最古の四人(レ・キャトル・ピオネール)

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最古の四人(レ・キャトル・ピオネール) - (2019/06/20 (木) 21:04:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/08/22(日) 16:45:56
更新日:2024/04/10 Wed 12:31:27
所要時間:約 7 分で読めます





【概要】

漫画「からくりサーカス」に登場する自動人形で、フランシーヌ人形を笑わせる為に白金により作られた最初期の自動人形
そのため彼らは奇術師や道化のような姿をしている。

白金が去った後にフランシーヌ人形により擬似体液を与えられ、自らの意思で行動出来るようになった。
真夜中のサーカスの団長はフランシーヌ人形だが、彼女は自主的に発言しないため、彼等が実質的なリーダーとして他の自動人形に指示を出している。
ポジションとしては真夜中のサーカスの最高幹部達に当たる。







以下ネタバレ













しろがね達とのサハラでの最終決戦で四体とも破壊されるが頭部を回収され、黒幕であるフェイスレス(白金)によってドットーレ以外の三体が復活する。
この時のコロンビーヌの変わり様は一目瞭然だが、アルレッキーノとパンタローネも地味に衣装が変わっている。

しかし、他の自動人形からは手の平を返したように旧型と罵られ冷遇されている。
また、彼等の主人であり忠節を尽くしてきたフランシーヌ人形が実際は途中から影武者だったことを告げられ、自分達の存在理由に疑問を持つようになり以前より沈んだ様子を見せていた。
しかし、フランシーヌ人形に瓜二つのエレオノールと出会い、彼女をフランシーヌ人形に重ね忠誠を誓うようになる。

なお、復活後はボディが旧式であるため性能は低下しているがそれでも「最後の四人」以外の並の自動人形よりはよっぽど強い。



【メンバー】


アルレッキーノ


もしもそれをリョーコが気に入れば……その時の顔はおまえが見ておいてくれ、法安

私が前に感じたように、その顔が……そよ風に波立つ湖面に映る、星屑のように煌めいているかを


帽子とリュートが特徴の楽士のような姿の自動人形。
右目に瞳が二つあり左頬に三日月型の模様がある男性型。
基本的に帽子を脱ぐことは無いが、かなりの長髪。
「生」と「死」を繰り返して文明をも作り上げる人間の「死」の瞬間に美を見出すという歪んだ美的センスを持ち、
逆に他の人間と異なり永き時を生き続けるしろがねを醜く感じている。

自らの体を改良しているため自動人形の弱点である「気」が通用しない(これは他の者も同じと思われる)。

緋色の手(レ・マン・スカラティーヌ)と呼ばれる指先や体の各部から出るチューブから火炎を放つ技を得意としており、その火力はしろがね-Oをも一瞬で消し炭にするほど(鳴海には効かなかったが)。
手にしているリュートには仕込み杖のごとく剣が内蔵されており、これを用いた接近戦もこなす。

また、真夜中のサーカスの楽士である証としての技、諧謔曲(スケルツォ)神をたたえよ(ベネディカムス・ドミノ)というリュートによる強力な音波攻撃も使用できる。
音波攻撃の特性上味方の巻き添えを考慮しなければならない状況では使えず、また強力すぎてか好んでは使いたくなかったようで、終盤のブリゲッラ戦でのみ披露された。
その威力は両者の相性による所もあるが、ブリゲッラを完封してしまいそうだったほど。

「最古の四人」の中で最初に鳴海達の前に現れ、鳴海に興味を抱いたがここでは顔見せ。
後にサハラでの最終決戦ではしろがね・しろがね-Oを寄せ付けない強さを見せたが、復活した鳴海との一騎打ちに敗れた。

その後フェイスレスにより復活しエレオノールに仕えるが、彼女に「人間を傷つけるな」と命じられ、涼子や平馬を助け人間と行動を共にするようになる。
「最後の四人」との戦いでエレオノールから初めて「戦え」と命令を受けパンタローネと共に歓喜しながら出陣。
その際、法安に涼子へのプレゼントを渡し再び彼女の笑顔を見ることを望んでいた。

「最後の四人」ブリゲッラとの戦いでは先述の「神をたたえよ」で圧倒的有利に戦闘を進めるも、追い詰められたブリゲッラが放ったミサイルにより半身を破壊され敗北。
しかしこの時の勝利がきっかけでブリゲッラは直後の鳴海との戦いに敗北することになる。

その後同じく敗北し頭部だけになったパンタローネを回収し、近くの教会にたどり着く。
そこでエレオノールの笑顔を目撃し、自分の使命を果たしたことに満足して機械仕掛けの神の存在を感じながら機能停止した。



パンタローネ


人間の味方?たわけたことを……

ただ、フランシーヌ様に命じられただけだ…

「人間を傷つけるな」……とな。


長い顎鬚と先が長い帽子を被った老人型の自動人形。
一見落ち着いた老獪そうな外見だが、本性は人間を見下す傾向にあるプライドの高い激情家。
その為、他者に対して「人間ごとき」や「ただの人間」等の言葉をよく使う。

深緑の手(レ・マン・ヴェール・フォンセ)と呼ばれる空気をポンプのように吸い込み、圧縮空気を打ち出す掌を使う。
これの応用により周りのものをかき集めたり地面を抉り取ることで、巨大な玉を作り出すことができる。
クローグ村の惨劇では村人をかき集めて玉にした。

中国へ生命の水を回収するために向かい鳴海たちと戦うが、鳴海の師匠・梁剣峰に崖から投げ飛ばされて戦線離脱。
その後は何とか戻ってくるも剣峰の策によりダイナマイトの爆発を至近距離で受けて損傷。
その後アルレッキーノと同じくサハラでの最終決戦で鳴海に敗北するもフェイスレスによって復活。
アメリカで阿紫花との戦いの後、法安からサーカスに誘われ「最後の四人」との戦いの前にサーカスへの参加を承諾し戦いに挑む。

最終決戦ではアルレッキーノと共に「最後の四人」ハーレクインと戦い、ハーレクインの滑稽さに生まれて初めて大爆笑するも、激昂したハーレクインの前に敗北して首をはねとばされる。
しかしハーレクインの雷を操る角に集中攻撃を加え続けたことが、鳴海との戦いの時における鳴海の勝利のきっかけとなった。

その後、頭部をアルレッキーノに回収され、共にエレオノールが笑っているところに辿り着いた。
すでに機能は停止していたようだが、その顔には満足げな微笑みを浮かべていた。

作中で唯一固有の「興味を持つ人間の営み」が描かれなかったが、上記ハーレクインとエレオノールの件や、アルメンドラに自身の仕草がいかに笑えるか問う、法安に歌も歌えると返したことから、
自動人形たちの中でとりわけ「笑いと芸」にこだわっていたのではないかと推測される。



コロンビーヌ


うれしいな……うふふ、

やっと男の人に、抱きしめてもらっちゃったぁ


仮面とターバンを付けた女性型の自動人形。
鋼鉄をも溶かす高熱を発する純白の手(レ・マン・ブランシュ・ジマキュレ)が武器。
またゾナハ病を発症させる微細な機械人形「アポリオン」を操る能力も持つ虫使い。
復活後はアポリオンを自在に操り、刃やバリアやドリル、クッションを作り出す万能派になったが「純白の手」が搭載されているのかは不明。
綱渡りが得意で、クローグ村の惨劇では村人をつなぎ合わせてその上で綱渡りをした。

ある日図書館で読んだ恋愛小説によって人間の「恋愛」に興味を持ち、「人間の男に抱きしめてもらう」という願望を持っている。
サハラでの最終決戦でティンババティとロッケンフィールドの連携に敗れ、鳴海に恋をしたファティマと最後の言葉を交わす。

その後フェイスレスにより修復されたが、何故か彼女だけ元の姿ではなくゴスロリを着た幼女の姿で復活し何故か言動も多少幼くなる(藤田はこの形態がお気に入りらしい)。
フェイスレスわかりやすすぎである。

復活後は主に勝と刺客との戦いの立会人として働き、エレオノールと出会い彼女へ忠誠を誓った。
戦闘中に勝に抱きとめられたことから彼の味方に付き、0部隊を壊滅させた後に「最後の四人」ディアマンティーナと戦うが、シャトルから落ちてきた勝とエレオノールを救うためにアポリオンを使ったために爆弾クマちゃんを防げず敗北。
首だけになり孤独な最期を迎えようとしていたが、彼女を探しに来た勝に抱きしめられて願いが叶ったことを喜び、笑顔を浮かべた後機能停止。
マザーグースを歌いながらあの世へ旅立った。


ドットーレ


おまえの子供の血は赤かったぜえ、ルシィィル!


刃をしこんだつばが大きい黒い帽子を被ったピエロのような中年男性型の自動人形。
人間の「味覚」に興味を持っている。
ジャグリングが得意で、クローグ村の惨劇ではルシールの子を含む子供たちの首を帽子で刎ねてジャグリングした。

サハラでの最終決戦ではアンジェリーナ人形の命令で他の「最古の四人」が動けない中、ルシールの挑発に乗せられ彼女に攻撃する為に「フランシーヌなど関係ない」と自身の存在理由を否定しまい、全身から擬似体液を噴き出し自壊した。
泣き叫びながらフランシーヌ人形に許しを請う姿はアルレッキーノに「ルシールから絶望という感情をプレゼントされた」と評された。

自壊によりブラックボックス自体が破壊されて再生がならなかったのか、彼だけはサハラでの最終決戦の後も復活していない。
そのため純粋な悪役としてしか描かれておらず若干影が薄い。

紺碧の手(レ・マン・アジュール)という技があったのですが、使わずにおくたばりにあいなりました。
(一応、他の三人の技から推測するに氷属性の技と思われる)


■余談

サハラ戦でドットーレが引退したのち、最古の四人はアルレッキーノ、パンタローネ、コロンビーヌ、そしてフラッシュ・ジミーという噂があったが公式で否定された。



■名言


「どけ」

「おまえの子供の血は赤かったぜぇ」

「…証か…では私の『緋色の手』で、君を殺して証明しよう」

「彼は言った。滅びるから美しいのではない。滅びを知ってもなお、己の存在を肯定できる…その姿こそが美しいのだと…」

「歌も…歌えるんだ」

「あの女性はな、フランシーヌ様ではない」

「私は君を好きだったのだよ」

「人間が傷つくのを見過ごしても…フランシーヌ様が笑ってくださらなくなるそうだ」

「己はなにを口にしたぁあぁ!」

「うれしいなぁ。うれしいなぁ。うれしいなぁ。」



「お…い…」

「私達は…今…信じられないものを見ている…」

「アニヲタWikiが…心配でなんとかここまできたのだが…」

「ここであんな光景を目にしようとはな…」

「あれこそ、我々自動人形の使命…」
「そして悲願だった…」

「見よ、パンタローネ、項目がたっていらっしゃるぞ!」

「からくりサーカスの…最古の四人の項目をたててくれる暇人など…私達にはいないと思っていたが…」

「項目をたててくれる住人も…どうやらおわすらしい…」

「なァ、パンタローネ…」

「お美しいな… アニヲタWikiは…」

「なァパンタローネ…追記・修正しているか…?」


「…なんだ…
…している…じゃない…か…」




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