エクスペリアームス

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エクスペリアームス - (2016/01/02 (土) 16:38:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/12/21(火) 06:46:09
更新日:2024/01/24 Wed 01:28:50
所要時間:約 4 分で読めます




ネタバレを多少含みます。


エクスペリアームス!武器よ去れ!

武装解除術」として知られる呪文。

杖から放たれる赤い閃光が対象の持ち物(主に武器)を吹き飛ばす。吹き飛ばされた武器は術者の方に飛んでくる時もある。
威力を加減出来るのか、術者の力量次第なのか度々描写が異なり、武装解除のみの時と、対象を吹き飛ばしてしまう時もある。


初出は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」。
『決闘クラブ』においてスネイプがロックハートに使用した(エクスペリアームズとなっている本がある)。

受けたロックハートは派手かつ無様に吹き飛んだが、曰く、防ぐのも容易かったらしいが生徒を思い、わざと受けたとのこと。
決闘のくせにロックハートは呪文すら唱えられなかったなど眉唾だが。


ハリーが初めて使用した相手はマルフォイ。
同じく「秘密の部屋」にてリドルの日記を取ったマルフォイから日記を奪い返した。
この時からとても良く使用され、ハリーの十八番となる。某魔法先生も十八番。
基本的には攻撃対象を傷付けず、武器を取り上げて無力化するだけの呪文。
魔法界での決闘に使える呪文としては非常に初歩的かつ攻撃的な要素が少ない術であるが、それがハリーの気性とは合っていた。

それが原因で、「死の秘宝」冒頭で服従の呪文をかけられたスタン・シャンパイクがハリーを追跡した際にハリーがこの呪文を使用して無力化したが、
このことが本物のハリーを特定する要因になってしまう。


「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ハリー・ポッターと死の秘宝」ではヴォルデモートの死の呪文「アバダ ケダブラ」に対して、
ハリーは武装解除呪文「エクスペリアームス」で対抗するという、二人の性格の違いを表したような対照的な対決となる。
本来は一方的にやられてしまうのだが、炎のゴブレットでは二人の杖が兄弟杖だったことで呪文が正常に作用せず純粋な精神力と魔法力勝負となり、
「死の秘宝」ではヴォルデモートの持つニワトコの杖の所有権がハリー側にあったため、
アバダ ケダブラを跳ね返しヴォルデモートを即死させつつ武装解除も成功した。

攻撃的要素が少ない武装解除であるが、「杖は魔法使いを選ぶ」という魔法の法則による、杖の所有権の移行は起きる。
普通の杖ならば少し言うことを聞きやすくなる程度だが、
特別非常で強者のみに従うニワトコの杖の場合は完全に所有権が移行するため、所有権を持たなければ全力を発揮できない。
ちなみにダンブルドア軍団の初会合でハリーがこの呪文を教えようとした際、ハッフルパフ寮のザカリアス・スミスはバカにした態度を取ったが、
ヴォルデモートから命を救った呪文であると知らされると黙りこくった。
また、基本から教えようというハリーの指導方針は正しく、メンバーの大半が最初にこの呪文を唱えた時にはまともな効力を発揮しなかった。
ハリーの元ガールフレンドであるチョウ・チャンは「エクスペリメリウス」など破滅的な間違えでハリーをドキドキさせた(?)。
映画版の描写も破滅的にバラバラで同じ呪文には見えない。
吹き飛ばしたかと思えば武装解除のみだったり、「赤い閃光」が「赤い杖明かり」だったり……。


上記記述通り、登場回数はダントツに高い。
ダンブルドア軍団、不死鳥の騎士団、死喰い人と全陣営で使われているあたりよほど便利なのだろう。
武器を持たない者に無力だからか、使われない時もあるにはあるが。



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