M.U.G.E.N

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M.U.G.E.N - (2018/08/11 (土) 14:06:30) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/29(金) 08:34:01
更新日:2024/01/30 Tue 23:38:22
所要時間:約 3 分で読めます





mugenでは様々なキャラクターを使用、あるいは作成したりする事が出来ます。
ただ本来開発していたElecbyteは既に開発を停止しており、
その後ハックされたwindows版が非公式リリースされました。
また、開発停止から7年経った2009年にElecbyteが活動を再開し、
新しいMUGENがリリースされるなど活動を活発化させているようです。

このゲームではKOFのキャラが北斗のキャラとバトルする、
スト2のキャラとメルブラのキャラがタッグを組むなんてのも実現出来るのです。
そしてこのゲームで一番大事なのは、「どんなキャラクターにも参加の権利がある」という事です。
そういった、夢の対決、夢の競演を実現する2D格闘ゲームエンジン、それがmugenなのです。
想像の中でしかなかった組み合わせ、対決、共闘。
あらゆるクロスオーバーを実現していく、
その醍醐味がこのシステムには詰まっています。

(ニコニコMUGENwikiより抜粋)


mugen(M.U.G.E.N)とは、1999年ごろに開発された同人2D格闘ゲームエンジンの名称である。

概要

通常のゲームのように1本の格闘ゲームを作るのではなく、キャラクター単位で作成し、そのデータをネットでやり取りすることで色々な人の作ったキャラクターを集めて対戦するということに主眼を置いたツールである。
(もちろん頑張れば格闘ゲームをまるまる一本作り上げることも可能)

格闘ゲームのツールとして非常に細部まで作り込むことが可能で、努力次第で市販の格闘ゲームと全く変わらないクオリティのものを作ることができる。
そのため、市販のゲームからグラフィックを抽出し、元のゲームのキャラクターを複製再現する遊び方がネット上で流行。
あちこちで様々な格闘ゲームキャラが精巧に再現、あるいは好き好きにアレンジされ、データがやり取りされた。

動画サイト(主にニコニコ動画やYOUTUBE)が盛んになってからは、MUGENで色んなキャラを対戦させその動画を公開するという楽しみ方が流行する。
大規模動画サイトを介することで、データ収集や制作をしないライト層の目にも触れ、MUGENはアングラから一気に知名度を上げていく。

単純な対戦動画だけでなく、キャラやAIの説明・紹介動画、
ストーリー中の戦闘演出としてMUGENによる対戦を挟む二次創作話、
トーナメント等の大会動画等がある。対戦の中では数々の名(迷)勝負が生まれてきた。
これらの中で新しいカップリングやネタが生まれるのもMUGEN動画での醍醐味である。
コメントが付けられるニコニコ動画とは特に相性が良かったのか、一定の人気を集め、独自の同人的コミュニティを構築していく。
ニコニコMUGENwikiなどの情報サイトも作られ、かなりの読みごたえを誇るまでに盛んに更新が行われた。

有名所のチームやネタを挙げるなら
チーム愛、チーム⑨、お神、ロイヤルワキガ、オーモーイーガー、ボーダー運送、白黒スタイリッシュ、ビーム脳、等々……。

しかしこれらはMUGEN動画の中だけのネタであり、無関係の動画等にMUGEN動画ネタを持ち込むのは好まれないので注意しよう。


対戦を楽しむに当たって注意したいのがゲームバランス。
キャラ製作者が何人もいる事、違うゲームを参加させているなどという点から、ゲームバランスの崩壊などちっとも珍しくない。
キャラによっては、その作品のシステム面自体が強かったり、火力を調整していなかったり、調整どころか様々な意味で魔改造されてたり、
キャラ制作者がAI(自動行動システム)を強くし、コンボ・立ち回り的な意味で強化されていたりと、
異常に強いキャラも多数いるが「こいつ強すぎだろ、つまんね」等の発言は面倒の元である。MUGENではよくあること。

またMUGENはあくまでゲームエンジンなので、もはや格闘ゲームとは言えないレベル(アクション、STG、パズルゲー、音ゲー等)までシステムを拡張することも可能。
こうなると(形式上)相手のライフを0にした方が勝ち以外で既存の格ゲーとの共通点が無くなることも。
良くも悪くも懐の広いゲームなのだということを覚えておこう。


今もって主流となっているのは既存格闘ゲームキャラの複製・アレンジであるが、無論これは企業の著作物を無断で複製・改変し配布する行為であり、立派な違法行為である。
したがって市販ゲームの製作者側の中には、このツールを好ましく思っていない人間もいる。
特にBLAZBLUE製作チームはTypeXクラック事件の際、公式の場で不正コピーされたデータの使用を批判する発言をしており、これに関連してMUGENの動向も監視していたとされる。
同人誌などと同じく(特にMUGENはグラフィックに関しては元をそのままコピーしていることが多いため、ブラック度はより高い)、あくまで著作者の黙認により楽しめているということを弁え、自重を忘れないことが大切である。

また、グラフィックからSEまでオリジナルで製作する人達も居る。
オリキャラや自作ステージは勿論、MUGENをゲームエンジンとして使ったゲームとして有名な物は
『Babel Sword』、『虹裏格闘ゲーム』 『The Black Heart』シリーズ(海外製作)がある。


関連用語

ここではMUGENの代表的なコンテンツ要素を大まかに紹介する。
大体のコンテンツがニコ動やYouTubeにUPされている。

MUGENキャラ作成

その名の通りMUGENのキャラクターを自作すること。
他の格闘ゲームのキャラの移植、既存のキャラの改造・アレンジ、
非格闘ゲームのキャラをmugen仕様にしてしたもの、版権キャラ、完全オリジナルなど様々な手段を使ってキャラを作る。
一からドット絵を手作りして既存の格ゲーと遜色ないクオリティのグラフィックや性能を作り上げる猛者もいる。
開発経緯は動画としてアップされることが多い。
なお一部のキャラクターの製作者が「改変禁止」を掲げる場合もあり、その時は素直に従おう。
違反すると最悪そのキャラクターが配信停止になりかねない。

AI作成

上のキャラ作成と対を成すコンテンツ。
その名の通りキャラクターのAIを作成してパッチ形式で配布するやり方。
見せプレイを得意とするAIもあれば、そのキャラクターのポテンシャルを限界まで引き出すことでぶっ飛んだ強さに仕上げるなど作者によってその傾向は異なる。
同じキャラクターでもAIによって動きや印象が180度変わることも。

トーナメント、大会

MUGENの華とも言うべきコンテンツ。
様々なシチュエーションやルールを定めてトーナメントを作りキャラを戦わせる方式。
自由に設定を弄れるフリーツールという特性を生かし、市販の格ゲーでは実装不可能なぶっ飛んだトーナメントが作られることが多い。
トーナメントという形式だが、参加キャラを動かすのはAIである。
無論そんなトチ狂った大会だけではなく、まともなキャラ同士で闘うトーナメントもあるので探してみるといいだろう。

◆ぶっ飛んだ例
  • パワーゲージ常時MAXで必殺技使い放題
  • 一撃でもダメージを受けただけで死ぬ(通称「オワタ式」
  • タッグマッチで味方にもダメージが及ぶようにして疑似バトルロワイヤル
  • 特定の行動をしたら即死亡
  • 参加キャラがトチ狂ったバグ性能オンリー
などなど


プレイヤー操作

その名の通り、AIではなく実際にプレイヤーが動かしてAIが動かすキャラと戦うスタイルの動画。
純粋にプレイヤーの技術が求められるため動画の絶対数は少ないが、クオリティの高いプレイを見やすい。



余談

ここまで書いたが、当然のことながらMUGENは極めて黒に近いグレーな領域にあるゲームである。
MUGENの存在を毛嫌いする人は当然存在するので、時と場合をわきまえて楽しくプレイしたり動画を見て楽しもう。
MUGENとは関係ない場所でMUGENのネタを晒すのは当然マナー違反である。




追記、修正等お願いします。


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