登録日：2017/02/01 (水曜日) 09:58:00
更新日：2024/04/26 Fri 16:51:21
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SCP-433-JPは、都内某所にある都立高校の体育倉庫だ。
このオブジェクトの異常性は、体育倉庫の中に生物のつがいを生きたまま投入し、扉を施錠した際に発現する。
鍵をかけた途端に、内部に閉じ込められたつがいが性的にハッスルし始め…えっと、早い話が交尾を始めてしまうのである。
影響を受ける対象は、哺乳類・鳥類・あるいは爬虫類・両生類と非常に幅ひろい。
因みに、財団がこれまで把握している対象は、イヌ・ネコ・ネズミ・カエル・トカゲ・ヤモリなどである。
そして、この体育倉庫内で交尾を行ったつがいに新たな命が誕生した時、第二の異常性が発現する。
誕生した新たな命のうち、何故か一体だけが日本語を喋れるようになるのである。
この個体を調査してみたところ、脳の構造に微妙な変化が見られることが確認されているのものの、声帯などの発声器官がないにも関わらず何故喋れるのかは現在も謎のままとなっている。
因みに、財団はこの日本語ペラペラな個体を《SCP-433-JP-1》と指定した。
なお、《SCP-433-JP-1》同士を交配させても発話能力は次の世代には引き継がれない事が確認されている。
財団は、この体育倉庫で誕生した日本語ペラペラな生物達をすでに数十体確保しており、その何体かに対してはインタビューが行われている。
以下は、そのインタビューの抜粋だ。
■インタビューログ433-1 ※インタビュー対象・柴犬（オス）
エージェント・███「ここでの生活には慣れましたか？」
わんこ「まあね」
エージェント・███「さっそく質問ですが、あなたはなぜそのように高い知能を持つのですか？」
わんこ「知らない。あんた自分がどうして知能を持ってるのか知ってんのか？」
エージェント・███「私にもわかりません。でも、あなたは人間とは違う形で知能と言語を得たのではないのですか」
わんこ「さあ、知ったことではないね。イヌはイヌなんだ」
エージェント・███「あなたは本当にイヌなのですか？」
わんこ「あんたには俺が何に見える？」
エージェント・████「柴犬です」
わんこ「そういうことじゃないのか」
インタビュー対象である芝犬は、財団の管理下にあるでも古参の《SCP-433-JP-1》である。
彼は、人間とほぼ同様に流暢に言語を操れる上、エージェントがグゥの音も出せなくなってしまうほどのウィットも持ち合わせているのだった。
要注意団体予備軍 『如月工務店』
体育倉庫の中を調査したことにより、このオブジェクトを製作したのは財団日本支部がマークしている要注意団体予備軍の一つである『如月工務店』である事が判明した。
この企業は、土木建築に呪術的な手法を取り入れており、時には人間を何らかの手法で建材に加工して利用するなど非人道的な行為も行なっている。
なお、未確認情報によると、この工務店に勤務している従業員達は古来より『鬼』と呼ばれていた人型SCiPの子孫であるらしい。
【 未収容事案報告書 】
学校関係者への聞き取りにより、■年前にSCP-433-JPの中で同校の生徒が性行為に及んでいた事が明らかとなりました。
しかも、性行為に及んでいた女子生徒は妊娠していた上、入院していた産院から少女の出産した二人の新生児が行方不明となっていた事が判明しています。
現在、財団は人間の《SCP-433-JP-1》が少なくとも2名は存在していると考え、全力で行方を追っています。
追記・修正は《SCP-443-JP-1》の行方をご存知の方にお願いします。
(･_･;「未収容事案か…もう解決したのかな。あ、エージェント・カナヘビ、お疲れ様です」
(｀_´)ゞ「はい、このオブジェクトの担当になってまだ間がないので色々と不慣れではありますが、世のため人のために全身全霊で取り組んで行く所存です！」
(=ﾟωﾟ)ﾉ「あ、一つ質問をしてもよろしいでしょうか。有難うございます、この未収容事案なのですが…あ、すでに解決しているのですか、さすがは財団ですね！」
(・・?)「え、エージェント・カナヘビにも聞きたい事があるのですか？」
(*_*)「さっき撮影した、貴方の写真を私がいったい何に使ったか…ですか。えっと、あれは、ですね…」
■インタビューログ 433-5 ※インタビュー対象・二ホントカゲ（メス）
研究員「今日は見てもらいたいものがあるんです」
【 エージェント・カナヘビの写真を提示する 】
トカゲ「あら、カナヘビ？ 今度のご飯の話？」
研究員「いえ、そういうわけでは…。このカナヘビを見たことは？」
トカゲ「ないね、一度も。それにな、あの倉庫の中にはカナヘビはいないんだわ」
研究員「そうですか、ありがとうございました」
終了報告書: エージェント・カナヘビの起源がSCP-433-JPという仮説は誤りであったようです。
(;'∀')「こ、これは科学者としての好奇心…いや、財団職員としての使命感故と申し上げますか…」
(T_T)「あ、これかな〜未収用事案の続報は、わはは〜」
『日本生類創研』の研究施設に対する財団機動部隊の突入作戦により、行方不明であった二人の《SCP-433-JP-1》が無事に保護されました。
《SCP-433-JP-1》は当時7歳の男児であり、外見上は同年代の一般的な少年との差異は見られません。
しかし、その知能レベルは平均的な7歳男児と比しても明らかに高く、SCP-433-JPの影響を受けていることが推測されています。
また、詳細な検査を行なった結果、すでに財団が確保している《SCP-433-JP-1》と同様に、脳髄が通常の人間よりも13％ほど体積が増加していることが確認されました。
発見当時、二人の《SCP-433-JP-1》の精神は著しく不安定な状態にありました。
当初財団は、その原因を『日本生類創研』による人体実験の結果であると推測していたのですが、研究所内に残されていた実験記録によると『創研』が二人の拉致を実行した時点で既に著しい鬱状態にあったことが確認されています。
以下は、《SCP-433-JP-1》に対する『日本生類創研』の研究メモの一部を抜粋したものです。
サンプル-HS-10987には、人間だけでなく、生物全般への強い警戒心が見られる。
サンプル-HS-10987にはいわゆる胎児記憶が存在するようだ。
催眠実験の結果を鑑みると、系統発生に関連される一種の『夢』を見ていたのではないかというのが大方の研究者が支持する内容だ。
――いったい何者がこの子供に斯様な知性を与えたのか、それが問題になるだろうと私は思う。
なお、当案件で保護された二人の少年の精神状態は現在とても安定しており、サイト-81██内の厚生施設で生活しています。
(；´Д`A「いやーまだまだ問題は山積みなわけなんですねー、頑張らないとなー」
つ、追記・修正は、不純異性交友とは縁遠い方にお願いします。
――ええ加減にしたまえ byエージェント・カナヘビ
- 欲望カメラの項目からコピペミスしてないか、冒頭文 -- 名無しさん (2017-02-01 11:40:32)
- ↑後で言及されるカナヘビさんの写真をここで撮ったってことでしょ。分かりづらいけど。 -- 名無しさん (2017-02-01 11:48:40)
- ♂同士とか♀同士とか種族が違う♂♀を入れた場合とか性的不能や不妊の人はどうなるのかとか色々気になる。 -- 名無しさん (2017-02-01 11:53:59)
- なんでやろね(記憶処理) -- 名無しさん (2017-02-01 12:27:47)
- ↑2『ノア』でつがいって書かれてるから同種異性か最低で虎とライオン見たいに混血児が作れる組み合わせである必要があるかと -- 名無しさん (2017-02-01 12:45:28)
- あくまで生殖行動を促すだけであって必ず妊娠する効果がわけじゃないからね。子供が出来ない組み合わせならそりゃ意味無いわな -- 名無しさん (2017-02-01 13:47:49)
- ユカに曝露された男性と一般女性を放り込んだらどうなるだろう まあクロステストは碌なことにならないけど -- 名無しさん (2017-02-01 17:49:26)
- 如月工務店案件で子供が行方不明って嫌な予感しかしないんですが… -- 名無しさん (2017-02-02 03:50:34)
- ↑俺は日本生類総研が拉致したと推測している。如月工務店は……単純な仕事じゃないかな？ -- 名無しさん (2017-02-02 22:55:58)
- 如月工務店っておそらく酩酊街から離反したであろう事以外なぞが多いし目的良く分からないよね -- 名無しさん (2017-04-18 12:43:32)
- ぜひ使ってみたいものだ（爆 恋人となかなか＠＠＠に踏み切れないカップルにはいいんじゃないか？妊娠さえしなければいいんだし。『したら必ずデキる』という異常性はないんだろ？ -- 名無しさん (2017-04-18 13:15:35)
