エクスペリアームス

登録日:2010/12/21 Tue 06:46:09
更新日:2025/02/08 Sat 03:09:30
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エクスペリアームス!武器よ去れ!



「エクスペリアームス(Expelliarmus)」とは、ハリー・ポッター・シリーズに登場する呪文の一種。
ごくまれに表記ゆれでエクスペリアームとなっている場合がある。
某魔法先生も十八番とする、攻撃対象を傷付けず、武器を取り上げて無力化する「武装解除術」として知られる呪文。

通常は杖から放たれる赤い閃光が対象の持ち物(武器)を吹き飛ばす武装解除だが、力量次第では対象をも吹き飛ばし、吹き飛ばした武器は術者に飛んでくる時もある。
(術者の手許に来ず、あらぬ方向に飛ぶだけの場合も多い。また、飛んできた武器をちゃんとキャッチできるかは術者本人の反射神経次第なようだ)
なお、素手で殴りかかってくるような相手には無力なため、失神呪文を使うことになる。

変わった応用として「自分を捕まえた相手にこの呪文を放つことで、拘束から強制的に逃れる」と言う方法がある。
四巻で大蜘蛛(おそらくアラゴグの眷属)に襲われたハリーがこれで脱出した。

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ハリー・ポッターと死の秘宝」ではヴォルデモートの死の呪文「アバダ ケダブラ」に武装解除呪文で真っ向から打ち合っているように見えるが、「炎のゴブレット」では兄弟杖だったことで呪文が正常に作用せず、「死の秘宝」ではヴォルデモートが使った杖の所有権がハリーにあったので弱体化している
つまり、どっちもヴォルデモートが実は不調だったためで、別にこれが強力な呪文だったからではない。

初出は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」。
『決闘クラブ』においてセブルス・スネイプギルデロイ・ロックハートに使用した。
ロックハートは派手かつ無様に吹き飛んだが、曰く「防ぐのも容易かったが生徒を思い、わざと受けた」。
………瞬殺されて呪文すら唱えられなかったくせに。

決闘に使う呪文としては非常に初歩的かつ攻撃的な要素が少なすぎるが、相手を殺傷せずに確実に戦闘能力を奪えるこの呪文がハリー・ポッターの気性と合っていた。
そして、同じく「秘密の部屋」でリドルの日記を取ったドラコ・マルフォイから奪い返した時から、ハリーの象徴となる。
また当初ハリーは知らなかったが、「魔法使いを選ぶ杖」の「所有権の移行」が起きる現象もあり、これが後々に闇の帝王への決定打となる。

………もっとも、この呪文を「象徴」といえるほど得意としすぎたことが原因で「死の秘宝」冒頭で幾人かと長年の相棒が死ぬのだが。

またそのドラコ・マルフォイも六巻でこの技を使用。
その相手が何とアルバス・ダンブルドアで、見事奇襲に成功し、彼の手から杖を吹っ飛ばした。
これが後々とんでもない伏線になる


映画版は破滅的にバラバラで同じ呪文には見えない。
吹き飛ばしたかと思えば武装解除だったり、「赤い閃光」が「赤い杖明かり」だったり……。


ちなみにダンブルドア軍団の初会合でハリーがこの呪文を教えようとした際、メンバーの大半が最初にこの呪文を唱えた時にはまともな効力を発揮しなかった。
ハッフルパフ寮のザカリアス・スミスはバカにした態度を取ったが、ヴォルデモートから命を救った呪文と言うと黙りこくり、チョウ・チャンは「エクスペリメリウス」など破滅的な間違えでハリーをドキドキさせた(?)。

上述のような武装解除の攻撃魔法と言う側面が再現されたゲームはホグワーツ・レガシーが上がる。武器持ちの通常敵に長い隙を生む。

PS2ゲーム版「秘密の部屋」、「アズカバンの囚人」ではそれとは違い、敵が放った攻撃を跳ね返すというカウンター技の『防御魔法』として登場する。


上述通り、登場回数はダントツに高い。
ダンブルドア軍団、不死鳥の騎士団、死喰い人と全陣営で使われているあたりよほど便利なのだろう。




追記・修正、荒らしよ去れ!!

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最終更新:2025年02月08日 03:09