Detective Comics: League of Shadows

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Detective Comics: League of Shadows - (2018/04/10 (火) 18:56:11) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/04/10 (火) 18:56:01
更新日:2024/04/14 Sun 17:50:09
所要時間:約 13 分で読めます




『Detective Comics: League of Shadows』は2017年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+ 作品情報
『Detective Comics Vol.1』#950~#956
発売 2017年2月から
脚本 ジェームス・タイニオンⅣ
作画 マルシオ・タカラ(#950、#954~#956)、アルバロ・マルティネス(#950短編)、エディ・バロウズ(#950短編)、
   クリスチャン・デュース(#951~#953)、フェルナンド・ブランコ(#952~#953)

日本では未邦訳。

ジェームス・タイニオンⅣによるバットマン・サーガの第3巻。
『リーグ・オブ・アサシンズ』の精鋭部隊『League of Shadows』と『バットファミリー』の戦いを描いた作品。
オーファンにスポットを当て、暗殺者というバックボーンや言葉をしゃべれないハンデに苦しむ彼女の苦悩と成長を描いている。
『The Colony』との戦いの伏線が回収されると同時に新たな伏線も張られている。






『Detective Comics Vol.1』#950



【物語】

『バットファミリー』の一員オーファン。自分の感情を表に出せない彼女だが、彼女なりの悩みを抱えながら日々を過ごしていた。


【登場人物】

  • オーファン(カサンドラ・ケイン)
凄腕の暗殺者で戦闘の知識のみを与えられ育てられた少女。高い戦闘力を持つが簡単な単語しか喋れない。
プラハでバレエを見て以来バレエに心を奪われ暇があればバレエ団を観察しており、バレエ団からは幽霊と噂されている。
簡単な単語しか喋れないため悩みを打ち明けられずにいるが、感情を表現できる友人を嫉妬し、自分の過去や可能性に苦しみ、
観察癖が相手の殺し方を探しているのではと苛まれるなど思い悩んでいる。


≪バットファミリー≫

  • バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。『バットシグナル』の前でゴードンと共にハディ市長の話を聞くが、途中で切り上げる。
その後、密売組織を壊滅させたオーファンの話を聞こうとするが立ち去られてしまう。
オーファンは彼から未だに警戒されていると思いながら、新たな道を与えてくれたことを感謝している。

  • バットウーマン(ケイト・ケイン)
バットマンのようなコスチュームを着た女性ヴィジランテ。元軍人でレズビアン。ブルースの従姉妹にあたる。
オーファンは自分の様に訓練し続けながら人間性を併せ持つ彼女を尊敬している。

  • クレイフェイス(ベイジル・カルロ)
泥のような体をして様々な物に変形できる元役者。変形の悪影響を抑制する腕輪をバットウィングに小型化され喜ぶが、
使いすぎると完全にベイジル・カルロとしての人格を失うと知り落胆する。

  • バットウィング(ルーク・フォックス)
ウェイン産業のCEOルシアス・フォックスの息子。父譲りのメカニックとしての才能とそれを活かして作ったアーマーで戦う。
クレイフェイスの抑制装置を小型化しさらに完成度を高めることを約束する。

  • アズラエル(ジャン・ポール・バレー)
『悲哀の鎧』と呼ばれる赤いコスチュームに身を包み、炎を発する剣や刃を出す手甲を武器とする元『聖デュマ騎士団』の戦士。
チーム入りを果たし座禅を組んで修行を行っている。


≪その他≫

  • Christine Montclair
オーファンが観察しているバレエ団の団員。オーファンの噂を信じていなかったが、自分の後ろで踊る彼女を目撃してしまう。

  • ハーパー・ロウ
ブルーバードとして『バットファミリー』と共に戦った学生。現在は自警活動を辞め学校に通いながらレスリーのクリニックのボランティアをしている。
Christineに姿を見られ家にやって来たカサンドラを出迎えるが、何も言わずに立ち去られてしまう。

  • ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。『バットシグナル』の前でバットマンとハディ市長を引き合わせるが、
盗み見ていたオーファンの存在に気付き動揺する。

  • セバスチャン・ハディ
ゴッサムの市長で悪い噂も多い。ゼロイヤーの頃から様々な事件を乗り越え長きにわたってその座を保っている。
これまでの市長としてのやり方を反省しバットマンと協力しようと彼に接触する。



『Detective Comics Vol.1』#950短編

この短編の他、2017年のイベント『Dark Nights: Metal』につながる短編も掲載された。


【物語】

新たにチーム入りした科学の戦士バットウィングと神秘の戦士アズラエル。
訓練を祈りの力で突破したアズラエルにバットウィングは疑問を持ち、アズラエルはバットウィングに自身の過去を明かす。


【登場人物】

  • バットウィング(ルーク・フォックス)
ウェイン産業のCEOルシアス・フォックスの息子。父譲りのメカニックとしての才能とそれを活かして作ったアーマーで戦う。
アズラエルの力に疑問を持ち話を聞くが、奇跡のような技術や信仰の話を聞かされ信じらない。

  • アズラエル(ジャン・ポール・バレー)
『悲哀の鎧』と呼ばれる赤いコスチュームに身を包み、炎を発する剣や刃を出す手甲を武器とする元『聖デュマ騎士団』の戦士。
バットウィングにスーツに使われた技術や自身の過去を明かす。スーツには謎が多いが全てを受け入れ使っている。



『Detective Comics Vol.1』#951~#956



【物語】

ハディ市長と協力することで街の犯罪発生率を減らすことに成功したバットマンだが、市長室に向かった際に市長の死体を発見し犯人にされてしまう。
ジェイコブ・ケインから『League of Shadows』の攻撃が始まったと言われても信じないバットマンは『ファミリー』を率い
ジョーカーの笑気ガスでパニックに陥った市民の鎮圧に向かうが、市民に扮していた『League of Shadows』そしてその首領レディ・シヴァと戦闘になる。
圧倒的強さで『バットファミリー』を追い詰めた『League of Shadows』はゴッサム壊滅に乗り出し、
脱走した『The Colony』もゴッサムごと『League of Shadows』を全滅させようと動き出す。


【登場人物】

≪バットファミリー≫

ハディ市長の協力で犯罪発生率を減らし訓練に励む日々を送っていたが、市長暗殺容疑をかけられ危うい立場に置かれてしまう。
さらにジョーカーのものと思われる笑気ガスで街がパニックに陥り暴動が発生し始める。
暴動鎮圧に向かうも市民に扮していた『League of Shadows』と戦闘になり、バットウィングとアズラエルが捕らわれてしまう。
『Belfry』に撤退し対策を取り始めるが、バットマンが『バットケイブ』に向かった隙を突かれクレイフェイスとバットウーマンが捕らわれる。
バットマンを振り切りレディ・シヴァに接触したオーファンも彼女に敗れ、
バットマンも『ケイブ』で待っていたラーズ・アル・グールの裏切りでレディ・シヴァに引き渡され全滅の危機に追い込まれる。

  • バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。ハディ市長と協力し結果を残していたが、彼の暗殺犯に仕立て上げられてしまう。
この事件の裏に何かの存在を感じ取りジェイコブと接触するが、頑なに『League of Shadows』の存在を信じられずにいる。
『Belfry』に撤退しゴードンに事態の収拾を頼みオーファンの説得に失敗した後、アルフレッドから連絡を受け『バットケイブ』に向かう。
そこに待っていたラーズを檻に閉じ込め『League of Shadows』の真実を聞き出し、自分の記憶が魔法で改ざんされたことを知る。
そして『League of Shadows』を倒すにはラーズの協力が必要と判断し、彼を解放するが薬で自由を奪われレディ・シヴァに引き渡されてしまう。

  • オーファン(カサンドラ・ケイン)
凄腕の暗殺者で戦闘の知識のみを与えられ育てられた少女。高い戦闘力を持つが簡単な単語しか喋れない。
市民に扮していた『League of Shadows』との戦いでレディ・シヴァと戦い彼女が自分の母親だと知る。
自分が普通の人間である証明として唯一の心の拠り所としていた母も危険な暗殺者と知り自信を失くし悲しみに暮れてしまう。
『Belfry』に撤退した後、クレイフェイスの後押しを受け単独行動をとりバットマンを倒してレディ・シヴァに会いに行く。
彼女に自分を見捨てた理由を尋ねるが、殺しの技を見せるよう求められ何もできず捨て置かれてしまう。
道で倒れていたところをChristine Montclairに救われ、彼女から生き方を決めるのに大事なことを教えられ仲間の救出に向かう。
『League of Shadows』の潜む洞窟に向かい彼らを殺さずに全滅させ、救出した仲間と共にレディ・シヴァに挑む。

  • バットウーマン(ケイト・ケイン)
バットマンのようなコスチュームを着た女性ヴィジランテ。元軍人でレズビアン。ブルースの従姉妹にあたる。
『League of Shadows』を危惧する父ジェイコブの思いを理解しており、何度か彼の話を聞きに向かう。
『Belfry』に撤退しバットマンと共にゴードンに事態の収拾を頼んだ後、『Belfry』で『League of Shadows』の襲撃を受け捕まってしまう。

  • クレイフェイス(ベイジル・カルロ)
泥のような体をして様々な物に変形できる元役者。変形が脳に悪影響を与え善悪の分別が出来なくなるため、悪影響を抑制する腕輪をつけている。
市民に扮していた『League of Shadows』との戦いでは分裂し不死身の体と訓練した技を駆使し活躍する。
『Belfry』に撤退後、悩むオーファンにジェイクスピアの脚本集を渡して言葉を本から借りて表現するようアドバイスし、
レディ・シヴァに会いに行こうとするオーファンを後押しする。その直後『League of Shadows』の襲撃を受け捕まってしまう。

  • バットウィング(ルーク・フォックス)、アズラエル(ジャン・ポール・バレー)
チームの新人コンビ。市民に扮していた『League of Shadows』との戦いで捕まってしまう。
バットウィングは『League of Shadows』の爆弾がゴッサムだけでなく周辺一帯も巻き込むことを見抜く。

  • デューク・トーマス
ブルースのもとで修業とサポートをしている青年。バットマンの依頼で『League of Shadows』が名前を奪った市民の行方を調査する。
その後、バーンサイド地区のバットガールと『バーズ・オブ・プレイ』の元に向かう。


≪ヴィラン≫

  • レディ・シヴァ(サンドラ・ウーサン)
世界トップクラスの格闘家。『League of Shadows』のリーダーでオーファン/カサンドラ・ケインの母親。
ラーズのために『League of Shadows』を率いて戦っていたが、彼の計画の真実を知り計画阻止のために戦うようになった。
ゴッサムに現れたのはラーズの資金調達の拠点となっていたのとカサンドラの様子を確かめるため。
市民に扮していた『League of Shadows』との戦いで姿を見せカサンドラやバットマンを圧倒する実力を見せる。
その後、自分を探しに現れたカサンドラの実力に失望し彼女を見捨て、ラーズと取引をしてバットマンを捕らえる。
カサンドラを除く『バットファミリー』を捕らえ地下に仕掛けた爆弾によるゴッサム壊滅計画を進めるが、
カサンドラによって部下が全滅し解放された『バットファミリー』と戦闘になる。

  • League of Shadows
レディ・シヴァ率いる『リーグ・オブ・アサシンズ』の精鋭部隊。ラーズの計画の暗部を担当し圧倒的な実力を持つ。
バットマンはラーズの流した伝説だと思っていたが、『The Colony』は以前からその行方を捜し何人もの隊員が命を落としている。
以前からゴッサムに潜伏し計画を進めており、地下深くに洞窟を作り強力な爆弾で周辺ごとゴッサムを滅ぼそうとしている。
計画から目をそらすためハディ市長を殺しジョーカーの笑気ガスで街にパニックをもたらした。

  • ラーズ・アル・グール
暗殺者集団『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領で、不死を与える泉『ラザラス・ピット』に浸かることで長きにわたって生き続けている。
自身の計画のために精鋭部隊『League of Shadows』を作り上げるが、計画の真実を知り造反した彼らを抑えきれずにいる。
最終的に停戦の取引をすることに決め腹心の部下ウブーを連れて『バットケイブ』に侵入し、おびき出したバットマンをレディ・シヴァに引き渡す。
その際『League of Shadows』の存在に気付いたバットマンの記憶を操作したことを教えている。

  • ジェイコブ・ケイン
ケイトの父親でアメリカ特殊作戦軍の大佐。バットマンの技術と軍隊の理論を組み込んだ特殊部隊『The Colony』の指揮官。
『バットファミリー』との戦いに敗れ他の『The Colony』のメンバーと共に捕らわれている。
ハディ市長を殺され情報を聞きに来たバットマンに『League of Shadows』の攻撃が始まったと主張するが無視されてしまう。
その後、撤退し『Belfry』に戻って来たケイトにレディ・シヴァの危険性を教え逃げるよう呼び掛ける。
しかし彼の願いもむなしくケイトは彼の目の前で『League of Shadows』に捕らわれてしまう。
彼女を救うため外に出たがっているとUlysses Hadrian Armstrong率いる『The Colony』が現れ脱走に成功する。
ケイトの生存やゴッサムを救うことは諦めながらも世界に脅威をもたらす『League of Shadows』を壊滅させるため、
Ulyssesの開発した化学兵器の使用を決断する。

  • Ulysses Hadrian Armstrong
『The Colony』の技術開発担当者の軽い性格の青年。Colony Primeをはじめとする『The Colony』を率いてジェイコブを救出する。
その際、レッドロビンの使用していたコスチュームを盗み研究に使用する。
その後、『League of Shadows』の壊滅を目論むジェイコブに小型ドローンを使用した化学兵器を提案する。


≪その他≫

  • セバスチャン・ハディ
ゴッサムの市長で悪い噂も多い。ゼロイヤーの頃から様々な事件を乗り越え長きにわたってその座を保っている。
バットマンと協力して犯罪を減らすことに成功したが、『League of Shadows』に殺されてしまう。

  • レニー・モントーヤ
ゴッサム市警の女刑事。レズビアンでケイトの友人。警察がハディ市長暗殺犯としてバットマンたちを追っていることをケイトに教える。
その後、事態を収拾するためにゴードンとバットマンを引き合わせる。

  • ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。休暇でジャマイカに向かっている間に事件が発生し自身の行動を後悔する。
バットマンの協力者として自分を捕まえるべきという意見がある中、レニーの協力でバットマンと合流し副市長の説得を頼まれる。

  • オーファン(デビッド・ケイン)
カサンドラを暗殺者として育てた父親で彼も凄腕の暗殺者。マザーという人身売買と洗脳で世界征服を目論む悪人に仕え『バットファミリー』と戦ったが、
最後はカサンドラに謝罪しマザーと共に炎に消えた。生前、カサンドラに母親の存在を否定し続けていた。

  • Christine Montclair
オーファンが観察しているバレエ団の団員。レディ・シヴァに敗れ道に倒れていたオーファンを救い看病する。
オーファンを初めて見たときは暗殺者と勘違いしたが、スポイラーの運営するサイトでバットマンと活動するオーファンを発見し考えを改めている。
オーファンが目を覚ますまで子供の頃に母親に読み聞かされた本を読み続ける。
彼女が目を覚まし自分自身に不安を感じているのが分かると読んでいた本になぞらえた話をして彼女を勇気づける。
オーファンが戦いに向かう際に彼女の本当の名前カサンドラ・ケインを教えてもらう。



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