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#center(){&bold(){もし、あの独裁者が美少女だったら――？}}
何でもかんでも[[女体化]]・[[萌えキャラ化]]してしまう我らが日本。
その無節操ぶりは&bold(){江戸時代から浮世絵に三顧の礼の女体化バージョンがあったり、水滸伝の女体化版小説がある}あたり最早伝統と言っても過言ではない。
そんな日本の萌え化文化が高じて、[[とうとう禁忌にまで手を出してしまった>見境なき絵師団(C.T.P)]]のがこの書物。
元々イカロス出版の『MC☆あくしず』MOOKシリーズは戦車、[[軍艦>艦隊これくしょん -艦これ-]]、
戦闘機、陸海空なんでも萌え化するシリーズなのだが、そのイカロス出版から出たのが本書、
#center(){『&bold(){にょたいか！！ 世界の独裁者列伝}』}
である。
……タイトルでわかると思うが、ヒトラーやスターリンといった歴史上の独裁者たちを美少女化してしまったのである。
やりやがった。ちなみに表紙の女の子は毛沢東。
***【概要】
一口に独裁者と言ってもヒトラーのようなイメージ通りの人物から現在でも国民に讃えられる英雄的人物まで様々な人物が載っている。
『独裁者を萌え化』というふざけたコンセプトに反し&bold(){内容は大真面目で}、大ボリュームかつ丁寧な文章で、その独裁者が権力を得るまで、
頂点からの転落、失脚からその末路までが写真も添えて極めてわかりやすく綴られており『この国にこういう人物がいてこういうことをした』という資料としてはかなり優秀。
普通にこのまま歴史書として通用するレベルである。イラストと文章のあまりのギャップに面食らうこと必至。
またイラストも適当に萌え化しているわけではなく、その独裁者の趣味、
逸話などをイメージした風刺パロディになっており、&bold(){萌え風刺画}という斜め上なものになっている。
大抵が当人のエピソードに基づいたイラストになっており、
「この人物はなんでこんなイラストなんだ？ どんな逸話があるんだ？」と興味を引かせて文章を読ませる仕組みであり、なかなか侮れない内容となっている。
***【人物紹介】
全員紹介するわけにはいかないので一部のみ記述。
中華人民共和国
『毛沢東』
かぼちゃパンツの美少女。前述通り表紙を飾るお方。イラストは大衆への演説シーンとなっている。
中華民国
『蒋介石』
清楚系の美少女だが、血のような深紅のマントを羽織り、短刀をギラつかせておりかなり危ない雰囲気。
担当絵師曰く『暗黒委員長』。
日本
『東條英機』
我が国からは東條英機が参戦。どちらかといえば独裁者ということにされた人物な気もするが。
長身で丸眼鏡をかけ、軍服に身を包んだ黒髪ロングのふんどし美女。
軍服には大量の腕章と勲章がつけられ、配給が行き渡っているかどうかゴミ箱を漁り調べる姿も描かれている。
キューバ共和国
『フィデル・カストロ』
銀髪ロングの美少女で野球部の女子マネ。バットとメガホンを手に自国を応援中。
ユーゴスラビア
『ヨシップ・ブロズ・チトー』
パルチザンのリーダー、チトーは眼鏡美人の保母さんと化した。
子供たち(共和国)が仲良くできるようになだめている様子。
スーダン共和国
『オマル・アル＝バシール』
ナイスバディなゴーグル美女。不敵な表情で硬貨と紙幣をばら撒いており、背後の壁には夥しい銃弾の跡が……。
イタリア
『ベニート・ムッソリーニ』
インテリ眼鏡の生徒会長。生徒会(黒シャツ隊)を率いて自信満々な様子。
ドミニカ共和国
『ラファエル・トルヒーヨ』
『チボ』ことトルヒーヨは角の生えた悪魔っ娘に。ネクタイとリボンを手に何やら思案中。
イラク共和国
『サッダーム・フセイン』
銃を構えた軍服美女。ガーターベルトがセクシー。背後には戦車と、自身の名を冠した短距離弾道ミサイルが。
パラグアイ共和国
『アルフレド・ストロエスネル』
金髪ツインテールの美少女。乙女ポーズでハート目になっておりかなりのお花畑ちゃんに見えるイラスト。
リビア・アラブ共和国
『[[ムアンマル・カダフィー>カダフィ大佐]]』
『リビアの狂犬』は犬耳と尻尾を生やした眼鏡っ娘に。
[[すっごーい！きみは独裁が得意なフレンズなんだね！>けものフレンズ(アニメ)]]
ハイチ共和国
『フランソワ・デュヴァリエ』
魔術書らしき書物が散らばる部屋に住む美人女医。黒魔術師を自称していた医師なのでぴったりである。
ジンバブエ共和国
『ロバート・ムガベ』
眼鏡っ娘。飢餓に喘ぐ民衆もどこ吹く風、紙くずと化した１００兆ジンバブエドルを飾って誕生日パーティーを楽しんでいる。
カンボジア
『[[ポル・ポト]]』
胸元を大胆に開いた黒髪ショートカットの美女。エロい。
しかしその背後には幼い少年兵らが整列し、彼女の周囲には地獄の如き大量の髑髏が……。
ドイツ
『[[アドルフ・ヒトラー]]』
総統閣下は絵筆とパレットを手に悩ましげな美術部の美少女に。
しかし美大落ちである。イラストの雰囲気がかなりCV：釘宮理恵。
ソビエト連邦
『ヨシフ・スターリン』
書記長は椅子から尊大に見下ろすロリ美少女に。子供好きな本人が子供になってしまった。
実際スターリンはモロトフが椅子に座る寸前にケーキを滑り込ませてクリームまみれにしたり、
貿易相の背広にトマトを放り込んでからハグして壁に押し付けたり、ウォッカ(大量の塩入り)をモロトフに勧め、盛大に噴いたところをみて爆笑したりなど子供みたいなエピソードも多かったりする。
朝鮮民主主義人民共和国
『金日成』
北朝鮮の偉大なるリーダーは熱狂的ファンを有した美少女アイドルに。アイドル＝偶像、崇拝の対象という意味なのでまんまである。
『金日成』と名前の入ったタスキをかけているが、金日成個人というよりは北朝鮮という国の縮図を表したイラストに近い。
タスキの名前を『金正日』や『金正恩』に変えればそのまま彼らのイラストとして流用できそうである。
追記・修正は独裁者を美少女にしてからお願いします。
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- 本当に馬鹿らしい、オタクが悪く言われる原因の典型みたいな物 -- 名無しさん (2019-02-13 06:47:08)
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&font(#6495ED){所要時間}：約 5 分で読めます
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#center(){&bold(){もし、あの独裁者が美少女だったら――？}}
何でもかんでも[[女体化]]・[[萌えキャラ化]]してしまう我らが日本。
その無節操ぶりは&bold(){江戸時代から浮世絵に三顧の礼の女体化バージョンがあったり、水滸伝の女体化版小説がある}あたり最早伝統と言っても過言ではない。
そんな日本の萌え化文化が高じて、[[とうとう禁忌にまで手を出してしまった>見境なき絵師団(C.T.P)]]のがこの書物。
元々イカロス出版の『MC☆あくしず』MOOKシリーズは戦車、[[軍艦>艦隊これくしょん -艦これ-]]、
戦闘機、陸海空なんでも萌え化するシリーズなのだが、そのイカロス出版から出たのが本書、
#center(){『&bold(){にょたいか！！ 世界の独裁者列伝}』}
である。
……タイトルでわかると思うが、ヒトラーやスターリンといった歴史上の独裁者たちを美少女化してしまったのである。
やりやがった。ちなみに表紙の女の子は毛沢東。
***【概要】
一口に独裁者と言ってもヒトラーのようなイメージ通りの人物から現在でも国民に讃えられる英雄的人物まで様々な人物が載っている。
『独裁者を萌え化』というふざけたコンセプトに反し&bold(){内容は大真面目で}、大ボリュームかつ丁寧な文章で、その独裁者が権力を得るまで、
頂点からの転落、失脚からその末路までが写真も添えて極めてわかりやすく綴られており『この国にこういう人物がいてこういうことをした』という資料としてはかなり優秀。
普通にこのまま歴史書として通用するレベルである。イラストと文章のあまりのギャップに面食らうこと必至。
またイラストも適当に萌え化しているわけではなく、その独裁者の趣味、
逸話などをイメージした風刺パロディになっており、&bold(){萌え風刺画}という斜め上なものになっている。
大抵が当人のエピソードに基づいたイラストになっており、
「この人物はなんでこんなイラストなんだ？ どんな逸話があるんだ？」と興味を引かせて文章を読ませる仕組みであり、なかなか侮れない内容となっている。
***【人物紹介】
全員紹介するわけにはいかないので一部のみ記述。
中華人民共和国
『毛沢東』
かぼちゃパンツの美少女。前述通り表紙を飾るお方。イラストは大衆への演説シーンとなっている。
中華民国
『蒋介石』
清楚系の美少女だが、血のような深紅のマントを羽織り、短刀をギラつかせておりかなり危ない雰囲気。
担当絵師曰く『暗黒委員長』。
日本
『東條英機』
我が国からは東條英機が参戦。どちらかといえば独裁者ということにされた人物な気もするが（そもそも総理大臣は国家元首ではなく、当時は昭和天皇が元首だったので）((ただし英機本人も戦争に反対した者や自身を批判した者に対しては容赦ない拷問を加えたりしたため、独裁的な姿勢はみられた。また、昭和天皇は元首ではあったものの実権はほぼ無いに等しかった。))。
長身で丸眼鏡をかけ、軍服に身を包んだ黒髪ロングのふんどし美女。
軍服には大量の腕章と勲章がつけられ、配給が行き渡っているかどうかゴミ箱を漁り調べる姿も描かれている。
キューバ共和国
『フィデル・カストロ』
銀髪ロングの美少女で野球部の女子マネ。バットとメガホンを手に自国を応援中。
ユーゴスラビア
『ヨシップ・ブロズ・チトー』
パルチザンのリーダー、チトーは眼鏡美人の保母さんと化した。
子供たち(共和国)が仲良くできるようになだめている様子。
スーダン共和国
『オマル・アル＝バシール』
ナイスバディなゴーグル美女。不敵な表情で硬貨と紙幣をばら撒いており、背後の壁には夥しい銃弾の跡が……。
イタリア
『ベニート・ムッソリーニ』
インテリ眼鏡の生徒会長。生徒会(黒シャツ隊)を率いて自信満々な様子。
ドミニカ共和国
『ラファエル・トルヒーヨ』
『チボ』ことトルヒーヨは角の生えた悪魔っ娘に。ネクタイとリボンを手に何やら思案中。
イラク共和国
『サッダーム・フセイン』
銃を構えた軍服美女。ガーターベルトがセクシー。背後には戦車と、自身の名を冠した短距離弾道ミサイルが。
パラグアイ共和国
『アルフレド・ストロエスネル』
金髪ツインテールの美少女。乙女ポーズでハート目になっておりかなりのお花畑ちゃんに見えるイラスト。
リビア・アラブ共和国
『[[ムアンマル・カダフィー>カダフィ大佐]]』
『リビアの狂犬』は犬耳と尻尾を生やした眼鏡っ娘に。
[[すっごーい！きみは独裁が得意なフレンズなんだね！>けものフレンズ(アニメ)]]
ハイチ共和国
『フランソワ・デュヴァリエ』
魔術書らしき書物が散らばる部屋に住む美人女医。黒魔術師を自称していた医師なのでぴったりである。
ジンバブエ共和国
『ロバート・ムガベ』
眼鏡っ娘。飢餓に喘ぐ民衆もどこ吹く風、紙くずと化した１００兆ジンバブエドルを飾って誕生日パーティーを楽しんでいる。
カンボジア
『[[ポル・ポト]]』
胸元を大胆に開いた黒髪ショートカットの美女。エロい。
しかしその背後には幼い少年兵らが整列し、彼女の周囲には地獄の如き大量の髑髏が……。
ドイツ
『[[アドルフ・ヒトラー]]』
総統閣下は絵筆とパレットを手に悩ましげな美術部の美少女に。
しかし美大落ちである。イラストの雰囲気がかなりCV：釘宮理恵。
ソビエト連邦
『ヨシフ・スターリン』
書記長は椅子から尊大に見下ろすロリ美少女に。子供好きな本人が子供になってしまった。
実際スターリンはモロトフが椅子に座る寸前にケーキを滑り込ませてクリームまみれにしたり、
貿易相の背広にトマトを放り込んでからハグして壁に押し付けたり、ウォッカ(大量の塩入り)をモロトフに勧め、盛大に噴いたところをみて爆笑したりなど子供みたいなエピソードも多かったりする。
朝鮮民主主義人民共和国
『金日成』
北朝鮮の偉大なるリーダーは熱狂的ファンを有した美少女アイドルに。アイドル＝偶像、崇拝の対象という意味なのでまんまである。
『金日成』と名前の入ったタスキをかけているが、金日成個人というよりは北朝鮮という国の縮図を表したイラストに近い。
タスキの名前を『金正日』や『金正恩』に変えればそのまま彼らのイラストとして流用できそうである。
追記・修正は独裁者を美少女にしてからお願いします。
#include(テンプレ２)
#right(){この項目が面白かったなら……＼ポチッと/
#vote3(time=600,4)
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#include(テンプレ3)
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- 本家のMCあくしずも見た目に反してミリタリ解説書としてはガチだからこれも絵に惑わされなければとは思うけど、これは流石に方々から怒られそうだね…… -- 名無しさん (2019-02-13 08:01:06)
- 逆に「悪辣な独裁者を萌え美少女化してその権勢を削ぐ」という意味では風刺の一種として成り立っていると考えることもできる。ロリや巨乳の美少女に性的興奮を感じてもカリスマ性や崇拝には至らないだろ -- 名無しさん (2019-02-13 09:17:41)
- MCあくしず懐かしいな、まだ生きてたのか。相変わらず大胆なことやるな -- 名無しさん (2019-02-13 11:00:50)
- 是か非かはおいといても、よくやろうと思ったなぁ...特に共産圏はあんまり踏み込んじゃいかんフロンティアだと思うんだがなぁ -- 名無しさん (2019-02-13 21:10:39)
- 一瞬萌王exとごっちゃになった、あれもこれと似た題材のキャラ取り扱ってたりしてた記憶がある -- 名無しさん (2019-02-14 22:33:10)
- イラストにいちいちキャラ設定が書いてあるのがなんともいえねぇ。いわゆる記号化って残酷やんな -- 名無しさん (2019-02-15 02:57:09)
- 荒らしとそれに触るコメントを削除 -- 名無しさん (2019-02-16 11:40:07)
- 女体化・萌え化しても中和しきれないポル・ポトの闇。特徴を出そうとしたら自然と地獄絵図になるのは草も生えん。 -- 名無しさん (2021-01-19 22:35:47)
- 日本で独裁者といえば源頼朝って習ったな -- 名無しさん (2022-11-03 08:12:55)
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