SCP-3068

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SCP-3068」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2017/11/21 Tue 01:18:20
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます

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SCP-3068はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト(SCiP)>オブジェクト(SCP Foundation)]]である。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclidを経てKeter。

項目名は『Halycon Light Beta(ハリコン・ライト・ベータ)』。


*概要
まずは特別収容プロトコルから確認しよう。

まず、複数のスクラントン現実砲がSCP-3068に向けられている。

…砲?錨じゃなくて?

このスクラントン現実砲はSCP-3068-A個体の収容違反時にぶっ放されるらしく、通常空間における対象の存在維持を防止しつつ
コストの高い物理的攻撃に打って出る必要性もなくなるとのこと。ただし試作兵器であることから運用には細心の注意が払われる。

また、外交のためのSCP-3068までの航行にもスクラントン現実エンジンを用いた宇宙船が使われるという。
が、こちらも試作機であり、運用には細心の注意が払われるという。

…兵器はともかく宇宙船は試作機ってどうなん?

宇宙船、ということでお気づきかと思うが、このオブジェクトは宇宙に存在している。
名前を「ハリコン・ライト・ベータ」という宇宙ステーションで、球場のステーションからいくつかの枝分かれした『腕』が不規則に生えた妙ちきりんな形をしている。
いわく、はくちょう座X-1の軌道上にあるらしいが、これは地球に最も近いと言われているブラックホールのひとつである。
SCP-3068は、居住者たちから“メカニト™”と呼称されるクロム・チタン・他1種の未知の物質から成る合金で構成されているという。
[[メカニト>壊れた神の教会/メカニト(SCP Foundation)]]?

さて厄介なことに、このオブジェクトには登場するキャラクターが多い。
まずこのハリコン・ライト・ベータを管理しているのは、「地球同盟」を名乗る人間たちの軍事行政組織である。早い話が軍事政権。
そして地球同盟曰く、このハリコン・ライト・ベータを操業するための“コラッシア・パラドックス”を始めとする
幾つもの重要な物資の輸送を監督している都市国家連合“カライ隊商宿連合”と、
ハリコン・ライト・ベータを攻撃しようとしている専制君主的な“ラランド帝国領”が存在している。

ハリコン・ライト・ベータは多種多様な別世界に起源を持つと主張する多数の外来種族で構成されている。
名前だけ挙げるならハロゲン、ラランダイト、カライ、衛星の子供たちなどなど。
…が、そんな異世界は存在しねえよというのが財団側のコンセンサスらしい。
&font(l){異世界事情にやけに詳しい財団自体がまずアノマリーだよなあ…}
一応現実世界で対応する地点を調べたらしいがそんな種族が登場しているわけもないという。

さて、このハリコン・ライト・ベータだが、時々新たな枝が生え、そしてその際に内部の存在が現実改変の影響を受ける。
例えば、「地球同盟」はもともと「地球国際連合」という名前だったらしい。
他にも、ラランダイトは当初はただの残忍な侵略者だったのが、どういうわけか全個体が悲劇的なバックグラウンドを獲得した。
ちなみに発見当初はつるっつるの球体で枝は生えてなかった模様。
財団はこのオブジェクトを「突然」長距離スキャナーの反応で発見している。

ちなみに財団外交官は彼らのデータベースにない種族を見つけている。
その彼らは突然現れ、目撃者を見つめ、「俺はあんたのために消えたんだ、デズモンド」と言い残して消失する。

*不思議な改変

>時は2914年。既知宇宙の端、善と悪とを隔てる境界線に、地球同盟の最後の前哨基地が存在する。同盟艦隊の勇敢な男たちがこの前線に配属され、人類の存在を脅かそうとするあらゆる者たちとの戦いから護り抜いている。狡猾な商人、冷酷な暴君、そしてラランダイトの尽きること無き脅威。しかし、艦隊の男たちは勇敢にして恐れを知らず、恐れを抱かない。人間も、エイリアンも、恐れることは無いのだ — この&font(b){ハリコン・ライト・ベータ}にいる限りは!
>
>主演:
>ジョン・キューザック — キャプテン エイドリアン・オルデンバーグ
>エドワード・ジェームズ・オルモス — ジュアン・サントス司令官
>ウィノナ・ライダー — マリア・オルデンバーグ
>サイモン・セバーグ・モンテフィオーリ — 警備主任ジューダス・プリースト
>トム・ヒドルストン — マーク・“イギリス野郎”・ジョーンズ博士
>SCP財団 — 自身
>マーク・ラファロ — 皇帝クロード・モラン
>コルネリウス・ハリウェル — ムロォー・ベア; 声の出演!
>
>原作 — デズモンド・サイクス
>監督 — デズモンド・サイクス。

ある日財団の宇宙船がいつものようにハリコン・ライト・ベータに外交に向かうと、このようなメッセージが流れだした。映画かな?
ジョン・キューザック、エドワード・ジェームズ・オルモス、ウィノナ・ライダー、サイモン・セバーグ・モンテフィオーリ、
トム・ヒドルストン、マーク・ラファロは少なくとも実在の俳優・女優たちである。
コルネリウス・ハリウェルは実在じゃないっぽいがおそらくは声優業の人なのだろう。

更にその後、11本の枝が一気にハリコン・ライト・ベータに生えたことで、
敵対種族とされたラランダイトがハリコン・ライト・ベータを完全に征服したが、
このタイミングで邪悪な侵略者から、「ハリコン・ライト・ベータに同情的だが、政治状況と道義心のすりあわせができていない」という
悲劇の悪役ポジションに様変わりしてしまっている。もうなにがなんだかわからない。
これに対抗して人間やカライたちはレジスタンスネットワークを構築したが、
このネットワークには麻薬などが広まってしまっているようだ。

そうこうしている間にまさかの収容違反で、38もの「それまで確認されていなかった」種族が登場した。
種族とは言うが「炎で構成された大柄なヒト型生物」「ヒトの形状をした光および空間の欠落」「巨大なマッコウクジラ」…
なんなんすかそれ。特に二番目はそれ種族なのか?
まあともあれ地球にやってきたところをスクラントン現実砲で鎮圧した。

しかしその事案の終了後、保安エージェントのカートライトは、こんなメモを見つけてしまう。

>&nowiki(){-}ダークかつ尖った感じに; もっとアダルトさが必要(俺はもう15だ!)
>&nowiki(){-}&font(l){スナーグワル}ラランダイトのステーション乗っ取り?
>&nowiki(){-}
>
>&nowiki(){-}あまり明るい感じにはしたくない; 複雑な主人公、複雑な悪役
>
>&nowiki(){-}&font(l){ラランダイト? もっと暗く}
>
>&nowiki(){-}&font(l){父ちゃんに大人っぽいものも書けることを証明する; この子供っぽいやつをもっと大人びたダークで尖った作品に仕上げてやる。俺はもう大人なんだ。}自惚れが過ぎるにもほどがあった。ダダイズム精神全開で行くぜ。
>
>連中に“現実砲”持たせる、“宇宙銃”より聞こえがいい
>転送手段も; “現実ドライブ”? エンジン?

このメモを見たエージェント・カートライトがこれを報告し、財団はSCP-3068に対して、
「どうやら地球上から現実改変を仕掛けている存在がいる」と判断したようだ。
実際に現実改変系ヒト型実体のそれと一致する大規模なサイオニック・インパルスが、
地球からSCP-3068に向けて放射されていることが明らかになり、
先ほどの映画みたいな音声アナウンスで監督を務めていた「デズモンド・サイクス」氏を捜索している。

…と同時に、&font(b){スクラントン現実砲とスクラントン現実エンジンはSCP-3068の関連オブジェクトとして使用が中止された。}
どうしてこんな不思議な技術がこのオブジェクトの調査のためだけに作られたのか、全くはっきりしないのだという。

*結局このオブジェクトはなんだったん?
ダダイズムとは第一次世界大戦中に興った芸術運動で、「理性を否定した」意味のない芸術を作ろうとした思想である。
「戦争を起こす人間にそもそも理性なんてあるのか?」というところからはじまったが、
西洋では理性とはすなわち神様が人間に与えたものなので神様否定にもつながる、
宗教的権威に対する重大な挑戦だった。
&font(l){日本だとぶっちゃけそんなすごく感じないよね、悟りってそういうもんだし}

おそらく、このオブジェクトを「書いた」のは地球にいるデズモンド・サイクス氏であろう。
このオブジェクトの内側の人たちの「設定」が度々変わるのも、デズモンド・サイクス氏が推敲して書き直したから。
しかし当初は「敵にも同情すべき事情がある、悲劇の戦争物語」にしようとして、
その後カオス路線に走っちゃった、みたいな感じなんだろう。

そしてその際に推敲で消された人物たちが、ハリコン・ライト・ベータのデータベースにない不思議な人物たちとして、時々現れてデズモンド氏に文句を言う。
つまり度々、SCP-3068はCK-クラス:再構築シナリオにあっていた…ということになる。

&font(b){…さて本当にこれはCKでしょうか。}

まず、エージェント・カートライトがデズモンド氏のメモを見つけたこと、
「SCP財団」を知っていること、メカニトという存在を理解していることから財団内部の犯行であることは疑うべくもない。
しかし財団がデズモンド・サイクス氏を見つけられないのである。
いくらなんでも毎度のように現実改変してる現実改変者がいて、財団が見失うというのも考えにくい。財団もそこまで無能じゃねえ。
デズモンド・サイクスが偽名である可能性を考えても、ヒューム値の調査などいくらでも財団には手段があるんだ。
そして「スクラントン現実砲」「スクラントン現実エンジン」とかいう、やけに中二めいた武器。
若い少年特有の、なんかイキった感じの決意表明。

デズモンド・サイクス氏は外宇宙の人間で、起きている事象は&font(b){ZK-クラス:現実不全シナリオ}ではないだろうか?



追記も、修正も、恐れることは無いのだ — この&font(b){アニヲタWiki}にいる限りは!

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SCP-3068 - Halycon Light Beta
by Tufto
http://scp-wiki.net/scp-3068
http://ja.scp-wiki.net/scp-3068

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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- 3999の仲間か……  -- 名無しさん  (2017-11-21 10:18:39)
- 俺だよ  -- 名無しさん  (2017-11-21 18:16:19)
- ごん、おまえだったのか…  -- 名無しさん  (2017-11-23 00:19:28)
- いつも[編集済み]をくれたのは…  -- 名無しさん  (2017-11-23 10:12:08)
- 最近ふと思いついたことだがスクラントン現実砲の正体は[[SCP-2237]]が積んでいる「シャンク=スクラントン因果撹乱器」と同じもの、或いは同一の技術が使われているものじゃないかなんて…?  -- 名無しさん  (2017-11-25 21:58:16)
- デズモンド氏が現実改変者なのではなく、趣味で小説描いてるデズモンド氏本人が知らないうちに誰かに現実へと反映されてるんじゃないかな  -- 名無しさん  (2018-03-07 01:55:55)
- トム・ヒドルストンさんとマーク・ラファロさんはアベンジャーズシリーズのそれぞれロキとハルクの人だよね?SCPに突然登場したりするとなんか面白いのか何なのか変な気分になったな  -- 名無しさん  (2018-03-09 00:28:21)
- デズモンドが外宇宙の人間だったら、財団世界で地球からのサイオニック・インパルスが検出されるのはおかしいと思うけどな  -- 名無しさん  (2018-03-25 14:43:32)
- ZK的干渉がどう発生するかに明確な基準はないからなぁ 「外世界のデズモンドの創作が財団世界のデズモンドを経由して干渉している」みたいな可能性もあるし  -- 名無しさん  (2018-06-02 21:30:32)
- SCPサイトスタッフであり最近オリジナル小説も書いてるデズモンドさんの脳内世界説とか  -- 名無しさん  (2020-02-04 00:45:07)
- 今更だけど↑9からのごんぎつねネタ好きw……【編集済み】には目を瞑ろう……  -- 名無しさん  (2022-02-17 16:57:54)
- エージェント・カートライトはSCP-4646にも登場している。  -- 名無しさん  (2022-05-22 03:56:25)
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