために」2018年に来たゲイツとツクヨミ
-ソウゴをオーマジオウへ導くために現れたウォズ
-オーマジオウの部下であるカッシーンとダイマジーン
-オーマジオウに変わる王の擁立を目論んで2018年に来たタイムジャッカー
これら、&bold(){オーマジオウに起因する要素は何の変化もなく2018~2019年に存在し続けていた(カッシーンとダイマジーンは機能を停止したのみ)上、
&br()作中で描かれた限りでは2068年の世界も荒廃したままだった。}
つまり、「オーマの日」に世界を破壊したダイマジーンは、オーマジオウの存在如何に関わらず破壊をもたらしていた可能性が浮上している。
いずれの歴史であっても「オーマジオウが登場する」こと自体は避けられないらしく、
[[ジオウトリニティ>仮面ライダージオウトリニティ]]の登場により「オーマの日」が無事に過ぎた今も健在のままだった。
**ジオウⅡとの関連
ソウゴが持つジオウライドウォッチⅡは、黒ウォズ曰く「ソウゴがオーマジオウになるために使うウォッチ」であるらしい。
劇中では[[アナザーリュウガ>アナザーリュウガ(仮面ライダージオウ)]]戦で実戦投入されたが、
「正史」ならば全ての平成ライダーの力を得たソウゴが「オーマの日」にこのウォッチを使用して変身したことになる。
その一方で黒ウォズが祝辞を述べたことから、「正史」においてもジオウⅡは現れていたらしく、
最初からこの姿になったのではなく、ジオウⅡからさらにパワーアップする形でオーマジオウになったと思われる。
また、ジオウⅡになるためには[[ミラーワールド]]への介入が必須事項なため、正史では龍騎編でライドウォッチ集めが終結したと思われる。
**オーマジオウは最低最悪の魔王だったのか?
本編最終話の放送と前後して、ムック本・公式ブログにて白倉Pがオーマジオウについて語っている。
オーマジオウのコンセプトは[[「墓守」と「老害」>ストロング・ザ・武道]]。
輝かしい平成ライダーの墓標((「常磐ソウゴ初変身の像」にある平成ライダーたちの像が例に挙げられている。))をただ一人守り続けようとしているのがオーマジオウであり、
仮に始まりが最高最善の王だったとしても、過去の栄光を理想化し、
忘れ去られてしかるべき時代となっても次の世代にバトンを渡さず居座り続ける行為は、
[[「現在を貶め未来を否定すること」>マジンガーZERO(機体)]]と同義であり、だからこそオーマジオウは「最低最悪の魔王」なのだという。
そして現代のソウゴはそのバトンを受け継ぎ、時代へと渡そうと戦う架け橋なのである。
*【余談】
・声優の小山力也氏は[[パラドックスロイミュード(ロイミュード108)>仮面ライダーダークドライブ]]以来の仮面ライダーシリーズ出演。&br()また[[武神鎧武]]以来の「主人公ライダーそっくりなライダー」を演じることになったとも言える。
・第15話においてソウゴと対面した際の変身前の姿はジオウのスーツアクター・高岩成二氏が演じている。%%違う方向性で全ライダーの力を受け継いでいる…%%&br()劇中で口から上が映らなかったのは「&bold(){映し過ぎると高岩感が出過ぎる}」からとのこと。&br()ちなみに、最終回後明かされた人物相関図でも顔は最終回同様逆光で隠されていたが、彩度を下げるとしっかり高岩さんであることが分かる。
・ちなみに石ノ森章太郎による漫画作品『仮面ライダーBlack』では、2018年に世界の支配者として「魔王」が登場している。&br()小山氏演じる[[霞のジョー>霞のジョー(仮面ライダーBLACK RX)]]が登場したのは[[RX>仮面ライダーBLACK RX]]からだが、もしかして意識しているのだろうか?&br()更にそのRXをモチーフにした[[仮面ライダーバールクス>クォーツァー]]こそがまさに最低最悪の魔王だったが…
・『補完計画』第1.5話によれば、「オーマジオウ」のオーマは「魔王(マオウ)」のアナグラムであるとのこと。&br()つまり、オーマジオウとは魔王のジオウということをそのまま指していると思われる。
・ジオウ本編の公式サイトやてれびくんなどではオーマジオウと一貫しているが、&br()バンダイから発売されている各種グッズではオーマジオウの他に「仮面ライダーオーマジオウ」と記載してある商品もある。&br()仮面ライダー図鑑公開記念のインタビューによると公式サイドでも仮面ライダーとして扱うか疑似ライダーとして扱うか揺れている状態だったとのこと。&br()最終話後の公式サイトでは2068年のものは「オーマジオウ」、2019年のものは「仮面ライダーオーマジオウ」と表記されている。
・第16話でソウゴがゲイツからジクウドライバーを託された後の戦闘時と[[ジオウⅡ>仮面ライダージオウⅡ]]の初陣の時に流れたソウゴ役の奥野氏が歌う挿入歌「ジオウ 時の王者」のイントロは、&br()第1話冒頭で流れたBGM「オーマジオウ」と&bold(){ほぼ同じ曲調になっている}。&br()この事から「ジオウ 時の王者」は「ジオウがオーマジオウに近づいた時の曲」と見る傾向もある。
・「黒・金・赤というカラーリング」、「最強にして危険な力」、そして何より&bold(){「最終回で披露された真の最強フォーム」}という共通点から、&br()「平成ライダー初の最強フォームである&bold(){[[仮面ライダークウガ アルティメットフォーム>アルティメットフォーム(仮面ライダークウガ)]]}がオマージュ元として込められているのではないか」という見方もある。&br()もっともあちらは覚悟の末に変身を決意しても、[[自分を信じてその瞬間を見守ってくれた相棒>一条薫]]がいたのに対し、&br()こちらは&bold(){大切な仲間の死が変身への決意の引き金になる}という対照的な過程になっているが……。
・『[[劇場版 仮面ライダービルド Be The One]]』に先行登場したジオウはオーマジオウに近いと観客から言われることもある(リンク先参照)。
・白倉Pによれば、オーマフォーム誕生直前の回想場面でソウゴの前に現れたオーマジオウは自問自答の質問役として投影されたイメージのようなものだったらしい。&br()いわば走馬灯のような形でソウゴが過去を思い出したことで「俺はどうして王になりたかったのか」という自分への問いを投げかける存在として、&br()アバターのような形で「未来の自分」であるオーマジオウの姿を使った、ということのようだ((「夏映画に出てくるオーマジオウは、実際のオーマジオウかわからないんですよ。結局、オーマジオウってどういう経緯でああなったかはわからないものの、その後のソウゴなわけじゃないですか。だから、あれは自分と自分の対話なんですね。天使のソウゴ、悪魔のソウゴみたいな心の声、イメージに近い。オーマフォームはオーマジオウの力を与えられたものだけど、結局それって自分の力なんですよね。たまたまオーマジオウというキャラクターがいたからああいう形で内面描写出来たという感じです」))。&br()一方で田﨑竜太監督は同シーンについて、未来のオーマジオウからの激励である旨を語っており((「あのオーマジオウがソウゴに檄を飛ばして帰ってくるでしょ?この時彼が過去の自分に力を託してるんですよ」「そして変身する際にオーマジオウ像が現れて崩れるのは孤独な王の未来は無くなったからなんです」))、どちらが公式設定とも言い難い状態となっている。
・『仮面ライダージオウ超全集』には、&bold(){「オーマジオウの正体は常磐ソウゴではなく、クォーツァーのリーダーである常磐SOUGO/仮面ライダーバールクスだった」}((ただし、これは2068年の未来において伝わっていた「過去のオーマジオウの悪行」が常磐SOUGO(クォーツァー)によるものだったという意味での解釈も可能。劇中でもゲイツらの会話によって示唆されている。))説や、&br()&bold(){「『仮面ライダーが存在しなければ自分はオーマジオウにはならなかった』という考えから、2068年のソウゴが(スーパー)タイムジャッカーを利用して『クウガ』の歴史を変えた」}説、&bold(){「オーマジオウがクォーツァーを裏から操っていた」}説が記載されている。&br()仮にこれらの説が事実だった場合、&bold(){&color(red){ティードやクォーツァーですらオーマジオウ=ソウゴの掌の上で踊らされていたに過ぎなかったという事になるが……}}
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